元スレモバP「絶対監禁なんかされないんだから!」
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みんなの評価 : ☆
1 :
タイトル通りの内容です。
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1451873615
2 = 1 :
■金曜日の事務所■
ちひろ「たまには1人で休みを過ごしたい……ですか?」
モバP「はい。最近色々落ち着いてきて、毎週土日に休みがとれてるじゃないですか」
モバP「でもせっかくの休みなのに、いつの間にか部屋にアイドルがいてゲームしてたり、ホラー映画見てたり」
モバP「かと思えば家に誰かがやってきて買い物に連れ出されたり……」
モバP「夜は夜で大人組みに引っ張り出されて、朝までお酒に付き合わされたり……」
モバP「……贅沢な悩みってのは分かってるんですよ」
モバP「あんな可愛いアイドルたちに好かれて嫌なわけないですし」
モバP「……でも……たまには、たまには1人で過ごしたいんですよ!」バンッ
3 = 1 :
モバP「1人っきりで部屋に篭もりたい時もあるんですよ! 男には!」バンバンッ
モバP「篭もって何をやるかは具体的には言えないですけど……色々あるんですよ!」バンババンッ
モバP「そういう人には見られたくない仄暗い趣味の1つや2つが……男にはあるんですよ!」バンバ゙ンッ
ちひろ「なるほど……」
ちひろ「はい、分かりましたっ」ニコリ
ちひろ「私に任せてください」
モバP「え? じゃ、じゃあ……」
ちひろ「私がアイドルの皆を説得してきます」
ちひろ「プロデューサーさんのサポートが私の仕事ですから」
ちひろ「大船に乗ったつもりで待っててくださいね、ふふっ」タタッ
バタン
4 = 1 :
モバP「相談してみるもんだな」
モバP「あんなに快く対応してくれるなんて……ちひろさんはやはり天使か」
モバP「恐らくかなり階位が上の方の天使に違いない」
モバP「感謝の意味を込めて、毎日1日100回、感謝のガチャを欠かさないようにしないと」
バタン
ちひろ「ただいま戻りましたー」
モバP「そ、それで……どうなりました?」
ちひろ「ええ、上手く話をつけてきましたよ」
モバP「流石ちひろさん! 迅速かつ有能! やっぱ緑色の事務員服を着てる人は違いますね!」
ちひろ「ふふっ、ありがとうございます」
5 = 1 :
ちひろ「じゃ、これを読んで下さい」バサリ
モバP「え? 何ですかこのA4用紙の束は?」ペラ
モバP「どれどれ……『絶対監禁するアイドルVS絶対逃げ切るモバP』……?」
モバP「……」
モバP「何すかこれ」
6 = 1 :
ちひろ「説明しますね。私はアイドルの皆さんを説得しました。ですが帰ってきたのはアイドルたちのブーイングの嵐」
ちひろ「そりゃそうですよね。せっかくの休みにプロデューサーさんと過ごす機会を放棄しろって言われて納得するほど、聞き分けのいいアイドルばかりじゃありませんし」
ちひろ「かと言ってプロデューサーさんの望みを無碍にすることもできません」
ちひろ「で、皆さんと話し合い譲歩に譲歩を重ねた結果が――」
『絶対監禁するアイドルVS絶対逃げ切るモバP』
ちひろ「これです。1人で過ごしたいプロデューサーさんとプロデューサーさんと一緒に過ごしたいアイドル――双方の希望を叶える為、ゲーム形式にしてみました」
7 = 1 :
モバP「……」
ちひろ「何か言いたげな顔ですね? でもこれでも頑張った方なんですよ?」
ちひろ「上手くゲーム形式に持ち込むことで、プロデューサーさんが1人で過ごすことができるわずかな……宝くじの1等に当選するくらいわずかな希望を勝ち取ったんですから」
ちひろ「ゲームに勝てばプロデューサーさんは念願の1人休日を楽しめる。挑戦するアイドルが勝てば土日の2日間プロデューサーさんを独占できる」
ちひろ「win-winですね! いやぁ、いい言葉ですね、win-win」
8 = 1 :
『絶対監禁するアイドルVS絶対逃げ切るモバP~ルール~』
・制限時間は金曜日の就業時間17時から日が変わる0時まで。
・挑戦アイドルは制限時間内にPを事務所内にある監禁室に連れ込んだら勝利。
・Pは制限時間まで逃げ切る、もしくは掴まらずに事務所から1歩でも出ると勝利。
・挑戦アイドルは毎回くじ引きで選出。
・開始時間までプロデューサーは部屋を出てはならず、挑戦アイドルも部屋の外で待機。
・挑戦アイドル以外の妨害は一切禁止。
・相手の人体に損傷を与える武器や薬品の使用は禁止。
・ルールを守って楽しく監禁しましょう!
