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    元スレ黒髪娘「そんなにじろじろ見るものではないぞ」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×22
    タグ : - 黒髪娘 + - 2 + - あずにゃん + - ねとられ + - ほのぼの + - もう帰って + - ゼロ + - ダイゴ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 :

    >>48
    ああん?俺の嫁がどうしたって?

    52 :

    おじいちゃん平安時代の人って男も平安時代か鎌倉じゃねぇか
    あと従三位って相当位高いぞ
    内大臣クラスじゃね

    53 = 1 :

    ――四阿。夜

    こつん。かたん。

    「……?」

    こつん。……きぃ。……きぃ。

    (だれだ? 泥棒?)

    黒髪娘「……」こそっ
    「黒髪じゃん」

    黒髪娘 びくっ。くるっ
    「あ。俺。お邪魔してる」

    黒髪娘「男か。まだ起きていたか」
    「来てるの、知ってた?」

    黒髪娘「ああ。女房が知らせてくれた」
    「どうしたんだ? こんな時間に」

    黒髪娘「父様の説教がうるさくて、逃げてきた」
    「そうか」

    54 = 48 :

    >>51
    独占厨乙

    つーかむぅが誰か分かる奴いたんだな

    55 = 1 :

    黒髪娘「ん。ん」
    「どした?」

    黒髪娘「火鉢を、かき混ぜて欲しい」
    「判ったよ。寒いのか?」
    黒髪娘「こっそり牛車で帰ってきたのだ」
    「そうか」

    がさごそ。……がさがさ。……ぽぅ。

    黒髪娘「かたじけない」
    「いやいや。飯食わせてもらったぞ?」

    黒髪娘「ああ。出来ればわたしが一緒にいて
     世話を出来れば良かったのだが」

    「黒髪はずいぶん身分が高いらしいじゃないか」

    黒髪娘「聞いたのか。友女だな。
     ……でも、身分なんて当てになるものではない。
     わたしの物ではなくて、家のものだ」

    「そんなものか?」

    黒髪娘 ふいっ
    (機嫌悪くしちゃったかな)

    56 = 1 :

    黒髪娘「男殿は、なぜ学生に?」

    「んーっと。それは進学ってことか?
     やっぱし、就職。いや、何となくもあったかなぁ」

    黒髪娘「そうか……」
    「寒いのか?」

    黒髪娘「いや……。うむ。少し寒いな」
    「えっと、ごめん。ここ姫の部屋なんだよな?」

    黒髪娘「部屋というかなんというか。
     この時間では女房も起きていないだろう。
     すまないが、その記帳を動かすのを手伝ってもらえぬか?」
    「ああ。これか? 間仕切りか」

    ずり、ずりっ

    黒髪娘「ん。これで多少は良いだろう」
    「えっと」

    黒髪娘「そういえば」 くるっ
    「なに?」

    黒髪娘「狩衣は似合っているな。始め誰だか判らなかった」
    「そうか。ははっ」

    57 = 1 :

    黒髪娘「ほら」
    「?」

    黒髪娘「襲だ。それだけでは寒かろう?」
    「女物じゃん」

    黒髪娘「蒲団のようにも使うのだ」
    「そうなのか?」

    黒髪娘「わたしを信じろ。ほら、そこに座って」
    「ん」

    すとん、ふわり

    黒髪娘「こうすれば温かいだろう?」
    「あ。あ」

    黒髪娘「?」
    「あったかいけど、近くない?」

    黒髪娘「夜中に話すのだから、仕方ない」
    「そか」

    58 = 1 :

    黒髪娘「何をしていたのだ?」
    「レポート……あー。つまり、その。書き物だ」

    黒髪娘「手紙か?」
    「いや、手紙ではなく、報告書みたいなものだな」

    黒髪娘「そか。……うん、読んでも判らぬ」
    「あー。英文だから。つまり、唐じゃないところの詩だ」
    黒髪娘「そうか。……これは?」

    「あ。お土産だ」
    黒髪娘「漢詩ではないか!」

    「そうだよ。ほら、前回紙をもらってっただろ?
     あれにな。図書館で漢詩を書き写してきたぞ。
     マイナ処そろえたけど、どうよ?」

    黒髪娘「……ふむ。……半分ぐらいは見覚えがあるな」
    「うわ。だめか」

    黒髪娘「いや、とんでもない。
     これだけ新しい漢詩をもらえるなんて、感激だ」

    「よかったよ」 にこっ

    59 = 1 :

