元スレ紳士「お暇でしたら保健室の先生になってみませんか?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
402 = 318 :
金髪「ばらしちゃいますよ……?」
栗毛「ひっ……ぃっ……」
少女はもう、分かっていた
手の内で膨れるそれが、もう彼女の求める問いに答えていたからだ
それでも、声を、聞きたかった
――いや、言わせたかった
栗毛「きもち、い、い……です……っ」
少年は羞恥に、頬を紅く染める
金髪「ふふっ」
その言葉で、少女の知覚しない感覚が満たされる
嗜虐心と、支配欲
じくり、と腿の内が震える
少女は少年の頤に手を当てて、そっと顔を上げた
金髪「良い子、ね」
403 = 380 :
寝れないよぉぉぉぉぉ
404 = 318 :
金髪「ねえ。いつもこんなふうにしていたの……?」
金髪「体育の時や、プールの時」
金髪「いいえきっと、普通の授業のなかでも……」
金髪「女の子達が回りを囲む中で一人、貴方はこんなふうに、求めていたの……?」
栗毛「ち、ちが……」
金髪「嘘は、ダメです」
少女はきゅっとしめるように、ソレを掴んだ
栗毛「うっ……うぅぁっ」
金髪「そうなのね……?」
栗毛「…………は、ぃ……」
金髪「ふふ。褒美よ」
少女は少年の耳元を、きらりと唾液の光るその舌で、舐めた
405 = 367 :
しえん
407 = 380 :
プールはどうしたんだ?
さすがに見学か
408 = 318 :
栗毛「はぁ……ぁ」
肺から空気がもれ出るような嬌声
それを聞くだけで、少女はじくん、じくんと、自信の内側の蠢きを感じていた
少年は、何かをもとめるように、足を捩る
金髪「何がほしいのです……?」
栗毛「な、なに……も……っ」
金髪「嘘はダメだといっているのに」
少女はもう、それの扱いを心得始めていた
さすっていたその手を、ぴたりと止める
栗毛「ぁっ……、くう……」
無くなった感覚に縋るような声のあとに、悔しさをにじませる呻き
金髪「ああ……」
彼のことを、支配している
ぞくり、と少女の体が、震えた
409 :
しえんた
410 = 318 :
学校の制服は、ブレザーだ
少女はその前ボタンを、片手ではずす
栗毛「ぁっ……」
すぐにブレザーの前は開かれた
そのまま、シャツのボタンにも手をかける
金髪「ふ、ふふ……」
全てが外れると、少年の肌があらわになった
少女はその肌を撫でる
這うごとにあがる彼の声が、心地よかった
金髪「そうれ」
栗毛「……っっ!」
胸の突起へ触れると、彼はもう、声すら上げずに背を反らせた
じわりじわりと、その周囲をなぞる
ツメで、引っ掛ける
そんなふうに弄ぶ事が、たまらなく快感だった
411 :
Mにはたまらんシチュエーションですな
412 = 318 :
少女はそこで、一つ思いついた
金髪「そこに、座りなさい」
床に座らせようかと迷ったが、ソレは少し彼がかわいそうだと思った
だから少年は、椅子に座らせた
金髪「行儀がわるいですが……」
少女は机に腰掛ける
金髪「足を、開きなさい」
栗毛「ふ、ぇ……っ!?」
少年はいやいやと顔を振る
金髪「……足を、開きなさい」
それでも、少女のもち札は彼を従わせるに十分だった
少年は顔をうつむかせ、両手で体を抱きながら、震える足をゆっくりと開く
金髪「スカートをたくし上げなさい」
栗毛「ぇ……っ」
少年はおずおずと、スカートの裾を持ち上げた
下着とタイツに隠されたままではあるが、彼の局部はもう、無防備
413 = 380 :
Mじゃなくてもいいわこういうの
414 = 318 :
少女は履物を脱いだ
黒いタイツをはいた足を持ち上げると、彼女はそれを少年の局部へと押し当てた
栗毛「はっ……あぁあッ!」
金髪「どう、ですか……?」
栗毛「ぁ、ぁああ……」
金髪「答えなさい」
栗毛「……い、いい……、いい、です……っ」
ぞくり
金髪「そう」
足を、ぐいと押し付ける
指くねりと動かせて、さする
栗毛「は、ぁあ……っ」
足などで、こうもよがっている彼を見て、彼女は恍惚を覚えた
そして次第に、隠されたままではなく、全てを剥ぎ取ったその姿を見たいと、思った……
415 = 380 :
足コキキターー!!
