私的良スレ書庫
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元スレ音無「やべ、煙草切らしちまったぜ」
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音無「ヘッ、ビンゴってワケか」
日向「まさか本当にあるとは…」
直井「だから言ったのだ。神の言葉を信じろ愚民」
日向「まーた、神とかそんなこと言っちゃってるのか」
直井「何だと?」ジロ
椎名「よせお前ら。今からはもっと熾烈な戦闘が待ってる。無駄に体力を使う真似をするな」
日向「…おう、分かった」
直井「フン」
日向「しっかし椎名は、よくまぁ話すようになったな」
椎名「そうか?」
日向「音無と会う前までは喋る事自体がほとんど無かったのに」
椎名「あまり自覚は無いんだが…」
音無「俺と居りゃ嫌でもコミュニケーション能力が成長するだろよ」
日向「やっぱりお前の影響か」
音無「と、まあお喋りは此処までだ…準備良いか?」
直井「僕はいつでも大丈夫ですよ」
日向「俺も行けるぜ」
椎名「ああ」
音無「よし…ちょっとその前にと」
日向「行かねーのか?」
音無「一人一本吸ってけ」スッ
日向「煙草?」
音無「お前生前吸ったことあんだろ?」
日向「まぁ、一応」
直井「僕はありませんよ」
音無「別に吸わなくてもくわえる仕草だけでいい」
椎名「出発式みたいな物か?」
音無「そんなトコだ。…お前ら全員加えたな?んじゃ火ぃ渡すぞ」
日向「(にしても煙草なんていつ以来だろうな)」シュボッ
直井「(中身はなるべく吸わないように仕草だけ…)」シュボッ
椎名「(煙草か…初めてだな)」シュボッ
音無「最後に俺だ」シュボッ
日向「…ウマい」
椎名「香りもいいな」
直井「(苦しくならない?)これは…咳き込まない煙草ですか?」
音無「ちょっと特殊な煙草だ。そこらで売ってる安物とはワケが違う」スパー
―五分後―
音無「全員吸い終わったな?」
日向「おう」
直井「煙草ってのも悪くないですね」
音無「じゃ、地下に下るぜ」ザッザッ
日向「ちょっと緊張してきたな」ザッザッ
椎名「今更臆してるのか?」
日向「そりゃあ、この先には沢山敵が居るワケだし」
直井「情けない。それでも音無さんの仲間か?」
音無「おい日向」
日向「ん?」
音無「おらよ」ポイ
日向「おっ、と」パシッ
日向「…これは?」
音無「さっきの改造銃の弾が切れちまったから、もう一つの改造銃だ。流石にさっきより威力は劣るが」
日向「いいのかよ?」
音無「俺は白兵戦じゃ天使にすら勝るってこと忘れたか?」
日向「…そうだったな。じゃ、ありがたく使わせてもらうぜ」
直井「音無さん、僕にも何か」ワクワク
音無「あ?もう手持ちがねー…くはないな」ゴソゴソ
直井「お願いします」ワクワク
音無「ほら」スッ
直井「これ…は?」
音無「使いこなせりゃあ、十分お前の力になるさ…難しいだろうが」
日向「にしてもどうする?この破壊した跡は?」
音無「明日にゃ自然に治ってるさ」
―ギルド連絡通路B1―
日向「ここってまさか」
直井「そうですよ」
音無「これで三度目の…」
椎名「ギルドだな」
日向「またかよっ!」
音無「それでもまぁ、あの無数の天使の大群を相手取るよりマシなんじゃね?」
日向「得体の知れない奴よりはだいぶ天使のがマシだと思うぞ…」
ズズズ… ズズズ…
影A「…」ズズ
影B「…」ズズ
影CDE…「…」ズズ
音無「ほら、そう言ってるそばから敵さんのご登場ーっ♪」
日向「何でそんな軽ノリなんだよ!」
椎名「来るぞ」チャキ
直井「(この武器…本当に僕に使いこなせるだろうか?)」
―地上・図書館内―
ゆり「…なに、この有り様は?まるで何かが爆発したような後ね」
ゆり「(せっかく敵の本拠地を見つけたと思ったのに、まさか先手を打たれたの?)」バン!
