私的良スレ書庫
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元スレ食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」
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・いつの間にやら二期が始まったので触発されて
・禁書1~3以外未読、新約もちろん未読、なので色々違う可能性があります
・地味に暴力描写有り、不快な人はごめんなさい
SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1368240371
・禁書1~3以外未読、新約もちろん未読、なので色々違う可能性があります
・地味に暴力描写有り、不快な人はごめんなさい
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上条×食蜂です
前作は一応あり、トリで察しつく人はつくかも
この組み合わせからして外伝的な感じです
前作は一応あり、トリで察しつく人はつくかも
この組み合わせからして外伝的な感じです
食蜂「……うぅー、どうも熱っぽいわねぇ」ボー
食蜂(起き抜け妙にだるかったし。やっぱ授業サボッとけばよかったかしらぁ)ハァ
食蜂「愚痴っててもしょうがないわね。薬局に寄って早めに寮へ――」
――ドンッ
食蜂「きゃんっ!?」ドサッ
不良1「っと、痛ってぇなぁ。どこ見て歩いてんだよ」ジロッ
食蜂「な、なにアナタぁ? そっちからぶつかって来たんじゃなぁい」
不良2「おっ、すげえ上玉じゃあん?」
不良3「……へへ、おい1。お前、あんなに強くぶつけられて、体大丈夫か?」ヘラヘラ
不良1「あ……、あーっ、やべえなこりゃ。肩外れちまってるかもしんねぇわ」
不良4「となりゃあ、この別嬪さんに責任とって」
不良5「1君の傷ついた体を癒してもらわなきゃなぁ」
食蜂「……はぁ、古典的にもホドがあるんだけどぉ」パンパン
食蜂(まったく、自分が住む街に君臨している七人の顔くらい知っときなさいよぉ)ハァ
食蜂(起き抜け妙にだるかったし。やっぱ授業サボッとけばよかったかしらぁ)ハァ
食蜂「愚痴っててもしょうがないわね。薬局に寄って早めに寮へ――」
――ドンッ
食蜂「きゃんっ!?」ドサッ
不良1「っと、痛ってぇなぁ。どこ見て歩いてんだよ」ジロッ
食蜂「な、なにアナタぁ? そっちからぶつかって来たんじゃなぁい」
不良2「おっ、すげえ上玉じゃあん?」
不良3「……へへ、おい1。お前、あんなに強くぶつけられて、体大丈夫か?」ヘラヘラ
不良1「あ……、あーっ、やべえなこりゃ。肩外れちまってるかもしんねぇわ」
不良4「となりゃあ、この別嬪さんに責任とって」
不良5「1君の傷ついた体を癒してもらわなきゃなぁ」
食蜂「……はぁ、古典的にもホドがあるんだけどぉ」パンパン
食蜂(まったく、自分が住む街に君臨している七人の顔くらい知っときなさいよぉ)ハァ
不良2「ぶつぶつ言ってないで、ちょいと顔貸せや」
不良3「そうそう、綺麗な顔に傷つけられたくねぇだろ?」
食蜂「容姿を褒められるのは嫌いじゃないケド、お兄さんたちみたいなのは好みじゃないのよねぇ」
不良1「……あん?」
食蜂「釣り合いってモノを考えてぇ、出直してきて欲しいかなぁ」
不良4「……おーい、こいつ調子乗っちゃってね?」
不良5「ああ、こりゃいっぺんきつーいお仕置きが必要だな」
食蜂(んもぅ、体調悪いのに面倒ねぇ)チラ
通行人1「……」タッタッタッタ
通行人2「お、おい、警備員呼んだ方がいいんじゃないか?」ヒソヒソ
通行人3「ここじゃまずいよ、連絡してるとこ見られたらどんな因縁吹っかけられるか」ヒソヒソ
食蜂(――ま、5人もいるんじゃ当然の反応かしらねぇ)ポリ
不良3「そうそう、綺麗な顔に傷つけられたくねぇだろ?」
食蜂「容姿を褒められるのは嫌いじゃないケド、お兄さんたちみたいなのは好みじゃないのよねぇ」
不良1「……あん?」
食蜂「釣り合いってモノを考えてぇ、出直してきて欲しいかなぁ」
不良4「……おーい、こいつ調子乗っちゃってね?」
不良5「ああ、こりゃいっぺんきつーいお仕置きが必要だな」
食蜂(んもぅ、体調悪いのに面倒ねぇ)チラ
通行人1「……」タッタッタッタ
通行人2「お、おい、警備員呼んだ方がいいんじゃないか?」ヒソヒソ
通行人3「ここじゃまずいよ、連絡してるとこ見られたらどんな因縁吹っかけられるか」ヒソヒソ
食蜂(――ま、5人もいるんじゃ当然の反応かしらねぇ)ポリ
不良5「何見てんだ! 見世物じゃねえぞコラァ!」
通行人2&3「う、うわっ、す、すみませぇん!」バタバタ
食蜂(そうねぇ、逃げ腰のヒトに戦ってもらうっていうのも乙かしらぁ)キョロ
食蜂(こんな可愛い女の子を見殺しにするなんてぇ、男の風上にもおけないものねぇ)ゴソッ
食蜂(それいけ、弱小戦隊、モブレンジャー☆)スッ
――ピッ
不良3「とりあえず、ちょっとこっち来いや」ガシッ
食蜂「…………」
食蜂(……あれ?)タラ
通行人2&3「う、うわっ、す、すみませぇん!」バタバタ
食蜂(そうねぇ、逃げ腰のヒトに戦ってもらうっていうのも乙かしらぁ)キョロ
食蜂(こんな可愛い女の子を見殺しにするなんてぇ、男の風上にもおけないものねぇ)ゴソッ
食蜂(それいけ、弱小戦隊、モブレンジャー☆)スッ
――ピッ
不良3「とりあえず、ちょっとこっち来いや」ガシッ
食蜂「…………」
食蜂(……あれ?)タラ
不良2「オラ、早く歩けよ!」グイッ
食蜂「痛っ、やだっ、引っ張らないでよ!」
食蜂(な、何で!? 洗脳したはずなのに!)
