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    元スレ新ジャンル「仲間に魔王」

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    551 = 547 :

     >>550の続き。(切れてました…。)

    盗賊A「へくち、へくちっ!」
    盗賊D「兄さん、風邪?」
    「うぅん。…ただ、なんでか少し胸が痛いかも。」
    盗賊C「たたた、大変だみんなー! お兄ちゃんが風邪気味だよーっ!!」
    盗賊B「なにぃ!?」
    「コ…コラ! わざわざ言わなくても…!」
    盗賊E「うわーん!! 兄たま死んじゃイヤだよぉー!!」
    「あぁよしよし……大丈夫だよぉ、兄たまは死んだりなんかしないよぉ。」
    「ととと、取りあえずお兄ちゃんは休んでてよっ! ゴハンならDと2人で作れるからさっ!」
    「で、でも…。」
    「アンちゃん、今は任せておこうよ。2人も、アンちゃんの助け無しで料理ができるか試してみる良いチャンスだからさ。」
    「わーんわーん!!」
    「……わかった。じゃあ、夕飯はCとDに任せるね。」
    「ガッテン承知!」


    「(…胸騒ぎがするけど、もしかして……無茶なんかしてないよね、アニキ…。)」

    552 = 546 :

    ワクワク

    553 :

    法律改正でロバ逮捕ですね?

    554 = 553 :

    ロリコンは死なないとなおらない

    555 = 546 :

    >>553
    モンくんはセーフ?
    まお、500歳だし

    556 :

    >>554
    それは違うな
    ロリコンは死んでもなおらないんだ

    557 :

    >>556
    いや、むしろ真のロリコンは死なない

    558 :

    >>554 >>556-557
    この流れワロタww

    559 :

    ロリコンつええなwwwwwwwwww

    560 :

    さすがに真のロリコンでも死にはするだろww
    肉体だけはな

    561 :

    魂は受け継がれてゆく…
    ってやつか!

    562 :

     >>550の続き。

    受付嬢『はいはいはーい、それでは掃除が済みましたので、お待ちかねの六回戦を開始致しまーっす!』
    盗賊頭「応、やっとか。」
    僧侶「ローバー、頼むからよく見極めもせず、無闇に近付いたりするなよ。」
    「へっ、…善処してみるわ。」
    『では六回戦──ファイッ!』 カァーンッ


    騎士長「30分くらいの休憩にはなったかな。」
    獣耳「ええ、体を休ませるには充分な時間だったと思いますが。」
    混血「飲み水くらい差し入れたかったッス…。」
    「狭い空間で見下ろされる圧迫感、次にどんな怪物が出てくるかわからない生と死の緊張感。…この2つが絶え間無く襲う30分間では、精神は休憩なんて出来なかったでしょうね。」
    魔王「(モンくんが勝ちますように、モンくんが勝ちますように、モンくんが勝ちますように…。)」


     …ガコンッ…
    「……ンだぁ? 何も出てこねぇぞ。」
    「………。」

     パアァァァァァァ

    「応? なんか光ってやが…」
    「──伏せろッ!!」

     バシュンバシュンバシュンッ!
    「ぬぉあっ!?」


    「六回戦の相手は…『魔術師』だ!!」

    563 = 562 :

     >>562の続き。

    盗賊頭「魔術師ぃ?」
    僧侶「いまの“光”、見覚えが有るだろ。ココに来る前に戦った魔術師とよく似て…る!」

     バンッ! バンッ! バンッ!

