元スレ咲「え? どの学年が一番強いかって?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×4
451 = 313 :
おいおいどこまで積み上げるんだこの100年生
452 = 1 :
まこ(これは……薄墨を狙い撃ち……!? その手なら余裕で混老頭を上乗せできたじゃろうに……第一打で四筒を切り出したのも……中張牌を出させるための目晦ましか……!!)
Q(っちゅうか……大星は直前ツモ切りやったやろ……それで五筒が当たりって……薄墨を削るためにうちを見逃しやがったんか……こいつ……!?)
初美(へえ……山越で私を狙い撃ちとか……そういうことまでしちゃいますかー……というか……順調に支配する字牌の数が増えてきてるですねー……これは次あたりに大爆発のパターンですかー?)
淡(大成功~! やったねっ……これで直撃コンプリート!! 今回は六つ星だしいい感じに流れに乗ってきたよ……あとはダメ押しのトドメを刺すだけだね……!)
会心の一撃にほくそ笑む、淡。
しかし、その余裕は当然、他家の逆鱗に触れるッ!
Q「なに笑うてんねんコラ。見逃しとは……一年坊主がナメた真似してくれたやんけ……!
セブンスターかマイセンか知らんけど……もうデータとかどうでもええ……箱入りの嬢ちゃんにはうちが世間の厳しさを教えたるわ……!!」ゴゴゴッ
初美「勝負の途中で笑うとはいい度胸ですねー……そんなに私を直撃したのが嬉しいんですかー? まーべつにいいですよー……倍満なんて好きなだけくれてやるですよー……!!」ゴゴゴゴッ
まこ(なんじゃ……どいつもこいつも麻雀は強くても中身は子供じゃな……負けず嫌いは嫌いじゃないがの……まるでうちの一年トリオと卓を囲んどるような気分じゃ……)
淡「ふっふーんっ! そういうことは点数見てから言ってほしいよねー! そんなにトバしてほしいならお望み通り……! じゃんじゃんいくよー……四本場っ!!」
淡:150000 Q:95600 初:67800 ま:86600
453 = 1 :
南一局四本場・親:淡
四巡目
初美(配牌からある字牌の処理が面倒ですよー)タンッ
淡「ポンッ!」タンッ
初美(中の明刻……東四局みたいな早和了りならいいんですけどねー)
まこ(中を晒しただけじゃのに……それだけで役満気配が漂ってくる……なんだか手が縛られるような感じがするのう……)
Q(難易度や確率で言えば……大星にとっての大三元はうちらにとっての清一と同じくらいや……そんなホイホイ役満を和了られたら敵わへんな……)タンッ
九巡目
淡「……カンッ!!」ゴッ
初美(白カンですかー……私も人のことは言えませんが……そんなに役満をチラつかせるとは……はしゃいでますねー?)タンッ
まこ(さっきは槓子を落としてわしから直撃を取ったやつが……今度は大三元の黄色信号を灯す白暗槓じゃと……? 意味がわからん……)タンッ
Q(げっ……!? テンパってもリーのみ確定のイーシャンテンで……よりにもよって發引いたで……)
フナQ、舌打ち。
455 = 1 :
Q(大星の能力的に言えば……この中盤で引いた字牌は……大星の引力から漏れた字牌。要するに大星の手の中にない字牌ってことや。
けど……いくらデータが正しかろうと……中と白を晒しとる相手に生牌の發なんて自殺行為……よほどの確信がないと切れへん……)
Q(役満か……うちは公式戦で和了ったことはないな。洋ちゃんが……今年鹿老渡の佐々野に清老頭ぶちかましとったけど……あの洋ちゃんだって……あれがインハイ初役満やったはず……)
Q(せや……うちは小さい頃からあの洋ちゃんと雅枝おばちゃんとよう卓を囲んどったんや。大星淡……うち的ランキングでは今年のルーキーで一番ヤバいやつ……やけど……こんな字牌娘より……よっぽど洋ちゃんや雅枝おばちゃんのほうが恐いわ……!!)タンッ
フナQ、確信の發切りッ!
淡(えええっ!? 嘘でしょ……!? 迷った末に發を切った……!! こいつ……さっきのリーチといい……どんだけ図太い神経してんの……!?)
Q(なんやルーキー……意外そうな顔しよって。中と白を晒せば發は切れんと思うたか? 考えがヌルいで……! うちはホンマモンの役満を知っとる……一索と九筒を晒した上で役満気配を消しとった洋ちゃんの役満をうちは見とるんや……!
