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    元スレ純一「色々みんなと、イチャイチャしよう!」

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    1 :

    【中多紗江】

    アパート

    「………」ごと…

    「──よし、こんな感じでいいかな。だいぶ片付いたと思うけど…」きょろきょろ…

    「まあ、大丈夫だろ。美也が来るだけだしな」

    「………」

    (……綺麗に片付いたら、ちょっと一服してきたくなったなぁ。
       美也が来るのはもうちょっと後だし、少し経てば匂いも取れるだろう)

    「………」かさかさ… じゅっ

    「……ふー…」 ガチャ!

    美也「にぃにー! 遊びにきったよぉ……ってああ!!」

    「ぶほっ!?けほっけほっ……美也!?」

    紗江「え……美也ちゃん、どうしたの…? あ……」

    美也「にぃにまたタバコすってる! こらぁー!」

    2 :

    橘さんはたばこなんて吸わない

    3 :

    変態紳士はたばこなんて吸わない

    4 :

    お前か期待

    6 :

    お前か。待ってた

    7 = 1 :

    「さ、さえっ……美也!? なんでこんな時間に! 来る時間はもっと先だろ…!」がさがさ…

    美也「そうだけど! でもにぃにを驚かせようとして早めに来てみればぁ……にぃに!駄目だよそんなの!」どたどだ!

    「あ、ちょ……危ない美也…! わかったわかった、捨てる! 捨てるから!」

    紗江「み、美也ちゃん…!」

    美也「だ、大学生になったからって、すぐオトナっぽいことするんだから!
       そんなことしても女の子にもてないよ!」

    「べ、べつにモテようってわけですってるわけじゃ…!」

    紗江「せ、せんぱい……」

    「ていうか紗江ちゃん! どうしてここに紗江ちゃんが…っ?」

    美也「さっき買い物してる時に、そこでバッタリあったんだよ…!もう、これ捨てるからねにぃに!」ぽいっ

    「ああっ…! 最後の一箱が…!」

    美也「いいの! これで最後の一箱にしてよね! ったく……ごめんね紗江ちゃん?」

    紗江「…………」

    8 :

    お前待ってたよ

    9 :

    紗江ちゃんルート待ってた!

    10 :

    またお前だろうな
    さあ続けてくれ

    11 = 1 :

    美也「久しぶりにあってみれば、こんな体たらくなにぃにで……もう!しっかりしてよね!」

    「しっかりしてるよ…! ほら、ちゃんとアパートで一人暮らしもしてるし…!」

    美也「こんなことしてるにぃには、ぜんぜんまったくしっかりしてないよっ!」

    「え、えぇぇ……」

    紗江「──み、美也ちゃんっ……」

    美也「うん? 紗江ちゃんどうかしたの? タバコの煙きつかった?」

    「煙出るほどすってないよ……」

    紗江「う、ううん…大丈夫っ…そ、それよりも先輩許してあげて…」

    美也「え~! でも許したら、すぐタバコ吸っちゃうよ~?」

    「そこまで中毒じゃない!」

    紗江「せ、先輩もこういってるし…! ね? 美也ちゃん、もういいでしょ…?」

    美也「……紗江ちゃんがそこまでいうなら……もうすっちゃ駄目だからねにぃにっ」

    「わ、わかったよ……」

    12 :

    紗江ちゃんルートか。
    終わったら今度こそ絢辻さんだよな? な?

    13 :

    おい麻耶ちゃんやるんじゃなかったのかコラ

    14 = 1 :

    「……と、とりあえず。紗江ちゃん、久し振りだね。元気にしてた?」

    紗江「は、はいっ…! おひさしぶりです、せんぱい…!」

    「うん。僕が輝日東高卒業してからだから……一年ぐらいかな?」

    紗江「そ、そうですね……でも、ちょくちょく先輩の姿は町でお見かけしてましたので…
       わ、わたしてきにはっ…一年ぶりではない、です」

    「そうなの? だったら話しかけてくれればよかったのに」

    紗江「あっ……その、先輩が…知らない方と、歩いていたので…ちょっと話しかけにくくてっ…」

    「知らない人? ──あー、サークルの人かぁ……それだったら仕方ないね。
       でも、僕が一人の時に見かけたらちゃんと話しかけてね? 僕もそのほうが嬉しいからさ」

