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    元スレ食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」

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    51 = 1 :

    食蜂(猫の鳴き真似しなさい)ピッ

    上条「ああ、そういやお前、梅干しは食べれるか?」

    食蜂「……え、あ、梅干し?」

    上条「苦手か? だったらおかかの醤油漬けでも」

    食蜂「い、いえ、普通に食べれますけどぉ」

    上条「了解」

    食蜂(だ、だったら、ラジオ体操第二をっ)ピッ

    上条「……ん、あまり熱すぎてもなんだしな。こんなもんでいいだろ」カチ

    食蜂(ど、どうしてっ、何で全然効かないのっ!?)ピッピッ

    上条「あとは漬物が――ああ、あったあった」ゴソゴソ

    食蜂(そ、そういえば襲われた時も――――って、まさか)ゾワ

    食蜂(……完全に能力が、使えなくなったとか)サァァ

    52 = 19 :

    >食蜂(……完全に能力が、使えなくなったとか)サァァ

    ああ、そう思う発想はなかった。

    53 = 1 :

    上条「お待たせ。熱はどうだ? 下がってたか?」

    食蜂「……あ、その」

    上条「あれ、まだ測ってなかったのか」

    食蜂「ご、ごめんなさい。今測りますから」ギュッ

    上条「いや、いいんだ。それは後にしよう、おかゆ冷めちまうし」コト

    食蜂「…………はい、わかりました」

    食蜂(読心も無理、か。確かに集中力は必要だけど)

    上条「少なめに入れといたけど、もっと食べれそうならおかわりも――って」

    食蜂「……」グ

    食蜂(――ま、万一体調不良のせいじゃなかったら)ブルブル

    上条「ど、どうしたんだ? 寒いのか?」

    食蜂「あ、き、気にしないでください。何でも、ないですから」


    食蜂(――消したい、のに。消さなきゃいけないのに)

    食蜂(何で、よりによって一番弱みを見せたくない人に、あんな)ジワァ

    54 = 31 :


    食蜂って学園都市来る前から
    ある程度の能力使えたの?

    55 :

    まだそのへんの設定は明かされてないし捏造だろ
    面白いから全然いいけど

    56 = 1 :

    上条「一人で食べられそうか?」

    食蜂「……まだ、若干だるいです」ホケー

    食蜂(もし常盤台にいられなくなったら、次はどこにいけばいいのかしらぁ)

    上条「そっか。んじゃあ、もう少し体を起こせるかな」

    食蜂「……はい、わかりました」ホケー

    食蜂(能力使えなかったら、完全用済みよねぇ。ま、今さらどうでもいいケド)

    上条「ん、まだ少し熱いかな。ふーっ、ふーっ」

    食蜂「……」ジー

    食蜂(いずれにしても、またこの人に助けられちゃったのねぇ)ハァ

    上条「それじゃ、はい、口開けて」スッ

    食蜂「……あーん」

    食蜂(――って、私何して)

    上条「よっと」スッ

    食蜂「」ゴックン

    57 = 1 :

    上条「って、そんな一気に飲み込むと」

    食蜂「ゲホッ!///」

    上条「普通に咽るよな。はいタオル」スッ

    食蜂「えほっ、ごほっ」ハシ

    食蜂(い、いきなり近距離に顔があったら、誰だって驚くと思うんですケドぉ!)

    上条「もしかしてまだ熱かったか?」

    食蜂「……い、いえ、ちょうどよかったです」フルフル

    上条「そっか。いくら米が柔らかいとはいっても、少しは噛んだ方がいいぞ」

    食蜂「そ、それくらいわかってますぅ」ブス

    上条「んじゃ、今度は梅干しも一緒に」スイ

    食蜂(もう、この人ってば人の気も知らないで……)ジト

    上条「ふーっ、ふーっ」

    食蜂「……」

    食蜂(……こういうの、いつ振りだったかしらぁ)

    58 = 1 :

