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    元スレ武内P「結婚するなら、ですか」

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    201 = 181 :

    武内P「……それでは、私はこれで」

    キン肉マン「ま、待ってください! 何か、お礼を!」

    武内P「いえ、先程のは……ファンからの差し入れと思って下さい」

    キン肉マン「しかし……!」

    武内P「……私には、話さなくてはならない相手が居るのです」

    キン肉マン「話さなくてはならない相手……?」

    武内P「……はい」

    武内P「今は、彼女の所へ、一刻も早く向かわなくては……!」


    キン肉マン「――でしたら、この私の背中にお乗りください!」


    武内P「!? いえ、しかし!」

    キン肉マン「これもファンサービスの内です」ニッ

    武内P「ですが……」

    キン肉マン「確かに、アナタにとっては何でも無い事かもしれない」

    キン肉マン「しかし、私はアナタに助けられたのです」

    武内P「……」

    202 = 181 :

    武内P「ですが……キン肉星の大王になる方の背に乗る訳には……」

    キン肉マン「あ、ああ……それは、今は気にせんで下さい!」

    武内P「……」


    キン肉マン「アナタを待つ者が居る……ならば、迷う必要は無いはずだ!」

    キン肉マン「違いますか、プロデューサー!」


    武内P「!」

    武内P「……ありがとうございます。お言葉に、甘えさせていただきます」

    キン肉マン「しかし、その前に……」

    武内P「?」

    キン肉マン「ヘーックショーン! さ、寒いから、そのコート貸してくれます?」

    武内P「……はい、喜んで」

    武内P「詳しい話は……道中お話します」


    キン肉マン「しっかり捕まっていてくださいよ!」

    キン肉マン「何せ、飛ぶのは本当に久しぶりですからね!」

    ぶうっ! ぶっ! ぶっ! ぶっ! ぶっ!

    203 = 181 :

      ・  ・  ・

    未央「……」


    「……どん……えん……」


    未央「? 何か、外から聞こえる……」


    http://www.youtube.com/watch?v=zMNFDaJMecY


    未央「……えっ、な、何……あれ……?」


    「コラ――ッ! そこで何をしとるか変質者――ッ!」

    「かかった! あとはアンタの番だぜ、プロデューサー!」


    未央「プロデューサー?」

    未央「……えっ? プロデューサーが、来てるの……?」


    「待て――っ! 止まれ~~っ!」

    「ここまでおいで~! おし~りぺんぺん!」

    204 = 181 :

      ・  ・  ・

    武内P「ありがとうございます、キン肉マンさん」

    キン肉マン「なあに、これくらいお安い御用ですよ、はっはっは!」

    武内P「いえ……おかげで、彼女――本田さんと、キチンと話が出来ました」

    キン肉マン「大事な話なのに、横槍が入ってはいけませんからな!」

    キン肉マン「私も、警察に追い回された甲斐があります!」

    武内P「……一つ、お聞きしてもよろしいですか?」

    キン肉マン「ええ、なんでも聞いて下さい!」


    武内P「何故、地球に?」


    キン肉マン「それは……」

    武内P「……」

    キン肉マン「……」


    武内P「……申し訳ありません。少し、お腹が空いてしまいました」

    キン肉マン「はい?」

    武内P「お礼にご馳走しますので、牛丼でも、一緒にいかがですか?」

    キン肉マン「……ええ、喜んで!」

    205 :

      ・  ・  ・

    未央「……」

    「未央……!」

    卯月「未央ちゃん……!」

    未央「えへへ……ただいま、皆……!」

    CPアイドル達「おかえり!」


    武内P「これで……メンバー14人、全員が揃いましたね」

    武内P「シンデレラプロジェクト……改めて、始動です」

    CPアイドル達「――はいっ!」

    武内P「そして……皆さんに、新しい仲間を紹介します」

    武内P「仲間と言っても、メンバーではなく、私のサポートに回ってくださる方です」

    CPアイドル達「……」

    武内P「――どうぞ」


    キン肉P「彼とタッグを組む事になった、キン肉Pだ!」

    キン肉P「これから、よろしくねん♪」



    つづく

    206 = 205 :