    紗江「う、嬉しいですか…っ?」

    「当たり前だよ! こんなかわいい後輩に呼びかけられるなんて、大学で有名になっちゃうかもね僕!」

    紗江「っ……か、かわいいって……せんぱいっ…」テレテレ

    美也「──にぃにー! 冷蔵庫勝手に開けるよー! ……ってろくなものはいってない…」

    「し、仕方ないだろ…! 今日は美也が夕ごはん作ってくれるって約束だったから、何も買ってないんだよ…!」

    15 :

    やはり一年でナチュラルにはぶかれる七咲

    16 :

    みゃーペロペロ

    17 = 1 :

    美也「だからってネギが一本だけってのはないでしょ……」ごそごそ

    「はぁ……冷凍庫に、買ってきたアイスが入ってるよ」

    美也「本当にっ? あ、みゃーの大好きなまんま肉まんアイスバーだっ。にっししし!」

    「……ったく、現金な奴…」

    紗江「っ……っ……」キョロキョロ…

    「ん、紗江ちゃん。とりあえずゆっくりしていきなよ、何も無いところだけどさ」

    紗江「あっ……はい、わかりましたっ…!」すとん!

    「そんなに勢い良くすわんなくても……とりあえず、テレビでも見る?」

    紗江「あ、ありがとうございます…!」

    「どういたしまして」ぴっ

    美也「みぃひみぃひ~! ほらべってほこにはるほ~?」もぐもぐ

    「なんでもうアイスを食べてるんだ美也……とりあえず、食べながら喋るなよ」

    美也「ごくんっ……ごめんごめん、にししっ。えっとさ、土鍋ってどこにあるのにぃに?」

    「土鍋? それだったらキッチンの下の段に入ってるよ」

    18 = 4 :

    マッズそうなアイスだな

    19 = 15 :

    紗江ちゃんが通い妻になる展開キボンヌ

    20 = 10 :

    ジンギスカンキャラメルと似たようなものか

    21 = 1 :

    「というか土鍋を何に使うんだよ……」すたすた…

    美也「えっとね~……今日はなんと、お鍋さんなのだ!にしし!」

    「ほ~…鍋料理かぁ。いいね、寒い時期だし、ちょうどいいじゃないか」

    美也「でしょでしょっ、しかもちょっとお洒落で良い感じのお鍋なんだよ~?」

    「鍋でおしゃれ……大丈夫なのか、美也…?」

    美也「だいじょうぶだよ? だって美也が作るんじゃないし」

    「え? なにをいってるんだよ…? じゃあ誰が…」

    紗江「よいしょ……よいしょ…」ごそごそ…

    「……えっと、紗江ちゃん。なんでエプロンに着替えてるの…?」

    紗江「えっ? えっとその、美也ちゃんがどうしてもっていうから…」

    美也「買い物中にばったり紗江ちゃんとあって、それから今日のことを言ったんだけどね。
       そしたら紗江ちゃんが鍋がいいんじゃないかなっていうからさ」

    「…それで紗江ちゃんにお願いしたのか?」

    美也「だってにぃにと会いたいっていってたから、ちょうどいいかなぁ…って。
       に、にぃに……こ、怖い顔しないでよ…!」

    22 = 12 :

    それはともかく絢辻さん√はいつ頃を予定していますか?

    23 = 8 :

    鍋を囲む炬燵の下でごにょごにょルートか

    24 = 1 :

    「……今日は、長者ぬくぬく人生ゲームの罰ゲームでお前が作るって約束じゃないのか…?」

    美也「そ、そうだけどっ…! でも、みゃーが作る晩御飯よりも絶対に紗江ちゃんのが美味しいよっ」

    「それはそうだと思うけど……これは、これだぞ。美也」

    美也「う、うぅ~……っ」

    紗江「せ、せんぱい……っ」

    「──ごめんね、紗江ちゃん。こんな我が儘な妹につきあわせちゃってさ…
       今日はお客さんとしてゆっくりして行っていいからさ。全部、美也のやつにまかっせきりでいいよ?」

    美也「えー! そ、それはやだよー…!」

    紗江「えっと、そのっ……私はだいじょうぶです……よ…っ?」

    「でも……いきなり連れてこられて、ばんごはんをつくれって……家の人にも迷惑だろうし、
       それに紗江ちゃん自身が迷惑なんじゃ…」

    紗江「心配してくださってありがとうございます……でも、今日はもう両親には美也ちゃん家に泊まるっていってあるので…
       それに…きょ、今日はっ……せんぱいに、晩ご飯作ってあげたくて…きたので……その…」

