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    元スレ武内P「便秘、ですか」

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    151 :

    >>150
    書きます

    152 = 151 :

     私は、実はお酒が好きだ。
     愛しているとまでは言わないが、かなり。
     お酒もそれに応えてくれているらしく、私はお酒が人よりは強い。
     しかし、そのおかげで、今のこの状況があるならば下戸でいたかった。


    「それで、キミはどう思うね?」


     何が悪かったのだろう。
     言わずもがな、目の前の部長が原因だ。
     お酒が美味しく、お料理が美味しく、話も弾んでいた。
     そう、悪くは無かったのだ。


    「ほらほら、早く吐かないと逮捕しちゃうわよ!」
    「困るわ。このタイミングで、吐くとか言わないでよ」
    「ナナも気になりますねー」
    「うふふっ! 観念しないと、駄目だかんねん♪」


     意外にも楽しいお酒だった。
     昔話に花を咲かせ、今の自分達の努力を褒め合う。
     そして、会話が途切れて私がお酒を口に含んだ時、部長が言い出したのだ。


    「……皆さんの10年後、ですか」


     私は、笑顔が好きだ。
     しかし今は、向けられた笑顔が、突きつけられた銃口に見える。

    153 = 151 :

     事の発端は、部長が同僚と飲みに行くから付き合え、と言ったからだ。
     思えば、誰が来るのかを確認せず了承した私が迂闊だった。
     その迂闊さが巡り巡ってこの状況を作り出しているとしたら、
    私は「お供します」と言った時の自分を殴り飛ばしてやりたい。


    「10年後かー。うー、考えたくないわねぇ!」
    「わかるわ。でも、他の人の意見を聞くのは大事よね」
    「な、ナナは10年後でも17歳ですよ! きゃはっ!」
    「まあ、それなら私もピッチピチの25歳でーす」


     冗談交じりで盛り上がる彼女達は、とても楽しげだ。
     そして、部長も私がなんと答えるのかを眺めている。


    「10年後……うーん、どうなっているんだろうねぇ!」
    「……」


     一方で、私は酔いが一気に覚め、背中で大量の汗を流していた。
     自然と右手が首筋にいきそうになるが、それは耐える。


     迂闊な答えは死を招き、動揺を悟られるのもまた同様。


     ……一緒に飲んでいると、駄洒落が移るというのは本当ですね。

    154 = 151 :


    「――それじゃあ、あたしはどうなってると思う?」


     年齢順で聞いて――と、この考え方はまずい!
     今は年齢の話をしているのではく、10年後の話をしているのだ。
     藪をつついて蛇を出す必要はない。


    「そうですね……」


     最適解は、何だ。
     いや、最適でないにせよ、明日へ命を繋ぐ選択肢は、何だ。


    「10年後でも、とても魅力的で……アイドルを続けて――」


     死。


    「――いる、かは、わかりませんが……!」


     何だ……何だと言うのだ、今の悪寒は!?


    「……へぇ、あたしは引退してるかもしれないんだ?」


     穏やかに見える笑顔が、今は只々恐ろしい。
     この笑顔のまま、猛スピードで走るトラックの前へ放り投げられても不思議ではない。

    155 = 151 :

    「そう、ですね……はい」
    「ふーん?」


     アイドルを続けている、という答えでは不正解だったようだ。
     何とか、ギリギリで命を繋いだ。


    「それで?」


     しかし、危機は未だ目の前にある。
     生と死のデッド・ヒートは未だ続いている。


    「10年後ともなれば、今よりも落ち着きが出て……」
    「……それで?」


     命がけのチキン・ラン。
     待つのは爆発炎上か、


    「――子供の友達が羨む、素敵なお母さんになっていると思います」


     明日のための緊急停止か。


    「……なるほどね」


     私は、この賭けに――


    「す、素敵なお母さんかー! あたしって、そんな風になりそう?」


     ――勝利した。

    156 = 151 :

