私的良スレ書庫
不明な単語は2ch用語を / 要望・削除依頼は掲示板へ。不適切な画像報告もこちらへどうぞ。 / 管理情報はtwitterでログインするとレス評価できます。 登録ユーザには一部の画像が表示されますので、問題のある画像や記述を含むレスに「禁」ボタンを押してください。
元スレ音無「やべ、煙草切らしちまったぜ」
SS+ スレッド一覧へ / SS+ とは? / 携帯版 / dat(gz)で取得 / トップメニューみんなの評価 : ★★★
レスフィルター : (試験中)
松下「先はルールを知らずに倒されたが、今度はそうはいかんぞ」タッタ
音無「へーへー、そうデスか」タッタッ
松下「行くぞ音無ぃ!」バッ
音無「…」バッ
メキィッ!
音無「…」スタッ
松下「…」グラッ
ドスゥゥン!
日向「嘘だろ…まさか、松下五段が」
音無「ははっ、確かに身体のデカい柔道家は厄介だよ。でもそりゃ鳩尾が広いってことでもあんだぜ」
ユイ「(味方ながら外道ですね)」タッタッ
ゆり「(此処までは来ると思ってたわ…でも次はどうかしら?)」
椎名「…」ザッ
音無「(椎名か…前回は立華と直井がいたからどうにかなったが、今回はソロ…じゃなくて+足手まといだったな)」
椎名「悪いな音無。仲間とは言え手加減をする気はない」シュバッ
音無「(一応カウンターで顔面に蹴り込めるだろうが、女の顔を蹴る趣味はねぇし、後ろにはユイがいるし…」
ユイ「先輩!もう椎名先輩が来てます来てます!」
音無「わーってらぁ!(仕方ねぇ…)」
椎名「こい」
音無「あーっ!子犬が野田の下に埋もれているぞー!」
椎名「何だと!?子犬が?」
音無(裏声)「タスケテヨー、クルシイヨー」
椎名「今すぐに行くからな!」ダッ
ゆり「……」ポカーン
音無「さて、最初に勧誘した金次郎みてぇな奴は俺が野田を地中にめり込ました時点で逃げちまったし…後はテメェだ」
ゆり「あーあ、私のとこまでには終わってくれると思ったけど」
審判「残り10秒……9……8」
ユイ「先輩!時間が!」
音無「わりぃな芋ちゃん、テメェのノロケを聞いてるヒマはねーんで」ダッ
ゆり「別にあなたと戦う必要は無いのよ…ユイからさえボールを奪えばね!」シュダッ
音無「うおっ(やべ抜かれた!)」
ユイ「ふぇっ?」アタフタ
ゆり「いただきっ!」
ユイ「先輩!パ、パス」ポーイ
ゆり「あっ」
音無「…っと!」トン
ユイ「最後は日向先輩だけですから!後は任せました!」ガシッ
ゆり「ちょっ、どこ触ってんよユイ!」ジタバタ
音無「お前の犠牲、無駄にはしねぇ!…多分な」
日向「1対1か…」
藤巻「ぜってー止めろよ日向!」ボロッ
音無「……」
日向「……」
音無「……」ニヤ
日向「あれ、ボールは…?」
音無「上を見てみろ」
日向「…上?」スッ
音無「足の後ろに隠してただけだバーカ!」ドシュ
日向「は?おい、ちょっと…!」
バスッ!
審判「ピッピッッピッピー!試合終了~!10-10で引き分けです(やっと登校できる)」
音無「お、丁度終わったみてーだな…満足したか?」
ユイ「はい。何かヒヤヒヤするサッカーでしたが結果的に多人数を抜けたのでおーけーです」
ゆり「今回は同点、ね。また機会があったらやりましょ」
音無「ああ、面白かったしな」
ユイ「(いや怖いですよ。実際にファウルがない危険なサッカーでしたし)」
ゆり「バカども、もう帰るわよ!とっとと起きた起きた!」
すみません。ちょっと空いていました。
とりあえず中途半端だったら変になると思ったので今回は長めです(.. ) 。
とりあえず中途半端だったら変になると思ったので今回は長めです(.. ) 。
うわあ・・・
さんざん待たせてこれかよ^^;
ただのほのぼのSSじゃん^^;つまんね
さんざん待たせてこれかよ^^;
ただのほのぼのSSじゃん^^;つまんね
>>764
え、お前バカじゃないの?
