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    元スレ咲「え? どの学年が一番強いかって?」

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    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - 全国選抜学年対抗戦 + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    「ああ……これが……咲さんの花園ですか……」

    「あ……恥ずかしいよ……和ちゃん……そんなにじろじろ見ないで……」

    「だって……綺麗なんですから……もっと見させてください……」

    「あううう……////」

    「咲さん……こんなに真っ赤で……とても美しいです……」

    「和ちゃん……」

     ――――――

    「そんなオカルトありえません!」ガバッ

    2 = 1 :

    祝・アニメ追加放送ッ!

    ・阿知賀も頑張ってるので咲SSです。

    ・内容、喋り方、方言、打ち筋、能力に違和感、矛盾あるかもですすいません。できる限り本編準拠にしたかったのですが、能力不明、能力相性などの都合上、オリジナル要素も出てきます。

    ・話の構成をしたのが二ヶ月前なのと、資料が単行本しか手元にないため、最新話を完全に反映することができていません。すいません。主に阿知賀編大将ズ、淡の能力や姫子の学年などがその被害を受けています。

    ・微妙に手牌描写があります。萬子:一二三、筒子:①②③、索子:123、字牌:白發中、赤:[]つき、鳴き:/で区切る、となっております。

    ・ルールは、喰いタンあり、赤四枚(五、5、⑤、⑤)、ダブロンあり、ダブル役満なし、大明槓からの嶺上開花は責任払い、その他細目は適宜説明ありとなっております。

    ・嫁のことはぜひ応援してあげてください。

    ・順位予測・獲得点数予測・強さ議論などはご自由にどうぞ。あ、展開だけは読めてもそっと胸に収めてくださると嬉しいです。

    ・では、長々と見苦しくてすいません。始まります。

    3 :

    福路美穂子ちゃんの美乳揉みたい

    4 = 1 :

     二十一世紀。

     世界の麻雀競技人口は一億人の大台を突破。

     我が国日本でも、

     大規模な全国大会が毎年開催され、

     プロに直結する成績を残すべく、

     高校麻雀部員達が覇を競っていた…………。

     これは、

     その頂点を目指す、

     少女たちの――あるかもしれない――軌跡!!

    <咲――その花は受け継がれる――>

    5 = 1 :

     インターハイを終えて、一週間後、昼下がり。

     清澄高校麻雀部、部室。

    (わ……私ったらなんて夢を……!!?)

    「あ、和ちゃん、起きた」

    優希「のどちゃん、人が話してる最中に転寝とかいい度胸だじぇっ!」

     咲と和はベッド。優希は部室の中央に突っ立っている。部室には三人しかいない。

    「すいません、ちょっとうとうとしていたので、もう一度最初からお願いします。えっと……なんの話でしたっけ?」

    「優希ちゃんが、どの学年が一番強いかって話をしてたんだよ」

    優希「そうだじょ!! のどちゃん、寝てる場合じゃない!!! これは由々しき問題だじぇ! 我ら清澄一年トリオは全国の一年生代表として声高に言うべきなんだじょ! 清澄の活躍は一年生トリオによるもの! ゆえに、一年最強!」

    「優希ちゃん、こないだの優勝インタービューのこと、まだ気にしてるの?」

    「そういうことですか……。優希、部の代表として上級生二人がインタビューを受けるのは当たり前のことですよ」

    優希「うう……二人は個別のでっかい記事があるからそんなことが言えるんだじぇ!」

    6 :

    洋榎ちゃんぺろぺろ

    7 = 1 :

    「それは……まあ、和ちゃんはインターミドルチャンピオンで、地区大会のときから取材を受けてたし……」

    「咲さんは大将として優勝を決めた人で、インターハイのMVPでしたから、記事になるのは当然です」

    優希「二人ともひどいじょ! 私の活躍は!? 先鋒戦で全国王者を粉砕した私の成果がなぜ記事にならないんだじぇ!?」

    「お姉ちゃんを粉砕……してたっけ?」

    「いえ、東一局でお義姉さまが『見』に回っている隙に親倍をツモったくらいです」

    優希「もう泣きたいじょ……」

    「あ、で、でも! お姉ちゃんを相手にほぼ無傷で帰ってきたじゃない!」

    「それだけじゃありません。優希は玄さんにドラを抱えられている状態でも、しっかりと高い手を和了っていました。大丈夫です。私たちは優希の強さをわかってますから」

    優希「二人だけにわかってもらっても嬉しくないじぇー! 世間に知らしめたいじぇー!」

    「もう……どうしたいんですか?」

    9 = 1 :

