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元スレ音無「やべ、煙草切らしちまったぜ」
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男子A「またか」
日向「この先に進むんのは俺達に勝った方ってことで、ジャンケンで決めてくんない?」
男子A「…どんどんチームが増えてきやがる」
音無「あ?文句あんのか?」ギロッ
ユイ「かかってこいやゴラァァ!」
日向「どつかせてどうすんだよ、あぁ!」ガガッ
ユイ「何で私だけ!?関節が砕けますホームランが打てなくなりますぅ!」
日向「んな期待最初からしてねーよっ!」
―――
日向「ここで勝たなきゃ罰ゲーム決定だかんな!」
音無「罰ゲーム…何の話だ?」
日向「初戦は気合い入れねーとな!」
音無「無視すんなオラァ!」ガッ
日向「痛てっ!まぁ悪魔で負けた場合だから心配するなって」
音無「俺はんなもん受けねーからな」
日向「とりあえず、一番はお前な」
音無「ハッ、いいだろう」
野田「俺はっ!?」ズイッ
日向「まぁ待て、で二番が俺。三番が椎名」
音無「…で、お前いつまでおぶわれてる気だよ!そろそろ下りろっ!」
椎名「仕方ないな…」バッ
日向「そして四番がお前だ。走者一掃しないとテメーの負けだからな」ポン
野田「ふん。いいだろう…容易いことだ」
日向「七点以上でコールドだ。天使が来る前に片付けちまおうぜ」
音無「(天使…奏も来るのか?)」
日向「よし行くぞぉーっ!ファイトォーッ…!」
…シーン
女子ABC「お、おー」ボソッ
音無「……恥ずかしな、日向」
日向「言うなっ!」
音無「そんじゃ……行ってくる」ザッ
日向「頑張れよ、音無!」
ユイ「Rookiesのパワー見せたれぇ!」
審判「プレイボール!」
音無「(ただ単に野球するんじゃ面白くねぇ……あ、いいこと思いついた)」
投手A「ふっ!」ブンッ
音無「ククク…」ガキィン!
日向「まずい、ピッチャーライナーだ!」
投手A「へぶっ!」ドカッ
日向「…え?」
投手A「うう…」ドサッ
ユイ「あ…見事に相手ピッチャーの顔面に直撃しましたね」
音無「やりぃ!」ザッザッ
ユイ「…あんな方法で塁に出たがるのって音無さんだけですよね?」
日向「あれが音無なんだ」
ユイ「やっぱアホですね」
男子A「投手交代!」
――
その後、俺に続き日向と椎名も累に出てノーアウト満塁へ…次の打者は…
野田「フン…ったく。遊びもいいとこだ」ザッザッ
捕手「良いのか(片手だと)?」
野田「何が?」
捕手「くっ…来い!」
投手B「えいっ」ビシュッ
野田「でやっ!」ガキィン
ワーワーッ!
審判「ホームラン!」
捕手「そんなぁ」
野田「フン…」
――
音無「で、何で俺がピッチャー?」
日向「だってお前いつも喧嘩ばっかしてんだから強肩」
音無「関係ねーよ」
日向「それに野田にホームラン打たれたんだから今度はお前が巻き返すしかねーだろ?」
音無「チッ。まぁいい…見てろ」スッ
野田(捕手)「来ぅい!」
音無「うおおおオラァッ!!」」バシュ!
野田(捕手)「ぬぉぉっ!」ドシュ!
審判「ストラーイク!」
野田「(まさか、俺の手が痺れているだと…)」ビリビリ
日向「すっげぇ!今の軽く160はいってたぜ!」
ユイ「そろそろ言いたいんですが、あの人はバケモンですか?」
数十分後――
2回裏・8-0
音無「軽い軽い、圧勝だな」
椎名「何故か途中から相手チームの選手どんどん減っていったが…」
日向「立て続けに相手のピッチャー三人の顔面に打撃する奴がいたからな」
ユイ「要はアホですね」
―対天使用本部―
遊佐(インカム)「日向チーム、二回裏コールド勝ちです」
ゆり「早っ!…みんな死より怖い罰ゲームとやらを恐れて必死ね。こっけいだわ」
遊佐(インカム)「戦線ではゆりっぺさんの罰ゲームを受けたものは発狂し人格が変わると有名ですから」
ゆり「そうね…ってどんな罰ゲームよ!」
遊佐(インカム)「いや、私は受けたことありませんので」
ゆり「私だって!…おっと、あぶり出しね成功ね…」
遊佐(インカム)「あれは…天使ですね」
ゆり「こっちは武器も無し、あるのはバットにグローブ。果たしてどんな平和的解決を求めるのかしら?見物だわ」
―グラウンド―
奏「…………」ズゥゥーン
音無「…………」アァン?