ゆり「…!。これは煙草の吸い殻?」
ゆり「煙草の吸い殻…しかも四つ。四本…ってことは」
ゆり「音無くん椎名さん直井くん日向くん…って考えれば」
ゆり「何か、他な手かがりになるものは落ちてないかしら」
ゆり「…何この大きな穴?」
―ギルド地下通路B10―
影「…」ヌヌヌ…
音無「オラオラオラオラ!」バシュシュ
椎名「ふっ!」ズバッ
日向「これ、さっき程の威力は無いとしても殺傷力は半端じゃねぇな」ズドンッ!
直井「退け、当たるぞ」ヒュッ
日向「へ?」
チュドーーン!
日向「のわぁっ、殺す気かよ!」
直井「警告しただろう?」
日向「投げてから言うなよっ!」
音無「ハッ、しっかり使いこなせてんじゃねーか直井」
直井「はい、思ったよりも使いやすいですね。火炎瓶って」
椎名「音無、敵の本拠地の位置はわかりそうか?」ズバッ
音無「えー待てよ…。とりあえずこの先のデカい部屋を抜けた先に影が集結してやがるな」シュババッ
椎名「まずはオールドギルドに行くことが先決か」
日向「それまでに体力持ってるかが心配だけどな」
直井「退け、当たるぞ」ヒュッ
日向「だからお前…ってさっきから俺を狙ってんだろテメ!」
残りのレスが少なくなってきたのでちょっと1レスに多めに書きます
ではでは(..)
ではでは(..)
なあ、こんなおもしろくもねぇスレやめて音無and岩沢のスレ書いてくれよ
みんな待ってんだろ!? 誰もが喜ぶハッピーエンドってやつを!! てめぇの力はなんのためにある!? 履き違えんじゃねぇぞ!! みんなに安心してスレを読ますためにあるんだろうが!! なにが『保守』だ!! なにが『犯す』だ!! なにが『うんちたーべたい』だ! いいかげん目をさましやがれ!! -ーーーーーー -ーーーーーー魔術師!!
てめぇの正体は分かってる。 うんちだろ!?
いいぜ、てめぇの幻想をぶち[ピーーー]
みんな待ってんだろ!? 誰もが喜ぶハッピーエンドってやつを!! てめぇの力はなんのためにある!? 履き違えんじゃねぇぞ!! みんなに安心してスレを読ますためにあるんだろうが!! なにが『保守』だ!! なにが『犯す』だ!! なにが『うんちたーべたい』だ! いいかげん目をさましやがれ!! -ーーーーーー -ーーーーーー魔術師!!
てめぇの正体は分かってる。 うんちだろ!?
いいぜ、てめぇの幻想をぶち[ピーーー]
ごめをなさいうそです 無視しないでーーーー!! スルーが一番応えるからーーーー!!