    「紗江ちゃん……」

    美也「ほ、ほら! 紗江ちゃんだってそういってるし…! ねっ! にぃに、いいんでしょ…?」

    「っ~~~~~~………わかった、わかったよ。じゃあ紗江ちゃん、お願いできるかな…?」

    25 = 1 :

    紗江「は、はいっ……! 美味しく作りますのでっ……と、とにかくがんばりますねっ…!」

    「うん、よろしく頼むよ。……美也、ちゃんと紗江ちゃんにお礼」

    美也「ありがとね、紗江ちゃん…?」

    紗江「ううん、いいいの。ほら、美也ちゃん一緒につくろっ…?」

    美也「おっけー!」

    「ったく……僕はとりあえず、なにもしなくていいんだな?」

    美也「にぃにはいつもみたく、だらーだらしとけばいいよー」

    「いつもはしてないよ!」

    紗江「ふふふっ……美也ちゃん。ほら、エプロンしてね…?」

    美也「はいなのだー!」ごそごそ

    「………はぁ」

    (美也だけがくるってだけでも、色々と騒がしいのに……紗江ちゃんまで連れてきて。
       というか男住まいの所に、女の子を連れてくるなよ……まったく)

    「……でも、紗江ちゃんと久しぶりに会えたし。それもまたいっか」

    27 = 15 :

    これから毎日来てもいいのよ?

    28 :

    絢辻さんまだー

    29 = 1 :

    数十分後

    (煙草が吸いたい……)ちらっ

    美也「え、これって切るものなの紗江ちゃん?」

    紗江「え、だってそれは……御ダイコンさんだよ? まるごといれちゃだめだよ…」

    (二人は料理に夢中……今、さり気なくベランダに出てすぐ戻れば…なんとかなる、かな…?)すっ…

    「………」しゃっ!

    美也「……んっ? にぃに、急にカーテン閉めてどうしたの?」

    「っ……あーいやー! その、そろそろ暗くなってきたし、閉めようかなーって……あはは!」

    美也「あ、もうそんな時間か~。はやく作っちゃお紗江ちゃん」

    紗江「そうだね、はやくつろっか」

    「…………」

    純一 がらら…… ぴしゃ

    「……ふぅ、どうにかこれたぞ。よかった、まだベランダに置いてあった煙草が残ってたのを思い出して」かさかさっ

    「……あの娘の忘れ物かな。たぶん、銘柄違うけど別にいっか」

    30 = 4 :

    来るだけ?来るだけ?

    31 = 10 :

    あの娘…!?

    32 = 1 :

    じりりっ……

    「ふー……なんというか、僕も煙草をやるって思わなかったなぁ…」

    「……高校生の頃は、紳士たるもの俗物に染まるべからず! なんて思ってたけど…」

    「……案外、こうやってすぐに染まっていっちゃうものなのかな」じりり…

    「……ふぅー…。やっぱ銘柄違うと、ちょっと舌に味が残っちゃうな…
       よくこんな重いの吸えるなぁ、あの娘……」

    キッチン

    紗江「──それと、これはね……あれ、せんぱい…?」

    美也「なるほどなるほど……うん? にぃになら、たぶんベランダだよ」

    紗江「え、どうしてベランダに…? 外、寒いのに……」

    美也「どーせぷーすかしてるんでしょ、タバコ」

    紗江「えっ……えっと、美也ちゃん。とめなくていいの…?」

    美也「いいよどうせ、止めたって聞きやしないんだから」

    紗江「…………」

    美也「──まあね、本当はやめて欲しいけど。にぃにはもう……大学生だしさ。
       妹と兄ってのも……融通が利かないってこともあるって思うんだみゃーも」

    33 :

    34 = 1 :

    紗江「美也ちゃん……」

    美也「……にしし、でもね!こうやって家に遊びにこさせてくれるってだけでも、みゃーは嬉しいんだよ?
       にぃにはにぃになんだって、改めてそう思うしさ」

    紗江「…………」

    美也「だからね、紗江ちゃん……にぃにがどんな風に変わっていっても。幻滅とか、嫌ったりしてあげないでね…?
       みゃーはいつでもにぃにのこと、にぃにだって思ってるし」

