元スレ黒髪娘「そんなにじろじろ見るものではないぞ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★★×22
201 = 95 :
男「なんだよ、構って欲しいのか?」
黒髪娘「話し相手になって欲しいのだ」
男「素直だな」
黒髪娘「わたしは率直だ」
男「そっか。そういやそうだな」
黒髪娘「男殿の世界では、女も学問を修められるのだろう?」
男「ああ、そうだな」
黒髪娘「学識や技芸をもって宮仕えも叶う」
男「公務員とか、会社員とかな」
黒髪娘「そうか。……ふふふっ」にこっ
男「どした?」
黒髪娘「良い世界だな。
――そんな世界、早く……来ると良いなぁ」
男「……」
202 = 95 :
黒髪娘「ん?」
男「あのさ」
黒髪娘「うむ」
男「……」
黒髪娘「どうしたのだ」
男「……っ」
黒髪娘「なんだ。変な顔をして」
男「なんでもない。1分くれ」
黒髪娘「……」
男「……」
黒髪娘「?」
男「……あー」
黒髪娘「?」
男「黒髪の。髪の毛、触りたい」
黒髪娘「――え」
203 = 197 :
容姿がシャナ以外思い浮かばない
204 = 95 :
男「ダメかな?」
黒髪娘「……駄目……じゃない」
男「触るな?」
さら……さら……
黒髪娘「……うぅ」
男「手触り、良いな」
黒髪娘「あの……ど……どうし……男殿は……」
男「ん?」
黒髪娘「なんで、髪を……」
男「あー。んー。……触りたかったから」
黒髪娘「そ、そうか」
さら……さら……
男「豪華な感じ。……宝物みたいな」
黒髪娘「褒められたみたいだ」
男(なんか、いろいろこだわりとか倫理観とか。
越えちゃってるよな。この髪の感触も、気持ちも)
206 = 95 :
と、いうところで書き貯めも尽きました。
お昼までQKいってまいります。
みんなの分は、ここにチーズママレードサンドを
置いておきます。食っておくれ。
207 :
一旦乙
208 :
>>206 食わせていただくぜ!
210 :
>>1
何故かタイトル見た時にあんただと思ったよ。
211 :
ふう
212 :
パー速から来ました
213 :
これは大変興味深い
215 = 95 :
――黒髪の四阿
友女房「姫~。ひーめーっ」
がたっがたたっ
黒髪娘「どうしたのだ?」
友女房「文ですよっ。藤壺の方から」
黒髪娘「……珍しい」
友女房「遅くなってはいけませんから」
黒髪娘「……梅の香」
友女房「あらあら。まぁまぁ。寒中梅でございますね」
黒髪娘「むぅ……」
友女房「なんで困りますか。
雅やかな心遣いではございませんか」
黒髪娘「こう言うところが隙がない。困る」
友女房「そういう物でございましょうかね」
黒髪娘「……うー」
友女房「なんと?」
216 = 95 :
黒髪娘「……歌会の誘いだ」
友女房「さようですか。これはまた」
黒髪娘「……」
友女房「何かあるので?」
黒髪娘「形勢を明らかにしないわたしを
哀れにおもってくださったのであろう」
友女房「……」
黒髪娘「このままでは私に風あたりが強くなりすぎると
そう考えてくださったのではないかな」
友女房「さようですか」
黒髪娘「……」
友女房「お返事はいかがいたしましょう」
黒髪娘「……」
友女房「しばらくお考えになられますか」
黒髪娘「そうする」
友女房「姫の良いように」
217 = 173 :
しえん
218 = 95 :
――夕刻
ごとん、とさっ
男「ふぅ。到着、っと」
黒髪娘「男殿」
男「お。黒髪。お出迎えありがとう」
黒髪娘「出迎えたわけではないが。
しかし、男殿を迎えられると気持ちが暖まる」 にこっ
男(うわ。……すげぇ可愛い。
やばいな。この間髪触ってから、
どんどん可愛く見えるよ。
病気だぞ、これ……)
黒髪娘「どうした? 寒かろう?」
男「おう」
黒髪娘「丁度昼餉だ。いま友に云って用意させる」
男「へぇ、何食べるの?」
黒髪娘「雑煮だ。餅なのだが……。
餅は食べれるだろう?」
男「おー。大好きだぜ」
