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    元スレ武内P「大人の魅力、ですか」

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    951 : 以下、名無しにか - 2017/12/10(日) 22:23:48.95 ID:yXp2Ooj6o (+33,+30,-229)
     ちゃんと見ててよね。


     私は、以前そう言った。
     プロデューサーはその言葉に頷いたし、きっとその約束は守られているだろう。
     けれど、本当に見ているか不安になるのも事実だ。


     だから、私はプロデューサーが言った言葉が本当か確認している。


    「ねえ、この前のトライアドのLIVEの時の話なんだけど」
    「ええ。とても、素晴らしいLIVEでした」


     熱心に語る様子を見るに、ちゃんと見てくれていたようだ。


     また、別の時。


    「ねえ、前回のラジオのフリートークの話なんだけど」
    「はい。渋谷さんらしさが出ている、とても良いトークでした」


     プロデューサーの語りを聞くに、ちゃんと聞いていたようだ。


     また、別の時。


    「……」
    「? 渋谷さん、どうかされましたか?」
    「ふーん。まあ、悪くないかな」


     私の視線にすぐ反応したから、セーフにしとこう。


     そして、ある時。


    「渋谷さん……あの、言いにくいのですが……あまり、見ないで頂けますか……」


     プロデューサーは、私から目を逸らしながら言った。


    おわり
     
    952 : 以下、名無しにか - 2017/12/10(日) 22:51:07.69 ID:yXp2Ooj6o (+33,+30,+0)
    「清純派路線でプロデュースして欲しい、と」


     私の申し出に、プロデューサーさんは難しそうな顔をした。
     無理を言っているつもりは無いんだけど、この人にとっては難題のようだ。


    「新田さん……本気で仰っているのでしょうか……?」


     本気に決まってるじゃない!
     私だって、まだ19歳なんですよ、プロデューサーさん!


     思えば、今までの私の扱いは他の子と違っていた。
     他の子達が可愛い路線なのに、私だけセクシー路線なのだ。
     シンデレラプロジェクトで、私だけがセクシー。


    「お願いします」


     プロデューサーさんの目をまっすぐ見つめ、言った。


    「……申し訳、ありません」


     しかし、無情にもプロデューサーさんの返事は期待したものではなかった。
     彼は、これからも私のプロデュース方針を変える気は無いらしい。
     こんなにも必死に、こんなにも本気で頼んでいるのに。


    「……」


     けれど、プロデューサーさんは本当に申し訳なさそうな顔をしていた。
     プロデューサーとは言え、この人も会社人なのだ。
     きっと、私のプロデュース方針に関して自由のきかない所もあるのだろう。


    「ごめんなさい、なんだか無理を言っちゃったみたいで」
    「……いえ、こちらの力不足です」


     これ以上、プロデューサーさんを困らせるのはよそう。
     仕方ないのだ、私がセクシー路線でいる事は、変えられない。
     346プロダクションの方針ならば、従う他に道は無い。


    「私には、いえ、346プロでは……これ以上清純派路線のプロデュースは出来ないのです」


    おわり
    953 : 以下、名無しにか - 2017/12/10(日) 23:21:23.77 ID:iiBsBfST0 (+19,+29,-1)
    まさかの落語みたいなオチ
    954 : 以下、名無しにか - 2017/12/10(日) 23:46:21.49 ID:yXp2Ooj6o (+33,+30,+0)
    「おはようございます、プロデューサー」
    「ドーブラエ ウートラ アナスタシーヤ」


     プラヂューセル……違う、プロデューサーが、ロシア語で挨拶してきました。
     私は、それに日本語で返しました。


    「ハラショー! とても、良い発音です♪」
    「良い、笑顔です」
    「……あっ!」


     意識していないと、自然とラッシーヤ……違う、ロシア語が、出てしまいます。
     けれど、今のはしょうがない、です。
     だって、プロデューサーの……ロシア語が、とても素晴らしかったから。
     顔が、悔しくて、クシャリとなりました。


    「アナスタシアさん……あまり、無理はなさらないでください」
    「いいえ、私、頑張ります! もっと、日本語を上手になりたい」
    「……」


     私は、前から思っていました。
     もっと、私の日本語が上手なら、もっと色んなお仕事が出来る。
     もっと、沢山の事に……挑戦して、アイドルとして成長出来る。


     だから最近は、考えるのも、ロシア語混じりじゃなく全部、日本語でしています。
     プロデューサーがロシア語で挨拶してきたのも、私がお願いしたから、です。
     釣られて私がラ……ロシア語で反応しないよう、試すため。


