元スレ武内P「大人の魅力、ですか」
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951 = 943 :
ちゃんと見ててよね。
私は、以前そう言った。
プロデューサーはその言葉に頷いたし、きっとその約束は守られているだろう。
けれど、本当に見ているか不安になるのも事実だ。
だから、私はプロデューサーが言った言葉が本当か確認している。
「ねえ、この前のトライアドのLIVEの時の話なんだけど」
「ええ。とても、素晴らしいLIVEでした」
熱心に語る様子を見るに、ちゃんと見てくれていたようだ。
また、別の時。
「ねえ、前回のラジオのフリートークの話なんだけど」
「はい。渋谷さんらしさが出ている、とても良いトークでした」
プロデューサーの語りを聞くに、ちゃんと聞いていたようだ。
また、別の時。
「……」
「? 渋谷さん、どうかされましたか?」
「ふーん。まあ、悪くないかな」
私の視線にすぐ反応したから、セーフにしとこう。
そして、ある時。
「渋谷さん……あの、言いにくいのですが……あまり、見ないで頂けますか……」
プロデューサーは、私から目を逸らしながら言った。
おわり
952 = 943 :
「清純派路線でプロデュースして欲しい、と」
私の申し出に、プロデューサーさんは難しそうな顔をした。
無理を言っているつもりは無いんだけど、この人にとっては難題のようだ。
「新田さん……本気で仰っているのでしょうか……?」
本気に決まってるじゃない!
私だって、まだ19歳なんですよ、プロデューサーさん!
思えば、今までの私の扱いは他の子と違っていた。
他の子達が可愛い路線なのに、私だけセクシー路線なのだ。
シンデレラプロジェクトで、私だけがセクシー。
「お願いします」
プロデューサーさんの目をまっすぐ見つめ、言った。
「……申し訳、ありません」
しかし、無情にもプロデューサーさんの返事は期待したものではなかった。
彼は、これからも私のプロデュース方針を変える気は無いらしい。
こんなにも必死に、こんなにも本気で頼んでいるのに。
「……」
けれど、プロデューサーさんは本当に申し訳なさそうな顔をしていた。
プロデューサーとは言え、この人も会社人なのだ。
きっと、私のプロデュース方針に関して自由のきかない所もあるのだろう。
「ごめんなさい、なんだか無理を言っちゃったみたいで」
「……いえ、こちらの力不足です」
これ以上、プロデューサーさんを困らせるのはよそう。
仕方ないのだ、私がセクシー路線でいる事は、変えられない。
346プロダクションの方針ならば、従う他に道は無い。
「私には、いえ、346プロでは……これ以上清純派路線のプロデュースは出来ないのです」
おわり
953 :
まさかの落語みたいなオチ
954 = 943 :
「おはようございます、プロデューサー」
「ドーブラエ ウートラ アナスタシーヤ」
プラヂューセル……違う、プロデューサーが、ロシア語で挨拶してきました。
私は、それに日本語で返しました。
「ハラショー! とても、良い発音です♪」
「良い、笑顔です」
「……あっ!」
意識していないと、自然とラッシーヤ……違う、ロシア語が、出てしまいます。
けれど、今のはしょうがない、です。
だって、プロデューサーの……ロシア語が、とても素晴らしかったから。
顔が、悔しくて、クシャリとなりました。
「アナスタシアさん……あまり、無理はなさらないでください」
「いいえ、私、頑張ります! もっと、日本語を上手になりたい」
「……」
私は、前から思っていました。
もっと、私の日本語が上手なら、もっと色んなお仕事が出来る。
もっと、沢山の事に……挑戦して、アイドルとして成長出来る。
だから最近は、考えるのも、ロシア語混じりじゃなく全部、日本語でしています。
プロデューサーがロシア語で挨拶してきたのも、私がお願いしたから、です。
釣られて私がラ……ロシア語で反応しないよう、試すため。
「アナスタシアさん、私は……言葉よりも大切な物があると思います」
「でも……」
「お気持ちはわかります。しかし、焦ってはいけません」
「……」
「ハラショーと言った時のアナスタシアさんの笑顔は、言葉に関わらず、良い笑顔だと思いました」
言われて、気付きました。いえ、思い出しました。
私がアイドルになった時に言われた、褒められたのは、笑顔だと。
やっぱり、プロデューサーはすごい、です。
こういう時は、アー、お礼を言わなくっちゃ。
「――スパシーバ!」
ありがとうございます!