416 = 318 :
俺は壁に背をついて、頭を抱えていた
男(女)「俺が、ちゃんと注意していれば……」
本当は、男女だったのだ
もしあのような形で知られなければ
彼女達二人はもっと、まともな付き合いができていたはずなのに
男(女)(――ッ)
そのとき、足音が聞こえてくる事にきがついた
時刻は七時半
警備が、巡回する時間だった
男(女)(すまない……っ)
俺は悪いと思いながら
その教室の扉を、トントン、と、中にいる人間に聞こえる程度の大きさで、叩いた
417 :
やっと追いついた……
支援
418 = 318 :
そして俺は、足止めのつもりで警備の人と軽い世間話を交わしてから、保健室へと戻った
男(女)「無事に帰れているといいんだが……」
保健室で一人、ごちる
騒ぎは起こってないようだったから、おそらく大丈夫だろう
特に片方は生徒会の生徒だ
雑務で遅くなったとでもいえば何とでもなろう
男(女)「さて……、俺も帰るか」
俺は鞄を持って、保健室をでるのであった
419 :
ダメだ、寝る
頑張ってな~
420 = 318 :
男(女)「帰ったぞ」
紳士「おかえりなさいませ」
男(女)「……」
紳士「まだ怒ってらっしゃいますか」
男(女)「……もういい。俺がバカだっただけだ」
男(女)「挽回してやるからみてろよ」
紳士「おお、これは楽しみにしております」
紳士「ところで、夕食は」
男(女)「食べるかー」
紳士「ふふ、やはり食卓は複数で囲うのが良い」
男(女)「……そうだな」
421 :
しえん
422 = 318 :
翌日
男(女)「さて、整理だな」
保健室の仕事もそうそうに、状況の整理をすることにした
男(女)「俺は……」
現時点での俺は、二人存在する
“俺”と“私”だ
だたし、どちらも同時には存在できない
俺が女になれば“私”になり
俺が男になれば“俺”になるだけのはなしだ
これらは元々別の人間だったはずだが、何らかの理由で、一つになっている
いや、俺に統合されていると考えた方がいいだろう
なぜなら俺はどちらにもなる事ができるからだ
では、“本来の私”はどこへいったのか
問題はここだ
しかし、この問題に関して俺は有効な手札を持ち合わせていない
二人は別人である、という以上に迫る事ができない
だから俺は先日の問答で、負けたのだ
男(女)(なら、俺の持ち札って、なんだ……?)
423 = 421 :
しえん
424 :
ほ
425 = 318 :
“本来の私”が誰なのか分かれば手もあるのだが……そう簡単ではない
男(女)「なら、逆に“本来の俺”を考えればいいのかな……」
本来の俺は、ただのその日ぐらしである
社会人を少しやってはいたが、途中で会社が潰れて以降働いていない
とにかくその時の貯金で、今はその日暮らしをしていたのだ
知り合いも友人も、ほとんどいなかった
男(女)「だからこそ、“俺”を無視して、“私”に専念できるわけだが……」
つまるところ“俺”は――いてもいなくても、問題がなかった
男(女)「ぐ、そう考えるとつらいな……」
少なくとも“私”は、居なくなれば困る人間が出てくるのだ
誰も困らない“俺”とでは、雲泥の差だった
男(女)「家族とも連絡とってねーしな……」
家族すら困らないとなると、もうどうしようもない
426 = 318 :
住んでいるのは、三階建てのマンションだ
俺が住んでいるのは205号室
しかし204号室や104号室は存在しない
四や九はよく縁起が悪いとかで抜け番にされるが、まさにそれ
家賃四万円の1Kで、南向き
男(女)「ううむ、普通だな……」
趣味は――まあ、雑多に
普段はPCをいじったり音楽を聴いたりなどなど……
料理は余り得意ではない、たぶんあの紳士には負ける
男(女)「ううむ、俺自身の持ち札ってこういうことか……?」
なんか、違う気がする
男(女)「……実際に持ってるもの、っていうことかな……」
とすると最初に思い浮かぶのは――保険室の先生お仕事ノートだった
男(女)「うーむ」
これはもうすみからすみまで読みつくした
今更手がかりも何も――
男(女)「あ」
427 = 318 :
男(女)「“先生あのね。を目指すために”……だったか」
一番最後のページ、裏表紙。そのくぼみから浮き出た文字
男(女)「うーむ……」
先生あのね、とはどういうことか
男(女)「先生、あのね? ……かな」
話しかけられる先生、という事だろうか
男(女)「……む、もしそうなら……」
俺は勝手に思い込んでいた
このノートを書いたのは、あの紳士だと
男(女)「い、いや、違う……」
>男(女)「可愛い字、書くんだな」
>紳士「……人は見かけによらないというものです」
あいつは自分で書いた、とは言っていなかった
そしてただのマニュアルならば、“先生あのね。を目指すために”なんて書かない――つまり
男(女)「コレを書いたのが、“本来の私”……?」
428 :
おもくろい