    「アナスタシアさん、私は……言葉よりも大切な物があると思います」
    「でも……」
    「お気持ちはわかります。しかし、焦ってはいけません」
    「……」
    「ハラショーと言った時のアナスタシアさんの笑顔は、言葉に関わらず、良い笑顔だと思いました」


     言われて、気付きました。いえ、思い出しました。
     私がアイドルになった時に言われた、褒められたのは、笑顔だと。
     やっぱり、プロデューサーはすごい、です。
     こういう時は、アー、お礼を言わなくっちゃ。


    「――スパシーバ!」


     ありがとうございます!


    おわり
    955 : 以下、名無しにか - 2017/12/10(日) 23:50:52.75 ID:yXp2Ooj6o (+27,+29,-54)
    タイピングも遅くなって、集中も続かないなら、1レスで終わらせれば良いと気付きました
    こんな感じで1000目指していこうと思います
    おやすみなさい
    956 : 以下、名無しにか - 2017/12/10(日) 23:59:06.11 ID:dq8UzDb0o (+24,+29,-11)
    アーニャはロシアに連れて帰らないといけないからね
    プロデューサーもロシア語覚えないと
    957 : 以下、名無しにか - 2017/12/11(月) 02:49:17.55 ID:9YABzO0Xo (+19,+29,-4)
    ロシアに帰るとタイマー発動するぞ
    958 : 以下、名無しにか - 2017/12/11(月) 05:41:24.71 ID:dN/WTs4Zo (+19,+29,-3)
    ちゃんみお女優になっててワロタ
    959 : 以下、名無しにか - 2017/12/11(月) 14:57:34.19 ID:5y5HcG0go (+33,+30,+0)
    「煩わしい太陽ね」


     いつも通りの、朝の挨拶。
     ここは、私が私らしくいられる、大切な場所。


    「闇に呑まれよ。宴は未だ開かれることはない。今はその翼を休める時」
    「わっ、我が友……?」


     しかし、今日は様子が違っていた。
     いや、私が私らしくいられる場所ではあるんだけど、様子が変なの!


    「どうした、我が友よ。無垢なる瞳に困惑の色が浮かんでいるが」


     プロデューサーが変!
     まるで、いつもの私みたいな言葉遣いで……。


    「く、くくく……! 遂に、秘術を理解し意思を伝える力を得たようね」
    「然り。我らの魂の共鳴はより輝きを増し、漆黒の光はより多くの迷える魂を導くだろう」
    「~~~っ!」


     言の葉を交わした所、我が友は我との繋がりをより強固なものとするため、
    魔導書を読み漁り、闇の世界へと至ったという。
     其の献身たるや、さしもの我も心動かされ、光の道へ誘われる所であった。
     我が友の容貌に、地の底から響くような低い声が合わさり、
    紡がれる言の葉の調べは、まるで禁忌の呪いの如く我が心の臓に杭を打ち付けていった。


     ……しかし、光に照らされた魂の開放は長く続かなかった。


    「一刻の猶予も無い」


     夢とは覚めるもの……恐れていた、覚醒の時が来た。


    「我が此の侭では、堕天使の翼は完全にもがれてしまうだろう」
    「何でよ!? そんな事言わんと! 今のプロデューサー、カッコ良かとです!」


     正直、たまらんもん!


    「今の問いかけが、そのまま答えです」


    おわり
    960 : 以下、名無しにか - 2017/12/11(月) 18:26:32.51 ID:87pRyzAQO (+19,+29,-6)
    蘭子の熊本弁あいらしかー
    961 : 以下、名無しにか - 2017/12/11(月) 21:05:27.44 ID:CPDaxxvOO (+19,+29,-2)
    正直言ってたまらん
    962 : 以下、名無しにか - 2017/12/11(月) 23:26:39.26 ID:5y5HcG0go (+33,+30,+0)

     働かざるもの食うべからず、っていう言葉があるけどさ。
     杏はそりゃちょっと言い過ぎ何じゃないかと思うよ。
     誰だって、働かないで食べていけたらそりゃあ良いと思うって。
     毎日ゲームにネットに、ダラダラ過ごせたら最高だよねー。


    「双葉さん、ダンスレッスンの時間です」


     でも、この人はいつも杏を沢山働かせようとするんだよ。
     酷いと思わない? 他にもアイドルはいっぱい居るじゃんか。
     杏はさ、出来るだけ働かず、出来るだけ儲けたいのにー。


    「いやー、ちょっと歩くだけの力が出なくてさ、杏も困ってるんだよー」
    「……」
    「レッスンには参加したいんだけどねー、いやー、困った!」


     プロデューサーには悪いと思うよ?
     今も、いつものように右手を首筋にやって、困った顔しちゃってるしね。
     だけど、ダンスレッスンって大変なんだよ、マジで。
     疲れる事をしに行くために、歩いて疲れるなんて最早拷問だよ、拷問!