え、お前バカじゃないの?
藤巻「全身バッキバキだぜ…」
松下「俺の顔面曲がってないか?」
高松「曲がってはいませんが鼻血がダラダラですよ」
日向「そういうお前も流血試合になってんぞ」
椎名「…子犬なんていなかったではないか」
日向「単純だよなお前」
ゆり「私達はとりあえず、もう帰るけどあなた達はどうするの?」
音無「これからユイいじりの続き…」
ユイ「!」ジッ
音無「じゃなくてユイの遊び相手にでもなってやるかな」ハハ
ゆり「遊び相手になる?あなたそんなキャラだったっけ?」
音無「いや別に」
ゆり「ふーん。何か最近ユイと一緒にいることが多いけど、できてんの?」
音無「ひん剥いて屋上から吊してやろうかテメェ?」
ゆり「冗談よ、そんな低い声ださないでちょうだい」
ユイ「先輩、私昼までガルデモのみんなと演奏してますから。昼になったらまた来てください」
音無「いやだよ、もうだりぃし身体のあちこちが痛ぇし」
ユイ「約束ですよー!」タッタッ
音無「…人の話を聞かない子は伸びないんだぞー」
日向「音無」
音無「あ?」クルッ
日向「ユイとは…仲直りしたんだな」
音無「何だ?この前もだったがお前が心配することじゃねぇよ」
ゆり「そう言わないでよ。これでも日向くんユイのこと心配してたんだから」
日向「別に心配なんてしてねーよ!ただ、お前らが仲良くできてりゃそれでいいかなって」
音無「保護者かよ」
音無「まぁ安心したまえ。君の目を付けている子を悩殺したりはしねーからさ」
日向「ばっか、だから違うっての!」
音無「(そもそもあんなガキみたいな奴手を出す気にもなれん)」
音無「あっそ。じゃ、あばよ」クルッ
日向「おい、音無!」
音無「喧嘩ならいつでも買ってやるよ」
ザッザッ
ゆり「喧嘩?ひょっとして日向くんの昨日の傷って…」
日向「ああ。音無と喧嘩した」
ゆり「あちゃー…流石に勝つのは無理だったでしょうに」
日向「傷一個すらつけれなかったよ」
ゆり「あの人、正直あの強さ人間じゃないわよね。Demon Playerの効果なのかしら?」
日向「…Demon Playerって何だったっけな?」
ゆり「もう、忘れたの?昔に音無くんが手から黒い剣だしたり何メートルも跳ね上がったりしたでしょ?」
日向「ああ、アレか!しばらくどころかずっと見なかったから存在自体忘れてたぜ」
ゆり「この前ソフトはあったから捨てたってことないでしょうけど、本当に全然使ってなかったわね」
日向「天使はよく能力使うのにな」
ゆり「天使は能力がなけりゃただのか弱い小さな女の子よ。でも音無くんは能力を使わずとも圧倒的な強さがあるから」
日向「しっかしこの間まではSSSから畏怖の対象でしかなかった音無が俺達とサッカーとはね…」
ゆり「もし、今も敵同士だったら戦ってたのかしら?」
ゆり「今でも味方とは言えないけどね」
野田「今も敵同士だ」クワッ
日向「うおっ、何だこの茶色物体?!」
ゆり「さっきまで地面にめり込んでた人と思うけど」
―昼・空き教室―
キーンコーンカーンコーン
ユイ「遅いな…」ソワソワ
ひさ子「どうしたユイ?今日の練習はもう終わりだぞ?」
ユイ「いや、ちょっと待ってる人が居るもんで」
関根「あ、それってばひょっとして音無さんでしょ?」
ユイ「えっ?よく分かったね」
関根「何となくそんな感じがしたし」
入江「音無さんと用事?」
ユイ「うん」
関根「おやおや~何の用事かな?まさか艶めかしい用事かな?」
ユイ「やめなよ関根、こんなユイにもプライベートってもんがあるのさ」
ユイ「べべ別に、先輩とはそんな間柄じゃないですから!」
関根「動揺するトコが更に怪しい」
入江「よしなよ、しおりん」
ひさ子「そうだぞ。コイツも一応女の子なんだからさ」
関根「ま、仕方ないね」
ユイ「だから違うんじゃ!」
音無「うるせーなタコ共、何騒いでやがる」ガラッ
関根「あ、ヤッホー音無さん」
入江「どうも」ペコリ
ひさ子「よう」