おわり
955 = 943 :
タイピングも遅くなって、集中も続かないなら、1レスで終わらせれば良いと気付きました
こんな感じで1000目指していこうと思います
おやすみなさい
956 :
アーニャはロシアに連れて帰らないといけないからね
プロデューサーもロシア語覚えないと
957 :
ロシアに帰るとタイマー発動するぞ
958 :
ちゃんみお女優になっててワロタ
959 :
「煩わしい太陽ね」
いつも通りの、朝の挨拶。
ここは、私が私らしくいられる、大切な場所。
「闇に呑まれよ。宴は未だ開かれることはない。今はその翼を休める時」
「わっ、我が友……?」
しかし、今日は様子が違っていた。
いや、私が私らしくいられる場所ではあるんだけど、様子が変なの!
「どうした、我が友よ。無垢なる瞳に困惑の色が浮かんでいるが」
プロデューサーが変!
まるで、いつもの私みたいな言葉遣いで……。
「く、くくく……! 遂に、秘術を理解し意思を伝える力を得たようね」
「然り。我らの魂の共鳴はより輝きを増し、漆黒の光はより多くの迷える魂を導くだろう」
「~~~っ!」
言の葉を交わした所、我が友は我との繋がりをより強固なものとするため、
魔導書を読み漁り、闇の世界へと至ったという。
其の献身たるや、さしもの我も心動かされ、光の道へ誘われる所であった。
我が友の容貌に、地の底から響くような低い声が合わさり、
紡がれる言の葉の調べは、まるで禁忌の呪いの如く我が心の臓に杭を打ち付けていった。
……しかし、光に照らされた魂の開放は長く続かなかった。
「一刻の猶予も無い」
夢とは覚めるもの……恐れていた、覚醒の時が来た。
「我が此の侭では、堕天使の翼は完全にもがれてしまうだろう」
「何でよ!? そんな事言わんと! 今のプロデューサー、カッコ良かとです!」
正直、たまらんもん!
「今の問いかけが、そのまま答えです」
おわり
960 :
蘭子の熊本弁あいらしかー
961 :
正直言ってたまらん
962 = 959 :
働かざるもの食うべからず、っていう言葉があるけどさ。
杏はそりゃちょっと言い過ぎ何じゃないかと思うよ。
誰だって、働かないで食べていけたらそりゃあ良いと思うって。
毎日ゲームにネットに、ダラダラ過ごせたら最高だよねー。
「双葉さん、ダンスレッスンの時間です」
でも、この人はいつも杏を沢山働かせようとするんだよ。
酷いと思わない? 他にもアイドルはいっぱい居るじゃんか。
杏はさ、出来るだけ働かず、出来るだけ儲けたいのにー。
「いやー、ちょっと歩くだけの力が出なくてさ、杏も困ってるんだよー」
「……」
「レッスンには参加したいんだけどねー、いやー、困った!」
プロデューサーには悪いと思うよ?
今も、いつものように右手を首筋にやって、困った顔しちゃってるしね。
だけど、ダンスレッスンって大変なんだよ、マジで。
疲れる事をしに行くために、歩いて疲れるなんて最早拷問だよ、拷問!
「……それでは、どうぞ」
プロデューサーは、そう言うと杏に背中を向けてしゃがんだ。
おいおい、杏は小さいとは言え花も恥じらう17歳の乙女なんだよ?
いくらなんでも、その提案には乗れないなー。
「レッスンに参加したいと仰る双葉さんの希望を叶えるのが、私の役目ですから」
……こいつはプロデューサーの技ありかな。
レッスンルームに着けばちゃんとやる、って言質を取られた形になっちゃった。
「それに、楽をするのはお嫌では無いと思いまして」
なるほど、確かに言う通り……もう、参った参った!
杏の負けだよ! あわせ技一本ってやつだよ!
