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    元スレ黒髪娘「そんなにじろじろ見るものではないぞ」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×22
    タグ : - 黒髪娘 + - 2 + - あずにゃん + - ねとられ + - ほのぼの + - もう帰って + - ゼロ + - ダイゴ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    102 :

    なんで寝ようと思った矢先に再開するの馬鹿なの

    支援

    103 = 95 :

    「……」ぷらぷら
    黒髪娘「?」

    「いや、俺も振ってみてる」
    黒髪娘「殿方はそのようなことをする物ではない」

    「そうなのか?」
    黒髪娘「格に関わる。こっちへ来てくれ」

    「いいけど」 もそもそ
    黒髪娘「指の間がだるいのだろう?」

    「ずっと書いたりキー打ったりだったしな」
    黒髪娘「こうして、先の方から」

    ぺと、きゅ

    「うぁ」

    黒髪娘「指圧していくのだ。ぎゅ、ぎゅっとな」
    「いいよ。悪いよ」

    黒髪娘「気にすることはない」

    104 = 95 :

    黒髪娘「……ん」 きゅ、きゅ
    「ほっそい指だなぁ」

    黒髪娘「そうか……嬉しいな。私の数少ない長所だ」
    「そなのか?」

    黒髪娘「うん。器量が悪いのだ」
    「へ?」

    黒髪娘「何度も言わせるな。私は、その……
     生まれつき器量が悪くてな。それでも、幼子は愛らしい。
     また賢ければそれだけで清らかなどと云われるだろうが
     この歳になっては良い訳は何もつかぬ」

    「美人なのに」

    黒髪娘 ぴきっ

    「?」

    黒髪娘「そんな事はないっ。それは男殿の世辞だ」
    「そんな事ないんだけどなぁ」

    黒髪娘「――では、おそらく価値観だろう」
    「あー。それはあるかもな」

    105 = 95 :

    >>101
    ないよ。このスレが最初だよ。
    夜中に再開してごめんなさいごめんなさい。

    107 = 95 :

    黒髪娘「……」 きゅ、きゅ
    「ちなみにさ、この時代だと美人はどんな感じ?」

    黒髪娘「んー」じろっ
    「いや、不愉快な話題なら良いんだけどさ」

    黒髪娘「ふぅ……。いや、良い。
     知識を共有するのは善だ。
     そうだなぁ。瓜実と云う言葉があるが、
     顔はふっくら目がよいそうだ」

    「黒髪だってふっくらじゃないか」

    黒髪娘「足りてないのだ。あとは、黒髪だな」
    「それは合格か」

    黒髪娘「うむ。これは最大と云って良い自慢だろうな」
    (それで褒められた時に照れていたのか……)

    黒髪娘「顔の造作については、まぁ好みもあるだろうから
     細かいことは私はよく判らない。
     ただ私は化粧なんて殆どしないから」

    「そだな」

    黒髪娘「あとは、雰囲気と体型だな」
    「ふむ」

    108 = 95 :

    黒髪娘「まず、雰囲気だがこれはもはや決定的で
     かそけき風情が無いとダメだ」
    「かそけきってなんだ?」

    黒髪娘「え? 判らないのか。うーむ。
     儚げというか、日を当てたら消えてしまいそうな
     弱々しい感じだとか、たおやかで女性らしい様子だ」

    「あー」
     (つまり線の細い病弱美少女で従順系ね……。
     そんで13で結婚ってどんだけロリコン天国だよっ!?)

    黒髪娘「わたしは、ほら」
    「?」
    黒髪娘「言葉遣いがきっぱりしてしまっているし、
     変に漢詩や明法を学んでしまっているし。
     そういうたおやかは雰囲気が全くないんだ」

    (そういや、凛々しい美少女系だもんな……。
     時代のニーズにはまったく合ってないか)

    黒髪娘「和歌や大和歌を女性が学ぶのは良い。
     むしろ推奨されるけれど、漢詩はなかなか珍しいしな」
    「そっか」

    黒髪娘「それに」 きゅ、きゅ
    「どした?」
    黒髪娘「あ、いや。……うん」 かぁっ
    「?」

    109 = 101 :

    >>105 夜中なのは構わんが>>95は何だ?