不良5「はいはーい、一名様ご案なーい」グイグイ
食蜂「ちょ、ちょっとっ!」
食蜂(路地はまずいっ! こ、こうなったら直接っ!)ピッ、ピッ
不良3「って、何だぁこりゃ? TVのリモコンかぁ?」グイッ
食蜂「え……あっ、こらぁっ! 返しなさぁい!」バッ
不良3「おっと、あっぶねぇ」
不良4「おっしーぃ、全力でジャンプすれば届くんじゃねぇ?」
不良5「もっとも、下着が見えちゃうかも知れねえけどな」ニタニタ
食蜂「……くっ」ジリ
食蜂(って、これ本気でヤバいっ。こんな狭い道幅じゃ逃げようが)サァァ
食蜂「痛っ、やだっ、引っ張らないでよ!」
食蜂(な、何で!? 洗脳したはずなのに!)
不良5「はいはーい、一名様ご案なーい」グイグイ
食蜂「ちょ、ちょっとっ!」
食蜂(路地はまずいっ! こ、こうなったら直接っ!)ピッ、ピッ
不良3「って、何だぁこりゃ? TVのリモコンかぁ?」グイッ
食蜂「え……あっ、こらぁっ! 返しなさぁい!」バッ
不良3「おっと、あっぶねぇ」
不良4「おっしーぃ、全力でジャンプすれば届くんじゃねぇ?」
不良5「もっとも、下着が見えちゃうかも知れねえけどな」ニタニタ
食蜂「……くっ」ジリ
食蜂(って、これ本気でヤバいっ。こんな狭い道幅じゃ逃げようが)サァァ
不良2「おいおい、どうしたんだぁ? さっきの余裕のある口ぶりはよ」ヘラヘラ
不良4「大方、誰か助けに来てくれるとでも思ってたんじゃねえの?」
食蜂(もぅ! こういうときに能力が使えなくてどうするのよぉ!)
食蜂「お、お兄さんたち、こんなことしてただで済むと」チラッ
不良1「ただで済まねえのはお前だよ。おい、入口しっかり見張っとけよ」
不良4「へいへい、後でちゃんと俺にも参加させてくれよ?」
不良3「わかってるって。アンタもあんま抵抗しない方がいいぜ? 痛い目に遭いたくないだろ?」
食蜂(――今だっ!)ダッ
不良5「――おっとぉ」サッ
――ガッ
食蜂「きゃあっ!?」ズダン
不良5「ザンネーン、こっちは行き止まりだぜぇ?」
不良4「大方、誰か助けに来てくれるとでも思ってたんじゃねえの?」
食蜂(もぅ! こういうときに能力が使えなくてどうするのよぉ!)
食蜂「お、お兄さんたち、こんなことしてただで済むと」チラッ
不良1「ただで済まねえのはお前だよ。おい、入口しっかり見張っとけよ」
不良4「へいへい、後でちゃんと俺にも参加させてくれよ?」
不良3「わかってるって。アンタもあんま抵抗しない方がいいぜ? 痛い目に遭いたくないだろ?」
食蜂(――今だっ!)ダッ
不良5「――おっとぉ」サッ
――ガッ
食蜂「きゃあっ!?」ズダン
不良5「ザンネーン、こっちは行き止まりだぜぇ?」
不良1「おら、とっとと立てよ!」グイッ
食蜂「い゛っ――たぁいっ、髪引っ張んないでっ!」ジタバタ
不良2「へっへ、あんまり暴れるとハゲになっちまうぜ」ヘラヘラ
不良1「そーそー、服だって乱れちまうしなぁ? こんな風に――よっ!」バッ
食蜂「や、やぁっ!///」カァ
不良4「へぇ、色っぽい下着履いてんじゃねえか」
食蜂「いっ、いい加減にしなさいっ! それ以上したら、絶対後悔させてやるんだからぁ!」キッ
不良1「耳元でキンキンうっせえんだよ。ちっと黙っとけや」スッ
食蜂「こっ、この状況で黙るわけが――」
――バチィッッ!!
食蜂「う゛あ゛っっ!!」ビクン
食蜂(か、体が……痺、れ……)カクン
――ガシッ
不良5「おっと、おねんねの時間はまだですよぉ?」ニタ
食蜂「い゛っ――たぁいっ、髪引っ張んないでっ!」ジタバタ
不良2「へっへ、あんまり暴れるとハゲになっちまうぜ」ヘラヘラ
不良1「そーそー、服だって乱れちまうしなぁ? こんな風に――よっ!」バッ
食蜂「や、やぁっ!///」カァ
不良4「へぇ、色っぽい下着履いてんじゃねえか」
食蜂「いっ、いい加減にしなさいっ! それ以上したら、絶対後悔させてやるんだからぁ!」キッ
不良1「耳元でキンキンうっせえんだよ。ちっと黙っとけや」スッ
食蜂「こっ、この状況で黙るわけが――」
――バチィッッ!!