―オールドギルド―
音無「へぇ、なかなかいい場所じゃん」
日向「まだ俺達が戦線作って間もない頃使ってた工作場みたいなトコだ」
音無「お前工作員かよ」
日向「いや、俺じゃなくてギルドの奴らだよ。それに工作員の意味違うし」
直井「こんな陽の当たらぬ所で作業する奴らの気が知れんな」
椎名「…おかしい」
日向「何がだ?」
椎名「何故誰も居ないんだ」
日向「…言われてみりゃ、確かに誰もいねぇな。チャー達はどこ行ったんだ?」
チャー「呼んだか?」ヌッ
日向「ぬおっ!どっから出てきてんだよお前は!」
チャー「他の奴らは、もう全員地上にあがらせた」
日向「地上に?」
チャー「先にそこの兄ちゃんが警告しといてくれんたんだよ。そこにいちゃ危ねーってな」
日向「お前いつギルドの奴らに?」
音無「情報ってのは何よりスピーディーなのが大事なんだぜ」
直井「何故貴様は残っている?危ないんじゃないのか?」
チャー「俺は自分の身は自分で守れる。それに、まだ消えるわけにはいかないんでな」ザッザッ
椎名「どこへ行く?」
チャー「ちょいと人を待ちにな」ザッザッ
日向「外は影で溢れてんだぜ!?やめとけって!」
チャー「言っただろ。自分の身は自分で守るとな」
音無「おいテメェ」
チャー「…どうした?」ピタ
音無「餞別くれてやる」シュッ
チャー「…?」パシ
音無「やるよ、その煙草。そのオッサン面なら未成年もクソもねーだろ?」
チャー「ふっ、そうだな。ありがとよ狂犬くん」
音無「最後にゆりに会いに行くんだろ?その隠してる銃を託しによ」
チャー「ははっ、こりゃ参った」
チャー「また次お前と会えば、一度組み手にでも付き合ってもらうか」
音無「上等だよ、ジジィ」
チャー「…それじゃ、またなお前ら」
日向「チャー、今更だが戦線立ち上げの時は本当に助かったぜー!」
――
日向「行ったか。チャーの奴途中で影に喰われなきゃいいんだが」
音無「ありゃ大丈夫だろ」
日向「ところで誰を待つんだろな?」
音無「さぁね」
日向「にしても今地上で言うと夜中か。くっそ、流石に眠くなってきた」ゴシゴシ
音無「おい、椎名と直井。お前達は…」
直井「…」ZZ
音無「(立ったまま寝てやがるし。器用な野郎だこと)」
椎名「私は平気だ」
日向「悪い…俺は平気じゃなさそうだ」
音無「寝ろ。無理に動かれても足手まといになるだけだ」
日向「分かった。敵が来たら起こしてくれ、よ…」ZZZ
―四時間後―
音無「(地上じゃそろそろ日が明けてくる時間帯か)」
椎名「…」
音無「おい、お前本当に大丈夫か?」
椎名「私は眠気に呑まれるほど、あさはかではない」
音無「大丈夫ならいい」
コツーン コツーン
椎名「!」バッ
音無「待て、こりゃ誰かの足音だ」
椎名「…あれは」
音無「…何だテメェだったか」
ゆり「ええ、私よ、やっぱりあなた達が先に首謀者潰しに来てたみたいね」
音無「どうやって知った?」
ゆり「それは話せば長くなるから勘弁してちょうだい」
音無「ふーん。ま、別にそこまで詮索する気はねーよ」
ゆり「…日向くんと直井くん眠ってるみたいね」
音無「そりゃ今は夜明け前だからな。お前は眠くねーのか?」
ゆり「死ぬほど眠いわ」
椎名「ゆりも一度眠るといい」
ゆり「そうするかしらね。…あー眠っ」
音無「そういや…お前途中でチャーに会わなかったか?」