    110 = 95 :

    >>109
    いや、Dionはこの間まで規制が入っててスレ立てができなかったんだよ。
    で、スレが立てられなかったからしばらくSS書いてなかった。
    でも昨日やったらなんかあっさりスレが立ってしまった。
    で、頑張るぜーと云う話で。前スレがあるとかではないんだぜ。
    まぁ、夜だしママレード饅頭でもくっていってくれろ。

    111 = 101 :

    あぁ…あんたか
    俺もdionだが規制されちまったな…

    113 = 95 :

    黒髪娘「ほら。さっきの話の続きの、体型だ」
    「あ、ああ」

    黒髪娘「もう判っていると思うが、
     雰囲気の麗質がそうだから、美人の条件って云うのは
     儚げな雰囲気なんだ。具体的に云うと、
     首筋がほっそりしていて全体的に細くて
     む、むねとか……。無ければ無いほどよくて……」

    (無乳最強世界っ!?)

    黒髪娘「わたしは、その。けっこう、太ってる」

    (ふとってないふとってない! 俺基準で十分小柄っ!)

    黒髪娘「あちこち出っ張ってて不格好だ」

    (その出っ張りを捨てるなんて、とんでもないっ!)

    黒髪娘「こほんっ」 きゅ、きゅっ
    「おう」

    黒髪娘「そう言うことなのだっ」
    「そ、そっか」

    黒髪娘「まぁ……。本質はそこじゃないのだが」
    「?」

    114 :

    魔王のやつをゆっくり読むのが最近の日課での
    量が多くてなかなか終わらないことが嬉しいなんて久しぶりだw

    がんがれ支援

    115 = 112 :

    とんでもけしからんな!

    116 = 95 :

    黒髪娘「この時代では、男女は顔を合わせないで
     恋をするのが普通なのだ。祖父君が教えてくれたが
     そちらの時代では違うのだろう?」
    「ああ、そうだな」

    黒髪娘「この時代では、女性は几帳や御簾ごしに
     声を掛けるのが常識だ。初めは直接声を掛けもせずに
     目の前に相手が居ても女房に伝言を頼むほどだ。
     まぁ、これは先ほど云ったかそけき風情とかに
     関係あるのだがな」
    「ふぅん」

    黒髪娘「だから男女間において、容姿はさほど重要ではない。
     まぁ、少なくとも貴族の間ではそう聞いている。
     私はなにぶん経験に乏しいのだが……。
     むしろ第一印象は、文のやりとりだ」

    「文か~」

    黒髪娘「うむ。和歌でも短信でも何でも良いのだが」
    「ふむふむ」

    黒髪娘「この時代の恋は、その殆どの部分が
     文のやりとりだ。
     上手に文で恋の気持ちを盛り上げて、盛り上げて、
     盛り上げて後は怒濤のようにそのぅ……」 ごにょごにょ

    「?」

    117 :

    圧倒的支援だ

    118 = 95 :

    黒髪娘「とにかくっ。
     最期は一気に燃え上がるのが
     基本であり完成度の高い恋の形であると云うことになっている。
     会えなければ会えないほど
     あなたの顔が浮かんで恋い焦がれる……とか。
     そういう世界の話……らしい。
     わたしなど、会ったこともない相手の顔が浮かんでくるなど
     酒にでも酔って居るのではないかと思うのだけれど」

    「あはははっ」

    黒髪娘「笑わないでくれ。
     まぁ、そんな事情だから、本当はそこまで姿形や容姿が
     重要なわけではないのだ」

    「そうだよなぁ。容姿にびっくりした時って、
     要するに手遅れなんだろ? あははっ」

    黒髪娘「うむ」 きゅ、きゅっ

    「そんで?」

    黒髪娘「だから、要は文のやりとりの中で、
     相手が望むような線が細くて弱々しい、
     でも一身に相手に恋い焦がれるような女性を演じられれば
     それは“美人”といっても良いかと思う」

    「ああー。うん。納得したぜ」
     (つか、それってネット美人とかネカマの論理じゃね?)

    119 = 112 :

    ママレモンは理屈屋で生き遅れた子が好きなんだろうと予想しつつ支援

    120 = 95 :

    黒髪娘「でも、ほら。私は性格も不器用だから」
    「……」

    黒髪娘「相手を騙すような歌は、読めない」
    「歌は得意だろう?
     あれだって学問の大きな分野だって聞いたぜ?」

    黒髪娘「嘘をつくのは苦手だ。
     嘘をつけるくらいなら、きっと引きこもりなんてやってない」
    「――そっか」

    黒髪娘「でも、この世界では、恋は嘘を基本にしてる。
     最初から相手はこうだと決めてかからないとだめなんだ」

    きゅ、きゅっ

    「……」

    黒髪娘「反対」
    「?」

    黒髪娘「反対の手もしよう」
    「え? あ。すごい! 手が軽くなった!」ぶんぶんっ

    黒髪娘「そうであろう?」 にこっ

    121 = 95 :

