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    元スレ上条「俺達は!」上条・一方「「負けない!!」」

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    357 = 318 :

    「……ンなこたァねェよ。なァ?」

    「…………うん、そうよ?」

    そう言った二人だったが、やっぱりどこかぎこちない。

    まるで、左右で大きさが全く違う箸を使うように、しっくりとこないのだ。

    今なら誰にでも簡単に見破れるかもしれない、と思う。

    しかし、

    「………………うん。そうみたい」

    インデックスはそれだけ言うと、上条とメニューをまた見始めた。

    (……ありがとよ)

    一方通行は、この少女の優しさに感謝する事にした。


    364 = 1 :






    「……そういや、御坂はここで何してんだ?」

    結局一番安い料理を注文した上条は、料理が来るまでの間、
    ドリンクバーのみを注文した御坂とトークする事にしたようだ。

    「私は待ち合わせよ。友達と四人で映画見に行くの」

    ほらこれ、と御坂はチケットを見せてきた。

    何ともまぁ、いかにも中高生向けっぽそうな恋愛映画のタイトルが、紙幣サイズの紙に書いてある。

    「……ま、二人は風紀委員(ジャッジメント)で忙しいし、
    もう一人の子も用事で遅れちゃうらしいし、まだまだ待つ事に――――」

    と、そこで御坂の話は強制的に止められる事になった。

    何故ならば、突如として彼女の隣に誰かが現れて抱き着いたからだ。

    「――――お・姉・様ァーーーっ!!!!」

    その誰かは、まだ中学生ほどの少女だった。

    その少女は、御坂と同じ常盤台中学の制服に身を包み、長い髪をツインテールにしている。

    肩には、風紀委員――簡単に言えば学生による治安部隊だ――の腕章をしていた。

    いきなり何もない場所から現れたところから察するに、
    この街でも少数しかいない空間移動系の能力者だろう。


    367 = 1 :

    「どわっ!?」

    上条はとてつもない間抜け顔で驚く。

    インデックスも『わわっ!?』と、
    思わず手に持っていた水(上条はドリンクバーなど注文させなかった)の入ったコップを落としてしまった。

    唯一、三毛猫とじゃれていた一方通行が、特に驚かずに謎の少女を見つめる。

    「えぇーい! 毎度毎度黒子、アンタってヤツはーっ!!」

    そんな三人を尻目に、御坂はビリビリとその少女に放電する。

    「ああぁぁぁああっっっ!! お姉様、愛が激しすぎますわーっ!!」

    結構強力そうな電流を浴びているというのに、少女の顔は悦楽に染まっていた。


    374 :

    「……ねー、あくせられーた。どうして私の目と耳を塞ぐの?」

    「……世の中にはな、クソガキ。知らなくてイイ事もあンだよ」

    御坂が雷撃を放つ前に、一方通行はさっさとインデックスに何の情報も入らないようにした。

    理由は、言うまでもない。

    「もー白井さん。その馬鹿な癖はどうにかした方が良いですよー」

    と、入口の方から、電流を浴びてる変態のような少女と同い年ぐらいの、セーラー服の少女がやってきた。

    そちらも風紀委員の腕章をしている。

    こっちのヤツは普通だ、と一瞬思った一方通行だったが、すぐにその思考を改めた。

    その少女はその少女で、頭に花畑なんてモノがあったのだ。

    「……何だってンだ、一体」

    ここは変人が集まるファミレスなのだろうか、と一方通行は思う。

    その中でも、一番自分が見た目的に変わっているという事に気がつかないで。


    377 :