ゆり「うん…会ったわよ」
音無「何て言ってた?」
ゆり「『戦いが終わるなら自分のやるべきことはもう無い』って」
音無「…なるほど、いっちまったか」
ゆり「チャーはとても頼りになる存在だったわ。それこそ戦線立ち上げ時の時なんて数え切れないくらいに」
音無「俺ぁそん時まだこの世界に来てねーから知らんが、あのオッサン面にも武勇伝があったのな」
ゆり「本当に…色々あったわ…」ZZZ
音無「…寝た?」
椎名「多分な」
音無「…お前も武勇伝とかあんの?」
椎名「いや、ない」
音無「嘘だろ。テメェその身体能力で無活躍ってのはありえねーだろ」
椎名「…最初私とゆり達は敵だった」
音無「へー。何で?」
椎名「何でだろうな?」
音無「お前が知らねーのに俺が知るか」
椎名「そう言うな。今が良ければ、過去なんていいじゃないか」
音無「…かもな」
―更に三時間後―
日向「…ん?」
ゆり「ようやく起きたのね」
音無「やっとかよ。おせーな」
日向「おう、おかげでコンディションばっちしよ。あれ、何でゆりっぺも?」
ゆり「あんた達じゃ不安だからついて来たのよ」
直井「音無さんさえ居れば僕は大丈夫ですけどね」
椎名「目覚めたなら、行くぞ」
日向「行くってどこに?」
音無「敵さんのいるトコへだよ」
―ギルド連絡通路B20―
影ABCD「…」ズズズ
音無「GPS見る限り敵さんの居る場所はこのルートで間違いないな」
日向「でもどうやって突破する?」
直井「あの包囲網は厚いですよ」
音無「おいおい、何のためにお前らに武器持たせたと思ってんだ?」
日向「あれをこんな狭い所でぶっ放すのか!?」
直井「ムチャクチャですよ!」
音無「やれ。やらなきゃ自分がやられんぜ?」
日向「…くっそ、分かったよ!」ジャコン
直井「あなたが言うなら」スッ
音無「こっちはお前らに任せた。…んで、ゆり」
ゆり「何?」
音無「お前は日向と直井が影の足止めしてる間に敵の本拠地を叩け」
ゆり「あなたはどうするの?」
音無「俺は一旦地上に戻る。俺の予想が正しけれりゃ地上でも影は発生してるハズだしな」
椎名「それならば一度戻ろう(子犬達が心配だ)」
ゆり「…みんなのこと、頼んだわよ」
音無「任せときや。行くぞ椎名」ザッ
椎名「ああ」
音無「(上じゃ立華の奴が立ち回ってんだろーけど、やっぱ気になんな)
―地上・グラウンド―
影「…」ウネウネ…ズズズズ
音無「うわっ、すげー数だなこりゃ」
藤巻「この声…音無か!?」ザシュッ
音無「加勢しに来てやったんだよ。ありがたく思え」
野田「加勢なぞいらん!」ズバッ
大山「ここは見栄張ってる場合じゃないよ野田くん」バキュンッ
椎名「百人…いや、千人だ。戦力が増えたと思え」スパスパッ
音無「流石に千人は言い過ぎだぜ。せいぜい九百人にしとけ」ドカドカドカ
奏「…それ、あんまり差ない」シュパパ
音無「あ、これはお待たせしましたね天使サマ」メキメキ
奏「私は天使なんかじゃないわ」シュパン
TK「The Next Stage」パチンッ
音無「つかよ、お前らこの戦いが終わったら消えんのかよ?」バキメキ
藤巻「思い残すことが無けりゃな!」ザシュッザシュッ
野田「俺は最後にゆりっぺの顔を見るまでは消えん!あとコイツ(音無)をズタズタにするまではなぁ!」ドスッ
大山「僕は…もう十分かな」ドンドン!
