元スレ咲「え? どの学年が一番強いかって?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
351 = 1 :
@実況室
すばら「小走選手がここにきて二連荘! 南四局は一本場となりました! 現在トップの天江選手は南場に入ってからまだ和了りがありません! 小走選手と姉帯選手がすぐ背後まで迫ってきています!!
まだまだ何が起こるかわからない状況ですっ!!」
菫「和了りがないと言えば、東場の片岡選手も焼き鳥でしたし、南場の南浦選手もまだ焼き鳥のままですね」
初瀬「一年選抜チームの二人にとって、この後半戦は厳しい戦いになっていますよね。同じ一年生として……見ていて不安になります。もし私があの場にいたらと思うと……恐くてたまりません。私なら、きっと今頃逃げ出していると思います」
純「でも……あいつら二人はまだ諦めてねえと思うぜ」
初瀬「そうですね……。しかも、二人とも、どんな状況になっても……笑顔のままでいるんです。それが……私には信じられません」
純「初瀬ちゃんたちを負かした阿知賀の大将や、うちの衣と戦ったときの宮永咲もそうだった。ここぞっていうときにああいう笑顔でいられるやつは……結果云々に関係なく……強いやつなんだと、オレは思う」
初瀬「強い……ですか。強いって、なんですかね……?」
菫「さあ……なんでしょうね。たとえ照に訊いたとしても……あいつは『わからない』って答える気がします」
初瀬「チャンピオンにもわからないんですか。私……私、どうやったら強くなれますかね……」
すばら「私も、後学のためにぜひお聞きしたいですっ!」
菫「井上さん、任せるよ」
純「なんだよ、王者白糸台の三年ともあろうやつが……まあ、別にいいけどよ」
菫「どうぞ」
352 :
こーゆーオールスター系ってメンバー集めだけに話割いて麻雀描写はなしだったり適当だったりってSS多いけどこれは素晴らしいな
しかし2スレは使いそうだ
353 = 154 :
>>350
まだ先鋒戦
354 = 1 :
純「これはオレの考えだけどな。オレは……何かを信じて戦えるやつらが強えと思うよ。やつらの何かを信じる想いってのは、時としてオカルトじみた現象を引き起こすこともあるし、奇跡のように見える偶然をものにしたりする」
純「信じるっつっても、その対象は色々だ。自分の能力、経験、技術、ポリシー……団体戦だったら仲間とかな。
これは、こと団体戦に限った話だが……自分の仲間を信じられるやつは、たまに、個人戦では絶対にお目にかかれないような、驚くべき打ち方を見せるときがある」
純「実際に……見てみろよ。一年選抜の南浦数絵の手。先鋒戦前半からこれまでずっと、他家を打ち負かそうと高めを狙っていたやつが、一転して安く早く仕上げようとしてやがる。
このオーラス、終われば次鋒のやつにバトンを渡すことになるこの土壇場に来て……あいつの中で何かの変化が起こったんじゃねえかと、オレは睨んでる」
すばら「しかし……南浦選手のあの穴だらけの手では……今のところはテンパイしてもツモのみ。いわゆるゴミ手にしかなりません。姉帯選手によって先制リーチが封じられているこの場では……あまりに頼りなく見えますが」
純「だから……強いってのは勝ち負けじゃねえんだよ。ノミ手だろうがゴミ手だろうが和了りは和了りだ。別に南浦が負けたからって一年選抜が負けるわけじゃねえだろ?