それに比べりゃあんたの晒しは中身のないハリボテ……そないなニセモンにビビるうちやないで……!!)
淡(まぁいいか……別に大三元じゃないってバレたからって私の手が悪くなるわけじゃない……さっさと和了って五本場いっちゃうよー!)タンッ
初美(發は通るんですかー……いや……さすがにこれで山越だったら笑えるですよー……)タンッ
まこ(薄墨まで發切り……!? 張っとるんか!)タンッ
淡(くっ……!! こっちもこっちでさっきの山越がまったく堪えてないとか……頭どうかしてるよっ!!)
456 :
いま追いついた
さりげなく亦野さん省くなよ
457 = 308 :
ほ
458 = 339 :
船Qの洋ちゃん絹ちゃん呼びええなあ
459 = 1 :
Q「ほな……リーチやッ!」スチャ
淡(上家のリーチ……下家もテンパッてる可能性大……安牌はない。どうする……? 攻めるか……回すか……!?)タンッ
Q「なんや……学習能力ゼロかいな、字牌使いッ!!」パラララッ
フナQ、悪い笑み……!!
Q「ロンやっ! リーチ一発……カン裏二つごっそさん! 8000の四本場は9200ッ!」ゴッ
淡(また……字牌単騎……!! このタコ眼鏡……やるじゃんっ!!)
まこ(さすが北大阪の強豪・千里山のレギュラーじゃ……この度胸は同じ二年生として見習わんといかんのう)
初美(あうー……そろそろ和了りたいですよー……)
淡:140800 Q:104800 初:67800 ま:86600
460 :
船Q強いな
462 = 1 :
南二局・親:初美
四巡目
初美(って……和了りたいと思ったらコレですかー。私は早く北家がやりたいってのにですよー)
初美「ツモ……ツモのみ、700オールですよー」パララッ
まこ(安っ……!)
Q(しょぼ……!!)
淡(だっさー!!)
初美(む……なんか心の中で悪口を言われた気がするですよー……見てるですよー……北家になったら全員血祭りの刑にしてやるですからねー……)ゴゴゴゴゴゴゴ
淡:140100 Q:104100 初:69900 ま:85900
463 = 313 :
>>456
白糸台は4人もでてるからね 少し自重してもらっただけよ
464 = 1 :
南二局一本場・親:初美
七巡目
まこ(久しぶりに張れたのう……どうしたもんか……リーチするべきじゃろか……ダマのほうがええじゃろか……)タンッ
Q(大星の連荘で忘れそうになっとったけど……ここで薄墨以外の誰かが和了ったら……二度目のアレが来るわけやんなー……)タンッ
淡(さっきの直撃でいろいろ持っていかれたのかな……配牌の時点で星一つ……すっげー微妙な手だよ……)タンッ
初美(さてさて……連荘なんかしたって親っ被りの危険が増えるだけで意味ないですからねー……ここはちゃっちゃと募金して先に進むですよー)タンッ
まこ「……ロンじゃ。タンピン……2000は2300」パララ
初美「はいですよー」チャッ
淡:140100 Q:104100 初:67600 ま:88200
465 = 1 :
まこ(差し込まれた……? 断ラスのくせに躊躇なく最後の親を捨てるとは……大した自信じゃのう)
Q(あぁあー……これで薄墨が北家……愉快で素敵な第二次魔物戦争の始まりやんけ……!)
淡(また来ちゃったか……別にいいけど……どうせ潰すから……!!)ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
初美(待ってましたよー……! ここが正念場ですねー……さあ……ぶちかますですよー!!)ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
迎えた南三局、薄墨初美、二度目の北家ッ!
しかし、運命の悪戯か、神の気紛れか。
薄墨初美に配られた牌――その十三枚の中に、東はあれど北はなく。
代わりに北を手中にしたのは――!!?
南三局・親:まこ
一巡目
淡(来い……!!)ツモッ
字牌使い――大星淡、その驚異的な引力でもって、薄墨初美の条件付支配下にありながら、二枚目の北をその手に引き込むッ!!
