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    元スレ魔王「余は何をやっておるのだ……」

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    601 = 185 :

    ・・・・・・

    龍姫「着いたぞ」

    魔王「ここは……」

    龍姫「俺様の部屋だよ。 まぁ入れや」

    魔王「ふむ……失礼する(客間より広いが大分殺風景だな)」

    龍姫「よっこらしょっと。ほれ、座れよ」ギシ

    魔王「うむ」ギシ

    602 = 185 :

    龍姫「さて……さしあたり、お前ができることを聞いておこうか」

    魔王「家事は得意だぞ。 少なくとも喧嘩よりはな」

    龍姫「あー、そうなのか。 料理は?」

    魔王「頬がとろけ落ちないように注意することだな」

    龍姫「へー、大した自信だな?」

    魔王「まあ、舌を肥やされ過ぎても困るからほどほどにしてはいるがな」

    603 = 185 :

    龍姫「贅沢が好きそうなナリじゃあないわな」ケラケラ

    魔王「うむ。 だからこの城は中々心地よいぞ」

    龍姫「あー……、そりゃ何より」

    魔王「まあ任せておくがいい。 余は歴代最高峰の家事能力とパワースピードスタミナを併せ持った次世代型魔法使いであるからな」

    龍姫「あー……」

    魔王「貴様の暮らしをバッチリサポート、痒くて手が届かないところから人にはとても頼めないところまで任せて安心魔法使い、乞うご期待……といったところか」

    604 = 185 :

    龍姫「はきはきしてんなあ」

    魔王「む……、どうも余は自分の趣味を活かせるとなると自制が利かぬようでな」

    龍姫「あー、まあいいや………。 期待してるぞ」

    魔王「うむ」

    龍姫「あー……そろそろ本題に入ってもいいか?」

    魔王「よかろう。 余をさらった理由か」

    龍姫「本音をいやあ魔王をさらってきたかったんだけどな」

    605 = 185 :

    魔王「なぜだ?」

    龍姫「あー……どうすっかな……言ってもいいか。 ……いいよな」

    魔王「……?」

    龍姫「実はな……俺様は割といい血筋の出なんだけどよ」

    魔王「ほう(さっき頭がどうとか言っておったな)」

    龍姫「今度な……あー、なんて名前だったか………」

    魔王「……(こやつもボケが進んでおるのか?)」

    606 = 185 :

    龍姫「なんたらの試練とか言うのを受けなきゃならんらしいんだわ」

    魔王「随分アバウトだな……」

    龍姫「うるせえよ。 でだ、その試練にはあんまりに厳しいから条件付で同行者を一人連れてっていいんだと」

    魔王「なるほど。……して、その条件とやらは?」

    龍姫「あー、同性以外ってことだな」

    魔王「なぜだ?」

    龍姫「さーな? 野郎二人だと簡単だから、とかじゃねえの?」

    607 = 185 :

    魔王「何をするのかは知らぬのか?」

    龍姫「洞窟に入ってなんかするらしいぜ」

    魔王「ほかは?」

    龍姫「あー? 知らん」

    魔王「なんとまあ……」

    龍姫「しゃーねーだろ。 決まりで誰も教えちゃくれねーんだからよ」

    魔王「なるほどな。 ところで、そちは男なのか?」

    608 = 185 :

    龍姫「あ? なにいってんだ?」

    魔王「同行者は異性でなくてはならないのであろう?」

    龍姫「おう」

    魔王「現在の魔王は女性がつとめておるぞ」

    龍姫「え、マジで?」

    魔王「うむ、マジだ」

    龍姫「嘘だろ?」

    魔王「悪いが、嘘は言ってはおらん」

    龍姫「えー……どうすっかな………」

    609 = 185 :

    魔王「……余が自分で言うのもなんだが、疑わぬのか?」

    龍姫「あー?」

    魔王「会って数時間しかたっておらぬというのに」

    龍姫「嘘はいってねーんだろ?」

    魔王「無論だ」

    龍姫「じゃあ、いーじゃねえか」

    610 = 185 :

    魔王「……で、あるか(ほう、これはなかなか……)」

    龍姫「んー……どうしたもんかね」

    魔王「龍姫よ」

    龍姫「ん? 何だ」

    魔王「そちの同行者、この余にまかせてはもらえぬだろうか」

    龍姫「あー? アンタが?」

    魔王「左様。 そちをなかなか気に入ってしまったのでな。……いかがか、ご主人?」

    611 = 185 :

