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    元スレ上条「俺達は!」上条・一方「「負けない!!」」

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    601 = 599 :

    以上で、今回は終了です。
    皆様、だいぶお待たせして申し訳ありません。
    宣言はしませんが、次は一週間以内には来れるようにします。
    それでは、またいつか。

    602 :


    木原くんいい父親だな

    603 :

    今まで舞ってたぜ!
    乙!

    605 :

    なんか一方と一緒に俺もワクワクしながら読んだわ。続き楽しみにしてる

    607 :

    どうも皆様。
    今日も投下開始。

    608 :








    「お客さーん、着きましたよ」

    そんな声が前からして、一方通行は目を覚ました。

    一方通行は今、黄色いタクシーに乗っていた。

    能力を使った方が確実に早く目的地に辿り着けるのだが、目立ってしまうのはまずい。

    まぁ、そんな訳で東京都から神奈川県までタクシーでやって来たのだ。

    「ン。悪かったな、無茶言って」

    「いやいや、大丈夫。学生さんだろ? 良いねー、海。楽しんでくるといい」

    「あァ、ありがとう」

    車を降りて、ドアを閉める。

    すると、エンジン音を出しながら、車が走りだす。

    去っていく車を少しだけ見送って、一方通行は振り返った。

    目の前には、結構な年季が入っていそうな家があった。

    聞いた話によると、ここは『わだつみ』という民宿らしい。

    上条からは、ここに泊まると聞いていた。


    609 :

    とりあえず、客に上条達が居るのか確認しよう。

    そう考えて、一方通行は中に入ろうとスライド式の玄関の扉を開け――――

    「あ、あくせられーた!?」

    開けた途端、聞き覚えのある男の声が、聞き覚えのある少女の口調でした。

    一方通行はゆっくりと声の発信元である前方を見据える。

    玄関の先、二階へと続くであろう階段。

    そこに、そいつは立っていた。

    「よォ、クソ、ガ……キ」

    言いかけて、言葉に詰まる。

    これは、とてもとても予想外だ。

    そいつは、とても見覚えのある白い修道服を着て、とても見覚えのある青い髪をしていた。

    そう、そいつは――――





    青髪ピアス、その人だった。





    「えっと、どうしてここに!?」

    「あァ、いや、うン。あれだ、あれ」

    ずい、と近付いてくる大男を前にどもりながら、一方通行は口をパクパクさせる。

    どうにもこうにも、理解が追い付かない。

    これは本気で驚いてしまった。


    610 = 609 :

    と、そこへ――――

    「おや、君は……」

    「あらあら、一方通行君じゃない」

    更なる混乱の種が二階からやって来た。

    「あ……」

    見覚えがある三人の人物が、青髪ピアス(中身『インデックス』)の後ろの階段に立っていた。

    それぞれの外見の説明をすると、左から、
    どっかのお嬢様みたいな恰好をした銀髪の少女、
    不精髭を生やした精悍な雰囲気を漂わせる中年男性、
    中学生ほどの茶髪の少女、といったメンバーだった。

    さっき掛けられた言葉から、一方通行は彼らの内二人の中身を予測すると――





    「えっと、お、お久しぶり、です。おじさン、おばさン」





    普段の彼ならありえない口調の言葉を発した。

    ポカン、と見た目変態の修道女がこっちを見てくる。

    茶髪中学生の方は、一方通行の知り合いではないらしく、ただこの場を静観していた。


    611 :

    中年と銀髪少女は、あぁ、久しぶりだね、と穏やかに笑って彼に告げた。

    中年は外見上条刀夜、中身も『上条刀夜』。

    銀髪の少女の方は、外見インデックス、中身は『上条詩菜』。

    名前から察する通り、上条当麻の両親である。

    と、そこまで考えて、一方通行はン? と思った。

    自分の考察がおかしい事に気付く。

    だって今は――――

    「? どうかしたのかい?」

    「……いや、何でもないです」

    外資系の企業に勤めるエリートサラリーマンだという上条家の大黒柱に、一方通行は答える。

    実際は何でもあるのだが、まぁ今は良い。

    「当麻さんからは来れない、って聞いたのだけれど……良かった、許可がもらえたのかしら?」

    「あ、まァそンなもンです」

    見た目インデックスの人物に答えながら、やはり自分の解釈では外見がおかしいと思った。


    612 = 611 :