次に繋ぐって意味では、南浦は恐らくこの対抗戦で初めて……個人じゃなく一年選抜メンバーとして、最善の選択をしている。それに、点差に縛られてちゃ衣の支配からは逃れられねえ。
さっきまでのままじゃ焼き鳥間違いなしだったやつが……僅かだが和了れる可能性を掴もうとしてるんだ。あいつは今……見た目以上にものすげえことをやってるんだよ」
初瀬「勉強に……なります」
すばら「ええ……まったくもってすばらです。頼りないとはとんだ失言でした。取り消します」
純「ま、点数的に頼りないのは事実だよ。このまま行けば、南浦が和了れるのはゴミ手で間違いない。だが……それも今のところは、って話だ」
すばら「何か、あそこから手を高めるような仕掛けがあるんですか?」
純「いいや、そんなもんはオレも思いつかねえ。だが……言ったろ? 何かを信じて戦うやつは、時として奇跡としか思えないような偶然をものにするんだよ。
この勝負……南浦が諦めない限り……最後まで何が起こるかわからねえぜ?」
355 = 313 :
素直に終わらせない
最後の1巡まで目が離せなくなりそうだぜ
356 = 1 :
@対局室
南四局一本場・親:小走
八巡目
南浦(張った……まさか……この点差で私がこんなゴミ手を張ることになるなど……私ですら予想してなかった。ならば、当然……天江衣にも……これは予想外に違いない)タンッ
姉帯(んー、早いね。リーチは……どうだろう。あんまり高くなさそうだから、場面的にはかけたいはずだろうけど……期待はできないかな。うー……こっちもイーシャンテンだから、先負の準備は万端なのにー!!)タンッ
衣(南浦数絵……張ったか。県大会決勝の咲の連続和了……あの初撃を思い出す……あまりに弱々しい気配。あのときの咲にはまだチャンスが残されていた。しかし、今のお前にはもう後がない。
もっとも……今はまだ先鋒戦……早和了りも一つの手段。逆転を決める高い手を和了るよりも、時として、負けを覚悟で安手を和了るときのほうが……勇気が要ることもある。
決してこいつは勝利を諦めたわけではない……他の二人同様、最後まで動向に注意を払わねばなるまい)タンッ
小走「ポンッ!」
衣(晩成・小走……! また仕掛けてきたか。まだリャンシャンテンだろうに……喰いタン狙いか。もしくは……こいつ……衣の支配が王牌にまで及ばないことを見抜いているのか? だとしたら……このポンは加槓への布石……!)
小走(今回は順子ばかりで槓材になりそうなのがこれしかなかったからな。まだ四枚目が場に出ていない以上……無理にでも鳴いておかなきゃ有効牌を手にする手段がなくなる。さあ……頼むから来てくれよ……四枚目……!!)タンッ
南浦(小走やえのポン……また嶺上牌を狙うつもりか……? 宮永咲でもあるまいし、なんの根拠があってそんな打牌を……? それとも……私には見えていないことがあるというのか。まったく……なんて深い場だ……)タンッ
豊音(小走さんはこれでリーチがなくなった。いよいよ先負先勝は狙いにくくなってきたよー……全体効果系は天江さんに押し負ける可能性があるしなー……。
どうしよう……小走さんに連荘されるのもそれはそれで厄介だよね……じゃあここは……多少無理をしてみるのも吉ってことで!)
豊音「カン!」パララッ
357 = 350 :
このテンションであと8戦やんのか
ワカメでも1回しかとばせられんぞ
358 :
チャンネルはそのままで
360 = 1 :
衣(今度は宮守が……!? 新しい能力か何かか……? しかし……一見したところ特に意味はないように見えるが……こいつもこいつで底が知れん……不気味だな)
豊音(んー……? なんだ、ちょっとは期待したのになー……これは要らないよー)タンッ
小走(ちょ……それ私の……! だあああ、誰だっ! チーは上家からしかできないなんてルール決めたやつ!!)
衣(宮守のカン……暗槓だからリーチは今後も可能……前局の晩成のカンを受けて、何かを試したのか? しかし、特に宮守にプラスに働くことはなかったようだな。
ま、晩成のに対しては……どうやらマイナスに働いたようだ。が……待て……これは…………!?
……なるほど。どうやら衣に対してもマイナスに働いたか。宮守の……面倒なことをしてくれたな……!!)