    美也「頼りにならなくて、ふぬけで、でも……いつまでも優しいにぃにだって保証するからさ。
       妹のいうことなんだから、物凄く信用できる言葉だよ! これ!」

    紗江「……うん、美也ちゃんがいうなら絶対そうだって思うよ」

    美也「そっか、そっかそっか。にししし、ありがとね紗江ちゃん!」

    紗江「うん……それじゃ、先輩が凍えないように…ぱぱっとつくっちゃおう…っ」ぐっ

    美也「おっけー! まっかせとけー!」

    ベランダ

    「……なんだか中が騒がしいなぁ。バレちゃったかな…?」

    「…………」

    「さむい……どうしよう、戻るタイミングを図ることが難しいことが今わかっちゃったよ…!」

    35 = 1 :

    「と、とりあえず……もう一本すっておくか……」じゅぽっ

    「……ふー…」 がらら…

    「──せんぱい…?」

    「っ……あ、あれ…? 紗江ちゃんっ…?」さっ!

    紗江「はい、こんばんわ……」すた…

    「う、うんっ…こんばんわ…! ど、どうかしたのっ…?」

    紗江「あ、いえ…そのせんぱいのお姿が見えなかったので…ベランダに入るのかなって思って」

    「そ、そうなんだ……あれ? もしかしてもう料理できちゃった…?」

    紗江「お鍋の方はもうできたんですけど、お箸と御茶碗が足りないことに気づいて……今、美也ちゃんが
       お家に取りに行ってるところです…」

    「あー……確かに、そこまで考えてなかったなぁ……」もくもく

    紗江「っ……せ、せんぱいっ…! う、後ろから煙が……っ」

    「え? あ、ああっ! 服に火がっ……!」バタバタ!

    紗江「だ、だいじょうぶですか……っ?」

    「あ、うんっ…だ、大丈夫! ほら、消えた!」もく…

    紗江「よ、よかったぁ……」

    36 = 1 :

    「………」

    紗江「………」

    「……えっと、その……ごめんね、なんかその…」

    紗江「え、あっ、いえっ……だいじょうぶです、その…」

    「……………」

    紗江「……………」

    「と、とりあず……となり座る? 寒けど…」

    紗江「は、はいっ……ちょっと、お邪魔します…よいしょ」すとん

    「………………」

    紗江「………………」

    「きょ、今日は本当にありがとうね紗江ちゃん…!」

    紗江「えっ!? あ、はいっ……その、私が来たいって美也ちゃんに言ったからで…
       べつにそこまで感謝されることではない、です……」

    「そ、そっか…そう言ってもらえると嬉しいよ…うん、嬉しいな」

    紗江「…………」

    「うん……」

    39 = 1 :

    紗江「……せんぱい…」

    「あ、うんっ…! どうかした紗江ちゃんっ?」

    紗江「……その、先輩って…いつから、あの……」

    「うん?」

    紗江「……タバコを、吸い始められたのですか…?」

    「………えっと、その……僕もよくはわかってないんだけどさ…」

    紗江「…………」

    「……そうだね、正直に言うよ。
       サークルでさ、ちょっときになる子がいてね……その娘が煙草を吸ってたんだよ」

    紗江「気になる娘、ですか……?」

    「うん…気になるって言っても、その…恋人とか、恋愛の好きっていうのかどうかはわからないけど…
       とにかく気になる人がいて、その人が…とても綺麗に煙草を吸うんだよね」

    紗江「きれい、に……」

    「……それをみてたらさ、僕もあんなふうに吸えたら良いなって思って…もう単純なんだけどさ…。
       それで今、僕はこうやって隠れながらタバコを吸ってるってわけんだ」

    紗江「…………」

    「……えっと、その。幻滅、したかな…あははっ……ごめんね、紗江ちゃん」

    40 = 1 :

    「高校生の頃の僕とは、なんというかその……変わっちゃったって思うんだけどね…
       梅原にだって言われてるしさ、薫とかにも…」

    紗江「……どうしてですか…?」

    「うん…? どうしてって……その、煙草のこと…?」

    紗江「あ、いえ……そうじゃなくてその、どうして、わたしに……」

    紗江「……謝るんですか…?」

    「……だってさ、煙草なんか吸ってても…悪いイメージしか無いじゃない?
       美也だってやめてほしそうにしてるみたいだし、紗江ちゃんだって…知り合いに煙草すってる人がいたら嫌でしょ?」