    上条「はい、ラスト一口」スッ

    食蜂「……んくっ――――ご馳走様でしたぁ」

    上条「お粗末さん。体、少しは温まったか」

    食蜂「ええ、たくさん食べたら汗かいてきちゃいました。……ところでぇ」

    上条「うん?」

    食蜂「このTシャツ、あなたが着替えさせたんですかぁ?」ピラッ

    上条「え……あっ」

    食蜂「見たところ一人部屋みたいだしぃ。ということは、制服脱がせたのもぉ///」チラ

    上条「って、違うっ! これは一緒に住んでる女の子が――」

    食蜂「一緒に住んでる、って、あなたも学生ですよねぇ?」

    上条「い、いやっ、そのっ、同棲ってわけじゃなくてだな。たまたま親戚の子が遊びに来てて」

    食蜂「私の察知力甘く見ない方がいいですよぉ? ホラ、ベッドの下に長い銀髪が何本か」ジト

    上条「まじで本当なの!なんです!なんだよ三段活用! 何なら後で電話番号教えるから確かめてくれても――」

    食蜂「もぅ、そこまで必死に言い訳しなくてもいいのにぃ」クス

    59 = 1 :

    ――ジャアアア


    食蜂「……名前」ボソ

    上条「うん? 何か言ったか?」ゴシゴシ

    食蜂「あなたの名前、聞かせてください。危ういところを助けてもらったんですし」

    上条「って、あれ、さっきお前、確か……」ジャアア

    食蜂「……」ジー

    上条「ま、まぁいいか。んじゃ改めまして、上条当麻だ、よろしくな」

    食蜂「カミジョウトウマ、さん。どう書くんですかぁ?」

    上条「ええっと。上下の上に、憲法第一条の条、当選確実の当、麻婆豆腐の麻」カチャン

    食蜂「……最後の説明はちょっとおかしくないですかぁ~?」

    上条「通じりゃ問題ない。ところで、お前の方は?」カチャン

    食蜂「……あ、私……私は」

    食蜂(……よくよく考えてみると)

    食蜂(向こうから尋ねてきたのってこれが初めてね)

    60 = 1 :

    食蜂「常盤台学園二年、食蜂操祈っていいますぅ☆」

    上条「へぇー、ショクホウか、変わった名字だな」

    食蜂「そうですかぁ? 学園都市にはもっと変わった名前の人たちもたくさんいますよぉ?」

    上条「じゃあ、俺のクラスは意外とまともな方なんかな。ちなみにどういう字書くんだ?」

    食蜂「ショクホウは食べる蜂と書いてぇ、ミサキは操るに祈るって書きま~す」

    上条「なるほどな、一度覚えたら忘れなそうだ」ウンウン

    食蜂(……自己紹介、これで二度目なんですけどぉ)ウルウル

    上条「そういや、常盤台っていえば、御坂のやつもそうだったよな」

    食蜂「……っ」

    上条「あれ、その反応、もしかして知り合いか? 友達同士とか」

    食蜂「え、ええ、そんなところですねぇ」

    上条「そっか、まぁ知らないわけないか。あいつも学園最強、レベル5の一人だもんな」

    食蜂(……ちょっとぉ。なんで御坂さんのこと知ってるくせに同じレベル5の私のこと知らないわけぇ?)ブスゥ

    61 = 1 :

    寮監『わかった、そういう事情ならやむを得まいな』

    食蜂「すみません。連絡が遅くなってしまって」

    寮監『いや、大事に至らなくて何よりだ。ああ、減点はないから気にするな。ルームメイトには伝えておこう』

    食蜂「はい、ありがとうございます」

    寮監『その代わり今日はしっかり休んで、明日には寮に戻るように。タクシー代ならこちらで持つ』

    食蜂「わかりました、必ず」

    寮監『それじゃ、お友達によろしくな。お休み』

    食蜂「はい、寮監様、お休みなさい」


    ――ピッ


    食蜂「そういうワケでぇ、今夜はお世話になりますぅ、上条先輩☆」

    上条「構わないけど、疑われなかったか?」

    食蜂「いいえちっとも、日ごろの信頼力の賜物ですよぉ」ニコ

    62 = 1 :

    上条「23時か、んじゃそろそろ」

    食蜂「ええ、ちょっと恥ずかしいけどぉ、一緒のベッドで」チラ

    上条「んなワケありません。隣の部屋に友達が住んでるから、俺はそっちに泊めてもらうよ」

    食蜂「……えっ」

    上条「嵩張るから布団二人分も用意してないんだ。ベッドなら気にしないで使ってくれ」

    食蜂「で、でも、いつもはどうしてるんですかぁ? さっき女の子が遊びに来てるみたいなこと、言ってたじゃないですか」

    上条「ああ、そのときは浴室の湯船で寝てる」

    食蜂「……」


    食蜂(さ、さすがにそれはぁ、冗談力がきついんじゃないかしらぁ?)ヒク

    63 = 19 :

