元スレ上条「俺達は!」上条・一方「「負けない!!」」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
301 :
乙!
長く待ってた甲斐があったぜい!
上条さんと一通さんの友情がいいねェ!
しかも、上条さんにとっての「御坂妹(10032号)」と一通さんにとっての「御坂妹(07777号)」がいるわけか。
いいですなぁ!
次も楽しみにしてるぜ!
302 :
乙乙!!
アイテムがなにやらフラグを立てているな…15巻はいったいどうなるのか……
303 :
上条さんの男女平等パンチがミサカに炸裂したのか
304 :
乙!
すっきり解決したのが意外だった
305 :
読んでて一番どうなるかわからなかった3巻が終わったか
ドロドロな後味を残して終了ってならなくてホント良かった
306 :
追い付いた!
支援だぜ…乙!
307 :
どこのクーガーさんだよwwwww
308 :
乙乙ー
5巻がどういう展開になるのか今から楽しみじゃ
309 :
幸せそうなあの人に喜びながらミサカの存在と扱いはどうなっちゃうんだろう?
ってミサカはミサカはちょっぴり気になってみたり乙
311 :
四巻、どうなるんだろう
乙であります
312 :
佐天さんキボンヌ
313 :
グッジョブですとミサカは惜しみない賞賛を贈ります(AAry
314 :
この一方さんだとMNW内では一方さん派の方が多そうだな
315 :
というか、この話の妹達の中に上条派っているのか?
316 :
まぁ、上条さんもなんだかんだで体張ってるし、少しくらいはいるんじゃね?
317 :
どうも、皆様。
久しぶりに投下開始。
今回は3.5巻編です。
318 :
「……だぁー。つーかーれーたー」
「よ、ようやく涼しいところに来れたんだよ……」
「……ったく。こォいう日だけ仕事してンじゃねェよ、クソ太陽がァ」
まだまだ日差しが厳しい、ある夏の日。
学園都市の第七学区にある、とあるファミレスにて。
冷房でむしろ凍えるほどに冷えた店内の席(壁側にソファーが設置されているタイプ)で、
汗だくになった二人の少年と少女が、ぐったりとテーブルに突っ伏している。
少年の内、一人の名は上条当麻。
ごく平凡(ただし少しだけ不幸だ)な男子高校生である。
少女の名はインデックス。
とりあえず、イギリス清教でシスターさんをしている。
そして、もう一人の少年の名は一方通行(アクセラレータ)。
学園都市最強(ただし今は元が付く)の超能力者(レベル5)だ。
今日、三人は『セブンスミスト』まで、ちょっとしたお買い物に行く予定だった。
何を買いに行くのかと言えば、銀髪真っ白シスターさんこと、インデックスの水着である。
今から二、三日後に、上条とインデックスは学園都市の『外』の海に行く予定なのだ。
どうして『外』に行くのかと言うと、これにはそれはそれは深い訳があった。
319 :
ほんの少し前、上条と一方通行はとある事情で喧嘩した。
結果は上条の勝利だった訳だが、それが全ての発端となってしまった。
上条が『学園都市最強』に勝利した、という噂が、その翌日に凄まじいスピードで広まったのだ。
それを聞き付けた街中の不良達は、上条を倒せば『最強』になれる、などと勘違いしたらしく、
最近になって、大規模な人間狩り(サバイバルゲーム)を始めてしまった。
それによる騒ぎに頭を抱えた学園都市上層部は、
一時的に事の原因である上条を『外』に追い出しておいて、
得意の情報操作でどうにかこの件を治めるつもりらしい。
そんな訳で、わずかな間だが上条とその居候のインデックスは、半ば命令されるような形で海に行く事となった。
320 :
ちなみに、先程もそんな連中に出くわして、彼らはたっぷり小一時間ほどは追いかけ回された。
普通ならばここで、相手がどれほどの数だろうと一方通行が返り討ちにするのでは、と考えるところだろう。
別に一方通行は、あの科学的には『最強』の能力を失った訳ではないのだから。
事実、彼自身もそうするつもりだった。
時は、少し前に戻る。
『ひゃはははっ!! 今日は運が良いなァ、オイ!!』
一方通行はけだるそうに目の前を見た。
そこには、さっきから馬鹿笑いをしているアホが何人かいる。
『セブンスミスト』に向かっていた一方通行達だったのだが、
運が悪い事に自分達を狙う連中に出くわしてしまったのだ。
『へへへ……。テメェにゃ仲間が世話になった事があってよ……』
『その礼も出来て、「最強」にもなれると来た。こりゃ運が良すぎるぜ』
やれやれ、と思う。
こういった奴らに会うのは、久しぶりだった。
『……すぐに黙らしてやるよ雑魚共が』
軽い運動だ、と一方通行はさっさと片を付けようと前に出る。
だが、
『…………うおっ!?』
急に、一方通行は逆方向に引きずられた。
さっきからこの様子を黙って見ていた上条が、
いきなり一方通行を『右手』で引っ張り、
インデックスを引き連れて後ろに向かって走り出したのだ。
『な、オイ、離せこの馬鹿!』