467 :
>>456
亦野さんは別の会場で由子ちゃんとともに個人戦15位&6位と戦ってるから
468 = 1 :
淡(あはっ……! 一巡目から来てくれるとはね……これで悪石の巫女は鬼門を晒せない……!! 他の風牌は私のところにはないけど……この二枚の北があればもう四喜和はない……! この局はもらった……!)タンッ
淡、嬉々として数牌切り。
まこ(なんじゃ……大星の表情に余裕が見えるのう……まさか北か東を抱えとるんか……? しかし……こんなに連荘したいのにしたくない親番は初めてじゃの……)タンッ
Q(大星が風牌を抱えたんやとすれば……薄墨の四喜和は封じられたはず。となると、第二次魔物戦争は大星の勝ち……? いや……どっちにしろ魔物どもの好きにはさせへんで。
清澄……点数的には辛いやろが……うちは全力で差し込まれ体勢とっとくで……頼むから連荘だけは勘弁な……!)タンッ
淡(と……さすがに三枚目は来ないか……でも、今度は吐き出さないもんねっ……この北は雀頭決定ー!)タンッ
初美(………………)
そして、薄墨初美が動かないまま、対局は中盤へ……!!
469 = 444 :
がんばれしえん
470 = 1 :
九巡目
淡「ガンガンいくよー! リーチッ!!」スチャ
淡(さあ……どうする悪石の巫女……! これでもう私の北二枚は何があっても場に出てこないよ……!! 最後の親で差し込みなんてふざけたことしちゃって……得意の四喜和はこれで封じた……!! この勝負……私の勝ちだ……!!)
まこ(薄墨が北家のこの局でリーチ……!? 大星……やっぱり北か東を抱えとるんか。いや、どっちにしろ親のわしの危機は変わらずじゃが……)
Q(しもた……先越された……! こっちはまだイーシャンテンやのに……討ち取るつもりがこれじゃ討ち取られるで……!)
淡のリーチに、動揺を隠せない、まことフナQッ!
しかし、むしろそれを待っていたとばかりに、動き出す、悪石の巫女ッ!!
初美「まーた余裕の笑みですかー? 懲りない一年ですねー。さっき言ったはずですよー……勝負ってのはー…………最後まで笑っちゃいけないんですよー?」ゴゴゴゴゴゴゴ
淡(なにこの感じ……!? 鬼門は封じたはずなのに……まるで勢いが衰えていない……!!? どーなってんの!!?)
473 :
時間を飛ばせないまこが勝てる姿が想像できない
474 = 1 :
初美「『これ』を姫様たち以外に見せるのは初めてですよー……白糸台の七星……よーくその目に焼き付けるといいですー……北家の私に先制リーチを仕掛けた愚かしさ……猛烈に悔いればいいですよー…………カンッ!!」パラララッ
薄墨初美、東、暗槓ッ!!!
淡(暗槓……!? いや、ポン以外で鬼門を晒すのにそういう裏技があるのは知ってるけど……! どっちにしろ北は私が二枚持ってる……どう足掻いたって北は晒せないはず……!!)
初美「ところがどっこいですねー……今回は特別なのですー。サイの目が私に味方してくれてるんですよー。半荘で二度しか回ってこない北家で……十二分の一の確率でしか発動できない……これが私の超裏技――ッ!!」
淡(サイの目って……今回は二の二だから……四だけど……って、左四ってこと……!? 北家で左四で暗槓……!!? まさか……そんな……そんなやり方で鬼門が開くの……!!!?)
親のまこが転がしたサイは――二の二の四ッ!
王牌となるのは東家の山の左三列と、北家の山の右四列ッ!!
そのうち暗槓によって捲られるのは――北家の山の右端ッ!!
それ即ち……山の北東――鬼門ッ!!
初美「暗槓は即捲りですよー……そーれっ!!」
捲られたカンドラ表示牌は……三枚目の北ッ!!
475 = 1 :
淡(ちょっ……!? 信じられない……!! カンドラで北を晒すとか……確かに……カンドラが鬼門の位置に来るのは左四のときだけだけど……!!
この反則的な超裏技……もしかして……あの配牌……私のところに北が舞い込んできたのはこの状況へ導くための罠……!? いやいや! ないない!!)
初美「これで鬼門が開きましたよー……四喜和は当然無理っぽいですけどー……それでもドラ四確定ですからねー……!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
淡(この感じ……めっちゃヤバい……!! 瞬間最大風速はテルやサッキー並みかも……!? なのに……私はツモ切りしかできないなんて……!!)
そして、六巡後――!!