    風呂場で寝るってマジで体がこりそう。

    64 = 1 :

    上条「基本、家の物は何でも使っちゃっていいから。シャワーは、熱が完全に下がるまでやめた方がいいと思うけど」

    食蜂「あ、あの、本当に行っちゃうんですか?」

    上条「初対面同然の男と一つ屋根の下で寝るとか不安だろ? その、あんなことがあったばかりだしさ」

    食蜂「……っ」


    『んで、てめえも白目剥いて泡吹きてえクチかぁ?』

    『ひゅーっ! すっげ、この体で中学生かよ!』


    上条「そっちみたいに寮監なんていないけど、ここ七階だし各フロアに監視カメラもついてるから、鍵とチェーンさえかけとけば」

    食蜂「だ、駄目ぇ」ヒシッ

    上条「大丈夫――って、食蜂?」

    食蜂「そ、そんなの何の役にも立たないわよぉ。能力使われたら一巻の終わりじゃなぁい」グスッグス

    上条「い、いや、何も泣くことはねえっつうか」アセアセ

    食蜂「……うぅうぅ」フルフル

    上条「……ま、まいったな」

    65 = 19 :

    演技じゃないであろう怯えるみさきち可愛い。

    66 = 1 :

    ――バタン


    食蜂「……ぁ」

    上条「ただいま、掛布団だけ借りてきた」

    食蜂「……あの、その」

    上条「んじゃ、俺はこっち側で寝るから」

    食蜂「ご、ごめんなさい。わがまま言っちゃって」ショボン

    上条「いや、俺の方こそ気が利かなかった。襲われた上に風邪引いてんじゃ弱気にもなるよな」

    食蜂「……能力さえ使えれば、何も怖くないんですけど」

    上条「あぁ、そういえば常盤台って、全員がレベル3以上だよな」

    食蜂「でも、私、何でか使えなくなっちゃったみたいで」

    上条「へ? 使えなく?」

    食蜂「最初は単に風邪のせいかと思ってたんですケド、熱が下がっても無理みたいで」グス

    上条「……あー」ポリポリ

    食蜂「……上条さん?」


    上条「食蜂ごめん。それ、十中八九俺のせい」

    67 :

    まぁ真面目に考えて常盤台と比べたらカスみたいなセキュリティだしな

    68 = 1 :

    食蜂「……幻想殺し」

    上条「文字通り無能力ってやつだな。炎でも電撃でも念動力でも、触れただけで打ち消しちまう」

    食蜂「……言われてみれば、都市伝説サイトにそんなのがあったような」

    食蜂(っていうかぁ、本当にそんな能力を持ってるんだったら)

    食蜂(何でこんな貧乏臭い寮に住んでるのかしらぁ? 研究者がこぞって出資しそうなものなのにぃ)

    上条「ただ、部屋の中で使うこと自体問題ないはずなんだよな。もし俺に対して能力を使ったってんなら、話は別だけど」

    食蜂「」ギク

    上条「さっき、俺にリモコン向けてたよな。もしかして、あの行動も能力発動に関係してるとかか?」

    食蜂「……抜けてるように見えて、意外と察しがいいんですねぇ」

    上条「コラコラ、仮にも先輩に向かって抜けてるはないだろ」

    食蜂「てへっ、ごめんなさぁい」

    食蜂(そっか、そっかぁ。やっぱ消えたわけじゃなかったのねぇ)パァァ

    69 = 19 :

    >>67
    むしろ常盤台がやりすぎ。まぁ女性しかいないからしょうがないけどさ。

    70 :

    インデックスの頭を覗いて廃人になる未来がみえる

    71 = 1 :

    上条「ところで、お前の能力はどういう?」

    食蜂「ええっと、詳しく説明すると長くなるんですけどぉ」

    食蜂(真正面から向けちゃった以上言い逃れは無理よねぇ。まさかそんなふざけた能力があるなんて思わなかったし)

