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    元スレ咲「え? どの学年が一番強いかって??」

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    1 :

    前スレ
    「え? どの学年が強いかって?」
    http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1357781827/

    「え? どの学年が一番強いかですか?」
    http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1357881423/

    2 :

    きたああああああ

    3 :

    待ってたで

    4 = 1 :

    ・あらすじ

    全国選抜学年対抗戦。

    各学年ごとに十人にチーム(プラス混成チーム)を作って勝負してます。

    先鋒戦から副将戦までが終わって、これから大将戦が始まるところです。

    5 = 1 :

    大将戦が始まる前に、今までご指摘されたところを……。

    ・香織→佳織

    「穏乃」→憧「シズ」

    ・優希実況時のすばら→先輩後輩だって忘れてましたすいません

    ・回想での淡vs照vs菫の局数→南四局オーラスに変更

    ・神代覚醒下でのセーラの三色→一通に変更

    ・形見→尭深

    ・副将戦後半の四風子連打→カット(姫子の奮闘については、きっとダマで六翻だと振ってたけど照の待ち牌を抱えて五翻になったけどそこからリーチ的な展開があったんだと思われます)

    ・シズvs照時のフナQの台詞(ツモで満貫云々)→カット

    ・シズの五筒ツモ→五索

    ミスが多くてすいません。他にも何かご指摘あれば修正いたします。

    では、大将戦が始まります。

    6 = 1 :

    @対局室

    すばら『泣いても笑ってもこれが最後の大将戦ッ!! 各チームオーダーは以下のようになっていますっ!!!』

    「咲さん、順番はどうしましょう?」

     一年選抜・原村和(清澄)

    「えっと……じゃあ私が後半でいいかな?」

     一年選抜・宮永咲(清澄)

    「ちょっと待ちなさい、咲、和」

     三年選抜・竹井久(清澄)

    「部長……なんですか?」

    「和、あなた、いつまでも咲に頼ってばかりでいいの?」

    「どういうことでしょう?」

    「たまには和……あなたがチームの勝ち負けを背負ってみなさい」

    「私に後半に出ろということですか……?」

    「ええ……そこで私と勝負しましょう」

    7 = 1 :

    「和ちゃん……やめたほうがいいよ。インターハイで和ちゃんを副将、私を大将って順番にしたの部長だよ? それをわざわざ逆にしろなんて……絶対何か企んでる。
     大体……点数を気にしないで打ったほうが強い和ちゃんは前半のほうがいいし……点数調整が得意な私は後半のほうがいいし……ね?」

    「いいですよ、部長」

    「和ちゃんっ!?」

    「意外ね、断られるかと思ったわ」

    「部長のことです……初めからこうするつもりだったんじゃないですか? 咲さんの言うように、清澄のオーダーを決めたのは部長です。そして……この対抗戦のオーダーを決めたのも部長です。
     大将経験者の石戸さんや姉帯さんや鶴田さんを差し置いて、インターハイでは中堅だった部長が自ら大将に名乗りを上げた。つまり……そういうことです。ここで誘いを断るほど、私だって空気が読めないわけではありません。それに……」

    「和ちゃん……?」

    「どんな状況だろうと、誰が相手だろうと、私には関係ありません。オーダーをズラされたところで……私は私の麻雀を打つだけです。今までだって、咲さんに信頼を寄せたことはあっても、依頼してきたつもりはありません。
     そもそも、こんなことで私が揺らぐと思われているのは……不本意です」

    「いいわね、その強気の言葉。けど……最後まで同じことが言えるかしら?」ニヤッ

    「(ぶ……部長……台詞と笑い方が完全に悪役です……!)じゃ、じゃあ……私が前半に出るねっ! なるべく稼ぐよ……うん!」

    8 = 1 :

    美穂子「あら……もう勝った気ですか、宮永さん」

     三年選抜・福路美穂子(風越)

    「風越のキャプテンさん……」

    美穂子「この対局の前に……私は上埜さんに頼まれているんです。あなたを凹ましてほしいとね」

    「そう言えば……直接対決するのは初めてですね……」

    美穂子「お手柔らかによろしくね、宮永さん?」

    「はい……」

    「あああああああ灼ちゃん! どうしよう!? 順番代わってくれない!?」

     二年選抜・松実玄(阿知賀女子)

    「断固……拒否」

     二年選抜・鷺森灼(阿知賀女子)

    「そんなああああああ!!! 灼ちゃんひどいっ!!」

    「あ……松実玄さん。インターハイではお姉ちゃんがお世話になりました」ニコッ

    (ひいいいいい今度は妹さんと……!! こ、恐いですっ!!)

    「頑張って……玄」

    9 :

    ミスじゃないけど個人的違和感
    千里山上級生が他校、特に後輩勢にさんづけ
     →怜が穏乃さんとかは・・・。セーラが洋榎さんも・・・。好みの問題だけど。



    ちなみにこれ書きあげるのにどれくらいかかった?

