元スレ食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
552 :
しかし今期のアニメにはもう出ないらしい。
なん……だと……
554 = 546 :
妹篇どんだけ引き延ばす気だ
555 :
食蜂「…………」モグモグ
食蜂(クレープ如きで懐柔されるほど安い女じゃないわよぉ。……美味しいけど)
上条「こういうクラシックな街で食べ歩きってのも、なかなか悪くないな」ハム
食蜂「……もっと他に言うことはないのぉ?」ハム
上条「す、すまんかったって。俺もちょこっと悪乗りしすぎたっつうか」
食蜂「……ちょこっと」ピク
上条「い、いや、かなりでしたか。別にお前をからかおうとか、変な意図があったわけじゃなくてだな」
上条「とにかくお前の気を引かねえことには何も始まんねえっつうか」
食蜂「なぁにそれ。苛めっ子アピール?」ジト
上条「そんな冷めた目すんなって。な? せっかくの美人がもったいねえぞ?」
食蜂「歯の浮くような台詞は間に合ってますぅ」ツーン
556 = 555 :
食蜂「そもそも話し合い自体が無意味じゃない」フキフキ
上条「なんでだよ」
食蜂「だってあなた、私の能力の効力そのものが許せないんでしょ?」
上条「い、いや、さすがにそこまでは言わねえぞ?」
上条「ただほら、無関係な人達を巻き込んだりとか、その上で特定の人間をこっぴどく痛めつけたことについては――」
食蜂「許容できないのよね? だったら物別れってことで解決じゃない」
上条「結論出すの急ぎすぎだっつうの。大体、俺が言ってるのは一般的なモラルの範疇だろ?」
食蜂「他人様に迷惑をかけるな、他人様に暴力を振るうなって?」フン
上条「……まぁ、そうだ」
食蜂「お話にならないわぁ。広域力を発揮して大多数の人間を操れなければ、能力の活用力がひどく狭まってしまうもの」
食蜂「それと同時に成長だって望めなくなる。体に負荷をかけずに筋肉がつく人なんていると思う?」
上条「いや、まぁ、……言ってることはわかるけど」
557 :
鳥無しだが…本人だよな?
558 = 555 :
>>557
失礼、気づきませんでした
食蜂「学園都市という場所において私に価値を与えてくれているのはこの改竄力よ」
食蜂「なのに、あなたはそれを捨てろって言うの?」
上条「だから、そうは言ってねえだろ」
食蜂「あなたの言う一般的なモラルとやらを守れば、自然とそうなってしまうの」
食蜂「モラルを守る精神能力者なんて、無用の長物以外の何ものでもない」
上条「……まるで能力のない自分に価値はないみたいな言い様だな」
食蜂「実際そうだもの。あなたみたいなイレギュラーに私の気持ちなんてわからないわよぉ」
上条「お前の方こそ、俺の気持ちがわかってないじゃないか」
食蜂「それは……当たり前でしょ。その右手のせいで私の能力が――」
上条「そういうこっちゃねえ。俺がお前を必死こいて探してた理由くらい、能力使わなくたってってわかんだろ」
食蜂「……そ、それは」
559 = 1 :
上条「言っとくけど、能力云々の話は俺の中じゃ二の次だ。俺が今回何より腹立たしかったのは」
上条「お前が自分の身の安全を差し置いて、あいつらを傷つけることを優先したからだ」
食蜂(……ッ)
上条「常盤台に通ってるってことは頭だって俺よりずっといいはずだろ?」
上条「安全の確保されてない場所で当人の傍にいないなら、何のための護衛だよって話になる。違うか?」
食蜂「…………」
上条「今しがたお前は、自分の価値を守ろうと真っ向から反論したけど」
上条「当のお前はあんな行動を取ったことで、自分の身の安全を軽視し、俺の価値を軽視したんだぞ?」
食蜂「……う」
上条「……だから、無事なお前を見て安堵したし、正直落胆もした。心底心配していたからこそだ」
食蜂「…………」
560 = 1 :
上条「とにかく、今後はこんな真似は勘弁――」
食蜂「そういうあなたは、常日頃から自分の身を省みてるんですかぁ?」
上条「……へ?」
食蜂「トラブルに首突っ込んで、危険な目にあったりしてないって断言できますぅ?」
上条「そ、そりゃあ、もちろん、やばいと思ったら逃げますよ? ええ、どこへだって逃げますよ?」アセアセ
食蜂「歯切れ悪い。ちゃんと私の目を見て話してない」ジト
上条「つ、つーか話挿げ替えんなよ。今問題にしてんのはお前の行動であって」
食蜂「棚上げしてる人に説教されても響かないんですケド?」
上条「ぬぐっ」
食蜂「……仕方ないじゃない。あんな展開になるなんて思ってなかったんだもの」