    「…じゃあ何か? 六回戦の相手っつーのは……。」
    「人間だ!」

    受付嬢『あー、もしもしー? 戦闘は檻から出て行って下さーいっ。』

    「………。」
     ザッ、ザッ、ザッ、ザッ

    「おっ、ようやく出てきやがったな、この卑怯者め。」
    「誰が卑怯者だ。自分が有利な時に攻撃をしかけるのは普通だろうが。」
    「最低限この場所でのルールは守れドアホウ。」
    「ふん。…まぁいい、サクッとテメェら殺して自由になってやるぜ。」


    混血「ににに、人間ッスか!? 今度の相手!!」
    獣耳「見るに魔術師……魔族の肉を移植されているようですが。」
    騎士長「見ただけで解るのかい?」
    「それはまぁ、一応。」
    魔王「……なんだか苦しそう。」


    「移植された魔族が強すぎて、人間の体が耐えきれずに拒否反応を起こしているみたいですね。」

    564 = 562 :

     >>563の続き。

    僧侶「ちょっと待て。“自由になる”ってどう言う意味だ? オマエは雇われてるわけじゃないのか?」

    「負けはイコール死。そんな仕事に自分から就いたりするかよ。」
    盗賊頭「脅されてんのか?」
    「……まぁ、似たようなもんだな。」
    「勝ったら自由、負けたら死。…オマエを脅してるヤツはドコで得をするんだ?」
    「オレの体だよ。…素質の無い人間を無理矢理『魔術師』にして、実験を繰り返して大量生産しようってハラだな。」
    「一体ぇドコのどいつがンな暇なこと…」

    受付嬢『おーい、くっちゃべって無いで殺し合って下さいよー。お客様が怒って帰っちゃったら、あたし店長にヒドいコトされちゃうんですよーっ。』

    「……無茶苦茶言うなあの小娘。」
    「ま、そう言うわけだ。…事情を話したのは、今からテメェらをコロすからだ。覚悟しろよ?」
    「おいおいちょっと待てよ、オレ様は殺しなんざしたく…」
    「問答無用──!?」
     ガキンッ! ギリギリギリギリ…

    「魔術師が杖で殴りかかるなよな。」
    「うるせー。」
    「……オマエ、名前は?」
    「忘れた。魔術師Aとでも呼べよ。」


    「了解ッ!」

    565 = 562 :

     >>564の続き。

     ワアアァァァァッ!

    騎士長「…客席の熱気が増しているね。」
    獣耳「“人間同士が殺し合う様”と言うのは、それほど楽しいのですかね。」
    「楽しいとは賛同出来ないが、“殺し合う者と傍観する者”と言うのは、滑稽では有るね。」

     ウォオォォォォォッ!

    混血「こ、鼓膜が痛いッス…。」
    「大丈夫? …ミックス、コッチおいで。」
    「はい? ──むぐぁっ!」
     ムギュムギュ、ムギュムギュ
    「これなら、少しはうるさく無くなるんじゃないかしら。」
     ムギュムギュ、ムギュムギュ

    「お、おっぱ、おっぱぱぱ…!!」
    「胸だけ『変化』してみたんだけど……気持悪いかしら…?」
    「い、いえ! 決してそんなことは!!」
    「本当?」
     ムギュギュッ
    「は、はいッス。」
    「よかったぁ……あっ、苦しくなったら言ってね?」


    「……く、苦しくはないッスけど、ノボせちゃいそうッス…。」

    567 :

    おっぱいおっぱいと言いたいとこだが生憎俺はロリもとい貧乳派でね

    568 = 560 :

    >>567
    お前さんとは良い酒が飲めそうだ

    俺未成年だけど

    569 :

    そんなもん受け継ぐなwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

    570 = 569 :

    >>569
    >>561

    リロード失敗してるの気付かなかったorz

    571 :

    応援感謝ですおかげ様で無事合格できました
    実は受験当日こっそり携帯でここ見てちょっと泣いたなんて言えない・・・ボソッ

    572 :

    >>571
    志村ー!言ってる!言ってる!
    おめでとう 心から祝福します 携帯だけどww

    573 :

    >>571
    すべては俺のおかげなのさっ!

    おめでとーなー

    574 :

     >>565の続き。

     バンバンバンッ!

