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    元スレ武内P「結婚するなら、ですか」

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    101 = 92 :

    次回予告

    http://www.youtube.com/watch?v=5rkdKANSpGM


    歌が、誰のためにあるかって?

    そんなもん、聞いてみなけりゃわからない


    音楽ってのは、音を楽しむって言うだろう

    だったら、音以外を楽しむのは?


    俺は、そいつを知っている

    数ある答えの中で、とびっきりにイカしたやつを!


    イカしてるっていうか、もうサイコー!

    アンタも、聞き逃すなよ?


    Next Session

    A Dream Is A Wish Your Heart Makes

    102 = 92 :

    スパイク「……おい、本当にテレビ直るのか?」

    エド「焦らなーい、焦らなーい」

    ジェット「頼むぜエド、今日は見逃せない番組があるんだ」

    フェイ「珍しいわね、そんなに必死になるなんて」

    スパイク「言うなれば……生き甲斐、みたいなもんだな」

    ジェット「ほう、お前さんにしちゃ中々良い事を言うじゃねえか」

    スパイク「何言ってんだ。俺が言うのは、いつも良い事だけだぜ」

    フェイ「良いのは耳障りだけでしょ」

    スパイク「……」

    ジェット「はっはっは! そいつは違いない!」

    エド「しゅ~~~り、かんりょ~~~っ!」

    パチンッ!


    http://www.youtube.com/watch?v=mje2Mz1mGHo

    103 = 92 :

    フェイ「――それで、見逃せない番組って何なの?」

    スパイク「音楽番組さ」

    フェイ「音楽番組? アンタ達、そんなものが生き甲斐なの?」

    ジェット「フェイ。人間、誰が何を生き甲斐にしてるかわかりゃしねえもんだ」

    ジェット「だから、見もせずに‘そんなもん’ってのは感心しないぜ」

    フェイ「……」

    スパイク「さすがジェット、こりゃあ今日の晩飯は――」

    ジェット「勿論、特製、肉抜き青椒肉絲だ」ニイッ

    スパイク「……こりゃあ、尚更腹の寂しさを埋めてもらうしかないな」


    『――さあ、今夜も始まりました、アイド~ル、ラブ!』


    フェイ「……待って。生き甲斐って……まさか、このアイドル番組!?」


    スパイク・ジェット「ああ」

    フェイ「……!?」

    エド「キラキラ、ピカピカ、しんぐあそ~んぐっ!」

    104 = 92 :

    フェイ「呆れた……!」

    スパイク「悪いが、誰が何と言おうとこの時間はこいつを見させて貰う」

    フェイ「別に、違う番組が見たいわけじゃないわよ!」

    ジェット「そいつは有り難い。何せ今日のゲストは――」


    『どうもー! 凸レーションで~す!』


    フェイ「へえ、可愛い子達じゃn」


    スパイク・ジェット「イエエエエエエエエエア!!」

    フェイ「!?」

    フェイ「何!? 何なの、その盛り上がりは!?」

    スパイク・ジェット「うるせえ! 黙ってろ!」

    フェイ「!?」

    105 = 92 :

    『CMのあとも、絶対、ぜ~ったい見てね!』

    『カリスマJCアイドルとの、ヤ・ク・ソ・ク! だよ☆』

    『CMの後も、い~っぱいハピハピしようにぃ☆』


    スパイク「……ふぅ、相変わらず最高だな」

    ジェット「だな。テレビが直らなかったら頭がおかしくなってたかもしれん」

    フェイ「もう、十分におかしくなってるわよ!」

    スパイク「落ち着けよフェイ、今はCM中だぞ?」

    ジェット「CM中に体を休めておかないと、この先しんどいからな」

    フェイ「説明しなさい! なんで、そんなおかしなテンションになってるのか!」

    スパイク「説明って……」

    ジェット「良いじゃねえか、教えてやろうぜ」

    スパイク「……そうだな」

    106 = 92 :

    ジェット「あれは、俺達がまだ二人だけで組んでた時の事だ」

    スパイク「そして、兎に角金がなかった時だな……って、そりゃいつもか」

    フェイ「ちょっと、続き」

    スパイク「まあ、兎に角だ……俺たちは賞金首を追ってある街に居た」

    ジェット「ハラジュク……俺は、もう行きたくはないがね」

    フェイ「……そんなに危険な街なの?」

    スパイク「違う違う! ジェットの見た目だと、もの凄く浮く場所なのさ」

    ジェット「……あそこにゃあ、女子供ばっかり居やがるからな」

    フェイ「ああ、成る程」

    スパイク「――まあ、俺たちはそこで出会ったのさ」


    『イエーイ!☆』


    スパイク「彼女達に」

    107 = 92 :