    紗江「っ…………」

    「だからほら、こうやって辞められないでいる僕は……悪いじゃないか。だから紗江ちゃんに───」

    紗江「───べつに、わたしは大丈夫です…っ」ぐいっ

    「えっ……?」

    紗江「わ、わたしはっ……せんぱいがタバコ吸ってらっしゃってもっ……」ぐいぐいっ

    「う、うん……っ!」

    紗江「むかしのせんぱいとくらべたりっ……げ、幻滅したりなんか…したりなんか……しましぇん…っ!」かち

    紗江「かんひゃった……」

    41 = 38 :

    サエちゃん天使

    42 = 1 :

    「だ、大丈夫…? 紗江ちゃん…?」

    紗江「だ、だいひょうぶれふ……! んんっ~……!」ぎゅう…

    (恥ずかしそうに頬を包んでる……かわいいなぁ、相変わらず紗江ちゃんは)

    紗江「……っっ……だ、だからせんぱいっ…! わたしは、今のせんぱいでも……大丈夫ですからっ…!」

    紗江「謝ったりなんか……しないで、ください…お願いします…」ぺこり

    「ど、どうして紗江ちゃんがお願いするの……むしろ僕がお願いしたいぐらいだよ」

    紗江「…え、お願いですか…?」

    「うん、だってさ…こんな僕でも嫌いにならないでいてくれてる紗江ちゃんに……これからも、
       よければ僕を嫌わないでいてくれたら…いいなって、お願いしたいんだよ」

    紗江「そ、そんなことっ……全然かまいません…!」

    「…そっか、ありがとう紗江ちゃん」

    紗江「……えへへ…はいっ!」

    「…………」

    (──本当にいい子だなぁ、紗江ちゃんは。人を思いやって、きちんとしてる……美也も、
       いや、僕も見な習わないとね)

    43 = 1 :

    紗江「っ……」ぷるるっ…

    「……うん? 紗江ちゃん、やっぱり寒いの?」

    紗江「あっ、いえっ……私に気にせず、美也ちゃんが帰ってくる前に…もう一本すってどうぞ…!」

    「気にせずって……僕はもういいよ? タバコももう少ないし…」

    紗江「………あの、そのっ…じつは、お願いがあって…」

    「うん…?お願いって…?」

    紗江「何度もお願いしてすみません…でも、一回だけでいいんですけど……そのっ…」

    紗江「せんぱいが、タバコを吸ってる姿が……みてみたいんです、私…」

    「え? 僕がタバコを吸ってる姿が……見たいの?」

    紗江「よ、よければ…の話しですけど…」

    「…吸ったら一緒にちゃんと部屋に戻ってくれる?」

    紗江「も、もちろんです…!」

    「……。わかった、それじゃ一本だけ吸ってあげるね」すっ…

    44 = 16 :

    煙草吸う大将想像すると笑えてくるんだよなぁ……

    45 = 1 :

    紗江「っ……はい、ありがとうございます…!」

    「ありがとうございますって……あはは。タバコを吸うだけでそんな事言われたの初めてだよ」

    紗江「え、えっと……えへへ…」

    「それじゃあ、吸うよ? 煙がそっち行かないようにするから……でも、苦しくなったらすぐ言ってね?
       即座に火を消すからさ」

    紗江「わ、わかりました……っ! どうぞ……!」

    純一 かさっ……じゅぽっ

    紗江「…………」じぃー

    (…すっごい見てる、なんか気まずい…)じりり…

    紗江「わ、わわっ…火がついた…」じぃー

    「………」じりり…

    紗江「わぁー……まっかになって、ちょっと綺麗ですね……」

    「………」じりりり……

    紗江「……そ、そんなに一気に吸っちゃうものなんですかっ…?」

    純一 ぱっ……ぷかー

    46 = 1 :