    明日には終わると思います
    細かい部分はゆでだから
    寝ます
    おやすみなさい

    207 :


    友情パワーに目覚めるアイドルたちが見られるとか胸熱

    208 :

    言うほど正義超人仲良くないんだよなあ
    悪魔超人とか始祖達のほうが仲良さそう

    209 :

    アーニャがウォーズマンスマイルを覚えるんですね

    210 = 205 :

    書きます


    武内P「キン肉Pが何者か、ですか?」

    211 = 205 :

    未央「そりゃ、悪い人じゃないとは思うんだけどさ……」

    卯月「その……Pのマスクを被ってて顔が見えませんし……」

    「スーツの上からでもわかるあの筋肉、普通じゃない」

    武内P「キン肉Pは、一時的に私のサポートをしてくださる方です」

    武内P「安心してください。あの人は、実はとても凄い人なのです」

    未央・卯月・凛「そうは言うけど……」


    ちひろ「さあ、しっかり働いて下さい、キン肉Pさん!」

    キン肉P「そうは言うけど、運ぶ荷物の量が多すぎますちひろしゃ~ん!」

    ちひろ「事務仕事が出来ないんですから、力仕事は頑張ってください」

    ちひろ「それが終わったら、牛丼を差し入れしますから♪」

    キン肉P「はっはっは! この程度軽い軽い! 任せて下さい!」


    未央・卯月・凛「……そうは見えない」

    212 = 205 :

    武内P「私は、キン肉Pさんが必要だと、そう考えています」

    未央「……どうして?」

    武内P「あの人は、今まで幾多の困難を乗り越えてきました」

    卯月「幾多の……困難」

    武内P「はい。そんなキン肉Pさんから、学ぶ所は数多くあります」

    「でも……どうしてそんな人が、ここに居るの?」

    武内P「それは……私にもわかりません」

    未央・卯月・凛「……」

    武内P「ですが……彼が私と出会い、ここに来たことには何か意味がある」

    武内P「そう、思うのです」


    キン肉P「ひ~っ! プロデューサーも楽じゃないわい!」


    http://www.youtube.com/watch?v=xPfqyGtKcVo

    213 = 208 :

    素顔は光輝くイケメンなんやで?

    214 :

    舞台の奈落から落ちて大怪我しても治せる美貌

    215 :

    クロスオーバーものおもしれーな
    80年代ジャンプならシティハンターみたいけどンミナミィ以外は守備範囲外だよなあ

    216 = 215 :

    >>214
    ちっひの心に照射してみて欲しいわ

    217 = 205 :

    武内P「……」

    キン肉P「どうしたプロデューサー、浮かない顔をして!」

    キン肉P「そんな顔をしてたら、悪行超人と間違えてしまうぞ!」

    武内P「あ、いえ……特に、大したことでは……」

    キン肉P「水臭いぞ、プロデューサー!」


    キン肉P「私とアナタは、一時的とは言えタッグを組む身!」

    キン肉P「いわば、一心同体のようなものだ!」

    キン肉P「そのパートナーが、表情を曇らせているのを見過ごせるか!」


    武内P「……!」


    キン肉P「仕事の話はサッパリわからんが……」

    キン肉P「共に悩み、考える事ならば私にも出来るぜ、プロデューサー!」


    武内P「キン肉Pさん……」

    キン肉P「それと、そろそろ‘さん’付けはよしてくれ」

    キン肉P「タッグを組む相手に‘さん’を付けてたら、隙が出来てしまうからな!」

    武内P「そうですね……――キン肉P」

    218 = 205 :

      ・  ・  ・

    キン肉P「……なるほど、蘭子ちゃんが何を考えているかわからない、と」

    武内P「はい……彼女の言葉は、その……少々特殊ですので」

    キン肉P「ううむ、私も少し話してみたが、ち~っともわからんかった」

    武内P「ですが……彼女は、何かを伝えようとしているのです」

    武内P「それが何かわかれば、良いのですが……」


    キン肉P「――だったら、話は早い!」


    武内P「……は?」

    キン肉P「何かを伝えようとしてくれている……それは、わかるのでしょう?」

    武内P「それは……はい」


    キン肉P「ならば! あとは彼女の言葉を理解するよう、努力すればいいだけの事!」


    武内P「!」

    219 = 205 :