音無「チッ、やっぱりテメーもいたか」
ひさ子「何か文句あんのかよ?」
音無「行くぞユイ」ザッ
ユイ「はーい」タッ
ひさ子「さりげなく無視すんなよ!」
音無「文句言ったらやかましいかと思ったから、わざわざ無視してやったんだよ感謝しろよ」
ひさ子「また意味の分からん理屈を並べやがって…」
音無「はいはい、お菓子あげりから怒らないでねひさ子ちゃん」
ひさ子「なめんなよ」
音無「おおコワッ、逃げろ逃げろ」タッ
ユイ「ちょ、引っ張らないでくださいよ先輩!」
関根「音無さーん、また来てくださいねー!」
ひさ子「もう来んなっ!」
――
ユイ「音無さんはひさ子先輩を怒らせるのが本当に上手いですね」
音無「扱いやすいからな。で、次は何をしたいんだ?野球だったか?」
ユイ「はい、カキーンとホームランを」
音無「今度は人数集めなくてもいいな」
ユイ「集めたところで私はホームランを打ってましたがね」
音無「嘘こけ。前の野球の試合でのミスまだ覚えてっからな」
ユイ「うう…嫌な思い出が。特に先輩に投げられたあの痛みは忘れられない」
音無「まずはボールとバットの用意だな。これは野球部から貰うか」
ユイ「(それ、借りるの間違いじゃないんですか?)」
音無「さ、とっとこ行くぞユイ太郎」
ユイ「押忍」
―グラウンド―
音無「始めるぞ。準備はいいか?」
ユイ「いつでもどうぞ」
音無「行くぞ…ホワタッ!」ビシュ
ドォォォン!
ユイ「……」
音無「何だよ、バットを振るくらいしろよつまらん」
ユイ「あんなん打てるかあっ!」
音無「立華は打てたぞ?」
ユイ「運動音痴な私と万能生徒会長を一緒にしないでください」
音無「(やっぱり自覚あったのか)」
ユイ「もう少し遅めでお願いします」
音無「遅めか…こんくらいか?」シュッ
ドォォォン!
音無「おいおい、遅めに投げたのに打てねーじゃんかよ」
ユイ「遅いって…明らかに今の150はでてましたよ」
音無「一々注文の多い女だな」
ユイ「悪かったですね」
音無「じゃ、すげー遅く投げてやるよ。もしこれでかすりもしなかったら俺はお前の運動神経を疑うな」
ユイ「すごい言われようですね」
音無「じゃ、いくぞ!」ヒョーイ
ユイ「あ、これなら何とか!」スカッ
ポトッ コロコロ
音無「…」
ユイ「えへ、失敗しちゃいました☆」
音無「あばよ。また生まれかわってどこかで会おうな」
ユイ「ちょ、待って待って待って!」
ユイ「今度はちゃんと打ちますから!」
音無「今ので確信した…お前は万に一つもホームランどころかヒットすら打てやしねぇ」
ユイ「えーっ、そんなぁ…」
音無「やるだけ無駄だ無駄」
ユイ「…」ショボン
音無「…と、本来なら帰っていたところだが乗りかかった船だ」
ユイ「え?」
音無「満足するまで協力してやるが、その代わり俺も礼はしてもらうからな」
ユイ「やった!ありがとう先輩!」
音無「じゃあさっさとバット持て」
――
―
カァーカァー
ユイ「次お願いします!」
音無「おい、もう500回目だぞ」
ユイ「数えてたんですか?」
音無「ああ。おかげさまで手がマメだらけだ」
ユイ「そう言えば、そろそろ腕も痺れてきましたね」
すいません、最近投稿が遅くなりつつありました(_ _)
できるだけ早く投稿していきます。
また夜間に続きを投稿します
できるだけ早く投稿していきます。
また夜間に続きを投稿します
ユイ「今度はちゃんと打ちますから!」
音無「今ので確信した…お前は万に一つもホームランどころかヒットすら打てやしねぇ」
ユイ「えーっ、そんなぁ…」
音無「やるだけ無駄だ無駄」
ユイ「…」ショボン
音無「…と、本来なら帰っていたところだが乗りかかった船だ」
ユイ「え?」
音無「満足するまで協力してやるが、その代わり俺も礼はしてもらうからな」
ユイ「やった!ありがとう先輩!」
音無「じゃあさっさとバット持て」
――
―
カァーカァー
ユイ「次お願いします!」
音無「おい、もう500回目だぞ」