食蜂「う゛あ゛っっ!!」ビクン
食蜂(か、体が……痺、れ……)カクン
――ガシッ
不良5「おっと、おねんねの時間はまだですよぉ?」ニタ
食蜂「あ゛ぐっ……ぅ」ピクピク
不良1「大人しくしとかねえと、この程度じゃ済まさねえぞ」バチバチ
食蜂(……ス、スタン……ガン)キッ
不良2「ホントすげえな、マジ効果覿面」
不良1「改造して電圧を切り替えられるようにしてあっからよ。今のでせいぜい40%だぜ」カチカチ
食蜂「くっ……はぁっ……」ググ
食蜂(……っ!)ドサッ
不良1「無駄無駄、しばらくは立ち上がることすら満足にできねえよ」
不良3「はーい、セーター脱ぎ脱ぎしましょうねぇ」ガバッ
食蜂「……や……だぁっ!」ググ
食蜂(……っ、声、出な……、手足も……言うこと……きかな)
不良3「ちょうどいいや、そのセーター、腕のとこで結んで縛っとけ」
食蜂(う、嘘、でしょ? が、学園都市五位の私が、こんな連中に)
不良1「大人しくしとかねえと、この程度じゃ済まさねえぞ」バチバチ
食蜂(……ス、スタン……ガン)キッ
不良2「ホントすげえな、マジ効果覿面」
不良1「改造して電圧を切り替えられるようにしてあっからよ。今のでせいぜい40%だぜ」カチカチ
食蜂「くっ……はぁっ……」ググ
食蜂(……っ!)ドサッ
不良1「無駄無駄、しばらくは立ち上がることすら満足にできねえよ」
不良3「はーい、セーター脱ぎ脱ぎしましょうねぇ」ガバッ
食蜂「……や……だぁっ!」ググ
食蜂(……っ、声、出な……、手足も……言うこと……きかな)
不良3「ちょうどいいや、そのセーター、腕のとこで結んで縛っとけ」
食蜂(う、嘘、でしょ? が、学園都市五位の私が、こんな連中に)
食蜂「……くっ」ギシッ
不良1「へっへっへ、俺好みの格好になったじゃねえか」ジュル
食蜂「……こ、ここ、こんなことして、ただで、済むとでも」カチカチ
不良3「くくっ、歯の根が合ってねえぞ?」
食蜂「……っ」
食蜂(こ、声はもう出せそう……だけど、大声出してまたビリってやられたら……)
食蜂「こ、断っとくけど、今のうちに解放した方が身のためよぉ? 今なら、許してあげなくも」
不良1「……あー、ところでよぉ。前回スタンガンのメモリ、最大まで押し上げてやった時は見物だったよな」
食蜂「……っ」ゾク
不良5「ああ、澄まし顔の美人が白目剥いて小便まで垂れ流しやがってよ」
不良2「あの動画、ネットで流したら大うけだったよなぁ」ジロ
食蜂「……ぃ、ぃゃ」ガクガク
不良1「へっへっへ、俺好みの格好になったじゃねえか」ジュル
食蜂「……こ、ここ、こんなことして、ただで、済むとでも」カチカチ
不良3「くくっ、歯の根が合ってねえぞ?」
食蜂「……っ」
食蜂(こ、声はもう出せそう……だけど、大声出してまたビリってやられたら……)
食蜂「こ、断っとくけど、今のうちに解放した方が身のためよぉ? 今なら、許してあげなくも」
不良1「……あー、ところでよぉ。前回スタンガンのメモリ、最大まで押し上げてやった時は見物だったよな」
食蜂「……っ」ゾク
不良5「ああ、澄まし顔の美人が白目剥いて小便まで垂れ流しやがってよ」
不良2「あの動画、ネットで流したら大うけだったよなぁ」ジロ
食蜂「……ぃ、ぃゃ」ガクガク
不良1「んで、てめえも白目剥いて泡吹きてえクチかぁ?」バチン
食蜂「……ひっ」ビク
不良5「おいおい、そんな脅かしちゃ可哀そうだろ? 今からとっても楽しいことすんだからよぉ」スッ
不良3「んだな、お待ちかね、御開帳タイムと行きますかぁ」ガシッ
食蜂「い、嫌っ……駄目っ!」ググ
不良1「お、結構頑張るじゃねえか」ググ
不良5「こ、こりゃ、すげえ力だ。全然開かねえ――なっ!」グイッ
――ガバッ
食蜂(――っ!!)ギュッ
不良5「へっ、バカが。男二人に敵うわけねえだろ」
不良1「いやぁ、太腿の白さが眩しいねぇ」ジュル
食蜂「は、放してっ! 何見てるのよぉ!」ブンブン
食蜂(こ、こんな奴らの前で、こんな格好っ!)ググ
食蜂「……ひっ」ビク
不良5「おいおい、そんな脅かしちゃ可哀そうだろ? 今からとっても楽しいことすんだからよぉ」スッ
不良3「んだな、お待ちかね、御開帳タイムと行きますかぁ」ガシッ
食蜂「い、嫌っ……駄目っ!」ググ
不良1「お、結構頑張るじゃねえか」ググ
不良5「こ、こりゃ、すげえ力だ。全然開かねえ――なっ!」グイッ
――ガバッ
食蜂(――っ!!)ギュッ
不良5「へっ、バカが。男二人に敵うわけねえだろ」
不良1「いやぁ、太腿の白さが眩しいねぇ」ジュル
食蜂「は、放してっ! 何見てるのよぉ!」ブンブン
食蜂(こ、こんな奴らの前で、こんな格好っ!)ググ
不良2「あんまもたもたすんなよ、警備員が到着する前に終わらせねえと」
不良3「りょーかーい。っと、ブラウスが邪魔だな」
食蜂「……ひっ、……や、もういやぁッ!」ブンブン
食蜂(誰かっ! 助け――)
不良5「せーーのぉっ!」グイッ
――ビリビリビリィッ!
食蜂「きゃあああっっ!!」プルン
不良5「ひゅーっ! すっげ、この体で中学生かよ!」
不良3「肌すっべすべだわ。胸のさわり心地はどうかなぁ?」ギュ
食蜂「やぁっ、触らないでっ! んっ! やあぁっ! 放しなさいよぉ!」ジタバタ
不良1「はっ、それで抵抗してるつもりかぁ?」
不良2「んじゃ、先に一枚目いっとくか」カチカチ
――パシャッ
食蜂「んなっ!? 何勝手に撮って――くぅっ!?」パシャッ
不良3「りょーかーい。っと、ブラウスが邪魔だな」
食蜂「……ひっ、……や、もういやぁッ!」ブンブン
食蜂(誰かっ! 助け――)
不良5「せーーのぉっ!」グイッ
――ビリビリビリィッ!