    10 :

    東1でドラゴン死亡確認

    11 = 3 :

    和が後半か。意外だけどええな

    12 = 1 :

    末原「なんや、宮永咲、あんたは前半に出るんか?」

     混成チーム・末原恭子(姫松)

    「姫松の……末原さん」

    末原「ちょうどよかったわ。うちも雪辱を晴らすには早いほうがええと思っとったんやっ!」

    「え……じゃあ……末原さんが大将に名乗り出たのって……?」

    末原「決まっとるやろ? あんたを倒すためや……!!」ゴッ

    「えっと……よ、よろしくお願いします」ペコリン

    末原「ん? ああ、ちゃうちゃう。お辞儀するならこっちやで」

    「……?」

    末原「覚悟しいや、魔物・宮永咲っ!! うちの雪辱を晴らすために……あんたを倒すためだけに……はるばる大阪からこいつはここに来たんやで……!!!」

    「えええっ? じゃあ……私の三人目の相手って……!!?」

    末原「せやっ!! ぶちかましてや、漫ちゃんっ!!!」

    「聞いてませんよおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!?」

     混成チーム・上重漫(姫松)

    13 = 1 :

    @実況室

    すばら「何やら前後半決めで揉めておりましたが、無事順番が決まったようですっ!!!」

    「宮永咲選手が前半に出てきましたね。てっきり後半だと思っていましたが」

    初瀬「まあ……宮永咲選手も原村選手も超高校級の一年生ですから……順番が変わったくらいで差が出るとは思えませんが」

    「その辺はどうせあの清澄の部長が何かあくどいことを考えてるんだろ」

    すばら「果たしてこの一幕が後にどう響いてくるのかっ!!? 大将戦前半――開始ですっ!!!」

    @対局室

    東家:宮永咲(一年選抜)

    「よろしくお願いします」

    南家:松実玄(二年選抜)

    「よ……よろしくです!」

    西家:福路美穂子(三年選抜)

    美穂子「よろしくお願いします」

    北家:上重漫(混成チーム)

    「ほな、よろしくです……」

    14 :

    >>9
    他校の生徒なんだから、自分の学校の生徒みたいに
    そう簡単には呼び捨てにはしないと思うが。

    15 = 1 :

    東一局・親:咲

    ()ゴッ

    (わあああ始まっちゃった! どうしようっ!! できれば和ちゃんや福路さんと楽しみながら打ちたかったのに……!! まさか……あの宮永咲さんと当たっちゃうなんて……!!
     だって……チャンピオンと打ったときは……一回カンされただけで……手がドラで大変なことになったっていうのに……この対局はそれどころじゃない……! 宮永さんはいっぱいカンしてくるし……三連カンだってありえる……ドラいっぱいだよ……!!)タンッ

    美穂子(阿知賀の松実玄さん……カンが得意な宮永さんとの相性は悪そうだけど……この面子は全員が初対戦……どうなるかはやってみないとわからないわよね)タンッ

    (配牌から無茶苦茶……先輩……なんでうちを宮永咲なんかにぶつけはったんですか……他の二人かて……阿知賀のドラゴンロードと長野一位……。
     まあ……阿知賀のドラローさんは同学年やし姫松が決勝に出とったら当たってたわけやから……負けても言い訳はできませんけど……ドラローさんと言えば今年の同学年の先鋒では神代小蒔に次いでヤバい人やん……うちがどうこうできるレベルを超えてますわ……!
     ああ……もう……こうなりゃヤケや……! 負けても先輩がなんとかしてくれはる……!! そう考えて打たなやってられへんわ……!!)タンッ

     七巡目

    美穂子「リーチ」スチャ

    (っと……早い。これが……あの魔物の巣窟・長野でぶっちぎりトップを取れる個人一位……福路美穂子さん。
     特に読みの正確さは……荒川憩ほどではないにしろ……全国でも五指に入る上位ランカー……実力は愛宕先輩と同レベルやと考えてええやろ……ホンマ……こんな人ら相手なんて……しんどいっすわ……先輩……)タンッ

    (福路さん……リーチをかけてきた。松実さんがいて裏ドラが期待できないこの場では……リーチのメリットが大分削られるのに……役がなかったのか……それとも……和了り牌が零れてくる確率が高そうだったのか……)タンッ

    (うっ……福路さんのリーチ……現物でオリたいけど……現物なんて……ないよ……!)タンッ

    16 = 1 :

    美穂子(このリーチは……言わば様子見……他の三人がリーチに対してどう動くか……それをある程度掴めれば……このまま和了れなくても私は構わないわ……)タンッ

    (ええいっ! 読めへんわ!! かまへんかまへん、ブッ込んだる……!!)タンッ

    (よし……! 福路さんの思惑はまだわからないけど……これで……嶺上開花……2300オール!! リー棒ももらって……一位を射程距離に置く……!)