9 = 1 :
モバP「……」
モバP「なるほど……」
モバP(ちひろさんに望んでいた展開とは随分違ったけども……随分違ったけども!)
モバP(このゲームに勝てば晴れて1人で休みを過ごせるわけだ)
モバP(それにこのゲーム……結構簡単そうじゃん)
モバP(要するにゲームが開始した瞬間、アイドルに捕まらないように事務所から出れば俺の勝ちなんだろ?)
モバP(アイドル側は俺を捕まえるだけじゃなくて、監禁室とやらまで連れて行かなきゃならない)
モバP(フフフ……相手は所詮女子よ。追いかけられても逃げ切る自信はあるし、掴まっても振りほどくほどのパワーはある)
モバP(勝ったな……)
モバP(完膚なきまでの勝利のビジョンが見える……優勝だ……)
モバP「やってやりましょう!」
ちひろ「その言葉が聞きたかった! というわけで今日からスタートです!」
ちひろ「頑張って逃げ切って下さいねー」バタン
10 :
事実上休みが一切ない社畜の気持ちになるですよ……
11 :
モバP死んだな
12 :
超強化型ままゆ
13 :
休める余裕はあるのに1人休日を過ごせない前提がおかしい
モバPは舞台装置か
ってのはさておき期待
14 :
ルールを守って(逮捕監禁罪)
15 = 1 :
挑戦者<島村卯月>
P「もうすぐ17時か……」
P「ホワイトボードに今回の挑戦者が書いてある……日直みたいだな」
P「しかし卯月か……勝ったな」
P「負けるビジョンが見えん」
P「どれだけ下手こいても卯月に捕まって監禁される未来が見えんな」フフッ
P「ま、ここは小手調べってことで、軽く捻ってやりますか。赤子の手を捻るようにな」
16 = 1 :
キーンコーンカーンコーン
P「おっ、終業のチャイムだ。そしてゲーム開始の合図か。さて、卯月はどう来るか?」ガタン
バーン!
卯月「島村卯月です! 入ります!」ドドーン
P「普通に入ってきたな」
卯月「島村卯月行きますっ」タタッ
P「普通に駆け寄ってきたな」
卯月「島村卯月……ダーイブ!」ピョイーン!
P「普通に飛び込んできたな……が、甘い。甘すぎるぞ卯月! そう、例えるならTOHOシネマのプレミアムポップコーンくらい甘すぎる!」
P「そんな普通の捕まえ方でこの俺が捕まるわけがないだろ!」バックステップ
卯月「あっ、届かない――」
17 = 1 :
P(目測を誤り床にダイブするだろう卯月。俺はその脇を抜けるように入り口に向かって駆け出した。卯月なら大丈夫だろう。それなりに立派なお山を2つも持ってるし、それがクッションになって怪我はしないはず)
P「じゃあな卯月! お疲れ様でーす!」タタッ
卯月「島村卯月――前周り受身をしつつ立ち上がります!」クルン
P「え」
卯月「よしっ」ピタッ
卯月「行きますっ」タタッ
P「あ……くそっ」タタッ
P(何だ今のは……卯月が物凄く機敏な動きで受身を取って立ち上がった……)
P(お手本のような綺麗な受身だったぞ……)
P(だ、だが距離はある。このまま走って逃げれば卯月が俺に追いつくことは――)
18 = 1 :
卯月「はいっ捕まえました!」ガシッ
P(普通に走って追いつかれたわ)
卯月「じゃあ、お部屋に行きましょう!」ズルズル
P(普通に捕まって脇を抱えられて引きずられてるわ)
P(振りほどこうにもびくともしないわ)
卯月「今まで頑張ってレッスン受けてきた甲斐がありました。島村卯月大勝利です!」ブイッ
P(そうか……卯月は誰よりも真剣にただひたむきにレッスンに取り組んでいたな)
P(普通に……ただ普通に頑張ってレッスンを受けていた)
P(あの瞬発力も運動能力も……全てレッシュンの成果か)
P(負けたよ……)
P「今回は俺の負けだよ……アイドルを甘く見ていた、俺の負けだ」
P「好きにしろ!」
卯月「はいっ、普通にデートに行きましょうねっ。えへへっ」
19 :
ままゆ改二
20 :
あっ、毎週一人ずつとやってく感じなのか
21 = 1 :
>毎週1人ずつ
そうです。ある程度話はストックしてます。
22 :
全員同時に相手したら、モバPの勝率なんて道歩いてて隕石に当たる可能性より低いからねしょうがないね
23 = 14 :
レッシュンで吹いた