    「……それでは、どうぞ」


     プロデューサーは、そう言うと杏に背中を向けてしゃがんだ。
     おいおい、杏は小さいとは言え花も恥じらう17歳の乙女なんだよ?
     いくらなんでも、その提案には乗れないなー。


    「レッスンに参加したいと仰る双葉さんの希望を叶えるのが、私の役目ですから」


     ……こいつはプロデューサーの技ありかな。
     レッスンルームに着けばちゃんとやる、って言質を取られた形になっちゃった。


    「それに、楽をするのはお嫌では無いと思いまして」


     なるほど、確かに言う通り……もう、参った参った!
     杏の負けだよ! あわせ技一本ってやつだよ!
     全くもう、最近のプロデューサーは、杏の扱いが上手くなった気がするよ。


    「しょうがないなぁ……飴くれる?」


     よっこいしょと背中に体を預けながら、二つ目の飴をねだってみた。


    おわり
    963 : 以下、名無しにか - 2017/12/12(火) 00:18:06.71 ID:DzwIZtGwo (+36,+30,+0)

     初めは、無表情で、背も高くて、何を考えてるかわからなくて。
     引っ込み思案な私にとって、プロデューサーはその……はい。


    「緒方さん? どうか、されましたか?」
    「いっ、いえ!……何でもない、です」
    「そう、ですか。何かあれば、すぐ仰ってください」
    「はい……ありがとうございます」


     うぅ……見てるのが、バレちゃいました。
     何となく恥ずかしくなって、俯いちゃったけど、変に思われちゃったかな。


     わかったのは、プロデューサーがとっても不器用な人なんだな、って事です。
     変わったのは、皆と一緒に頑張ってきて、私も頑張ろうって思えるようになった事です。
     だから、今の私はプロデューサーを信頼してるし、そう思えるようになった事が嬉しいです。


     だけど、プロデューサーはどう思ってるんだろう?
     撮影の時に失敗しちゃった私達のために謝ってる姿を見た時、胸が締め付けられる思いでした。
     あの後は結局うまく行ったけど、今度また失敗したら?
     今度こそ見捨てられちゃうかもしれないと思うと……。


     プロデューサーさんは、他の子の担当もいっぱいしています。
     今度は二期生のプロデュースも始まるらしいし、もっと忙しくなると思います。
     皆とってもキラキラしてて、私はその内見捨てられちゃうんじゃないか、って不安です。
     そうならない様に、とっても頑張ってるし、四葉のクローバーもいっぱい集めてます。


     私は、昔も今もプロデューサーが怖いです。
     全然逆の気持ちのはずなのに、怖いんです。


     私が、この気持を外に出す事はありません。
     こんな風に思ってるなんて知られて、もしも見捨てられたらと思うと……。
     だって、絶対大丈夫なんて言い切れる事なんて、無いです。
     お父さんとお母さんだって……。


    「プロデューサー……私、頑張りますね」
    「? はい、頑張ってください」


     私、一生懸命頑張ります。
     アイドルをやるのは楽しいし、皆が怖がる仕事も精一杯やろうと思います。
     だから、


     見捨てないで、くださいね?


    おわり
    964 : 以下、名無しにか - 2017/12/12(火) 00:55:38.20 ID:DzwIZtGwo (+33,+30,+0)
    「プロデューサーさん、クレープ買って来ました~」
    「三村さん……その、あまり間食をなさるのは」
    「美味しいから大丈夫ですよー」


     この人は、私のプロデューサーさん。
     仕事は中々に出来るが、いつも私が甘いものを食べるのを邪魔してくるのが玉に瑕だ。
     しかし、私はその障害を取り除く方法を遂に見つけた。


    「イチゴ味とティラミス味なんですけど、どっちにしますか?」
    「……」


     プロデューサーさんは、その容姿に似合わず甘い物が好物だったのだ!
     こうやって、一緒に食べようと買って来てしまえば無碍に断る事はない。
     一口どうぞと誘うのではなく、丸々一つ与えてしまうのが突破口なのだ。