食蜂「きゃあああっっ!!」プルン
不良5「ひゅーっ! すっげ、この体で中学生かよ!」
不良3「肌すっべすべだわ。胸のさわり心地はどうかなぁ?」ギュ
食蜂「やぁっ、触らないでっ! んっ! やあぁっ! 放しなさいよぉ!」ジタバタ
不良1「はっ、それで抵抗してるつもりかぁ?」
不良2「んじゃ、先に一枚目いっとくか」カチカチ
――パシャッ
食蜂「んなっ!? 何勝手に撮って――くぅっ!?」パシャッ
不良2「人生諦めが肝心ってな。楽しむことに専念した方がお互い幸せってもんだ」パシャッ
不良1「そうそう、さっきよりきっつい電撃食らいたくねぇだろぉ?」ヘラヘラ
食蜂「……な、何で私が」
食蜂(私だけが、こんな目に遭うのぉ)ジワ
不良3「動画、この前みたく音声録り忘れるなよ」
不良2「うっせぇな、過ぎたこといつまでも覚えてんなよ」
不良5「ひひっ、ついてるぜ。今日は俺が一番手だったよなぁ」カチャカチャ
食蜂(……や、だ、こんな形で)ワナワナ
食蜂「――だっ、やだぁっ! 誰かあぁっ!」ポロポロ
不良3「この嫌がりよう、もしかして初めてかぁ?」
不良5「遊んでいるように見えて、かぁ? だったらいいねぇ、俺好みどストライクじゃねえか」グイ
食蜂「……助けてっ! お願い、誰かぁ!」
不良1「ったくっ、騒ぐなってんのに物分かり悪いな。んならもう一発――」
――ドガッ!
不良1「うがぁっ!?」
不良1「そうそう、さっきよりきっつい電撃食らいたくねぇだろぉ?」ヘラヘラ
食蜂「……な、何で私が」
食蜂(私だけが、こんな目に遭うのぉ)ジワ
不良3「動画、この前みたく音声録り忘れるなよ」
不良2「うっせぇな、過ぎたこといつまでも覚えてんなよ」
不良5「ひひっ、ついてるぜ。今日は俺が一番手だったよなぁ」カチャカチャ
食蜂(……や、だ、こんな形で)ワナワナ
食蜂「――だっ、やだぁっ! 誰かあぁっ!」ポロポロ
不良3「この嫌がりよう、もしかして初めてかぁ?」
不良5「遊んでいるように見えて、かぁ? だったらいいねぇ、俺好みどストライクじゃねえか」グイ
食蜂「……助けてっ! お願い、誰かぁ!」
不良1「ったくっ、騒ぐなってんのに物分かり悪いな。んならもう一発――」
――ドガッ!
不良1「うがぁっ!?」
不良5「えっ、なッ!? ――ぐあっ!」ズンッ
食蜂「……あぅっ!」ズザッ
上条「……」クルッ
不良2「な、んだてめえ! 不意打ちとか舐めた真似――」ヒュッ
――バキッ!
不良2「がはっ!? ――うがっ!」ズダン
上条「こちとら身の程弁えてんだよ。数的不利なんだからハンデは当然だ――ろっ!」グン
――ガッ! ――ガシィッ!
不良2「グッ――ハァ……!」ガクン
不良3「く、くっそっ! いいところだったのに邪魔しやがって!」カチャカチャ
上条「おいっ、今のうちに早く――っ!」
食蜂「……うぅ……ひっく」ガクガク
食蜂(助け……て、誰でもいいから、助けてぇ……)ポロポロ
食蜂「……あぅっ!」ズザッ
上条「……」クルッ
不良2「な、んだてめえ! 不意打ちとか舐めた真似――」ヒュッ
――バキッ!
不良2「がはっ!? ――うがっ!」ズダン
上条「こちとら身の程弁えてんだよ。数的不利なんだからハンデは当然だ――ろっ!」グン
――ガッ! ――ガシィッ!
不良2「グッ――ハァ……!」ガクン
不良3「く、くっそっ! いいところだったのに邪魔しやがって!」カチャカチャ
上条「おいっ、今のうちに早く――っ!」
食蜂「……うぅ……ひっく」ガクガク
食蜂(助け……て、誰でもいいから、助けてぇ……)ポロポロ
上条「――っ、……んの」ミシィ
不良5「こ、こいつ、正義のヒーロー気取りか。……ふざけやがってぇ」スチャッ
上条「……アンタだけ浅かったか。ったく、ついてねえな」ボソ
不良3「おい、用心しろよ! こいつ喧嘩慣れて――」スチャ
不良5「うるせー! 仲間がやられてんのにのんきにズボン履いてんじゃねえっ!」
上条「こちとら何度も化け物みたいなのと渡り合ってんだよ。ちゃちなナイフで止められると思ってんなら」ジリ
不良5「う、うおらああぁぁっっ!」ダッ
不良3「ば、馬鹿っ! 迂闊に突っ込むやつが――!」
上条「大間違いだッッ!!」ダッ
食蜂(……だ、誰かいるの? 視界がぼやけて……何も)
不良4「おい、さっきから騒がし――って、なんだこの有様――」
上条「――でラストか。んじゃ、悪いけどとっとと――」
食蜂「……見え……な――」ガク
不良5「こ、こいつ、正義のヒーロー気取りか。……ふざけやがってぇ」スチャッ
上条「……アンタだけ浅かったか。ったく、ついてねえな」ボソ
不良3「おい、用心しろよ! こいつ喧嘩慣れて――」スチャ
不良5「うるせー! 仲間がやられてんのにのんきにズボン履いてんじゃねえっ!」
上条「こちとら何度も化け物みたいなのと渡り合ってんだよ。ちゃちなナイフで止められると思ってんなら」ジリ
不良5「う、うおらああぁぁっっ!」ダッ
不良3「ば、馬鹿っ! 迂闊に突っ込むやつが――!」
上条「大間違いだッッ!!」ダッ
食蜂(……だ、誰かいるの? 視界がぼやけて……何も)
不良4「おい、さっきから騒がし――って、なんだこの有様――」
上条「――でラストか。んじゃ、悪いけどとっとと――」
食蜂「……見え……な――」ガク
――ガチャン
インデックス「あっ、おかえりとうま! ……って」
食蜂「……はっ……はっ」
上条「悪い、インデックス。帰ってそうそうすまねえけどお湯沸かしてくれ」
インデックス「ど、どうしたの、その子? すごい苦しそうなんだよ」
上条「多分風邪だと思う。帰り道でたまたま会ってさ――よっと」