    優希「あの眼鏡の記者に記事の差し替えを要求するじぇ!」

    「えっと、どんな風に?」

    優希「見出しはこうだじぇ! 『インターハイ優勝校・清澄! その大躍進を支えたのは、三人の一年生《ニューカマー》!!』」

    「ニューカマーって……」

    優希「MVP・咲ちゃん、全中王者・のどちゃん、そして、そんな二人に一目置かれている清澄の切り込み隊長・片岡優希の対談形式だじょ!」

    「一目置かれているって自分で言っちゃいますか」

    優希「これをメインに持ってきて、残りを、例の部長と染谷先輩の記事で埋める。完璧だじぇ。のどちゃんと咲ちゃんは、存分に私の強さを語ってくれていいじょ!」

    「……対談形式か……そうだね……あんまり目立たなくて済むからいいかも……」

    「えっ!? 咲さん?」

    「いや、だって、私一人の記事とか……雑誌に載るの恥ずかしいから……。ほら、個別のインタビューで見栄えがするのって、お姉ちゃんとか和ちゃんくらいだと思うし。それだったら三人で……和ちゃんと一緒に……記事になりたいなーって……」

    「……なるほど。わかりました」

    優希「決まりだじぇ!!」

     優希、右手を高々と突き上げる。

    優希「清澄の活躍は我ら一年ありき! 一年最強! ゆえに我最強! この事実を大衆に叩きつけてやるじぇー!!」

    ??「聞き捨てならないわね」

    10 = 1 :

     計ったようなタイミングのよさで麻雀部の扉を開け放ち、姿を現したのは――

    優希「ぶ、部長!? いつから!?」

    「わりと最初のほうから」

    (あっ、部長が悪い顔してる)

    (嫌な予感しかしません)

    「黙って聞いていれば、なに? 一年生が最強? それはちょっと言い過ぎじゃないかしら。
     あなたたちが強いのは認めるし、あなたたちがいなかったら清澄はインターハイに出場することすらできなかった。
     けれど、それだけで一年生が強いみたいな、ちょっと調子に乗ってる感じの話になるのはいただけないわねぇ。
     そんなのが記事になったら、部長の私の指導が行き届いてないみたいになるじゃない。それは困るわ」

    優希「で、でも! 一年生が活躍してたのは清澄だけじゃないじょ。阿知賀ものどちゃんのお友達が引っ張ってたチームだったじぇ。
     それに、あのしらたき糸こんにゃくだって、大将は一年生だったじょ!」

    「阿知賀の一年生コンビの話なら私も聞いたけれど、あれって要するに、あの二人が阿知賀がインターハイに出場するきっかけを作った、ってことでしょう?
     チームを引っ張る引っ張らないはまた別だわ。白糸台の大星淡に関しては、うちと同じ、ただの戦略よ。なんなら個人のデータをまとめてみましょうか?
     もちろん、あなたたちのように活躍した一年生もいるけれど、総合的には三年生のほうがいい結果を残しているわ」

    優希「ふん、総合なんて言葉を持ち出す時点で部長は負けを認めているようなもんだじぇ。大衆が求めているのは話題性だじょ!
     のどちゃんのおっぱいがある限り、我ら一年生が最強であることは間違いないんだじぇ!」

    「あら、胸の大きさで比べるなら、私たちの学年には怪物がいるわ。あなたも知ってるでしょ? 永水女子――石戸霞」

    11 = 1 :

    優希「……咲ちゃん! 今すぐのどちゃんのおっぱいを揉むんだじょ!!」

    「えええ!?(揉みたいけど////!)」

    「優希、怒りますよ!!(そういうことは二人のときに////!)」

    「とにかく、麻雀の強さも、話題性も、私たち三年生があなたたち下級生に劣る要素は何一つないわ」

    ??「下級生……とは大きく出たな、清澄の!」

    ??「その思い上がりは訂正してさしあげなくてはなりませんわねっ!」

     開け放たれた扉の向こうから、颯爽と姿を現す二つの影――

    透華「麻雀の強さ? 話題性? それらを兼ね備えているのはわたくしたち二年生の他にいませんわ! そうですわね、衣?」

    「清澄の大言壮語には笑止千万。有象無象の他学年など、衣たちの敵ではない!」

    「……あら、二人とも、早いのね」

    (スルーした!? 龍門渕さんたちの挑発をあっさりスルーした!?)

    「部長、早いってどういうことですか?」

    「ああ、あなたたちには言ってなかったわね。今日呼び出したのはコクマ関連で話があったからなの」

    「そんな大事な話なら事前に説明してください」

    透華「清澄、わたくしたちを無視するとはいい度胸ですわね」

    12 = 1 :

    「ああ、ごめんなさい。ま、あなたたちの言いたいことはわかるわよ。なんたって去年のインターハイを騒がせた学年だものね。
     天江さんに、神代小蒔と荒川憩……今年の咲や和たちに負けずとも劣らない活躍だったわ」

    透華「わかってるなら、話は早いですわね」

    「それでも、私はやっぱり三年が最強だと思うの」

    「あの……部長の言ってる最強って、もしかしてお姉ちゃんのことですか?」

    「ああ、確かにお義姉さまは、強さも話題性も十二分ですからね」

    「いやいや、もちろん宮永照は私たちの学年の誇りだけれど、それはそれだわ。私はあくまで、三年生が、下級生に負ける要素なんて、ないってことがいいたいの。
     ねえ……あなたもそう思うわよね?」