    「そうですね……三村さんのオススメはどちらでしょうか?」
    「うーん、イチゴも甘すぎないし、ティラミスも上品な甘さで……迷っちゃいますー」
    「成る程……しかし、三村さんは何故それをご存知で?」
    「っ……!?」


     ――謀られた。
     プロデューサーさんは、私が甘いものに対して嘘がつけないのを利用したのだ。


     私は、カロリー制限のためにプロデューサーさんに食べた物をリスト化し提出している。
     それを元に栄養士との相談し、適切なカロリー計算の元、食事と甘味のバランスを取っていた。
     ……そう、表向きは、だ。


     当然、バランスを保っている程度の甘味では私は満足出来なかったし、
    自己申告制という穴だらけの隙間に、ケーキやクッキー、クレープが入り込むのは当然の事。
     この店のクレープも、開いている穴に飛び込んできた内の一つだった。


    「そ、それは……昔食べた事があって……」
    「正直に言えば、甘い物の制限を少し緩めようと思います」
    「!?」


     ――なんという、甘い罠だろう!
     絶対嘘に決まっているのに、正直に話そうと思わざるを得ない!
     だって、隠れてコソコソ食べるのも美味しいけど、堂々と食べる方がもっと美味しいのだ!


     心を落ち着けるため、イチゴ味のクレープを一口パクリと食べる。
     駄目、まだ足りない……ティラミスの方も……う~ん、美味しい~♪
     よし……美味しいから大丈夫だよね!


     しかし、私が何か言う前に、既に制限が厳しくなるよう手配は終わっていたらしい。
     プロデューサーさんは、微塵も甘くは無かった。


    おわり
    965 : 以下、名無しにか - 2017/12/12(火) 07:25:54.81 ID:COj1j3vdO (+17,+23,+0)
    >>963
    怖い。
    966 : 以下、名無しにか - 2017/12/12(火) 17:26:30.17 ID:y6kSf8epO (+24,+29,-8)
    この世界線では二期生が化け物揃いという事実
    チエリエルとって食われそう
    967 : 以下、名無しにか - 2017/12/12(火) 22:45:23.37 ID:DzwIZtGwo (+33,+30,+0)

    「諸星さん」
    「にょわー! Pちゃんのおかげで、せふせーふ☆」


     きらりんは、他の皆よりもとーっても背がおっきいの!
     でも、Pちゃんはそんなきらりんよりちょーっぴり背がおっきいんだゆ!
     だから、いつもこうやって頭がゴッツンしそうな所はおせーてくれるのです☆


    「諸星さん」
    「はいっ! きらりん、今日もハピハピ、お仕事頑張るゆ☆」


     それに、きゃわいい衣装も着せてくれて、アイドルとして活躍させてくれるんだゆ!
     きらりんは、おっきいからこんなきゃわいい衣装は似合わないと思ってたの。
     だけど、Pちゃんはいつもきゃわいいって褒めてくれるの! うっきゃー! 恥ずかすぃー!


    「諸星さん」
    「Pちゃん、きらりんに任せて!」


     そんなPちゃんのお手伝いをしたいって思うのは、トーゼンだゆ☆
     Pちゃん、ちょーっとおしゃべりが苦手みたい!
     だから、その分きらりんがいっーぱいしゃべって、皆でハピハピするにぃ☆


    「Pちゃん」
    「はい。とても素晴らしい、良いステージでした」


     うっきゃー! Pちゃんに褒められちゃったにぃ☆
     ステージがキラキラしてて、きらりんもキラキラして、とーっても楽しかったゆ☆
     これからも、いーっぱいLIVEしたいです! ノンスト―ップ、きらりん☆


    「Pちゃん」
    「ええ、諸星さんらしさが出ている、とても可愛いらしい服装だと思います」


     うぇへへ! Pちゃんに、きゃわいいって言われちゃったにぃ☆
     今日のきらりんの私服は、とーってもカラフルなのです!
     きらりん特製のキラキラコーデ、Pちゃんもお気にでとーってもハピハピ☆


    「Pちゃん」
    「諸星さん。いつも、ありがとうございます」


     ……にょわー、先に言われちゃったにぃ。


    おわり
    968 : 以下、名無しにか - 2017/12/12(火) 22:54:53.07 ID:0VAFqs4mo (+19,+29,-3)
    武きらは良いものだな
    969 : 以下、名無しにか - 2017/12/12(火) 23:30:22.50 ID:DzwIZtGwo (+33,+30,+0)
     アタシは今、チョー怒ってる!
     なんでそんな事でって思うかもしれないけど、しょうがないじゃん!