インデックス「わ、わかった。すぐに沸かすね」パタパタ
上条「さんきゅ。よし、とりあえずベッドに寝かせて、と」
――ドサッ
食蜂「……んぅ」ゴロ
上条「う、うわっ」ドキ
上条(や、破れたブラウスが生々しいっつーか、……常盤台って中学だよな?)ゴクッ
上条(い、いかんいかん。さっきの背中の感触思い出しちまった)ブンブン
インデックス「あっ、おかえりとうま! ……って」
食蜂「……はっ……はっ」
上条「悪い、インデックス。帰ってそうそうすまねえけどお湯沸かしてくれ」
インデックス「ど、どうしたの、その子? すごい苦しそうなんだよ」
上条「多分風邪だと思う。帰り道でたまたま会ってさ――よっと」
インデックス「わ、わかった。すぐに沸かすね」パタパタ
上条「さんきゅ。よし、とりあえずベッドに寝かせて、と」
――ドサッ
食蜂「……んぅ」ゴロ
上条「う、うわっ」ドキ
上条(や、破れたブラウスが生々しいっつーか、……常盤台って中学だよな?)ゴクッ
上条(い、いかんいかん。さっきの背中の感触思い出しちまった)ブンブン
インデックス「すごい汗だね。拭き取らないと悪化しちゃうかも」
上条(さすがに、インデックスの寝巻を着せるのは無理だよな)ウーン
インデックス「……今、とうまからものすごい不快な波長を感じた気がするんだよ」
上条「い、いや、気のせいじゃないですか?」
上条(しゃあねえ、突っ込まれる前に俺のを用意しとくか)ゴソゴソ
インデックス「……ところでとうま。まさか自分で着替えさせる気じゃないよね?」
上条「お願いだから怖い目でこっち見ないでください! てか、お前に任せんのはいいけど前後反対とかやらんでくれよ?」
インデックス「とうま、私のこと、そこはかとなく馬鹿にしてるね?」ムス
上条「い、いや、そんなことは、つうかそれくらいならインデックスにも」
インデックス「そこはかとなく馬鹿にしてるね?」ジロ
上条「じゃ、じゃあインデックスさん、着替えここに置いときますんで」ササ
上条(さすがに、インデックスの寝巻を着せるのは無理だよな)ウーン
インデックス「……今、とうまからものすごい不快な波長を感じた気がするんだよ」
上条「い、いや、気のせいじゃないですか?」
上条(しゃあねえ、突っ込まれる前に俺のを用意しとくか)ゴソゴソ
インデックス「……ところでとうま。まさか自分で着替えさせる気じゃないよね?」
上条「お願いだから怖い目でこっち見ないでください! てか、お前に任せんのはいいけど前後反対とかやらんでくれよ?」
インデックス「とうま、私のこと、そこはかとなく馬鹿にしてるね?」ムス
上条「い、いや、そんなことは、つうかそれくらいならインデックスにも」
インデックス「そこはかとなく馬鹿にしてるね?」ジロ
上条「じゃ、じゃあインデックスさん、着替えここに置いときますんで」ササ
食蜂「……ふぅ……ふぅ」
上条「呼吸はさっきより落ち着いたみたいだな、……と」ピピピ
上条(うげっ、39度5分!? やばいな、思ったよりずっと高い)
インデックス「とうまとうま、お隣から水差し借りてきたんだよ」パタパタ
上条「おっ、やっぱ持ってたか。さすがはメイド見習いの妹を持つ兄」
上条(シロップタイプだし冷蔵してたし、飲みにくくはないはずだけど)トクトク
上条「インデックス。枕の下に両手を入れてその子の頭を持ち上げてくれるか」
インデックス「了解なんだよ」スッ
上条「おっけー、そんなもんでいい。ほら、薬だ。飲めるか?」スッ
食蜂「……ん……むぅ」カプ
インデックス「……うん、少しずつだけど減ってるみたい」
上条「呼吸はさっきより落ち着いたみたいだな、……と」ピピピ
上条(うげっ、39度5分!? やばいな、思ったよりずっと高い)
インデックス「とうまとうま、お隣から水差し借りてきたんだよ」パタパタ
上条「おっ、やっぱ持ってたか。さすがはメイド見習いの妹を持つ兄」
上条(シロップタイプだし冷蔵してたし、飲みにくくはないはずだけど)トクトク
上条「インデックス。枕の下に両手を入れてその子の頭を持ち上げてくれるか」
インデックス「了解なんだよ」スッ
上条「おっけー、そんなもんでいい。ほら、薬だ。飲めるか?」スッ
食蜂「……ん……むぅ」カプ
インデックス「……うん、少しずつだけど減ってるみたい」
食蜂「……すぅ……すぅ」
上条「ふぅ、顔色もさっきよりは大分マシになったか」
インデックス「みたいだね。ところで今更なんだけど」
上条「うん? どうした?」
インデックス「なんでとうまはわざわざここまで背負ってきたの? その場で救急車を呼んだ方が早かったんじゃ」
上条「いや、まぁ、それも一度は考えたんだけど。この子、野郎どもに襲われててさ」
インデックス「……っ」
上条「状況的に絶対やられるわけにはいかなくてさ、ついつい力のセーブが」
インデックス「柄にもなくやり過ぎちゃったってこと? でもでもとうま、それって正当防衛じゃないの?」
上条「相手を地面に叩きつけたとき、ぶら下がった枝が折れるような嫌ーな音がしたんだよなぁ、メキメキィッて」
インデックス「う゛ぁ……、聞くだけで痛いんだよ」
上条(ま、他にも心配事は色々あったんだよな。警備員呼ばれたら事情聴取とか避けられなかっただろうし)
上条「てなわけで、万が一にも治療費請求とかって話になるとだ。この先うちの夕飯がモヤシと卵と納豆だけに」
インデックス「すごく、すっごーく、賢明な判断だったと思うんだよ」キラキラ
上条「ふぅ、顔色もさっきよりは大分マシになったか」
インデックス「みたいだね。ところで今更なんだけど」
上条「うん? どうした?」