小走(ニワカめ……不用意なことを……!! カンをすることによる三つの効果……嶺上牌をツモれる……海底牌がズレる……そして……最後のもう一つのことをもっとよく考えてほしかったもんだ……!
しかし、もはや言っても仕方がない。これはカンを安易に戦略に取り込んだ私のミスだ。一つ教訓だな。私にはまだカンの研究が足りない。今度……宮永咲の牌譜でも眺めてみるか……)
直後、小走の手に、四枚目が舞い込んでくる。
362 = 313 :
このSSならそれぞれ5戦を描くSSシリーズにしてもいいレベルやで
363 = 1 :
小走(これは……誰のどういった思し召しだろうか。加槓ね……まあ、それも一興といえば一興か。いいだろう……大局を見据えて痛みに堪えるのも王者の務め……甘んじて理不尽を受け入れよう。
ただし……天江衣……姉帯豊音……お前たちも道連れだ……!!)
小走「……カンッ!」カンッ
衣(晩成……!? こいつ……まさか気付いてないのか……? 否――こいつ……わかった上でそんな暴挙を……!! そんなに衣を削りたいのか……!? 一体なぜ……!!?)
小走(ニワカが過ぎるな……天江衣……! 序盤の片岡のときと違って、こちらはもう十分に稼いでいる。ゆえにこういう戦略を選ぶことだってできるんだよ。
魔物のお前は点を稼ぐことを求められるスコアラーで……一般人の私は言わば繋ぎの捨て駒……原点で次に回せば十分な役回り……ならば当然……! 私はこの骨を切らせてでも……お前の肉を断ちに行く……!
それが団体戦というものだ……ッ!!)タンッ
姉帯豊音の暗槓。
小走やえの加槓。
嶺上牌が二つ消費され、
山牌が二つ王牌に取り込まれ、
そして――!!
364 = 1 :
南浦(こんな……こんなことが……? 私はただ……優希の言葉を信じて打っていただけなのに……こんなことが起きるものなのか……?)
捲られる……二枚のカンドラッ!!
南浦(ははは……! ありえない……こんな偶然が重なるのが団体戦の――仲間の力だというのなら……私には……到底理解できるはずがない……!!)
カンドラ表示牌は一索と五索――即ち、二索と六索が……ドラッ!!
南浦手牌:一三22456678⑦⑧⑨:ドラ9:カンドラ2・6
南浦(だが……これもまた麻雀だというのなら……悪くない……!! 優希……! 優希の言う通り……団体戦は……私が思ってるよりもずっと……楽しいのかもしれない!!)ツモッ
南浦、山牌から引いたのは、待ちに待った二萬。
ツモのみのゴミ手が、暖かい南風を受けて、龍と共に天に昇る――!!
南浦「ツモ……! ドラ四……!! 2000・4000は――2100・4100!!」
室内であるはずの対局室に、うなりを上げて吹き抜ける突風ッ!!
風に乗せて手牌を倒した南浦の、長い髪を一つにまとめていた紙紐が、解けてひらりと宙を舞うッ!!
しかし、そんなことなど気にも留めず、南浦は約束の右手を握り締め、天を仰ぐ。
南浦(優希……見ていてくれたか……!! ほんの……ほんの少しだけど……取り返した……私はぶちかましてやったぞ……!!)