    僧侶「うぉっと! …予想以上に詠唱が速いじゃないか、魔術ってのはもっと時間のかかるモノかと思ってたぜ。」
    魔術師A「“速く強い魔術を放つ”ようにされてるんでねぇ!!」

     バンバン、バシュバシュバシュッ!

    盗賊頭「おい手前ぇら! なに無駄に殺し合ってんだよ!! 話しが通じんなら、殺生なんてしなくても良いだろぅが!!」

    「テメェ、アホか? どうしようもないアホか?」
    「あぁん!!?」
    「端的に言えば、コイツは勝って逃げるか負けて死ぬか、ドチラかしか無いんだよ。」
    「どうせ生きて戻っても殺されるしなぁ。…ま、ちょっとでも同情してくれるって言うなら、サクッと死んじゃってくれよ。」
    「…!!」


    「出来ないだろう? テメェは“外”に家族も仲間も置いてきただろうしなぁ。……逃げてもどうせ追われて死ぬ身だ、下手な同情はよしてくれよ。な?」

    575 = 574 :

     >>574の続き。

    混血「あぁ…! 師匠たち圧されてるッス!!」
    騎士長「およそ大衆公認の場とは言え、少なからず『人』をコロす事には躊躇いが有るのだろう。」

    魔王「…モンくん、なに話してるんだろう。」
    「へっ?」
    「モンクくんが、あの相手の魔術師と何かを話しているらしい。」
    「……全然わからなかったッス。アニキさんが戦いたくなさそうにしてるのはわかったッスけど…。」
    獣耳「ずっと動き回っていますし、口元まで見るのは難しくて唇が読めません。…何にせよ、あまり明るい話題では無さそうですが。」


     ゴキュッ

    魔術師A「──ガハッ…!」
    盗賊頭「!!」
    僧侶「悪い、中々苦しまずに死なせるってのは馴れてなくてよ。」
     ドサッ!

    「……いや、いい…人間らしくシねるなら、それ以上は望まない。」
    「おい坊主! 今のキめかた致命傷だろ!! 本当にコロす気か手前ぇ!!」
    「…本人が望んでいる事だ。生半可に手は抜けん。」
    「手前ぇには慈悲ってモンが…!」
    「……プータローとやら─。」
    「誰がプータローだ誰がっ!!」


    「次の…七回戦からも、おれと同じようなヤツラが出る…はずだ。……だから…頼む……“殺して、やってくれ”──。」

    577 = 574 :

     突然失礼します。
     文章中、何か気になる事、もしくは腑に落ちない箇所が有りましたら、もし宜しければ教えていただけると幸いです。
     可能な限り、話の中でその説明と辻褄合わせをさせていただきますので、どうか宜しく御願い致します。

     >>576の続き。

    盗賊頭「おい、なんだよコイツ等。」
    剣士A「うぅうぅ…!」
    僧侶「…七回戦の相手だ。」
    剣士B「ああぁ…あああ!」
    「相手って……また人間じゃねぇかよぉっ!!」
    剣士C「おおおおおおお!!」

    「またか? また実験に使われたヤツらなのか!? …またドコぞの糞ヤロゥが、コイツらをココに放り込んだってのかよ!!」
    「ああ、その通りだ! この国に、いや多分この国全体に! “こんなヤツラ”を造り出してる場所が有るはずだ!! 実験を繰り返して、失敗作やら実験体やらを処理する都合の良い場所…ソレがココだッ!!」
    「──クソッ、タレがぁぁぁ!!」
     ザシュッ! ザシュザシュザシュザシュッ!
    「ギャアアァァ…!!」
    「ブギュゥゥゥウ!!」


    「安らかに眠れよ……手前ぇ等の業は、このオレ様が全部背負ってやるからよぉ!!」

    578 = 574 :

     >>577の続き。

    混血「凄いッス! アニキさん、アッと言う間に2人倒しちゃったッスよ!!」
    騎士長「有無。本来彼は相当な実力者だ。大きすぎる槍や立場などの制限で中々発揮できずに居たが、四天王すら退けた彼の本領はバカに出来ないよ。」