      ・  ・  ・

    スパイク「……チクショウ、腹が減って目が回ってきやがった」

    ジェット『――おい、スパイク。口に出すんじゃねえ』

    ジェット『ようやく忘れかけてきたってのに、思い出しちまったじゃねえか』

    スパイク「ああ、人は、パンのみにて生きるに非ず」

    スパイク「……されど、パンなくしては生きられず」

    ジェット『そのパンを買う金を稼ごうってんだ、ガタガタ言うんじゃねえ!』


    「このクレープ、チョー美味しいよ!☆」

    「ほんと? こっちの味も美味しいよー!」

    「あっ、それじゃあ一口ずつ交換しようよ☆」

    「うんっ! はいっ、あーん!」


    スパイク「……あーん」

    スパイク「……なんてな。俺はパンじゃなくて、クレープでも満足出来るんだがね」

    108 = 92 :

    「「……」」


    スパイク「……やべ、ジロジロ見すぎたか」ボソッ

    スパイク「これじゃあ、俺が賞金首にされちまう」ボソッ

    スパイク「……」キリッ


    「「……」」


    スパイク「……」キリッ

    …ぐぎゅるるるるぅ~っ!


    「「……」」


    スパイク「……ああ、駄目だ。気合を入れたら、腹が……」


    みりあ「……ねえねえ、お腹、空いてるの?」

    莉嘉「良かったら、一口だけあげよっか?☆」


    スパイク「……おい、大変だぞジェット」

    ジェット『何っ!? 賞金首を見つけたのか!?』

    スパイク「そんなチンケなもんじゃない……天使が現れやがった」

    109 = 92 :

      ・  ・  ・

    スパイク「この度は――」

    ジェット「まことに――」

    スパイク・ジェット「ありがとうございました!」


    莉嘉「ちょっ、ちょっと! クレープ一個で大げさだって~!」

    みりあ「美味しそうに食べてたから、クレープもきっと嬉しかったよ!」


    スパイク「なあ、ジェット。こういう時はどうすれば良いんだっけか?」

    ジェット「日本の伝統的な文化、ドゲザスタイルしか無いだろうな」


    莉嘉「アタシ達、そういうつもりでクレープ上げたんじゃないってば!」

    みりあ「うんっ! 困った時はお互い様、でしょ?」


    スパイク「ドゲザで足りるか?」

    ジェット「いや……ドゲザを超えるドゲザ、ドゲネをするべきかもしれん」

    110 = 92 :

      ・  ・  ・

    ジェット「……いや、しかし、本当に助かった」

    スパイク「ここ三日、水だけで過ごしてたもんな」

    莉嘉・みりあ「えーっ!?」

    スパイク「名乗るのが遅れたが、俺はスパイク。そして、こっちが相棒の――」

    ジェット「ジェットだ。お嬢ちゃん達には、感謝してもしきれん」


    莉嘉「アタシ、城ヶ崎莉嘉☆ 12歳の、カリスマJCだよ☆」

    みりあ「はいはーい! 赤城みりあ、11歳でーす♪」


    スパイク・ジェット「……」

    莉嘉「? どうしたの、急に空なんか見て?」

    スパイク「いや……ちょっと、零れ落ちそうなもんがあってね」

    みりあ「ねえねえ、何が零れそうなの?」

    ジェット「……お嬢ちゃん達の前では、情けなくて見せられないもんさ」

    スパイク「……ああ。そいつを零しちまったら、立ち直れなくなっちまう」

    莉嘉・みりあ「?」

    111 :

    スパイク「兎に角、このお礼は必ずするよ」

    ジェット「コイツの言う通りだ。出来るだけの事はしよう」

    莉嘉・みりあ「う~ん」

    スパイク「何が良い? 金のかかるもの以外なら、なんでもするぜ」

    ジェット「……俺も言えた立場じゃないが、何とも情けない台詞だな」

    莉嘉「あっ、じゃあさ! 買い物に付き合ってくれない?☆」

    スパイク「なんだ、そんな事で良いのか?」

    みりあ「あっ、おじさん、ちょっとしゃがんで」

    ジェット「? どうした、お嬢ちゃん」

    みりあ「お髭にクリームがついてるよ!」

    …フキフキ

    ジェット「お、おい……!?」

    莉嘉「これで、貸しは二つ! 買い物、付き合ってくれるよね?☆」

    スパイク「……やれやれ、こいつぁとんだ小悪魔ちゃん達だ」

    莉嘉・みりあ「えへへ♪」

    112 = 111 :