365 = 313 :
なるほど そういうことか
366 :
お見事でした
367 = 339 :
やっと追いついたここまでどのキャラも不遇な扱い受けない麻雀してるSS久しぶりに見たわ
>>343-344
和了り扱いやから流れると思ってたけど天鳳で親被り連荘したからそっちが一般的なルールやと思ってたわ
368 = 1 :
精根尽き果てた様子の南浦を横目に、上級生三人は、点棒を置いて立ち上がる。
小走(にしても……まさか天江の支配下にありながら……ドラが乗った直後に一発で当たりを引き当てるとはな。南浦数絵……ニワカだが……末恐ろしい一年だ。
あー……しかし……今日は死ぬほど疲れたな。これだから魔物は苦手なんだ。もっと普通の麻雀が打ちたいよ。
まあ……でも一応帰ったら今日の牌譜を見直すか……カンのこともそうだし……どうやったらこの面子相手にトップに立てるか検討してみないと今夜は眠れん……)
衣(爆発的な南風……今の今まで我慢して蓄えていた力を……最後に吐き出したのだろう。これが長野で五指に入るという打ち手……個人戦のみの出場だということだが……来年は衣も個人戦に参加してみようか。
そう言えば……晩成のこいつは……個人で全国に出たりしているのだろうか? あとで聞いてみなければ……)
姉帯(ちゃー……これはやっちゃったよー。先鋒戦終わって三年選抜が四位なんて……ちょっと浮かれ過ぎてたかな? だって……こんな面白い人たちと卓を囲めるなんて……そんなにないことだもん! あの準々決勝も楽しかったけどね……!
というわけで……早く色紙とペンを用意してこなきゃ!!)
先鋒戦後半――終了ッ!!
369 = 348 :
池田と小走先輩は過小評価されすぎだからここまで活躍するのは珍しいし何か嬉しい
370 = 1 :
<結果>
一位:天江衣+13100(109900)
二位:小走やえ+5600(97600)
三位:姉帯豊音-5400(94600)
四位:優希・南浦-13300(97900)
>優希(-16800)・南浦(+3500)
>優希合計(+4100)・南浦合計(-6200)
<前後半合計>
一位:透華・衣+9900(109900)
二位:優希・南浦-2100(97900)
三位:池田・小走-2400(97600)
四位:シロ・豊音-5400(94600)
371 = 195 :
ちょーあついよー
372 = 1 :
@対局室外
対局室を最後に出た南浦を出迎えたのは、優希。
優希「お疲れさまだじぇ、数絵」
南浦「疲れたよ……慣れないことはするものじゃないな」
優希「でも、カッコよかったじょ」
南浦「ありがとう。そう言ってくれると……嬉しい」
先鋒戦、二人とも得意の場を打って奮闘するも、総得点はマイナス。
しかし、その表情は、笑顔。
優希「じゃ、みんなのところに帰るじょ!」
南浦「負けたのに帰るところがあるというのは、不思議な感覚だ」
優希「それがクセになるんだじぇ?」
南浦「ああ……悪くない」
373 = 313 :
>>369
扱いが不遇なだけ(特にSSでは)で池田は決勝であんだけ役満テンパってたしやえさんもプラスだからな
見てる人がちゃんといるってことやな
374 :
先輩がかっこよすぎた
375 = 339 :
>>369
池田は言わずもかな小走先輩は半荘一回の勝負で玄ちゃんの能力初見で東1局目-8000から
+1万以上にしたから相当実力あるよな
376 = 228 :
池田は高速テンパイ+高打点だしな
他の三人に隠れてるけど、かなりの実力者
377 = 1 :
@会場某所
池田「お疲れさまでした!!」
小走「おう、わざわざ出迎えに来てくれたのか。ありがとな」
池田「小走さん……すごい闘牌でした……! まるでキャプテンを見てるみたいで!!」
小走「よせよ、福路さんのほうが私よりずっと強い」
池田「小走さんの強さ……何か秘訣はあるんですか?」
小走「秘訣は……あるにはあるが、お前には教えない」