全くもう、最近のプロデューサーは、杏の扱いが上手くなった気がするよ。
「しょうがないなぁ……飴くれる?」
よっこいしょと背中に体を預けながら、二つ目の飴をねだってみた。
おわり
963 :
初めは、無表情で、背も高くて、何を考えてるかわからなくて。
引っ込み思案な私にとって、プロデューサーはその……はい。
「緒方さん? どうか、されましたか?」
「いっ、いえ!……何でもない、です」
「そう、ですか。何かあれば、すぐ仰ってください」
「はい……ありがとうございます」
うぅ……見てるのが、バレちゃいました。
何となく恥ずかしくなって、俯いちゃったけど、変に思われちゃったかな。
わかったのは、プロデューサーがとっても不器用な人なんだな、って事です。
変わったのは、皆と一緒に頑張ってきて、私も頑張ろうって思えるようになった事です。
だから、今の私はプロデューサーを信頼してるし、そう思えるようになった事が嬉しいです。
だけど、プロデューサーはどう思ってるんだろう?
撮影の時に失敗しちゃった私達のために謝ってる姿を見た時、胸が締め付けられる思いでした。
あの後は結局うまく行ったけど、今度また失敗したら?
今度こそ見捨てられちゃうかもしれないと思うと……。
プロデューサーさんは、他の子の担当もいっぱいしています。
今度は二期生のプロデュースも始まるらしいし、もっと忙しくなると思います。
皆とってもキラキラしてて、私はその内見捨てられちゃうんじゃないか、って不安です。
そうならない様に、とっても頑張ってるし、四葉のクローバーもいっぱい集めてます。
私は、昔も今もプロデューサーが怖いです。
全然逆の気持ちのはずなのに、怖いんです。
私が、この気持を外に出す事はありません。
こんな風に思ってるなんて知られて、もしも見捨てられたらと思うと……。
だって、絶対大丈夫なんて言い切れる事なんて、無いです。
お父さんとお母さんだって……。
「プロデューサー……私、頑張りますね」
「? はい、頑張ってください」
私、一生懸命頑張ります。
アイドルをやるのは楽しいし、皆が怖がる仕事も精一杯やろうと思います。
だから、
見捨てないで、くださいね?
おわり
964 = 963 :
「プロデューサーさん、クレープ買って来ました~」
「三村さん……その、あまり間食をなさるのは」
「美味しいから大丈夫ですよー」
この人は、私のプロデューサーさん。
仕事は中々に出来るが、いつも私が甘いものを食べるのを邪魔してくるのが玉に瑕だ。
しかし、私はその障害を取り除く方法を遂に見つけた。
「イチゴ味とティラミス味なんですけど、どっちにしますか?」
「……」
プロデューサーさんは、その容姿に似合わず甘い物が好物だったのだ!
こうやって、一緒に食べようと買って来てしまえば無碍に断る事はない。
一口どうぞと誘うのではなく、丸々一つ与えてしまうのが突破口なのだ。
「そうですね……三村さんのオススメはどちらでしょうか?」
「うーん、イチゴも甘すぎないし、ティラミスも上品な甘さで……迷っちゃいますー」
「成る程……しかし、三村さんは何故それをご存知で?」
「っ……!?」
――謀られた。
プロデューサーさんは、私が甘いものに対して嘘がつけないのを利用したのだ。
私は、カロリー制限のためにプロデューサーさんに食べた物をリスト化し提出している。
それを元に栄養士との相談し、適切なカロリー計算の元、食事と甘味のバランスを取っていた。
……そう、表向きは、だ。
当然、バランスを保っている程度の甘味では私は満足出来なかったし、
自己申告制という穴だらけの隙間に、ケーキやクッキー、クレープが入り込むのは当然の事。
この店のクレープも、開いている穴に飛び込んできた内の一つだった。
「そ、それは……昔食べた事があって……」
「正直に言えば、甘い物の制限を少し緩めようと思います」
「!?」
――なんという、甘い罠だろう!
絶対嘘に決まっているのに、正直に話そうと思わざるを得ない!
だって、隠れてコソコソ食べるのも美味しいけど、堂々と食べる方がもっと美味しいのだ!
心を落ち着けるため、イチゴ味のクレープを一口パクリと食べる。
駄目、まだ足りない……ティラミスの方も……う~ん、美味しい~♪
よし……美味しいから大丈夫だよね!
