元スレ新ジャンル「仲間に魔王」
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451 = 436 :
>>450の続き。
混血「?? …な、なんか難しいッス…。」
獣耳「例えば、マオ様の“顎(あご)”。『吸収する能力』を使うためには、食べないといけないわよね?」
混「はいッス。」
獣「それまで人間を吸収していても、急に硬い体を持った魔族を吸収したくなるかも知れない。そんな時、顎や歯が人間レベルに弱くなっていては困るでしょう?」
混「あ…。」
獣「『ラヴ・パゥワァー』は、『自分では制御できない本能的な強さ』のことなの。わかった?」
混「は、はいッス!」
騎士長「……それと“抱きつき”の威力は関係有るのかな?」
獣「だから、“抱きつき”はマオ様にとって求愛行動なんです、本能的な。本人が気付いているかはわかりませんが、マオ様は好きなヒトにしか“抱きつき”はしません。」
盗賊頭「ンならアレか、『どうしても放したくない~』って気持ち見てぇのが、本能的に威力を高めてるって事か。」
獣「そうです。御前も使える頭は有ったんですね。」
盗「ばばば、バカにすんなよっ!!?」
453 = 443 :
書き手が回答を用意してくれるとは思わなかったwwwwwwww
455 :
無尽蔵のパワーでなぜかイデオン思い出したのは俺だけでいいはず
456 :
どっちかっつーとぬ~べ~に近いようなwwwwwwwwww
457 :
演歌とラップ夢のコラボ噴いたww
458 :
意識かどうかわからないがほぼ時事ネタwwwwwwwwwwww
459 :
>>452の続き。
僧侶「さてと、そろそろ見えてくるはず…」
混血「見えたッスよ、中央の国ッス~!」
僧侶「…バーヤは兎も角、ウォリアとローバー、オマエたちは前に着たこと有るか?」
騎士長「私は外交官の護衛で二度ほど。」
盗賊頭「オレ様自身は一度もねぇ。仲間から話しを聞いたことあるくれぇだ。」
僧「そうか……みんな、改めて確認しておくぞ。」
魔王「あい。」
僧「これから入る国は敵の本拠地らしい。言ってみれば、俺たちはノコノコと罠にかかりに行くようなもんだ。だけど、そうとわかって居ても入らなくちゃいけないワケが有るんだ。」
獣耳「現状として求めている情報は、『国の繁栄理由』と『魔王の城への行き方』の2つです。」
僧「中に入れば辺りは敵だらけ、四面楚歌だと思っていてくれ。」
獣「注意を決して怠らず、けれど決して悟られぬように。」
僧「宿屋を拠点にして、移動する時は必ず最低2人で行動すること。残される者も最低2人は残すこと。…みんな、わかったか?」
盗「応っ!」
混「はいッス!」
騎「了解した。」
獣「言わずもがなです。」
魔「マオは 心に ふかくきざみこんだ !!」
僧「それじゃあ、行くぞ!」
460 = 459 :
>>459の続き。
憲兵A「止まれ。」
憲兵B「入国理由を訊こう。」
僧侶「旅だ。」
混血「(…前に来たときよりも師匠の反応がえらく冷たいッス…。)」
魔王「(この人たち、前と同じ人だよね?)」
A「……何やら増えて居るが、全員の間柄を訊かせてもらうぞ。」
僧「えっとだなぁ…」
魔「この人の妻ですっ!」
混「息子ッス!」
B「……うむ、まぁ前回もそうだったな。…後ろの3人は?」
獣耳「え、えぇっと…この子(ミックス)の妻です!」
騎士長「この人(バーヤ)の兄です、」
盗賊頭「弟だオラァっ!!」
A「………。」
僧「(おいおぃ…。)」
魔「(バーヤ…頑張って!)」
混「(この状況だと流石に苦しいんじゃ…。)」
B「……ふむ、あとの2人は良いとして、その女は…。」
A「貴様ァー!! 成人の分際で年端も行かぬ子供を毒牙にかけるなど、お天道さまが許してもこのワシが許さ…!」
僧「婚約者だ婚約者、それなら良いだろ。」
461 = 459 :
>>460の続き。
混血「……なんとか無事に入れたッスねぇ。」
騎士長「疑いの眼差しが凄かったけれどね。」
魔王「あたしが奥さんでぇ、ミッくんが息子でぇ、モンくんが旦那様で……キャハッ!」
僧侶「それにしても、もう少し見た目を考えてくれよな。」
獣耳「うぅ…申し訳ないです。」
盗賊頭「ヒャハハッ、まぁ実際ショタコンな、わけだし、隠すこたぁね…」
ゴツンッ
魔「バーヤが息子のお嫁さんで義理の娘になって、ウォリあんとロバっちが義理の娘の本当の兄弟で……あれれ?」