    龍姫「あー……まあ、俺様が全部なんとかすりゃあいいからな。 じゃあ頼むわ」

    魔王「即決だな。 だがありがたき幸せだぞ、ご主人」

    龍姫「へーへー。 まあ、なんかあっても守っちゃるから安心しとけ」

    魔王「ふふ、そうさせてもらおう」

    612 = 185 :

    ・・・・・・

    「騎士……?」

    騎士「何でしょうか、姫」

    「さっきはなぜあんなことを? あなたらしくありませんわ」

    騎士「……わかっております。 もうだいぶ頭も冷えました」

    「……そうですか。 ならいいですわ」

    騎士「ありがとうございます」

    龍姫「おーいお前ら、飯だぞー」ガチャ

    「わかりましたわ。 ほら、騎士?」

    613 = 185 :

    騎士「え、ええ。 ……龍姫殿」

    龍姫「あー? どした」

    騎士「先ほどは申し訳ないことをした。 このとおりだ」フカブカー

    龍姫「あー、気にすんな。 あれはもうチャラだ」

    騎士「ありがたい……」

    龍姫「魔法使いに感謝しろよ?」

    騎士「……そうさせていただく」

    龍姫「じゃ、いくぞ」

    614 = 185 :

    食堂・・・・・・

    龍姫「そろそろ料理が出るはずだが……」

    「そういえば、魔法使いさんの姿が見えませんが、どちらに?」

    龍姫「あー? そりゃあ……」

    魔王「お待たせした、ご主人」スタスタ

    龍姫「おー、来たか」

    615 = 185 :

    騎士「なっ……ま、魔法使い殿?」

    魔王「何だ?」

    「その格好は……?」

    魔王「格好? このエプロンのことか」

    騎士「エプロン……だと……(そんな馬鹿な)」

    「あなたの中ではメイド服はエプロンとおっしゃいますの?」

    616 = 185 :

    魔王「??? メイド服とはなんだ? 給仕が着る服ならばそれがエプロンではないのか」

    騎士「いや、あの……」

    龍姫「なんでもいいから早くしてくれ、飯が冷めちまう」

    魔王「む、これは申し訳ない」コト

    「ええー……」

    617 = 185 :

    魔王「ほれ」コト コト

    騎士「ど、どうも(しかしこれは……)」

    「ありがとうございますわ(これは……)」



    姫・騎士(侍がいなくて本当によかった(ですわ))



    618 = 185 :

    船上・・・・・・

    「ヘキシッ!」

    勇者「侍ちゃん、カゼ?」

    遊び人「……馬鹿でもカゼは引くの?」

    戦士「ちょっと考えにくいな」

    「いや、カゼではござらん。 きっと殿が拙者のことをおもってくれているのでござろう」

    戦士「これだよ」

    遊び人「やはり、カゼを引くはずもない」

    戦士「龍の大陸ねえ……。 そこに、魔法使いが……」

    「殿……ああ、はやく会いとうございます」

    遊び人「会ったら、次の課題もらわないと」

    勇者「魔法使いさん……待っててください」

    619 = 185 :

    今日はこのくらいで…… 最近マジで忙しくなってまいりました。

    次これるのはいつになるやら……まあ、見てくださる人がいる限りはがんばりますので

    あと、生存報告ってどのくらいのペースでするべきですか? 今ぐらいで大丈夫ですかね

    ではではー

    620 = 599 :

    うむ

    621 :


    そろそろ読み返すかな

    遅くても一月毎くらいにあると安心出来る

    623 :

    次回が楽しみだ

    624 :

    魔王がメイドガイに転職しました

    626 :

    洞窟で二人でやることといえば… せくろs
    (ryしか思い浮かばね(´・ω・`)

    627 :

    全裸待機…でも暑いな

    628 :

    お久しぶりです。 今回はストーリー()を妄想しながら、それに合わせて作ったので若干お見苦しいかもしれませぬ。 


    まあ、このSSがそもそも見苦しいから気にしません。 では投下

    629 = 185 :

    あ、書き手の能力の関係上ズボンは脱がなくていいです

    ・・・・・・

    姫・騎士「「龍の試練?」」

    龍姫「そうそう。 ついさっき名前思い出したわ」

    騎士「で、そのしきたりによって今この城には誰もいないと?」

    龍姫「あー。 精神統一のためなんだとさ、俺様の先祖はどんだけ繊細だったんだっつーの」

    「あなたが豪胆すぎる気もしますけど……」

    龍姫「いいんだよ、これぐらいじゃねえと王様はつとまんねえよ」

    「……………なるほど、一理ありますわ」

    魔王「その点、現在の魔王もかなり優秀だな」

    龍姫「あー……直接会ったことはねえからわからねえけど、そうなのか」

    騎士「ええ……まあ。 少しばかり変わった方でしたが」

    「まあ、魔王を決めるシステムからして、肉体の優秀さは間違いないのでしょうが……頭もよさそうでしたわ」

    龍姫「そりゃすげーな」

    魔王「うむ」

    魔王城・・・・・・

    魔姫「へくちっ! 今、どこかでお父様が私を褒めてくださっていますわ……!」

    630 :