      ・  ・  ・

    フェイ「――あっきれた! そんな子供にたかったの!?」

    ジェット「たかったんじゃない。甘えたのさ」

    フェイ「同じ事でしょ!」

    ジェット「いいや、違うね。全くの別物さ」

    ジェット「……っと、そろそろ時間だ。悪いが話はスパイクに聞いてくれ」

    フェイ「ちょっと!?」


    『はいはーい! それじゃあ、みりあがソロで歌うね!』


    ジェット「うん、ママ――ッ!!」


    フェイ「はぁ!?」

    スパイク「……フッ、相変わらずイカれてやがるぜ、ジェットの奴」


    『R・O・M・A・N・T・I・C』


    ジェット「アァール! オォー! エムッ! エェー!」


    COWBOY
    BEBOP
    (『Romantic Now』 最初のコールからAパート入る直前の音)

    113 = 111 :

    CM入ったので休憩

    114 = 111 :

    ピンと来る音が見つからないので寝ます
    おやすみなさい

    115 :

    脳内再生余裕だから困る

    116 :

    なんという慈愛
    これは間違いなく天使ですわ

    118 = 111 :

    COWBOY
    BEBOP
    (『DOKIDOKIリズム』 最初の「いえ~い」からA始まる直前の音)


    莉嘉「スパイクくんっ! どう、これ似合う?☆」

    スパイク「あぁ、似合う似合う」

    莉嘉「ぶーぶー! 心が篭ってなーい!」

    スパイク「そうは言うが、もう何着目だと思ってるんだ!?」

    莉嘉「こーんな可愛いJCのファッションショーが見られるんだよ?」

    莉嘉「もっと喜んでくれても良いと思うなー☆」

    スパイク「可愛いJCねえ……俺は、もうちょっと大人のほうが」

    莉嘉「もー! だったら、次のでスパイクくんをアタシの虜にしちゃうんだから!☆」

    スパイク「……勘弁してくれ!」


    みりあ「ねえねえ、これ似合う? 似合う?」

    ジェット「いや、もっと似合うのがあるはずだ! 諦めちゃあいけねえ!」

    119 = 111 :

      ・  ・  ・

    スパイク「……あー、疲れた」

    ジェット「どうした、だらしねえ」

    スパイク「どうしてお前はそんなに元気なんだよ、ジェット」

    ジェット「そりゃあ、元気を貰ってるからに決まってるだろう」

    スパイク「そうかい。俺も、そいつをわけてもらいたいもんだ」


    莉嘉「ホラホラ! 二人共、はやくー!☆」

    みりあ「あのねあのね、この先にもい~っぱいお店があるんだよ!」


    ジェット「……スパイク。元気、わけて貰ったらどうだ?」

    スパイク「子供相手に元気になれるほど、俺は節操無しじゃないんでね」

    ジェット「そういう意味じゃねえよ」

    スパイク「わかってるさ、そんな事」

    スパイク「……しかし、若いってのは良いねえ」

    120 = 111 :

    莉嘉「ちょっとー! どうしたの立ち止まって!」

    みりあ「もしかして、疲れちゃった?」


    スパイク「ああ、かなりつか」

    ジェット「そんな事ぁねえさ! 元気いっぱい、今なら月まで歩いて行けらぁ!」ニカッ

    スパイク「……その時は、俺は応援に回らせてもらうよ」


    莉嘉「ご飯を食べないから、体力が保たないんだよ?」

    スパイク「俺もメシ抜きはしたくないんだがなぁ」

    みりあ「ご飯も食べずに、どうして原宿に来たの?」

    ジェット「俺たちは、ある人物を追っててな」

    スパイク「ソイツに、ちょいとメシを奢って貰おうと思ってね」

    莉嘉「えー、ちゃんとお仕事してお金稼がないと駄目だよ!」

    みりあ「うんうんっ! お仕事したあとのご飯って、すっごく美味しいよ!」

    莉嘉・みりあ「ねー♪」

    スパイク・ジェット「……返す言葉もねえ」

    121 = 111 :