    さて、しばらくして。

    ようやく、インデックスに周りの状況が見せられるようになった。

    先程の変態少女もいくらか落ち着いたらしく、御坂の隣に冷静な様子で座っている。

    花畑少女も、やれやれとその隣に座った。

    「よう、白井……だったよな」

    上条は変態少女に話しかけた。

    どうやら、顔見知りらしい。

    「……おや、貴方は……。覚えていただいているようで何よりですわ、上条さん」

    ……何と言うか、さっきとは随分様子が違う。

    いやに礼儀正しいし、一挙一動に上品な雰囲気が纏わり付いている。

    どっかのお嬢様なのかね、と一方通行は適当に推測する。

    「御坂さん達のお知り合いなんですか?」

    興味津々な様子で、花畑少女が尋ねる。

    こちらの方は、頭を除けば一方通行達の高校にだっていそうな、ごく普通な感じの少女だ。

    「いいえ、私はこの殿方しか知りませんが……」

    「えっと、まぁ三人とも私の知り合いよ」

    そう言うと御坂は、わざわざ彼女達について一方通行達に紹介してくれた。

    変態お嬢様少女の名は、白井黒子。

    花畑以外平凡少女の方は、初春飾利というらしい。

    一方通行達の事も、御坂は適当に紹介してくれた。


    378 = 1 :

    「へぇー。第一位さんなんですかー」

    紹介を終えて、まず一番に白井と初春の注目がいったのは、自分だった。

    「……初めてお会いしましたが……想像していたより、何と言うかその」

    白井は何やら、言い淀んでいる。

    何だよ? と一方通行が聞こうとすると、

    「悪(チンピラ)っぽい、だろ?」

    先に上条はそう言うと、手を横に振る。

    「でもな、意外にコイツって良いヤツだぞ。
    ……まぁ、見た目がちょっと怖いのかもしれないけ、どぉぉぉおおおっ!?」

    「……オーケー、上条。そンなに愉快な死体(オブジェ)になりたきゃ、立派なのにしてやる」

    「ち、ちょっと? 一方通行さん? 風の弾を撃って喜ばれましても、上条さんは困るだけなんですけどーっ!?」

    「うるせェよ、馬鹿」

    な、何か理不尽だー! と叫ぶ上条を無視して、
    白井と初春は何やら話し始めて、
    インデックスと御坂はお互いのケータイの番号を交換していた。

    スフィンクスはスフィンクスで、先に届いた
    自分の料理(この店ではペット同伴がOKで、専用のメニューもある)にがっついている。


    379 = 340 :

    「……初春」

    「何です?」

    どうせだからパフェでも食べようかな、と悩む少女に、白井は話しかける。

    「……あの外見的特徴……佐天さんの話を思い出しませんか?」

    そう言って、白井は一方通行を見る。

    「あ! そういえばそうですねー!」

    上条を散弾地獄から開放した一方通行は、その視線に気付くと、

    「……何だ、どォかしたのか?」

    とりあえず聞いてみると、初春はこちらを見て、

    「あのう、差し支えなければお伺いしたいんですけど……」

    「あァ、何だ?」

    「一方通行さん、少し前に路地裏で女の子を助けたりしませんでしたか?」

    は? と一方通行は思いながらも、記憶を探ってみる。

    やがて、ほんの少し前の女子中学生の事を思い出す。

    「……あァ、そンな事は確かにあったが……それがどォかしたか?」

    すると彼女達は目を見合わせて、

    「白井さん、もしかしなくても……」

    「……見つけました、わね」

    一方通行の質問を無視して、少女達は何だか知らないが二人だけで納得している。


    380 = 318 :

    「いやー、偶然ってすごいんですね」

    「まさかお姉様のお知り合いでしたとは……」

    うんうん、と勝手に話を終了させている少女達に、一方通行は若干苛立った。

    「いや、だから何なンだよ」

    もう一度尋ねると、初春は笑って、

    「いえいえ、すぐに一方通行さんにも分かると思いますよ」

    とだけ、言った。

    何なンだ……? と不思議に思う一方通行だったが、その疑問は本当にすぐさま解決する事となった。


    381 = 320 :






    数分ほど経って、インデックスは完全に白井や初春と打ち解けていた。

    「にしても、シスターさんなんて初めて見ましたけど……何だか上流階級な雰囲気がしますねー」

    「そうかな? これはあくまでも主の加護を視覚化したものだし、
    そういうのだったら、城住まいのメイドとかの方がそれっぽいんじゃないかな」

    と、一緒に巨大パフェを突っつきながら、初春とインデックスは上流階級談議をしている。

    また、別の方を見れば、

    「……まったく、やっぱりあの方がお姉様の話に出てくる殿方だったんですのね」

    「い、いや、だから黒子。アイツは別に……」

    とか、よくは聞こえないが何か話をしている御坂と白井がいる。

    「……なぁ、俺達浮いてねーか?」

    運ばれた料理を食べ終わり、上条は一方通行に声を掛ける。

    「……別に。しょうがねェだろ」

    そう言って、一方通行はコーヒーをすする。

    三毛猫の方は満腹になったらしく、ソファーの上でおやすみモードに入っていた。


    382 :

    やれやれ、と一方通行が思ったその時――――

    「あ、佐天さーん、こっちですよー!」

    と、初春が誰かに手を振った。

    御坂が言っていた、例の最後の一人だろうか?