ユイ「数えてたんですか?」
音無「ああ。おかげさまで手がマメだらけだ」
ユイ「そう言えば、そろそろ腕も痺れてきましたね」
音無「お前気づかなかったのかよ?」
ユイ「夢中だったので」
音無「続きは明日にすっか?」
ユイ「私まだやれますよ?」
音無「明日には手が痺れて動かせなくなっても知らんぞ?」
ユイ「この世界って一日たてば、どんな傷も治るんですよ」
音無「いや…知ってるし(マジかよ、コイツ意外と体力あんな)」
――
―
リンリンリンリン
ユイ「次お願いします!」
音無「おい、もう1000回行ったんじゃねーか?」
ユイ「流石にそこまで来ると曖昧になるんですね」
音無「そうだな。まさかお前が此処までの大物だとはな」
ユイ「いやぁ、大物だなんてそんな」テレ
音無「…(呆れて声も出ないな)」
ユイ「あれ?音無さん?」
音無「…とりあえず今日は帰れ」ギロ
ユイ「は、はい!」ビクッ
音無「それじゃ」スタスタ
ユイ「…怖かったなぁ、今の音無さん。まるで私と初めて会った時みたい」
―男子寮・一室―
音無「チッ、手が半端なく痛ぇ」ズキッ
音無「甲子園に行ってるピッチャーの奴とかみんなこんなんだろうな」
コンコン
音無「あー、誰だ?」
直井「僕です」
音無「入れよ」
直井「失礼します」ガチャ
音無「で、何だ?」
直井「実はですね…いや、実際に見てもらったほうが早いかと」
音無「あ?」
直井「お手数かけますがロビーまで来ていただけますか」
―男子寮・入口―
音無「…」
ユイ「あ、お茶のお代わり頂いていいですか?」
音無「説明しろ直井」
直井「女子寮に入れなくなったから音無さんの部屋に泊めてもらいたいとか、ふざけたことを」
音無「女子寮に入れなくなっただぁ?確かあそこの管理者は立華だろ?奴に話を通せよ」
ユイ「その立華さんこと天使は女子寮の中に居るから会うことができなかったんですよ」
音無「そもそも何でお前は締め出されてんの?」
ユイ「寮の門限時間を過ぎたからだと思うんですけど…」
音無「自業自得だバカ。寝るとこが欲しいなら校長室で寝りゃいいだろ」
ユイ「えー、今日汗かいたしお風呂に入らなきゃ臭くなりますよー」
音無「何と贅沢なヤツ…」
ユイ「それに、何と言ってもあんなトコで一人だなんてコワいですよ!」
直井「貴様には丁度いい場所だ。とっとと行け」
音無「…ん?ちょい待て。オイ、お前手を見せてみろ」
直井「どうぞ」
音無「お前じゃない」
ユイ「どうしてですか?」
音無「いいから!」グイッ
ユイ「痛っ!」
音無「!」
ユイ「痛いですよ先輩!」
音無「手擦り切れまくってんぞ」
ユイ「へ、平気ですよ!明日には治ってるんですから」
音無「治るまでは痛むんだろ?」
音無「チッ、来いよ」
直井「あげていいんですか音無さん?」
音無「流石に傷だらけの女を放っておいて帰れっつーのは只のカッコ悪い不良になっちまうからよ」
直井「…分かりました。あなたが言うなら僕はもう口出しはしません、それでは失礼します」ザッ
音無「オラ、行くぞ」
ユイ「男子寮って遅くでも開いてるんですね」
音無「管理人が直井だからな。俺が常に開けておくように言ってある」
ユイ「それ、何か物騒ですよ」
音無「この世界で俺より物騒な奴はいねーだろ?」
ユイ「あ、そうでしたね」
音無「本当に肯定すんなよな…」
―音無の部屋―
ユイ「痛っ!しみる~っ」
音無「我慢してろ」
ユイ「はい」
音無「お前…明日もやる気かよ?」
ユイ「はい、一応」
音無「また手がボロボロになんぜ?次は治療してやらんからな」
ユイ「大丈夫ですよ。明日ほどほどにしておきますから」
音無「終わりだ。乾いたら風呂に入ってとっとと寝ろ」
ユイ「はーい」
――
ユイ「気持ちよかった。せんぱーい、お風呂あがりましたよー」
ユイ「……返事が無い?」テクテク
音無「ZZZ…」
ユイ「(座ったまま寝てるし)」
ユイ「せんぱーい!起きてくださーい風邪ひきますよ」ポンポン
音無「あ?」ギン!
