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    元スレ雪乃「LINE?」結衣「そう!みんなでやろうよ!」

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    501 = 177 :

    八幡「ぜえ……はあ……よ、よお由比ヶ浜……待たせたな……けほっけほっ」

    結衣「ヒッキー!?」

    色々とひどいことになっている俺を見て、由比ヶ浜が悲鳴に似た声をあげる。周囲の人々は何事かと視線をこちらに向けていた。

    だが俺にとってそんなことはどうでもういい。腕時計で確認したら今は待ち合わせのちょうど一分前だったことが、俺にとっては一番大事だ。

    結衣「ちょ、ヒ、ヒッキー大丈夫?っていうかどうしたの?」

    八幡「別に……なんでも……ねえよ……ちょっと全力少年してただけだ」

    結衣「意味が分からないんだけど……」

    俺もよく分からない。脳に酸素が行っていないのだろうか。

    自分の言っていることがイミワカンナイ!

    八幡「よし、じゃあ行くか」

    結衣「説明なし!?」

    八幡「……寝坊、ダッシュ。これで察してくれ」

    結衣「あ、うん」

    説明を聞くと、由比ヶ浜は俺から視線を逸らした。その顔はなんとなく赤い。

    怒ったのだろうか?小町もかなりキレてたし充分に有り得るが……。

    結衣「走ってきてくれたんだ……」

    ボソッと呟かれたその一言が、俺の体温を上げる。きっと俺の顔は走ったこともあるし、真っ赤になっていることだろう。

    今が冬で良かった。夏だったら熱中症で倒れていたかもしれない。

    凍てつく風に体を冷やしてもらいながら今日の買い物場所を目指す。

    502 = 177 :

    八幡「すう……はあ……。で?目的地はどこだ?ららぽ?サイゼ?家?」

    深呼吸をして息を整える。口から入った大量の冷気のおかげで体温もちょうどよくなった。嘘です寒いです。

    結衣「ららぽじゃないよ。サイゼはもちろん違うし……その、家はまた今度ね?」

    八幡「そういう意味での家って選択肢じゃないんだけど……」

    っていうか家ってどっちの家だよ。由比ヶ浜の家に行くとか絶対嫌だぞ。どんな黒歴史作るか分かったもんじゃない。

    503 = 177 :

    結衣「今日行くのはイオンモールだよ。新都心の」

    八幡「あそこか」

    幕張新都心のイオンモールはいい。広くて大体のものは揃ってるしフードコートもある。その上、東映ヒーローワールドまであるのだから文句のつけようもない。

    あれだけのものを作れるのだからやっぱり我が千葉の科学は世界一ィィィ!!この調子なら千葉のガンダム略してチバンダムが開発されるのも遠い話じゃない。

    あそこ建てた会社、確か千葉じゃねぇけど。

    八幡「……寒いし早く行くか」

    結衣「うん!」

    504 :

    寝法した理由が他の女とのラインしていたせいだと知ったらどうなるんだろ

    505 = 177 :

    駅へ向けて歩き出すと、てててっと由比ヶ浜が俺の横に駆け寄ってくる。俺の顔を覗き込みながら笑顔を見せてくる彼女から視線を外し、頬をかく。

    全力疾走の疲れはやっと落ち着いたというのに、心臓の鼓動は今もまだ早鐘を打ち続けている。

    心拍数が落ち着くにはまだまだ時間がかかりそうだった。

    506 = 177 :

    八幡「人多い……」

    電車に揺られて数分、イオンモールに到着した俺の第一声は絶望に満ちていた。

    年末年始の連休だ。もちろんある程度の混雑は予想していた。そして結論から言えばその予想を越えているわけではない。

    だが、予想の範疇だからといって絶望しないわけではない。

    八幡「こりゃ東映ヒーローワールドは諦めるしかないか……」

    結衣「もとから行く気ないし!」

    八幡「ま、冗談はともかくとして。俺はあっちで探すけどお前はどこ見るんだ?」

    結衣「一緒に探さないの!?」

    愕然とした表情の由比ヶ浜。どうして一緒に回ること前提なのだろうか。一緒に探すとか恥ずかしいじゃん。

    八幡「二人で来たんだから二手に分かれた方が効率的だろ」

    結衣「ゆきのんとは二人で探してたのに……」

    由比ヶ浜が言っているのは6月の事だろう。俺と雪ノ下が由比ヶ浜の誕生日プレゼントを選んでいる時に由比ヶ浜と出会ってしまったあの事件。

    そういや陽乃さんとのファーストコンタクトもあの時だったな……。思い出したくないことまで思い出しちまったぜ。

    507 = 177 :

    八幡「あの時は元々小町もいたんだよ。だから三人でそれぞれ買い物しよとしたんだが……小町がな」

    結衣「ああ……」

    八幡「まあそういうわけだから」

    出来るだけいい顔でサムズアップし、そこらへんの店に入ろうとする。だが、それは由比ヶ浜が俺の腕に抱きついてきたことにより阻止される。

    近い近い柔らかい近い柔らかい柔近い!