    黒髪娘「……」 きゅぅ、きゅぅっ

    (こんな風にしてるところなんて、
     すごく可愛い和風美少女なのになぁ……)

    黒髪娘「そちらはどうなのだ?」
    「?」

    黒髪娘「祖父君に少しは尋ねたのだが。
     祖父君は、ほら。お年を召していられたから……」
    「あー」
    黒髪娘「そちらの恋はどのようなのだ?」

    「こっちかー。んー。
     まず、男女が顔をあわせないと言うことはないな」
    黒髪娘「うむ」

    「爺ちゃんから聞いたかと思うけど
     義務教育って云って、こっちの世界の日本。
     つまり大和では、平民まで含めて全員学校に行くんだ。
     えーっと、6、3で9年。殆ど全員が高校まで含めて12年」

    黒髪娘「うん、聞いている」

    「男のみ、女性のみの学舎もあるけれど
     殆どは驚愕と云って、男女が一緒に学ぶ。
     一つの学舎に同じ年齢の子供が百人以上居ることが多い。
     学舎全体では数百人ということもあるな」

    黒髪娘「ふむ」

    122 = 95 :

    「で、それだけ学ぶ期間が長いから
     学舎では友人も作るし、年頃になると異性に興味も出るよな。
     まぁ、なんだ。
     改めて説明すると照れくさいな。
     なんの罰ゲームだよこれっ」

    黒髪娘「ん? 興味深い話だぞ?」

    「で、そういう状況で、大抵は気になる異性が出来てー」
    黒髪娘「ふむ」

    「紆余曲折があるな」
    黒髪娘「その紆余曲折が重要ではないかっ」

    「ぐっ」
    黒髪娘「話して欲しい」
    (なんでおれは中学生の女子に圧倒されてるんだっ)

    黒髪娘「ほら、丁寧に指圧するから」 きゅぅっ
    「……うう」

    黒髪娘「ほら」
    「わぁったよ」

    123 = 112 :

    この時代の人からすると男女が同じ教室で学ぶのは驚くべきことなので驚愕なのですね!

    124 :

    まーた規制だよ

    125 = 95 :

    「まぁ、その辺は年齢に寄るんだよ。
     幼い時――おおむね10歳前後とかは、一緒に遊ぶだけだ」
    黒髪娘「ふむぅ。筒井筒か?」

    「なにそれ」
    黒髪娘「幼なじみ」 きゅっきゅっ
    「ああ、それだ」

    黒髪娘「それで?」
    「そっちと違ってこっちには顔を隠す習慣はないからな。
     その後もずっと一緒に学び続ける。
     あー。最初に云っておくと、こっちの世界では
     寿命伸びてるからな? 平均寿命も70超えてるし。
     結婚は25~30位が多い。だから、恋愛のペースもずれてるぜ?」

    黒髪娘「ふむ。――承知した」

    「15歳くらいになると、やっぱり異性に興味が出てくるな。
     で、みんなに隠れてこっそり二人で遊びに
     行ったりすることも覚える。
     これをデートという」
    黒髪娘「それは自宅ではダメなのか?」

    「自宅でも良いけどな。まぁ、人目に触れないというか
     ドキドキがほしいんだろ。たぶんな」

    黒髪娘「ふむぅ」きゅむ、きゅむ

    126 = 95 :

    「でも、この年齢ではあんまり
     身体を――あれだ。その“最期”ってのは推奨されないな」
    黒髪娘「そ、そうなのか?」

    「こっちでは成人ってのが20歳なんだ。
     結婚も出来ないのにいたずらに
     相手とそう言うことするのは、不道徳って云う考えがある。
     まぁ、実際には17,8になれば経験してるやつも多いんだけどな」

    黒髪娘「そのぅ、男殿は」
    「黙秘する」 きっぱり
    黒髪娘「むぅー」

    「20前後になると、お金を稼ぐ方法も増える。
     さらに上の学舎、大学に行くやつや、職に就くやつも出る。
     そうなると二人のデートも本格的になるな。
     遠出したり、食事をしたり、プレゼントをしたり」