    武内P「それは……確かに、その通りです」


    キン肉P「その道のりは、確かに困難かもしれない」

    キン肉P「だが……その道を進むだけの価値はある」


    キン肉P「私はそう思うが、プロデューサーはどう思う?」

    武内P「ええ……私も、キン肉Pと同じ気持ちです」

    キン肉P「ふっ、さすがは私のタッグパートーナーだ!」

    スッ…

    武内P「やりましょう、キン肉P。彼女の……神崎さんの――」

    がしっ!

    武内P・キン肉P「――笑顔のために!」

    http://www.youtube.com/watch?v=RRU2qk71S_g

    220 = 205 :

      ・  ・  ・

    武内P「……漆黒……魂……」

    カタカタッ…

    ちひろ「プロデューサーさん、調べ物ですか?」

    武内P「はい。神崎さんの、言葉を理解するために」

    ちひろ「プロデューサーさん……」

    武内P「! そろそろ……皆さんのダンスレッスンを見に行く時間ですね」


    キン肉P「おっと、そいつは私に任せてもらおうか!」


    武内P「キン肉P……」

    キン肉P「プロデューサー、アンタは今はそいつに集中するんだ」

    武内P「……はい、わかりました。彼女達をお願いします」

    ちひろ「って、キン肉Pさんはダンスとかわかるんですか!?」

    武内P「安心してください、千川さん」

    ちひろ「えっ?」


    キン肉P「実はこの私、ダンスもかなりの腕前なのですよ! はっはっは!」

    221 = 205 :

      ・  ・  ・

    武内P「……」

    蘭子「……」



    キン肉P「……どきどき! 頑張れ、二人共……!」

    未央「ちょっ、キン肉Pもうちょっとしゃがんで……見えないから……!」

    卯月「プロデューサーさんに蘭子ちゃん……大丈夫でしょうか……」

    キン肉P「――絶対に、大丈夫さ」

    未央・卯月「えっ?」


    キン肉P「私は、彼の努力を今まで見てきた……そりゃもう、凄いもんだったぜ」

    キン肉P「そんな彼が選んだ蘭子ちゃんが……負けるはずは無い!」

    キン肉P「どんな困難だろうと、彼が隣に居れば乗り越えていけるさ!」

    キン肉P「例えそれが、自分自身であったとしてもだ!」


    CPアイドル達「キン肉P……!」


    蘭子「――魂の共鳴!」ニコッ

    武内P「……良い、笑顔です」


    キン肉P「ほうらね! ほうらね!」

    CPアイドル達「二人の会話、全然聞こえなかった!」

    キン肉P「しょ、しょんな~!?」

    CPアイドル達「……あはははっ!」

    222 = 205 :

      ・  ・  ・

    智絵里・かな子「……」

    キン肉P「おんやぁ? どしたの二人共?」

    智絵里「キン肉P……」

    かな子「その……お仕事が上手く行かなくて」

    智絵里「プロデューサーに……迷惑をかけちゃって……」

    キン肉P「……なるほど、だからそんな浮かない顔をしてたのか」

    智絵里・かな子「……」


    キン肉P「――気にする事はないさ! どんどん失敗すれば良い!」


    智絵里・かな子「えっ!?」

    智絵里「だけど……それじゃあ見捨てられちゃう……!」

    かな子「それに、これ以上プロデューサーさんに迷惑をかける訳には……!」

    キン肉P「智絵里ちゃん、かな子ちゃん」


    キン肉P「彼は――プロデューサーは、一言でもそんな事を言ったかい?」


    智絵里・かな子「えっ?」

    223 = 205 :

    キン肉P「正直な所……私は、アイドルというものがまだよくわからん」

    キン肉P「だから、キミ達にうまい言葉をかける事は出来ない」

    智絵里・かな子「……」

    キン肉P「――しかし! これだけは言える!」

    智絵里・かな子「!」


    キン肉P「彼は……プロデューサーは、迷惑だなんて微塵も思っちゃいないさ」

    キン肉P「新人のキミ達が失敗するのは、当たり前のことなんだから」

    キン肉P「至らない所なんて、当然出てくるに決まっている」

    キン肉P「だが、そんな所も含めて、彼はキミ達を選んだのだから!」


    智絵里・かな子「キン肉P……!」


    キン肉P「それでも不安なら、ぶつかっていけば良い、話をすれば良い」

    キン肉P「そのための協力だったら、私はなんだって惜しまずやるぜ!」グッ!