騎「咄嗟に言ってしまったけれど、バーヤくんと兄妹と言うのは無理が有ったかな。」
僧「別に、憲兵たちもソコは疑っちゃいなかったし良いんじゃないのか?」
獣「驚くほどすんなり受け入れられてショックだったのですが…。」
僧「いま“変化”してる女性の顔がたまたま似てただけだろ、気にするな。」
盗「オレ様が弟だって言っても、事実歳は食ってんだから気にするこたぁね…」
ゴツンッ
462 = 459 :
>>461の続き。
カランコロンカラン…
店員「いらっしゃいませー。」
僧侶「6人で泊まりたいんだが、部屋有るか?」
店「うちには3人部屋しかないんで、部屋が二つになっちゃいますが。」
僧「……わかった。じゃあ出来るだけ隣同士にしてくれ。」
店「かしこまりました~。」
獣耳「………。」
コソコソ
混血「…どうしたッスか? そんなにフードを深くかぶって。」
獣「…誤ってココで働いてた“姿”になってたのよ……見つかると面倒だから、なるべく目立たないようにと思って…。」
盗賊頭「バイトをブッチして辞めた後は、その店に行けなくなるようなもんか。」
獣「おだまりっ!」
僧「……じゃあ俺は外を見てくるとするか。」
魔王「あたしも…!」
僧「マオはダメだ。人混みの中を急に襲われたりしたら、守りようが無い。」
魔「…うにゅぅ…。」
僧「ウォリア、一緒に来てくれるか。」
騎士長「わかった。自分の身は自分で守るとするよ。」
僧「4人は、1つの部屋に固まって待っていてくれ。何か有ったら騒ぎを起こしてくれれば良い。」
盗「応っ! まっかせろぃ!!」
僧「任せたぜローバー。ミックスの傷が治り切ってないんだ、頼りにしてるんだからな。」
463 :
頼りになるような、ならんような
464 :
>>462の続き。
盗賊頭「Zzz…グガー…Zzz…グガー…。」
魔王「寝ちゃった…。」
混血「師匠たちが出掛けて10分も経ってないッスよ。」
獣耳「……どうしようもないわね、このアホは。」
魔「モンモン・モンくんYoー、悶々・モンくんYoー。」
混「マオたん様はすっかりラップがお気に入りみたいッスねぇ。」
魔「キミを愛し、ボクをハグし、相思相愛(?)、レッツラヴラーイク! コレで楽観し、ラップ安心、一緒に歌うよ、レッツラヴソーング!」
獣「そ、そうね。(……ラップって何の事かわかんない…。)」
ググゥゥゥ…
魔「──ハッ!」
混「……今の音…?」
魔「ななな、なんでもない! なんでもない!」
獣「……お腹が、空いたんですね?」
混「───。」
魔「ち、違うもん! 食べたくなんてないもんっ!」
獣「お願いですから、わたしには隠さないでください。…モンクに言ったりはしませんから、どうか……。」
465 = 464 :
>>464の続き。
魔王「…違うもん…食べたくなんてなぃんだもん……グスッ、グスッ…。」
混血「……バーヤさん。」
獣耳「はい?」
混「マオたん様は、いつになったら『人間』になれるッスか? あとどれだけ人間を食べたら、師匠と同じ物を食べれるようになるッスか?」
獣「それは…」
魔「ないよ、そんなこと。」
混「へっ?」
獣「──マオ様…!!」
魔「あたしは『魔族の王様』だもん。…モンくんと一緒に居ることはできても、モンくんと同じ『人間』になることはできないの…。」
獣「マオ様、それは早計です。まだ時間は有ります、わたしがもっともっと研究して、きっと人間にして差し上げます。ですから…」
魔「お腹が空いて、お腹が空いて! …いつか目の前に居る『人間』を見境無く食べちゃいそうなんだよぉっ!!」
混「…マオたん様、さっきまでそんな素振りちっとも…。」
獣「……モンクが居たから、」
混「…?」
獣「モンクがそばに居たから、でしす。モンクが見てるから、自制が働いて急に人間を襲ったり“しなかった”んです。」
魔「うぅ……モンくん…モンくん、モンくん…!!」
466 = 464 :
>>465の続き。
混血「オイラ、師匠呼び戻してくるッス!」
魔王「──ダメっ!!」
混「…!?」
魔「大丈夫…大丈夫だよ……すこし…頭の中がうるさいだけだから……。」
獣耳「…マオ様……もしかしてずっと心の中で、『本能』と対話していたんですか?」
魔「………。」
獣「理性で欲望を抑え続けるのは、長く堪えられるはずの無い苦痛ですのに…。」
魔「いいの。」
獣「何がです!」
魔「…モンくん、と、一緒に居られるなら……ちょっと、くらい、苦しくても。」
ガクガク…ガクガク…
混「マオたん様…。」