    結衣「いいじゃん一緒に探そうよー!」

    八幡「子供かよ……。あーもー分かった!分かったから一旦離れろ!」

    結衣「やったー!」

    嬉しそうにぴょんぴょん飛び跳ねる由比ヶ浜のある一部分が、俺の心をぴょんぴょんさせ……前にもやったなこの流れ。どれだけ単純なんだよ俺の思考。

    まあ男の子だし仕方ないよね!

    508 = 177 :

    八幡「で、どこ探すんだ?ここ滅多に来ないからよく分からないんだが」

    結衣「……え、あたしもなんだけど……」

    八幡「なんでここ選んだんだよ……」

    俺は小町との買い物は基本ららぽだ。あっちの方が行き慣れてるから、他の所には行こうと思わないんだよな。

    結衣「そっか……千葉のことでもヒッキーが知らないことあるんだ……」

    八幡「その言い方はイラッとするな」

    結衣「だって知らないんでしょ」

    由比ヶ浜の言い方はなぜか偉そうだ。俺に知らないことがあったところでお前が賢くなった訳じゃないからな。

    だが実際俺はここのことをほとんど知らない。俺の知識を頼りに来たのであろう由比ヶ浜に案内を任せるのも不安だ。

    仕方ない、ここはぼっちの嗅覚を活かしてぶらぶら歩くか。

    509 = 177 :

    結衣「フードコートじゃん!ここフードコートじゃん!!」

    八幡「二回言わなくても伝わってるから」

    エリートぼっちである俺が嗅覚を最大限活用して辿り着いた場所は腹の虫を活発にさせる香り漂うフードコートだった。

    ホントのところは腹減ってただけだがな。

    八幡「腹が減っては戦も出来ないって言うし、とりあえず腹ごしらえしとこうぜ、な?」

    結衣「お腹減ってるだけでしょ!先にゆきのんの──」

    グゥ────……。

    謎の音が発生したことで由比ヶ浜のセリフが途切れた。なんだ今の音。

    今の音はそう……まるでお腹がすいた時になる音だ。

    八幡「今のなんだろうな。結構大きい音だったけど」

    結衣「……うぅ」

    八幡「ところでさっきからお腹抑えてどうしたんだ?顔も真っ赤だが体調悪いのか?」

    結衣「うぅ!」

    恥ずかしがる由比ヶ浜が可愛……面白くていじってしまったがそろそろ可哀想なのでやめてやろう。周りの視線が痛い気がするし。

    客観的に見れば腐った目をした男が女の子辱めてるようにしか見えないよな。なにそれ薄い本待ったなしじゃねえか。

    510 = 177 :

    一旦終わります。
    十時くらいに再開します。

    511 :

    おつ

    512 :

    更新おつです

    513 :

    おつおつ
    ガハマさん可愛いww

    514 :

    10時やで

    515 :

    再開っ!

    516 = 177 :