    スパイク「……ま、とにかく俺たちは人探しをしてる訳だ」

    ジェット「この辺りで見たって情報があるんだがなぁ」

    みりあ「ねえねえ、それってどんな人なの?」

    莉嘉「写真とかあるなら、アタシ達も一緒に探してあげるよ☆」

    スパイク「……ま、目は多い方が見つかりやすいか」

    ジェット「おい、スパイク!」

    スパイク「大丈夫だって。普通、見つかりっこねえよ」

    ジェット「まあ……それもそうだが」

    スパイク「――こんな奴なんだがな、見たことあるかい?」


    莉嘉・みりあ「あっ、見たことある!」


    スパイク「ほらな? そう簡単に――」

    スパイク・ジェット「何ぃっ!?」

    122 = 111 :

    莉嘉「この人、よくアタシ達の事見に来てるよね」

    みりあ「うんっ……でも、この前は警備員さんに注意されてた」

    莉嘉「ちょっと怖いんだよね……って、こんな事言っちゃいけないんだケド」

    みりあ「プロデューサーは、安心してって言ってるから……」


    スパイク「見に来てるって……?」

    ジェット「! スパイク!」ボソッ

    スパイク「……どうした」ボソッ

    ジェット「ちょいと遠いが、通りの向こうに居やがる」ボソッ

    スパイク「……まさか、本当にこのちびっ子達を?」ボソッ

    スパイク・ジェット「……」


    莉嘉「って、どうしたの二人共? 急に真剣な顔して」

    みりあ「ねえねえ、またお腹すいたの?」


    ジェット「……ああ、腹なんか最近空きっぱなしさ」

    スパイク「お陰で、ちょっとした事ですーぐカッとなっちまう」


    莉嘉・みりあ「?」

    123 = 111 :

      ・  ・  ・

    フェイ「――賞金首を見つけて、それから?」

    スパイク「おっと、もう時間が来ちまった」

    フェイ「時間? 何の?」


    ジェット「お楽しみの時間さ。なあ、スパイク」

    スパイク「ああ。選手交代だ」

    スパイク・ジェット「……へっ!」

    ぱぁん!


    フェイ「……ねえ、もしかして」


    『イエーイ☆ 今度は、アタシがソロで歌っちゃうよ☆』


    スパイク「イエエエエエイ!☆ フッフゥウウウウウ☆」


    フェイ「……」

    ジェット「……フッ、相変わらずイカれてやがるぜ、スパイクの奴」

    ジェット「さて……どこまで聞いた?」

    フェイ「なんか……もう、あんまり聞きたくなくなってきたわ」

    124 = 111 :

      ・  ・  ・

    スパイク「――だが、この距離だと気づかれたらヤバいな」

    ジェット「それに、この人の流れ……下手すりゃ逃げられちまう」

    スパイク「……逃がす訳にはいかない理由が、出来ちまったからな」

    ジェット「その通り。メシの種以外の理由が、だ」

    スパイク・ジェット「……」


    みりあ「ねえねえ、二人共、何の話をしてるの?」

    莉嘉「あっ! もしかして、探してる人が見つかったとか?」


    スパイク「……まっ、そんな所なんだがな?」

    ジェット「この人の流れだろう? どうしたもんかな、とね」


    莉嘉「――なーんだ、そんな簡単じゃん!☆」

    みりあ「人の流れが困るなら、ちょっとだけ止まって貰えば良いんだよ!」


    ジェット「止まって貰うたって、そんな事出来る訳――」


    莉嘉「出来るよ!☆ アタシ達だったら、そんなの簡単だって☆」

    みりあ「でも……あとで、一緒に謝ってね?」


    スパイク・ジェット「……?」

    125 :

    きらりも応援してあげてクレスケンス・・・・・・

    126 = 111 :

    http://www.youtube.com/watch?v=_napNH0D0Ws

    みりあ「ねえねえ、みりあ達二人を肩車って出来る?」

    ジェット「俺がか? そりゃあ、出来るが……」

    莉嘉「オッケー!☆ じゃあ、しゃがんでしゃがんで!」

    ジェット「ううむ……なんだか知らんが、わかった」

    スパイク「なあ、何をおっぱじめようってんだ?」


    莉嘉「とにかく目立って、皆に見てもらうんだよ!」

    みりあ「そうそう! 楽しそうだったら、皆見てくれるから!」

    莉嘉「きらりちゃんが居ないのは残念だけど……」

    みりあ「きらりちゃん、プロデューサーと二人でお仕事だもんね……」

    莉嘉「――だけど、カリスマJCのアタシと!」

    みりあ「みりあが居るから、なんとかなるよ!」


    ジェット「……よし、立ち上がるぞ!」


    莉嘉・みりあ「……せーのっ」

    莉嘉・みりあ「ヤッホ~~~ッ!!」

    127 = 111 :