     咲手牌:一二七七111⑥⑦⑧西西西:ツモ西:ドラ④

    「カ……」スッ

     咲、暗槓をしようと西に手をかけた、その刹那ッ!!

    (え…………!!!?)ゾッ

     寸前のところで目に入った、上家、上重漫の捨て牌ッ!!!

     漫捨て牌:③東⑥五88白6

    (ちょ……ちょっと待って……第一打の三筒切りは……松実さんが四筒を抱えちゃうのがわかってるから真っ先に捨てたんだとして……そのあとの……八索対子落とし……?
     それに……福路さんのリーチに一発目から無スジの六索……? これ……いやでも……一索を私が三枚持ってるから……確率的にはかなり低いけど……まだ四枚目が見えてない……なら……可能性はある……!!)

     咲、西カン、せずっ!!!

    18 = 9 :

    >>13
    それはそれは。

    >>14
    竜華は千里山内では玄ちゃんって言ってるから何か違和感があっただけ。
    直接相手にちゃんづけで呼んでないのは呼んでないけど。
    さすがに呼び捨てはないとは思う。



    ついでだが、女子がでんがなまんがな的な言い回しはあんまり聞かないな。うちの周りだけかも知れけど。

    19 = 3 :

    面倒だなお前

    20 = 1 :

    東二局・親:玄

    (親だ……大事にしなきゃ……!)タンッ

    美穂子(ドラは八萬ね。さて……ご褒美つきで宮永さん退治を任されたのはいいものの……上埜さんが大将に据えた彼女……インターハイ団体戦のMVPを凹ませるなんて至難の業……できることはどんどん仕掛けていかないと……)タンッ

    (おっ……今度は配牌ええやん! これは天に感謝やで……!)タンッ

    美穂子「ポン……」タンッ

    (ん……それ何狙いや……?)

    (福路さん……九萬をポン……? また何かやってくるのかな……どうしよう……さっきのでなんとなくやろうとしていることはわかったけど……まだ……きっとそれだけじゃない……)タンッ

     五巡目

    (よし……来た……!)

     咲手牌:②3456667899南南:ツモ南:ドラ八

    (和ちゃんならここで二筒を切るんだろうけど……私には槓材の六索が次に来ることも……嶺上牌の二筒も見えてる……! 福路さんはあれから静かにしてて不気味だけど……まだ五巡目……テンパってもいないっぽいし……私が先に和了る……!)タンッ

     咲、打、九索ッ!!

    21 = 1 :

    (う……宮永さんの捨て牌……ここで初めて索子が出た……もしかして染まってるの……?)タンッ

    美穂子(ん……索子を切ってきたわね……ということは……そろそろ花が咲きそうということかしら……なら……その花……咲く前に摘み取ってしまいましょう……)

    美穂子「カン」カンッ

    (加……加槓……!!? ドラ……わああ……手にドラ三が増えた……!!!)

    (ここで加槓やと……!? 宮永咲のテンパイ気配を読んで嶺上牌を奪った……!? そういうことかいな!?)

    (福路さん……!! 最初の九萬ポンはこの加槓を見越しての鳴き……!? 確かに……九萬は松実さんが八萬を抱えるのが壁になって……わりと浮きやすいし切られやすい……三枚持っていれば大明槓もポンも選べる。
     たとえ対子しかなくても……松実さん以外は捨ててくるだろうから序盤にポンしやすい……あとは残りの一枚が手に入るのを待つだけ……! 初めから……私の嶺上牌を奪うつもりで……!!)

    美穂子(宮永さんの弱点その二……嶺上開花を得意とするあまり……たとえ門前でテンパイしていたとしても……多くは役なし。
     だから……この二筒は……ツモ和了りはできても……リーチをかけていないあなたにはロン和了りができない……ゆえに……通る……)タンッ

    (わ……私の二筒を迷いなく切った……!!?)

    22 = 1 :

    美穂子(これで嶺上の花の一つは私が摘み取った。あとはスピード勝負になるけれど……こちらはイーシャンテン……役牌があるから速攻しやすい。宮永さん……役なしの現状から……嶺上牌を奪われて……どうやって切り替えるつもり……?
     しかも……あなたは槓材をツモってくる分だけ手が止まる……嶺上開花が封じられたら……槓材なんて手にあるだけ無駄……これもあなたの弱点よね……)

    (福路さん……やってくれる……! でも……たとえ槓材を抱えてても……テンパイできないことはない……一応保険をかけておいてよかったよ……!!)ツモッ

     咲手牌:②345666789南南南:ツモ6:ドラ八・發

    (これならフリテンだけど混一テンパイ……! しかも二つ目の嶺上牌は三索だから……次巡で南を引いてくれば今度こそ嶺上開花……それだけでも満貫……南ならリーチ後でもカンできるし……そうなれば一気にハネツモ……!!
     福路さん……甘いよ……私はまだ……死んでない……!!)

