元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」小蒔「あなたしか見えなくなって」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
251 = 1 :
「……」
「まさか……お前が、な……」
僅差であったが――チャンピオン、宮永照の敗北。
その事実は、チーム虎姫に重くのしかかっていた。
「小瀬川白望、か……」
「アレも……だった……」
「なに?」
「……」
聞き返しても、照の返事はない。
菫は軽く溜息を吐くと、席を立った。
「行ってくる」
「お気を付けて」
「ああ」
絶対に、勝つ。
そして、あの人の教え子として、誰が相応しいかを、見せ付けてやる。
どんな状況でも――菫のやることは、変わらない。
252 = 209 :
改造手術(by 代行)の時間だぁ!
代行ってパワプロでいうとダイジョーブ博士みたいなイメージ。
253 :
「うぅ……」
「よくやった。仇はとってやるけぇの」
涙ぐんで帰って来た優希の頭を撫でて、まこは次鋒戦の舞台へと向かう。
何としても、次でトップ2校との差を埋めなければならない。
「……」
気付かれないように久に横目を向けると、表面上は満足そうに微笑んでいる。
しかし、右手の親指は――
「……踏ん張って、いくか」
少しでも、後輩と親友の負担を減らす。
そう決意を込めて、まこは一歩を踏み出した。
255 = 218 :
清澄は最初の二人がほぼ無強化だけど後の三人がぞろ目とか高コンマとかばっかりだった記憶
256 = 202 :
まこは病む程じゃないが接触有った様な
257 = 225 :
仲間の死を乗り越えて強敵を討つ展開ですね
何それ胸熱
258 = 1 :
「ヨロシク、オネガイ、シマス!」
エイスリン・ウィッシュアート。
地区大会和了率全国一位。
この次鋒戦で最も対策が必要とされる選手は彼女であり、菫も由子もまこも、そのつもりで卓に上がってきた。
「……何だ。コレは……」
異質。
一言で述べると、そうなる。
彼女の中に、まるでもう一人、誰かがいるような。
そして、この打ち筋から、脳裏に描かれるのは――
「……くっ」
――やはり、彼女が一番マズイ。
三人の認識は、一致していた。
対局判定
直下判定 エイスリン コンマ+70
判定下二 由子 コンマ+30
判定下三 まこ コンマ+40
判定下四 菫 コンマ+60
263 :
それっ
264 = 219 :
ていや
265 :
イヤーッ!
266 = 242 :
大正義宮守
267 :
宮守つえええええええええ
268 = 202 :
姫松が相変わらず凹んで白糸台つまづき清澄やや追い上げ宮守がリードを広げた感じか
269 = 190 :
キンクリされたエイちゃんなんていなかったんや!
270 :
「これ、は……」
牌譜にあった打ち方と、まるで違う。
対局が進むにつれて、エイスリンの打ち方が段階的に変わっていく。
それはまるで、真っ白なキャンバスに、少しずつ新しい絵が描かれていくような。
自分の切った牌ですら、彼女の絵の一部として、取り込まれていくような。
そんな錯覚を、菫は感じた。
「ツモ!」
「なに……!」
そして、エイスリンに気を取られ過ぎていたせいか。
清澄の攻撃を、許してしまった。
次鋒戦、終了
1位 宮守
2位 白糸台
3位 清澄
4位 姫松
271 = 1 :
「ヤリマシタ!」
「ありがとう、エイちゃん」
流石にシロほどの稼ぎはないが、トップを維持した上で、更に白糸台との差を付けて帰って来たエイスリンを労う。
麻雀を始めて半年弱のエイスリンには、十分過ぎる成果である。
「さて、出だしは順調だ。だけど、ここからが本当の勝負だよ」
「はい!」
とはいえ、ここからはそう、上手くもいかない。
姫松からは愛宕洋榎が、清澄からは長野県大会で大きな活躍をした竹井久が。
白糸台の渋谷尭深も、油断していれば足元を掬われるだろう。
「行ってきます!」
胡桃はより一層気を引き締めて、中堅戦に備える。
272 :
ここからが本当の地獄だ……!