    食蜂(出来れば隠しておきたいけど、データベースで調べられたら一発でバレるし)フゥ

    食蜂「簡単にいえば精神干渉ってヤツです。相手に自分の意図した行動を取らせたりできるんですよぉ」

    上条「……それって、どんなことでもか?」

    食蜂「ええ、仲の良い友人同士を仲違いさせることだって朝飯前ですよぉ」エヘン

    上条「……そっか、そりゃすげえな」

    食蜂「……ぁ」ズキン

    食蜂(い、いくらなんでもたとえが悪すぎたかしら。つ、ついいつもの調子で)ダラダラ

    食蜂(ま、まぁでも、軽蔑されるのは慣れてるしぃ? 今さら気にすることも)

    72 :

    >>67
    レベル至上主義な学園都市においてレベル0~1ばっかりな高校と全員レベル3以上な中学を比べるのは酷だと思う

    73 = 1 :

    上条「それじゃ、照明消すぞ」

    食蜂「……は、はい」


    ――パチン


    上条「んじゃあ、お休み」

    食蜂「……あ、あのぉ」

    上条「……うん?」

    食蜂「えっと、訊かなくていいんですかぁ?」

    上条「何を?」

    食蜂「その、さっき上条さんに何をしようとしたのか、させようとしたのか」

    上条「……訊いてほしいのかよ?」

    食蜂「……っ」ビク

    74 = 1 :

    上条「……」

    食蜂「……やっぱり怒ってますぅ?」

    上条「なんてな」フッ

    食蜂「……え」

    上条「わざわざ自分で掘り返したってことは、少なからず後ろめたさを感じてんだろ?」

    食蜂「……さ、さぁ、どうでしょうか」ギク

    上条「前後の状況を考えれば、そういう能力を使うのが日常的なら、理解できなくもない行動だ。反省してんなら責める気はねえよ」

    食蜂「……へ、へぇっ、大人なんですねぇ、上条さんって」

    上条「棘のある言い方だな。もしかして詰ってほしかったのか?」

    食蜂「そ、そういう風に聞こえたなら、謝りますけどぉ」

    上条「んじゃ、その話はおしまいだ。あまり深く考えんなよ」

    食蜂「……」

    食蜂(やっぱり、無理だったわねぇ。薄々わかっていたことだけど)


    食蜂(私ってばぁ、思い通りに誘導できない人が――どうにも我慢ならないのよね)ヒヤ

    75 = 1 :

    食蜂「……もう寝ちゃいました?」

    上条「……寝てない、つか、いい加減寝ないとぶり返しちまうぞ」

    食蜂「だ、だってぇ、先に寝たら先輩に襲われちゃったり――」

    上条「やっぱ隣の部屋に行くわ」ムク

    食蜂「う、嘘うそっ! 冗談よぉっ!」アセアセ

    上条「……お前って、意外と難儀な性格してんな」ハァ

    食蜂「わ、悪かったわねぇ」ムス

    上条「そんで? まだ何か訊きたいことでも?」

    食蜂「んもぅ、機嫌治してくださぁ~い」

    上条「訊きたいことでも?」

    食蜂「だ、だからぁ、何であの時私を助けたのかなぁって」

    上条「……そりゃ、いったいどういう意味だ?」

    76 = 1 :

    食蜂「だってあんなに人数差があったんだから、あなたが返り討ちに遭うリスクだってあったわけでしょう?」

    食蜂(……そうなのよねぇ。他の人が誰も助けに入ってこなそうな状況でも、この人ってば)

    上条「んー、まぁ……そうだな」

    食蜂「それにさっきのあなたの説明からするとぉ、幻想殺しって能力者以外には通用しない能力なんですよねぇ?」

    上条「ああ、そう思ってもらって構わない」

    食蜂「にもかかわらず助けに来たってことは、何か見返りとか欲しかったんじゃないのカナーって」

    上条「……」ハァ

    食蜂「さすがに正式なお付き合いとかは無理ですけどぉ、その、デートとかキスくらいなら」

    上条「いらねえよ、んなもん」

    食蜂「してあげても――ん」


    食蜂(んなもん?)カチーン

    上条「そういうのは恋人とでもやってくれ。お前なら選り取り見取りだろ」

    食蜂「……ず、随分な口の利き方ねぇ」ヒク

    77 = 1 :

    上条「義理のデートやキスなんざチョコせがむより痛いっつうの。金積まれたってごめんですよ」

    食蜂「ハ、ハァーーッ? ハァーーー?? わ、私これでも男子受けすっごくいいんですけどぉッ?!」

    上条「そーいうめんどいイベントはとっく間に合ってんの。んじゃ、お休み」ガバッ

    食蜂「んな……ぁ」ヒク

    食蜂(な、なななっ、何よっ、何なのよコイツぅ!)