219 = 95 :
――黒髪の四阿、炬燵
友女房「さぁ、どうぞ」
黒髪娘「頂こう、男殿」
男「ああ、頂きます。ん。美味しいな」
黒髪娘「温かいなぁ」
男「……お、雑煮は魚なんだ?」
友女房「鯛で出汁を取らせて頂きました」
黒髪娘「餅はそれで良いのか?」
男「おう、とりあえず二つでな」
黒髪娘「んぅ……」
男「お、すごく伸びてるな」
黒髪娘「……ん。んく……。
そんなにじろじろ見るものではないぞ」
男「そっか」
友女房「美味しゅうございますか?」
男「ええ、ばっちりですよ」
220 :
無意識にシーキューブっていうラノベのフィアってキャラで脳内再生してた
フィア銀髪なのにどうしてだろうな
まぁかわいいからいいやしえん
221 :
今日、コッチは天気が良くて暖かいんだ。
こんな日に、和菓子とお茶でも頂きながら読みたいよ。
222 = 95 :
黒髪娘「うぅ。美味だ。私は雑煮は大好きだな」
男「カブの葉が美味いよな」
黒髪娘「そちらでも食べるのか?」
男「もちろんだ。味噌汁とかにもいれるぞ」
黒髪娘「うむ。煮るのも旨いな。ひたしもよい」こくり
男「……」 じぃ
黒髪娘「ん? どうした、男殿」
男「いやいや。なんでもないよ」
黒髪娘「?」
男(一瞬見とれたとか、いえねぇし)
黒髪娘「……ふぅ」
男「どした?」
黒髪娘「ん? いや。んー」ぽて
男「??」
223 = 95 :
黒髪娘「お腹がいっぱいで、温かい炬燵。
駄目になってしまいそうだ」
男「多少駄目になっておいた方がいいよ」
黒髪娘「そうかな」
男「そう思うね」
黒髪娘「男殿」
男「ん?」
黒髪娘「……掌を、借りれるだろうか?」
男「いいけど」
黒髪娘「額に」
男「ん……。うん」
黒髪娘「ああ……」
男「どうしたんだ?」
黒髪娘「温かくて。嬉しい」 くすっ
男「そか」
224 :
栗饅頭よし
緑茶よし
炬燵よし
昼からのんびりなので、まったりしながら読ませてもらうね
225 = 95 :
黒髪娘「……」
男「寝ても、構わないぞ」
黒髪娘「眠いわけではない」
男「そなのか」
黒髪娘「私が、男殿の半分ほどでも
他人を思いやって気を遣える性分であったならなぁ」
男「なんだそれ」
黒髪娘「いいや。……うん」
男「何かあったんだろう? 云ってみろよ」
黒髪娘「……歌会の誘いがあってな」
男「ふむ。パーティーか」
黒髪娘「私の立場もかなり厳しいのだ。
藤壺様がそれに気遣って誘ってくださった」
男「藤壺様って云うのは、良いやつなのか?」
黒髪娘「ああ。世話になっている。
心遣いの細やかなたおやかな方だ。
今上帝の寵をうける妃の一人なのだ」
226 = 200 :
>>220
ありがとう
227 = 95 :
男「で、何を悩んでいるんだ?」
黒髪娘「そんなわけで藤壺様は後宮では
大きな存在感を持っているが、唯一ではないのだ。
妾妃はひとりではないからな。
私を呼んでくださるのは嬉しい。
私は確かに引きこもりの出不精だが
呼んでくださるのならばはせ参じるくらいのことはしたいのだ。
……しかし、私は気も遣えない不調法物だし
他人の言葉を上手に受け流すことも出来ないし……」
男「そうか? そんなに気にしなくても良いかと思うけど」
黒髪娘「そうはいかない。
宮中では目に見えない諍いや政争が続いているんだ……。
私が参加してみっともないところを見せれば
それは、藤壺の方の恥にもなってしまう」
男「ん~」
黒髪娘「私が恥をかくのは、かまわない。
どうせ物の怪憑きの引きこもりだから。
でも、誘って下さった方に恥をかかせるのは
忍びない……」
男「断れないの?」
228 = 95 :
黒髪娘「それは、出来る」
男「そっか」
黒髪娘「……でも、藤壺様は、お悲しみになるかな」
男「……」
黒髪娘「いつも断ってきたんだ」
男(――本当は、行きたいんだな)
黒髪娘「……」
男「なんだ、手のひら気に入ったのか?」
黒髪娘「落ち着く」
男「へこんでるな」
黒髪娘「そう言うことではないんだが」
男「?」