    「ミンナ、カブトムシを集めるのはカリスマJCっぽくないって言うんだよ!」
    「それは……」


     あ、Pくん困ってる。
     やっぱり、Pくんもカブトムシとるのは駄目だって思うのかなー。
     お姉ちゃんも、ご、ゴキブリと一緒にするくらいだもん。
     うー、全然違うのに! カブトムシ、チョーカッコイイのに!


    「それは……困りましたね」
    「……やっぱり、Pくんもそう思う? シール集めだけにした方がイイ?」


     ……Pくんもそう思うんなら、やっぱりやめた方がイイのかな。


    「いえ、その必要はありません」
    「へっ?」
    「城ヶ崎さんの大切な個性の内の一つを諦めてしまうのは、勿体ないと私は考えます」
    「でも……」


     だって、カリスマってミンナの最先端でしょ?
     それなのに、ミンナがカリスマっぽくないって言うんなら……。


    「私が困ると言ったのは、城ヶ崎さんのカリスマが、その程度で揺らいでしまうのか、という事です」
    「そんなコトない! だって、アタシはPくんがプロデュースしてるカリスマJC、城ヶ崎莉嘉だよ!」
    「……それを聞いて、安心しました」


     あっ、Pくん笑った!
     ……でも、そっか……そうだよね!
     ミンナに言われて変わるんじゃなく、アタシのカリスマでミンナを変えていかないと!


    「ありがとPくん! アタシ、わかったよ!……えへへ、Pくんのおかげ♪」
    「お役に立てたようで、何よりです」
    「早速、ミンナにカブトムシのカッコよさわかってもらうため、いっぱい捕まえて事務所で放し飼いするね☆」


      目指せ100匹! カブトムシプロジェクト、ファイトー! おー!


    「待ってください! 城ヶ崎さん! 城ヶ崎さーん!」


    おわり
    970 : 以下、名無しにか - 2017/12/13(水) 00:12:40.95 ID:oWndwSxWO (+24,+29,-16)
    そろそろ下品ゲージがたまってる時期やないか
    971 : 以下、名無しにか - 2017/12/13(水) 00:17:38.14 ID:9djDVpheo (+27,+29,-20)
    ぶっちゃけウンコしたい、リズミカルにウンコしたい
    けれど、CP全員1レスSS書くまでは我慢します
    972 : 以下、名無しにか - 2017/12/13(水) 01:44:52.27 ID:9djDVpheo (+33,+30,-181)
    「ねぇねぇ、プロデューサー」
    「はい、何でしょうか」


     あのね、最近プロデューサーの表情がわかるようになったんだ!
     今は、ちょっとお疲れみたい……心配だなぁ。


    「大丈夫?」
    「……はい、皆さんの笑顔のためですから」
    「えへへ、そっか♪」


     プロデューサーが好きなのは、笑顔なんだ。
     だから、プロデューサーの前では笑顔でいるようにしてるの!
     そうすればプロデューサーも嬉しいし、笑顔のために頑張らなくていいでしょ?


    「良い、笑顔です」
    「うんっ!」


    それにね、笑いかけると、プロデューサーも笑うんだよ!
     皆はわかりにくいって言ってるけど、どうしてだろう?
     すっごくわかりやすいと思うんだけど……えへへ、独り占めしてるみたい!


    「ねぇねぇ、プロデューサー」
    「はい、何でしょうか」


     あのね、最近よく聞く言葉があるんだけど、あんまり意味がわからないの。
     だけど、みりあみたいな子の笑顔が好きな人の事、こう言うらしいんだ!


    「えへへ、プロデューサーってロリコンだよね♪」
    「……」


     あれ? おかしいなぁ……笑いかけてるのに、全然笑ってくれない。


    おわり
    973 : 以下、名無しにか - 2017/12/13(水) 02:38:20.31 ID:uHf6dPl4o (+19,+29,-4)
    ロリに母性を求めて何が悪い!!
    974 : 以下、名無しにか - 2017/12/13(水) 03:14:01.77 ID:5ptp0GuIo (+25,+30,-23)
    みりあちゃんは天然メガトン級
    武内Pきっとこの世の終わりみたいな顔してるんだろうなはぁはぁ
    975 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 15:28:54.55 ID:qZqdRYado (+35,+30,-285)

    「……もう、限界だと思います」


     Pチャンが沈痛な面持ちで俯いている。
     周りの皆もそう言っていたし、みくも薄々は気付いてたの。
     だけど、今までの積み重ねがあったから。
     そのおかげで、今のみくがあったから。


    「ネコキャラ……やめなきゃ、なのかな」


     今まで、沢山のお仕事をやってきた。
     すっごくキラキラして、とっても楽しかった。
     ありがとう、Pチャンのおかげだよ。
     だから、そんな悲しい顔をしないで?