    ――夜。ふたりの襲の中

    黒髪娘「温かいな。これはなかなか新規な経験だ」
    「あー。おう。その、さ」

    黒髪娘「?」
    「菓子食うか?」

    黒髪娘「いただこう」
    「……」

    黒髪娘「……ふむ」
    (漢詩に夢中なのな)

    黒髪娘「ん?」 くるっ
    「っ! なんだよ」

    黒髪娘「いや、不思議そうにうなっていたから」
    「別になんでもない。ほら、食え」

    黒髪娘「んっ。美味しいぞ」
    「そっか。ふぅ」

    60 = 1 :

    ――。――ほぅ。

    「あれは?」
    黒髪娘「?」

    ――ほぅ。――ほぅ。

    黒髪娘「夜啼き鳥だろう」
    「そうか」

    黒髪娘「まさか怖いのか? 怨霊は最近出るとは聞かないぞ」
    「いや、怖い訳じゃない。ちょっと緊張してるだけ」

    黒髪娘「ふふふっ」 かさり
    「漢詩は良いのか?」

    黒髪娘「あれは逃げない。少し男殿と話そう」
    「そうか。……何を話すんだ?」

    黒髪娘「何でも良いぞ」
    「んー。そうだなぁ。こないだの音楽の話を聞かせてくれよ」

    61 = 1 :

    黒髪娘「あれに興味があるのか。あれは笙の笛だったかな」
    「笛か」

    黒髪娘「この間は内裏で出世するのに学識が必要だと云ったが
     やはり学識だけというわけには行かない」
    「ふむふむ」

    黒髪娘「おおざっぱに言って、まず身分。次に学識。
     さらには技芸……音楽などの雅ごとだな。
     そして人柄が必要となる」

    「その辺は、何となく判ってた」

    黒髪娘「正直に告白すると、わたしは技芸がさっぱりでな」
    「そうなのか?」

    黒髪娘「声が細くて高すぎる」
    「綺麗な声だと思うけどな。透明感があって可愛いじゃないか」

    黒髪娘「ふふふっ。有り難いが、世辞には及ばないのだ」
    (世辞でもないんだけどな)

    黒髪娘「黒髪は、なんで引きこもりなんだ?」
    「……」

    62 = 1 :

    黒髪娘「――」
    「黒髪?」

    黒髪娘「何でだろうな。
     改めて考えると引きこもりたいわけではなくて」
    「うん」

    黒髪娘「帰るところが、なくなってしまったのだ」
    「よく判らないな」

    黒髪娘「……説明しても、これは難しいやも知れぬ」
    「そうなのか?」

    黒髪娘「わたしは……何と言えばいいのかな。
     憧れてしまったんだ。憧れて、頑張ってしまった。
     それは言葉にすれば、博士とか云うものかも知れない。
     あんまりにも薄っぺらに聞こえるのだけれど」

    「博士……って。博士のことか?」

    黒髪娘「ああ。文章博士でも明法博士でも良いんだけれど。
     いや、陰陽博士でも……つまり、博士そのものではなく
     学んで、その至る所に憧れたのだと思う」
    「うん」

    黒髪娘「でも、それにはなれない」
    「なんで?」

    63 = 1 :

    黒髪娘「女はなれぬのだ」
    「――あ」

    黒髪娘「でも、わたしはもうそちらに
     歩き始めてしまったから、今さら別の夢は見れない。
     どうも、わたしは少しとろかったんだな。
     もっと早く気が付いておくべきだったのに、気が付き損ねた。
     あるいはもう少し賢ければ、器用に方向転換できたかも知れない」

    「……」

    黒髪娘「それに、祖父君に出会ってしまった。
     未来からやってきて、わたしに学問を授けてくださる
     祖父君をわたしは長い間、観音菩薩かと思っていた」 くすくすっ