    ??「えっ……? それは……その……」

     久に呼ばれ、両手にバスケットを抱えておずおずと現れたのは――

    美穂子「勝ち負けはなんとも言えませんが……。ただ、チームをまとめる最上級生として、きちんと責任を果たそうと心掛けてはいます」

    13 = 1 :

    「長野最強は謙虚なのね、虚勢を張ってばかりのお子様たちとは違うわ。ところで、その手に持ってるのは?」

    美穂子「あ、クッキーを……。皆さんで食べれたらいいと思いまして」

    「ふ~ん、いい匂いね。いっただきっ! うん、美味しいわ。さすが美穂子」

    美穂子「ふふ、上埜さんのお口に合って何よりです」

    透華「そこ! いちゃつくのは後にしてくださいまし!!」

    「そういうことだから、続きはまたあとでね、美穂子」

    美穂子「はい、上埜さん……/////」

    透華「きーーー!!」

    「まあまあ、そんなカリカリしないで、龍門渕さん。えっと、どこまで話したかしら?」

    透華「わたくしたちの学年が最強だというところまでですわ!」

    「そうだったわね。それで、優希たちは一年生が最強だって言うのよね?」

    優希「もちろんだじぇ! 上級生なんてまとめてけちょんけちょんにしてやるじょ!!」

    「で……私は三年生として、二人の言うことをそのまま聞き入れるわけにはいかない、と」

     不敵な笑みを浮かべ、周囲を見回す久。

    「なら、勝負しましょう!!」

    14 = 1 :

    全員「!!?」

    「自分の学年が最強だって言うのなら、その最強の学年の中の選りすぐりでチームを組んでみればいいわ。
     学年ごとにチーム分けをして、正々堂々麻雀で白黒つけましょう!」

    「清澄の、それはどこまで本気で言っている……?」

    「どこまでも本気よ。選抜の範囲だって長野県だけなんてセコいことは言わないわ。どうせやるなら派手にいきましょう。全国規模でやるの。
     インターハイ優勝校・清澄主催、全国選抜学年対抗戦!!」

    「……面白い。ルールは?」

    「競技ルールは基本的にインターハイと同じ。ただし、対抗戦というからには大人数でやりたいわよね。
     そこで考えたんだけど、先鋒戦、次鋒戦、中堅戦、副将戦、大将戦……それぞれ一人じゃなくて、二人が半分ずつ戦うのはどう?
     例えば、私が中堅戦の前半を戦ったとしたら、後半は美穂子、みたいな」

    透華「つまり、各対局の前後半戦をそれぞれ別の人間が戦う――東南戦を十回やるということですわね?」

    「ま、大体そんなところ。だから、各チームは総勢十人になるわけね。学年対抗というからには、少人数の化け物だけで力比べをするんじゃ、みんな結果に納得できないでしょう?
     だって、天江さんと咲と宮永照が同じ卓を囲んで、その結果三人のうち誰かが勝ったとして、それがそのままその人の所属する学年が強いだなんてことになる?
     そういうのは個人戦でやればいいの。これはあくまで、学年対抗の『団体戦』なのよ」

    「あの……それって結局、部長が最初におっしゃっていたように、総合力で勝る三年生が有利なんじゃ……?」

    「わかってるわ。だから、当然私たち三年生チームにはハンデを設ける。とりあえず、宮永照は使わない」

    (お姉ちゃん……自分が除け者になったら寂しがるんじゃ……)

    15 :

    てるてる・・・

    16 = 1 :

    「ま、もっと言えば、インターハイの団体戦決勝にいた私以外の三年生は選ばないわ。要するに、白糸台、阿知賀、臨海の三年ね」

    「まあ……それが妥当と言えば妥当なのでしょうか」

    「他のみんなはどうかしら? 成り行き上、私と美穂子が三年チーム、龍門渕さんと天江さんが二年、優希と和と咲が一年チームの代表者ってことでいい?」

    「異議無し」

    優希「望むところだじぇ!」

    「いい返事ね。じゃあ、対抗戦の会場とか、日程とか、各学校への通達とか、そういう事務作業は私がなんとかしとくから、あなたたちは好きなようにチームメンバーを集めるといいわ」

    「えっ、今日はコクマの話があったんじゃ?」

    「もうコクマどころじゃないでしょ。今日はこれで解散よ! お疲れ様!!」

    「えー……」

    優希「こうしちゃいられないじぇ! 咲ちゃん、のどちゃん、作戦会議に行くじょ!!」

    「え、わっ、ちょっと優希!?」

    透華「わたくしたちも一旦うちに帰りましょうか。みんなの意見を聞きたいですわ」

    「うむ。やるからには必勝! 全力で敵を蹴散らすまで!」

    17 = 1 :