    ・・・・・・

    龍姫「っつーわけで、パートナーが必要なんだわ」

    騎士「なるほど……あなたのパートナーとなれば、そうそう見つからな……」

    龍姫「ああ、もうみつけてるぜ」

    「どなたですの?」

    魔王「余だ」

    「へ?」

    龍姫「おお、こいつがやってくれるっつーから頼んだんだわ」

    魔王「うむ、志願させてもらった(きっと、龍族秘伝の魔術がその洞窟にはあるに違いない……じゅるり)」

    631 = 185 :

    「危険ではありませんの?」

    魔王「問題なかろう? あくまで付き人だ」

    騎士「実力的には問題ないかとは存じますが……(二人きりでくらーい洞窟だと? ふざけろ)」

    龍姫「心配すんなって。 俺様がちゃんと守るからよ」ドン

    「……いえ、そういうことではなくてですね(まあ、この方なら大丈夫でしょう)」

    魔王「大丈夫だ、余を信じておけ」

    騎士「……わかりました(さすがに、大丈夫だろう)」

    632 = 185 :

    船の上、船出から数日後・・・・・・

    勇者「あ、アレじゃないかな?」

    戦士「どれどれ?」

    勇者「あれだよ、あそこ」クイクイ

    戦士「おー、アレか」

    遊び人「どこ?」

    「あそこでござる。 望遠鏡を使ってみるといい」スッ

    遊び人「ありがとう」グッ

    遊び人「……なんであれが肉眼で見えるの?」

    「鍛えているからでござる」

    勇者「あれくらいならみえるでしょ」

    戦士「いやあ、すげーゴツゴツしてんなあそこ……」

    「しかし、少し奥までいけば緑が茂っているでござるな」

    遊び人「こいつらどこで生まれ育ったの……」

    633 = 185 :

    ・・・・・・

    勇者「とうちゃーく!」

    戦士「で、今アタシらはどのへんにいるんだ?」

    遊び人「密林が目の前にあるから、地図だと……だいたいココ」

    「……………? この、線は一体なんでござる?」

    遊び人「断崖絶壁。 要するに通れない」

    勇者「ずーっと続いてるよ?」

    戦士「えー……ロッククライミングとか久々だな」ガシャ

    遊び人「(経験者!?)……この道筋なら抜けられるはず」

    「この×印はなんでござる?」

    遊び人「洞窟。 ええと、名前は……」

    戦士「おーい、とっとといこうぜー」

    勇者「遊び人ちゃん、はやくはやく!」

    「……まあいい、行きましょう遊び人殿」

    遊び人「うん(今はこの洞窟で龍族の儀式が行われている時期とかぶる……ハチ合わせたら

        ちょっとまずいけど)」

    遊び人「そんなに間が悪いわけないよね」

    「はて?」

    634 = 185 :

    洞窟入口・・・・・・

    龍姫「ここが竜の洞窟だ」

    魔王「うむ(これはこれは……あちこちからそそる魔力を感じるぞ)」ジュルリ

    龍姫「?」

    魔王「おっと、余としたことが」フキフキ

    「お気を付けていってくださいまし」

    魔王「うむ。 夕餉の下準備までには戻るとしよう」

    騎士「……………?(この感じは……)」

    「騎士?」

    騎士「ああ、すみません。……どうかお気を付けて」

    魔王「うむ、肝に銘じよう」

    龍姫「じゃ、いくぜ」

    635 = 185 :

    竜の洞窟内部・・・・・・

    魔王「これは……龍族の消えない炎か」

    龍姫「勉強してやがんなァ。 その通りだ」

    魔王「こういった使い道もあるのだな。 興味深い」

    龍姫「気に入ったんなら後でつくってやるよ」

    魔王「それはありがたい。 ところで、この炎はいつから燃えているのだ?」

    龍姫「あー……たしか、まだ神サマが俺様たちとおんなじ場所に住んでた頃からって話だったかな」

    魔王「神代の炎か。 ますます興味深い……」ニヤニヤ

    龍姫「大昔に俺様の先祖がそこらへんにいた神サマつかまえてその炎の契約をしたんだと。

       よくわからんけど、この試練はその契約の履行に関わるらしい」

    魔王「なるほど(魔法契約……実にそそる)」

    636 = 185 :