    智絵里・かな子「……!」

    智絵里・かな子「……――ありがとうございますっ!」


    キン肉P「へっ? 私はま~だ何もしとらんぞ?」

    224 = 215 :

    これは大王

    225 = 205 :

      ・  ・  ・

    キン肉P「おっ掃除、おっ掃除らんらんら~ん♪」


    「……もー、うるさくてこれじゃあ寝てられないよー」


    キン肉P「杏ちゃん」

    「ふわ~ああ」

    キン肉P「悪いね、お昼寝の邪魔をしてしまったようだ」

    「……ま、智絵里ちゃんとかな子ちゃんを助けてくれたからおっけーおっけー」

    キン肉P「私は別に、助けたつもりはないさ」

    「そうは言うけど、おかげでやる気を出した二人に付き合わされて、杏は大変だよー」

    キン肉P「……その割には、良い顔をしてるぜ、杏ちゃん!」

    「……そんな事無いってば。杏は、働きたくないんだから」

    キン肉P「またまた~!」

    「……」


    「月・火・水・木・キン肉P~♪」

    キン肉P「金・土・日~は~遊び~たい~ヤッホ~♪」

    杏・キン肉P「ヤッホー♪」


    キン肉P「――って、ぎくうっ!? 杏ちゃんは、私の正体を――!?」

    「……さあね~」

    226 = 205 :

      ・  ・  ・

    莉嘉「どうしよう、このままじゃLIVEの時間に間に合わないよ~!」

    みりあ「ねえねえ、間に合わなかったら、どうなっちゃうの?」


    キン肉P「ご、ごみんよ三人共……」

    キン肉P「私がクレープをもっと食べたいとダダをこねたばっかりに……」


    きらり「……ううん、悪いのはキンちゃんだけじゃないゆ」

    莉嘉「うん……アタシ達も、ちょっとはしゃぎすぎたし」

    みりあ「だから、そんなに落ち込まないで、キン肉P」


    キン肉P「きらりちゃん……莉嘉ちゃん、それに、みりあちゃん……!」

    キン肉P「――くそう! 私は、自分が情けない!」

    キン肉P「この状況で……悔しいが、何一つ解決策が思い浮かばん!」

    キン肉P「仮にも、皆を引っ張っていかなければいけない立場だと言うのに……!」


    莉嘉・みりあ・きらり「……」


    キン肉P「すまない、皆……!」

    227 = 205 :

    きらり「も~! そんな事で落ち込んでたらメッ! だゆ!」

    莉嘉「そうそう! キンくんには、そういうの似合わないって☆」

    みりあ「うんっ! 一人で考えてダメなら、皆で考えよう!」


    キン肉P「だが、しかし……!?」


    きらり「あのね、一人でダメなら、他の人を頼っても良いんだゆ?」

    莉嘉「そのためのユニット! そのためのシンデレラプロジェクトだもん!」

    みりあ「だから、顔をあげてキン肉P! 落ち込んでるなんて――」

    きらり・莉嘉・みりあ「らしくない!」


    キン肉P「!」

    キン肉P「……ふっ、私としたことが、確かにらしくなかったぜ」

    キン肉P「そうだ……本当に、大切なことを忘れる所だった」

    キン肉P「例え立場が違えども、手を取り合い、前に進んでいく……」

    キン肉P「――それが、友情パワーだ!」


    キン肉P「原宿の皆に、見せてやろうぜ! 凸レーション!」

    キン肉P「私たちの――友情パワーを!」


    きらり・莉嘉・みりあ「おーっ!」

    228 = 205 :