上条「……あんな展開?」
561 = 1 :
食蜂「私を襲った連中が、助けに入った上条さんによからぬ思いを抱いてることは予測がついてたから」
食蜂「私の能力で存分に脅してやって、少しは痛い目も見てもらって」
食蜂「あの日の記憶を消した上で解放するつもりだった。最初からあそこまでやるつもりなんてなかったわよぉ」
上条「な、なんだ。やり過ぎたことは自覚してんのか」ホッ
食蜂「やり過ぎたとは言ってないでしょ。学園都市の医療技術があれば皮膚の再生くらい余裕だもの」
食蜂「消毒して皮膚の成長促進剤を縫って抗菌パッチを貼って、骨折なんかよりずっと治りは早いし」
上条「でも、今はこういう状況なんだぞ? せめてバスの中で一言相談さえしてくれりゃ」
食蜂「周りに乗客が大勢いたのに? 聞かれた話を忘れさせるために能力使うなんてこと、あなたが許可してくれたかしら?」
上条「い、いや、それは……」
食蜂「いえ、バスの乗客がいなかったとして、どうにもならなかったわね」
食蜂「あなたはどうしようもないほどに専守防衛の人だから」
食蜂「よっぽどのことがない限り先に自分から仕掛けたりしない。後先考えずに手遅れになるタイプよ」
上条(……ひ、否定できねえ)
562 = 1 :
食蜂「たとえ連中を見つけたと明かしたところで、止めはしても後押しすることはなかった」
食蜂「それがわかりきってたから、私は」
上条「……じゃあ、お前は、本当に俺のことを心配して」
食蜂「前回否定したのは、胸の内を明かしたところであなたが喜ぶとも思えなかったのと」
食蜂「襲われたことに対する復讐も兼ねていたのは事実だったから、下手な言い訳をしたくなかった」
食蜂「だったら、このまま黙っておこうって」
食蜂「以前私がそうされたように、本人の知らぬ間に、今度は私の手で上条さんを守ればいいって」
食蜂「それで、私は密やかな満足感に浸れてめでたしめでたし――ってなるはずだったのに」
上条「……あいつらが予想以上の犯罪に手を染めてて、歯止めが利かなかったってわけか」
食蜂「……当初考えていた程度の仕打ちじゃ全く足りないと思った、いえ、思わされた」
食蜂「彼らの頭の中にあった被害者の姿が、あまりに悲惨過ぎて」
563 = 1 :
――ゲート前
食蜂「もしあなたが私と同じ光景を見たとしたら、どうしてたのかしらぁ?」
上条「……正直、何とも言えねえな」ポリポリ
食蜂「幻想殺しさえなければ記憶の一部を見せることも出来たのに、残念ねぇ」
上条「……事情はわかったよ。でも、だったらどうして誤解を解こうとしなかったんだ?」
食蜂「とっくに家に帰ってるはずの上条さんがあの場に現れたから、混乱しちゃって」
食蜂「あの状況を細かく説明できるほど、冷静でもなかったし」
上条「にしたって、護衛の俺を守るとかあべこべだろ? ぶっちゃけ立つ瀬がねえよ」
食蜂「……それは、だって、一方的よりは対等な関係に近づけかったっていうか」ボソボソ
上条「何だ? 声が小さくて聞き取れねえぞ。もっとはっきり」
食蜂「だから、助けられた借りを早く返したかっただけですぅ!」
上条「な、なんでいきなり怒んですか?」
食蜂(守り守られるだけの関係が、これでちょっとは改善されると思ったのにぃ)
食蜂(全部裏目に出ちゃうなんて、あんまりだわぁ)シュン
564 = 1 :
――常盤台学生寮前
上条(結局、バスに乗ってる間はなんも会話できなかったな)チラ
食蜂「…………」
上条(さすがに言いすぎたか。こと一昨日については、言葉の端々まで気が回ってなかったし)
上条(だけど、周囲に気を配らなきゃいけないってときに、単独行動を取ったことだけは、認めるわけにも)
食蜂「ごめん、なさい」ポツ
上条「……え」
食蜂「……軽率な行動を取って。上条さんに迷惑かけちゃって」ジワ
上条「い、いや、俺のことは、もういいって」
食蜂「……でも、せめて先に寮に一本連絡を入れておけば、心配をかけなくて済んだのに」
上条(……いやぁ、結果だけみてみると、そうとも言いきれねえんだよなぁ)
上条(もしそんな展開だったとしたら寮からの電話は来ることもなく)
上条(俺は何も知れずにインデックスや姫神と一緒にのほほんと飯を食ってたわけで)
上条(つまり、あのスキルアウトの連中は食蜂の拷問じみた仕置に長いこと苦しめられてたのか)
上条(って、結局、どうすれば正解だったんだ?)ウーン
565 = 1 :
上条(どちらにしても、俺のことを心配しての行動だったってんなら)
上条(これ以上責めようにも責めれねえな。俺自身、日がなお節介を焼いちまってるし)