25 = 1 :
■次の金曜日■
P「先週の卯月にはしてやられたな……」
P「アイドルを甘く見ていた俺が悪い。あいつらは俺が目を付けて育て上げたアイドル達だった。そこら辺にいる普通の女子と比べるなんて愚の骨頂だった」
P「油断はしない。次は本気だ」
P「しかし先週は楽しかったな。普通に卯月と飯食って、映画を見てゲームセンターに行って……普通にショッピングに行った後、普通に卯月の家にお邪魔をした。それから普通に卯月の親御さんに挨拶をして、卯月の手料理を食べて……有意義な休日だった」
P「だが今週こそは! 1人で過ごす。絶対にだ」
P「今回の挑戦者は――」
<渋谷凛>
P「ニュージェネが続くか……」
P「凛がこんなゲームに乗り気だとは思わないが……油断はしない」
27 = 1 :
キーンコーンカーンコーン
P「……っ」ガタン
P「さあ、来い! 凛……どこからでもかかって来い! このモバP、逃げも隠れもせんぞ!」
P「正々堂々お前を打ち倒してやる!」
P「……」
P「……」
P「……あれ?」
シーン
28 = 1 :
P「凛? おーい凛。凛ちゃーん。凛たそー」
P「……」
P「りんりーん。凛わんわーん。蒼いひとー。足跡を残すひとー」
P「……」
P「来ないな……」
P「い、いやこうやって俺を油断させる作戦なのでは?」
P「俺が油断して気を抜いた隙に、こう……凄い伸びるツタとかで俺を絡め取る気じゃないのか?」
P「凛の実家は花屋だからな。ありうる」
P「俺は何があっても油断しない!」
29 = 1 :
・・・・・・
・・・・・
・・・
P(あれから1時間が経った)
P(その間、凛からのアクションは全くなかった)
P(流石にここまで来ると……凜は帰ったんじゃないだろうか)
バタン
凛「……あれ? まだいたの?」
P「凛!?」
P(やはり来たか……!)
凛「仕事まだ終わってないんだ。お疲れ様。無理はしないでね」
P「え?」
凛「……なにその顔。残業してたんじゃなかったの?」
凛「ん?」ホワイトボードチラリ
凛「……ああ、そうだった。あの……何とかゲーム? 今日私の番だったんだ」
P「わ、忘れてたのか? 今まで俺の隙を伺ってたんじゃ……」
凛「違うよ。未央たちと外で喋ってただけ」
30 :
あっ、ふーん
31 = 1 :
P「そ、そうだったのか……」
P(何だか気が抜けたな……俺が1人で空回ってただけか)
凛「早く帰ったら?」
P「凜は……俺を監禁しないのか?」
凛「……はぁ」タメイキ
凛「しないよ。プロデューサーだって1人で休みを過ごしたいときもあるでしょ」
凛「他のみんなは知らないけど、私はプロデューサーの意志を尊重するよ」
P(……ほ、本当なのか? 信じてもいいのか?)
凛「……」
凛「……ま、いいよ。私は帰るね。未央たち待たせてるし。プロデューサーも早く帰りなよ」
凛「しっかり休んで、来週から私達をプロデュースして」
凛「じゃ、お疲れ様」ツカツカ
バタン
32 = 20 :
北風と太陽作戦・・・?
33 = 1 :
P「……」
P「……はあぁぁぁぁー」
P「そりゃそうだよな。全員が全員こんなゲームに乗り気なわけないよな」
P「ははっ、全員が俺と一緒に休みを過ごしたいなんて……自意識過剰も過ぎるな」
P「帰るか」
P「……」ブルル
P「緊張から開放されたからか、尿意が……トイレに寄ってから帰ろう」ツカツカ
バタン
34 = 1 :
☆男子トイレ☆
P「ふぃぃー」ジョバジョバ
P「帰ったらなにしようかなー。まずはアレだな、積んでたアニメの消化だな」ジョバジョバー
P「奈緒とかと一緒じゃ見れないアニメとかがどんどん溜まってるからなー、この機に一気に消化しよ」ジョバジョバン
バタン
P(個室トイレが開いた音? 誰だろ……掃除業者の人かな?)ジョジョジョー
?「……」バタン
?「……」ツカツカツカ
?「……」ピタ
P「……」ジョロジョロ
P(個室から出てきた人が、俺の背後に立っている件について)
35 :
モバPすげぇ普通なら即座に止まるだろww
36 = 20 :
一時間ゆっくり待っちゃうツンデレP
37 = 1 :
P(なにこれどういう状況!? え、もしかして……そういう危機!?)
