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    元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」 淡「あーいらーぶゆー」

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    みんなの評価 : ★★
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    851 :

    千里山編は同居してる竜華を避けては攻略出来ないから共有するか排除しないと難易度高そうだな
    速攻で既成事実作っても竜華に寝取られるのが目に見えてるし

    852 :

    竜華がブラックホール級に重い女という風潮一理ある

    853 :

    ぽんこつが見たいわぁ。

    854 :

    久々に先生がいいかなーって

    855 :

    松実人気ないなぁ

    856 :

    松実姉妹か1番好き

    857 :

    ここで来るんか松実玄

    858 :

    「麻雀部、今年は大会出るらしいよ?」

    「え? マジ? というか雀卓あったんだ、あそこ」


    有珠山高校麻雀部。

    麻雀部とは名ばかりの、お遊び倶楽部だった部活。


    「まー、多分そろそろ何かしら活動しないと部室取り上げとかされるんじゃない?」

    「あー、そっか。勝てるわけないしね、あんなとこが」

    「そうそう。いいとこ予選で――」


    「やってみなきゃわかんないだろ、そんなの」

    860 = 1 :

    岩館揺杏。

    飄々としているというか、いつもどこか余裕な態度をとっている二年女子。

    麻雀部でも、彼女や爽が中心になって動くことが多いが――


    「ふぅ……」

    「……」

    「ど、どどどどうしよう京太郎、あんなこと言っちゃった……!!」


    ――ご覧の通り。

    二人っきりの時は、わりとダメダメな義理の姉である。

    先ほどの啖呵を切った勢いはどこにもない。

    862 = 859 :

    啖呵切っちゃったなww

    863 :

    「まー……やるしかないんじゃない? 言っちゃったわけだし」

    「え、うん……そうなんだけどさ……」


    義姉が不安に思うのも無理はない。

    由暉子が自動卓を寄贈してくれるまで碌な活動をしてこなかったのは事実だ。

    加えて、成香はそれまで麻雀のルールも知らなかったわけだし。

    爽や由暉子は文句無しに強いが、誓子や揺杏は全国大会が舞台となると――正直、厳しいものがあるだろう。


    「まだ時間はあるわけだしさ、頑張ろうよ」

    「う、うん……!」


    だが、言ったものは取り消せないし、悩んでも先には進めない。

    月並みな言葉だが、今できることは励ますことしかない。

    それに――由暉子なら、負けたらどうしようと悩むよりも、どうすれば勝てるかと考えるはずだ。


    「で、でさ……」


    チラチラ向けられる義姉の視線。

    その眼差しが期待するものは、一つしかない。


    「はいはい」


    仕方ないな、と苦笑して。


    「はぁ……あっ♪」


    京太郎は、揺杏を両腕で目一杯に抱き締めた。

    864 :

    やったぁ揺杏ちゃんだ

    865 = 859 :

    抱きしめるのはもうそこまで特別な行為じゃないんだな、義姉だけど姉弟関係は親しいものと
    京太郎は雑用と麻雀どっちメインで頑張るんだろう

    866 = 1 :

    みんなの前では格好付けて、さばさばした風を気取っても。

    人並みに弱いところはあるし、辛いことがあれば泣く。

    姉が弱音を吐くところを何度も見てきたし、何度もこうして受け止めてきた。

    ただ――


    「んん……♪」


    最近は、以前に比べて頻度が高い。

    貪欲に求めるような、依存して縋り付くような。

    身動ぎする揺杏の求めるものは、安心だけに留まらない。

    その瞳が潤むのは――きっと、それ以上の温もりを、求めているからだ。


    「はい、ここまで」

    「……けち」


    だから、無理矢理に揺杏を引っぺがす。

    文句で口を尖らせてもお構いなし。

    紅潮した頬と熱を帯びた吐息は明らかなシグナル。

    それでも、答えるわけにはいかない。


    「ほらさ、ユキたちもそろそろ来るだろうし……」


    ただでさえ、勘の良い爽には釘を刺されている。

    それに、一度答えてしまえば――京太郎も、滑り落ちるように止まれなくなる。

    867 = 859 :

    ミッション系の学校の女子が最近は貪欲かww
    京太郎も意味する所や贈られてるシグナルを解ってて応えないし、爽からももう釘刺されてるんだな

    868 :

    揺杏さんくそかわ

    869 = 844 :

    近親で部活クラッシャーとか最低だな

    870 :

    どうしてこうなるかな…

    871 = 1 :

    そして。


    「……また」

    「へ?」

    「また、ユキなんだ」


    どうやら姉は、酷くお気に召さなかったようで。


    「姉さん、何言ってんの」

    「昔から好きだったもんね。胸デカイの」


    ネクタイを解き、上着を脱いで。


    「あんなの。触れなきゃ意味ないじゃん」


    揺杏は、シャツの裾に手をかけた。

    872 :

    初っ端から王手をかけに来るとは恐れ入る

    873 = 844 :

    部室でなにやってんだ

    874 = 859 :

    はやり好きそうだしなww

    875 :

    「……ダメだろ、それ以上は」


    手が動いたのは、反射的だった。

    放って置いたら、後戻り出来なくなる。

    普段から義姉のことはよく見ていたから――体が先に動いて、義姉の早まった行為を引き止めた。


    「……離してよ」

    「離したら、またやるだろ」

    「だって」

    「……」

    「だって、不安なんだよ」


    「京太郎がユキに取られちゃう。京太郎、おっぱいも好きだし、可愛い系も好きだし」

    「……」

    「あの子、何でもやるよ。きっと。そしたら私、勝ち目ないじゃん」


    「そしたら――構って、くれなくなるでしょ」



    「やだよ私。そんなん、絶対にイヤだ」

    876 :

    京太郎、一度はとどまれたか
    構ってくれなくなるって不安は義姉って血縁関係の無い姉弟関係だからもあるのだろうか

    877 :

    触れなくても見るだけで意味はあるんです!