獣「どうしてそこまで…! あんな男のためなんかに…!!」
魔「ハーッ…ハーッ…ハーッ……モンくんは、ね。あたしのわがままを、イヤな顔をしないで、きいてくれたんだ。…ギュゥッて、抱っこしてくれ、たんだ。」
467 = 464 :
>>466の続き。
…ガクガク…ガクガク…
魔王「ハー……バーヤとはぐれて、から、人間にあんな、あったかくされたのは、はじめてで。…嬉しくて、それで……。」
獣耳「マオ様、無礼申し訳ございません。」
魔「…? ──むぐぅ!? …んん! むんん…んん…!」
混血「バーヤさん!? 口なんて塞いで何を……。」
魔「……スー、スー、スー…。」
混「……眠った…ッスか?」
獣「睡眠薬をハンカチに湿らせて、無理矢理嗅がせました。…取りあえず、一度眠れば落ち着くはずです。」
混「そ、そうッスか、よかったッス…」
──バンッ!
混「!!?」
獣「……けど、これでは何も解決していません。目が覚めて、マオ様が苦しむことは変わらないのですから。」
混「じゃ、じゃあ…どうするッスか…?」
獣「……賭けに、出ます。今後のマオ様の運命を大きく変えてしまいかねない、危険な賭けに。」
468 = 464 :
>>462の続き。
僧侶「──ッ。」
騎士長「…モンクくん? どうかしたかい。」
僧「……なんか、泣き声が聴こえた気がした。」
騎「泣き声? …誰のだい?」
僧「わかんねぇ。気のせいだったかな。」
騎「ハハッ、宿屋でマオくんが寂しくて泣いていたりしてね。」
僧「…マジかよ。」
騎「い、いや…冗談だが。」
僧「想像したら、本当に泣いてそうで心配になったんだが。」
騎「……なら、手早く済ませて宿に帰ろうか。」
僧「そうだな。おっし、チャッチャと行くぞ。」
ギイィィィ…
僧「うぉっ……酒クッセ…。」
騎「酒場だから、当然だね。…お酒は呑まないのかい?」
僧「酒と煙草と賭事はしない主義だ。」
騎「またえらく摂生的な破戒僧だね君は。」
僧「俺の神は堕落を善しとはしない。暴力と殺しが黙認されているだけだ。」
469 = 464 :
>>468の続き。
店主「いらっしゃい。」
僧侶「ぶしつけで悪いが、情報屋は居るか?」
店「……お飲物は。」
僧「ミルク。」
騎士長「…どうにも雰囲気の悪い店だね、ここは。」
僧「路地裏に在るような酒場はどこもそんなもんだって。」
店「どうぞ。」
コトッ
僧「応。…で、別に情報屋でなくても良いから、情報を売ってくれる奴はいないのか?」
店「………。」
騎「モンクくん、一暴れしてみたいんだがいいかな?」
僧「まてまて。ウォリアよぉ、いつからそんな喧嘩っ早くなった。」
騎「…さっきから店の端に居る男が、私にウィンクを向けて来ていて気味が悪いんだよ。」
僧「あー、そりゃアレだ、男色…」
騎「言わなくてもわかっているさ!!」
店「…陽が沈んでから、」
僧侶、騎士長「?」
店「城近くのレストランに行きな。地下への扉が開放されてるから。」
騎「城近くのレストラン……わかった、ありがとう。」
僧「危険な香りがプンプンするが、取りあえず情報はコレで良いだろ。宿屋に帰ろうぜ。」
471 :
>>469の後>>467の続き。(>>465のバーヤの「でしす」ってなんやねアホウ。)
混血「賭け…。」
獣耳「そう、賭け。」
混「いったい何をする気ッスか?」
獣「……モンクが戻ってきたら、話します。」
…ガチャッ
僧侶「ただいま。」
騎士長「帰ったよ。」
混「師匠ー!」
僧「お、応?」
獣「モンク。一刻の猶予も無くなりました。」
僧「ミックスもバーヤもいったいどうし……マオの事か…?」
獣「はい。」
僧「…わかった。話してくれ。」
獣「マオ様は、『人間』である貴方のそばに居るために、“本能”と“想い”の板挟みにあって苦しんでいました。」
騎「…? そんな素振りは少しも……。」
獣「見せるはずないです。モンクに心配をかけますから。」
僧「それでどうした!」
獣「…多分、本能が目醒めたのはまだ最近の事です。以前にもお話しした通り『魔王の本能』は強力ですから、長時間自我と共存する事はできませんから。」
僧「……この間の、北の国の時だな。」
獣「そう思います。……問題はここから、貴方と離れたことで優勢に立った『本能』が、マオ様を呑み込もうとしている事です。」
472 :
急展開
473 :
よくある設定だけど真の名前で従わされる設定って
よく考えると生物としては変だよね
もともと魔族は使役生物として造られでもしたのかな?