    「次は何キャラにしようかにゃー……って、にゃあじゃないよね、えへへ」
    「前川さん……」


     Pチャンと目が合う。
     思わず出ちゃった口調に、みく自身も戸惑っちゃう。
     そっかぁ、ネコチャンが大好きだからネコキャラにしたけど、
    みくの中でこのキャラはこんなに大きいものになってたんだ。
     ありがとね、ネコキャラ。
     今まで、本当にありがとう。


    「ねえPチャン。次は何キャラが良いと思う?」


     泣いてなんかいられない。
     みくはアイドル、前に進まなきゃ!


    「前川さん、魚関係の仕事はそんなに嫌ですか?」


    おわり
    976 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 15:43:23.85 ID:qZqdRYado (+35,+30,-280)

    「プロデューサー、次のアスタリスクの曲はクールタイプでお願いします!」
    「多田さん?」


     さっき、ちょっとした言い合いになった。
     いつものことだと皆は笑っていたけど、今回ばかりは譲れない。
     だって、ユニット曲が片方の属性だけだなんて不公平だ。


    「みくちゃんはキュートで、私はクールです。だから、クールタイプのユニット曲も!」
    「……少し、お待ち下さい」


     みくちゃんは可愛い。
     だけど、みくちゃんの属性の曲だけ出すなんて贔屓だよ。
     プロデューサーは、必死に手元のパソコンを覗き込んでいる。
     これは……もしかして期待出来るんじゃない!?


    「……」


     プロデューサーの、いつもの右手を首筋にやる癖。
     困った時に出るその癖をしているという事は……やっぱり駄目なのかな。


    「……!」


     と、思いきや……プロデューサーは顔を両手で覆い、肩を落として俯いてしまった。
     その落ち込み様は今まで見たことがない程で、私は慌ててプロデューサーに駆け寄った。


    「ど、どうしたんですかプロデューサー!?」
    「……申し訳、ありません……!」


     クール曲を出せない事をこんなに申し訳なく思ってくれるなんて。


     ……駄目だ! プロデューサーにこんな思いをさせちゃ!
     私にはロックな熱い魂があるじゃないか! タイプがなんだ!


     私は、私だ!


    「……多田さんは……ずっと、キュートタイプだと思っていました」


    おわり
    977 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 16:30:43.32 ID:qZqdRYado (+25,+30,-17)
    書きます


    武内P「キスマーク?」
    978 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 16:32:12.58 ID:qZqdRYado (+35,+30,-83)
    美嘉「いやー、カリスマJKだったら、キスマークの一つや二つ、ね」

    武内P「……はぁ」

    美嘉「ねぇ、アンタはどう思う?」

    武内P「どう……と、言われましても」チラッ



    未央「おお、助けを求める目」

    「面白そうだから、少し様子を見ようか」
    979 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 16:35:08.02 ID:qZqdRYado (+35,+30,-74)
    美嘉「だからさ、たまにはキスマークをつけた方が良いかな、って」

    武内P「いえ、アイドルにそういった事は……」

    美嘉「でもさ、ギャルだったら普通じゃない?」

    武内P「いえ、しかしアイドルですので……」チラチラッ



    未央「すっごい見てくる」

    「うん、チラ見ってレベルじゃないね」
    980 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 16:37:37.20 ID:qZqdRYado (+35,+30,-86)
    美嘉「アイドルだったら駄目、かぁ」

    武内P「はい、良い事ではないと私は思います」

    美嘉「じゃあさ、アイドルじゃないアタシがキスマークつけてたら?」

    武内P「……は、はぁ」ジッ



    未央「もうこっちから目を逸らさなくなったね」

    「美嘉、照れくさいのか気付いてないね」
    981 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 16:39:59.34 ID:qZqdRYado (+35,+30,-74)
    美嘉「アタシが普通のJKでさ、キスマークつけてたら……」

    武内P「……」

    美嘉「あ、アンタはどう思う?」

    武内P「……」ジーッ



    未央「いたたた! 視線が痛い!」

    「美嘉を気遣って口に出せないからって、顔怖すぎ」
    982 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 16:42:14.28 ID:qZqdRYado (+35,+30,-68)
    美嘉「ねえ、答えて」

    武内P「……一般的な意見でよければ」

    美嘉「一般的か……まあ、それでいいよ」

    武内P「……」ジーッ!