    「面倒見が良く、締める所は締める。理想的な母親像だと、私は思います」
    「そ、そう? いやー、なんか照れちゃうわねー!」


     まあまあ飲みなさいよ、と手元のタッチパネルを操作してビールを注文している。
     非常に機嫌が良さそうで、とても良い笑顔だ。
     私は、追加注文されたビールが来る前に、手元にある残りを一気に飲み干した。
     何故かいつもよりも苦味を感じ、飲み下すのにも苦労したが。


    「――ねぇ、私はどうなってると思う?」


     タン、とジョッキをテーブルに置いたと同時に、新手。


     今の勝利は、所詮は四連戦の内の初戦。
     ……駄洒落ている場合ではないのだ。


    「そうですね……」


     こういう時は、まずは相手を褒めるのが言いと聞いた事がある。
     まずは褒めて、少し気分を良くして貰おう。


    「今は、とても綺麗――」


     死。


    「――と、いうか……か、可愛らしいので……!」


     お酒によって軽くなるのは、気分や足取り、財布だけではない。
     命もそうなのだと、私は今日知った。

    157 = 151 :

    誤)>こういう時は、まずは相手を褒めるのが言いと聞いた事がある。

    正)>こういう時は、まずは相手を褒めるのが良いと聞いた事がある。

    158 :

    まるで峠を攻めているような緊張感

    159 = 151 :

    「可愛らしいだなんて……いやだわ、もう!」
    「いえ……私は、そう思います」


     お酒が入ってほんのりと赤く染まっていた頬が、僅かだが赤味を増した。
     軌道修正は上手く行ったようだが、胸をなでおろす暇はない。


    「それで?」


     嗚呼、何故私の前には読み上げる原稿が無いのだろう。
     今の私は、海図も無しに航海に出る船旅人。


    「10年後ですと、さすがに見た目に年齢を感じるようになるでしょうが……」
    「……それで?」


     しかし、漕ぎ出さなければ始まらない。
     待つのは嵐か、


    「――新たな可愛らしい一面が見つかり、より一層魅力的な女性になっていると思います」


     快晴の末の、財宝か。


    「……なるほどね」


     彼女の天気は――


    「そ、そんなに可愛らしいって言われたら困るわ! ち、ちなみにどんな所が可愛い?」


     ――晴れマーク。

    160 = 151 :

    「ふとした瞬間に見せる無邪気な表情が、とても可愛らしいと、私は思います」
    「わ、私そんな表情してる時がある? キミって、よく見てるのね……」


     まあまあ食べなさい、と手元のタッチパネルを操作しておつまみを注文している。
     非常に機嫌が良さそうで、とても良い笑顔だ。
     私は、いつの間にか来ていたビールを半分程飲み干した。
     心なしか、先程のものよりも美味しく感じられるのが不思議だ。


    「――それで、ナナはどうなってると思います?」


     タンッ、とジョッキをテーブルに置いたと同時に、新手。


     前半戦は過ぎ、残すは後半戦。
     もうひと踏ん張り、あと少しだ。


    「そうですね……」


     残すは後……一人。
     彼女? 彼女は、言うなれば、そう――


    「むしろ……10年後、ウサミン星はどうなっていますか?」


     ボーナスステージだ。


    「は、はいっ!? 10年後のウサミン星ですか!?」


     聞き返されるとは思ってもいなかったのか、とても焦っている様だ。
     今はとても有り難いが、容易すぎて彼女の10年後が逆に不安になる。

    161 = 151 :

    「じゅ、10年後のウサミン星は関係ないと思います!」
    「いえ……とても、大事な事です」


     彼女もかなり酔っているのか、思考が上手くまとまらないようだ。
     酒に溺れ、目が泳ぎ、思考の海に沈んでいくウサミン星人。


    「じゅ、10年後のウサミン星は……」


     電波の受信が上手くいかないらしい。
     しかし、残念ながら私も酔っているので助ける事は出来ない。


    「み、皆とっても笑顔で、楽しく暮らしてて……」
    「……それで?」


     皆が笑顔……とても、素晴らしい場所だ。
     そんな、素晴らしい場所は、


    「……――う、ウサミン星は、永久に不滅です!」


     何故か、巨人軍の住処のようになっているようだ。
     いや、マスコットキャラクターは、ウサギをモチーフにしたものだったか?