インデックス「なんでとうまはわざわざここまで背負ってきたの? その場で救急車を呼んだ方が早かったんじゃ」
上条「いや、まぁ、それも一度は考えたんだけど。この子、野郎どもに襲われててさ」
インデックス「……っ」
上条「状況的に絶対やられるわけにはいかなくてさ、ついつい力のセーブが」
インデックス「柄にもなくやり過ぎちゃったってこと? でもでもとうま、それって正当防衛じゃないの?」
上条「相手を地面に叩きつけたとき、ぶら下がった枝が折れるような嫌ーな音がしたんだよなぁ、メキメキィッて」
インデックス「う゛ぁ……、聞くだけで痛いんだよ」
上条(ま、他にも心配事は色々あったんだよな。警備員呼ばれたら事情聴取とか避けられなかっただろうし)
上条「てなわけで、万が一にも治療費請求とかって話になるとだ。この先うちの夕飯がモヤシと卵と納豆だけに」
インデックス「すごく、すっごーく、賢明な判断だったと思うんだよ」キラキラ
新刊のネタバレになるけど
本当に上条さんに助けられたことあるっぽいしなみさきち
本当に上条さんに助けられたことあるっぽいしなみさきち
上条「はい、そういうことなんで。ええ――度々すんません、お世話になります」ピッ
インデックス「小萌もう帰ってるって?」
上条「まだ仕事中だけど、姫神がいるから問題ないってさ」
インデックス「わかった。それじゃあとうま、行ってくるね」
上条「悪かったな、ベッド使えなくしちまって」
インデックス「ううん、病める者を救うのはシスターとして当然の行いなんだよ。――それより」
上条「うん?」
インデックス「とうま、あの子が寝てるからってえっちなことしちゃ駄目なんだよ」
上条「バーカ、病人襲う趣味なんざ上条さんにはありません」
インデックス「うん、だよね。……あともう一つ」
上条「……もう一つ?」
インデックス「多分その子、すごく傷ついてると思うんだよ」
インデックス「小萌もう帰ってるって?」
上条「まだ仕事中だけど、姫神がいるから問題ないってさ」
インデックス「わかった。それじゃあとうま、行ってくるね」
上条「悪かったな、ベッド使えなくしちまって」
インデックス「ううん、病める者を救うのはシスターとして当然の行いなんだよ。――それより」
上条「うん?」
インデックス「とうま、あの子が寝てるからってえっちなことしちゃ駄目なんだよ」
上条「バーカ、病人襲う趣味なんざ上条さんにはありません」
インデックス「うん、だよね。……あともう一つ」
上条「……もう一つ?」
インデックス「多分その子、すごく傷ついてると思うんだよ」
上条「あ……」チラ
食蜂「……ん……んん」キュッ
上条(そうだった。この子、乱暴されかけてたんだっけ)
インデックス「だからとうま、目が覚めたらしっかりケアしてあげなきゃ駄目なんだよ」ジッ
上条「……あ、ああ、わかってる」
上条(って、待て待て。だったらインデックスにも残ってもらった方が)
上条(あぁでも、そうすっと説明がややこしくなるか。この子の口からインデックスのことが漏れないとも限らないし)
上条(とはいえ、目覚めたときに安心してもらうには女の子がいた方が――下手すっといきなり大声で叫ばれたりも)
上条(だったらいっそインデックスに全部任せちまう方が――って、ないな、ない。病状が一層悪化したらどうすんだ)
インデックス「……とうま、今なんかすっごく失礼なこと考えてない?」
食蜂「……ん……んん」キュッ
上条(そうだった。この子、乱暴されかけてたんだっけ)
インデックス「だからとうま、目が覚めたらしっかりケアしてあげなきゃ駄目なんだよ」ジッ
上条「……あ、ああ、わかってる」
上条(って、待て待て。だったらインデックスにも残ってもらった方が)
上条(あぁでも、そうすっと説明がややこしくなるか。この子の口からインデックスのことが漏れないとも限らないし)
上条(とはいえ、目覚めたときに安心してもらうには女の子がいた方が――下手すっといきなり大声で叫ばれたりも)
上条(だったらいっそインデックスに全部任せちまう方が――って、ないな、ない。病状が一層悪化したらどうすんだ)
インデックス「……とうま、今なんかすっごく失礼なこと考えてない?」
…………――――
――ガラガラ
あら、教頭先生?
授業中にすまん。食蜂、食蜂操祈はいるか?
え、ええ。いったいどうなさったんですか?
すまないが急いで帰り支度を。表玄関にタクシーを呼んである。
……っ! わ、わかりました!
あ、あの、先生。いったい何が……
……詳しいことは移動中に話す、教科書はそのままでいい。
――ガラガラ
あら、教頭先生?
授業中にすまん。食蜂、食蜂操祈はいるか?
え、ええ。いったいどうなさったんですか?
すまないが急いで帰り支度を。表玄関にタクシーを呼んである。
……っ! わ、わかりました!
あ、あの、先生。いったい何が……
……詳しいことは移動中に話す、教科書はそのままでいい。
――交通事故?
ええ、大型トラックに後ろから。飲酒運転だったそうよ。
ひどいですね、罰則が厳しくなったのに何で未だ守らない人が。
本当、可哀そうにねぇ、まだ小さいのに。
トラックの運転手はどうしたんですか?
さっき現場検証に連れていかれたそうだ。あっちは額に打ち身程度で済んだらしい。
理不尽だな、こっちは二人とも殺されたっていうのに。
きっちり厳罰に処してもらわないとな。
ねぇ、ところでさ。
――あの子、誰が引き取るのかな。
ええ、大型トラックに後ろから。飲酒運転だったそうよ。
ひどいですね、罰則が厳しくなったのに何で未だ守らない人が。
本当、可哀そうにねぇ、まだ小さいのに。
トラックの運転手はどうしたんですか?