直井「(何故コイツが…)」
奏「あなた達のチームは参加登録していない」
音無「文句あるのか?」ギロ
直井「せ、生徒会副会長の直井です。我々は生徒会チームを結成しました」
直井「あなた達が関わるチームは我々が正当な手段で排除していきます」
音無「今ここでテメェらを排除してやろうか?」バキボキ
日向「待て、暴力はダメだ!一発で失格になるぞっ!」
音無「…チッ、試合で顔面にぶちあててやる」ペッ
ユイ「はっ!頭洗って待っとけよなァ!」
日向「お前は三振しかしてねーだろうが!…おっと、洗うのは首だ!頭だったら衛生上の見出し並みだ!」グググ!
ユイ「何で私だけっ!いーたーいですぅぅっ!」ギリギリギリ
―日陰―
音無「暑っつー…ちょいと一服」カチッ シュボッ
奏「結弦…」
音無「うおっ!テメェどっから出てくんだよっ!」
奏「校内での煙草は校則違反よ」
音無「校則破ってるから不良なんだよ」スパー
奏「…結弦はどうして彼らと球技大会に参加したの?」
音無「アイツらが…しつこく勧誘してきたからだよ」
奏「それで…了承?」
音無「最初は断ったさ。アイツと出会って打たれてなきりゃ…多分ボコボコにしてでも断ってたろうけどな」
奏「………」
音無「不良ってのは気まぐれな生き物なんだよ。それでもアイツらとつるむのはゴメンだがな」
奏「そう…」
音無「話は終わりだ、お前もとっとと生徒会チームに戻れ」ザッ
奏「…うん」
音無「あ、そうそう」ピタ
奏「何?」
音無「その格好、似合ってねーぜ。じゃ、あばよ」スタスタ
奏「……」
奏「……?」
―対天使用本部―
遊佐(インカム)「竹山チームに続き、高松チーム、二回コールド負けです」
ゆり「くーっ、あんなの反則じゃない!…残るは一チームか、どこ?」
遊佐(インカム)「日向さんのチームです」
ゆり「ゲ!…あ、でも確か音無君も日向君チームに入ってたのよね?」
遊佐(インカム)「確か音無は居ますが?」
ゆり「天使をギャフンと言わせるには、彼に任せるしかないわね…」
―決勝戦・グラウンド―
日向「ついに来てやったぜ」
直井「あなた方のチームのせいで怪我人が続出していますよ…」
音無「それはコイツのせいだ」ヒョイ
ユイ「アンタだろうがぁっ!」ガーッ
日向「(こんなんで大丈夫かよ…)」
審判「ではこれより決勝戦を始めます!」
審判「プレイボール!」
試合が始まり、当然のごとく俺はピッチャーの顔面に打球を送り込む。
奏「……」
直井「やはり彼でしたか」
音無「ヒャハハッ!」ダダッ
直井「外道め…」
続いて日向、椎名、と出塁し…。
野田「でやぁっ」ガキィン
審判「ホームラン!」
日向「いよっしゃぁ!これで四点」ダダッ
―1回裏―
音無「……」ペッ ベキベキ
奏「(相手ピッチャーは…結弦?)」
音無「…疾っ!!」バシュ
ドシッ
審判「ストラーイク!」
野球部員A「…え?」
直井「速いですね…」
奏「打者交代よ」
ザッ
音無「ん?何だアイツもう下がんのか?」
審判「生徒会チーム、バッターチェンジ!」
日向「打席途中で代打かよ…誰だ?」
ザッ
奏「……」スッ
音無「なっ!?」
日向「ちょっ!代打者って天使かよ!」
審判「プレイボール!」
音無「面白い…俺の全力を打てるもんなら、打ってみろやぁっ!」バシュ
奏「……」ガキィン
音無「?!」
ヒュルルル
ボトッ
審判「ホームラン!」
日向「まさか…音無の豪速球が…」ガクッ
音無「くそっ!…でも今の俺の球を打てるのは奏だけだ」
奏「みんなよく訊いて…結弦の球には弱点がある」
直井「弱点ですか?」
奏「彼は絶対に「真ん中」以外は投げてこない…」
直井「確証は?」
奏「今までの試合で。そして今ので確信した」
直井「もし他にも球を隠しもっていたら?」
奏「それはないわ」
直井「どうして?」
奏「さっき投げる時『俺の全力』って言ってたから」
直井「ああ…」
審判「プレイボール!」
音無「(臆することはねぇ…俺の球は奏以外には打たれねぇ)」
音無「オラァッ!」バシュ
男子部員B「(速くて見えない球でも…コースさえ分かれば…)」ガキィン
音無「な…にっ!」
女子A「きやぁっ!」ヒョイ
ボトッ
セーフ
音無「まさか…もう気づいたのか?」
この後、奏にウィークポイントを気づかれた俺は奴らに三点を取られてしまった。
ホームイン!