しかし、私が何か言う前に、既に制限が厳しくなるよう手配は終わっていたらしい。
プロデューサーさんは、微塵も甘くは無かった。
おわり
965 :
>>963
怖い。
966 :
この世界線では二期生が化け物揃いという事実
チエリエルとって食われそう
967 = 963 :
「諸星さん」
「にょわー! Pちゃんのおかげで、せふせーふ☆」
きらりんは、他の皆よりもとーっても背がおっきいの!
でも、Pちゃんはそんなきらりんよりちょーっぴり背がおっきいんだゆ!
だから、いつもこうやって頭がゴッツンしそうな所はおせーてくれるのです☆
「諸星さん」
「はいっ! きらりん、今日もハピハピ、お仕事頑張るゆ☆」
それに、きゃわいい衣装も着せてくれて、アイドルとして活躍させてくれるんだゆ!
きらりんは、おっきいからこんなきゃわいい衣装は似合わないと思ってたの。
だけど、Pちゃんはいつもきゃわいいって褒めてくれるの! うっきゃー! 恥ずかすぃー!
「諸星さん」
「Pちゃん、きらりんに任せて!」
そんなPちゃんのお手伝いをしたいって思うのは、トーゼンだゆ☆
Pちゃん、ちょーっとおしゃべりが苦手みたい!
だから、その分きらりんがいっーぱいしゃべって、皆でハピハピするにぃ☆
「Pちゃん」
「はい。とても素晴らしい、良いステージでした」
うっきゃー! Pちゃんに褒められちゃったにぃ☆
ステージがキラキラしてて、きらりんもキラキラして、とーっても楽しかったゆ☆
これからも、いーっぱいLIVEしたいです! ノンスト―ップ、きらりん☆
「Pちゃん」
「ええ、諸星さんらしさが出ている、とても可愛いらしい服装だと思います」
うぇへへ! Pちゃんに、きゃわいいって言われちゃったにぃ☆
今日のきらりんの私服は、とーってもカラフルなのです!
きらりん特製のキラキラコーデ、Pちゃんもお気にでとーってもハピハピ☆
「Pちゃん」
「諸星さん。いつも、ありがとうございます」
……にょわー、先に言われちゃったにぃ。
おわり
968 :
武きらは良いものだな
969 = 963 :
アタシは今、チョー怒ってる!
なんでそんな事でって思うかもしれないけど、しょうがないじゃん!
「ミンナ、カブトムシを集めるのはカリスマJCっぽくないって言うんだよ!」
「それは……」
あ、Pくん困ってる。
やっぱり、Pくんもカブトムシとるのは駄目だって思うのかなー。
お姉ちゃんも、ご、ゴキブリと一緒にするくらいだもん。
うー、全然違うのに! カブトムシ、チョーカッコイイのに!
「それは……困りましたね」
「……やっぱり、Pくんもそう思う? シール集めだけにした方がイイ?」
……Pくんもそう思うんなら、やっぱりやめた方がイイのかな。
「いえ、その必要はありません」
「へっ?」
「城ヶ崎さんの大切な個性の内の一つを諦めてしまうのは、勿体ないと私は考えます」
「でも……」
だって、カリスマってミンナの最先端でしょ?
それなのに、ミンナがカリスマっぽくないって言うんなら……。
「私が困ると言ったのは、城ヶ崎さんのカリスマが、その程度で揺らいでしまうのか、という事です」
「そんなコトない! だって、アタシはPくんがプロデュースしてるカリスマJC、城ヶ崎莉嘉だよ!」
「……それを聞いて、安心しました」
あっ、Pくん笑った!
……でも、そっか……そうだよね!
ミンナに言われて変わるんじゃなく、アタシのカリスマでミンナを変えていかないと!
「ありがとPくん! アタシ、わかったよ!……えへへ、Pくんのおかげ♪」
「お役に立てたようで、何よりです」
「早速、ミンナにカブトムシのカッコよさわかってもらうため、いっぱい捕まえて事務所で放し飼いするね☆」
目指せ100匹! カブトムシプロジェクト、ファイトー! おー!
「待ってください! 城ヶ崎さん! 城ヶ崎さーん!」
おわり
970 :
そろそろ下品ゲージがたまってる時期やないか
971 :
ぶっちゃけウンコしたい、リズミカルにウンコしたい
けれど、CP全員1レスSS書くまでは我慢します
972 = 971 :
「ねぇねぇ、プロデューサー」
「はい、何でしょうか」
あのね、最近プロデューサーの表情がわかるようになったんだ!