    未央「ここで、部屋から出たらどうなると思う?」

    「変なこと言わないで。視線、更に強くなったから」
    983 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 16:44:50.27 ID:qZqdRYado (+35,+30,-94)
    美嘉「一般的には、どう思うの?」

    武内P「そうですね……城ヶ崎さんも、そういった事をするのかと、少し、ショックかも知れません」

    美嘉「そういった……うーん、き、キスくらい普通じゃない?///」

    武内P「……はい?」チラチラッ



    未央「ここに来て困惑」

    「目線、定まってないね」
    984 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 16:48:35.43 ID:qZqdRYado (+35,+30,-86)
    美嘉「き、キスして移ったリップが、服についちゃうとかさ★」

    武内P「あの……城ヶ崎さん」

    美嘉「シャインリップだと、日の光で目立っちゃうかな?」

    武内P「……」タスケテクダサイ



    未央「目は口程に物を言うって、こういう事だね」

    「……しょうがない、そろそろ助けようか」
    985 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 16:52:30.86 ID:qZqdRYado (+35,+30,-107)
    未央「はいはい、ストーップ!」

    美嘉「み、未央?」

    「美嘉、プロデューサー困ってるから」

    美嘉「そ、そう?」

    武内P「……」

    未央「うんうん! 美嘉ねぇにあんなに情熱的に迫られたら、困るに決まってんじゃん!」

    美嘉「そ、そっかなー?///」


    「それに、キスマークがつくのは男の人だけだよ。移るほどリップなんてつけてられないし」


    未央「……」タスケテ!

    武内P「……」ムリデス!
    986 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 16:56:11.73 ID:qZqdRYado (+35,+30,-81)
    美嘉「……べ、別に? それくらい知ってたし?」

    「誤魔化さなくて良いよ。美嘉がウブなの、皆知ってるから」

    美嘉「ちょっ、ちょっと凛!?」

    未央「あの……美嘉ねぇはともかく、しぶりんはマジ?」

    「? 何が?」

    美嘉「アタシはともかくって……何の話?」

    未央「……」

    武内P「……」

    美嘉・凛「?」
    987 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 16:59:44.39 ID:qZqdRYado (+35,+30,-90)
    武内P「……すみません、私は会議がありますので」

    未央「まあまあ! まあまあ落ち着こうよ!」

    ガシッ!

    武内P「っ……!?」ホンダサン、ハナシテクダサイ!

    未央「っ……!」ニガサネー! ゼッタイ、ニガサネー!

    「二人共、何遊んでるの?」

    美嘉「アタシ達、何か変な事言ってた?」

    武内P・未央「いえ、別に」
    988 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 17:04:09.47 ID:qZqdRYado (+35,+30,-88)
    美嘉「あっ、もしかしてキスマークの話は恥ずかしかったとか?★」

    「そうなの? ふーん、未央も可愛い所あるね」

    未央「へっ!?」

    美嘉「もー、照れちゃって★ このこのー★」

    「そっか、だから最初は話に入っていかなかったんだ」

    未央「……」

    未央「……?」ワタシ、コイツラ、ブットバス、オーケー?

    武内P「……!」ノー!
    989 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 17:08:35.45 ID:qZqdRYado (+35,+30,-89)
    美嘉「ニュージェネのセクシー担当がそれじゃ情けないぞー★」

    「まあ、未央が自分で言ってるだけだから」

    美嘉「そうなの? じゃあ、凛がセクシー担当しとく?★」

    「やめてよ、もう。でも……まあ、悪くないかな」

    未央「んああああああ!」

    武内P「本田さん! 落ち着いてください、本田さん!」
    990 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 17:13:47.24 ID:qZqdRYado (+35,+30,-170)
    未央「二人共! キスマークって、そうじゃないから!」

    美嘉・凛「はっ?」

    武内P「待ってください! 二人には、刺激が強すぎます!」

    美嘉・凛「へっ?」

    未央「海より広い私の心も、ここらが我慢の限界だよ!」

    武内P「……そ、それでは、私は会議に」

    ガシッ

    未央「まさか、逃がすと?」

    武内P「っ……!?」タスケテクダサイ! ダレカ、タスケテクダサイ!
    991 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 17:19:11.66 ID:qZqdRYado (+35,+30,-135)
    美嘉「キスマークがそうじゃないって……どういう事?」