ユイ「ひっ!」
音無「…」
ユイ「…」
音無「…ZZZ」
ユイ「ビックリした…起こさない方が良さそう」
ユイ「私も寝よ」
ユイ「…この場合、私はベッドで寝ていいんだろ?」
ユイ「まぁ先輩が起きるまでなら」
――
―
ユイ「(眠れない…)」
ユイ「(そう言えば最近日向先輩とあんまり話してないなぁ。音無さんと一緒に居ることが多くなったからだけど)」
音無「ZZZ…」
ユイ「こうして見ると、いつもは怖い音無さんも単なる少年ですね」
――
―
チュンチュン
音無「ん…」ムクッ
音無「俺、寝ちまってたのか」
ユイ「ZZZ…」
音無「…そうだ。コイツが風呂あがるのおせーから寝ちまったんだ」グゥー
音無「くっ、結局昨日夜食べなかったから腹減ってきたぞ」
音無「面倒だが自炊すっかな」カチャカチャ
―
音無「おい、起きろユイ!」
ユイ「ん、なんですか~?」
音無「ホームラン打つんだろ?早く飯食えよ」
ユイ「ホームラン?なにそれ?」
音無「寝ぼけんなーっ!」バサアッ
ユイ「うわああ!」ドタン!
音無「ほら、座った座った。箸持っていただきますしろ」
ユイ「そのくらい自分でできますよー」
カチャン
ユイ「あ」
音無「できてねーじゃねーかよ。ったく箸落とすとか小学生か」
ユイ「ごめんなさい」
音無「洗ってやるから、かせよ」
ユイ「先輩…」
音無「あ?」
ユイ「何かいいお嫁さんになれそうですよね」
音無「…」バキッ
ユイ「う、嘘です」
―
ユイ「ごちそうさまでした」
音無「皿を洗ってる間にさっさと着替えてこい。部屋から出るぞ」
ユイ「ふわーい」スタスタ
音無「(自炊なんて久しぶりにやったな…初音に飯を作ってやった以来か?)」バシャバシャ
音無「そういや…俺の記憶ってまだ全部戻ってねーんだよな」キュッ
音無「うーむ、自分のことなのに気になるが…それは後だ」
―グラウンド―
野田「ふっ…ふっ」
ユイ「何やってるんですかねあの人?」
音無「さぁ?体育祭の練習じゃね?」
ユイ「体育祭の競技に逆立ちでグラウンドで一周なんてありませんよ多分」
野田「修行の邪魔だ。退け貴様ら」
音無「そんな思いつきの修行ごときで強くなるかよ」
野田「何だと?」
音無「怒るなよ、お前に強くなる方法を教えてやるからさ」
―
野田「本当に玉拾いをしていれば強くなるのだな?」
音無「ああ、足腰が鍛えられてスピードが格段にアップするぜ」
野田「よし…来い!」
ユイ「(本当に先輩は人の扱いが上手いですね)」
―グラウンド外―
モットハヤクバッドヲフレヨ!
ソンナコトイッタッテ…
マダマダタリンゾ!