P(俺のアナル・バジーナ大尉が初出撃しちゃう感じ!?)
?「……くす」
P(笑った……! 怖い……! 誰か助けて……! た、助けてみくにゃん……! もうこの際幸子でもいいから助けて……!)
?「動かないでね。……っていっても、今は動けないか」スッ
P「ムゴォ!?」
P(布で口を覆われた……!?)
?「睡眠作用のあるヒナゲシを改良した、即効性の睡眠薬を含ませてるから」
P(あかんあかん! これ眠らされて拉致監禁→レイP→撮影→事務所に映像が届く→信じて送り出したPさんが……的な展開だ!)
P(なんとか逃げ――って、こんな状況でも頑張り続ける俺の膀胱ちゃんマジ超頑張り屋さん!)ジョロジョローン
P「あ……」
P(いかん……意識が……)
38 = 1 :
P(薄れ行く意識の狭間。トイレの床に倒れふす俺の目に入ってきたのは――)
凛「おやすみ、プロデューサー」クス
P(慈愛を含ませた笑みを浮かべる凛だった)
☆監禁ルーム☆
P「……」ムクリ
凛「おはようプロデューサー。ちょっとスーツ借りてるね」スンスン
凛「あ、一応言っておくけど、気が変わっただけだから。みんなが参加してるのに、私だけゲームに参加したいのもどうかと思うし」
凛「やっぱり私達って頂点を目指すライバルでありながら、同じ目標を目指す仲間でもあるし」
凛「私1人が不参加でみんなの空気壊したくないし」
凛「そういうこと。分かった?」
凛「あ、それから明日から2日間にかけての予定。ちょっとA4用紙にまとめといたから目を通しておいて」
凛「じゃあ、明日から2日間よろしくねプロデューサー」クス
39 :
薬品使用禁止って書いてあるけど損傷与えないならOKなのかこれ
40 :
バレなけりゃいいんよ
41 = 14 :
昏睡作用が損傷に入らないと思うのなら多分しぶりんに毒されてるぞ
42 :
Pの認識
・「相手の人体に損傷を与える武器」や「薬品」の使用は禁止。
正しいルール
・「相手の人体に損傷を与える」「武器や薬品」の使用は禁止。
43 :
人体に損傷を与える……あれ、精神損傷は対象外?
44 :
「スタドリで治る範囲は許容」
45 :
I袋「大丈夫だ、ちゃんと修復するから」ジュイィィィーーン
46 = 20 :
もはや助手じゃなくて博士の作品の一つとなったP
47 = 13 :
納得いかないなら破棄していいんだぞ、P
現段階で2例目なんだから
凛みたいな薬品使用のケースを排除できるはず
48 = 1 :
あ、すいません。書き方がややこしかったですね。
『相手の人体に損傷を与える武器と薬品』です。
基本何を使用しても問題ないルールです。
49 = 1 :
P「なるほどなるほど……」
P「健康に影響さえなければ薬品も使用してもいい……か」
P「オーケーオーケー。P理解した」
P「相手をただの鍛えたアイドルだと思うなってことだな」
P「いいだろう。この瞬間より俺は――修羅とならん。一切合切の慈悲もなく、挑戦者を叩き潰そう」
P「……」
P「それにしても先週は楽しかったな。何だかんだで凛とのんびり過ごせたし」
P「花屋の店番なんて初めての経験だったよ。凛と並んで店番して……いい経験だった。小さな花屋で慎ましく客を迎える――そういう人生もいいのかもしれないな」
P「凛も『これでいつでもここで働けるね』って言ってくれたし」
P「プロデューサーをクビになったら、働かせてもらうかな」
50 = 1 :
P「それはそうとして今週のチャレンジャーは……」
《一ノ瀬志希》
P「志希……か」
P「志希も――薬品使い《ドラッグユーザー》だったな」
P「悪いが志希よ。凛との勝負に負けた俺は――もう決して薬に負けることはない。このモバP、1度受けた技は2度と通用せん」
P「それに今回からはこちらから攻めさせてもらう。今までは完全に受身だったから、時間になった瞬間、速攻で部屋を出て事務所から脱出する」
P「志希はガンガンに攻めてくるタイプだが、逆に攻められると脆い部分がある。そこを突かせてもらう」
みんなの評価 : ☆
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