    「リーチっ!!」タンッ

    美穂子(あら……宮永さん……そう……花を一つ摘んだくらいではあなたを止められないのね……それどころか……むしろ手を高めてくるなんて……さすがとしか言いようがないわ。
     けれど……いいのかしら……あなたの上家……この場が始まってから一度も筒子を切っていなかったのに……私の二筒切りを見て……直後に一筒を手から落としてきてるのよ……?)

    (え……待って……!! あれ……なに……この感じっ!!?)ゾワッ

    23 = 1 :

    「それは……通らんな……!! ロンや……!!」パラララ

    (う……嘘だよ……!? 福路さん……まさかここまで見越して……!!?)

    美穂子(いや……これは……ここまでとは……さすがの私にも見えていなかったわ……)

    (わああああ……丸がいっぱい……!!!)

    「門前清一……断ヤオ……対々子……三暗刻……!!! 24000やっ!!」

    (さ……三倍満……!? この巡目……ドラ抜きでここまでの打点って……この人……どうなってるの……!!)

    美穂子(ツモり四暗刻……筒子染めとは思っていたけれど……まさかそこまでの大物手を張っていたなんて。
     この人……準々決勝も準決勝もさほど目立った動きは見せていなかったけれど……名門姫松で……最も荒れる先鋒にオーダーされていたこと……もっと考えておくべきだったかしら)

    (ラ、ラッキー!! よっしゃ、あとはオリてオリてオリまくったるで!!!)

    咲:72000(-24000) 玄:90700(-8000) 美:106000(8000) 漫:131300(24000)

    24 :

    ss速報でやったほうが良いんじゃないか

    26 = 1 :

    東三局・親:美穂子

    美穂子(姫松の上重さん……東一局の国士テンパイといい……今の三倍満といい……これが偶然じゃない可能性は高そうね。妹尾さんほどの役満体質ではないにしろ……突発的に大きな手を和了ってくることが多い選手なのかしら……?
     ただでさえ松実玄さんも宮永さんも計り知れないというのに……参ったわ……けれど……上埜さんに期待されている以上……最後まで投げ出すわけにはいかないわよね……)タンッ

    (む、なんや……また配牌がええけど……さっきので魔物を刺激してもうたかな……清澄の嶺上使い……目からスパーク出てへんか……?)

    (この感じ……!!? お姉さんとそっくりです……宮永咲さん……!!!!)

    ()ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

     十二巡目

    美穂子「カン……」パラララ

    (オタ風大明槓……!? 宮永咲潰しか……徹底しとるな……!! やけど……当の宮永咲は全然堪えてへんように見えるで……)タンッ

    ()ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

     咲手牌:七七七七777②③④⑤⑦⑦:ツモ7:ドラ一・4

    「カン……!」ゴッ

    27 = 25 :

    SS速報でも512落ちはあるんだっけ?

    28 = 1 :

    (来た……宮永咲の暗槓……!!!)

    美穂子(こちらがカンしてもお構いなしね……否……それすら計算の範囲内……まあ……四槓子は封じられたはずだけど……)

     咲手牌:七七七七②③④⑤⑦⑦/7777:嶺上ツモ⑦:ドラ一・4・三

    「もいっこ……カンッ!!」ゴゴッ

    (二連カン……この化け物が……!!)

    美穂子(七索と七萬……ということは……もう一度……今度は七筒のカンが来る……今回のルールでは……四開槓は嶺上ツモのあとに牌を切って誰も和了らなかったときに成立する……つまり……四つ目のカンでの嶺上開花は……認められる……!)

    (ド……ドラが……ドラが溢れちゃうよ……!!!)

     咲、その手は容赦なく嶺上牌に伸び――!!

    「もいっこ………………」

     嶺上牌を掴んだ咲の手が……止まるッ!!!

    美穂子(え……宮永さん……? 顔が……真っ青に……)

    (ど……どうしたんや……三連カンせんのか……?)

     咲、その手に掴んだのは――!!

    30 = 1 :

    (え……え……なに……これ……?)

     咲手牌:②③④⑤⑦⑦⑦/7777/七七七七:嶺上ツモ①:ドラ一・4・三・中

    (ど……どういうこと……? なんで……七筒じゃないの……? どうして……私に見えていたものと違うの……? こんなの……知らないよ……! お姉ちゃんと打ってたときだって……こんなことはなかったのに…………!!)ガタガタ

     咲の異変……その原因を突き止めたのは、福路美穂子ッ!!!

    美穂子(これは……そういうことなのかしら。なら……私のカンも無駄ではなかった……ということね。もし……私の考えが正しいなら……この人の能力の強度は……宮永さん……或いは宮永照さえも……超えているのね……!!)