    878 :

    「ユキだけじゃない。成香も、チカ先輩も」


    堰を切ったように溢れ出る不安や嫉妬の言葉。


    「みんなのお陰で部活が出来たことは感謝してるけど……コレは、別」


    もう、止まらない。

    ずっと前から、揺杏は引き返せないところまで来ていて。


    「もう無理。我慢できないから」


    ただ、破裂する時が、今だっただけの話だ。


    「それでも、止めるっていうのなら」


    だったら、京太郎のするべきことは。


    「そしたら、私――んっ!?」


    揺杏の望むように――その口を、塞いでやる。

    879 = 876 :

    京太郎からだと!

    880 = 1 :

    押し付けるだけの、拙い行為。

    それを姉は、拒まなかった。


    「……今は、ゴメン」


    十秒。

    ちょうどそれだけ時計の針が進んだ頃に、京太郎は唇を離した。


    「あ……」


    それから、更に十秒。


    「あ、あわわわわ……」


    自分が何をされたのか、頭での理解が追い付いてくるに従って。

    徐々に、揺杏の体温が上昇していく。


    「責任、取るから。絶対、不安にはさせない」

    「せ、責任……って」



    自分に、依存させてしまったことの責任。


    「今は、無理だけど。いつか、絶対に」


    姉がもう、後戻り出来なくなるのではないのなら。

    自分も、同じところまで落ちるしかない。

    881 :

    爽が黒幕の可能性が微レ存…?

    882 :

    みんなで落ちれば怖くない

    883 :

    ハッピーエンドじゃないですかー!
    やったー!

    884 :

    やったぜ
    やっぱりユアンちゃんがナンバーワン!!

    885 :

    かわいい

    でもどうしても名前をユリアンって読んじゃってストⅢのあいつが脳裏に浮かんでくる

    886 :

    有珠山最高や

    887 :

    >>885
    俺はそう言われるとウルトラマンが……

    888 :

    もう、これで姉が自分を追い詰めるような行動はしないだろう。

    そう考えた京太郎だったが――


    「京太郎、はやくはやく」

    「はい、はい」


    あすなろ抱き。

    椅子に座る揺杏を、求められるままに背後から抱き締める。


    「おいおい……やるなぁ、二人とも」

    「へへ、いいだろ。キョータリュームエネルギー補充!」


    問題なのは。

    今が、部活中ということで。


    「酷く頭の悪そうな名前ですね」

    「まぁまぁ」


    少し。


    「……いいなぁ」


    早まった、かもしれない。

    889 = 1 :

    あの時のように、衝動的な行動はなくなった。

    それ以上を求められることも。


    「……手、緩んでる」


    その代わりに、遠慮がなくなった。

    責任は取る、不安にはさせないと言った手前、要求には出来るだけ答えなければならない。


    「はい、はい」

    「へへっ」


    ぎゅっと、シートベルトのようにフィットさせる。

    不満気だった顔が一転、花マル笑顔に早変わり。


    「……」

    「いい、なぁ」


    二人の物欲し気な視線の意味は、考えたくなかった。

    890 :

    すさまじいフィールだ

    891 :

    一手遅かったな
    ここから逆襲しようとすればそれこそ泥沼になるしかない(愉悦)

    892 :

    「なぁ、わかってる? 京太郎は一人しかいないんだぞ?」


    爽の言葉の意味は、考えるまでもない。

    遠回しに『まだ諦めないのか』と告げられた由暉子と成香だが、その顔は納得とは程遠い。


    「あの二人は姉と弟です。結ばれるなんて、ありえません」

    「そ、そうですよ! アレはただの、スキンシップで――」


    二人が認められないのは、その壁があるからだ。

    踏み外せない最後の一線。

    常識という名のブレーキが、揺杏と京太郎にはある筈なのだ。


    「でも、あの二人――血、繋がってないじゃん」


    しかし、そのブレーキも。

    揺杏には意味をなさず。

    そして――


    「そう、ですか……」

    「……」


    どうやら、そのブレーキがかかっていたのは。

    この二人も、同じだったらしい。


    頷きもせず、否定もせず。

    ただ無表情で、成香と由暉子は部屋から出て行った。


    「……もしかして、マズった?」

    893 :

    終わり!終わりです!

    894 = 890 :

    楽園崩壊

    895 :

    バチィッとサーッどっちかな?(白目

    896 :

    あり、知らんかったの?

    897 = 891 :

    収拾しようとしてむしろトリガーを引いてしまう、よくあるよね!
    修羅場スレ的には明らかに見えてる地雷だったけど
    修羅場二ストの心を理解出来てなかったんやな、悲劇やな

    898 :

    起爆スイッチを押してしまったな(震え声)

    899 :

    目の前にスイッチあるじゃん?普通押すじゃん?

    900 :

    地雷があるのは何のためだと思う?踏み抜くためさ


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