    八幡「んで、食べるのか?後回しにしたいっていうなら任せるが」

    結衣「た、食べる……」

    八幡「じゃ、席取りに行くか」

    結衣「……ヒッキーのドS」

    失礼な。人を傷つけないために誰とも関わりを持とうとしない俺のどこがSなんだ。

    むしろ優しすぎてMまである……いやない。間違えた、俺はMじゃない。

    八幡「それで何食べんの?スイーツ(笑)でも食べるか?」

    結衣「なんか言い方がむかつくんだけど。でも甘いものよりハンバーガーとか食べたい気分」

    八幡「へー、意外とがっつり行くんだな」

    確かにスイーツ(笑)は馬鹿にしたのもあったが、こいつのことだし本当に甘いもの系に行くと思ってたんだがな。パンとパフェみたいな組み合わせで。

    結衣「んー、前から思ってたけどヒッキーってさ、まだ女子に理想みたいの持ってるよね。なんていうんだっけ……色目使ってる?」

    八幡「色眼鏡な。俺が女子に色目なんか使ったらお巡りさんの仕事が増えちゃうだろ」

    自分で言ってて悲しくなる。だがむしろ女子に色目を使って許される男子なんているのだろうか。

    あ、葉山がいたな。あいつならむしろ喜ばれそう。

    結衣「色目を使うって皆言ってるけど、具体的にはどうやるんだろうね?」

    八幡「上目遣いとかじゃないのか?」

    結衣「それヒッキーの趣味でしょ」

    八幡「ちちちげーし!」

    いかん!思いっきり正解を言われたせいで否定の仕方が中学生みたいになってる!

    現役中学生の時ですらここまで慌てた事はないのに……。まあなにせいじってくる奴いなかったからな。

    517 = 177 :

    結衣「あ、そうだヒッキー!あたしに色目使ってみてよ!」

    八幡「……はあ?」

    思わず腹式呼吸を使って腹から声を出してしまった。なんだよ俺の腹、やれば出来るじゃねえか。

    八幡「なんで俺が色目使わなきゃならないんだよ。しかも上目遣い」

    結衣「えー、じゃあやってくれたら……」

    八幡「たら?」

    結衣「ゆきのんとのLINEに夢中になりすぎて遅刻しかけたこと、なかったことにしてあげる」

    ……由比ヶ浜さん、目が笑ってないんですけど。

    確かに口角は上がっている。しかしいつもより少しだけ大きく開かれた目には光が無く、その瞳は反論を許さない威圧感を出していた。

    っていうか誰だ、俺がLINEのせいで遅刻しかけたこと言ったの。いやまあ小町なんだろうけど。

    そういや小町はどうして雪ノ下の様子がおかしいなんて知ってたんだ?俺が寝てる間にLINEやってたのか?

    だとしたら由比ヶ浜とも同時進行でLINEしてて、その時に伝えた可能性が高いな。小町ったら本当に俺の情報なんでも流しちゃうんだから☆

    帰ったらお仕置きだな。

    518 = 177 :

    八幡「はあ……分かったよ、やればいいんだろやれば。その代わり文句とか言うなよ」

    結衣「もちろん」

    遅刻してないのだから罪悪感を感じる必要は無い。分かってはいるがしかしそう簡単に割り切れるほど俺の心は素直ではなかった。

    快活に答えた由比ヶ浜の返答を信じ、俺は出来る限りの色目を使ってみた。色目ってこんなに疲弊しながら使うもんじゃないだろ。

    八幡「……こんなもんか」

    膝や腰を曲げて顔の位置を下げてから由比ヶ浜の顔を見上げる。こいつの顔を下から見ることなんてそうそう無いからちょっと新鮮な視界だ。

    結衣「なんていうか……因縁つけてるヤンキーみたい」

    八幡「感想が辛辣すぎんだろ」

    まさかこんなところで黒歴史を増やすことになるとは思いもしなかった。

    今まで色目を使うやつはただのビッチばかりだと思っていたが……あいつらはこの技術を手に入れるためにきっと数え切れない失敗と努力を積み重ねてきたのだろう。ビッチすげえ。

    519 = 177 :

    結衣「色目がどんなのかはよく分からないけど、ヒッキーの言う上目遣いって……」

    由比ヶ浜が俺との距離を少し縮めてきた。思わず半歩下がる俺の胸に由比ヶ浜がそっと手をあてる。

    結衣「こういう感じ?」

    俺と由比ヶ浜の体の距離はほぼ0だ。そのタイミングで顔を下から覗き込まれ、俺の中で雄としての本能がざわつき始める。

    そんなことを僅かにも気づいていないであろう由比ヶ浜は顔を赤くする俺に優しい微笑みを向けていた。

    八幡「……そ、う、だな。こんな感じ……だと思う」

    自分の耳に届く声はひどく小さく、聞くだけで恥ずかしい。

    俺は自分が何をすればいいのかも分からず、由比ヶ浜の瞳を見つめ続けることしかできなかった。

    あれ俺今呼吸してるっけ?今息吸った?吐いた?あ、間違えて二酸化炭素吸っちまった!