    すぐにその誰かは、まっすぐにこちらに向かって来た。

    「いやー、すみません遅れちゃいまし……あぁーーーっっっ!?!?!?」

    それなりに騒がしかった店内に、一際大きな声が響いた。

    何だァ? と一方通行は声の発生源を見て、驚いた。

    「ン……オマエ、は……」

    そこにいたのは、いつぞや路地裏でチンピラから助けた少女だった。


    383 = 382 :






    「え、えーっとその……この前はお世話になりました」

    佐天涙子、と一方通行達に名乗ったその少女は一方通行の隣に座ると、またお礼を言ってきた。

    「……ンな事、いつまでも気にすンなよ」

    確かに一方通行はこの少女を助けたが、それはもう一方通行にとってかなり前の話だ。

    いつまでも昔の事などを気にされても困る。

    「気にしますよ。あなたは恩人ですから」

    恩人、と呼ばれる事に一方通行は少し抵抗を感じたが、黙っておく。

    わざわざ相手の気を悪くする必要などない。

    「にしても……すごい偶然ですねぇ……。
    まさか、お互い共通の知り合いが居たなんて」

    本当に驚いた、といった様子で佐天は呟いた。

    「確かにまァ、すごいとしか言えねェな」

    一方通行もその点に関しては同意だった。

    世の中というのは、存外狭いモノだ。


    384 = 1 :

    「それにしても第一位さんだったなんて……憧れちゃいます」

    羨望の篭った声で、佐天は言った。

    「オマエは何かの能力者なのか?」

    とりあえず一方通行は、この街ではありふれた質問をしてみる。

    「はい。能力者(レベル1)です」

    淀みなく、すらすらと彼女は答えた。

    「ふーン。まァ、別にイインじゃねェのか?
    低いレベルだろうと、頑張りゃいつかは超能力者だって目指せるモンなンだから」

    一方通行はある人物を指差す。

    そこには、親友と一緒に例の変態少女に尋問されている、『実例』がいた。

    「……そう、ですね。頑張れば、いつかはそれが実りますよね」

    眩しそうに目を細めて、佐天は御坂を見た。

    その顔には、小さな笑みが浮かんでいた。


    385 = 1 :

    「……『幻想御手(レベルアッパー)』、って知ってます?」

    「あァ、使ったヤツのレベルを上げるっていう……」

    聞いた事がある単語だ、と一方通行は情報を引っ張り出す。

    『幻想御手』――それは、使えばたちまち使用者の能力レベルを
    上げてくれるとかいう、アラジンだってビックリの魔法の道具、らしい。

    一方通行も細かい事は知らない。

    これはあくまでも、彼のクラスメートの吹寄制理が、
    彼と軽い世間話をしていた際に、馬鹿馬鹿しい噂話として話していたからだ。

    「……あたし、それを使った事があるんです」

    「…………」

    いきなりの告白に、一方通行は面食らう。

    佐天は、そんな一方通行の様子を無視して、ゆっくりと思い出話を語るかのように喋り出した。


    386 :

    「……その時、あたしは無能力者(レベル0)でした。
    少しでも、ほんのちょっとでも力が欲しくて……。
    いつまでも努力したって能力が手に入らなかった事もあって、あたしは誘惑に負けたんです」