    「ねぇ、この人誰ー? お兄ちゃんの知り合い?」

    その声を聞いて、一方通行は内心驚いていた。

    今の声は間違いなく茶髪中学生の者だが、
    一方通行のその人物に抱くイメージが、一気に崩れるかもしれないくらいの衝撃だった。

    「当麻のお友達だよ、乙姫ちゃん。一方通行君、この子は当麻の従姉妹で……」

    「竜神乙姫です、よろしく」

    「あァ」

    従姉妹か、と思いながら一方通行は目の前の少女――外見、御坂美琴と握手した。

    「ところで、上条の奴は?」

    ここで、この場に居ない友人の事を聞いてみた。

    すると、インデックスが不機嫌そうに二階を見る。

    「とうまなら、ナツバテー、とか言う病気で休んでるだって」

    「……そりゃまた珍しい」

    上条は、色んなトラブルのおかげで体力だけなら誇りを持っていいほど有り余っている男だ。

    その上条が、まさか夏バテとは。


    613 :

    「はは、まぁ連日の猛暑じゃ仕方ないさ。……っと、一方通行君」

    ちょっとちょっと、と上条刀夜に二階へと手招きされる。

    何だろう? と思いながらも、とりあえず靴を脱ぎ、スポーツバッグを担いで二階へと上がる。

    上条刀夜は、そのまま一方通行を上がってすぐの部屋の前に連れてくると、

    「(……あの子、誰だか君は知らないかい?)」

    あの子? と少し首を傾げる。

    この場合、子と表現される人物はさっき会った乙姫とかいう少女と――――

    「(……いや、さっぱり)」

    誰の事か分かり、一方通行は首を横に振る。

    本当のところ、かなり深い部分まで知っているが、話す訳にはいかない。

    事情を細かく話せば、友人との『約束』が破られる事になってしまう。

    そもそも、『魔術』が何だのと話しても信じてもらえるとは思えないが。


    614 = 608 :

    「(そうか……いや、当麻に聞こうとしてもはぐらかされてしまうものだからね。
    あの子の友達の君なら、何かを知っているんじゃないか、と思っていたんだが……)」

    上条刀夜は心配そうに腕を組んだ。

    上条がインデックスを助けて入院した際、上条夫婦は特別に街への入場許可をもらってお見舞いに来ていた。

    その時、上条の意思で二人には怪我の原因などがよく伝わっていなかった。

    それでも、上条が何か厄介事に巻き込まれたのは分かったらしく、とても不安そうにしていたのを一方通行は覚えている。

    上条刀夜としては、今度はあの修道女について、
    何か息子に大変な事があったのではないか、と心配で心配で仕方がないのだろう。

    二度三度しか会った事が無いが、一方通行には分かる。

    上条の両親は、息子をいつでも大事に思ってくれる優しい人達だと。


    615 = 608 :

    「(……まァ、大丈夫ですよ。アイツ、昔から何かと世話好きだし。時が来ればアイツから話しますよ、きっと)」

    この問題は、一方通行が口を出す物じゃない。

    上条がいつか、自分の事と向き合って解決する物だ。

    「……そうだと、良いが」

    父親は、疲れた顔で大きく息を吐いた。

    それを見て、一方通行は息が詰まるような錯覚に襲われた。

    僅かに気まずい空気が流れた。

    しかし、それも一瞬の事だ。

    「……ありがとう、一方通行君。君のような子が当麻の友達でいてくれて私はうれしい」

    何事も無かったかのような笑顔で、上条刀夜は言った。

    無理をしているのは、何となく分かる。

    この空気をどうにかしようとしているのだ。

    だから一方通行は何も言わず、笑い返す。





    「俺も、あなたがアイツの父さンで良かったって思います」





    616 = 1 :