    「そんなに良い爺ちゃんじゃねぇよ」

    黒髪娘「尊敬申し上げている」にこっ
    「いいけどさっ」

    黒髪娘「そんなわけで、女にしては知恵をつけすぎたけれど
     男になることも出来ない半端者として引きこもっているのだ。
     幸い尚侍の処のほうも、私のことを物狂いの姫として
     遠ざけていてくれる。わたしがいなくても、仕事は回っている」

    「そっか」

    黒髪娘「大臣家の娘が、
     名前だけでも入っていれば都合がよいのだ」
    「うん……」

    64 = 30 :

    >>61
    節子、引きこもりの件は黒髪娘の台詞ちゃう男のや

    66 = 1 :

    黒髪娘「今度は、男のことを聞かせてくれ」
    「俺か? うーん」

    黒髪娘「ここに居座って平気なのか?」

    「ああ、時間の流れがずれて居るみたいだし。
     大学生は暇な時は暇なんだよ。
     むしろこっちの方が勉強するには良い環境だしな」

    黒髪娘「いくらでも居てくれ。歓迎する」
    「いいのかな」

    黒髪娘「もちろんだ。男殿と話してると、安らぐ」
    (うわっ。……津か、あんな事言われたせいで
     すげー可愛い女の子に見えるぞ。これで嫁ぎ遅れかよ)

    黒髪娘「同じ学究の徒だからかな」
    「え?」

    黒髪娘「祖父君のお引き合わせかな」
    「えー」

    黒髪娘「こうしてくっついているのも、何とも心楽しいことだ」
    「え゛~っ」

    67 = 1 :

    うし、一回ここできゅうけいー。
    ジブンノシュミバカリデゴメンナサイ

    68 = 65 :

    待ってるぞ
    気にせず書いておくれ

    72 :

    これはいい期待

    76 :

    男がかわいいって思うなら、黒髪娘は不細工なんだな

    78 :

    >>76
    そうなんだろうなぁ……

    82 :

    男も爺ちゃんも現代人だよな?
    じゃあ黒髪女は普通に可愛いじゃないか

    83 :

    黒髪娘の時代の感覚だとふくよかな女性が美人という風潮なので
    現代の美少女は不細工扱いだとかなんとか

    84 = 82 :

    そういうことか

    人滅多に来ないなら影武者用意して男の世界に連れていけば全部解決だよね!

    85 :

    再開いつだよ

    86 :

    Dion規制解除されたんだな
    相変わらずのお手前で支援

    87 :

    夢を壊すようで悪いが
    平安ってまともな風呂がなくて貴族は基本的に沐浴をしてたらしい
    だから体臭がきついんでお香を焚いてまぐわったりしてたそうな
    何を言いたいかと言うと黒髪の風呂シーンを(ry

    93 :

    これが脳内によぎった

    94 :

    見てないけどつまんね
    携帯小説でやってくれ

    95 :

    >>86
    そうなのだ。やってみたらスレ立ってしまったので
    夜中にぽちぽち書いてる。総叩きわらったw
    でも、もうちょいがんばってみるさー。

    97 :

    >>95
    俺は好きだぜ
    幸せにしてやってください (あの時代で)美人じゃないのはかわいそうだ

    99 = 95 :

    ――黒髪の四阿

    黒髪娘「んぅー」
    「どうした?」

    黒髪娘「いや。ん。ちょっと肩が痛くなった」
    「根を詰めすぎだろ」

    黒髪娘「そうは云ってもな。
     ……確かに半日筆写してしまったか」
    「ああ」

    黒髪娘「男殿は?」
    「あー。俺の方は一段落。てか、かなり進んだ」
    黒髪娘「それは良きことだな」

    「三食つきで勉強三昧ならそりゃ捗るよ」
    黒髪娘「そうか……」ぷらぷら

    「何してるの?」
    黒髪娘「手が疲れているので、振っているのだ」

    「そか」

    100 :

    見てネーケド古文で書くぐらいしろよカス


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