『良いから行くぞ! 必殺、真夏の青春☆マラソン大作戦!』
いや、離せよ三下ァァァァあああっ!! という一方通行の叫びが辺りに響く。
まるで、陸上競技のスタートの合図のように。
321 = 319 :
とまぁ、こんな感じの事があって、
とにかくしつこく追って来た不良達をやり過ごした訳なのだが、
この炎天下+全力疾走で、三人はたっぷりと体力を削られてしまった。
それで、昼食も兼ねてファミレスに逃げ込み、現在に至るという訳だ。
ちなみに、どうして逃げたのかと後で上条に聞いたところ、
「いや、相手が三人以上いるケンカじゃ基本逃げてたから。つい、癖で」
との事だった。
それを聞いて、一方通行どころかインデックスまで呆れたのは、言うまでもない。
「……まだ外に居るよな?」
それなりに落ち着いてきたところで、上条は窓からキョロキョロと外を見る。
「馬鹿、そンな風にしてたら見つかるだろォが」
言いながら、一方通行は自然な様子で外を見る。
外には、しかめっ面で路地を歩く学生達だけが居た。
やがて彼らも、上条達のようにファミレスに入ったり、自販機で水分補給したりして、暑さから逃れている。
……どうやら、追っ手達からは完全に逃げ切ったようだ。
322 :
「……さ、メシにするとしますかね」
店内に視線を戻すと、上条とインデックス、彼女の懐で惰眠をむさぼっていた
三毛猫のスフィンクスが起きて、一緒にメニューを見ていた。
「とうまとうま、私はこれが良いな」
インデックスはメニューを指差す。
そこには、『夏限定! ゴージャスジャンボ定食!』と書いてあり、どう見ても大人数向けの料理の写真が載っている。
良く見れば、お値段も大人数(ファミリー)向けだ。
「……よーし、それじゃこのご飯(小)にしようか」
とうまーっ!? と抗議するインデックスに、上条はお得意のお説教をかます。
猫は猫で、『なぁ、お魚ないのかよー!』と元気よく猫パンチをメニューにしている。
元気なヤツらだ、と呆れながらも一方通行は適当に注文しようとして――――
「あれ、アンタ……」
聞き慣れた、声がした。
ん? と上条とインデックスが声のした方を見る。
インデックスは、あ! と声を上げると、親しげにそこにいた人物に声をかける。
「――――みこと!」
そこにいたのは、上条や一方通行にとって、とても縁のある少女――御坂美琴だった。
334 = 1 :
「……アンタの知り合いでもあったのね、その子」
上条達の隣の席のソファーに座ると、御坂は開口一番にそう言った。
「んー、まぁな」
適当に答えつつ、上条はメニューを見て唸る。
これの方が安いけど、いやでも十円ぐらいならなぁ、と貧乏学生は真剣にお悩み中だった。
「ねぇねぇ、みことってとうまの友達だったの?」
特にする事がないインデックスは、三毛猫とじゃれつつ御坂に話しかける。
「へ? いやいや、違う違う。ただの――――」
慌てて何か言おうとした御坂だったが、言葉が詰まる。
「ただの?」
インデックスは不思議そうに御坂を見る。
「あー、わ、私の事はともかくとして! あ、アンタはコイツらとはどういう関係よ!!」
苦し紛れに、彼女は話題を逸らした。
それに対してインデックスは、何でもなさそうに答えた。
「うん? 私はとうまの居候だけど?」
――――瞬間、上条と一方通行の動きがピタリと止まる。
340 :
「ぶっ!?!? い、いいいい、いそうろうですって!? そ、そそそれってつまり、……ど、ど」
「???」
あわわわ、と何やら逆にダメージを受けている御坂に、インデックスは首を傾げた。
「……ち、ちょっと! アンタもしかして、拉致かん「いや、上条さんにはそんな趣味ないからな!?」
じゃーこれはどういう事よ! と何やら顔を真っ赤にしながら
ビリビリする少女に、いや、だからだな!? と上条は必死に右手で応対する。
……何と言うか、酷く馬鹿馬鹿しい絵だ。
「……私、まずい事しちゃった?」
三毛猫に『おいおい、やっちまったな』と非難めいた目で見られ、
自分に視線を移してくるインデックスに、一方通行はため息を吐く。
348 = 1 :
「つまり、アンタはこの子に関して事件に首を突っ込んじゃって現在に至る、と」
だいぶ落ち着いてきた御坂は、上条からの大まかな説明に一応納得する事にしたらしい。
まぁ、それでもだいぶ不服そうだったが。
「……あー、まァ、何だ。あンまコイツの事は探らねェでくれ。色々とあるからよ」
とりあえず余計な事態を防ぐために、一方通行が口を出す。
すると御坂は、
「う、うん……」
少しだけ、どこか他人行儀に返した。
「…………」
一方通行と御坂は、数日前のある『事件』以来、少しばかりお互いに気まずいところがあるのだ。
これもまた自分が背負うものなのだろうな、と一方通行は思う。
「……何か、二人ともおかしいかも」
一方通行は、こういう時のインデックスの鋭さを驚嘆に値すると思う。
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