松下「多分俺もだ」ドスンドスン
椎名「私は…まだだ」ズバッ
奏「私も、思い残すことをやってからしか成仏はできない」
音無「俺は消えるぜ。…記憶を取り戻せたならな」
奏「結弦。やっぱり、まだ記憶が」
音無「こんな祭りはもうねーだろうし、最後の最後に暴れんぜ」ジャキンッ
―――
――
―
大山「影が全部…消えた」
藤巻「何とか、戦いは終わったな」
音無「(ゆりのヤツ…無事に黒幕を倒したのか?いや、多分そうだな)」
藤巻「…と同時に、俺達の居る意味も終わっちまったってことか」
松下「まぁ、そろそろ覚悟を決めんとな。ゆりっぺも言ってたことだ」
大山「僕は楽しかったな。みんなと一緒に戦えて」
音無「お前ら最後にリーダー様に会わなくていいのか?」
大山「会ったら余計に消えづらくなっちゃうからね」
藤巻「おい小僧」ビッ
音無「誰が小僧だコラ」
藤巻「テメェのことは最後まで気に入らなかったが、その鋼の精神力だけは褒めてやるよ」
音無「へいへい、そいつはどうも」
藤巻「んじゃな。お前ら!」
松下「さて、では俺も」
音無「にしても随分痩せたなアンタ」
松下「ちょっと山ごもり中に食料がな」
音無「そっちのがスタイルいいぜ」
松下「音無…サッカーの時の対さばき、見事だった」
音無「あざーす」
松下「またいつか柔道をやろうな!」
音無「いや、それはちょっと勘べ…ってもういねぇし」
大山「じゃあ今度は僕だね」
音無「聞いたぜ。お前随分と古株だったんだな」
大山「僕は何もしてないよ。ゆりっぺと日向くんが頑張ったんだからさ」
音無「テメェはもっと自分を誇れよ。今度は胸張って自分を威張れるようにな」
音無「音無くん…ありがとう」
音無「お前達はまだ残るんだよな?」
椎名「ああ」
奏「…」コクリ
野田「当然だっ!」
音無「じゃあ俺ちょっと行くとこあるから。もし日向達が来たら出迎えてやってくれ」ザッ
椎名「何処へ行く?」
音無「挨拶だよ」ザッザッ
―学習練・空き教室―
音無「まだ生きてるかーっ!」ガララッ
関根「音無さーん!」ピョーンッ
入江「ちょっ、しおりん」
音無「うぁたっ!」ドサッ
関根「無事だったんですね!」
音無「このアホがっ、急に飛びついてくる馬鹿がいるかっ!」
ひさ子「お前を待ってたんだよ」
音無「あ…ひさ子」
ひさ子「ばっかだなぁお前。ユイを成仏させた件で私が怒るって本当に思ったのかい?」
音無「あー…まぁな」
ひさ子「あいつが決めたことだ。何でお前を怒らなきゃならねーんだ」
音無「いや…俺に関わったボーカルって消えてくしさ」
ひさ子「ははっ、それはそうかもな」
ひさ子「でも、岩沢もユイも…きっとお前に感謝してるはずだよ」
音無「だといいがな」
入江「…あの、音無さん」
音無「あ?」
入江「最後に一緒に演奏してみませんか?確かギター弾けるんですよね」
音無「最後って…お前らも消える気か」
ひさ子「ま、もうボーカル居ないしさ…頃合いかなって。んで、するのかしないのか?」
音無「面倒くせーからヤダ…が、最後くらいは付き合ってやらぁ!」
関根「やりいっ!」
ひさ子「フッ、リズムに遅れるなよ!」
――
ズンズン~♪ダンダン~♪
ダンダン♪~ズンズン♪~
音無「…」ギュイーーン
ひさ子「…終わっちまったか、演奏」
関根「永遠に続く伴奏だったらなぁ」
入江「流石にそれは無理だよ」
音無「お前ら…」
ひさ子「お前は、まだやるべきことがあるんだろ?」
関根「ずっと残ってても仕方ないからさ。できればまだ音無さんをまだ見てたいんだけどね」
音無「なんつーかまぁ、世話になった…色々と」
入江「いえ、こちらこそお世話になりました」
ひさ子「ガルデモでまたライブやるよ。だから絶対見にこいよ!」スッ
音無「お前が俺に握手?」
ひさ子「は、早くしろよな!」
関根「(ようやくデレたか…)」
音無「…ああ。絶対に見に行くぜ」パシ
ひさ子「約束だぜっ!」