    「……なるほど」


     後日――


    「ウサミン星は、とても、素晴らしい所ですね」


     ――姫川さんに聞いてみよう。

    162 = 158 :

    武内流勝利の方程式カウンターアタック

    163 :

    当たり前のようにお酒を飲んでるウサミン

    164 = 151 :

    「10年後も不滅な素晴らしい場所が故郷、それはとても誇れる事だと、私は思います」
    「そ、そうなんです! 私はウサミン星人である事を誇りに思いますよ! キャハッ!」


     なんだかおかしい気がする、とキュウリの浅漬けをポリポリと齧っている。
     首を傾げて不思議そうにしているが、話をぶり返す気はないようだ。
     私は、いつの間にか来ていた唐揚げを頬張ると、ジューシーな肉の油が口の中で弾けた。
     熱々の肉汁はほんのりと甘く、付けられた下味と絶妙に絡みあって至高のハーモニーを織りなす。
     それをサッと冷えたビールの苦味と喉越しで流すのは、最高の贅沢だ。


    「――はーい♪ 最後は私でーす♪」


     しかし、贅沢ばかりもしてはいられない。


     戦いの前の贅沢は済んだ。
     この先私が口にするのは、勝利の美酒か、最後の晩餐か。


    「そうですね……」


     最後の一人。
     ここを乗り切れば、笑顔で終われる。


    「そう、ですね……」


     ……だというのに、何も浮かばない!


    「10年後の私は、どうなってると思いますか?」


     催促するように言われているが、何が正解なのかわからない。
     わからないので、一先ずジョッキの残りを飲み干した。

    165 = 151 :

    「まあ! もしかして、皆には言ったのに私だけ仲間外れですか?」
    「いえ……貴女は、とても素晴らしいアイドルです。それも、目が離せない程の」


     手元のタッチパネルを操作して追加注文しようとするが、うまくいかない。
     ……なるほど、水滴がついて誤反応を起こしていたのか。


    「それで?」


     と、問われても思い浮かばないのだから答えようがない。
     すみませんが、ナプキンで水滴を拭いているので待ってください。


    「10年後……そうですね、10年後ですか……」
    「……」


     よし、これで注文が出来る。
     我ながら、


    「――貴女を見続けていたら、何年経っているか忘れてしまいそうですね」


     完璧だ。


    「……なるほど」


     しかし、追加の注文は――


    「詳しく聞きたいので、賢明なら、二軒目行きましょう♪」


     ――出来そうにない。

    166 = 151 :

      ・  ・  ・

    「それじゃあ、年寄りはここで失礼させて貰うよ」


     会計が済んだ後、店の前で突然部長はそう言った。
     面白いものを見せて貰ったと、先程の店は部長の奢りだ。


    「部長、二軒目は私が出しますので」
    「いやいや! あまり無理をさせないでくれ!」


     そう言うと、笑いながら部長はこちらに背を向け、駅に向けて歩き出した。


    「……それでは、私もここで――」


     私もそれに倣おうとしたが、


    「なんて言い分が通ると思ってるの!? 強制連行よ!」
    「今帰るなんてあり得ないわ。まだまだ、夜はこれからよ」
    「あれ!? ナナの10年後の話、してませんよね!?」
    「お酒は避けられず、飲みに行くのみ♪」


     ……と、言う事らしい。



    おわり

    167 = 151 :

    休憩

    168 :

    乙、武内Pは不憫が似合うと思います

    可能ならCP vs 25歳児の正妻戦争が見たいです

    169 = 151 :

    >>168
    やってみます


    武内P「キュンキュン、ですか」

    170 = 151 :