その辺に打開策があるといいな
474 :
ここにきて本能の目覚め・・・なんてこった
475 = 471 :
>>471の続き。
僧侶「…具体的には、どうなるんだ。」
獣耳「もし呑み込まれれば、マオ様は狂気と殺意に満ちた、『本能』に意識をのっとられます。」
混血「そんな…!」
騎士長「助ける手段はないのか!?」
獣「……一か八かの、賭けになりますが。」
僧「成功する確率は。」
獣「モンクが行えば、9割です。」
僧「…1割か。」
獣「えぇ。万全を期せない以上、この1割と言う存在は限りなく大きいです。」
騎「失敗すれば?」
獣「“マオ様”が死んで、今のオウ様と同じように、欲望に溺れることになります。」
混「想像…できないッス…。」
僧「──成功させるんだ、失敗した時のことを話してても仕方無いだろっ。…さぁバーヤ、賭けの内容を話してくれ。」
476 = 471 :
>>475の続き。
魔王「……こんにちは。」
『はい、こんにちは。』
魔王「まだ、諦めてくれないの?」
『そっちこそ、なんでまだ抗うの?』
魔王「アナタは誰?」
『あたし、魔王のマオ、マオさんって呼んでね。』
魔王「あたしは誰?」
『アナタ、魔王のマオ、マオたんって呼ぶわね。』
魔王「………。」
『どうしたの?』
魔王「…ねぇ、アナタはあたしだよね?」
『そうね、“いずれ”アナタと一緒になるわね。』
魔王「モンくんのこと、好き?」
『……好きよ、大好き。』
魔王「一緒に居たいよ。」
『一緒に居たいわ。』
魔王「けど、これ以上アナタを受け入れたら、一緒に居られなくなっちゃう。」
『2人で1人になっちゃったら、モンくんを独り占めできなくなっちゃうから?』
魔王「………。」
『…ごめんなさい、意地悪だったわね。』
魔王「一緒に…居たいよ。」
『アナタは人間に近付きすぎた。体も、心も。アナタが人間になっちゃったら、あたしはどうなっちゃうのかしら…。』
477 = 471 :
>>476の続き。
魔王「…? アナタは、あたしの中の“本能”なんだよね?」
『そうよ。アナタを食らい、呑み込んで、アナタの体を自由に使っちゃう悪い魔王様。』
魔王「なんで、そんなに自分を悪く言うの?」
『………。』
魔王「なんだか、あたしを“魔王”にしたくないみたい…。」
『…楽観しすぎよ。』
魔王「……モンくんに、“魔王”になったアナタを見られたくないんだよね?」
『………。』
魔王「モンくんのこと、好きなんだもんね。」
『………。』
魔王「……ねぇ、あたしたち、一緒になれないのかなぁ?」
『ほ、本能と自我の“共生”なんて…今まで聞いたことが無いわよ。』
魔王「……? 前例が無い、だけ?」
『えぇ、本能を受け入れた魔王は、総じてすぐ欲に溺れるから…。』
魔王「なら、試してみようよ。」
『……は?』
魔王「あたしとアナタで、共生してみるの。」
『む、無理でしょ常識的に考えて。同一人物2人が1つの体に居るようなものなのよ? 絶対に優劣がついて、いつか片方が消えるんだからっ!』
478 = 471 :
>>477の続き。
魔王「動揺してるね。」
『───。』
魔王「そうだよね、大好きなモンくんと、これからも一緒に居られるかも知れないんだもんねっ。」
『………。』
魔王「こうやってちゃんとお話しできたから、今までの“共存”よりは苦しくなくなると思うんだ。だから……ね?」
『…いいの?』
魔王「いいよいいよぉ、2人でモンくんをラヴしまくろうよぉ。」
『す、少しでも弱味を見せたら、あたしは本能的にアナタをのっとるわよ?』
魔王「大丈夫大丈夫っ、あたしもアナタもモンくんが好きだから…なんとかなるよっ!」
『……はぁ…“本能”側のあたしが、“人間”側のアナタに説得されるなんて……。』
魔王「あはははは。」
『…ふふ、ふふふ。』
魔王「共存じゃない、支配でもない、」
『アナタとあたしで、共に生きる──。』
479 = 471 :
>>478の後>>475の続き。(言い訳なのですが、少し調子が悪くて……ただでさえ変な文体が更に読み辛くなってしまい、申し訳有りません。)
獣耳「賭けと言うのは──」
ガバッ…!