さっき現場検証に連れていかれたそうだ。あっちは額に打ち身程度で済んだらしい。
理不尽だな、こっちは二人とも殺されたっていうのに。
きっちり厳罰に処してもらわないとな。
ねぇ、ところでさ。
――あの子、誰が引き取るのかな。
「今日からここを自分の家と思って暮らしてね、操祈ちゃん」ニコ
「は、はい。――――っ!」
(まったく、何でうちなのよ。姉さんとはそれほど仲良かったわけでもないのに)
――また、聞こえる。
「なんで? なんで僕の部屋なのに半分しか使っちゃいけないの?」
「わがままいうな。操祈ちゃんは他に行くところないんだから」
(まあ仕方ない。こうなった以上、賠償金をたんまりせしめてやらんとな)
――嫌、こんな声聞きたくない。
「は、はい。――――っ!」
(まったく、何でうちなのよ。姉さんとはそれほど仲良かったわけでもないのに)
――また、聞こえる。
「なんで? なんで僕の部屋なのに半分しか使っちゃいけないの?」
「わがままいうな。操祈ちゃんは他に行くところないんだから」
(まあ仕方ない。こうなった以上、賠償金をたんまりせしめてやらんとな)
――嫌、こんな声聞きたくない。
「ちょっとアンタ、体育以外全部操祈ちゃんに負けてるじゃないの」
「ご、ごめんなさい。次は頑張るから――」
(今までこんなことはなかったのに、お前のせいで!)
――どうして? 私が悪いの?
(折角の夏休みなのに塾なんて、くそっ、全部操祈のせいだ!)
(またこんなにご飯残して、私の料理の腕が姉さんより下だっていいたいの?)
(いっそのこと、三人まとめて死んだほうが幸せだったんじゃ――)
――るさい、うるさい、うるさいッ!
「ご、ごめんなさい。次は頑張るから――」
(今までこんなことはなかったのに、お前のせいで!)
――どうして? 私が悪いの?
(折角の夏休みなのに塾なんて、くそっ、全部操祈のせいだ!)
(またこんなにご飯残して、私の料理の腕が姉さんより下だっていいたいの?)
(いっそのこと、三人まとめて死んだほうが幸せだったんじゃ――)
――るさい、うるさい、うるさいッ!
食蜂「……学園都市?」
叔母「ええ、そうよ。あなた、すごい適性があるみたいなの」
叔母(まったく、いい話が舞い込んできたものだわ。この子全然私に懐かないし)
叔父「試しに行ってみるのもいいんじゃないか。もし合わなそうならすぐ帰ってくればいい」
叔父(この先なんやかんやで出費が嵩むからな。民事の支払いも決まったことだし、頃合いか)
従兄「いいないいな、操祈ばっかりずるいや!」
従兄(やった、これで元通り一人部屋だっ!)
食蜂「……わかりました、行きま――行きたいです」ニコ
食蜂(もう、どうでもいいわぁ)
――――…………
叔母「ええ、そうよ。あなた、すごい適性があるみたいなの」
叔母(まったく、いい話が舞い込んできたものだわ。この子全然私に懐かないし)
叔父「試しに行ってみるのもいいんじゃないか。もし合わなそうならすぐ帰ってくればいい」
叔父(この先なんやかんやで出費が嵩むからな。民事の支払いも決まったことだし、頃合いか)
従兄「いいないいな、操祈ばっかりずるいや!」
従兄(やった、これで元通り一人部屋だっ!)
食蜂「……わかりました、行きま――行きたいです」ニコ
食蜂(もう、どうでもいいわぁ)
――――…………
――上条宅
食蜂「…………あ、らぁ?」パチ
食蜂「……夢、かぁ」
食蜂(ここ、どこかしらぁ。見覚えがあるような、ないような)
食蜂「……ん、おでこに何か」パシ
食蜂(濡れタオル?)ホケー
上条「……う、ううん」ムニャ
食蜂(んー、この人、どこかでぇ……)ボー
食蜂「って、や、やだっ! 何で私、手なんか握って」バッ
上条「……んぁ?」
食蜂「……っ」ビクッ
上条「と、いっけね、少し寝ちまってたか」ゴシゴシ
食蜂「…………あ、らぁ?」パチ
食蜂「……夢、かぁ」
食蜂(ここ、どこかしらぁ。見覚えがあるような、ないような)
食蜂「……ん、おでこに何か」パシ
食蜂(濡れタオル?)ホケー
上条「……う、ううん」ムニャ
食蜂(んー、この人、どこかでぇ……)ボー
食蜂「って、や、やだっ! 何で私、手なんか握って」バッ
上条「……んぁ?」
食蜂「……っ」ビクッ
上条「と、いっけね、少し寝ちまってたか」ゴシゴシ
食蜂「……っ!」ムクッ
上条「お、起きたのか。具合はどうだ? 喉乾いてたりは」
食蜂「――っ、か、上条さん!? な、何がどうなって」
上条「あれ? 確か初対面、だよな。何で俺の名前知って」
食蜂「……あ」
食蜂(……そう、そういう人だったわねぇ)
上条「てか、覚えてないのか?」
食蜂「……覚えてって」
食蜂(それはこっちの台詞――って、どういうこと?)
上条「あ、いや、むしろ忘れてもらった方がいいんだろうけど」
食蜂「……え、と」
『はっ、それで抵抗してるつもりかぁ?』
食蜂(……っ!)ゾク
上条「お、起きたのか。具合はどうだ? 喉乾いてたりは」
食蜂「――っ、か、上条さん!? な、何がどうなって」
上条「あれ? 確か初対面、だよな。何で俺の名前知って」
食蜂「……あ」
食蜂(……そう、そういう人だったわねぇ)
上条「てか、覚えてないのか?」
食蜂「……覚えてって」
食蜂(それはこっちの台詞――って、どういうこと?)