池田「にゃっ? なんでですか!?」
378 = 1 :
小走「未来の敵を強くしてどうする」
池田「え……でも、小走さんは三年生ですよね?」
小走「確かに、私はもうインターハイには出れない。が、大学に行けばインカレもあるし、その先だってあるかもしれない。そこでお前と戦うかもしれないだろう?」
池田「そう……ですね。わかりました。あたしも……小走さんと……今度は敵として戦ってみたいです! 全国の舞台か……或いは、互いにプロになったときにでも!」
小走「言うようになったじゃないか、負けたくらいでめそめそ泣いてたニワカが。私に勝てると思うのか?」
池田「勝ちますよ。勝って、今日小走さんに取り返してもらった分を、きっちりお返しさせていただきます」
小走「ふん、いい返事だな。そのときを楽しみにしているぞ。ま、とは言え今日が終わるまでは仲間だ。ともに胸を張って控え室に戻ろうっ!」
池田「はいっ!」
379 = 1 :
@対局室外
豊音「わっ!? シロ、なんでそんなとこに座ってんの!」
シロ「立ってんのがダルいから……」
豊音「立ってるのはダルいのに、しっかり迎えには来てくれるんだね」
シロ「そんなことより、何やってんの。最下位とか」
豊音「えー? いや、みんな強かったんだってー」
シロ「その気になればなんとかなったくせに……」
豊音「んー? 私のこと、そんな高く評価してくれるの? ちょー意外」
シロ「いや、そうじゃなくて」
豊音「?」
380 = 1 :
シロ「マイナスで控え室に帰るの……ダルいなって」
豊音「えー!? そう思うなら初めから手加減無しでやればよかったのに!」
シロ「そうだね……まさか豊音が負けるとは思ってなかったから……」
豊音「当て擦り!? 私は最初から最後まで全力だったけどー」
シロ「そうかぁ? もっとできることはあったように見えたけどなぁ」
豊音「じゃあシロがやってみるといいよー。すっごいキツかったんだから」
シロ「こっちだって大変だったよ」
豊音「……ふふっ」
シロ「なに?」
豊音「いや。なんか、全国は広いなーと思って。ちょー楽しい。私、もっといろんな人と打ちたい。これからもずっと……」
シロ「そ。頑張ってね」
豊音「シロも一緒に打とう?」
シロ「………………どうだかね。ダルいし」
豊音「もー! シロそればっかー!!
381 = 1 :
@会場某所
透華「お疲れ様ですの」
衣「うむ、疲労困憊。見ていてどうだった……? 衣は自分の麻雀を打てていたと思うか?」
透華「もちろんですわ。あんな打ち方は衣にしかできませんの。ただ……南場に入ってから和了りがないというのは、少々衣らしさを封じられていた感じがしますわね。清澄と戦ったときでさえ、海底で親を蹴っていたというのに」
衣「透華は、もっと衣に和了ってほしかったか?」
透華「ええ。本気のあなたは、あんなものじゃなくってよ」
衣「そうか……今の衣では、まだ透華の眼鏡にはかなわないか」
透華「そうですわね。わたくし、もっと強い衣が見たいですわ」
衣「いいだろう。それが衣らしさだというのなら、衣はもっと強くなってやる。特訓、特訓だっ!」
透華「そうですわね。頑張ってくださいまし」
衣「? 何を言ってる。透華も一緒に決まってるだろう」
透華「と……そうですわね。わたくしたちは……家族ですものね」
衣「……ずっと一緒にいてくれるか?」
透華「ええ……ずっと一緒にいたいですわ」
382 = 350 :
池田とやえさん
はじめはエセ芸術家にこびる田舎の成金みたいだったのに
383 = 1 :
すばら「さあ!! 先鋒戦の熱もまだ冷めていませんが!! 間もなく次鋒戦を開始したいと思いますっ! 対局者は、対局室へ向かってください!!」
@一年選抜控え室
友香「あれ? こんなところに飲みかけのカップ……? あのー、これ誰のでー?」
優希「ああ、たぶん鶴賀の幽霊っ子のだじょ」
穏乃「ふんふん……間違いない! これはモモさんの匂いっ!!」