     各々、部室を飛び出していく。残された久と美穂子。久は、美穂子のクッキーを摘んで、すたすたとベッドへ向かう。ついていく美穂子。

    美穂子「上埜さん、初めからこのつもりで……?」

    「今回の全国で活躍したメンバーの中から、いずれ世界の舞台で戦う選手が出てくることを考えると、全国の有力選手同士が戦う機会は多いほうがいいと思うのよ。
     コクマも大事だけど、そういう公式の場だけじゃなく、非公式の場でも自由に卓を囲みたいじゃない」

    美穂子「なるほど。あ、でも、あの、一つ質問が……」

    「なに?」

    美穂子「学年対抗ということは、全部で三チームですよね? 残りの一チームはどうするつもりなんですか? まさか、プロを集めるとか……?」

    「いくら私でも、学生の遊びにプロを十人も呼んでこれないわよ。大丈夫。全国は広いもの。もう一チームくらい簡単に出来上がるわ」

    美穂子「そうですか。まあ、上埜さんがそう言うなら」

    「それより、美穂子。私たちも作戦会議をするわよ。けど……どこで誰が聞いてるかもわからない。耳元でそっと囁いてあげるから、もっと近くに来なさい」

    美穂子「……はい///」

     こうして、全国選抜学年対抗戦の火蓋は切って落とされたッ!!

    18 = 1 :

     二時間後、清澄高校麻雀部、部室。

     静かな室内に、扉を蹴破るような勢いで飛び込んでくる者が一人。

    ??「お前ら待たせたなっ! 本日の主役の登場だし!!」

     ネコミミを立てて登場した彼女を出迎えたのは、しかし、一人で頭を抱えるワカメ色の眼鏡っ娘だけだった。

    ??「なんじゃ……風越の大将、お前さんもお呼びが掛からんかったか」

     暗い顔でそう言ったのは、清澄次鋒・染谷まこ。

    池田「お前も、ってどういうことだ? お呼びが掛からない?」

    まこ「わしらは選考漏れってことじゃ」

    池田「? 何言ってるんだし」

    まこ「いいから、これ読んでみぃ」

     雀卓の上に置いてあった一枚の紙片をぺらりと掲げる、まこ。

    池田「全国選抜学年対抗戦……? 混成チーム代表のみなさんへ……?」

    まこ「うちの一年トリオ、龍門渕の天江衣と龍門渕透華、それに久とあんたらんとこのキャプテンさんがそれぞれ代表になって、全国から選抜したメンバーで学年対抗戦をするんじゃと。
     で、わしらにはなんの連絡もなく、久から連絡を受けた通りの時間にのこのこやってきた。要するに、そういうことじゃ」

    池田「すまん、意味がわからないし」

    21 :

    前書きが痛い

    22 = 1 :

    まこ「もともと今日は長野の有力選手がここに集まることになってたんじゃ。じゃけど、その学年対抗戦の企画が急に持ち上がった。
     各チームの代表者からお呼びが掛かったメンバーは、そっち優先ってことでここには来ない。
     ここに来るのは、長野の有力選手ではあっても、全国選抜には漏れるような、間抜けだけってことじゃ」

    池田「それは……なんだ、あたしたちは、天江衣が率いる二年生チームから、外されたってことか?」

    まこ「ほういうことじゃ。ま、確かにうちの学年は他の学年に負けず劣らず化け物揃いじゃからのう。わしらを誘うくらいなら、真っ先に神代小蒔か荒川憩をメンバーにするじゃろ」

    池田「…………マジ許すまじだし、天江衣っ!」

    まこ(おーおー完全に久の読み通り燃え滾っとるのう……)

    まこ「……で、そんな風越の、あんたに朗報じゃ。その紙、最後のところをよく読んでみぃ」

    池田「『ここにやってきたあなたたちが、学年対抗戦の残り一枠――混成チームの代表者です。全国の選考漏れ選手たちをかき集めて最強のチームを作ってね☆』……ってなんだしこれ!!!」

    まこ「各学年選りすぐりの最強軍団に、余り者が徒党を組んで喰らい突いてみろってことじゃろ」

    池田「上等だし!! 華菜ちゃんを二年選抜に入れなかったこと、後悔させてやるし!!」

    まこ(単純じゃの……。いや、しかし、正直、わしとこいつの二人じゃ役者不足もいいところなのは否めん……せめてもう一人、まともな協力者がいれば……)

    23 = 1 :

     そんな思いを見透かすように、まこの携帯が鳴る。久からのメール。その内容は――、

    『まこ、感謝しなさい。長野で最も頼りになる人を、あなたたちにプレゼントするわ』

    まこ(どういうことじゃ……?)

     首を傾げるまこ。直後、部室の外から足音が聞こえる。やってきたのは――

    ??「あっれー? おかしいな。集まってる面子はこれだけかー?」

     彼女は、ワハハ、と軽く笑った。

    まこ(ええ……!? 久……これのどこが『長野で最も頼りになる人』じゃ……!)

    池田「……鶴賀の中堅、お前もお呼びがかからなかったのか?」

    蒲原「お呼び……? ワハハ、なんのことやら。ま、確かに私は今日のコクマの説明会には呼ばれてないぞー。私はただの付き添いだー」

    まこ(ん……?)