    そう言われて、上条刀夜は面食らったようにキョトンとする。

    と、次には照れ臭そうに笑った。

    「ありがとう、そう言ってもらえるとうれしいよ」

    空気が変わる。

    何だか、少し気恥ずかしい物に。

    「刀夜さん、行きましょう」

    遠くから呼ぶ声がして、二人の意識が方向を変える。

    「あぁ、分かったよ母さん!」

    叫ぶように返しながら、上条刀夜は階段に向かう。

    そのまま一階へと歩こうとして、止まった。

    彼は振り返ると、

    「そうそう、当麻のお見舞いをしてやってくれるかな?
    あの子、君が来たと知ったらきっとすごく喜ぶだろうから」

    奥の部屋で寝てるよ、と付け加える。

    「はい、そォします」

    当然、とでも言うように、一方通行はきっぱりと告げた。

    上条刀夜はそれを聞いて、どこか嬉しそうに下りていった。


    617 :








    「よォ、元気してるか馬鹿」

    途中、海の男みたいな豪快な口調の魔術師ステイル=マグヌスと、
    さっぱりした口調の御坂美琴(たぶん妹達)とすれ違いながら、一方通行は目的の部屋に入る。

    和室のような畳の部屋では、ツンツン頭の親友が布団でだるそうに寝ていた。

    彼はスポーツバッグを適当な場所に置いた一方通行を見ると、不思議そうな顔をした。

    「あ、あれ? おかしいな、俺マジでやばいのかな?
    一方通行の幻影が見えるなんて……あ、そっか幻なら消せるよな。
    そうか消そうすぐ消そう……まずは、その幻想をぶち殺「うるせェよ、病人」なばなっ!?」

    軽くバッグの中身を放り投げると、上条は奇怪な声を上げる。

    ちなみに投げられた物は三毛猫で、名をスフィンクスという。

    実を言えば、この猫は土御門舞夏辺りに預かってもらおうと思っていた。

    が、生憎と舞夏は今日からメイド見習いのお仕事再開という事で断られてしまった。

    次に、猫好きらしい御坂美琴を頼ってみたが、こちらは寮の事情で駄目となった。

    最後に思い浮かんだのは、担任のチビ教師こと月詠小萌先生だったのだが、こちらも駄目。

    彼女の性格を考えたら快諾してくれるのは間違いないのだが、十中八九理由を聞かれてしまう。

    そして真面目なあの教師なら、理由を聞けば確実に一方通行を引き止める。

    ので、まぁ、こちらは会う以前の問題である。

    618 :