    「はい。皆に、お話を聞かせて貰ってたんですよ」

    武内P「しかし……キュンキュン、とは一体?」

    未央「そりゃ勿論、プロデューサーとの思い出話だよ!」

    武内P「!? しかし……私と、そういった事が……?」

    卯月「本人がそう思って無くても、他の人が聞いたら……って事もありますから♪」

    武内P「……」

    171 = 151 :

    未央「それじゃあ、まずは私からだね!」

    武内P「……」

    「うふふ、楽しみね」

    未央「それは、私達ニュージェネの初ライブの後の出来事!」

    アイドル達「あー」

    「何かあったの?」

    未央「やー……思ってたのと違ってて、終わった後辞めるって言って飛び出したんです」

    「まあ!」

    武内P「……」

    172 = 151 :

    未央「でも、プロデューサーがね! 直接迎えに来てくれたんです!」

    「そうなんですか?」

    武内P「……近隣住民の方に通報され、危うく捕まる所でしたが」

    未央「だって雨の中佇んでるんだもん! しょうがないって!」

    武内P「……」

    「……うふふっ! ごめんなさい、笑っちゃいけないとわかってるんですけど」

    武内P「……いえ、いつもの事ですので」

    173 = 151 :

    未央「ずぶ濡れになってまで、迎えに来てくれた!」

    未央「そして、私に笑顔の大切さを教えてくれた!」

    「芝居がかってきてるよ」

    未央「嗚呼! 止まない雨は無い様に、私の心にも日が差し込んだわ!」

    「うふふっ、私の心は晴れてるから、日傘仕込んだ方がいいかしら」

    未央「……さ、さあ! キュンキュンする!?」

    CPアイドル達「ナイスキュンキュンー!」

    未央「ありがとー! 皆、どうもありがとー!」

    武内P「……」

    174 = 151 :

    未央「……とまぁ、こんな感じで話してたの!」

    武内P「あの時は……はい、必死でした」

    未央「えーっと、あの時はごめんなさい! そして、ありがとうございました!」

    武内P「……良い、笑顔です」

    「ええ、とっても」

    武内P「今では笑い話に出来るというのは、本田さんが成長したからだと思います」

    未央「えへへ! 未央ちゃんは、日々成長してますから!」

    175 = 151 :

    「それじゃあ、もし、私が辞めるって言い出したらどうします?」

    武内P「高垣さんが……ですか?」

    「はい。私が、です」

    武内P「そう、ですね……何もしないと思います」

    「まあ!」

    CPアイドル達「えー、冷たーい」

    武内P「……」

    176 = 151 :

    武内P「……高垣さんならば、必ず帰ってきますから」

    「私を信じて待つ、と?」

    武内P「はい。いつまでも、待っていると思います」

    「帰ってこられないのだとしたら?」

    武内P「迎えが必要ですか?」

    「うふふっ……いいえ、必要ありません」

    武内P「はい……貴女ならば、そう仰ると思っていました」

    未央「もうやめて! めっちゃ負けた気になるからやめて!」

    CPアイドル達「ベリーナイスキュンキュンー!」

    未央「追い打ちしないでよ皆!」

    177 :

    未央「しまむー! 私の仇を取っておくれ!」

    卯月「わ、私ですか!?」

    CPアイドル達「あー」

    卯月「ま、待ってくださいよー!?」

    武内P「あの……仇、とは?」

    「なんだかわからないけれど、受けて立ちます」

    武内P「た、高垣さん!?」

    178 = 177 :

    卯月「私のエピソード……えーと、えーっと」

    武内P「……」

    「楽しみね♪」

    卯月「それじゃあ……恥ずかしいけど、私が戻ってきた時の事を///」

    CPアイドル達「あー」

    「何があったのかしら?」

    卯月「その……LIVEに向かう前、プロデューサーさんと寄り道をしたんです」

    「ふむふむ」

    武内P「……」

    179 = 177 :