関根「じゃ…音無さん」
音無「おう」
関根「アディダスっ!」
音無「…アディオスだろバカ」
音無「ったく、全くもって愉快な連中だったよな」
音無「おかげで退屈はしなかったが…」
―学習練・廊下―
音無「(さて、次はあいつに消えられる前に挨拶に行ってみっか)」
高松「少々お待ちを」
音無「あ。お前マッチョマンじゃん」
竹山「僕も居ますよ」
音無「メガネコンビが何の用だ?それにマッチョの方、お前確か…」
高松「あなた方のおかげで自我を取り戻せたんですよ」
音無「おっ、良かったじゃねーか。んじゃあ他の奴らに復活報告すりゃ」
高松「既にあなたと昨日地下に行ったメンバー以外の皆さんは知ってますよ」
音無「あ、そうなの…あぶね、恥かく所だったわ」
高松「あなたは面白い人ですね」
竹山「確かに面白いけど…この人に僕は最新型の自作パソコンを取られたことは忘れてませんよ」
音無「悪かった悪かった、あん時の俺はまだイライラしっぱなしだったからな」
竹山「じゃあ早く返してくださいよ!」
音無「そう言うなよ、クライスト」ポン
竹山「!」
高松「それでは我々は、ここらで退場します」
音無「せっかく戻れたのにか?」
高松「戻れたからですよ。また自我を失わない内にちゃんと成仏しておきたいんです」
音無「…一理あるか」
高松「またお会いしましょう。次もこの筋肉を是非見せてさしあげましょう」
音無「変な奴だった…ま、ウケたからいいか」
竹山「…あの」
音無「はいはい、何だよ?」
竹山「あのPCは差し上げます」
音無「どういう風の吹き回しかは知らんが…サンクス」
竹山「その代わりもう一度、名前で呼んでもらえませんか?」
音無「(そう言うことね…)」
音無「いくらでも呼んでやるよ、クライスト」
竹山「…ようやく呼んでもらえた、僕の名前」
音無「まずいな。俺と話す度に誰かが消えていってる気がする」
音無「屋上に行ってゆり達が帰ってくるのを見てるか」ザッザッ
―屋上―
音無「とりあえず一服でm」ガチャッ
音無「……」ポロッ
遊佐「…どうも」
音無「…ああ、どうも」
遊佐「勝利したんですね」
音無「全員のチームワークのおかげだ。あとお前が作ってくれた武器やGPSの」
遊佐「作ったのはギルドの方です」
音無「このやり取りは一度やった」
遊佐「そうでしたね」クスッ
音無「お前もそんな風に笑えるのか」
遊佐「私は結局誰かのために役にたてたのでしょうか?」
音無「たてたぜ、そいつぁ俺が保証してやるよ」
遊佐「…」
音無「あん?」
遊佐「…人の役にたてるって、こんなに嬉しいことだったんですね」
音無「そのセリフ、人助けが好きになる奴の台詞だな」
遊佐「どうも」
音無「これからも頼むぜ。お前の力は本物なんだからさ」
遊佐「…ごめんなさい、もう私は此処までです」
音無「此処まで?」
遊佐「私はできる限り最大限に自分の得意技を発揮してきましたが…そろそろこの世界で使い続けるのは限界です」
音無「何が限界なんだ?」
遊佐「これ以上私の技術は進化しないと言うことです」
音無「この世界では、か?」
遊佐「はい。私が覚えている技術は全て出し尽くしました。だからまた新しく技術を得るために、次へ旅立とうかと」
音無「旅立ちねぇ…お前が望むんならいいんじゃねーの?」
遊佐「今までありがとうございました」ペコ
音無「礼を言うのは俺だ。面倒かけた」
―グラウンド―
音無「…」ザッザッ
野田「ん?」
椎名「…挨拶は済ませて来たのか?」
音無「ああ。アイツら全員、最後は自分の意志で去ってったよ」
奏「…」
音無「おい、何暗い顔してんだよ。お前の念願が叶ったんだぜ?」
奏「最初は色々あったけれど…いい人達だったな、って」
TK「Everybady Good Friends…」
音無「そういやお前もまだ居たのか。似非外国人」
TK「Oh Yeah」
オーイ!
オトナシサーン!