    キン肉P「莉嘉ちゃん! 莉嘉ちゃんは、私の右腕に乗るんだ!」

    莉嘉「オッケー!☆」

    キン肉P「みりあちゃん! みりあちゃんは、反対の左腕に!」

    みりあ「うんっ!」

    キン肉P「きらりちゃん! きらりちゃんは、肩に乗っかれい!」

    きらり「肩って……でもでも、きらりはおっきいから……」

    キン肉P「心配することはない!」


    キン肉P「私の腕は、そして背中は……何かを支えるために、背負うためにある!」

    キン肉P「それがキミ達の笑顔のためだったら、何てことはないぜ!」


    きらり「キンちゃん……!」

    莉嘉・みりあ「ほら、きらりちゃん!」

    きらり「……うんっ!」


    キン肉P「そうらっ! 立ち上がるぞ~っ!」

    229 = 205 :

      ・  ・  ・

    武内P「! あれは……!」

    美嘉「うわ……凄い人だかり……!」


    莉嘉・みりあ・きらり「私たち、凸レーションで~す!」

    キン肉P「この後、彼女達のLIVEがあります!」

    キン肉P「是非、見に来てください!」


    莉嘉・みりあ・きらり・キン肉P「応援、よろしくぅ!」


    美嘉「……ねえ、あのPのマスクの人って」

    武内P「はい。彼が、私のタッグパートナーです」

    美嘉「へー、結構やるじゃん」

    武内P「そうですね……私には、過ぎたパートナーだと、そう、思います」

    美嘉「でも、ちょっと安心したかも」

    武内P「安心、ですか?」

    美嘉「あの人と一緒なら……アンタも変われるんじゃない?」


    莉嘉・みりあ・きらり「イエーイ☆」

    キン肉P「はっはっは!」


    武内P「そうですね……はい、そう思います」

    230 = 205 :

      ・  ・  ・

    みく「全く、どうしてみく達がユニットを組まなきゃいけないにゃ!」

    李衣菜「それはこっちの台詞。ネコミミなんて、全然ロックじゃない」

    みく「それを言うなら、ロックなんて全然可愛くないにゃ!」


    キン肉P「ん? あれは……?」


    みく・李衣菜「う~っ、解散!」


    キン肉P「か、解散!?」

    キン肉P「待て待て待て待て~い! 落ち着け、二人共!」


    李衣菜「き……キン肉P……?」

    みく「そ、そんなに慌てて、どうしたの……?」


    キン肉P「解散と聞いて、慌てずにいられるか!」


    みく・李衣菜「……」

    231 = 205 :

    キン肉P「二人共、お違い不満があるのか!?」


    みく・李衣菜「それは……」

    みく・李衣菜「……」ジッ

    みく・李衣菜「ある!」


    キン肉P「のわ~っ! わ、私にすごまんでくれい!」

    キン肉P「……だが、その不満は存分にぶつけ合ったのか?」


    みく「不満を……」

    李衣菜「ぶつけ合う……?」


    キン肉P「ああ、そうだ」

    キン肉P「みくちゃんも、李衣菜ちゃんも、タッグを組んだばかり」

    キン肉P「お違いに不満があるなぞ当然」

    キン肉P「それも、全く違ったタイプならなおさらの事」


    みく・李衣菜「……」

    232 = 205 :

    キン肉P「不満があるのなら、正面からぶつかり合えば良い」

    キン肉P「案外、みくちゃんと李衣菜ちゃんのタッグが――」

    キン肉P「プロジェクトで、一番のユニットになるかも知れないぜ?」グッ


    みく「みく達が……?」

    李衣菜「……そうは思えないです」


    キン肉P「はっはっは! 私も昔、パートナーと仲違いをしたものさ!」

    キン肉P「時には仲間割れをし、本当に危険な場面に陥る事もあった!」

    キン肉P「だが、そのぶつかり合いがあったからこそ、真のパートナーになれた」

    キン肉P「全員がそうしろとは言わないが、私は、キミ達がそのタイプに見える」


    みく・李衣菜「……」


    キン肉P「だから、解散を決める前に、やれる事はやってみて欲しい」

    キン肉P「プロデューサーは、キミ達二人なら困難を乗り越えられると思ったんだろう」

    キン肉P「その困難を乗り越えた二人の姿を……私も見たい」


    みく・李衣菜「……」

    233 = 205 :