野田「ぐぐぐっ…ふんっ!」バシッ
音無「……チッ」ゼェ、ゼェ
日向「ターイム!」
音無「…?」クルッ
日向「まさか天使が選手として参加するなんて聞いてねーよな。内の外野はザルだし…どうすっかな」
日向「せめて外野に松下五段が居てくれれば…」
音無「いねーもん気にしたって仕方がねぇ…俺も守備に回る」
日向「流石にマウンドから外野まで遠すぎるだろ?」
音無「俺の球が通じねー以上俺がやるっきゃねーだろうが!」
日向「音無…。ああ、任せたぜ」
そっからはデスシーソーの始まりだ。打たれては守り、打ち返し…打っては守られ打ち返されの連続。
―対天使用本部―
ゆり「この調子なら勝てるっ!やるじゃない連中!」
遊佐(インカム)「肝心の音無さんは死にそうな顔してますが?」
ゆり「私は知ってるわ。彼はピンチの時こそ燃え上がるのよ…」
遊佐(インカム)「ゆりっぺさん…かっいいでs」
ゆり「くく…あーっはっはっは!」
遊佐(インカム)「台無しです」
日向「よし……」ザッ
音無「…お前、ひょっとしてさ…この世界に来たのって野球関係か?」
日向「…」ピクッ
――
―
ったくかける声もねぇな…
あいつ一人で三年間の努力が無駄に…
強烈な疫病神だぜ…
お前に必要なのは…こ う い う の じゃねぇか?
―
――
日向「…まぁ、な」
音無「分かりやすいんだよテメーは。…大方、エラーか三振ってとこか」
日向「はは、かなわねーな。よく分かったもんだ…」
音無「…お前、もうすぐ消えるんだろ?」
日向「き、消えねーよっ!」
>>170-171は逆で
―9回裏・7-6―
日向「(勝てるかもしれない…最終回、一点差…ツーアウトランナー二、三塁…でも次のバッターは)」
奏「……」ザッ
日向「(よりによって天使かよ…ランナーが三塁にいる以上が敬遠はできねーし)」
音無「……」ゼェ、ゼェ
日向「ターイム!…音無」
音無「あぁ?」クルッ
日向「ここでお前が天使を抑えなきゃ確実に負けちまう」
音無「んな事は投手である俺が一番分かってらぁ!」
日向「だから…絶対に抑えてくれ。頼まれてくれるか?」
音無「…ハン、当然だ。誰に言ってやがる?」
日向「後は頼んだぜ。俺らもできる限りプレッシャー与えてくからよ」
―9回裏・7-6―
日向「(勝てるかもしれない…最終回、一点差…ツーアウトランナー二、三塁…でも次のバッターは)」
奏「……」ザッ
日向「(よりによって天使かよ…ランナーが三塁にいる以上が敬遠はできねーし)」
音無「……」ゼェ、ゼェ
日向「ターイム!…音無」
音無「あぁ?」クルッ
日向「ここでお前が天使を抑えなきゃ確実に負けちまう」
音無「んな事は投手である俺が一番分かってらぁ!」
日向「だから…絶対に抑えてくれ。頼まれてくれるか?」
音無「…ハン、当然だ。誰に言ってやがる?」
日向「後は頼んだぜ。俺らもできる限りプレッシャー与えてくからよ」
音無「まぁお前が消えようが消えまいが…俺には知ったことじゃねぇし」
日向「………」
音無「でもよ…俺は元々はテメーの執念の勧誘で参加してやってんだから、勝った時にゃ礼してもらわねーといけねー」
日向「お前…」
音無「だから、俺に煙草と食券奢るまで消えんな。…そんのは勝手に消えるなり何なり好きにしろ」
日向「…へっ、誰が消えるかよっ!」
――
審判「プレイボール!」
音無「(ここで打たれれば…間違いなく負ける…負けらんねぇ)」ザッ
奏「……」ザリッ
音無「オラアッ!」ブンッ
ギュルルルルル!