憧「穏乃……お願いだからそういう野生児みたいな真似しないでくれない? 友達として恥ずかしい……」
穏乃「えー!?」
和「ついでに言うと、高校生にもなって年中ジャージはどうかと思います」
穏乃「ええー!?」
泉「というか、高鴨さん、インターハイのときから気になってたんですけど、そのジャージの中ってどうなってはるんですか?」
南浦「あなた……!? それは触れてはいけないところ……!!」
穏乃「泉さんっ! 見たいですか!? ジャージの中!! 実はまだ憧にしか見せたことないんですけど!!」
憧「ちょっ!? なんか誤解を招く言い方しないでよ!」
咲(穏乃さんたち、元気だなぁ……)
385 = 1 :
@二年選抜控え室
衣「む……!?」
透華「ヤバげ……ヤバげですわ!!」
玄「はわわわわ!!」
尭深「…………!」
灼「さっきまで普通にしてたのに……」
憩「たぶんやけど……衣ちゃんと透華さんに当てられたんやねぇ」
かおりん「えっ? みなさん、どうしたんですか? 恐い顔して。ねえ、みなさんがなんか変なんですけど…………って、あれ?」
小蒔「………………」ZZZZZZZ
386 = 1 :
@三年選抜控え室
久「第一回、セーラに着せたい衣装ランキング~! ただしスカートの類は禁止よっ!」
セーラ「ええっ!? いきなりなんやねん!!?」
姉帯「じゃあ……袴っ!!」
セーラ「お、おう。ま、それならええわ」
美穂子「オーバーオールが可愛いかと」
セーラ「可愛いかどうかは知らんけど、それなら持っとんで~」
洋榎「スカートがダメなら、スク水一択やろな!」
セーラ「アホっ、誰が水着でうろちょろするか!」
哩「鎖……もしくは、荒縄」
姫子「包帯ビキニもよかですよね」
セーラ「」
シロ(え……? 新道寺の人たち……え?)
387 = 280 :
支
388 = 1 :
@混成チーム控え室
小走「よろしい……ならばお見せしよう! 王者の指先を!!」
怜「わあっ!? ホンマや!! 綺麗な指っ!! えっ、小走さんマメできひんの!? 小三から!? さすがやわ~。うち、病弱やからすぐマメできんねん」
竜華「それ病弱やからやない。ただ指の皮薄いだけや」
池田「むう……改めてよく見ると、確かに清澄の嶺上使いに似てるな……」
照「…………」
漫「あ、あの……蜜柑、一つもらってもええですか?」
宥「うん。よかったらお茶とおせんべいもどうぞ。はわぁ……炬燵……暖かい……」
末原「なんやこれ、あの二人がおらんなっただけで控え室がカオスやんけ」
389 = 1 :
すばら「ではでは!! 全国選抜学年対抗戦、次鋒戦の開始ですっ!! 各チームのオーダーは以下の通りです!!」
@一年選抜:大星淡(白糸台)・東横桃子(鶴賀学園)
淡「じゃあモモコ、どこにいるかわかんないけど、予定通りに私が先に行くねっ!」
モモ「任せるっす」
@二年選抜:船久保浩子(千里山女子)・愛宕絹恵(姫松)
Q「絹ちゃん、先がええ? 後がええ?」
絹恵「せやなぁ……個人的には薄墨と被らんのがええなぁ」
@三年選抜:薄墨初美(永水女子)・石戸霞(永水女子)
初美「私が先に行くですよー。お互いそっちのほうが慣れた順番ですしねー」
霞「ええ、お願いするわ。初美がリードしてくれれば、私は守るだけでいいものね」
@混成:染谷まこ(清澄)・加治木ゆみ(鶴賀学園)
まこ「なんじゃ、お前さんトコの一年と当たってしもうたのう。わしゃあ捨て牌が見えんとなんもできんけぇ、頼むわ」
かじゅ「ああ……そちらも、魔物相手だが、健闘を祈ってる」
390 = 1 :
@実況室
すばら「各選手席に着き、いよいよ次鋒戦前半が始まろうとしていますっ!」
初瀬「先鋒戦がとても長く感じましたが、まだ対抗戦は始まったばかりなんですよね」
純「見所には事欠かねえ面子ばかりだから、見てるほうも疲れるよな」
すばら「弘世さん、ずばり、次鋒戦前半の鍵となるのは誰でしょう!」