     落胆していたまこがはっと顔を上げる。蒲原は、廊下の向こうにいる誰かに声を掛ける。

    蒲原「おーい! なんか愉快なことになってるみたいだぞー。そっちはなんか聞いてないかー?」

     蒲原が声をかけた人物が、ふらりと、まこたちの前に現れる――

    ??「愉快なことってなんだ……? んー……ああ、そう言えばさっき久から『よろしくね』って意味不明なメールが来たな。って、なんだ、これだけか? どうなってる?」

    まこ(ああ……確かに、こりゃ色んな意味で頼りになるのう。混成チームなんて寄せ集めの司令塔にはもってこいじゃ……!)

    24 = 1 :

    池田「いいところに来たな、鶴賀の大将! 一緒に魔物退治といこうじゃないか!!」

     池田は、まこから渡された紙を、後からやってきた彼女に見せる。

     彼女は、一通り紙を読むと、うんざりしたように肩を落とした。

    かじゅ「久のやつ……『よろしく』ってこういうことか……」

     全国選抜学年対抗戦、最後の一チームも、始動!

    25 = 1 :

    @一年選抜チーム

    「じゃあ、とりあえず全国区のメンバーはおいおい集めるとして、まずは長野から、誰か選抜チームにいれたい人はいる?」

    (咲さん、意外と乗り気ですね)

    優希「咲ちゃん、意外と乗り気だじぇ」

    「あ……いや、一応ね。成り行きとはいえ一年生の代表になったわけだから、負けないように頑張らないとなーって(お姉ちゃんが参加してないところで負けるわけにはいかないよね……)」

    「私は……県内では、一人だけ、全国に連れて行きたい人がいます」

    優希「私も同じくだじぇ。あ、たぶん、のどちゃんとは別人だから、安心するがいいじょ」

    「それって……まあ、たぶん私も知ってる人なんだろうけど、和ちゃんと優希ちゃんは、その人が全国でも通用するくらい強いと思う?」

    「思います」

    優希「間違いないじぇ」

    26 :

    前書きの部分は麻雀描写の前に入れた方がいいと思うの

    27 :

    一年生で一番強い()泉ちゃんは選ばれるといいね

    28 = 1 :

    「わかった。これで五人だね。あと五人……全国のチームの中から、味方にしたい人はいる?」

    「私は、やはり阿知賀の穏乃と憧ですかね。旧知ということもありますし、実力も申し分ありません」

    優希「実力で言うなら、しらたき糸こんにゃくの大将がぶっちぎりだじぇ」

    「高鴨さん、新子さん、大星さんね。あと……二人か」

    「こうして十人も集めるとなると、全国で私たちが対戦した一年生って思ったより少ないんですよね。他の一年生にも聞いてみましょう。
     私、穏乃たちに連絡してみます。反対側のブロックで、誰かいい人はいなかったかって」

    「うん。私も、お姉ちゃんを通して大星さんに連絡とってみる」

    優希「そっちは任せたじぇ。私は長野の二人のところに話をつけてくるじょ!」

    29 = 1 :

    @二年選抜チーム

    透華「というわけで、十人のうち五人はわたくしたち龍門渕のメンバーでいいとして……」

    「バカかお前は。長野の県大会で優勝できないようなチームを丸ごと組み込んで、全国選抜に勝てるわけねえだろ」

    「そうだね。ボクも、うちのチームからは透華と衣だけでいいと思うよ。自分たちが弱いとは思わないけれど、全国は広い。声を掛けるなら、長野より他県を優先したほうがいいと思う」

    「ならば、今すぐにでも全国行脚の準備をするか?」

    ともき「ちょっと待って。一人だけ。長野の二年で、推薦したい人がいる……」

    透華「……智紀、あなた、それはもしかして彼女のことですの……?」

    ともき「そう。ある意味で……彼女は長野県最強の二年生」

    透華「まあ……智紀の言いたいことはわかりますけど。確かに、彼女みたいな人もチームに一人くらいはいたほうがいいのかもしれませんわね。
     いいですわ、智紀と純と一は、彼女を迎えにいってくださいまし。わたくしと衣は、ハギヨシと全国に飛びますわ!」

    30 = 1 :

    「一応聞いておくが、永水の神代小蒔は誘うよな?」

    「三箇牧の荒川憩も、だよね?」

    「当然至極」

    透華「彼女たちを除いてわたくしたちの学年は語れませんわ」

    「容赦ねえなぁ。三年は宮永照を使わないって宣言してるのに」

    「正直、衣と神代小蒔と荒川憩のいるチームとなんて、ボクは戦いたくないよ」

    ともき「地獄絵図」

    透華「ふふ……去年のインターハイを思い出しますの。宮永照がデビューした一昨年よりも、清澄が湧かせた今年よりも、全国の舞台が荒れに荒れていた……去年のことを――」

     透華の身体から、冷たい空気が、じわりと広がる。

    透華「わたくしたちの学年が最強だと、今一度世間に知らしめてやりますわ」ゴッ

    32 = 1 :