    卯月「それで、思ってたけど言えなかった事を全部聞いてもらって……」

    「そうなんですか?」

    武内P「……もう少し早く島村さんの気持ちに気付けたら、と思いました」

    卯月「いっ、いえ! だって、他にも迷惑かけてましたし!」

    武内P「そんな事はありません。私は、貴女のプロデューサーですから」

    卯月「プロデューサーさん……」

    CPアイドル達「ナイスキュンキュンー!」

    卯月「み、皆、からかわないでくださいー!///」

    180 = 177 :

    卯月「えっと、それで、笑顔の話になって……」

    卯月「プロデューサーさんが、指でクイッとほっぺをあげて……」

    「ふーん。撫でたりとかじゃなかったんだね」

    卯月「それで、私もほっぺを指であげて……も、もうやめましょう!?///」

    「……うふふっ、とっても素敵なお話ね」

    卯月「うぅ……///」

    CPアイドル達「グレートキュンキュン―!」

    卯月「……お家帰りたいです///」

    武内P「……」

    181 = 177 :

    「指でほっぺをクイッと上げてって、どんな感じでですか?」

    武内P「それは……こう、ですね」クイッ

    「こう?」クイッ

    武内P「あの……何故、高垣さんもやる必要が?」クイッ

    「あら、だって勝負なんでしょう?」クイッ

    武内P「……一体、何のでしょうか」クイッ

    「えーっと……にらめっこ?」クイッ

    武内P「……あの、それだとどちらも負けになっています」クイッ

    「あっ、それもそうですね。うふふっ、折角なので、どっちも勝ちにしましょう♪」クイッ

    CPアイドル達「……」

    182 = 177 :

    卯月「……」

    未央「しまむー、ナイスファイト!」

    卯月「あの……ちょっと今、そういうのは」

    未央「……ごめん」

    卯月「……いえ、こちらこそ」

    未央・卯月「……」

    「あら? なんだか急に静かになった気が……」

    武内P「? 皆さん、どうかされましたか?」

    CPアイドル達「……」

    183 = 177 :

    美波「……こうなったら、リーダーの私が――」

    セックス「――なんとかするしかない!」

    アーニャ「ニェット! いけません、美波!」

    セックス「でも、他に方法が!」

    アーニャ「私、知ってます! キュンキュンと、ジュンジュンは違うもの、です!」

    セックス「……そうね」

    美波「ごめんなさい……また、一人で突っ走っちゃう所だったわ」

    184 = 177 :

    セックスは禁止ワードじゃないのか
    申し訳ない、調査不足でした

    185 = 177 :

    みく「みくのストライキ話も弱いし……」

    李衣菜「私も……なつきちとの方が喋ってる」

    蘭子「私と我が友は、魂の共鳴を果たした!」ムフー!

    智絵里「うぅ……二人以上の話が思いつかない」

    かな子「クッキー美味しい~♪」

    きらり「きらりもぉ、クレープ食べてくれなかったにぃ」

    莉嘉「アタシ達も、仲が良いけど……」

    みりあ「キュンキュンとは違うよねー」

    「期待出来るのは、色々あったニュージェネだよねー」

    CP達「……」ジッ

    「……」

    「えっ?」

    186 = 177 :

    未央「――しぶりん! 最後の望みをしぶりんに託すよ!」

    「待って」

    卯月「凛ちゃん、頑張ってください!」

    「待ってったら!」

    CPアイドル達「レッツゴー、キュンキュン!」

    「ちょっ、ちょっと!?」

    「うふふっ、最後は貴女?」

    武内P「あの……完全に悪役のようになっていますが、良いのですか?」

    「一度やってみたかったんです♪」

    武内P「……」

    187 = 177 :

    「えっと……その……」

    一同「……」

    「な、何度もスカウトに来てくれたり?」

    一同「……」

    「アイドルをやる楽しさを知るきっかけを作ってくれて……その」

    一同「……」

    「感謝してるし、それに、ずっと見ててくれるって……」

    一同「……」

    「何か言ってよ! この状況は何なの!?」

    188 = 177 :

    「その……何ていうか……」

    一同「……」

    「えっと……何で誰も何も言わないの!?」

    一同「……」

    「だから……もう、何で……!?」

    一同「……」

    「……ありがとうございます……!///」

    CPアイドル達「パーフェクトキュンキューン!」

    「怒るよ!?」

    189 = 177 :

    「……とても、良い輝きだったわ凛ちゃん」

    パチパチ!