奏「無駄……」スッ
音無「……ニヤ」
奏「……!」スカッ
バシィン!
野田(捕手)「ほう…なかなか味のある球を投げる」
審判「ストラーイクッ!」
日向「いよっしゃぁ、あの天使からワンストライク奪ったぜ!」ギリギリ
ユイ「何で何で何でっ、私がっ、いぃたぁぁいっ!」グググ!
音無「クククッ…」パシ
直井「馬鹿な…彼女のバットは確かに真芯をとらえていたはず…」
奏「すり抜けた…」
音無「もう一丁行くぜぇっ!」バシュッ
奏「……」ブンッ!
バシィン
審判「ストライクツーッ!」
奏「……?」
日向「流石音無だぜっ!後一球抑えれば優勝だ!」
音無「へっ、ざっとこんなもんよ」パシ
奏「……」パチ
野田(捕手)「(左目を瞑った?)」
ユイ「何で天使は片目を瞑ってんですか?精神統一?」
日向「普通、精神統一は普通両目閉じるもんだ。しかし何であえて打ちにくくなるようなこと…」
審判「プレイボール!」
音無「(片目瞑ってるってこたぁバレたのか?まぁ…どっちにしろ打たせるわけにはいかねぇ)」
奏「(盲点は片目さえ瞑っていれば意味をなさない…)」
音無「(でもそれじゃ初めみたいに真芯は無理だろうよ…)」
奏「……」グッ
音無「行くぞ…シャァッ!」ビシュ
奏「…っ」キィンッ
野田(捕手)「(なっ、捕らえただと!?)」
音無「(マズい…日向の奴がもしエラーの未練なのだったら…でもこんくらいのフライなら、俺でも取れる)」ダッ
ヒュルル…
日向「(まさか…セカンドフライ?)」
音無「(しかも日向の真上か!)取るんじゃねぇ、日向!」ダダッ
日向「(コイツを取れば…終われるのか……すまん、音無…お前との約束は…果たせそうにねぇかもしんねぇ)」
ユイ「(チャーンス!)」スッ
ガシッ
ユイ「え?」
音無「約束は守れって、母ちゃんに言われなかったのか日向ァッ!」ブン!
ユイ「何で私を投げるですかぁーっ!」
日向「(これを取れたら…そいつは、最高にk)ぬおわっ!」ゴッツーン!
椎名「おい、ボール落ちたぞ」
音無「~~…!だから何だ!?」
椎名「(開き直ったな…)」
音無「元々ゲリラ参戦なんだからルールブックもクソもねーんだよ!」
ユイ「それ言ったらおしまいですよね…って痛い痛いぃぃ!だから何で私だけぇぇ!」ギリギリ
日向「テメーっ、今のは許さんっ!」グググ!
ホームインッ!
ゲームセッツ!
野田「ぬおおっ!!」バシッ
音無「日向テメー、勝手に消えようとしてんじゃねー!取り残された俺が馬鹿みてーだろうがっ!」ドカッ!