      ・  ・  ・

    みく・李衣菜「ニャ~~~~~~ッ!!」


    キン肉P「うおおっ!? なんて気合の入った叫び声だ!」

    キン肉P「あれはジェロニモの倍……いや、10倍の威力だ!」

    キン肉P「会場の空気が、一気に変わりやがったぜ!」


    武内P「ありがとうございます、キン肉P」

    キン肉P「? どうした、プロデューサー」

    武内P「アナタが、彼女達にアドバイスをしたのでしょう?」

    キン肉P「アドバイスなんて、そんな大したものじゃあないさ」

    キン肉P「人生の先輩として、体験談を語っただけにすぎない」

    武内P「いえ、それでも……ありがとうございます」

    キン肉P「おっと、その話はまた後にしようぜ、プロデューサー」

    武内P「……そうですね、キン肉P」


    武内P・キン肉P「今は――彼女達を見守らなければ」

    234 = 205 :

      ・  ・  ・

    ミート「待ってください! まだ、もう少しだけ時間をください!」


    「いいや、これ以上は待てん」


    ミート「皆さんは、それで良いのですか!?」


    テリーマン「……」

    ロビンマスク「……」

    ウォーズマン「……」

    ラーメンマン「……」


    ミート「何かおっしゃってください、皆さん!」


    バッファローマン「往生際が悪いぜ、ミート」

    ブロッケンJr「そうだぜ、キン肉マンは戻ってこない」

    アシュラマン「初めから、こうしていればよかったのだ」

    ザ・ニンジャ「いや、元々こうなる運命だったのだ」


    「姿を消したスグルに代わり――」

    「アタルを時期大王にするための準備を進める!」


    アタル「……」



    つづく

    235 = 205 :

    「アタルを時期大王にするための準備を進める!」

    「アタルを次期大王にするための準備を進める!」

    236 = 215 :

    血盟軍の連中ノリノリで草

    237 :


    まあスグルはある程度自由な立場でいた方が本人も幸せだろうという気持ちはあるのでアタル兄さんが王位にと言われてもあまり強く反対出来ん……

    >>216
    消滅してしまわないかそれ

    238 = 205 :

    書きます



    キン肉P「サマーフェスまで、あと少しか!」

    239 = 205 :

    武内P「はい。ようやく、ここまで来ることが出来ました」

    キン肉P「何を言っとるんだプロデューサー!」

    武内P「何か、おかしな事を言ってしまいましたか?」

    キン肉P「ああ、言ったさ!」


    キン肉P「彼女達の、シンデレラプロジェクトの道はまだまだ続く! 続いていく!」

    キン肉P「だから、ようやくだの、ここまでだの、簡単に言うもんじゃあない!」

    キン肉P「サマーフェスは、あくまでも今までの彼女達の努力の結晶!」

    キン肉P「そして、それを胸に、これからも歩んでいく!」

    キン肉P「……そうだろう?」ニヤリ


    武内P「……そうですね、その通りです」

    キン肉P「プロデューサーはたまにそうやってウッカリするんだから~ん! このこの~!」

    武内P「……」

    キン肉P「ん? どうしたプロデューサー? 浮かない顔をして」

    武内P「……」

    240 = 205 :

    武内P「キン肉P……いえ、キン肉マンさん」

    キン肉P「……どうした、急に改まって」

    武内P「私は……今のアナタの姿が、本来のものでないと知っています」

    キン肉P「それは……」


    武内P「キン肉星の大王になるということが、どういう事を意味するのか」

    武内P「……もう、答えは出たのではないでしょうか」


    キン肉P「プロデューサー……わ、私は……!」

    武内P「私ごときが口をはさむ問題ではないと、そう、思うのですが」

    キン肉P「いいや……プロデューサー、アンタの言葉だからこそ、身に沁みる」

    武内P「……近いうちに、答えを聞かせてください」

    キン肉P「……ああ。だが、私ごとき、なんて言わんでくれ」


    武内P「ええ……私は、今のアナタのタッグパートナーですしね」


    キン肉P「……サマーフェスが終わったら、必ず答えを聞かせよう」


    http://www.youtube.com/watch?v=UTSEe0NiWSs

    241 = 205 :