混血「…!? マオたん様っ!!」
僧侶「なに…!」
獣「そんな、まだ薬の作用時間は…!」
魔王「……モンくん…。」
僧「なんだ? どうした? 俺はここに居るぞ。」
魔「……のど、渇いたの…。」
混「み、水もってくるッスか?」
獣「──いえ。モンク、」
僧「応。」
獣「賭けの内容です。貴方の血を、マオ様に飲ませて下さい。」
騎士長「何っ!?」
僧「……わかった。」
…ガリッ! …ポタポタ…
僧「…ほれマオ、飲めるか?」
魔「ん…。」
チュウチュウ、チュウチュウ…
騎「…血を飲ませるなんて、どう言う理由が有るんだい?」
獣「簡単に言えば、自我意識の促進が目的でした。マオ様が本能に打ち克てるようにと。」
混「過去形ッスか…?」
獣「今のマオ様は、本能と自我がせめぎ合っているはずです。…ですが、眠らせる前に比べて雰囲気が少し違うような気が……。」
480 :
>>書き手さん
体調が悪いなら無理しないほうがいいぞ
481 :
>>480に同意だ。
しっかり体調を整えてくれ。
482 :
うん、体調優先でお大事にしてください
これからの展開にwktkしながら待ってますww
483 :
いいところで止めて焦らしてやれ
位の考えで自分第一のペースでやればいいさ
484 :
男は一回させてあげると次は次はって求めてくるいきものなんだからあんまりあまやかしちゃだめよ!
485 :
停止とな。
まぁ休憩中ですかね。
正直続きは早く読みたいけどあくまでも書いてもらって読ませてもらってる側なんで図々しいことは言えませんね……。
なんにしろお体を大切に
486 :
無理は体に毒ですよ? 調子が悪いなら無理せず休んでください。続きを楽しみにしていますよ(^ ^)
487 :
何か暖けぇなこのスレwww
488 :
ええのぅ あったけぇのぅ
490 :
つ微妙に祝福されたお守り
493 :
>>489
俺は明日受験生を激励してくる
つーことでお前も頑張れよ
494 :
>>479の続き。(…いい加減さっさと終わらせなければいけないのに、4日間も休んでしまい本当に申し訳有りません。)
チュウチュウ、チュウチュウ
僧侶「……美味いか?」
チュウチュウ、チュウチ…
魔王「…うぅん。」
僧「おいおい、結構吸われたのに不味いのかよ…へこむぞ。」
魔「ごめんね、でも……好きな人の血の味を、美味しいって言うヒトにはなりたくないの…。」
僧「………。」
ナデナデ
魔「う、うにゅ。」
僧「大丈夫なのか? まだ痛かったり苦しかったり、我慢してるんじゃないか?」
魔「……バーヤから聞いたんだよね…?」
僧「ああ、ついさっきな。」
獣耳「申し訳御座いませんマオ様。御身を思い、勝手な判断で…」
魔「ううん、いいの。…話し辛いこと代わりに言ってくれて、ありがとう。」
獣「そんな…礼なんて言われる事は……。」
魔「あたしね、夢の中で魔王さんとお話ししたの。それでその魔王さんはすごくいいヒトで、モンくんのことも大好きだったから、一緒に……一緒に生きようって、2人で決めたんだ。」
495 = 494 :
>>494の続き。
騎士長「…どう言うことだい?」
獣耳「……まさか──マオ様…!?」
魔王「んー?」
獣「『本能』を、受け入れたのですかっ!?」
魔「んー、うん!」
混血「お、お変わり無いように見えるッスけど……。」
騎「本能と自我の共存は精神を蝕むのだろう? 平気なのかい?」魔「んー……ちょっとフラフラはするけど、痛くも苦くもないよ。」
僧侶「本当か?」
魔「うんー。」
僧「どう思う。」
ナデナデ
魔「ふにゃあ~。」
獣「…わたしが思うに、いまのマオ様は多分二重人格に近いのではないかと。」