     美穂子、その目線の先には……!!

    (ド……ドラが……ドラが……!)ガタガタ

    美穂子(阿知賀の松実さん……ドラの独占能力……その強度は恐らく全国でもトップクラス……宮永照さんが相手だったときはその能力を逆手に取られていたけれど……言い方を変えれば……あの宮永照さんでさえ逆手に取ることしかできなかったということよね。
     いかに宮永照さんと言えど……松実さんの能力そのものには干渉できなかった……それほどまでに……松実さんのドラ独占能力は……絶対的な力……)

     美穂子、思い返すのは、今日の中堅戦、前半。

    美穂子(確か……似たようなことを神代さんも起こしていたわね。一巡先が見える力を持つ園城寺さんが……カン以外の方法ではどうやっても一色独占を止められなかったのと同じ。
     園城寺さんに『見えて』いた未来が捩じ曲げられたように……宮永さんに『見えて』いた嶺上牌が捩じ曲げられた……もし……松実さんの能力の強度が神代さんと同レベルなら……ありえることだわ……)

    31 = 1 :

     美穂子、改めて、他家の捨て牌を眺める。

    美穂子(松実さんのドラ独占能力は……想像以上に他家の手に干渉する……なぜなら……松実さんの独占するドラには……裏ドラもカンドラも含まれる。
     それらは……松実さんが捨てない限り……決して場にでることはないし……私たちの手に入ることもない……)

     美穂子は王牌に目をやる。既に、カンドラも含めてドラは四種類。

    美穂子(四種類のドラ……私と宮永さんのカンでこれだけドラが劇的に増えても……松実さんの手の内を除けば……私の目にドラは一枚たりとも見えない。正直、ありえないと思う。
     こんな巡目になってもなお……四種類十六枚の牌が……四人中三人の手には絶対に行かないようになっているなんて……もし……これが……五種類二十枚なんてことになったら……どうなるのかしらね……)

     美穂子、溜息。

    美穂子(どうにもならないわ……どれだけ数えても……今ドラになっている四種類十六枚以外の牌は……必ず松実さん以外の誰かが一度は目にしている……これ以上ドラが増えるということは……松実さんの支配から漏れるドラが出てくるということ……。
     松実さんのドラ独占能力が絶対であるならば……そんなことは起こりえない……ゆえに……松実さんがドラを切るまでは……これ以上……ドラが増えることはない……)チラッ

    (ドラ……ドラしか手にないよ……! これ……この先どうすればいいの……?)ガタガタ

    32 = 1 :

    美穂子(松実さんの能力のせいでこれ以上ドラが増えないのだとすれば……宮永さんが槓材の七筒を嶺上から持ってこれなかったことにも説明がつく。
     宮永さんの能力よりも松実さんの能力のほうが強度が上だから……宮永さんに『見えて』いた嶺上牌が……松実さんの能力の干渉を受けて強制変更された。これは……嬉しい誤算だわ。
     松実さんにとってドラを増やしてくる宮永さんは天敵なんだろうけれど……宮永さんにとっての松実さんも……条件さえ揃えばカン封じという凶悪な切り札になる。
     宮永さんがいかにカンが得意であろうと……まさか……これ以上ドラが増やせないからカンができなくなるなんて……そんな状況に陥ったことは一回もないでしょうね……)

    (どういうことなの……? ドラ……? ドラのせい……? ドラを増やし過ぎちゃったから……これ以上ドラを増やすと松実さんの支配が崩れちゃうから……そうならないように私のカンが封じられたってこと……?
     それって……つまり……松実さんの力が完全に私の力の上を行ってるってことになるよね……? じゃあ……序盤で場に見えていない牌が多いときならまだしも……巡目が進めば……連槓ができなくなる可能性が出てくるってこと……?
     でも……私の打ち方だと……ドラが使えないこの場では手を高めるために連槓は必須……しかも今私は三倍満を直撃されたばかりなんだから……安手ばかりで回していてもトップにはなれない……どうしよう……どうしたら……)タンッ

     咲、混乱の中、断ヤオ三面張テンパイを残すため、嶺上牌の一筒をツモ切りッ!

     一筒――それは……見ようによっては起爆スイッチに似ていて……!!

    33 = 1 :

    「ロ……ロンッ!!」

    ・美穂子(え……!?)

    (は……? そ……そんな………………)サー

     漫手牌:①⑦⑧⑨⑨⑨⑨南南南白白白:ロン①:ドラ一・4・三・中

    「混一チャンタ……南白三暗刻……16000……!!」

    (そ……それ……私の七筒……!? どうしてそんなところに……? も……もう……何が……どうなってるの…………?)クラッ

     咲、瀕死ッ!!!