    紗江「──わぁっ!ドーナッツの状のけむり……!」

    「……あはは、どう? すごいでしょ?」

    紗江「はいっ…! すごいです! せんぱい、今のってどうやったんですか…っ?」

    「どうやったのかって言われると難しんだけど……煙を口いっぱいに貯めてね」

    紗江「っ…っ……」こくっこくっ

    「こうやっておちょこ口にして……ぽってするんだよ?」

    紗江「へぇ~っ……たばこでこんなことできるなんて、はじめてしりました…!」

    「あはは、そっか。それじゃあもっと色んな技を見せてあげたいけど……煙草が凄く早くなくなっちゃうから、
       また今度に見せようかな」

    紗江「っ……ま、また今度ですか…?」

    「うん、また今度。あ、でも美也には秘密だよ…?」

    紗江「み、みやちゃんには内緒……わ、わかりましたっ…隊長!」ぴしっ

    「おっ、それ懐かしいなぁ。あはは、わかったかね中多君!」

    紗江「は、はいっ…! 今後またご指導…お願いしますっ…!」

    47 = 1 :

    「よろしい! また家に遊びに来なさい! ……よし、それじゃあ残りは普通に吸っちゃうね」

    紗江「は、はい…わかりました」

    「……ふー……大丈夫かな? 煙たくない?」

    紗江「だ、大丈夫です…! お気になさらずに…!」

    「そっか、ありがと……」じりり…

    紗江「…………っ」ぶるる…

    紗江(──ちょっと、寒くなってきちゃった…けっこうベランダにいたし…せんぱいは、さむくないのかなっ…)ちら

    「……ふー…」

    紗江(…タバコを吸ってるせんぱい、って…とっても大人って感じがするなぁ…美也ちゃんは大人ぶってるって言ってたけど…。
       わたしにも、いまのせんぱいは…とっても綺麗にタバコを吸ってるようにみえるけれど…)

    紗江「…………」ぶるっ…

    紗江(……高校の頃から、先輩はいっつも頼り甲斐があって……ご迷惑をかけぱなしだった…
       でも、こうやってせんぱいと…べらんだで、ぼーっとしていることが出来て…私はとっても嬉しい…)

    紗江「っ………」どきどき…

    とすっ……

    「ふー……げほっ!? けほっ、さ、紗江ちゃん……っ? どうしたの急に寄りかかって…!」

    48 = 1 :

    「よろしい! また家に遊びに来なさい! ……よし、それじゃあ残りは普通に吸っちゃうね」

    紗江「は、はい…わかりました」

    「……ふー……大丈夫かな? 煙たくない?」

    紗江「だ、大丈夫です…! お気になさらずに…!」

    「そっか、ありがと……」じりり…

    紗江「…………っ」ぶるる…

    紗江(──ちょっと、寒くなってきちゃった…けっこうベランダにいたし…せんぱいは、さむくないのかなっ…)ちら

    「……ふー…」

    紗江(…タバコを吸ってるせんぱい、って…とっても大人って感じがするなぁ…美也ちゃんは大人ぶってるって言ってたけど…。
       わたしにも、いまのせんぱいは…とっても綺麗にタバコを吸ってるようにみえるけれど…)

    紗江「…………」ぶるっ…

    紗江(……高校の頃から、先輩は頼り甲斐があって……今もこうしてる先輩は、とっても……かっこ良く見える。
       昔と変わらない、わたしの……わたしだけの、王子様……)

    紗江「っ………」どきどき…

    とすっ……

    「ふー……げほっ!? けほっ、さ、紗江ちゃん……っ? どうしたの急に寄りかかって…!」

    49 = 1 :

    紗江「………ちょっと、そのっ…寒くなってきちゃいました…せんぱい…」

    「えっ、それじゃあ…! 僕も早く吸っちゃうね…!」

    紗江「………い、いんですっ…ゆっくり、ゆっくりすってください…」

    「で、でも…」

    紗江「…こうやって、私はせんぱいから……体温をもらってますから、大丈夫です…あったかいですよ、せんぱいの身体…」

    「その、あのっ……け、煙とかっ…髪にしみついちゃうよ…!」

    紗江「っ……………せ、せんぱいにだったらっ…………その、いいですっ…」

    「い、いいですって…家の人になんて説明するの…?」

    紗江「…後でお風呂にでも入れば、おっけーなんですよっ……隊長っ…」ぎゅっ…

    紗江「…それでも、だめ…ですか?」ちらっ

    「っ……い、いやっ…うん! だめじゃないぞ中多くん…! おっけーだぞ…!」

    紗江「は、はいっ……ありがとうございます、隊長…っ」ぎゅう…

    「すぅー……けほっこほっ!……ふ、ふー……」

    50 :

    スレタイで石田純一かと


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