黒髪娘「なんでもない。……私の顔をじろじろ見るな」
男「へいへい」
229 = 95 :
黒髪娘「んぅ……」
男「あのさ」
黒髪娘「うん」 くてっ
男「出ろ、って云ったらどうする?」
黒髪娘「男殿が?」
男「うん」
黒髪娘「……」
男「確かに責任は重大だけどさ。
黒髪がそんなに駄目だってのが、
ちょっと想像できないんだよな」
黒髪娘「……私は本当に不器用なのだ。癇癪持ちだし」
男「癇癪持ってるのか?」
黒髪娘「うん。――やっぱり、悔しいとつらい。
私を人間としてみてくれない人には、優しくできない」
男「それは癇癪じゃないと思うけど」
黒髪娘「そうかな……」
230 = 95 :
黒髪娘「男殿は、出た方が良いと思うか?」
男「ああ」
黒髪娘「……」
男「思うんだけどさ。あんまり一人で戦う必要も
ないんじゃないか?」
黒髪娘「え?」
男「友さん何回か云ってたよ。“右大臣家の格”とか。
“姫様の名誉”とかさ。それって、つまり名前だよな」
黒髪娘「名前……」
男「あー。よく判らないけどさ。
そう言うのってチーム戦なんじゃないのかな。
現場に行って恥をかくか恥をかかないかは、
黒髪の腕もあるけれど、優秀な女房が居るかどうかにも
左右されるんじゃないの?」
黒髪娘「それは……。確かにその通りだが」
男「友さんって、出来るんじゃねぇの?」
黒髪娘「……う」
男「投げちゃっても良いんじゃないの?」
231 = 95 :
黒髪娘「男殿……」
男「手を貸すからさ」
黒髪娘「男殿も?」
男「うん」
黒髪娘「なぜっ?」
男「そんなにびっくりするところか?」
黒髪娘「祖父君はそんな事は言わなかった」
男「爺ちゃんと俺は違うよ。
爺ちゃんは、ここに来たことを……
多分、黒髪に何かを教えるためだと思ってたと思う。
黒髪が余りにも希っていたから」
黒髪娘「……」
男「でも、俺は違うからさ」
黒髪娘「……うん」
男「俺としては、もうちょっと
格好良い引きこもりが見たいんだよ」
232 :
のぞみっていた?
233 :
くそ・・・出かけなければいけないのに・・・
234 :
追いついた。続きが気になりすぎる
235 = 95 :
>>232
希っていたから(こいねがっていたから)
ちょっと書き溜めしてくる
236 = 220 :
あーもう黒髪かわいいなぁ黒髪っ
237 = 173 :
茶でもすすりながら待ってるさ
238 = 112 :
ないしのかみかわええええええええええ
239 :
黒髪かわゆ
240 = 200 :
>>235
お疲れ~待ってる
241 :
やばい面白すぐる
242 = 95 :
――『和名類聚抄』より
穀類では、稲類、麦類(大麦、小麦、カラスムギ)、
アワ、キビ、ヒエ。主食は米。小麦はうどんのように
して食す。
豆類は、大豆、小豆、クロマメ、ササゲ、エンドウマメ。
イモ類には山芋やクワイ。
野菜は瓜類各種、蒜類(ねぎ、にら、にんにく)、
水菜類(せり、ジュンサイなど)、
園菜類(アオナ、カブラ、タカナ、カラシナ、フキ)
野菜類(ナスビ、アブラナ、ワラビ、ゴボウなど)
草類(ウド、イタドリ、蓬、ユリなど)
蓮類、葛類、たけのこ、タラノメ、ククタチ、キノコetc。
動物性蛋白の補給源としては、魚介類が中心であった。
近海魚は殆ど今日の日本と変わらない物が食されており
庶民は鰯やあじなど。貴族においては鮎や鯛が珍重された。
また貝の類、海草などの水産物が大いに食べられた。
動物も多量にではないが、ヤマドリ、ハト、カモ、ウズラ
またクマ、カモシカ、タヌキ、イノシシ、ウサギなどが
食用として記録に残る。鶏も唐から輸入されたが、卵は
薬用として用いられた。
果実は主に桃、スモモ、ウメ、カキ、タチバナ、梨、
ザクロ、ビワなどが……
243 = 95 :
――男の実家
男「なんだなんだ。結構食材豊かだな。
もちろん輸送の関係で、いつでも食べられる
訳じゃないんだろうけど。結構あるじゃん」
男「味付けは……」
ぺらっ
男「基本的には、基本は塩と酢か。酢は米酢なのか?