音無「この声…」クルッ
野田「むっ!」
日向「戻ってきたぜー!」タッタッ
直井「音無さーーん!」タッタッ
音無「無事だったようだな」
野田「ゆりっぺはどこだ!?」
日向「俺が背中でかるってるよ。心配すんな、ちゃんと無事だ」
ゆり「…」スースー
直井「今は寝てますがね」
野田「ゆりっぺ…よかった、本当に!」
音無「男が泣くなよな」
野田「泣いてなどいないっ!」ゴシゴシ
音無「へいへい」
日向「みんなは?」
音無「無事、去ってったぜ。最後は全員笑顔でな」
日向「そうか…みんな、いっちまったのか…」ググッ
音無「お前も泣くのかよ」
日向「いや、泣かねーさ。泣いちまったらあいつらに笑われちまうしな!」
音無「だそうだ。ってことでお前も泣き止めよ馬鹿」
野田「だから泣いてなどいないのだ!」
全員「(じゃあその目から落ちてる水滴は何だよ)」
―保健室―
音無「しばらくは寝かせとくか」
日向「ゆりっぺ相当無茶したみてーだしな」
直井「またやりすぎたんでしょ」
野田「…」
日向「何黄昏てんだよ野田?」
野田「最後にゆりっぺの無事が分かったのだ。もう未練は無い」
音無「じゃ…お前もいくのか?」
野田「ああ。だがその前に」
日向「その前に?」
野田「貴様(音無)だけとは決着をつけねばならない!」
日向・直井「は?」
音無「…最後くらいは付き合ってやる。表へ出ろよ」クイッ
―屋上―
音無「(またここに来ちまった。今日で二回目だよ…)」
直井「あの馬鹿、身の程知らずめ。音無さんに勝てると思っているのか?」
椎名「実にあさはかなり」
日向「いや問題はそこじゃないだろ。いいのかよ生徒会長?」
奏「最後くらいは多目にみる」
日向「はぁ…お前ら完璧に音無に影響されてんな(俺もだが)」
野田「…」ジリッ
音無「来な」スッ
奏「どちらが勝つからしら」
日向「リーチは野田のハルバートのが長いが、音無のあの変な黒剣のが素早そうだし何より負ける姿が想像できん」
野田「せいやぁっ!」ブンッ
音無「ほいっと」スカッ
野田「ぬん!」ブンッブンッ
音無「あらよっとんがり」スカッ
野田「ちょこまかとっ!」ブォンッ
音無「真剣白刃取りならねハルバート取り!」パシ
野田「くっ、ふざけるな!貴様も自分の武器で戦え!」
音無「テメェの脳みそはカラッポか?」
野田「なに?」
音無「今俺が武器無しで戦えてるってことの意味が分かってねーのか?」
野田「…ナメられてるってことは理解した」
音無「へー、流石にそこまで馬鹿じゃなかったか」
野田「安心しろ、貴様には必ず武器を取らせてやる!」ブォンッ
音無「やって味噌漬け」ヒョインッ
日向「…長くなりそうだな」
――
―
カァーカァー
野田「ぬおらっ!」
音無「きゃもーん」ピョーン
直井「…もう陽が暮れますよ?」
野田「いい加減武器を出せっ!」ブンブン
音無「キープミー」ヒョイッ
日向「TKがお前に乗り移ったみてーだな。てかTKどこ行った?」
――
―
リンリンリンリン
日向「ストォーップ!」ビタッ
野田「…む?」
音無「何だよ。これからじゃねーか」
日向「もう陽が沈んじまってますから!真っ暗ですから!」
野田「まだだ!コイツかわしてばかりで手を抜かれてる気がしてならんのだ!」
音無「わーったわーった。本気でやればいいんだろが」コキコキ
野田「ようやく来るか」
音無「あ、お前後ろにUFOじゃん」
野田「何だとっ!」クルッ
音無「回し蹴りっ!」ビュンッ
ドカッ!