    「そうだよ。ちゃんと説明して」

    未央「キスマークって言うのは、リップとかそういうのの跡じゃないんだよ!」

    美嘉・凛「はぁ?」

    未央「こう、キスというか吸い跡なの! わかる!?」

    美嘉・凛「わからない」

    未央「んああああああ! プロデューサー、何とかしてよ!?」

    武内P「……いえ、私にはとても」


    ガチャッ


    ちひろ「……どうしたんですか? 大きな声を出して……」
    992 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 17:25:02.71 ID:qZqdRYado (+35,+30,-122)
      ・  ・  ・

    ちひろ「……成る程。なんとなくお話はわかりました」

    美嘉「キスマークの話をしてるのに吸い跡とか……おかしくない?」

    「未央、からかわれてムキになるのはやめなよ」

    未央「ちひろさん! この理不尽な屈辱、どうしたら良いと思う!?」

    ちひろ「……そうですね。あっ、プロデューサーさん」

    武内P「? はい、何でしょうか」


    ちひろ「んっ」


    ちゅううううううう!


    武内P「んあっ!?」ビクンッ!

    未央・美嘉・凛「!?」
    993 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 17:30:13.98 ID:qZqdRYado (+35,+30,-95)
    ちひろ「……んっ」


    ちゅぽんっ!


    武内P「うっ……く、せ、千川さん!? せっせせ、千川さん!?」

    未央・美嘉・凛「!?……!?」

    ちひろ「……」ホラ、コレヲミテクダサイ

    グイッ

    武内P「……!?」

    ちひろ「……」コレガ、キスマークデス

    未央・美嘉・凛「……」


    未央・美嘉・凛「……」ハイ、ワカリマシタ



    おわり
    994 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 18:05:28.97 ID:/qA2ag68O (+26,+29,-3)
    下ネタじゃないじゃん、なんで(お疲れ様でーす)
    995 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 18:06:10.25 ID:D8j/cnAJo (-21,-9,+0)
    一人勝ちィ!
    996 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 18:06:10.48 ID:qZqdRYado (+35,+30,+0)

     プロデューサーさんは、とても真面目な方です。


    「千川さん」


     けれど、見ていてちょっと危なっかしい所もあります。
     とっても頑固で、自分を曲げないのがそう思う原因でしょうか。
     常務――今は専務ですが――に食って掛かったと聞いて、ヒヤッとした事もあります。


    「千川さん?」


     プロデューサーさんは、アイドルの子達を一番に考えています。
     自分の事は二の次で……全然、自分を大事にしません。
     私はその事が同僚として嬉しくもあり、個人としてはとっても腹立たしいです。
     仕事熱心なのは良いですけど、いつかそれで倒れてしまうんじゃないかと心配になります。


    「あの……千川さん?」


     そして、この人は、アイドルの子達との線引きを明確にしています。
     だから、絶対にアイドルの子達に手を出さないので、その点は安心です。
     それがもどかしいと思う子も居るかも知れません。
     けれど、だからこそプロデューサーさんは素敵なんだと、私は思います。


    「千川さん」
    「はっ、はい!?」
    「何か……考え事ですか?」


     いけない、私ったら仕事中に何を考えてるのかしら。
     プロデューサーさんの事を考えてました……なんて、言えるわけないじゃない!
     ど、どうしましょう……?


    「え、ええと……プロデューサーさんは、周りが素敵な女の子だらけなのに、真面目だなぁ、って」
    「……はい?」
    「だって、可愛いアイドルに囲まれてるんですよ? そう思うのが普通です」
    「私はプロデューサーです。アイドルに手を出す事は、絶対に有り得ません」


     プロデューサーさんは、とても真面目な方です。


     でも、私はアイドルじゃない……事務員なんですよ、プロデューサーさん。


    おわり
    997 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 18:07:30.25 ID:qZqdRYado (+20,+21,+0)
    >>994
    ウォーミングアップです
    998 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 18:37:54.16 ID:aTYGJ/V6O (+24,+29,-4)
    アップしたまま終わりそうじゃん!おつ
    999 : 以下、名無しにか - 2017/12/14(木) 20:04:56.60 ID:qZqdRYado (+24,+29,-7)
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