    @三年選抜チーム

    美穂子「よかったんですか、加治木さんを手放して」

    「まあ、私が長野から連れていくのは、美穂子かゆみのどっちかだけにしておくつもりだったから」

    美穂子「どうして……私を選んでくれたんですか?」

    「ゆみは、敵に回すほうが面白いからよ」

    美穂子「私は敵に回しても面白くないと?」

    「違うわよ。美穂子はゆみと逆。味方にしておくほうがおいしいの。こうして手作りのクッキーが食べられるわけだしね」

    美穂子「お上手ですね、上埜さんは」

    「……さて、ピロートークはこれくらいにして、本題といきましょうか」

    美穂子「はい」

    33 = 1 :

    「ま、ベストフォーが選べないわけだから、順当にベストエイトから摘んでいくのがいいわよね」

    美穂子「千里山、姫松、有珠山、新道寺の四校ですか」

    「ただ、正直、有珠山に声を掛けるのは……あれよね」

    美穂子「はい、あれですね」

    「そこで、これは対戦経験があるから贔屓目になっちゃうのかもしれないけれど、シード校の永水、それに、全員が三年っていう宮守を選考対象に入れるっていうのはどうかしら?」

    美穂子「いいと思います。その二校なら、私も上埜さんを見るついでに観戦してましたから、強さは十分に知っているつもりです」

    「決まり。じゃあ、早速連絡を取りましょうか! まずは洋榎からっと……」

    美穂子「……上埜さん、やっぱり対戦者の連絡先はゲットしてるんですね。本当に、浮気者です」

    「ふっふーん、なんのことかしら~」

    34 :

    ふんふむ

    35 = 1 :

    @奈良県某所

    「うん! オッケー、わかった。あっ! じゃあ、こっちはこっちで私から連絡してみるよ。うん、じゃ、またあとでね~」

    初瀬「憧、どうしたの?」

    「いや、ちょっと面白イベントが起きる感じなの! うーん、明日の部活が楽しみ~」

    初瀬「なになに? 麻雀関係のことなの? 教えてよー」

    @阿知賀女子麻雀部・翌日

    穏乃「憧、和から連絡来た?」

    「来た来た!」

    穏乃「参加、する?」

    「もちろんでしょ!」

    穏乃「だよねー!!」

    「二人とも、そんなにはしゃいでどうしたの?」

    穏乃「あっ、玄さん! 実は今度、和たちが中心になって、全国選抜学年対抗戦ってのをやるみたいんです! それで、私と憧が一年の選抜チームに誘われたんですよっ!!」

    「学年対抗戦だから、出るとしたら玄や灼は二年選抜だね」

    「ふーん……」

    36 = 1 :

    「あれ? みんな集まって、どうしたの?」

    「あ、宥姉! なんかね、今度、全国選抜学年対抗戦ってのがあるらしくてさ!」

    「学年対抗……? ってことは、もし呼ばれても……私だけはみんなと一緒のチームにはなれないんだね……」

    穏乃「あっ、でも、なんか、宥さんは呼ばれないみたいですよ!」

    「えええっ?」

    穏乃「三年選抜チームはハンデとして、インターハイの決勝出場校からメンバーを選ばないそうなんです! だから、宥さんは呼ばれません!!」

    「」

    「…………寒い」

    「えっ!? おねーちゃん、待って!? どこ行くの!? おねーちゃーーーん!!」

    (穏乃……あんたねえ!)

    穏乃(そ、そんなつもりじゃ……)

    37 = 1 :

    @白糸台高校麻雀部

    「聞いたか、照。全国選抜学年対抗戦の話」

    「聞いた。咲から連絡来て、そのことで淡と話したいって」

    「ああ、なるほどな。淡はどうしてる?」

    「たぶん、そろそろ戻ってくる」

    「あー! テルー、携帯ありがとー。なんかねー、私を一年選抜のメンバーにしたいって、サッキーが!」

    「サッキーって……お前らいつの間に仲良くなったんだ?」

    「そりゃテルの妹だもん。会った瞬間からマブダチだよね!」

    「咲は……一年選抜チームは、どんな感じになってるか聞いた?」

    「いやー、特に興味なかったから。たぶん、のどっちとシズノンは入ってるんじゃない? あと、テルにラッキーパンチかましたタコスの子」

    「ああ……片岡のことか。原村と阿知賀の高鴨は知り合いみたいだし、そうすると新子もメンバーになるのか……。随分と偏ったチーム編成になりそうだな。大丈夫か?」

    「大丈夫、大丈夫ー」

    「余裕だな、淡」

    「そりゃー、だって、まー……」ウネウネ

    「三年生ハンデってやつでテルが参加しないんでしょ? だったら他の選抜チームがどんな人を連れてきたって私一人いれば楽勝だってー。
     しかも今回はサッキーも味方だしね! 負ける理由がない!」

    38 :