日向「痛ってぇっ!」
野田「そういう貴様はなぜ守備を妨害したぁっ!」クワッ
音無「文句あるかゴラァッ!ああしなきゃお前らの戦力が減ってたんだぞ!」
野田「嘘を付け!さては貴様…俺達に近づき内部分裂させる気か!」
音無「このアホが!今回ちったぁお前らのこと見直してたのによぉっ!やっぱテメェらとは合わねぇ、あばよ!」
審判「あの、整列…ぐはっ!」バキッ
音無「邪魔だっ!」スタスタ
椎名「あさはかなり…」
―対天使用本部―
ゆり「もういっそ…みんなセットで…消えてくれ…」
逆なの>>171と>>172だったorz
―グラウンド・日陰―
音無「あーつっかれたつっかれた…よっこらしょ」
音無「また一人で煙草吸う時代に戻っちまったか…まぁ気楽でいいがな」カチッ
遊佐「ナイスプレイでした音無さん」シュタッ
音無「………」シュボッ
遊佐「…驚かないんですね?」
音無「別に木の枝で昼寝して誤って落ちてきたと思えば驚かねぇよ」
遊佐「それにしても残念ですね」
音無「何が?」スパー
遊佐「今回で音無さんも我々の仲間に加わってくれると思いましたが…」
音無「俺は一匹狼だからよ…人と長く付き合うのは無理だ」
遊佐「今自分で言ってカッコイイとか思いましたよね?」
音無「思ってねぇよバカ!…もういい。一人になれるとこ行く」スタスタ
遊佐「…ゆりっぺさん、彼はどうして不良なんでしようか?」ジジ
ゆり(インカム)「くーっ!あの一息だったのに!」ジジ!
遊佐「(ダメですねこれは…)」
―グラウンド・日陰―
音無「あーつっかれたつっかれた…よっこらしょ」
音無「また一人で煙草吸う時代に戻っちまったか…まぁ気楽でいいがな」カチッ
遊佐「ナイスプレイでした音無さん」シュタッ
音無「………」シュボッ
遊佐「…驚かないんですね?」
音無「別に木の枝で昼寝して誤って落ちてきたと思えば驚かねぇよ」
遊佐「それにしても残念ですね」
音無「何が?」スパー
遊佐「今回で音無さんも我々の仲間に加わってくれると思いましたが…」
音無「俺は一匹狼だからよ…人と長く付き合うのは無理だ」
遊佐「今自分で言ってカッコイイとか思いましたよね?」
音無「思ってねぇよバカ!…もういい。一人になれるとこ行く」スタスタ
遊佐「…ゆりっぺさん、彼はどうして不良なんでしようか?」ジジ
ゆり(インカム)「くーっ!あの一息だったのに!」ジジ!
遊佐「(ダメですねこれは…)」
数日後――
―体育館裏
音無「ほら、ジャンプしてみろよ」
男子1「い、いや…だから僕は」
音無「いいから飛んでみろ!」
男子1「ひいっ!」ジャリンジャリン
音無「テメェやっぱ金持ってんじゃねーかオイ!早く出せや!」ガンッ
男子1「これは今日のお昼ご飯代で…」
音無「俺に保健室へ送られるのと金渡すのどっちがいいか選べ」
男子1「わ、分かりましたから」スッ
音無「チッ…735円かよ。しけてんな、煙草一箱しか買えやしねぇ」ペッ
男子1「あの、それでいつ返してもらえるんでしょうか?」
音無「何だテメェまだ居たのかよ…とっとと失せろ!」
男子1「ひいいっ!」ダダダ
音無「ったくよぉ…もったいぶってんじゃねーよ」
グイグイッ
音無「あぁ?」クルッ
奏「返してあげて」
音無「生徒会長サマかよ…どっから出てきやがった?」
奏「職員室に書類届けに行くところだから…」
音無「あっそ。じゃあな」
奏「さっきのお金、あの人に返してあげて。きっと困ってる」
音無「やなこった。もう俺のモンだ」
ピンポンパンポーン
放送「3年生の音無くん。3年生の音無くん。至急職員室まで来てください。繰り返します…」
音無「…呼び出し?ついに誰かがチクリやがったかか」
音無「どっちにしろ無視すりゃいいか」
奏「駄目。ちゃんといかなきゃ」ガッ
音無「おい、離せよk」ズルズル
奏「……」スタスタ
音無「ちょ、おま、離せって!(こいつ力強ぇぇっ!)ズルズル