    ポツポツと、彼女は口を動かす。

    一方通行は、ただ黙って話を聞く事にした。

    何だか、人事じゃない気がして。

    「……結局、そのせいでたくさんの人に――御坂さんや白井さん、それに初春にも迷惑をかけちゃって」

    佐天の声色には、深い悔恨があった。

    「でもその後、ようやく分かったんです。
    大事なのは能力なんかじゃない、それよりもっと大事なものがたくさんあるんだ、って事を」

    恥ずかしそうに、彼女は笑った。

    「――――それから、あたしは頑張って頑張って頑張って。この前、初めて能力を使えるようになったんです」

    その顔は、確かに嬉しそうだった。

    「まぁ、そうは言っても、結局そこから先には頑張っても全然進めないんですけどね」

    大変です、と佐天は苦笑すると、

    「あ、ははは。何であたし、こんな話してるんですかね?
    すみません。こんなの、聞かされたって一方通行さんが困るだけなのに」

    佐天はドリンクバーから持ってきたコーラをゴクゴクと飲む。


    387 :

    やっと普通に戻ったか

    388 = 377 :

    (……力を求めて、か)

    何となく脳裏に浮かんだのは、数日前の事件だった。

    自分のくだらないわがままのせいで、起きてしまった事件。

    ……もっとも、この少女と自分とでは、迷惑の規模が違いすぎるとは思うが。

    (………………)

    一方通行はじっと佐天の横顔を見ると、

    「…………オマエ、何の能力使うンだ?」

    「え? か、風です。風力使い(エアロハンド)」

    唐突な質問に、佐天は驚きつつも答えた。

    少しの間、一方通行は何かを考えると、

    「なるほどな。ちょっと使ってみてくれねェか?」

    「は? ……わ、分かりました」

    佐天は、一体どうしたんだろう? と思いつつも、一方通行が目の前に置いた伝票に、手をかざす。

    瞬間、そよそよとした微風が起きて、伝票を軽く飛ばす。

    あまりにも微風すぎたらしく、伝票はテーブルから落ちずに済んだ。


    389 :

    「あァ、もうイイ」

    一方通行がそう告げると、佐天はかざした手を下ろす。

    「……ちょっと見てろよ」

    次に一方通行は自分の指を軽く振った。

    そして、そこから起きた風や冷房からの冷風のベクトルを操り、小さな小さな竜巻を作って伝票を浮かせる。

    佐天はそれを見て、素直にビックリしていた。

    「俺も能力の一環で風を使うンだがな……。
    もしかしたら、オマエのレベルが上がるアドバイスぐらいは出来るかもな」

    「……へ? あ、あのもしかして……?」

    しばし、竜巻に目を奪われていた佐天がこっちを見る。

    「……どうだ? 何の役にも立たねェかもしれねェが、俺がオマエを特訓するってのは?」

    佐天は数秒ほどポカンと固まって、

    「…………………………え、えぇぇぇえええっっ!?」

    大声で、叫んだ。


    390 :

    「で、でも……良いん、ですか?」

    恐る恐る尋ねてきた彼女に、一方通行はきっぱりとした口調で、

    「最近はする事が無くて暇でよ。
    オマエもレベルを上げる努力がしたいンだろ?
    ここでまた会ったのも何かの縁、ってヤツだ。それに…………」

    オマエを見てると、昔を思い出すからな、と一方通行は聞こえないように小さく呟き、彼女を見る。

    「……ま、余計なお世話だったか?」

    考えてみれば、結構いきなりすぎる気もした。

    「い、いえいえ! とんでもないです! その……ぜひお願いします!!」

    佐天は両手をぶんぶんと振って、頭を下げた。

    「……そうか」

    一方通行は軽く笑って、

    「じゃ、よろしくな」

    と、手を差し出した。

    「……はいっ! こちらこそ!」

    佐天はニッコリと笑ってその手を握る。

    これまで見た事もないような光を感じる、太陽のような笑顔に、一方通行はわずかながら目を奪われた。


    391 = 390 :

    と、その時。

    「むっきぃぃぃいいい!! もう行きますわよ、お姉様!! こんな類人猿の近くに居たら、お姉様が汚れますわ!」

    「ちょ、ちょっと黒……」

    何だ? と見てみると、さっきまでいたはずのビリビリ娘と変態お嬢様がいない。

    何故か、少しボロボロになった上条しかいなかった。

    「あー、行っちゃいましたね」

    無駄にゆったりとした動作で初春は立ち上がると、

    「それでは、上条さんにインデックスさん、それに一方通行さん。失礼します」

    「じゃあね、かざり!」

    インデックスは立ち去る花畑少女に手を振りながら、パフェにがっつく。

    「……えっと、じゃ、私も失礼します」

    「ン」

    一方通行は立ち上がる少女に、じゃあな、と告げる。


    392 :