    美幸ちゃんと莉子ちゃんの出番はありますか

    39 = 34 :

    フラグ・・・

    40 = 1 :

    「……と、淡は言ってるが、お前らはどうだ?」

    尭深「…………」ズズズ

    誠子「私たちには選抜の誘いなんて来てないですよ」

    「そのことだが、三日後に龍門渕高校の天江さんと龍門渕さんがうちにいらっしゃるそうだ。二年選抜チームの代表者だよ。たぶん、お前たちをメンバーに誘うつもりなんだと思う」

    尭深「…………」ズズズ

    誠子「どうですかね、正直、その龍門渕の――天江衣……あいつの目に適うとは思えないですが」

    「なんだ、二人して。自信がないのか?」

    尭深「…………」ズズズ

    誠子「うちの学年は、天江衣、神代小蒔、荒川憩が飛び抜けてますから。淡じゃないですけど、あいつら三人が揃ったら負けはないと思いますよ。あとは人数合わせです」

    「おいおい……これから白糸台を背負って立つやつが何を弱気なこと言ってんだ」

    「テルー、神代ってあの巫女さんのことか? あの人テルより強いのか? 天江衣とか荒川憩ってのは?」

    「うーん。そうだな……私の口からはなんとも。ただ、単純に去年のインターハイの結果を言うなら……」

     照、少し遠い目をして、去年のことに思いを馳せる。

    「荒川さんは、私の次に強い選手だった。天江さんは、私より点を稼いだ選手だった。神代さんは、私から見ても異質な選手だった。これは、事実」

    41 = 1 :

     照の静かな言葉に息を飲む面々。

     そのとき、不意に、白糸台高校麻雀部の門を叩く者が現れた。

    「ん、誰だ……? 龍門渕さんたちにしては早過ぎるような……」

     果たして、門を開けた菫を待ち構えていたのは――

    42 = 1 :

    @姫松高校麻雀部

    洋榎「おー! 出る出る!! あっ、ちょっー待ってーな。恭子ー! 由子ー? おるかー!?」

    末原「なんやねん、騒々しい」

    由子「なんなのよー?」

    洋榎「清澄の久から連絡あってな、今度、全国選抜学年対抗戦っちゅーのをやるんやて。で、あいつら、うちと千里山、それに新道寺と永水と宮守の三年に声をかけとるそうなんや。
     なんでも総勢十人のチームらしいで。恭子、由子、せっかくやし三年チームに一緒に出ようや!」

    末原「出ぇへんわ! 私はええから、永水のおっぱいお化けとか、宮守の巨人を紹介せえよ。無理無理!!」

    由子「ってゆーか三年の選抜なら白糸台はー? 宮永照と弘世菫は鉄板っしょー? それに臨海の辻垣内までおらんっちゅうのはどういうわけなのよー?」

    洋榎「そこはな、なんか下級生へのハンデなんやて。白糸台と阿知賀と臨海の三年は選抜に入れへんのやて」

    末原「なんのハンデやねん。学年対抗って、一年なら宮永咲と大星淡、二年なら神代小蒔と荒川憩と天江衣が出てくるんやろ?
     そんなやつら相手に宮永照抜きなんてハンデやない。ただの自殺行為や」

    洋榎「うちがおるやん。一、二年なんぞに負けへんよ」

    由子「なんか言うてはりますけどー?」

    末原「言わせとけ。まあ、とにかく洋榎は出たらええわ。なんの文句もない。姫松の主将でエースやからな。けど、うちは堪忍してな。うちより強い三年ならいくらでもおるて」

    洋榎「そんなんやってみんとわからん思うけどなー」

    末原「わかるて。ちなみに、うちで声掛けられたんはあんただけか?」

    43 :

    >>2
    コピペ狙った感バリバリでキメェ

    44 = 1 :

    洋榎「みたいやな。ま、三年代表は久やからな、姫松いうたら愛宕洋榎ってイメージなんやろ。ああ、あと二年のほうもな、これから龍門渕の連中が視察に来るんやて」

    末原「龍門渕……天江衣か。誰か目当てがおるん?」

    洋榎「いや、目当てはたぶんないで。あちこち見て回ってから決めるゆーてたわ。
     阿知賀を通って、うちに来たあとは、三箇牧、千里山、新道寺、永水って回って、最後に飛行機でトンボ帰って白糸台に行くんやと」

    由子「三箇牧と永水……本格的なのよー」

    末原「天江衣と荒川憩と神代小蒔が揃うわけやね。恐ろしいわー」

    洋榎「やから二人とも二年相手にビビり過ぎやろー。しゃーないやっちゃなー。ほな、久には恭子と由子はパス言うとくわ。
     代わりに、永水の石戸と宮守の姉帯な。オススメしとくわ。他に誰かええやつおるかー?」

    末原「そらまーやっぱ千里山やろ。あそこの三年なら、誰を引っ掛けても間違いないわ」

    洋榎「わかった。言うとくー」

    由子「ほな、頑張ってなのよー」

    末原(ちゅーか、学年対抗戦って……ようわからんけど四チーム目はどないなっとんのやろ……あとで調べたろか……)