―職員室―
奏「失礼します。書類と彼をお連れしました」ガラッ
音無「……」ホジホジ
担任「立華、すまなかったな。書類は貰っておく…そして音無!」
音無「気安く呼ぶなよ」ピッ
担任「これを見てみろ」バッ
音無「…あんたの通帳か?」
担任「成績表だ!お前の!」
音無「(この世界成績表なんてあるのかよ…)」
担任「ろくに授業は出らんわ問題は起こすわで評定が1未満だぞ?」
音無「良かったな、それじゃ」クルッ
担任「話は終わってないぞ!」
音無「じゃあ何でゆりや日向達には注意しねぇんだよ?」
担任「あいつらには他の先生方が再三に渡り注意を繰り返したが、もうダメだと諦めがついたらしい」
音無「じゃあ俺のことも諦めろよ」
担任「そうはいかん。お前は俺のクラスの生徒だからな…しかも不良は尚更放っておけん」
音無「あの…俺テメェの生徒になった覚えねーんだけど」
担任「何を言ってる。入学式のこと覚えてるぞ。ちょっと注意したらお前いきなり殴りかかってきたよなー」ハハ
音無「(何だそりゃ…)」
担任「と、言うわけで…来週のテストでお前が全教科80点以上を出せば全教科補習は勘弁してやろう」
音無「テストなんか受けるかっ!補習も勝手にやってろよ」
担任「お前は前回もその前も受けなかったろう?」
音無「しかも何だよ80点ってよ」
担任「40点が単位1で80点だと2だからな。ギリギリ補習を逃れられるぞ?」
音無「知るかよそんなもん!」
担任「立華、同じクラスの手本として頼んだぞ」
奏「はい」
音無「待てやゴラァ!勝手に決めんなブッ殺すぞ!」
担任「そのタンカを訊くのも懐かしいなー」
音無「今初めて言ったばっかだ!」
音無「だいたいテメェはさっきから」
奏「失礼しました」ガシッ
音無「ちょっ、テメェまた!」ズルズル
ガラッ…ピシャン
音無「だから離せよお前は!」バッ
奏「結弦、落ち着いて」
音無「落ち着いてられっか!何でこの世界に来て勉強なんぞせねばなんねーんだよ!生前もしてなかろうけどよぉ!」
奏「勉強なら私が見てあげるから」
音無「分かってんだからな…ここで模範的な生活なんぞすると『消滅』しちまうってことぐらいなぁ!」
奏「…」ピタ
音無「『消滅』なんぞしてたまるかってんだ…ったく」
奏「結弦は…」
音無「あぁ?」
奏「結弦は…消えたくないの?」
音無「当たり前だ、記憶を取り戻すまでは絶対に消えねーよ」
奏「記憶が戻ったら?」
音無「………そん時次第だ」
奏「分かった」
音無「(コイツは何を考えてんだ?)…じゃあな」
奏「放課後、教室で待ってるから」
音無「はぁ?」
奏「結弦の勉強…先生に頼まれたから」
音無「消えたくねーのにわざわざするかよ…来ぬ人を待つ気か?」
奏「…」コク
音無「…ワケわかんねーなお前」スタスタ
―翌日の放課後・教室前―
音無「この時間になると人影もまばらだな…まさか流石にいねーだろ」チラッ
奏「……」トントン
音無「いるし…。幸いこっちには気づいてねーみてーだし退散、退散」
―翌翌日の放課後・教室前―
音無「……」ソーッ
奏「……」カキカキ
音無「またか。あいつ俺のためにここまでして何が楽しいんだよ?」
―三日目の放課後・教室前―
音無「流石に三度目の正直…」ソーッ
奏「……」ケシケシ
音無「……あいつは放置フェチなのか?」
―テスト前の放課後・教室前―
音無「…あれから数日たったが。明日テストだしもういねーと思うが…」ソーッ
奏「…」カチカチ
音無「やっぱりか…」ハァ
音無「あいつが勝手にやってることなのに何か罪悪感が…」
音無「…これっきりだからな」ガラッ
奏「あ…やっと来てくれた」
音無「お前不器用すぎ。来なければ呼びにくりゃいいだろ」
奏「忘れてた…。でも、あなたは来てくれた」
音無「…シャーペン貸せ。とっととやって帰るぞ」
この音無は記憶が無いとは言ったけど、下の名前が思い出せないとは言ってなくね?