      ・  ・  ・

    キン肉P「――と、言うわけで~!」

    キン肉P「シンデレラプロジェクト! 夏の合宿じゃーい!」

    武内P「皆さんには、サマーフェスに向けてこの合宿で色々な確認をして貰います」

    武内P「各自のスキルアップや、集団での動きなど、実りあるものになるはずです」


    CPアイドル達「はいっ!」


    キン肉P「サマーフェスに向けて、プロジェクトのまとめ役を――」

    武内P「――新田さん。貴女に、お願いしようと思います」


    美波「私が……ですか?」


    武内P「はい。これは、私とキン肉Pで話し合って決めました」

    キン肉P「ああ。美波ちゃんならば、きっと良いリーダーになると私達は考えた!」


    美波「……わかりました! その役、務めさせていただきます!」


    キン肉P「良い返事だぜ、美波ちゃん!」グッ

    242 = 205 :

    武内P「私は、フェスの準備でここを離れなければなりません」

    キン肉P「だが、安心してくれ! 私が付いてるからな!」


    CPアイドル達「えーっ」


    キン肉P「どしぇ~っ!? その反応は無いんでないの!?」

    キン肉P「ボクちゃん、寂しくなっちゃう!」イジイジ


    未央「あはは! 冗談だって、キン肉P!」

    卯月「はいっ♪ えへへ、ちょっとからかってみたくなっちゃって」

    「キン肉Pって、なんだかからかいたくなるんだよね」

    CPアイドル達「うんうん」


    キン肉P「んもーっ! 本気で焦っちゃったじゃないの!」

    キン肉P「お返しに、ビシ! バシ鍛えていくからな!」ムキッ!


    CPアイドル達「あははははっ!」

    CPアイドル達「――はいっ!」

    243 = 205 :

      ・  ・  ・

    このひ~かりっ、めざして~♪

    CPアイドル達「……っ」

    CPアイドル達「……はぁ……はぁ」


    キン肉P「……!」

    キン肉P(はわわわわ! まるでタイミングが合っとらん!)

    キン肉P(だが、14人分の合体技など、私はわからんぞ!)

    キン肉P(プロデューサーは、彼女達なら大丈夫だと言っていたが……!)

    キン肉P(ほ、本当に大丈夫なのか……!?)


    美波「……」

    美波「――皆、今日の練習はもう終わりにしましょう」


    CPアイドル達「えっ?」


    キン肉P「ええ~っ!?」

    244 = 205 :

      ・  ・  ・

    キン肉P「……お見事だったぜ、美波ちゃん」

    美波「ふふっ、ありがとうございます」

    キン肉P「私は、目標のためなら一直線に頑張るしか無いと思っていた」

    キン肉P「だが……今のあの子達を見ていると、それだけではないとわかった」


    CPアイドル達「あはははっ!」ニコニコ


    キン肉P「ふっ、なんとも良い笑顔で笑ってやがる!」

    美波「……確かに、苦しいことも、辛いこともあります」

    キン肉P「……」

    美波「だけど、そんな中でも、笑顔を忘れずにいたいんです」

    キン肉P「美波ちゃん……」

    美波「なーんて、偉そうなこと言っちゃいましたね」

    キン肉P「……いいや、実際に立派さ」


    キン肉P「……その点、私は――」

    びしゃっ!