初美「少し遅れたですけどー……私もリーチするですよー?」スチャ
まこ(こんなんオリじゃ、オリッ!!)タンッ
Q(無茶苦茶過ぎるわ……こんなんうちでもオリるで……!!)タッ
淡(~~~~~~~~~~っ!!)タンッ
淡、苦渋の二筒切りッ!!
見逃す道理は――無いッ!!
初美「それロンですよー!! リーチ一発混一三暗刻南ドラ四……裏四……!! 数え役満ですよー!!」ゴッ
淡(ちょおおおおおおおおおおお!!!?)
薄墨初美――対抗戦・初役満ッ!!!!!
476 = 1 :
淡(数え役満……!? 直撃……この私が……!!? くっ……そんな……連荘で稼いだ分が全部パーなんて……最悪だよ……!!)
まこ(四喜和を封じられても数えで役満に持っていくんか……準々決勝の不発はなんじゃったんかってくらいの化け物っぷりじゃのう……)
Q(げ……カン裏も北やったんかい。これ自動卓やで……なんやイカサマやっとんのと違うか……!?)
初美(さあ……これで勝負はほぼ振り出しに戻ったですよー……!! あと一発……最後にぶち当てて逆転してやりますからねー!!)
波乱の次鋒戦――次局、オーラスッ!!
淡:107100 Q:104100 初:100600 ま:88200
477 = 99 :
はっちゃんが賢い!?
478 = 456 :
デジタル2人とオカルト2人を同じ卓に混ぜるなよwww
479 = 279 :
塞がれてなきゃはっちゃんはここまでデキる子
480 = 1 :
@実況室
すばら「決まりましたあああ!! 薄墨初美選手の四喜和ならぬ三喜和ッ!! トップ独走だった大星選手がまさかの大失点……!! これでまだまだ次鋒戦もわからなくなってきましたああああ!!!」
菫「あのバカ……永水のことはインターハイ前にあれほど気を付けろと言っていたのに……」
初瀬「これで大分平たくなりましたね。一時はどうなることかと思いましたが」
純「さすがの大星もここまでか? ラス親じゃなかった分、他家は助かった感じかもな」
菫「いや……あのバカには……まだとっておきがありますよ。一瞬で場をひっくり返すようなとっておきが」
純「とっておきねぇ……。そういや、大星はまだ役満を和了ってねえな。この半荘では大三元テンパイが一度、それに二度くらい字一色を和了れそうなときがあったが……確かにあれをやられたらまた点差が開くぜ」
初瀬「その気になれば簡単に役満を和了れるって……同じ人間とは思えません」
純「けどなぁ……北家の薄墨の四喜和が警戒されてるように、大星が役満気配を出せば、東三局みたいに他家は流しにかかるだろ。いくらあいつでも、あの面子が相手じゃそんな思い通りには打てないと思うぜ」
菫「それは……考えが甘いですね」
481 = 1 :
すばら「甘い、とはどういうことでしょう?」
菫「あいつの『あれ』は……流すとか潰すとか、そういう次元の話ではないんですよ。私でさえ、あいつの七星――『セブンスヘブン』は……止められる気がしません」
すばら「セブンスヘブン……? 直訳すると、七番目の天国ですね」
菫「ええ……七巡目の天国と言えばいいのでしょうか。ある条件が揃ったとき、淡は天国への七階段を昇り始めます。それを初見で……しかも個人で阻めたのは……私の知る限り照くらいのものです」
すばら「大星選手! まだまだ底が見えません!! 次鋒戦もいよいよ大詰め!! 必殺技の炸裂はあるのかっ!!」
菫(淡……お前が負けるとは思ってないが……清澄の染谷の動きには最後まで注意しておけよ。そいつは……あのインターハイ……クセを治した私の矢を一度も受けなかった強敵だ。
しかも……わかってるか……? この次鋒戦……染谷まこは……まだ眼鏡を外していない……!!)
まこを強く意識する、白糸台のシャープシューター!!
果たしてそれは買い被りか、正当な評価か……ッ!?
482 = 313 :
まこってデジタルなんか?
483 :
まこは感覚打ちじゃね
484 = 1 :
@対局室
南四局・親:Q
Q「テンパイや」
淡「テンパイ」
初美「テンパイですよー」
まこ「……ノーテンじゃ」
南四局、一人ノーテンでじわりと引き離されるまこ。 しかし、その力は点差ほど開いていないッ!