上条(寮に戻ってたら、奴らが食事を終えてあの場から立ち去ってたかも知れないし)
上条(バスの中じゃ時間的に一から十まで説明する余裕もなかった、となると)
食蜂「……あ、あの」
上条「――だぁぁぁッ!」ワシャワシャ
食蜂「」ビクッ
上条「っし、過ぎたことをうだうだ引きずってもしょうがねえ! そうだな!?」
食蜂「……は、はい?」
上条「仲直りしようってことだよ。ほれ」スッ
食蜂「……えっ……と」キョトン
上条「握手だよ。手を出せって」
食蜂「……怒って、ないんですかぁ?」
上条「お前はちゃんと謝ったじゃねえか。女の子の謝罪に激情で応えるほど俺が狭量な野郎に見えますか?」ニッ
566 = 1 :
食蜂「…………」ニギニギ
上条「よしっ、これでこの話は終わりだな」
食蜂「…………」ニギニギニギニギ
上条「……ってぇ食蜂さん? もういい加減放してもいいのでは」
食蜂「あ、そ、そうよねぇ」バッ
食蜂「……と、そういえば、彼らの記憶は元に戻したんですか?」
上条「……いや、救急車を呼んでそのまま帰宅した」フルフル
食蜂「ど、どうしてぇ? あんなに消すことに反対していたのに」
上条「ただのパンピーに、誰かを勝手に裁いたり許したりする権利なんてねえよ。そいつは、俺も例外じゃねえ」
上条「あいつらの処遇について明確な回答を持ち得なかったのに、許すとか許さないとかおこがましいだろ」
上条「それに、お前の怯えきった姿を連中が覚えてんのは何となくむかつくから。以上」
食蜂「……あ、そ、そう。できれば、上条さんにも忘れていただきたいんですケド」
上条「そればっかりはなぁ。ま、そのうち記憶喪失にならないとも限らないし、じっくり待つさ」
食蜂(……んー。上条さんって、ジョークのキレは今一つなのよねぇ)
567 = 1 :
上条「ファミレスでの一件はともかく、一つ収穫はあったな」
食蜂「……収穫、ですかぁ?」
上条「昨日のお前の単独行動中に誰からも襲われたり接触されたりってことがなかった。とどのつまり」
食蜂「取り越し苦労で終わる可能性が高いってこと?」
上条「多分な。本当にお前の身柄を狙ってるやつがいるんなら、あんな絶好のチャンスに動かないはずないし」
食蜂「……そっかぁ」
上条「事件が解決するのも時間の問題だな。数日以内にはカタが付くんじゃないか」
食蜂「……だといいんですけどね」ハァ
上条「で、本題なんだけど」
食蜂「あ、はい」
上条「明後日の休日、お前暇?」
568 :
まさか寝てしまったのか?
569 :
今回はここまで?
乙でした~☆
570 :
寝落ちか? 乙ー!!!
このまま何事もなく平和に……終わるわけはないよなぁ……
572 :
乙!
デートだといいなぁ・・・
573 :
犯罪的やな
574 = 568 :
昨日は寝落ちっぽいから今日続きこんのかな?
575 :
みさきちがクズすぎるから一度酷い目にあって反省して欲しい
576 :
序盤で既に酷い目に合ってるのをすぐ忘れる鳥頭
578 :
ここ上やんみさきちスレだぜ。
579 = 569 :
ロムろうぜ諸君!
580 :
>>577
いいねえ
581 = 580 :
>>576
どこがだよフラグ立っただけだろw
584 :
>>579
俺掲示板初心者なんだけど、時たま見るROMるって何ぞ??
587 :
人に聞く事は出来ても自分で調べる事は出来ないのな
588 :
これがggrksと 半年ROMってろが生まれた原因か
すげぇわかったわ
589 = 584 :
>>585
>>586
サンクス
>>587
すまん。確かにその通りだな
590 :
乙。これは面白い。このままな作調で今後もやってってほしいわ。期待大
591 :
>>579
待てぃ!!
592 :
貴様に名乗る名などない!!
593 = 580 :
人の人生を破壊して悪びれないミサキチガイ
594 :
伸びすぎ
595 :
sageらんない無能は無人島でネット社会とは無縁の生活しようとして野垂れ死ね
596 :
今さらだけど一昨日は寝落ちだったんだよ(禁書風に)
すみませんでした、22:00から続き(30レス前後)投下します
597 :
おk。明日待ってます。
598 :
>>1以外が無駄に書き込み過ぎ
雑談で埋める気かよ
599 :
今日じゃねーか!
600 = 597 :
>>599
今日見れないんだよ!!(仕事の都合で10時前に寝るとマジレス
みんなの評価 : ★
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