429 = 318 :
一歩前進、だろうか
男(女)「そうか……、そういう先生になりたかったんだな」
ならばきっと、その人物は俺なんかより暖かい人間だ
男(女)「どこにいっちまったのかな……」
この姿は、俺にとっては殻でしかない
できることならば、本来の中身に返してやりたい
男(女)「まだ、ピースがたりないなあ……」
あいつを追い詰めるには、こんなんじゃ全然だめだ
もっとはっきりとした確証を……
男(女)「あと持っているものは……」
何度も言っているように、この代えられる体くらいか
男(女)「あー、あとそうだ……。一応部屋の模様替えも、できるか」
人を招く時くらいにしかつかえないけれど、一応持ち札ではある
431 = 318 :
金髪「こんにちは」
男(女)「んっ!? あ、ああ。いらっしゃい」
一瞬、昨日の事を思い出してどきりとしてしまった
金髪「何か考え事をしていらしたようですわね」
男(女)「ああ、少しな。体調不良か?」
金髪「いいえ。サボりですわ」
男(女)「は、はっきり言うなぁ……。生徒会の人間がそれでいいのか」
金髪「まあ、それでも生徒の一人ですし」
男(女)「ふむ……」
金髪「ところで……、保健室には今、お一人ですの?」
男(女)「え? あ、ああ。特に誰も居ないが」
金髪「……そう」
432 = 318 :
金髪「……昨日」
男(女)「……はい」
金髪「私たちのこと、見ましたわね?」
男(女)「……、……はい」
金髪「ノックをしたのは、先生?」
男(女)「はい」
金髪「そう」
金髪「……よかった」
男(女)「え……?」
金髪「ふふ、もし先生以外に見られていたら、大変でした」
金髪「もし違ったらなんて、とても考えてしまいましたわ」
433 :
とりあえず途中までしか見てないけどTSバンザイとだけ言っておく
434 = 318 :
金髪「とても助かりましたわ、警備の人がきていたのを、報せてくれたのですよね」
男(女)「う、うむ」
金髪「ありがとうございます」
男(女)「いや……、そのなんだ、あの場合感謝されていいのか、難しい」
金髪「でもそのおかげで見つからなかったのですから」
金髪「……もしかして、一部始終をみておられました?」
男(女)「い、いやそんなことはない。見つけたときに、少しだけ、だ」
男(女)「まあその、どうしたものかと困って、廊下にはいたが……」
金髪「ふふ、そのまま見過ごせばよかったのに」
男(女)「……ちょうど、君が彼の秘密を知った理由を、聞いてしまってな」
金髪「なるほど……」
男(女)「すまない」
金髪「……いえ」
435 = 318 :
金髪「アレを聞いたからこそ、私は悩みから一つ、解放されました」
金髪「……同性愛ではないのだ、と」
男(女)「そうだが……、しかしもっと普通なやり方があったと」
金髪「そんな事言ってたら、キリがありませんわよ?」
男(女)「む、そうだが……」
保健室の扉が、開かれる
金髪「あら」
栗毛「あの……」
男(女)「……いらっしゃい」
436 = 318 :
栗毛「昨日の……事、ですけど……」
金髪「やはり、ノックしたのは先生でしたよ」
男(女)「む、うむ」
栗毛「……そうでしたか」
金髪「昨日は、ごめんなさいね。つい、犯したくなってしまいました」
栗毛「お、犯しっ……」
金髪「ふふ。……嫌いに、なってしまわれましたか」
栗毛「.……え、えっと……」
栗毛「ううん……、そんなことは、ない、よ」
金髪「よかった」
栗毛「なんだかその、優しかった、から……」
金髪「あら、あんなことまでしたのに」
栗毛「そ、それはその、あの……っ! ぅ、ぅう……」
金髪「ふふ」
437 :
お
438 = 318 :
男(女)「……すまんな」
栗毛「い、いえ……、ここで話しちゃった僕もいけませんし……」
男(女)「しかし秘密がもれてしまったのは……」
栗毛「う……」
金髪「安心ください。別にバラしたりはしませんわ」
栗毛「ほっ……」
金髪「まあ、でも、それでたまにはゆすらせてもらおうかな」
栗毛「なっ!? そ、それは……冗談だよねっ!?」
金髪「ふふ、どうかなー」
男(女)「ううむ、まあ、悪い方に転がらなくてなにより……」
男(女)「あとはがんばれ、少年」
栗毛「見捨てないでくださいーっ!!」
439 = 331 :
かわいいなあ
440 = 318 :
金髪「……ところで、何に悩んでいたんですか?」
男(女)「え?」
金髪「ほら、さっき。何か考えているようでしたから」
男(女)「あ、ああ……」
男(女)「そうだな、アイツにも話したんだが……」
先日黒髪の少女と話したことを、伝えた
金髪「ふむ、なるほど……」
金髪「持ち札は分かったのですか?」
男(女)「うーん、大体……は」
金髪「もし考えても持ち札が思い浮かばなくなったら」
金髪「次の段階へ行ってしまえばいいと思いますわ」
男(女)「と、いいますと」
441 = 437 :
え?