菫「鍵かどうかはわかりませんが、やはりうちのバカが心配です」
すばら「大星淡選手ですね!!」
初瀬「大星選手……同じ一年生とは思えないですね」
純「先輩から見てどうなんだ、あいつの強さってのは」
菫「まあ、うちの大将を務めるだけの力があることは確かです。強さも申し分ありません。
しかし、この間のインターハイのように、力や強さを持っていてもままならない場面というものがあります……あいつには、そういう経験をもっとたくさん積んでほしいですね」
391 = 1 :
すばら「なるほど。弘世さんは、大星選手の対抗馬になりそうなのはどなただとお考えですか?」
菫「個人的には、清澄の染谷まこ選手を推したいです。もちろん、千里山の船久保選手もうちの誠子を相手にやってくれましたから、期待はしています。
ただ、両名とも、火力であのバカを上回るのはなかなか大変そうなので、対抗馬となるとやはり……」
すばら「鹿児島県大会・最多得点記録保持者――薄墨初美選手ですね!!」
初瀬「天江選手とともに、高火力選手と言えば名前の挙がることが多い方ですよね」
純「だが……あの日焼け巫女の得意技は四喜和だろ? 大星淡とは相性が悪いんじゃないか?」
菫「かもしれません。なので、ま、その辺りも一つ見所ということで」
すばら「果たして勝利の女神は誰に微笑むのか!? 次鋒戦開始ですっ!!」
392 = 1 :
@対局室
西家:染谷まこ(混成チーム)
まこ「(薄墨と大星は直に見たしのう……千里山の牌譜も当然チェック済みじゃ。ま、あとは出たとこ勝負じゃろ)よろしゅう」
北家:船久保浩子(二年選抜)
Q「(清澄と永水は反対側やったから、うち的には生で体感するんはこれが初めて。白糸台の大星も超重要人物やし……これは今後のためのええデータが取れそうや)よろしくです」
南家:薄墨初美(三年選抜)
初美「(先鋒戦と違ってインターハイ・ベストエイトのレギュラーがそろい踏みですかー。私ら永水としてはシード校の意地を見せないとですねー)よろしくですよー」
東家:大星淡(一年選抜)
大星「よろしくー」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
393 :
投稿スピードが半端ないな・・・追いつける気がしない・・・
394 = 339 :
淡対はっちゃん
モモ対かじゅ
とか熱いな
395 = 265 :
モモかじゅ対決が今から楽しみだ
396 :
巴に変なのが降りてるんだが…
397 = 313 :
そして次鋒戦もまた期待を裏切ってくれる面子で楽しみでしょうがない
398 = 396 :
おいなんだこのかじゅ
威厳のカケラもねー小物じゃねーかよ
終了
399 = 1 :
@実況室
すばら「始まりましたぁ! 次鋒戦! 起家・大星選手の第一打は……二索だぁ!!」
淡配牌:四四五七九①④⑧267南西北:ドラ⑧
井上「んな騒ぐようなことかよ」
初瀬「でも、私なら、この配牌で二索はまず切らないですね。普通の人なら、一枚ずつしかないオタ風牌、もしくは、四筒でカバーできる一筒を切ると思います」
菫「これはまた……淡にとってはよくない配牌ですね」
すばら「至って普通の配牌な気がしますが、どの辺りがよくないのでしょう」
菫「手の内に一つも役牌がないところです」
すばら「いきなり意味あり気な発言が飛び出しました! これはもう早速その話をしてしまいましょうか!!」
純「大星淡……あんたがシャープシューターなら、大星は白糸台の『七星《セブンスター》』なんて呼ばれているな」
初瀬「七星……幸運の象徴である『セブン』と、天頂の象徴である『スター』。まさに、輝かしい成績を収めている大星選手に相応しい二つ名です」
400 = 1 :
※という設定になっていますすいません。
みんなの評価 : ★★★×4
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