Q手牌:六七八②③④④⑥⑦⑧678:ドラ二
淡手牌:7899中中中白白白南南南:ドラ二
初美手牌:二二三三四四[五]五4[5]西西西:ドラ二
まこ手牌:①①①④④33455669:ドラ二
まこ(危なかったのう……七対子か一盃口でテンパイ取るか迷うたけど……やっぱり四筒を切って正解じゃったの……)
Q(なんやこれ……てっきり持ち合っとんのかと思っとったけど……うちらの手牌の中には互いの和了り牌がほとんどないやん)
初美(最後まで出てきませんでしたねー。これは清澄にまとめて抱えられましたかー……残念ですよー)
まこ、ぎりぎりで他家をかわす、いぶし銀の闘牌ッ! しかし――!!
485 = 280 :
そろそろ電池がヤバイ支援
486 = 154 :
メガネを外したら感覚打ちになるんじゃなかったっけ
過去の記憶とか牌譜を元に的な
487 = 1 :
淡(千里山と永水の手牌に私の和了り牌が一枚しか見えない……それも安めのほう……ってことは高めは清澄が持ってるのか……さすがだね。けど……それはそれで……望むところなんだよねぇ……)
それも……或いは魔物の手の平の上か!?
淡(南一局の連荘のときに二つ星から六つ星まで見せることができた……でも……私にはもう一つ上があるんだよね。
よかったよ……こんな三つ星の倍満で終わらしたくはないなーって思ってたんだ。清澄……今私に振らなかったこと……後悔してももう遅いよ……!!)
魔物・大星淡――最高潮ッ!!
淡(宣言通りに見せてやるよ……私の大好きな役満……この世で最も美しい……天に輝く七つ星を――!!)ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
淡:108100 Q:105100 初:101600 ま:85200
488 = 1 :
南四局一本場・親:Q
淡(あはっ……! やっと来た……待ってたよ……!!)
淡配牌:二三①①⑦3東南西北白發中:ドラ⑦
淡(南四局一本場でこれか……思い出すなぁ……テルと初めて対局したときのこと……!!!)
――回想・白糸台高校麻雀部・四ヶ月前――
親善対局・南四局一本場・親:照
照「……一本場……」コロコロ
淡(め……!! めちゃくちゃ強おおおおおい!! 宮永照……強い強いとは思ってたけど……こんなに強いんだ!!? ホントに人間!!?)
菫(上級生と新入生が手合わせする恒例の親善対局……照と戦ってオーラスまで辿り着いた人間は……去年はいなかったな。今年もいないと思っていたが……驚いた。
東一局の親倍ツモ……それに……東四局では早和了りで照の連荘を止めてみせた……まあそれは私が差し込んだからだが……いや……しかし……この異常な字牌の固まり方は……もうそういう力だということでいいのか……)
淡(えーと……さっき12000だったから……次は18000だよね……? 直撃どころかツモでトんじゃうよ……! けど……この点差……宮永照が親だから……役満ツモればぶち抜ける……!! こい……私の七星……!!!)ゴッ
淡配牌:一二五五59東南西北白發中:ドラ8
淡(来た来た来たーーー!!! これで七巡後には私が勝つ……!!! 一昨年と去年のインターハイで無敵を誇った宮永照に……今ここで私が勝つんだ……!!)ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
489 = 63 :
魔物の逆襲か
490 = 99 :
>>488
それって照のあがりやめで終わりじゃね?