442 = 318 :
金髪「周りを見て、探す」
金髪「そうですね……、持ち札をつかって、実験をしてみる、とか」
金髪「一回限りでなければ、ですけど」
男(女)「なるほど……」
金髪「とにかく行動をしていかないと、お話は進みませんわ」
金髪「何に関してかは分かりませんが……」
金髪「がんばって下さいませ」
栗毛「あはは……、僕は彼女以上の事はなにもいえないけど……」
栗毛「悩み事が解決すると、いいですね」
男(女)「……ああ」
男(女)「ありがとう。頑張るよ」
443 = 437 :
チッ
444 = 318 :
男(女)「ただいま」
紳士「おかえりなさいませ」
男(女)「なんかすっかり、お前が居る事になじんでしまった気がする」
紳士「ふふ、それはより親密になった、ということでしょうか」
男(女)「違うよ、慣れだよ」
紳士「これはまたはっきりとおっしゃられる」
紳士「さて、夕食にいたしますか」
男(女)「ああ。たのむ」
紳士「かしこまりました」
445 = 318 :
夕食を食べながら、向かい合う
男(女)「やっぱりこれ、お前の書いた本じゃないよな」
紳士「はい、正解です。その保健室の先生お仕事ノートは、私の書いたものではありません」
男(女)「“本来の私”が書いたって事でいいのか」
紳士「然様」
男(女)「なるほどね」
男(女)「ふと思ったんだが」
紳士「なんでしょう」
男(女)「お前の言葉って、どこまで信じていいの」
紳士「私は嘘をつきません」
男(女)「……そうか。嘘はつかないが、のらりくらりとはかわすってことだな」
紳士「さてなんのことやら」
446 = 318 :
男(女)「だけど、正解を持ってきたときは、正解って言うんだよな」
紳士「はい。根拠をしっかりと提示していただければ」
男(女)「……やっぱり、お前ってなんなんだ」
紳士「今まで以上のお答えは、できかねます」
男(女)「じゃあ質問を変えて……、味方なのか敵なのか」
紳士「敵ではない、としか」
男(女)「ふむ……」
男(女)「仕事っていうからには、利益はあるのか」
紳士「ありますよ」
男(女)「それが目当てなのか」
紳士「まあ利益というからには、それ目当てでしょう」
紳士「副次的な利益も、含めて」
男(女)「ふーむ……」
448 = 318 :
男(女)「難しいなあ……」
紳士「そうでもないんですけどね」
紳士「ですが簡単なパズルも、解けるまでは難しくも思えるものです」
男(女)「ふむ……」
男(女)「まあ、いいか。ゆっくり解いていこう」
紳士「はい」
男(女)「……ところで、食後にアルコールがほしいな」
紳士「そうですね……、しかし切らしておりますよ」
男(女)「そうか、なら買ってくる」
男「よっ」
紳士「そちらでいくのですか」
男「さすがに夜だしな」
紳士「……そうですね」
450 = 318 :
さっと玄関まで移動して、靴を履く
男「……ん?」
がちゃり
男「あれ……?」
がちゃり
男「開かない……?」
がちゃり、がちゃり
鍵がかかっているのかと思って、見てみる
かかっていない
男「…………」
今の今まで、まったりと話をしていたことで、油断していたのか
ぞっと、背筋を凍らせるような感覚が走る
もういちどドアノブをひねる
がちゃり
男「どういう……ことだ……」
玄関扉はどうしても、開かなかった
みんなの評価 : ★★
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