    「あ、一方通行さん。連絡先交換しときましょう」

    忘れてた忘れてた、と佐天はケータイを取り出した。

    「おォ、分かった」

    赤外線を使って、二人はお互いのケータイに連絡先を登録する。

    「じゃ、細かい日時とかは後でメールしますね」

    「佐天さーん、行きますよー!」

    「分かってるよ、初春! それじゃ一方通行さんに上条さんにインデックスさん! さようならー!」
    ぴゅー、という擬音が似合いそうな速さで、佐天は店を出ていった。

    「……へっ」

    一方通行は何となく、小さく笑う。

    と、不意に視線を感じた。

    視線の元を辿ると、上条とインデックスが何やらニヤニヤと笑っていた。

    ついでに言えば、三毛猫が『アンタもスミに置けねぇな、旦那』と一方通行を見上げていた。

    「何だよ、オマエら。そンなに笑って、何かあったのか?」

    「いーや。『あーくん』はモテモテだな、って話だ」

    ピクリ、と一方通行の肩が震える。

    「そうだね。どこかの誰かさんと違って、フラフラしそうにないだけ、『あーくん』の方がマシかも」

    え? それ誰? といった表情で、上条はむすっとしている銀髪シスターを見る。

    「…………よし、オマエら。歯を食いしばれ」

    その後、彼らがギャーギャー騒ぎまくったのは言うまでもない。


    393 = 392 :






    「佐天さん、随分と機嫌が良いですね」

    隣で鼻歌を歌っている親友に、初春は声を掛ける。

    目の前では、

    『だーかーらー! アイツはそんなんじゃないっつーの!』

    『あー、お姉様ーっ!』

    などと、相変わらず楽しくビリビリやってる人達がいたりする。

    「んふふー。まぁねー」

    本当にこれ以上嬉しそうな笑顔はないんじゃないか、といった感じに彼女は笑っている。

    「今日はスカートめくりも無しみたいで私も嬉しいです」

    ホッと慎ましい胸を、彼女は撫で下ろす。

    初春は、親友のそういった行為にわりと本気で困っていた。

    「んー? 何だ、期待してたのかね? じゃあ期待に答えなきゃねー」

    悪意のない(いや、実際はちょっぴりあるけど)笑みを浮かべて、佐天は初春に迫る。

    「へ? い、いえけっこ……ひゃああああっ!?」

    バッサァァァァアアッ!! と、布が風になびく音が今日も通りに響く。


    394 :

    レベルが上がればスカートめくりほうだいだね!

    395 :

    はい、っつー訳で3.5巻編でした!
    ここで皆様にご連絡。
    おまけ程度にしか考えていないカップリング要素ですが……
    こちらとしては、二つのルートを考えております。
    ①佐天通行ルート
    (一応正規。かつ一方通行に優しい展開)
    ②座標通行ルート
    (①が終わって、余裕があったらやります。こっちは逆に一方通行をイジメ倒すぐらいの展開にしようと考え中)
    とは言っても、まだまだ分岐点ですら来ていないのでお気になさらず。
    とりあえず、またいつか。
    それでは、長文で失礼致します。

    396 :

    乙!!ルート来たああああああああああああああああああああ!!!!!


    しかしこの一方通行はむぎのんさらに下手したら絹旗ともフラグ建ててそうで素直に佐天通行応援できない……

    397 :

    乙。

    途中、変なのが割り込んだが、気にせずよくやってくれた。
    相変わらず、面白い。
    しかも、佐天通行とか、いいねぇ……

    さて、4巻、『御使堕し』はどうなるのか……
    なるべく早く来てくれ!
    更新、楽しみにしてる。

    398 :

    乙!佐天さんと一方さんは対照的で相性いいと思うんだ!おれだけじゃないはず!

    399 :

    超乙です!!
    一方さんと佐天さんお似合いだと思ってる俺得だ!!

    400 :

    乙。

    一方座標に最近ハマった俺としてはそっちを見たいけどそこは>>1に任せた。

    上条さんはカップリングあるの?


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