日向「楽しんでるな、ユイ」
日向「最近あんまり俺に構ってこなくなったけど、あいつが元気ならそれでいいか」クルッ
日向「…何で感傷に浸ってんだ俺?」
日向「これが子が親離れする親の立場ってヤツかな」
ゆり「やっぱりさみしい?」
日向「んや別に。むしろ喧嘩相手が居なくなって清々しいぐらいだ」
ゆり「無理しちゃって」
日向「無理なんかしてねぇって」
ゆり「でも最終的に、きっとユイはまた日向くんと喧嘩するようになるわよ」
日向「気休めはいいって」
ゆり「気休めなんかじゃないわ、音無くんの性格をよく考えてみて」
日向「音無の性格?」
ゆり「今彼がユイと一緒なのは、あくまで彼女を満足させるため。それは知ってるでしょ?」
日向「ああ」
ゆり「似てると思わない?天使の時と」
日向「…?」
ゆり「今まであんなに一緒に居た音無くんと天使が今じゃ他人のように話さなくなったわよね」
日向「確かに、あんまり見かけねーな」
ゆり「それは天使の目的、つまり『生徒会長復帰』が達成されたから…音無くんは天使と縁を切った」
日向「…それって単に音無は手助けをしていただけで、手助けが終わったら一切関わらなくなるってことか?」
ゆり「そういうことよ。元々音無くんは他人と関わりたがらない性格だったし、関わっても割り切れる人だから」
日向「じゃあユイの目的が達成されたら音無は?」
ゆり「ユイとは以前のように一切関わらなくなるわね」
日向「そ、そうは言っても音無は直井とか椎名とは一緒にいるぜ?」
ゆり「それはあの人達が音無くんの『懐刀』、悪く言えば『武器』になってるからね」
日向「懐刀?武器?」
ゆり「要するに直井くんや椎名さんは音無くんにとってメリットがあるってこと…だから一緒にいるの。分かった?」
日向「…ああ」
ゆり「音無くんは手助けするだけの立場だったら、何のメリットもないしね。ただ疲れるだけよ」
日向「じゃあ何で今、何のメリットもないユイの手助けをしてるんだよ?」
ゆり「知らないわよ。直接聞けば?」
日向「…そうか」
ゆり「天使は精神力が強いから、音無くんに割り切られても耐えられるでしょうけど…ユイはどうなるかしら」
日向「…!」
ゆり「今まで慕っていた人に急に割り切られたら…」
日向「くそっ!」ダッ
ゆり「…はーっ、やっと自分から動いたわね」
―グラウンド―
ユイ「いたっ」ペチ
音無「ボールをしっかり見ないからそうなんだよ」
ユイ「次、お願いします」スッ
野田「こi」
日向「タンマ!」タッ
音無「?」
ユイ「…日向先輩?」
野田「む?」
音無「何だ、お前も玉拾いにでも来たのか?」
日向「?あ、ああ」
音無「(ん?日向のはるか後ろにいるのは…)」
ゆり「…(ごめん、日向くんと代わってあげて)」グッ
音無「(ああ…そういうことね)」
音無「あー、何かダルくなってきたなー!(裏声)」
音無「すまんなー日向、俺の代わりにユイと特訓してやってくれよ(裏声)」
日向「は?」
ユイ「先輩、満足するまで協力してくれるって…」
音無「悪いな、気が変わった」
ユイ「えっ!?」
音無「(お前、気になるんだろユイのことが)」ボソッ
日向「(ち、違ぇよ!)」
音無「(本来今いる俺のポジションはお前の居場所だもんな)」
ユイ「そ、そんなのいきなり酷いじゃないですか!」
音無「うるっせーな…誰がやっても同じなんだしさぁ、別に俺じゃなくてもいいだろ」スタスタ
ユイ「…っ」
日向「(おい、まさかここで突き放すのかよ!)」
音無「(突き放すんじゃねーよ、お前と交代するってんだ)」
できる限り速度をあげていきたいと思います(.. )
とりあえず今日は此処までです
とりあえず今日は此処までです
前へ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 次へ / 要望・削除依頼は掲示板へ / 管理情報はtwitterで / SS+ スレッド一覧へ
みんなの評価 : ★★★類似してるかもしれないスレッド
- 八幡「やはり俺の三学期はまちがっている」 (130) - [45%] - 2014/9/8 3:45 ★
- 提督「そうだ、艦娘のにおいを嗅ごう」 (609) - [44%] - 2015/6/1 16:30 ☆
- 黒子「もう類人猿なんて言いませんの」 (999) - [44%] - 2013/11/12 22:15 ☆
- 勇者「もうがんばりたくない」 (317) - [44%] - 2012/12/14 5:45 ★
- 美琴「みことにっき、でいっか」 (1001) - [43%] - 2010/7/28 6:31 ★★★×4
- 武内P「また犬になってしまいました」 (709) - [43%] - 2016/1/26 3:00 ☆
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について