    魔王「……でもロバっち、悲しそう。」
    「そ、そうッスか? オイラにはずっと笑顔に見えるッスけど…。」
    「さっき戦闘の前に何か叫んでいたようだけど、ソレが関係有るのかな?」
    「…ヒトを殺さなくちゃいけない状況と、ソレを打破できない自分に、凄く怒ってるの。」
    獣耳「……あのバカ。弱いくせに粋がったりして……見栄っぱり。」


    盗賊頭「ヒャハハハハハッ!! 眠れ眠れ! 手前ぇ等をコロすオレ様を怨みながら逝きやがれ!! オレ様は手前ぇ等の分も、存分に長生きしてやるからなぁ! ヒャハハハハハハハッ!!」

    579 :

    ロバッち…

    580 :

    涙無くしては見られんな・・・

    581 :

    この魔導師は、FFの青魔導師みたいなもんか。
    怪物の思いとか剣士の思いの描写キボーww

    582 :

    >>581
    俺もみたいが泣くぜかならず

    583 :

     「剣士Aの場合、其の壱。」


     僕には8つになる頃、事故で家族を失った。
     親戚からは見放されて、友達とも連絡がとれなくなった。
     ただ、一日一日を生き抜くので精一杯な毎日になった。

     そんな僕が15歳になるまで生き延びた、ある日。一人の友達が出来た。
     僕より7つほどは年上らしい、綺麗な女性。寝床にしていた路地裏が、彼女の住む家の裏手だった。
     彼女は僕が眠っていると毎日のように少しの食べ物を分けてくれて、次第に話しをするようになった。
     そうして気付いたら、彼女の家で一緒に生活するようになっていた。
     友達、恋人、家族。
     僕はただ、彼女と一緒に居られることが嬉しくて。
     彼女を幸せにしてあげようと、精一杯働いた。

     ……なのになんで、あんな事が起きたんだろう。

     『魔王』の襲撃。
     街が、家が、人が、全てが、魔族に蹂躙された。
     僕は仕事場から、必死で家に向かった。
     息を切らせて開けた玄関の先では、ワニのような姿をした魔族が、満足そうに腹を撫でていた。
     魔族の足下に落ちているのは、腕。

     つい昨日、勇気を出して渡した指輪がついていた。
     彼女は涙目になって、それでも嬉しそうに薬指に嵌めてくれた。


     泣いている顔も綺麗だった彼女は、もう地上でソレだけしか残っていなかった。

    584 = 583 :

     「剣士Aの場合、其の弐。」


     込み上げて来る怒りをぶつける前に、僕はワニの尻尾に心臓を貫かれた。
     魔族に足蹴にされる彼女の腕を見つめながら、涙を流す暇も無く息絶える。


     目が覚めた時、側に居た男が説明をしてくれた。
     僕の死体は実験用に拾われて、僕が目覚めたのは実験の成功を意味すると。
     男は興奮気味に話していたが、正直、一度死んだ身にとっては、どうでもいい話しだった。

     けど、どうでもいいでは済まされない話しを始めて、僕は耳を疑った。
     「きみをコロしたまぞくのシンゾウをね、イショクしたんだよ。」
     移植。
     彼女を殺し、彼女を喰らい、僕を殺した魔族の心臓が、僕のナカにある。

     僕は、発狂した。


     彼女を守りたかったのに、彼女を幸せにしたかったのに、彼女は死んだ、殺された。
     彼女の血が、肉が、魔族を介して僕のナカで脈打っている。
     彼女と一緒だ、ずっと一緒だ。死ぬまで一緒だ、永遠に一緒だ。
     ああ、彼女の声が聴こえてくる。
     そうか、肉が食べたいんだね、人が殺したいんだね。
     ならいっぱい殺していっぱい食べよう。彼女の為なら、僕はなんでも出来るのさ。