    食蜂(あ、あなたの能力なんて穴だらけじゃない!)

    食蜂(それこそ私の支配力なら、ボッコンボッコンのギッタンギッタンにできるんだからぁ!)

    食蜂(どうせあなただって、表向きはどう取り繕ったところで心の中ではえっちぃことばかり考えてるんでしょ!)

    食蜂(そうよ、そうに決まってる! 私に近づいてくるやつなんてみんな)

    食蜂(――――み、んな)キュ



    『ばぁか、お前が救われたんなら、それだけで俺の帳尻は合ってんだよ』



    食蜂「……う~っ」ボフッ

    食蜂(う~~っ、う~~~~っ)ボフッボフッボフッ

    78 = 1 :

    ――翌朝


    上条「……なんでうちに新聞が入ってんだ? 取ってねえんだけど」

    食蜂「さぁねぇ、うっかり販売員さんが入れ間違えちゃったんじゃないかしらぁ」パラ

    食蜂(寝すぎたせいか、結構早く目が覚めちゃったわねぇ)ファ

    上条「……」ジー

    食蜂「……な、なんですかぁ?」キュ

    上条「能力、消えてなかったみたいだな」フッ

    食蜂「……だ、だから?」

    上条「別に、そんだけ」キュッキュ

    食蜂「も、文句があるならはっきり言ったらどうなんですかぁ?」ジト

    上条「文句なんてねえよ。ただ、元気になって良かったなって」ゴックンゴックン

    食蜂「……は」

    上条「昨日のお前、それこそこの世の終わりみたいな面してたからさ」

    79 = 1 :

    食蜂「……朝食って、これがぁ?」

    上条「お前、実はほんっとにいい性格してんだな」

    食蜂「だってぇ、牛乳と食パンとスクランブルエッグだけって、いくらなんでも栄養偏り過ぎですよぉ」

    上条「食べないよりかは脳が働くだけずっとマシですよ」

    食蜂「だとしてもぉ、せめてサラダとか果物くらい、ビタミン力の欠如じゃないですかぁ」ブーブー

    上条「格調高いお嬢様校のぶれいくふぁすとと一人暮らしの貧乏学生の料理と比べんのが間違ってると私こと上条は思うのですが?」

    食蜂「まぁ、無い袖は振れないですね。……あ、ケチャップ取ってください」

    上条「ほらよ」トン

    食蜂「……」パカッ

    食蜂「んー」ニュルニュルニュルニュル

    上条「って、かけ過ぎかけ過ぎぃ! あんま無駄にすんなよ!」

    食蜂「み、みみっちぃにもほどがあると思うんですケドぉ」

    80 = 19 :

    インさんさえいなければもう少し食事も豪華になるんだろうけどなー

    81 = 1 :

    食蜂「タクシー、今到着したみたいです」ピッ

    上条「わかった、忘れ物すんなよ」

    食蜂「それじゃあお暇する前に――はい、どうぞ」

    上条「……うん? マネーカード? って、限度額二万!?」

    食蜂「迷惑料とシャツのお代です。破れたブラウス着ていくわけにもいかないし」

    上条「んなもん一枚千円もしねえよ。お古だしタダでやるって」

    食蜂「……あなたってばいちいち勘に障る人ですねぇ。私は誰かに借りを作るのがすっごく嫌いなんですけどぉ?」

    上条「だったら、今度会った時に昼飯でも奢ってくれりゃいい。それでチャラな」グイ

    食蜂「あ、ちょ、ちょっとぉ!」パシ

    食蜂(な、何も無理矢理返すことないじゃない! 調味料ケチるくらいビンボーしてるくせにぃ!)ムカムカ

    上条「学生のうちにちったぁまともな金銭感覚身につけとけ。じゃないと、後々苦労するぞ」

    食蜂「……き、昨日の今日で保護者気取りとかぁ、いー加減ウザいんですけどぉ」ピキピキ

    上条「へいへい、どう思おうが食蜂さんの勝手ですよー。今さらこの性根変えられるとも思えねえし」ヘラヘラ

    食蜂「……ぐっ」ギリ

    上条「ほらほらぁ、下にタクシー待たせてるんですよねぇ? 時はぁ、金なりですよぉ?」

    82 = 72 :

    なんで上条さんは必要悪の教会からインさんの生活費もらわないんだろう?