    咲:56000(-40000) 玄:90700(-8000) 美:106000(8000) 漫:147300(40000)

    34 = 3 :

    赤ドラもあるもんなー

    35 :

    しずちゃんつよすぎwww

    36 = 1 :

    @実況室

    すばら「なああああ何がどうなっているんでしょうかああああああ!!!?」

    「あの姫松のデコ助……あんな打ち方をするやつだったか……?」

    「さあ……姫松さんは反対側でしたから、あまりデータをじっくりと見ていないんですよね。どうなんですか、近畿地区担当の初瀬さん」

    初瀬「そうですね……上重選手は、一年生の頃から姫松のレギュラーを務めている方で、言われてみれば、たまにものすごく点を稼ぐときがありました。というか、ここは同じ姫松の方に伺ってみては……?」

    末原「呼んだかいな!?」ドンッ

    初瀬「わっ……末原さん!?」

    末原「どやどやっ!? 見てくれたかいなー、うちの漫ちゃんの大活躍っ!!」

    「ええ、ドラもない上にダマであの高打点……上重選手には何か特殊な力があるんですか?」

    末原「特殊な力とか、そんなけったいなもんちゃうわ。あれは……あれこそが、漫ちゃんの本当の姿なんやっ!」

    「インターハイではラスばっか引いてパッとしない感じだったが……あれはあいつ本来の力じゃなかったってことか」

    末原「せやっ! インターハイではちょっと調子が悪かってん、やけど今日は一味違うでっ! うちの漫ちゃんは伊達や冗談で一年からレギュラーやったわけやない。
     オカや順位点を無視したあの子の単純収支は部内一位……漫ちゃんは姫松で最も点数を稼ぐ選手なんや……! 二、三回ラスを引こうとたった一回のトップで全ての負け分をカバーできる……!! それが漫ちゃんの麻雀やっ!!」

    37 = 1 :

    初瀬「近畿大会でも上重選手は何回かプラ六万くらいでトップだったときがありましたよね。それも、他校のエースに囲まれたときとか、決勝卓とか、強敵揃いのときに大勝ちすることが多かったです」

    「相手が強ければ強いほど燃え上がるって感じか。うちの透華と似てるな。だとすると……魔物・宮永咲にぶつけるにはちょうどいい駒かもしれねえ」

    末原「そういうことや。宮永咲は恐ろしく強い……それはうちがよう知っとる。
     やけど……その強さこそが漫ちゃんにとっては絶好の火種。宮永咲が強ければ強いほど……うちの漫ちゃんの力はそれに呼応して膨れ上がる……漫ちゃんは対魔物用の最終兵器やねんっ!」

    「相手が強ければ強いほど勝ちやすい……そういう強者潰しの方法もあるんですか。確か、インターハイで上重さんは先鋒でしたよね。もし姫松さんが決勝に来ていたら面白い勝負が見れたかもしれないですね。本当に、インターハイでその力が見られなかったことは残念です」

    末原「うっ、痛いことをさらりと言わはりますな、シャープシューター。
     ま、せやからこそっ! 今日は漫ちゃんに大活躍してもらわんとなっ! 姫松の不発弾……改め、姫松の核弾頭っ!! 上重漫、ここに爆誕やっ!!
     魔物やろうとなんやろうと、本気になった漫ちゃんにかかればこの通りちょちょいのちょいやでっ!! さあ漫ちゃん……好きなだけ暴れたってやー!!!」

    すばら「とおおおおお!! 言っているそばからあああああ!!!?」

     ――――――

    東四局・親:漫

    『ツモ……! 混一平和一通一盃口ツモ……8000オールッ!』ゴッ

    咲:48000(-48000) 玄:82700(-16000) 美:98000(0) 漫:171300(64000)

     ――――――

    38 = 1 :

    すばら「親倍いいいいいい!!!! 上重選手大爆発っ!!!! これで混成チームはとうとう17万点の大台に乗りましたあああああ!!!」

    末原「ええでっ!! 漫ちゃん!! そのまま宮永咲に役満ぶちこんでトバしたれええええええ!!!!」

    「目を見張るような高火力ですね。天江選手や薄墨選手と比べてもなんら遜色ない。これほどの爆連荘……一度火がついたら止めるのはそう簡単ではないでしょう」

    末原「せやろ? せやろー!? もっとうちの漫ちゃんを褒めたってー!!!」

    初瀬「ここまで開放された力を押さえ込むのは……宮永咲選手が大人しい現状……他の二人では大変そうですね」

    「ハハッ……揃いも揃ってわかってねえなぁ」

    末原「む、なんやねん、龍門渕のノッポ」

    「あそこに座ってる唯一の三年を誰だと思ってやがる。魔物の巣窟・長野において……非オカルトでありながらぶっちぎり個人トップを取れる化け物……風越・福路美穂子だぜ。あいつがこのまま黙ってるわけねえよ……」

    すばら「おおおおおっと!!! 三年選抜・福路選手……!!! ついにその閉ざされた右目を開くのかあああああ!!!」

    「開眼……これであいつも本気モードってわけだな」

    39 :

    しえん

    40 :

    見っけ!