    龍姫「あー、ここか? 何か書いてあるな」

    魔王「どれ……『ご利用は計画的に、安心の……』 なんだこれは」

    龍姫「すげえな、読めるのか」

    魔王「古代語は一時熱中してな。 それで日記を書いていたこともある」

    龍姫「へぇー」

    魔王「今思い出せば顔から火が出そうだがな……お、重要そうな文が出てきたぞ

       『来る日、契約者の血縁者が履行できる実力を有することを勝ちをもって証明……』かすれていてよく読めんが」

    龍姫「あー、結局バトル系な展開なのか」

    魔王「まあ、下手に謎解きをやらされるよりかは大分シンプルで良い」

    龍姫「じゃ、入るか」スタスタ

    魔王「うむ」カツカツ

    637 = 185 :

    部屋内部・・・・・・

    魔王「お、いかにもな仕掛けがあるぞ」

    龍姫「ここを押すのか? よし……」

    魔王「……………」ジー

    龍姫「あー……、押させてやるよ」

    魔王「何? 良いのか」

    龍姫「どーぞ(どんだけ羨ましそうな目で見てんだこいつ)」

    魔王「では、失礼して」カチ

    638 = 185 :

    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・・・・

    魔王「……」ワクワク

    龍姫「……」

    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・・・・

    魔王「……」ドキドキ

    龍姫「……」

    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ・・・・・・ピタッ

    魔王「……」

    龍姫「……え、終わりか?」

    639 = 185 :

    魔王「いや、来たようだぞ」

    龍姫「あー?」

    ピカァアアア

    龍姫「うおっ、まぶし」

    魔王「む……」

    ??「……」

    龍姫「こいつか?」

    ??「……」

    魔王「そのようだ」

    龍姫「あー、こいつに勝ちゃあいいのか」

    640 = 185 :

    魔王「ふむ……」

    龍姫「なぁんだ、簡単でねーの」

    ??「……っ」ギシィ

    魔王「油断するなよ (魔法を行使しているようにも見えん。

        そこにいるだけでこの魔力量を垂れ流しておるのか)」

    龍姫「魔法使い、お前は下がってろよ!」ダッ

    魔王「まてご主人、一人では……!」

    641 = 185 :

    龍姫が凄まじい勢いで突如現れた白い少女へと向かっていく。その口元には笑み。 

    一方の少女はと言えば、全く動きを見せず闇のように真っ黒な目は龍姫を向いてはいるが、そこから感情は読み取れない。

    当たれば鋼鉄をも裂くであろう龍姫の左足が自分の顔面に叩きつけられようとしているにもかかわらず、焦る様子もない。

    「らァッ!」 龍姫の気合いが洞窟中に響き、しかしながら左足によって決行された後ろ回し蹴りは、

    白い少女の顔面を捉える前に、肩の羽と白髪を揺らしながら少女が割り込ませた、これまた真っ白な右腕によって

    阻まれていた。 「ッッ!?」 目を見開く龍姫。その足先は信じられない感触を伝達(つた)えていた。

    (堅牢(カタ)いッ!) 龍姫の健脚は、先の表現を比喩ですまさず、それどころか粉々にしてしまうほどの威力を秘める。

    その剛脚(アシ)が、かつて蹴り抜いてきたどのような物質より、目の前の幽鬼のようにうつろう少女の方が破壊が困難であると

    判断を下したのだ。 慌てて距離をとり、再度仕掛ける。 少女はまだ動かない。 一瞬にして距離を詰め、手刀、正拳、足刀……

    どれも一撃で屈強な巨龍を屠りかねない攻撃を、湯水のように叩き込んでいくが、一向にガードを突破できない。

    不意に、龍姫の体が吹き飛んだ。  少女を見ると、無造作に右手を振り上げた姿勢で固まっている。完全に棒立ちだ。

    優に龍5頭分は撥ね飛ばされながらも空中で態勢を整え危なげなく着地。 一瞬の判断で自分から後ろに飛び退いたからこその

    このダメージ量であった。「ちっ、やってくれるじゃねえか」 睨みつける龍姫。 すると、少女が思い出したかのように口を開いた。

    642 = 185 :


    ??「……あなたが」

    龍姫「あー?」

    ??「あなたが、今回の王さま?」

    龍姫「あー、そうだ」

    ??「……………パートナーは?」

    龍姫「そいつぁ……」

    魔王「余だ」ズイ

    龍姫「……下がってろっつったろ」ゲシ

    魔王「申し訳ない。 で、そちが試練の相手ということで相違ないな?」

    ??「……」コクリ

    龍姫「お前を踏み潰しゃあいいんだろ?」

    643 = 185 :