    いやいや落ち着け俺。クールに行こう。具体的には東京あたり。ってそれグールやないかーい。

    結衣「ヒッキー?」

    八幡「……なんだ?」

    今度は半歩ではなくしっかり一歩下がる。由比ヶ浜は若干距離を詰めてくるが、さっきより少しは二人の間が広くなった。

    ドキドキで壊れそう1000%ラブだったゼロ距離という空間から解放されたおかげで思考はやっとクールダウンを始めた。

    八幡「そ、そろそろ離れた方がいいんじゃないのか。周り見てみろよ」

    結衣「周り?」

    ぐるっと辺りを見渡した由比ヶ浜は、周りの視線がだいぶ痛いものになっていることに気づいた。

    顔を真っ赤にした由比ヶ浜俺からようやく離れてくれる。

    別に残念とか思ってないから。柔らかいとか考えてないから。

    520 = 177 :

    今日はここまで。

    もうちょっとキリのいいとこまで書いたらまた更新します!

    おやすみなさい。

    521 :


    楽しかった

    522 :

    おつおつ

    523 = 512 :

    おつです 相変わらず面白い というか、ばれてら

    524 :

    ゆいゆいは天使、はっきりわかんだね

    525 :

    まじ神

    526 :

    待ってた

    527 :

    ゆきのんに最後なんてline返したか気になる

    528 :

    〉〉1、はよかけや

    529 :

    >>528
    よう毒者様

    530 :

    はまち

    532 :

    一気に追いついた
    めっちゃおもろいな続き待ってる

    533 :

    あけましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いします。

    そしてゆきのんhappybirthday!!

    ということで年明けも誕生日も全く関係ない短編投下します。

    534 = 177 :

    「広告」

    結衣「ヒッキーがケータイ弄ってるって珍しいね。LINE?」

    八幡「本忘れたから暇つぶしに使ってるだけだ。LINEはしてねえよ」

    雪乃「あなたから文系を取ったらほぼ何も残らないのだから本の確認くらいしておきなさい」

    八幡「俺の中で文系ってどれだけ重要なんだよ。他にもたくさんあるだろ」

    雪乃「例えば?」

    八幡「例えば…………ほら…………あの…………」

    結衣「こ、この話終わり!ヒ、ヒッキーはケータイでなにしてんの?」

    八幡「この前LINEで説明したSSってあるだろ。それ見てる」

    結衣「SS……確か、小学生は──」

    八幡「そっちじゃねえよ」

    結衣「ま、いいや。あたしも読んでみたい!」

    八幡「ほれ……あ、お前小説読めたっけ?」

    結衣「読めるし!小説くらい普通に……っ!?」

    雪乃「由比ヶ浜さん?顔が赤いけれど大丈夫かしら?」

    結衣「ゆゆ、ゆ、ゆきのん!ヒッキーがエッチなサイト見てる!」

    八幡「はあ?」

    結衣「だってほら!なんか服着てない女の子の広告とか出てるし!」

    八幡「いやそれは──」

    雪乃「比企谷君」ギロ

    八幡「い、いや、だからな」

    結衣「…………」ジー

    八幡「こ、広告がそうなだけで中身は……」

    雪乃結衣「………………」ジー

    八幡「……そうだよ!それはアダルトサイトだよ!」

    八幡(広告がアレなだけで普通のサイトなのに……でもこう言うまで許さないって目をしてたんだもん)

    八幡(ま、まあこれで俺は無事に……)

    雪乃「……ゴミ谷君」ゴゴゴ

    結衣「ヒッキーの変態……」ゴゴゴ

    八幡(無事に……帰れたらいいなぁ……)

    この後、俺は下校チャイムがなるまで顔を赤くした二人に罵倒され続けた。

    ……もう二度と学校でSS速報VIPは開かない。

    535 :

    待ってた

    537 :

    広告エロいの多いから困る

    538 :

    たまにホモまで出やがるからな

    539 :

    深夜だと困んないんだが電車とかでのぞく時超困るよな

    540 :

    BB2C使ってるからわからんかったがそりゃエロ広告はあるわなぁ

    541 :

    2ちゃんねるはエロ禁止とかおもったらここ2ちゃんねるじゃなかった

    542 :

    腐ったみかん
    いかれてる
    俺ガイルSSとか書いてて恥ずかしくないの?

    543 :

    人の[田島「チ○コ破裂するっ!」]を笑うな

    544 :

    いろは参戦はよ

    545 :

    ゆきのんかわいい

    546 :

    そろそろ本編よろ

    550 :

    ロウきゅーぶのSS増えないかなあ


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