    41 = 1 :

    @対局室

    東四局一本場・親:漫

     三巡目

    美穂子「カン……」パララ

    (大明槓された……!? わあ……ド……ドラがぁ……)

    (福路さん……まだ宮永咲を警戒してるのか……嶺上牌を一つ削ってドラも増やすカンは……宮永咲と松実玄のどちらにも有効な……いわば一石二鳥の嫌がらせ……。
     そうそう狙ってできるようなもんやないし……できるときに一応カンしとくっちゅうんはわからんでもないけど……まあ、ええわ……うちには関係ない……)タンッ

    美穂子(さて……これでひとまず宮永さんと松実さんは牽制できたとして……問題はもう一人の子よね……)タンッ

    美穂子(姫松の上重さん……まさかこんな力を秘めていたなんてね……インターハイで片岡さん相手にやられていたところしか見ていなかったから……驚いたわ)タンッ

    美穂子(この爆発力……去年の龍門渕さんを思い出すわ……あのときや……それに今年のインターハイでも……私は他家を利用して間接的にトップを削りにいった……けど……)タンッ

    美穂子(今日の面子……松実玄さんは手が重たいし……ドラが溢れるのを警戒してほとんど鳴きを入れてこないから……彼女の手をこちらでコントロールするのは難しい……。
     宮永さんにいたっては……さっき連槓ができなかったことがよほど堪えているのか……生きているのか死んでいるのかもわからない状況……こちらも使い物にならない……となると……二人が上重さんを削れる見込みはほとんどない……)タンッ

    美穂子(上重さん……ツモった牌を手の右側に入れて……捨てるときは手の左側の牌から切っている……捨て牌からして明らかだけれど……間違いなく染め手ね。それも……清一である可能性が高い。
     門前清一なら最低でもインパチ……さすがにこれ以上は点をあげられない……あなたは……私が自ら……潰してあげる……)ゴゴゴゴゴゴゴゴ

     美穂子、開眼ッ!!!

    42 :

    クロチャーマジドラ置き場

    43 = 1 :

    美穂子(捨て牌の順番は……字牌、索子、字牌、索子、筒子、筒子、字牌……まだテンパイじゃないなら、次も筒子かしら。
     気になるのは、切るときに手の左端ではなく左端から二番目を切ってきたこと……それも私の大明槓の直後からずっと……あの左端の牌……きっと彼女にとって特別な意味があるはず……例えば……彼女から見て限りなく安全牌に近い牌である……とか)

     美穂子手牌:⑤⑥⑥⑥⑦⑦⑦西西西/(⑧)⑧⑧⑧:ドラ1・東

    美穂子(上重さんから見て……私の手はそれほど染まっているようには見えないはず……字牌も役牌の対子を序盤に落としたし……三色満遍なくヤオ九牌から切ってここまで来た……恐らくは食いタンだと思われている……。
     なら……上重さんが安全そうだと思うのは……ヤオ九牌よね。と……これは面白いところを引いたわ……)

     美穂子手牌:⑤⑥⑥⑥⑦⑦⑦西西西/(⑧)⑧⑧⑧:ツモ⑨:ドラ1・東

    美穂子(九筒は……一巡目と二巡目に松実さんと宮永さんが捨てたから……場に二枚見えている……そして八筒が私の大明槓で壁になっている以上……待ちは地獄単騎でしかありえない……。
     上重さんの手の左端……三巡目の私のカンを見てから残したということは……つまり……そういうことよね……)タンッ

    44 = 1 :

    (ん……福路さんは筒子ど真ん中か……断ヤオやとしたらぼちぼちヤバいかもしれへんな……どないしよ……今までずっとダマで通してきたけど……ここは行くべきか行かへんべきか……)

     漫手牌:⑨一一二三三四四四五六七八:ツモ二:ドラ1・東

    (これは……出和了りなら高めで倍満か……最安目でもハネ満……ただ……どっちもリーチを掛ければ三倍満と倍満になる……福路さんに流される可能性もあるけど……宮永咲がやけに大人しい今は……攻めるチャンスや……!
     清澄の片岡のときみたく張った直後にロンされるんが嫌やったから保険で残しとった九筒もある……九筒なら鳴かれて一発を消される心配もあらへんし……ここは行くべきやんな……!)

     漫、保険も熟慮も……全ては美穂子の手の平の上ッ!!!

    「リー……」タンッ

    美穂子「ロンです。混一対々三暗刻……12000は12300」パラララ

    (な……染め手やと……!!? っちゅうか……直前で地獄単騎に待ちを変えとるやん……!!! うちの手牌……見透かされとったんか……!!!)