今は、ちょっとお疲れみたい……心配だなぁ。
「大丈夫?」
「……はい、皆さんの笑顔のためですから」
「えへへ、そっか♪」
プロデューサーが好きなのは、笑顔なんだ。
だから、プロデューサーの前では笑顔でいるようにしてるの!
そうすればプロデューサーも嬉しいし、笑顔のために頑張らなくていいでしょ?
「良い、笑顔です」
「うんっ!」
それにね、笑いかけると、プロデューサーも笑うんだよ!
皆はわかりにくいって言ってるけど、どうしてだろう?
すっごくわかりやすいと思うんだけど……えへへ、独り占めしてるみたい!
「ねぇねぇ、プロデューサー」
「はい、何でしょうか」
あのね、最近よく聞く言葉があるんだけど、あんまり意味がわからないの。
だけど、みりあみたいな子の笑顔が好きな人の事、こう言うらしいんだ!
「えへへ、プロデューサーってロリコンだよね♪」
「……」
あれ? おかしいなぁ……笑いかけてるのに、全然笑ってくれない。
おわり
973 :
ロリに母性を求めて何が悪い!!
974 :
みりあちゃんは天然メガトン級
武内Pきっとこの世の終わりみたいな顔してるんだろうなはぁはぁ
975 :
「……もう、限界だと思います」
Pチャンが沈痛な面持ちで俯いている。
周りの皆もそう言っていたし、みくも薄々は気付いてたの。
だけど、今までの積み重ねがあったから。
そのおかげで、今のみくがあったから。
「ネコキャラ……やめなきゃ、なのかな」
今まで、沢山のお仕事をやってきた。
すっごくキラキラして、とっても楽しかった。
ありがとう、Pチャンのおかげだよ。
だから、そんな悲しい顔をしないで?
「次は何キャラにしようかにゃー……って、にゃあじゃないよね、えへへ」
「前川さん……」
Pチャンと目が合う。
思わず出ちゃった口調に、みく自身も戸惑っちゃう。
そっかぁ、ネコチャンが大好きだからネコキャラにしたけど、
みくの中でこのキャラはこんなに大きいものになってたんだ。
ありがとね、ネコキャラ。
今まで、本当にありがとう。
「ねえPチャン。次は何キャラが良いと思う?」
泣いてなんかいられない。
みくはアイドル、前に進まなきゃ!
「前川さん、魚関係の仕事はそんなに嫌ですか?」
おわり
976 = 975 :
「プロデューサー、次のアスタリスクの曲はクールタイプでお願いします!」
「多田さん?」
さっき、ちょっとした言い合いになった。
いつものことだと皆は笑っていたけど、今回ばかりは譲れない。
だって、ユニット曲が片方の属性だけだなんて不公平だ。
「みくちゃんはキュートで、私はクールです。だから、クールタイプのユニット曲も!」
「……少し、お待ち下さい」
みくちゃんは可愛い。
だけど、みくちゃんの属性の曲だけ出すなんて贔屓だよ。
プロデューサーは、必死に手元のパソコンを覗き込んでいる。
これは……もしかして期待出来るんじゃない!?
「……」
プロデューサーの、いつもの右手を首筋にやる癖。
困った時に出るその癖をしているという事は……やっぱり駄目なのかな。
「……!」
と、思いきや……プロデューサーは顔を両手で覆い、肩を落として俯いてしまった。
その落ち込み様は今まで見たことがない程で、私は慌ててプロデューサーに駆け寄った。
「ど、どうしたんですかプロデューサー!?」
「……申し訳、ありません……!」
クール曲を出せない事をこんなに申し訳なく思ってくれるなんて。
……駄目だ! プロデューサーにこんな思いをさせちゃ!
私にはロックな熱い魂があるじゃないか! タイプがなんだ!
私は、私だ!