    キン肉P「うわぶっ!? つ、冷たぁい!」


    CPアイドル達「……」ニヤニヤ


    キン肉P「……ははっ! やったな、こいつぅ!」

    245 = 205 :

      ・  ・  ・

    武内P「……――皆さん、今日はいよいよ、サマーフェスの本番です」


    CPアイドル達「はいっ!」


    キン肉P「おいおい! 今からそんなに緊張してたら、身がもたないぜ!」ガチガチッ

    キン肉P「リラックス! リラックスだ!」ガチガチッ


    CPアイドル達「……」ジイッ


    キン肉P「な、何? そんなに見つめちゃダメ~ん」ガチガチッ

    武内P「……キン肉P、今からそんなに緊張していたら、身が持ちませんよ」

    キン肉P「えっ!? あっ、あらヤダ!」ガチガチッ

    武内P「……緊張は、キン肉Pが引き受けてくれています」

    武内P「皆さんは、落ち着いていきましょう」


    CPアイドル達「……ふふふっ」

    CPアイドル達「――はいっ!」


    キン肉P「ようし! その意気だぜ、皆!」ガチガチッ

    武内P「……キン肉Pも、少し落ち着いてくださいね」

    246 = 205 :

      ・  ・  ・

    キン肉P「リハーサルも終わって、もうすぐ本番か」

    キン肉P「彼女達との関わりも、長いようで短かったのう」

    キン肉P「……」

    キン肉P「いかんいかん! 今は、目の前の事に集中せねば!」

    キン肉P「会場の~♪ お掃除、お掃除らんらんら~ん♪」


    未央「キン肉Pっ!」


    キン肉P「おわあっ!? って、なんだ、未央ちゃんではないか」

    卯月「大変なんです、キン肉Pさん!」

    キン肉P「卯月ちゃんまで……一体、何があったというんだ?」

    「美波が……美波が、倒れちゃったの!」

    キン肉P「!? なんだって!?」

    247 = 205 :

      ・  ・  ・

    キン肉P「――プロデューサー!」

    武内P「……キン肉P」

    キン肉P「美波ちゃんは、大丈夫なのか!?」

    武内P「……極度の緊張から、体調を崩してしまったようです」

    キン肉P「何てことだ……!」

    武内P「……なので、新田さんの代役として、神崎さんを」

    キン肉P「アーニャちゃんと、組ませると?」

    武内P「はい。本番まで、もう時間がありませんから」

    キン肉P「待ってくれ! それでは、美波ちゃんはどうなる!」

    武内P「……体調が戻れば、全体曲には」

    キン肉P「……!」


    武内P「これが――私の、プロデューサーとしての限界です」

    武内P「ですが……」


    キン肉P「!」

    キン肉P「プロデューサー! 美波ちゃんは、今どこに!?」


    武内P「医務室で、休んでいます」

    キン肉P「おう! それだけ聞けば、十分だ!」


    キン肉P「――送り届けてみせるさ! 必ず!」

    248 = 205 :

      ・  ・  ・

    ガチャッ!

    キン肉P「――美波ちゃん!」


    美波「……キン肉P」グスッ

    キン肉P「頑張ったな……美波ちゃん」

    美波「はい……だけど……だけどっ……!」グスッ

    キン肉P「泣くのは、もうやめるんだ」

    美波「でもっ……! う、ううっ!」グスッ


    キン肉P「泣いてたら、ファンの皆が心配しちまうぜ」

    キン肉P「それに、アーニャちゃんも、蘭子ちゃんもだ!」


    美波「――えっ?」


    キン肉P「……私は、キミに教えられた」

    キン肉P「辛い時、苦しい時……そんな時にも、笑顔を忘れてはいけないと!」

    キン肉P「――ならばっ!」

    キン肉P「その笑顔の手助けをするのが、この私の――」


    ばっ!


    キン肉マン「――プロデュースじゃーい!」


    キン肉マン「フェイスフラッシュ!」

    249 = 205 :

      ・  ・  ・

    アーニャ(美波……見て、くれていますか?)

    アーニャ(私は、美波と一緒にこのステージに立ちたかった、です)

    アーニャ(きっと……美波も、同じ気持ちだったと思います)


    アーニャ「……!」


    アーニャ(だから――今は、美波の分まで、頑張ります!)

    アーニャ(残る二番も……精一杯――)


    ???「――とうっ!」


    アーニャ・蘭子「!?」


    キン肉P「――選手交代のお知らせだぜ!」

    美波「――アーニャちゃん!」


    アーニャ「美波!」

    250 :

    ドブ川を清流に変えるフェイスフラッシュきたー


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