野田「ぐおっ…」フラッ
音無「(倒れねーか…なら)」
音無「テンカオっ!」ドグシッ
野田「ぐふっ!」ゴハッ
音無「(これでも倒れねーのかよ)」
音無「頑丈なのは褒めてやるよ。だが悪ぃけど、次でラストだ」ザッ
野田「くっ…!」
音無「ユイ直伝、バックドロップ!」グィンッ
野田「ぬぉぉっ!」
ドシィィーーーンッ!
日向「あちゃー…」
直井「これは流石に死んだでしょ」
野田「…」ムクッ
日向「うおっ、まだ立てんのか!」
直井「まるでゾンビのようだな」
音無「…根性あんなテメェ」
奏「…」スッ
野田「…!」ドクドク
奏「もう止めたほうがいい」
野田「退け、まだ…終わってない」フラッ
日向「立華の言うとおりだ。もう無茶すんなって、ぶっ倒れんぞ」
音無「おい、野田」
野田「…何だ?」
音無「お前はもう十分強い。普通なら最初の一撃で意識飛んでてもおかしくないんだぜ?」
野田「フン…ナメるな。俺はお前に勝つ気でいるのだぞ?」
音無「俺は誰にも倒せねーよ。例え神もだろうが悪魔だろうがな」
野田「…貴様の強さは、その自信からくるものかなのか?」
音無「本当の強さってのはテメェが見つけなきゃ意味がねーんだぜ。それと強さに見合う器だ」ポン
野田「なるほど…かなわないわけだ」ニッ
音無「ま、次回戦う時は最初っから全力でやってやるよ」
野田「それまでに俺はお前を倒す力をつけてやろう、必ずな」
音無「へっ、期待してんぜ」
野田「…ゆりっぺを頼んだ」
日向「ついに野生児の野田も素直に成仏しちまったか…」
音無「単なる負け犬じゃなく、根性のある野郎てことは認めてやっかな」
椎名「まぁまぁ、だ」
直井「最後まで馬鹿だっただけじゃないんですか?」
音無「俺ぁ今日はもう帰るぜ。時間もおせーし」スタスタ
奏「…私も帰るわ」ザッ
日向「俺は野田のハルバートを校長室に置いてから戻るな」
直井「それでは僕も帰ります」ザッ
音無「お前は帰らねーのかよ?」
椎名「…もう少しここに居る」
音無「?。んじゃ先に帰るからな」
日向「待たな椎名っちー!」
―学習練・玄関前―
日向「何だかんだで、俺達もついには残るは六人になっちまったか」
音無「お前達は永遠に消えねーよーな気がすんな」
直井「そうですか?」
音無「だってテメェらこの世界に留まってる意味がねーのに消えてねーだろ?」
日向「…そういやそうだな」
音無「直井は結構昔に成仏しててもおかしくはねーはずなんだが…」
直井「僕は消える時は音無さんと共に旅立ちたいですから」
音無「その何か勘違いされるような発言は止めろ」
日向「確かに俺達何でまだこの世界にいるんだろーな」ハハ
音無「日向は想像できるが…理由としてはお前と椎名が一番気になるな」
奏「…?」
音無「お前って見てると未練もクソもねーように見えっからさ」
奏「私は会って生前のことを聞きたい人がいるから」
日向「へー、誰なんだ?」
奏「生きてる時にとてもお世話になってた人」
日向「何か曖昧だな…」
音無「おいおい、そいつがこの世界に来てるたぁ限らねーんじゃねーの?」
奏「彼は必ずこの世界に来てる」
音無「何でそう言えんだ?」
奏「分からないけど…そう思えるから」
日向「そいつの顔とか知ってるのか?」
奏「思いだせない」
日向「顔も分かんないのかよっ!」ズルッ
音無「前途多難だな」
>>934
ミスです。大山の台詞でした(..)
ミスです。大山の台詞でした(..)
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