273 :
ある意味、ここが勝負の分かれ目かな?
274 = 1 :
「ありがとう、まこ」
「あぁ……大丈夫か? それは」
「うん」
清澄の控え室では、指に絆創膏を巻いた久が、まこを迎えた。
順位は変わっていないが、差は縮まっている。
まだ、挽回はできる。
「……絶対に、勝つ」
その言葉は、誰に向けられたものか。
「だから、見ていて。私を」
久の瞳は、この場の誰も、映していなかった。
275 = 1 :
「ごめんなさい……」
対策はしてきた、つもりだったが。
宮守にも、清澄にも、白糸台にも。
由子の麻雀は、届かなかった。
「このままじゃ……」
「いや――これから、や」
「え?」
点数の差は、絶望的。
だが、洋榎の目に、諦めの二文字は無い。
「あの人だって――小鍛治プロに挑んだ時は、ズタボロやった」
「……」
「ここからや。絶対に、点数ぶんどってきたるわ」
このままではあの人に顔向け出来ない。
だから、このまま終わるつもりはない。
「ウチに、任しとき。清澄も、白糸台も、宮守も――全部、トバしたる」
洋榎の声は、自信で満ち溢れていた。
276 :
なんだかわからんが熱い展開
277 :
……ウェヒヒ
278 :
ヒューッ!
279 :
中堅は久対ネキ状態になる様な
280 = 277 :
>278安価で絶対それすんなよ!絶対だからな!
281 = 1 :
「すまない……」
「いや、まだここからですよ!」
「行ってくるね」
尭深は、あくまで自然体に中堅戦に挑む。
少し躓いたとはいえ、宮守に追い付けない点数差ではないし、清澄に追い抜かれたわけでもない。
中堅戦、副将戦、大将戦と残っていることを考えれば、まだカバーはできる範囲内だ。
「~♪」
先輩たちの会話を横に、淡は呑気に口笛を口遊む。
状況が見えていないのではない。
むしろ、理解出来ているからこそ――淡は、今を楽しんでいた。
――思いっきり、逆転勝利とか決めたら。
――先生、思いっきり褒めてくれるかな?
ニッコリ、満面の笑みを浮かべて。
淡は、自分の出番を待つ。
282 = 1 :
卓の上で、久と洋榎の視線が、ほんの一瞬交差する。
――お前は、あの人に、相応しくない。
視線に込める意思は、互いに変わらない。
勿論、残る二校も気圧されることはない。
このまま逃げ切るつもりで守りを固める胡桃と、攻めの手を緩めるつもりの無い尭深。
様々な思惑を乗せて、中堅戦が、幕を開けた。
対局判定
直下判定 胡桃 コンマ+60
判定下二 洋榎 コンマ+150
判定下三 久 コンマ+110
判定下四 尭深 コンマ+40
284 :
どうなる
286 = 278 :
ほい
290 = 279 :
宮守大失速姫松清澄超追い上げ白糸台やや追い上げか
291 = 284 :
副将は和一強か
大将は末原さん涙目怪獣大戦だから
清澄が有利か
292 = 278 :
ネキつえー
293 = 1 :
今夜はここで一旦区切ります
団体戦が終わった後も個人戦があるわけですが……
一旦先生編区切って他の話進めるのと、このまま先生編突っ走るのとどっちがいいですかね?
それでは、今夜はここで
お付き合いありがとうございました!
294 = 278 :
おっつー
久々に白糸台とか臨海を読みたいのよー
295 :
乙
突っ走るっきゃない
298 :
コンマ判定とかでいいんじゃね?
団体戦は終わるまで見たいし、個人的には個人戦も突っ走ってほしくはあるけれど
299 = 276 :
先生編がこんなに長く続くとは思ってなかったんで
このまま突っパシって終わらせてから
他の学校を見たい
それなら安価あんまり必要無い部分までなら書き貯めとかも出来やすそうだし
300 :
おつ
みんなの評価 : ★★★×4
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