491 = 313 :
おれなら純正13面狙っちゃう手牌
492 = 226 :
字牌だけ集める能力とか実際でてきそうだな
493 = 226 :
こっちの方が魔物っぽくていいな
相手の配牌操作とかより
494 = 483 :
字牌だけ集める能力とか最強すぎだろ
なんか発動に強力な制限つけないと
495 = 1 :
菫(おっと……ここに来てまた一段と元気になったようだな……この大星とかいう一年……二度の和了りでは配牌から字牌を一枚も切らずに手を作った……それに……こいつは第一打でまったく字牌を切らない……加えて……時々だが私の手の中に普通に字牌が来ることがある。
以上三点から……こいつの引き寄せる字牌はいつも決まっているわけではなく……その場その場によって変化するんだと考えられる……まあ……妥当な線では配牌にある字牌を引き寄せるってところか……。
となると……仮に七枚の字牌全てがこいつの配牌に一枚ずつあった場合……最速で七巡後に……役満ツモか……)
照(…………)
菫(照……大丈夫か……? 次はインパチ……いくらお前でも七巡目までにハネ満は微妙なラインだと思うが……まあ……新入生に負ける照というのもそれはそれで見てみたいがな……)
四巡目
淡(北来たー!!)タンッ
菫(大星が手から五萬を二枚落としてきた……というか……さっきからツモった牌を手に入れて……捨て牌は迷うことなく手の左端から落としている……これは……やはり七巡目に大爆発コースか……とんだ超新星が入ってきたもんだ。
どれ……一応鳴いてズレるかどうか試してみるか……)
菫「チー」タンッ
五巡目
照()タンッ
淡(ははーん!! チーなんて小細工は通じないよー!! 私の引力はブラックホール並みだもんねー!!!)タンッ
菫(無駄……か。ズラしてもブレないとなると……やはりこいつより早く和了るしかない……ということか。が……私は現在喰いタン一向聴でこいつの下家……雀頭をポンできればなんとかなるかもしれんが……普通に打っては間に合わん……)タンッ
496 = 1 :
六巡目
照「リーチ……」チャ
菫(照……この対局が始まってから……初めてのリーチか……)
淡(リーチとか関係ないよ……!! これで……テンパイだっ!!)タンッ
照「ロン。リーチ一発三色裏二……18000は18300」
淡「えっ……?」
照手牌:二三四五六七②③④2349:ロン9・ドラ8・9
菫(照……萬子の一通と平和……それにドラの八索対子を落として……九索待ちか……ここで大星から九索が出ることが……つまりは一発と裏二で三飜上乗せされることが……最初からわかっていたからこその和了りだな。
まったく……今日こそ勝てると思ったが……相変わらずとんでもないやつだ……)
淡「そ……そんなっ!!」ガタッ
淡、動転して立ち上がる。その拍子に露になる、手牌ッ!
菫(げ……本当にあと一巡で役満だったのか……こっちもこっちでなんてやつだ……大星淡……)
淡「ま……負けた……!! 私の……七星が……!!!」ウルウル
497 :
――二ヵ月後――
照「……淡……インターハイ……レギュラーおめでとう……」
淡「ありがとうございます、宮永先輩。これで……また一つ宮永先輩に近づけましたかね……私」
照「そうかもしれない……でも……淡は……それでいいの?」
淡「なにがですか……?」
照「淡は……私みたいになりたいの……?」
淡「それは……だって……宮永先輩は初めて私が心から負けたって思った相手ですから。先輩みたいになりたいと思うのは……当然だと思うんですけど」
照「そっか……けど……来年は……私いないよ……?」
淡「だからこそ……私は宮永先輩みたいになりたいんです。白糸台を背負って立つ……最強のエースになりたいんです。ダメですか?」
照「ダメじゃないけど……ああ……ところで……レギュラー入り……頑張ったご褒美に……何かあげようか……(お菓子とか……)?」
淡「えええっ!!? いいんですか!? じゃ……じゃあ…………テルって呼んでもいいっ!!!?」
照「………………え?」
淡「テルー! テルー!!!」
照「えっと………………ま、いっか……」
499 :
そうか、牌が重なるから国士は無理なんか
500 = 497 :
――インターハイ・団体戦決勝――
淡「わあああああああああああ!!!! ごめん……ごめんなさい……!!! まくられたよおおおおおおお!!!!!」ポロポロ
照「淡……」
淡「うううううう……ごめん……テル……勝てなかったよ……!!」ポロポロ
照「うん……そういうこともあるよ……」
淡「嫌だよ……!!! だって……テルは……テルなら……いつだって負けないもん……!!」ポロポロ
照「わ……私は……」
淡「ごめん……私……まだ全然弱い……!! テルみたいには勝てない……!! けど……私……絶対もっと強くなるから……!! テルみたいに強くなるから……!! 誰にも負けないくらい強くなるから……!!
それで……来年は……私が一万人の頂点に立って……そんでもって……絶対に白糸台を優勝させるから……!! だから……テル……見ててね……私……頑張る……!!」ポロポロ
照「う……うん……」
菫「おい……十分後には表彰式が始まるぞ。淡、それまでにもう少しまともな顔に戻しておけ」
照「淡……ほら……涙拭いて……」
淡「う……うん……ありがとう……」グズッ
――――――
みんなの評価 : ★★★×4
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