    「楓さん、あの……拍手はやめてください」

    未央「ブラーヴォ! ブラーヴォしぶりん!」

    パチパチ!

    「なんで未央まで拍手するの!? あと、発音がイラッとするから!」

    卯月「うぅ……凛ちゃ~ん……ぐすっ!」

    パチパチ!

    「卯月まで拍手……って、なんで泣いてるの!?」

    一同「……!」

    パチパチパチパチ!

    「やめて! 拍手しないで! やめてったら!」

    190 = 177 :

    CPアイドル達「……!」

    パチパチパチパチ!

    「いい加減にして! もう、本気で怒ったから!」


    「……今日は、とても良いお話が聞けたし、見られました」

    武内P「そう……ですか」

    「こういうの、なんて言うんだったかしら……?」

    武内P「このようなやり取りに、名前があるのですか?」

    「確か、何とか戦争だったような?」

    武内P「それはまた……物騒ですね」


    「私は一人でもやる!」

    「制裁を皆に……制裁戦争だよ!」


    おわり

    191 = 177 :

    寝ます
    おやすみなさい

    192 :

    おつ

    193 :

    おつ

    194 :

    セックスってンミナミィか

    195 :

    リクに応えてくれて感謝!
    制裁ワロタ

    196 :

    おつです
    リクエストに対応ありがとうございます

    197 :

    女性に対してはブラヴォーではなくブラーヴァ

    198 = 177 :

    悲しい話を書きます

    199 = 177 :


    「おはようございます」
    「……おはようございます」


     薄く目を開けた彼が、私の挨拶に力なく応えた。
     低い声は、今ではもっと低くなり、かなりしゃがれてしまっている。
     私達、何度こうやって挨拶したんでしょうね。
     今ではもう……私もあまり思い出せないわ。


    「高垣さん……何故、私の寝室に?」
    「うふふっ、さあ? どうしてでしょう」


     それは、貴方が今ではそこから起き上がれないからですよ。
     だったら、私が来るしか無いでしょう?
     そうしないと、さっきみたいに挨拶する事も、こうやってお話も出来ませんから。


    「いけません。私はプロデューサーで、貴女はアイドルです」
    「……まあ!」


     貴方ったら、本当に懐かしい事を言うのね。
     貴方がプロデューサーで、私がアイドルだったのはもう遠い昔の事なのに。

    200 = 177 :


    「貴方には、今の私がアイドルに見えるんですか?」


     貴方が変わったように、私も大分変わってしまったわ。
     細かった手足はより一層細くなり、昔のようにステップなんか踏めやしない。
     あっ、元々そんなにダンスは得意じゃなかったっけ。


    「ええ、勿論です」


     だと言うのに、この人は私をアイドルだと言う。
     迷いも躊躇いもなく、ハッキリと。
     それが照れくさくって、頬にかかった髪を軽くかき上げて誤魔化す。


    「高垣楓さん。貴女は、いつでも最高のアイドルです」


     彼の表情は変わらない。
     そして、言う事も昔から変わらない。


    「ですから、ここに居ては――……!」


     いけません、という言葉は咳き込みによって中断された。
     彼の体が無理をした事によって悲鳴をあげているのか。
     はたまた、彼の体が無理をしてでもその言葉を中断させたのか。


    「良いんですよ。私は、此処に居ても」


     彼の背中をさすりながら、染み込ませるように言った。


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