     ……その声が魔族の『本能』だと気付いたのは、大分後。
     けど後悔はしてないさ。僕は充分に生きたもの。


     笑いながら泣いて、槍を振るう君よ。どうか僕を、彼女と一緒に眠らせて。

    585 :

    想像以上に重くて仕事が辛くなってきた

    586 = 583 :

     「剣士Bの場合、其の壱。」


     俺はハナっから親も兄弟もいねぇ、孤児だった。
     別にいまのご時世、孤児なんてなんも珍しかぁねぇ。
     憐れむような野郎は問答無用でぶっ飛ばす。

     孤児院を出たあと、俺は適当に用心棒みたいな職を探して、適当に暴れて、適当に酒を浴びる毎日をおくっていた。
     気付きゃあ28。このまま老いて死ぬのも悪くはねぇか…とか思ってた矢先に、妙な儲け話が入って来た。

     「とある研究をしてる男が、実験用に体の丈夫なヤツを探してる」ってよ。

     成功報酬が異常な高額で、仕事仲間は怪しすぎて手を出さないでいて、俺に回って来たって訳だ。
     俺は別に、失うモンも亡くして困るモンも持っちゃあいなかったからな。迷わず飛びついたぜ。

     指示された通りに移動すると、着いた場所は地下の研究所だった。
     バカ広くて度胆を抜かれてると、早速仕事の話しをされた。
     要は、普通の人間を『魔術師』にしようって訳らしいな。


     失敗したら死ぬかも知れねぇけど、成功したら後は自由にして良いんだとよ。…金は貰えるし強くなれるし、美味しすぎだろこの仕事。

    587 = 583 :

     「剣士Bの場合、其の弐。」


     ……っとまぁ、世の中そんなに上手くいかねぇのな。
     痛すぎ。
     手術が終わってから1週間は叫びまくってたわ。
     苦しすぎ。
     我慢なんかしねぇよ。だってコチとら手術の直後に檻ん中入れられてんだぜ? まるで猛獣扱いだ。猛獣は猛獣らしく、存分に吠えまくるさ。

     1週間過ぎて、俺は自分の体の変化に気付いた。
     なんつぅかこう、ムキムキマッチョみたいになってたんだよ。
     それと同時に、頭ん中に妙な声が聴こえてきてよ。
     ソレを聴いてると、無性にナニかを殺したくなんのさ。

     見計らったみてぇに研究所のヤツが俺を檻から出しやがると、目の前には俺と“同じ様な目にあった”ヤツが居て、殺し合えだとよ。
     仕方無いから殺したさ。
     したら凄ぇ気持ちが良いでやんの。
     次の日も、また次の日も殺した。すこぶる気持ちが良いぜ。
     俺の気分に比例して、体もどんどん変態していきやがった。
     もーこりゃ、どっからどー見てもバケモノだな、うん。

     んで今日は他の2人と一緒に別の場所に放たれた。
     目の前に居たのは、僧服の男とやたらデカい槍を持った男。
     そうか、“人間”ってこんなカタチしてたっけな。
     ……まぁ良いさ。コイツら殺して、ついでに隣の2人も殺してやる。


     “人間らしさ”なんて、とうの昔に棄ててるしなぁ。

    588 = 583 :

     「剣士Cの場合、其の壱。」


     私がこのような醜い姿になったのには、幾つかの理由がございまして。

     私はそれはもう裕福な家に生まれて、幸せな生活を営んでおりました。
     家は代々続いている商家、それと同時に、実は代々受け継いでいる『魔術師』の家系でもございます。
     生まれつき先天的に、魔族との相性が良い体な訳ですね。

     しかし世は魔王が闊歩する混迷の時代、下手に『魔術師』になんてなったらどんな面倒な目に遭うかわかったもんじゃ有りません。
     ですから私は、親から譲り受けた商店だけを継いで、普通の人間らしく生活していたのでございます。