「……多田さんは……ずっと、キュートタイプだと思っていました」
おわり
977 = 975 :
書きます
武内P「キスマーク?」
978 = 975 :
美嘉「いやー、カリスマJKだったら、キスマークの一つや二つ、ね」
武内P「……はぁ」
美嘉「ねぇ、アンタはどう思う?」
武内P「どう……と、言われましても」チラッ
未央「おお、助けを求める目」
凛「面白そうだから、少し様子を見ようか」
979 = 975 :
美嘉「だからさ、たまにはキスマークをつけた方が良いかな、って」
武内P「いえ、アイドルにそういった事は……」
美嘉「でもさ、ギャルだったら普通じゃない?」
武内P「いえ、しかしアイドルですので……」チラチラッ
未央「すっごい見てくる」
凛「うん、チラ見ってレベルじゃないね」
980 = 975 :
美嘉「アイドルだったら駄目、かぁ」
武内P「はい、良い事ではないと私は思います」
美嘉「じゃあさ、アイドルじゃないアタシがキスマークつけてたら?」
武内P「……は、はぁ」ジッ
未央「もうこっちから目を逸らさなくなったね」
凛「美嘉、照れくさいのか気付いてないね」
981 = 975 :
美嘉「アタシが普通のJKでさ、キスマークつけてたら……」
武内P「……」
美嘉「あ、アンタはどう思う?」
武内P「……」ジーッ
未央「いたたた! 視線が痛い!」
凛「美嘉を気遣って口に出せないからって、顔怖すぎ」
982 = 975 :
美嘉「ねえ、答えて」
武内P「……一般的な意見でよければ」
美嘉「一般的か……まあ、それでいいよ」
武内P「……」ジーッ!
未央「ここで、部屋から出たらどうなると思う?」
凛「変なこと言わないで。視線、更に強くなったから」
983 = 975 :
美嘉「一般的には、どう思うの?」
武内P「そうですね……城ヶ崎さんも、そういった事をするのかと、少し、ショックかも知れません」
美嘉「そういった……うーん、き、キスくらい普通じゃない?///」
武内P「……はい?」チラチラッ
未央「ここに来て困惑」
凛「目線、定まってないね」
984 = 975 :
美嘉「き、キスして移ったリップが、服についちゃうとかさ★」
武内P「あの……城ヶ崎さん」
美嘉「シャインリップだと、日の光で目立っちゃうかな?」
武内P「……」タスケテクダサイ
未央「目は口程に物を言うって、こういう事だね」
凛「……しょうがない、そろそろ助けようか」
985 = 975 :
未央「はいはい、ストーップ!」
美嘉「み、未央?」
凛「美嘉、プロデューサー困ってるから」
美嘉「そ、そう?」
武内P「……」
未央「うんうん! 美嘉ねぇにあんなに情熱的に迫られたら、困るに決まってんじゃん!」
美嘉「そ、そっかなー?///」
凛「それに、キスマークがつくのは男の人だけだよ。移るほどリップなんてつけてられないし」
未央「……」タスケテ!
武内P「……」ムリデス!
986 = 975 :
美嘉「……べ、別に? それくらい知ってたし?」
凛「誤魔化さなくて良いよ。美嘉がウブなの、皆知ってるから」
美嘉「ちょっ、ちょっと凛!?」
未央「あの……美嘉ねぇはともかく、しぶりんはマジ?」
凛「? 何が?」
美嘉「アタシはともかくって……何の話?」
未央「……」
武内P「……」
美嘉・凛「?」
987 = 975 :
武内P「……すみません、私は会議がありますので」
未央「まあまあ! まあまあ落ち着こうよ!」
ガシッ!
武内P「っ……!?」ホンダサン、ハナシテクダサイ!
未央「っ……!」ニガサネー! ゼッタイ、ニガサネー!
凛「二人共、何遊んでるの?」
美嘉「アタシ達、何か変な事言ってた?」
武内P・未央「いえ、別に」
988 = 975 :
美嘉「あっ、もしかしてキスマークの話は恥ずかしかったとか?★」
凛「そうなの? ふーん、未央も可愛い所あるね」
未央「へっ!?」
美嘉「もー、照れちゃって★ このこのー★」
凛「そっか、だから最初は話に入っていかなかったんだ」
未央「……」
未央「……?」ワタシ、コイツラ、ブットバス、オーケー?
武内P「……!」ノー!