    黒髪娘「そうか。平民でも貴族のような
     贈り物をするようになるのだな」

    「そうだなぁ。つまりあれだ。
     みんなが貴族と平民の中間みたいな世界なんだよ」
    黒髪娘「ふむふむ」

    「で、その間に出会いと別れがあって。
     一人の相手のみで思いを遂げる一対もあれば
     相手を変えて恋を楽しむような人もいるわけだ」

    黒髪娘「それはこちらも大差ないな」 きゅむ、きゅむ

    127 = 95 :

    「20を越えたあたりで、世間的には成人。
     でも、一人前と認められるのは、
     特に男は25を超えてからかな。
     そうなると思いをさだめた相手に結婚の申し込みをする」
    黒髪娘「ふむ」

    「男からが多いけれど、
     女性からってのも最近はあるようだな。
     ……退屈じゃないか?」

    黒髪娘「そんな事はない」

    「そか。でも、もう話も終わりだ。
     結婚しても良いな、となったら二人で両家の両親に報告して」

    黒髪娘「え? そこで報告するのかっ!?」

    「ん? そうだよ。
     もちろん許婚とか、両親主導のお見合いなんて
     云うのも残っちゃ居る習慣だけれど、少数だ。
     結婚は当事者二人の問題だからな。
     まぁ、場合によっては反対されたりもするけれど。
     最終的には当事者二人の決意が固ければ結婚を阻む物は、
     そうはないよ」

    黒髪娘「そ……そうなのか……」

    「で、結婚する。めでたしめでたし」

    129 = 95 :

    黒髪娘「想像もつかない世界だ」
    「そりゃ、まぁ。俺だってこっちの世界のことは
     見てるけれど判らないことばかりだ」

    黒髪娘「……うむ」 きゅ……
    「どした?」

    黒髪娘「あ。いや。すまん。さぼってしまった」きゅむっ
    「いや、それは良いんだけど」

    黒髪娘「はははっ。
     いや、ちょっと空想してしまっただけだ。
     酒を頂いたわけでもないのにな」

    「……」
    黒髪娘「……」

    きゅむっ、きゅむっ

    黒髪娘「男殿の手は、大きいな」
    「そっか?」

    黒髪娘「うむ。大きい」
    「そうか」

    130 = 95 :

    ちょい書き溜めてくる60min

    131 = 101 :

    60分なら大丈夫だよな…?
    寝よ

    133 :

    うん、これは好きだわ

    135 :

    職場に茶髪しかいなくて嘆いている俺が寝る前に保守

    136 :

    全裸待機

    137 :

    これは非常に興味深い。

    安心感がある。

    138 = 95 :

    ――黒髪の四阿

    黒髪娘「~♪」
    「ごきげんですね、姫?」 にこにこ

    黒髪娘「ああ。友か。見てくれ、立派だろう?」
    「あらあら。これはこれは」

    黒髪娘「上の兄様からだ。見事な鯛だ」
    「ですねぇ、美味しそうです」

    黒髪娘「塩をして干そう」
    「お食べにならないので?」

    黒髪娘「沢山届いたのだ。
     食べるのはもうちょっと小さいやつでも良いだろう?
     これはひときわ立派だから、男殿にとっておきたい」

    「あらあら。そうですねぇ」

    黒髪娘「女房達の分もあるから、みんなで食べると良い」
    「それはありがとうございます」

    139 = 95 :

    かたかた、ぱさり

    黒髪娘「うん。その荷物も運んでいってくれ」
    「対の部屋も整いましたねぇ」

    黒髪娘「男殿もいつまでも自室がないのは居心地も悪かろう」
    「そうですね。まぁ、この程度の調度ならば
     豪華すぎることもなく、不審なこともなく」

    黒髪娘「そうかな。不調法ではないかな?」
    「雑色(※)だとすれば過ぎた部屋です」

    黒髪娘「男殿は客人だ」
    「客人だとばれるとやっかいですよ?」

    黒髪娘「それはそうだが……」
    「男様は異界のお客人です。
    この世界での豪華さなどを気にされないですよ」

    黒髪娘「それもそうだな」
    「とは言え、右大臣家の格という物がありますからね。
     ええ、この友女房が一肌脱ぐといたしましょう」

    ※雑色:男の使用人

    140 :

    >>1は日本文化を学んでる大学生かなんかなのかね
    支援

    141 = 95 :

    ――男の実家

    「おろ。姉ちゃんいたの」
    「うん、休み~」 ぽりぽり

    「すげぇ格好な」
    「うっさい」

    「水、飲む?」
    「あー。ミネラルで。氷一個」

    「寒いのに」
    「頭はっきりさせたい~」

    からん

    「はいよ」
    「さんくー。この恩は返さないけど」
    「いーよいーよ」

    142 = 137 :