そのほかに、醤(ひしほ)、味醤(ミソ)。
大豆に小麦の麹か。塩分は低そうだなあ。
そのほか、わさびは、あると」
男「あ-。……そゆことね。
砂糖がないわけだ。そんであんなに
美味しい美味し云ってたのか。
砂糖、砂糖……砂糖の歴史ってなんの本に載ってるんだ?
Wikiりゃでてくっか?」
男「砂糖は……奈良時代に輸入。当初は薬用。
ふむ……サトウキビの栽培は江戸時代か。
こりゃ、到底手に入るわけもないな。
いんちきで、黒糖持って行っちまうか」
男(許されないのかも知れないけどなー)
男「まぁ、その辺俺は爺ちゃんとは違うし?」
244 :
希って
245 = 244 :
すまん、誤爆った
246 = 95 :
がちゃ
姉「あら。あんたいたの?」
男「あー。んー。いたよ。ちっと台所使ってる」
姉「なに」
男「いや、ゲル化実験?」
姉「料理してるだけじゃん」
男「まぁね」
姉「ふぅん」
くつくつ、くつくつ
男「……」
姉「ミネラルウォーターとって」
男「はい」 きゅぽ
姉「ん。あんがと」
男「庶民は水道水じゃない?」
姉「ビールの代わりなの」
247 = 95 :
男「言いたい放題無敵キャラな」
姉「これくらいの強度ないとね。荒くれ者どもの
リーダーはつとまらん!」
男「Aチームかよ」
姉「うはははは! ははっ。そういえば……例のさあ」
男「?」
姉「例の中学の」
男「ああ」
姉「どうなった?」
男「なんでそんな事聞くのさ?」
姉「聞いた方が良いから」
男「なんで?」
姉「まぁ、なんだかんだ云ってさ。
あんた、出来の良い弟だし?
あたしより高給取りになりそうだしさ。
……姉ぶりたいのよ」
男「……そっか」
姉「白状なさいよ。あんた最近、むちゃくちゃ
勉強とかしてるじゃん。バイトも詰め込んでるし」
248 = 95 :
男「うん、覚悟決まった」
姉「へぇ……」にやにや
男「話すのやめた。中止~」
姉「ちょ。待った待った! もう茶化さないっ!!
教えてよ。ねぇってば」
男「だから、覚悟決まったって」
姉「へぇ。どんな娘? 可愛い? 美少女?
チチの大きさどんなもん? まさかあたしより
でかくないでしょうねっ」
男「すげぇ、頑張り屋さんだよ」
姉「……おやおや。なんか父性じみたこといっちゃって。
もうちゅーしたのか? あん? この童貞。うりうり」
男「してませんー」
姉「なんだよ。チキンだな。ゴム無かったのか?」
男「そう言うんじゃないわけ」
姉「覚悟決まったんでしょ? 条例を突破する
覚悟とか。アグネスを敵に回す覚悟とか。
上野千鶴子あたりから朝まで精神攻撃受けたりして」
男「いや、もうマジ姉ちゃんキツイす」
姉「なーによ~」
みんなの評価 : ★★★×22
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