    さて、そうなると三毛猫を預けられる人がいなくなってしまった。

    困った、と一方通行はそれなりに悩み――ならもういっそ連れていくか、と結論を出した。

    というような経緯の元、三毛猫は現在上条の顔面で
    『おーっ! 暗かったのが晴れたと思ったら今度はご主人だー!?』とはしゃいでいる。

    「ったく、オマエ夏バテのわりに随分と元気そォだな」

    座布団を押し入れから引っ張って、一方通行は上条の近くに座る。

    上条『ええい、離れろ馬鹿猫ーっ!』と少々興奮気味の猫を引き離すと、

    「いや、まぁ夏バテだけどさ……疲れてんのかな、変なテンションになっちまった」

    うーあー、と上条は大きく伸びる。

    「で? どうしてここに来た訳? 許可、もらえたのか?」

    あ、水取ってくれるか? と言われて、一方通行はちゃぶ台にあったペットボトルを手に取り、





    「あァ、脱走してきた」





    と、軽い調子で言いつつ、上条に差し出す。

    が、上条はそれを受け取らない。

    ただ、呆然と一方通行に視線を向けている。

    「………………は? あれ、やっぱ俺疲れてんのか? ごめん、一方通行もう一回言ってくれ」

    「だから、こっそり、脱走してきた」

    言われた通り、一方通行は繰り返した。

    今度はかなりゆっくりだ。

    言い切ると同時、上条はガバーッ!! と勢いよく起き上がる。

    「いやいやいやいや!? 待てよ待ちなさい待ちやがれ三段活用! 何こっそりとか言ってんだよ!」

    「大丈夫だよ、明日までに戻ればバレねェ」

    「そ、そういう問題かそれーっ!?」

    「そォいう問題」

    いや、絶対違うよ! と喚く上条を無視して、一方通行は部屋の中を見回す。


    619 = 608 :

    「……そォいや、神裂の奴が見当たらねェが……どっか行ったのか?」

    昨日話をした魔術師が見当たらない事を、一方通行は疑問に思う。

    例の魔術の犯人は、上条の近くにいるのではなかったのだろうか。

    質問に上条は喚くのを止めると、何か言いかける。

    しかし、

    「私はここですが」

    それよりも早く、一ヶ月前ほどに聞いた女の声が部屋の入口から聞こえた。

    一方通行はそっと振り返る。

    「……よォ、久しぶ……り……」

    挨拶の言葉が、止まった。

    「よー、久しぶりじゃねーけど久しぶりだにゃー、一方」

    相変わらず露出度の高い服の魔術師の隣に、彼はいた。

    たくさんのアクセサリーを首に掛け、緑色のアロハシャツを着ている。

    そんな彼の名を、一方通行は思わず呟いた。

    「土、御門……?」

    土御門元春。

    土御門舞夏の義兄であり、一方通行と上条のクラスメート。

    いや、彼じゃない。

    一方通行は首を僅かに振った。

    あれはおそらく、入れ替わった魔術師か何かだ。

    んー? と不思議そうにサングラスをかけた魔術師は一方通行を見る。

    と、次には思いついたようにそいつは手を叩いた。

    「あ、もしかしてオレの事どっかの魔術師だとか思ってるかにゃー?」

    いやいや、とそいつはニヤリと笑うと、

    「正真正銘、オレは土御門元春さんだよ」


    620 = 1 :

    と、今回は以上です。
    では、宣言じゃないですが、一週間以内に来れるようにします。
    それでは、またいつか。

    621 :

    乙乙
    昨日の腹パンが効いたのかな?

    622 :

    乙パン

    623 :

    蒸しパン

    624 :

    餡パン

    625 :

    揚げパン

    626 :

    短パン

    627 :

    縞パン

    628 :

    フランスパン

    632 :

    >>623>>628てめぇらwwwwおれの腹がww

    633 :

    ちなみにフランスパンと二回書き込んだのは同一人物だぜ

    635 :

    某お笑い芸人引退したけど腹パンしていいかなぁ?

    636 :

    >>635

    もちろんだ!
    では一発
    残パン

    637 :

    暴力団と関わってる某野球選手にも引退して欲しいでつ

    638 :

    ここの木原&一方が青エクの奥村と藤本に見える
    あっちも養父だったし

    639 :

    腹パンの人来ないね

    640 :

    突然で悪いんだけど、これの前のスレを教えて欲しい

    641 :

    >>1

    642 :

    遅いなぁ自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/

    643 :

    腹パンする人はいるのにされる人がいない……
    自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/

    644 :

    まさかこの世にいないとか…それだけは止めてくれ自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/

    645 :

    これ専ブラでどうやって見るの?
    スレタイ検索しても出てこない・・・自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/

    646 :

    アドレス打ち込めば?自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/

    648 :

    一週間って何日だっけ自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1314546216/

    649 :

    >>648
    18日以上なのは確かだな

    650 :

    海王星から書いてんのかよ


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