    美穂子(ふふ……地獄単騎なんて上埜さんみたいで素敵……けど……上埜さんの地獄単騎と私の地獄単騎じゃそこに至るまでのプロセスも思考もまったく異なる……それはわかっている……けれど……好きな人の得意技で和了るのはやっぱりいい気分よね……!)

    45 :

    無能力者なのに手牌がいかさまレベルなんですけどwww

    46 = 1 :

    (これは……しくじったで……!!
     どっかで……今のうちならどんな風に打っても勝てるって思っとった……やけど……この人はあの愛宕先輩と同じレベルなんや……! うちが調子ええときも平気な顔でプラスで終われる愛宕先輩……ナメてかかると痛い目見る……しっかりせな……!!)

    (福路さん……すごい……!! 私と宮永さんを牽制するためのカンを……咄嗟の機転で上重さんを撃ち落すための罠にして見せた……!!
     私たち三人全員をきっちり見据えて打ってる……私は……もう東場が終わるっていうのに……未だ誰を警戒していいのかもわからない状況で……一度も和了れずにいるのに……福路さんは……宮永さんにカンされようと上重さんに連荘されようと……まったく揺るがない……!!
     これが……長野一位の本領……!!)

    美穂子(上重さんの力も打ち方も大体わかった……これ以上の独走はさせない。松実さんはドラ爆が恐いけど……振り込むことはまずないから……直撃を狙いつつ点棒に余裕を持って打っていれば……さほど恐くない。
     あとは……やっぱり宮永さんがどう動くかだけれど……もしかしてこのまま終わってしまうのかしら……?
     普通の大会のように前後半戦で途中に休憩でもあれば……立て直しもできるんでしょうけどね……この対抗戦は半荘一回勝負……宮永さんは少し精神不安定なところがあるって上埜さんも言ってたけど……果たして……この子がそう都合よく引っ込んでくれるかしら……)

    ()ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

    咲:48000(-48000) 玄:82700(-16000) 美:110300(12300) 漫:159000(51700)

    47 = 1 :

    @実況室

    すばら「三年選抜・福路選手の直撃一閃んんんん!!!! 止まらないかに見えた上重選手の爆連荘を力で抑え込みましたああああ!!! これが長野一位の実力なのかああっ!!!!」

    「ほらな。バカツキくらいで凌げるほど甘くねえんだよ、あの女は」

    末原「す……漫ちゃんっ!!! くううううう!!! 漫ちゃんはそんなもんやないやろっ!! 長野一位も宮永咲もまとめてトバしたれええええ!!!」

    「まあ、ハネ直を食らったところで上重選手が独走中であることに変わりはありません。
     福路選手はどちらかというと他家を利用して場そのものを自分に有利に進めていくタイプですから、あまり一騎打ちで削っていくとも思えないですし、上重選手が逃げ切れる可能性は高そうです」

    初瀬「それにしても……宮永咲選手が静かですね。先ほど……お姉さんであるチャンピオンも東場は沈んでいましたが……もしかすると宮永咲選手もこれから目覚めるのでは……」

    すばら「し、しかし、宮永咲選手の得意技である嶺上開花は、福路選手や松実玄選手によって今のところ不発に終わっています!
     それに本来、ドラや三槓子などを伴わなければ、嶺上開花は手を高めるのには向いていません。それが半ば封じられた状況で……果たして宮永咲選手に活路は残されているのかどうか……!!」

    「それはなぁ……煌ちゃん、認識が甘いぜ」

    末原「せやな。あれが嶺上開花を得意としてるんは、チャンピオンの打点上昇、天江衣の海底撈月と同じ……ただの様式美に過ぎひん。
     あれのいっちゃん恐ろしいんは……飛び抜けて高い点数調整能力……そして、それを可能にしている姉譲りの圧倒的な場の支配力や……たとえ嶺上開花を封じられようと……他に和了る手段はなんぼでもあるはずやで」

    「それに……何やら先ほどから、心臓を鷲掴みにされているというか、息が苦しいというか……何やらよくない予感がします。この感覚は……照に初めて会ったときのそれに近いものがありますね」

    すばら「ど……どうなってしまうのでしょうか、大将戦っ!!! 南入ですっ!!!」

    49 = 1 :

    南一局・親:咲

    ()ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

    (よ……よくわからないけど……とりあえず変わらずドラは来てくれる……宮永さんは恐いけど……これだけが救いだよ……!)タンッ

    美穂子(今回は……少々配牌が悪い。これだとカンは難しいかしらね……)タンッ

    (むむむ……配牌微妙……おかしいで……あの感じやったらいつもはもっとバコスカ連荘できるんやけど……)タンッ

     一見して静かな立ち上がり……!!

     しかし、覚醒した魔王の力は……既に発動していた……!!

    50 = 39 :

    しえん


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