     …しかし世は混迷の時代。先物取引に失敗し経営不振に陥った我が家は、遂に借金を背負い差押えられてしまいました。
     明日どころか今日の食事にさえ困り果てていたその時、ある男が話しかけて来たのです。
     「あなたのイノチを、売っていただけませんか?」


     戸惑いはしましたが、嫁も子も居る身として、強いては名家の生まれとしての誇りを以って、その提案を呑み込んだわけでございます。

    589 = 583 :

     「剣士Cの場合、其の弐。」


     現金を受け取ってからソレを妻に渡し、もう私の事は忘れて、息子と2人で静かに暮らすようにと伝えました。
     妻は小さく頷き、去って行く背中を見届けた後、男についていき研究所に向かったのでございます。


     色々な事をされましたよ。
     どの系統の魔族となら相性が良いのか、一度に何体まで耐えきれるのか、など。
     ずっと手術台に固定されたまま、1日の半分以上は切ったり縫い付けたりを繰り返されて。
     食事もチューブを喉に挿して直接胃に送り込むという、大変気分の悪いモノでした。

     そんな生活が何日も続いたある日、繰り返し魔族を移植し続けた反動が、やって来ました。
     十数の魔族の『本能』が私の体を支配しようと暴れ回り、私は獣のような雄叫びをあげてその痛みを堪えるしか有りませんでした。
     ……ですが、永遠にも感じられる苦痛の前に、私は3日ともたず、支配されてしまったのです。

     今の私を支配するのは、徹底的な「破壊」と「殺戮」の『衝動』!!
     あア壊しタイ殺シタイ、目の前に居るキサマラヲ滅ボシテヤルゾオォォォォォォッ!!


     ──ツマヨ、ムスコヨ、オマエタチハイマ、ゲンキニクラシテイマスカ──?

    590 :

    きっついなぁコレ・・・

    591 = 583 :

     >>578の続き。

     ザワ…ザワザワ…

    受付嬢『……えー、大変な事が起こっています。コチラが用意した精鋭を、単なるプータローだと思われていた男が独りで薙ぎ倒しておりますー。』

    盗賊頭「ゥオリャリャリャリャリャリャ──ッ!!」
    実験体「グガアアアァ……」
     …ドスーンッ!
    「ウォオォォォッ!!」

    『た、たったいま、九回戦が終了致しましたーっ! 皆様盛大な拍手をーっ!!』
     ザワザワ……ワアァァァァァァアッ!


    混血「…わかるッス。ここまで来たらわかるッスよ…アニキさんの憤り……。」
    騎士長「ふむ…流石に鬼気迫っているのを感じるよ。」
    魔王「誰にも…モンくんにも、殺させたく無いんだよね、ロバっち。」
    獣耳「まったく…、自分だけ業を背負う姿勢は立派だとは思いますが、自分が死にかけていては意味が無いでしょうに。」

    「あ。」
    「はい?」
    「いまバーヤさん、アニキさんのこと褒めたッスよね!」
    「な…!」
    「褒めただけじゃなくて、心配もしてるよねっ。それだけロバっちのことを認めてるって事だから、やったね!」
    「やったッス! 仲間はみんな家族ッスー!!」
     ガッシンガッシンパチンパチン


    「べべべ、別にわたしはあんなアホのことを心配なんてしてないですっ! ……フンッ!!」

    592 :

    このタイミングでテラツンデレwwwwww

    593 :

    アルゴリズム体操自重wwwwwwwwwwwwwwww

    594 :

    昼休みから涙ぐんだりたり笑ったり忙しいわwwww

    595 :

    ムキムキマッチョでなぜかツボったwwww

    596 :

    全俺が泣いたり笑ったり忙しくさせんなww

    598 = 597 :

    ごばくああああああああああああああ

    599 :

    >>597-598
    あのスレを見ているのか・・・ジャンルスレ好きだな


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