    インさんの管理者として厄介事(三沢塾とか)に強制参加させられたのに…

    83 :

    前作何よ

    84 = 83 :

    >>82
    インさんは道具だから

    85 :

    これはかなり面白い
    期待

    86 = 19 :

    上条さんの不幸を考えたら
    マネーカードもらってもパッキリ割れて使い物にならなくなる可能性もあるしなー

    87 = 2 :

    >>83
    酉ググれ

    88 = 1 :

    ――ブオオオオオオン! ――プップーッ! ――キキィッ!


    運転手「ヒャッハーーッッ!!」ギュイイ

    食蜂「ホントムッカつくっ! 何なのよぉ、最後のワザとらしい喋り方わぁ! あれで似せてるつもりなのぉっ!?」ドンッ

    食蜂(ど、どうにも気が収まらないわぁ。一度目に物見せてやらないと)フシューフシュー

    食蜂(そうよ、目につくスキルアウト片っ端から洗脳して襲われちゃえば、私の恐ろしさだってわかってくれるわよねぇ)ニタァ

    運転手「オラオラどけどけ道を開けろぉーッ! 学園五位様のお通りだぁッ!」グォォォン

    食蜂「……この分だと、五分も経たずに付きそうねぇ。料金も安くなるし一石二鳥」ボソ

    食蜂(って、運賃は寮持ちなんだから気にする必要なんてぇ)


    上条『――時はぁ、金なりですよぉ?』


    食蜂「あ゛ぁーもぅっ! ん゛ッも゛ーぅッ!!」ゲシッゲシッ

    運転手「背中にぃ! 衝撃がぁ!」ガックンガックン

    89 = 19 :

    運転手wwwwwwww

    90 :

    ググっても出ねぇから聞いてんだよ

    91 = 1 :

    警備員「88キロの速度オーバーを確認。免許取り消しですね」カキカキ

    運転手「……え、…………え?」ボーゼン



    取り巻き「おはようございます。女王」

    食蜂「ええ、おはよう」キラキラ

    食蜂(街中ブッ飛ばしてたら、何かすっきりしちゃった☆)テヘペロッ

    取り巻き2「昨日は寮に戻られなかったとか。私とても心配しておりました」

    食蜂「ええ、ちょっと出先で熱が出ちゃってぇ。近場の友達の家に泊めてもらったの」

    取り巻き3「まぁ、そうだったのですか? それで、お体の方は」

    食蜂「この通り、ちゃんと回復したわよぉ」ファサ

    食蜂(……一応、付きっきりで看病してくれたのよねぇ)

    食蜂(数々の無礼を許したわけじゃないけどぉ、そう、借りは返さないと、人としてダメよねぇ?)テレ

    92 = 1 :

    本日分は以上になります
    次回分は、早ければ三日後の夜くらいに投下したいと思います

    前作は【黒子、上条、乾杯】とぐぐれば多分出てきます(設定の誤認が多かったですが一応完結済み)

    もう一個はバリバリR18なので今回は控えておきます

    93 = 55 :

    本当レベル5に関わった運転手はろくな目に合わないなww

    94 = 19 :

    乙ー!!!

    禁書 SS 乾杯 で調べたら…
    黒子「わ、わたくしとあなたの三年後に」上条「か、乾杯」

    ってのが出たが、これか? と思ったら当たってた。
    次回も期待。

    95 :

    なんだ あの人か

    96 = 1 :

    っと、肝心な一行を
    支援レスありがとうございました

    97 :

    ホントに原作未読?
    超電磁砲の、しかもまだ単行本出てない回のみさきちのセリフがあるけど

    98 :

    単行本出てないなら連載してるの読んでるんだろ

    99 = 3 :

    なんだ、神か

    100 :

    おもしろい。
    期待してます


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