ミスかどうかは分からんけど……
ミスかどうかは分からんけど……
>>189
>>190の通りで
音無が不良な理由と共に先で書きたいと思ってます
―テスト当日・教室内―
音無「一夜漬けだが、何とかなるだろ」
奏「大丈夫。落ち着けば点は取れるから」
音無「だといいがな…席はくじ引きか」
男子A「見ろよ、音無の奴がテスト受けに来てるぜ…」ボソ
男子B「本当だ。しかも生徒会長と一緒に来やがったぞ?」
女子A「何で学園一の優等生と不良が一緒にいるんだろうね?」
ザワザワ…
音無「(相変わらず俺を見ればうるせぇ奴らだな)」ゴソゴソ
奏「……」ゴソゴソ
音無「あ、俺30番」
奏「私は37番」
音無「えーと…つーことはお前の左か」
ガララッ
ゆり「テストの席はその日の朝、くじ引きで決定される…これで天使の近くでないと細工は一気に困難になるわ」スタスタ
>>190の通りで
音無が不良な理由と共に先で書きたいと思ってます
―テスト当日・教室内―
音無「一夜漬けだが、何とかなるだろ」
奏「大丈夫。落ち着けば点は取れるから」
音無「だといいがな…席はくじ引きか」
男子A「見ろよ、音無の奴がテスト受けに来てるぜ…」ボソ
男子B「本当だ。しかも生徒会長と一緒に来やがったぞ?」
女子A「何で学園一の優等生と不良が一緒にいるんだろうね?」
ザワザワ…
音無「(相変わらず俺を見ればうるせぇ奴らだな)」ゴソゴソ
奏「……」ゴソゴソ
音無「あ、俺30番」
奏「私は37番」
音無「えーと…つーことはお前の左か」
ガララッ
ゆり「テストの席はその日の朝、くじ引きで決定される…これで天使の近くでないと細工は一気に困難になるわ」スタスタ
日向「あれ?あっこにいるの音無じゃん」
高松「どうやら天使と何か話してますね」
大山「まさか勉強…なわけないよね~」
音無「(またうるさい奴らが来た)…ここにX代入すんのか?」
奏「うん」
音無「なるほど、じゃあ次の(4)は」
奏「この公式とグラフを使えば…」
音無「おお!解けた。この調子なら」
ゆり「きゃーっ!一番よー!…ってこのっ!このっ!」」ゲシゲシ
音無「ああもう!そこ、うるせぇっ!」
ゆり「何よあなた!そんなナリして勉強する姿なんて似合わないわよ!」
竹山「天使の一つ前です」
ゆり「よっしゃあっ!」
音無「…何やってんだアイツらは?」
奏「いつものことだから…」
ガララッ
教師A「ほら、始めるぞ。座れー」
―物理―
音無「……(ここはXがこうなってYこうなって。Zでこうか)」カキカキ
キーンコーンカーンコーン
教師A「はい、じゃあ後ろから集めて」
ザワザワ…ザワザワ
ガタン!
日向「な、なんだありゃあ!窓から巨大なタケノコがにょきにょきと~!」
音無「……(何か殺意が目覚めそう)」
ゆり「仕方ないわね…」ポチッ
ドーン!
日向「ぼべらっ!」グシャッ
ドサッ
音無「…おい、何かあいつの椅子が勝手に飛びあがったぞ」
奏「いつものこと…」
音無「なわけねーだろ」
―――
>>191
トリ付け忘れてました
日向「お前何てことしてくれんだよぉぉ!」
ゆり「フォローしたんだから逆に感謝してほしいくらいなのに…作戦成功ね、竹山くん」
竹山「ぬかりはありません。あとぼくのことはクライスt」
音無「(作戦?作戦ってなんだ?)」カリカリ
ゆり「次は高松君」
高松「わ、私が何か?」
音無「(さっきのロケットといい、コイツら何たくらんでやがる?)」カリカリ
奏「そこ間違ってる。ゼウスじゃなくてローマ法王」
音無「そうだったな。悪ぃ悪ぃ」ケシケシ
奏「あと、そこ範囲じゃない」
音無「おっと。危ねぇとこだった」
ソッチハ、シンケイツカワナクテイイジャナイデスカ!
奏「世界史は暗記すれば大丈夫だから」
ナンダトテメー!
音無「何かさっきから騒がしいな…」
オレガバカッテイッテンノカ?アア!
ゴラァァァァァ!!ケンカスルナァァァァァァァ!!
バン!