    128s規制うぜー
    頑張れー、丁度言い暇潰しになる。

    143 = 95 :

    「んっく、んっく。……どうしたー?」
    「あー。いやねー。中学生くらいの娘の家庭教師を」
    「バイト?」
    「似たようなもん」

    「あんた教育課程いくの?」
    「いや、わかんないけど」
    「まぁそういうの良いかもね。あんたヘタレだけど。
     一応お爺ちゃんに似て責任感強そうだし?」

    「あんまり適正ある気がしないんだけどね」
    「そこは、ほら。庶民パワーで」

    「そうな。……でも、中学生くらいの女の子の
     考えは判らないわ、本当」

    「会ったり前じゃない。素人童貞なんだから」
    「玄人では経験済みみたいな表現やめろよっ。
     誤解を招くよっ! あちこちにっ」

    「仕方ないじゃない。両面童貞なんだから。
     む、両穴童貞って新しくない?」
    「くわぁ~っ」

    144 = 95 :

    「まぁ子供扱いしない事ね」
    「そうなの?」

    「女の子は成長早いのよ。
     中学生になったら女としてはもういっちょ前。
     昔なら子供産んでた年齢よ?
     子供扱いなんてとんでもない。
     童貞ごとき、のど笛食い破られるわよ」

    「こわっ!? 肉食系にもほどがあるよっ。
     んじゃ、大人扱いなのか」

    「ばっかねー。大人扱いなんてしたら
     碌なことになるわけ無いでしょ。
     相手は中坊なんだから」

    「どうしろってのさ」

    「ちゃんと目線会わせて相手の話聞けば?
     生徒じゃないんでしょ。
     その顔じゃ」

    「う……」

    「捨てるなら体温覚えさせる前にしなさいよ。
     それ、最低限の男の義務だからね」

    145 = 114 :

    相変わらずの書くとなったらすべての造詣を嗜むなー
    ここまで設定作るのは本当に尊敬できるなー
    支援

    146 = 95 :

    ――黒髪の四阿、炬燵部屋

    「これ、たまらんなぁ」
    黒髪娘「悔しいがこの知恵、認めざるをえない」
    「さようですねぇ」

    「火事だけは気をつけないと」
    黒髪娘「もっともだ」
    「祖父君に話を聞いて、
     いつか作ろうと計画を練っていた甲斐がありました」

    「でも良く掘りコタツなんて出来たな」
    黒髪娘「うむ、驚きだ」

    「火鉢がありますからね。
     床下に設置して、換気と手入れさえすれば、
     後は描いてもらったとおりです。
     そもそも火闥(こたつ)といって、
     似たものはありましたからね」

    「そうなのかぁ」
    黒髪娘「しかし、このふすまを櫓に掛けるという発想」
    「ええ、ええ……」

    「和むわぁ」

    147 = 95 :

    黒髪娘「天板も便利だな。寒いのに書を読んでかじかまないぞ」
    「そうですねぇ。お茶もおけますし」

     ことり

    「あ。どーも」
    「馴染んでますね」

    「うち、炬燵ないんだよね。爺ちゃんちにはあったけど。
     そのせいか、めちゃくちゃおちつきます。はい」

    「お気に入りいただけましたか?」

    「もちろん。こんな部屋もらっちゃって良いんですか?」
    「ええ。この友女房が監督させて頂きました」

    「むちゃくちゃ感謝します。正座とかも苦手だしね。
     掘りごたつ最高だな。膝が楽だ」

    黒髪娘「友、甘い物が食べたい」
    「そですね」

    「ああ。俺お土産もってきてる」

    148 = 95 :

    黒髪娘「これは……?」
    「なんでしょう。面妖な」

    「あー。これ、カステラってんだ」
    黒髪娘「これは……大きい」

    「一人で全部食うつもりかよっ!?」
    黒髪娘「む。すまぬ。違ったのか」

    「これは切り分けて食べる菓子なのですね」

    「そうそう。なんか刃物ある?」
    「お任せあれ」

    とててて

    黒髪娘「……」そわそわ
    「そんなに食べたいのか?」

    黒髪娘「そんな事はないっ」
    「美味しいよ。これ」

    「お皿ももって参りました」

    149 :

    ここまで読んだ

    150 :

    黒髪とのイチャイチャシーンまだー?


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