上条「あ、いや、むしろ忘れてもらった方がいいんだろうけど」
食蜂「……え、と」
『はっ、それで抵抗してるつもりかぁ?』
食蜂(……っ!)ゾク
上条「わっ、わりぃ! 怖い思いしたばっかりだってのに、思い出させちまって」バッ
食蜂「……わ、私」カタカタ
上条「その、もっと早く助けにいけりゃ良かったんだけど」
食蜂「……私は、何でここに?」カタカタ
上条「連中ぶちのめしてる間に意識を失っちまったんだ。救急車呼ぶか迷ったけど、寮に連れてきた」
食蜂「……そう、そうなんだ」カタカタ
上条「……とにかくすぐに夕飯の支度すっからさ。お前はもう一度体温計を」
食蜂「――バッグ」ピタ
上条「……え?」クル
食蜂「私のハンドバッグ、ここにあるのかしらぁ?」
食蜂「……わ、私」カタカタ
上条「その、もっと早く助けにいけりゃ良かったんだけど」
食蜂「……私は、何でここに?」カタカタ
上条「連中ぶちのめしてる間に意識を失っちまったんだ。救急車呼ぶか迷ったけど、寮に連れてきた」
食蜂「……そう、そうなんだ」カタカタ
上条「……とにかくすぐに夕飯の支度すっからさ。お前はもう一度体温計を」
食蜂「――バッグ」ピタ
上条「……え?」クル
食蜂「私のハンドバッグ、ここにあるのかしらぁ?」
上条「あ、ああ。路地裏に落ちてたやつなら。これ、お前のであってるか?」スッ
食蜂「……ええ。こんな可愛らしいバッグ、あんな連中が持つはずないじゃなぁい?」クス
上条「そ、そうだよなぁ」
食蜂「……」ゴソゴソ
上条「その、中身はまだ確認してねえんだ。割に重かったから空じゃないとは思うけど、財布やなんか取られてたら――」
食蜂「うん、大丈夫!」ニコ
上条「警察に――って」
食蜂「ちゃんと必要なモノは入ってましたから」
上条「そ、そっか。それなら良かった」
食蜂「だから、ごめんなさぁい」スッ
上条「……へ? 何だそれ、リモコン?」
食蜂(――私と会った時のこと、忘れてちょうだぁい)ピッ
食蜂「……ええ。こんな可愛らしいバッグ、あんな連中が持つはずないじゃなぁい?」クス
上条「そ、そうだよなぁ」
食蜂「……」ゴソゴソ
上条「その、中身はまだ確認してねえんだ。割に重かったから空じゃないとは思うけど、財布やなんか取られてたら――」
食蜂「うん、大丈夫!」ニコ
上条「警察に――って」
食蜂「ちゃんと必要なモノは入ってましたから」
上条「そ、そっか。それなら良かった」
食蜂「だから、ごめんなさぁい」スッ
上条「……へ? 何だそれ、リモコン?」
食蜂(――私と会った時のこと、忘れてちょうだぁい)ピッ
上条「…………」
食蜂(悪いケド、あなたとの出会いがあんなひどい形だなんて許されないのぉ)
食蜂「……あとは、あの連中ねぇ。草の根分けても探し出してやらないと」ギリ
食蜂(よくも、よくもこの私に好き放題やってくれたものねぇ。絶対に生き地獄を見せて――)ギリッ
『んじゃ、先に一枚目いっとくか』
食蜂「……っ! しまったっ! 携帯!」ガバッ
上条「……あ」
食蜂(ま、まずい、まずいっ! あんな画像がネットにバラ撒かれちゃったら――)クルッ
食蜂(時間っ……も、もう二十二時!?)サァ
食蜂(絡まれた時はまだ明るかった――、今から向かっても回収できる見込みは……)ガリ
上条「あ、あのさ、連中のデータだったら心配ねえぞ?」
食蜂「…………え?」
食蜂(悪いケド、あなたとの出会いがあんなひどい形だなんて許されないのぉ)
食蜂「……あとは、あの連中ねぇ。草の根分けても探し出してやらないと」ギリ
食蜂(よくも、よくもこの私に好き放題やってくれたものねぇ。絶対に生き地獄を見せて――)ギリッ
『んじゃ、先に一枚目いっとくか』
食蜂「……っ! しまったっ! 携帯!」ガバッ
上条「……あ」
食蜂(ま、まずい、まずいっ! あんな画像がネットにバラ撒かれちゃったら――)クルッ
食蜂(時間っ……も、もう二十二時!?)サァ
食蜂(絡まれた時はまだ明るかった――、今から向かっても回収できる見込みは……)ガリ
上条「あ、あのさ、連中のデータだったら心配ねえぞ?」
食蜂「…………え?」
>>47
ここは支援いらんぞ。一ヶ月に一回程しかな
ここは支援いらんぞ。一ヶ月に一回程しかな
上条「不意打ち仕掛けるときに一人携帯構えてるのが見えてさ、のした後でまとめて踏み潰しといた」
食蜂「……あ、……そ」パクパク
上条「ホントならデータ消去だけすりゃ良かったんだろうけど、そこまでしてやる義理もねえからな」
食蜂「そう、そうだったんですかぁ。気が回るんですねぇ」ニコ
上条「いや、すまん。先に言っておけば変に焦られちゃうこともなかったな」
食蜂「そんなことないです。その、ありがとうございます」ペコ
食蜂(しょ、正直いって助かったわねぇ……って)ホッ
上条「ま、今はあまり色々考えすぎずに、ゆっくり休んでくれな」
食蜂「え、えぇ。すみません、お世話になります」
食蜂(ど、どうしてぇ? 何で記憶が消えてないのぉっ?)
食蜂「……あ、……そ」パクパク
上条「ホントならデータ消去だけすりゃ良かったんだろうけど、そこまでしてやる義理もねえからな」
食蜂「そう、そうだったんですかぁ。気が回るんですねぇ」ニコ
上条「いや、すまん。先に言っておけば変に焦られちゃうこともなかったな」
食蜂「そんなことないです。その、ありがとうございます」ペコ
食蜂(しょ、正直いって助かったわねぇ……って)ホッ
上条「ま、今はあまり色々考えすぎずに、ゆっくり休んでくれな」
食蜂「え、えぇ。すみません、お世話になります」
食蜂(ど、どうしてぇ? 何で記憶が消えてないのぉっ?)
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