    45 = 1 :

    @千里山女子

    セーラ「なあ、誰が出るー?」

    「じゃんけんで決めたらええやん」

    竜華「じゃんけんて、んな適当な。三人とも出るんはあかんの?」

    セーラ「姫松が愛宕の洋榎さん一人なんやて。やから、千里山からも一人のほうがええかなって。大阪三年枠二人ってことやな。
     それ以外のメンバーは他県で埋めてもらうことにしたんや。せっかくの全国選抜やしなー」

    「ほなセーラでええやん」

    竜華「せやな。セーラ、頼むわ」

    セーラ「膝枕されてるやつとしてるやつが言うても、サボリたがってるようにしか聞こえんわ」

    「いや、セーラしかおらへんて。洋榎さんが姫松のエースなら、セーラは千里山のエースやもん」

    竜華「せやせや。ぶちかましてきてやー」

    セーラ「……ほな、とりあえず麻雀するときは制服着てなくてもええか聞いてみるわ。ダメやったら二人どっちか出てや」

    「うち、病弱やからー」

    竜華「わっ、出たで! 病弱アピール!」

    セーラ「だーもー、真面目に話聞けやー!」

    46 = 1 :

     と、そんなはしゃぎまわる上級生を遠目に見ている下級生が、二人。

    「……先輩方、楽しそうですね」

    「まあ、お祭り好きやしな」

    「船久保先輩も、さっき龍門渕の方と話してはりましたよね」

    「いやいや、うちの学年はな、例の三人がおる以上、選抜ゆうても他は所詮人数合わせやねん。色んなとこ回ってから決める言うてたし」

    「私、連絡すら来ないんですけど……ベストエイト入りしたチームの一年やのに……」ズーン

    「ド、ドンマイやって……!!」

    47 = 1 :

    @宮守女子麻雀部

    豊音「えー! ちょー行きたい! ちょー出たい!! えっ……? 宮永照は除外…………? あっ! でも、神代さんは? 原村さんは!? たぶん出る!!? 行く行くちょー行くー!」

    「え、なに、なんの騒ぎ?」

    エイ(血みどろの合戦の絵)

    「え? ええっ?」

    胡桃「なんか、全国選抜学年対抗戦をやるんだって」

    シロ「ダルい……」

    豊音「ねー! 三年選抜にうちから二人出してほしいんだって! 誰出るー!?」

    胡桃「とりあえず、豊音、行きなよ」

    豊音「うん! だから、もう一人!」

    「私、パス。全国選抜なんて化け物大集合なイベント、モノクルの予備がいくつあっても足りないわ」

    胡桃「私もパスかなー。三年生集めてるのってあの清澄の主将でしょ? きっと姫松のうるさい人も誘われてるんだろうし。マナー注意するのが大変」

    シロ「私もパス。ダルいから」

    エイ(くじの絵)

    豊音「ハイ、じゃあみんなでアミダを引きましょうー!」

    49 = 1 :

    @永水女子麻雀部

    「うちは三年生が三人いるわけだけど、どうしましょうか」

    初美「姫様の敵ですかー。ちょっと興味ありますー」

    「はるるのほうは、なんか連絡来た?」

    「」フルフル

    「そっか……。じゃあ、一緒に姫様の応援しよっか」

    「」コクコク

    「あら、巴ちゃんは姫様の味方なの?」

    「いや、いくらカスミンとハッちゃんでも姫様には敵わないでしょ」

    初美「なんですかー? 巴には三年のプライドがないんですかー?」

    「別にそういうわけじゃないけど……どっちにしろ私には姫様を敵に回すなんて真似はできないよ」

    50 = 1 :

    「そう言えば、世間では人気投票とか一位予想とかやってるそうよ。この学年対抗戦。テレビでも放送されるんですって」

    「一位予想って、どの学年が勝つか、ってこと?」

    「そう。思ってる以上に色んな人に見られてるみたいなの。一般の人もそうだし、プロの方々にもね。だから、相手が誰だろうと、下級生相手に三年生が負けるわけにはいかない……と私は思うのよね。初美は?」

    初美「モチのロンですよー。上等ですー。一、二年に賭けてるやつら、まとめて吹き飛ばすですよー」

    「じゃあ、そのように伝えておくわね。ところで、当の姫様の姿が見当たらないけど……どちらに?」

    「ああ……それなんだが……」

    「?」

    「いま、龍門渕の天江衣さんと龍門渕透華さんがいらしててな……その、奥の神殿のほうで……」

    初美「あー……。道理でさっきから寒気が止まらないってわけですねー。いやいや、これに勝つのは骨が折れそうですよー」

    「」ブルブル

    「ちょっと、様子を見てきましょうか……」

    「えっ!? おい、ちょっと待て、カスミ――!?」

     瞬間、霞の身体から禍々しい気配が溢れ出る。

    「ごめんなさい。あとでお祓い……お願いね?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ


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