騎「二重人格?」
獣「いままでは『1つの体を奪い合っていた』のを、双方が和解し合う事で『1つの体を共有する』ことに落ち着いた…のだと。」
混「本能と対話なんて、できるッスか?」
獣「わかりません…。一介の魔族はそれほど長い間『本能』と共存しませんし……。」
僧「…なぁマオ。」
魔「うぅ?」
僧「無理して、ないか?」
魔「してないよぉ。」
僧「……そうか。」
ナデナデナデナデ
魔「はぁ~、モンくんに撫でてもらうの気持ち良い~。」
497 = 494 :
>>495の続き。
僧侶「俺は、マオの言葉を信じよう。当面は問題が無いと判断する。」
獣耳「……そうですね、急ぎ害が無いので有れば…むしろ旅を続けた方が良いかも知れません。」
混血「さっき言ってた、『研究』のことッスか?」
獣「えぇ。城の設備は凄いから…。」
騎士長「何にせよ、大事に至らなくて良かった。」
混「そうッスね、怖かったッス。」
魔王「みんな……心配かけてごめんなさい。」
僧「ところでバーヤよ、結局“賭け”ってなんだったんだ?」
獣「ああ……要するに、定期的に“モンクの血=食べたくないヒトの味”をあげる事でマオ様の自我意識に呼びかけて、次第に『本能』を消し去ろうとする、科学的根拠の少ない荒療治です。」
僧「…なるほど。」
騎「“食べたくないヒトの味”による背徳感などで逆に『本能』の方が促進されたら、失敗という訳だね。」
獣「はい。ですから、『1番マオ様に愛されている者』であるモンクならば、相応に成功する確率が高いんです。」
僧「マオを信じればこその“賭け”、か。」
盗賊頭「Zzz……ん、んん…? …なんだオメェら、揃いも揃ってンな深刻そうなツラしてよぉ。」
498 = 494 :
>>497の続き。
パラパラパラ…
盗賊頭「……ぅおい…。」
僧侶「それじゃ、この話しはもう終りだ。この国に来た目的の話しに切り換えるぞ。」
盗「ぅおいっ!!」
獣耳「なんですか、“救いようのないアホ盗賊”。」
盗「なんでオレ様は目が覚めた早々にボコられたんだ。」
僧「俺たちが出掛けた直後に爆睡するからだ、“救いようのないアホローバー”。」
盗「ちっ、違ぇんだよ! 暇だからチョイと横になってたら、睡魔のヤロゥがオレ様に喧嘩ふっかけて来やがったもんで…!!」
混血「…言い訳は見苦しいッスよ、“救いようのないアホアニキさん”。」
騎士長「哀れだね…“救いようのないアホローバーくん”。」
盗「人のことアホアホ言うんじゃねぇーっ!!」
499 = 496 :
お体大丈夫ですか?
勝手で個人的な意見としてはずっと続いてほしいですww
500 = 494 :
>>498の続き。
騎士長「…それでだね、私達が聴いた話しだと、城の近くにあるレストランの地下に、何か手掛かりが有るようなんだ。」
盗賊頭「応、オレ様のことは無視ですかそうですか。」
獣耳「手掛かりとは?」
僧侶「わからん。もしも相手方に俺たちのことが知れてるなら、罠である可能性が強い。」
混血「罠って…?」
僧「ノコノコ現れた俺たちを大群で襲って、マオだけを奪うとかな。」
混「……ガクガクブルブル。」
獣「他に手掛かりが無いのなら、行くしかないですね。」
僧「イヤまぁ、行くは行くけどよ。…もし罠だった場合、アンタは女だから相当酷い目に遭うんだからな。気をつけてくれよ。」
獣「……なんですか気持悪い。」
僧「なんだとはなんだ。」
獣「貴方に心配されるなんて、天変地異の前触れとしか。」
僧「アンタは俺をどんな眼で見てるんだドチクショウ。」
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