    ??「そうだけど……あなたたちじゃあ無理」

    魔王「ほう(……………だろうな)」

    龍姫「あー?」ピク

    ??「……私には人の心の色が見える」

    龍姫「……?」

    ??「あなたの力は申し分ない。 歴代の中でも上位に食い込む」

    龍姫「……(食い込んでるのはお前のそのハイレグみたいな装備だろ)」

    ??「でも、そんなパートナーで突破できるほどこの試練は温くしないつもり」チラ

    魔王「む?(この魔力は……)」

    ??「拘束」シュン

    644 = 185 :

    魔王「ぬぅっ……!(光の環? いかん、間に合わ……)」

    龍姫「ぼけっとすんなや!」バシッ

    魔王「うお」ドサッ

    龍姫「げっ」カシィーン

    ??「!」

    龍姫「…………ちっ(すげえな、ぴくりとも動かねえ)」

    ??「……………なぜ?」

    龍姫「あー?(外れねえな)」グッグッ

    ??「あなたとあの子の色はほとんど馴染んでいない。 会ったばかりの相手のはず。」

    龍姫「……で?」

    ??「なのに、なぜ助けるの?」

    645 = 185 :

    龍姫「そりゃあお前、護ってやるっつったからだろ」

    ??「……貴方みたいな王族は初めて。 王族を拘束したのも初めてなら、私が話し出す前にラッシュをかけられたのも初めて。

       初めて尽くし。 面白くなってきた」

    龍姫「(その割には無表情だな)……おい、魔法使い」

    魔王「なんだ」

    龍姫「逃げな。 お前の敵う相手じゃねーわ」

    魔王「……お前はどうなるのだ?」

    646 = 185 :

    ??「来る日に戦ってもらうまで、ここで悠久の時を封印されて過ごしてもらう」

    魔王「なるほど、許容できんな」

    龍姫「……バカなことは考えんな。余計なことはしねーでいい」

    魔王「余を護ってくれるというあの言葉はどうなる? 封印なぞされれば余を護れぬであろう」

    龍姫「一回は護ってやったろ。 んで、こいつが二回目……」

    魔王「足らんわっ……! まるで……っ! 護ると一度いったからには、とことん護ってもらおうではないか。 そこで待っておれ」

    龍姫「バカ……」

    ??「そう、それでいい」

    647 = 185 :

    魔王「で、余はどうすれば勝ちなのだ?」

    ??「この子のカラダに触れたら勝ちにしてあげる。 大サービス」

    魔王「いいのか?」

    ??「私はイケメンの味方」

    魔王「では、いかせてもらう」ダッ

    ??「遅い」ヒュン 

    魔王「……(余より遥かに俊敏(ハヤ)いな。 だが、こやつのことは放置だ)」

    ??「そんなこと、できると思う?」ボゴォオン

    龍姫「うわっ! おい、魔法使い!(顔面から床にめり込んでる……ッッ! あの威力は)」

    648 = 185 :

    魔王「で、余はどうすれば勝ちなのだ?」

    ??「この子のカラダに触れたら勝ちにしてあげる。 大サービス」

    魔王「いいのか?」

    ??「私はイケメンの味方」

    魔王「では、いかせてもらう」ダッ

    ??「遅い」ヒュン 

    魔王「……(余より遥かに俊敏(ハヤ)いな。 だが、こやつのことは放置だ)」

    ??「そんなこと、できると思う?」ボゴォオン

    龍姫「うわっ! おい、魔法使い!(顔面から床にめり込んでる……ッッ! あの威力は)」

    649 = 185 :

    魔王「……」ガバッ ダッ

    ??「……大した耐久力(タフネス)」

    魔王「……(あと、100歩)」

    ??「ダメダメ」ヒュン

    龍姫「ッッ(出た、電撃的な瞬間移動……! 回り込みにも使えるのか!)」

    魔王「……のけ」

    ??「のかない」

    魔王「のけと、言っておる!」グワッシィーン

    龍姫「おお!(あの体格でのタックル! これは……)」

    ??「ふん」ゴスッ

    650 = 185 :

    魔王「」ベシャア

    龍姫「なっ! あのタックルにカカトでカウンターを!?」

    魔王「ぬぅ……」グッ

    ??「もっと地面を味わって」ゴスッ

    魔王「むおっ!(これは……まるで巨大な岩が頭に乗っているかのような……!)」

    ??「おいしい?」グリグリ

    魔王「……のけぇ!」ガバァ

    ??「おっとっと」ヒョコ

    魔王「……(今だ!)」ダッ

    ??「なにが、『今だ!』なの?」ガシッ


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