989 = 975 :
美嘉「ニュージェネのセクシー担当がそれじゃ情けないぞー★」
凛「まあ、未央が自分で言ってるだけだから」
美嘉「そうなの? じゃあ、凛がセクシー担当しとく?★」
凛「やめてよ、もう。でも……まあ、悪くないかな」
未央「んああああああ!」
武内P「本田さん! 落ち着いてください、本田さん!」
990 = 975 :
未央「二人共! キスマークって、そうじゃないから!」
美嘉・凛「はっ?」
武内P「待ってください! 二人には、刺激が強すぎます!」
美嘉・凛「へっ?」
未央「海より広い私の心も、ここらが我慢の限界だよ!」
武内P「……そ、それでは、私は会議に」
ガシッ
未央「まさか、逃がすと?」
武内P「っ……!?」タスケテクダサイ! ダレカ、タスケテクダサイ!
991 = 975 :
美嘉「キスマークがそうじゃないって……どういう事?」
凛「そうだよ。ちゃんと説明して」
未央「キスマークって言うのは、リップとかそういうのの跡じゃないんだよ!」
美嘉・凛「はぁ?」
未央「こう、キスというか吸い跡なの! わかる!?」
美嘉・凛「わからない」
未央「んああああああ! プロデューサー、何とかしてよ!?」
武内P「……いえ、私にはとても」
ガチャッ
ちひろ「……どうしたんですか? 大きな声を出して……」
992 = 975 :
・ ・ ・
ちひろ「……成る程。なんとなくお話はわかりました」
美嘉「キスマークの話をしてるのに吸い跡とか……おかしくない?」
凛「未央、からかわれてムキになるのはやめなよ」
未央「ちひろさん! この理不尽な屈辱、どうしたら良いと思う!?」
ちひろ「……そうですね。あっ、プロデューサーさん」
武内P「? はい、何でしょうか」
ちひろ「んっ」
ちゅううううううう!
武内P「んあっ!?」ビクンッ!
未央・美嘉・凛「!?」
993 = 975 :
ちひろ「……んっ」
ちゅぽんっ!
武内P「うっ……く、せ、千川さん!? せっせせ、千川さん!?」
未央・美嘉・凛「!?……!?」
ちひろ「……」ホラ、コレヲミテクダサイ
グイッ
武内P「……!?」
ちひろ「……」コレガ、キスマークデス
未央・美嘉・凛「……」
未央・美嘉・凛「……」ハイ、ワカリマシタ
おわり
994 :
下ネタじゃないじゃん、なんで(お疲れ様でーす)
996 = 975 :
プロデューサーさんは、とても真面目な方です。
「千川さん」
けれど、見ていてちょっと危なっかしい所もあります。
とっても頑固で、自分を曲げないのがそう思う原因でしょうか。
常務――今は専務ですが――に食って掛かったと聞いて、ヒヤッとした事もあります。
「千川さん?」
プロデューサーさんは、アイドルの子達を一番に考えています。
自分の事は二の次で……全然、自分を大事にしません。
私はその事が同僚として嬉しくもあり、個人としてはとっても腹立たしいです。
仕事熱心なのは良いですけど、いつかそれで倒れてしまうんじゃないかと心配になります。
「あの……千川さん?」
そして、この人は、アイドルの子達との線引きを明確にしています。
だから、絶対にアイドルの子達に手を出さないので、その点は安心です。
それがもどかしいと思う子も居るかも知れません。
けれど、だからこそプロデューサーさんは素敵なんだと、私は思います。
「千川さん」
「はっ、はい!?」
「何か……考え事ですか?」
いけない、私ったら仕事中に何を考えてるのかしら。
プロデューサーさんの事を考えてました……なんて、言えるわけないじゃない!
ど、どうしましょう……?
「え、ええと……プロデューサーさんは、周りが素敵な女の子だらけなのに、真面目だなぁ、って」
「……はい?」
「だって、可愛いアイドルに囲まれてるんですよ? そう思うのが普通です」
「私はプロデューサーです。アイドルに手を出す事は、絶対に有り得ません」
プロデューサーさんは、とても真面目な方です。
でも、私はアイドルじゃない……事務員なんですよ、プロデューサーさん。
おわり
997 = 975 :
>>994
ウォーミングアップです
998 :
アップしたまま終わりそうじゃん!おつ
999 = 975 :
武内P「便秘、ですか」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1513243315/
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