音無「だーっ!うるっせえーんだよテメェらは!喧嘩売ってんのか!?」ガタッ
日向「すまん音無!ゆりっぺは今日からアレの日で」
ゆり「バカっ!」ドカッ
日向「フォローしてあげたのに酷っ!」
音無「ったく、次騒いだらマジ窓から放り投げるからな」
ゆり「…そもそも何で音無君が天使と勉強してるの?」コソ
日向「俺に聞くなよ」
―世界史―
音無「……(ローマがこうなって、こうなってこうなった、と)」
キーンコーンカーンコーン
教師B「はい、後ろから集めて」
ガタッ
高松「……」
教師B「どうしたの、そこの君?」
高松「先生、実は私…着やせするタイプなんです!」ヌギッ
高松「どうですか?」
教師「分かったから座りなさい」
ゆり「…」ポチ
高松「はi」ドシュゥュュュ
ドゴッ!
高松「ぐはっ!…ああ」ドサ
______
音無「おい、奏」
奏「何?」ペラ
音無「あいつら間違いなく何かたくらんでんぞ」
奏「何かあったら注意するから」カキカキ
ボクハ、ヒナタクントチガッテレンシュウナンカシナイ!
音無「既にその前兆が聞こえてくるな」
ホンキノコイシカシナインダー!
奏「……」ペラッ
ナンダト!オレガウスギタナイコイニソマッテルッテイウノカー!
ゴラァァァァァァァァ!!テメェラケンカスルナァァァァァァァァァァァ!!!
音無「…処刑だな」ガタッ
日向「すまん音無!ちょっとゆりっぺが!」
ガシッ
日向「え?」
音無「じゃあ…テメェで責任取れやぁぁっ!」ブンッ!
日向「ええええっ!何で俺がーーーっ!?」ガッシャーーン!
―英語―
音無「(I make an effort to believe oneselfを日本語訳に…)」
キーンコーンカーンコーン
教師C「はい、後ろから集めて」
ザワザワ…
大山「立華さん!」ガタッ
音無「(今度は何だ…)
大山「こんな時に場所も選ばずごめんなさい!あなたのことがずっと好きでした!付き合ってください!」
奏「じゃあ時と場所を選んで」
ガシッ
日向「え?」
音無「じゃあ…テメェで責任取れやぁぁっ!」ブンッ!
日向「ええええっ!何で俺がーーーっ!?」ガッシャーーン!
―英語―
音無「(I make an effort to believe oneselfを日本語訳に…)」
キーンコーンカーンコーン
教師C「はい、後ろから集めて」
ザワザワ…
大山「立華さん!」ガタッ
音無「(今度は何だ…)
大山「こんな時に場所も選ばずごめんなさい!あなたのことがずっと好きでした!付き合ってください!」
奏「じゃあ時と場所を選んで」
教師C「そこ、座れ」
大山「はい」
日向「あーあ、やっちまった。とーz」ドシューン
ドゴォン!
日向「ぬおぉおっ!」
音無「(本当に何がしたいんだコイツら…)」
―昼休み―
キーンコーンカーンコーン
音無「飯の時間だ。今日はだれにたかろうか…」キョロキョロ
奏「…また?そんなにお金に困ってるの?」
音無「いや、あるにはあるさ。ただ煙草を買うほうに費やしたいだけだ」
奏「お金なら私が借すから」パチ
音無「いらん。自分で金もってそうな奴狩るから」
奏「この学校の生徒を守るのも私の役目だから」
音無「…そうかよ。じゃあ借りとくぜ」スッ
奏「返さなくていいわ…」
大山「はい」
日向「あーあ、やっちまった。とーz」ドシューン
ドゴォン!
日向「ぬおぉおっ!」
音無「(本当に何がしたいんだコイツら…)」
―昼休み―
キーンコーンカーンコーン
音無「飯の時間だ。今日はだれにたかろうか…」キョロキョロ
奏「…また?そんなにお金に困ってるの?」
音無「いや、あるにはあるさ。ただ煙草を買うほうに費やしたいだけだ」
奏「お金なら私が借すから」パチ
音無「いらん。自分で金もってそうな奴狩るから」
奏「この学校の生徒を守るのも私の役目だから」
音無「…そうかよ。じゃあ借りとくぜ」スッ
奏「返さなくていいわ…」
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