    莉嘉「原宿の皆っ、城ヶ崎莉嘉だよーっ!☆」

    みりあ「はーい♪ 赤城みりあですっ♪」


    「……莉嘉ちゃんに、みりあちゃん?」

    「ねえ、あれ本物じゃない!?」

    「うわーっ! 可愛いーっ!」

    ざわざわっ!


    ジェット「……人の流れが……止まりやがった」

    スパイク「なあ……お前さん達、一体何者なんだ?」


    莉嘉・みりあ「へへへっ!」ニヒッ

    莉嘉・みりあ「――アイドルッ! イィッエェーイッ!☆」


    「イエエエエエイ!」


    スパイク「……こいつぁ、たまげた」

    ジェット「だな……スパイクッ!」

    スパイク「わかってるさ」


    スパイク「俺も、ちょいと一働きしてくるぜ!」

    128 = 111 :

    スパイク「おっとぉ、ちょっと通してくれ!」


    「きゃあっ!?」


    スパイク「悪いね!」

    スパイク「っと、仕事の前に腹ごしらえ、っと!」

    スパイク「んがっ」


    「あっ、おい! 俺のクレープ!」


    スパイク「……ふむ、この味も中々」モグモグ

    スパイク「サンキュー! 金が入ったら、何か奢るよ!」


      ・  ・  ・


    賞金首「り、莉嘉ちゃんに、みりあちゃん……!?」

    賞金首「こんな所で偶然会えるなんて……やっぱり、運命で結ばれてるんだ!」


    スパイク「そうなのかい? だったら、そんな運命はほどかないといけないな」


    賞金首「!?」

    スパイク「動くな。そして、騒がない方が良いぜ」

    スパイク「騒いだら、すぐにお前さんを連れて行かなきゃいけなくなる」


    「それじゃあ、サプライズのゲリラLIVE、はっじまっるよー!」


    スパイク「一曲、聞いていくだろう?」

    スパイク「なぁに、例え神様だって、それくらいは見逃してくれるさ」

    129 = 111 :

      ・  ・  ・

    フェイ「――ふぅん、そんな事があったのね」

    ジェット「それ以来、俺たちは彼女達のファンってわけさ」

    フェイ「まあ……なんとなくはわかったけど」

    スパイク「――フェイ、お前にもいつかわかるさ」

    フェイ「……」


    『それじゃあ~、今度はきらりがソロで、皆をハピハピさせるにぃ☆』


    スパイク・ジェット「うんっ! ハピハピすゆ!」


    フェイ「ねえ、この子は話に出てきてないんだけど!?」

    フェイ「というか、ハピハピって、何なの!?」


    スパイク・ジェット「あぁ!?」

    スパイク「可愛くてスタイル抜群! それに、性格もサイコーなんだよきらりんは!」

    ジェット「邪魔するんじゃねえぞ、フェイ! 邪魔したら、船を追い出すぞ!」

    スパイク・ジェット「わかったらすっこんでろ、ババア!」


    フェイ「ば、ばばっ……!?」

    フェイ「……!」プルプル

    130 = 111 :

      ・  ・  ・

    スパイク「はぁぁ……! もう、最っ高!」

    ジェット「ああ……思わず、青椒肉絲に肉を入れたくなってきたぜ」

    スパイク「料理の時間には早いぜ、ジェット」

    ジェット「そうだな、まだ、『LET'S GO HAPPY!!』を聞いちゃいない」


    フェイ「――それは残念ね」

    カチャリッ


    スパイク「残念? 楽しみなだけ――って、フェイ!?」

    ジェット「おい、馬鹿! その銃をおろせ! 何をする気だ!?」


    フェイ「安心しなさい、アンタ達を撃つ気は無いわ」

    フェイ「――ちょっと、そこのテレビに用があるの」


    スパイク・ジェット「!?」


    エド「アイーン、ちょっと離れてようねー」

    アイン「ワンッ!」


    スパイク「待て! 待ってくれ! あと一曲、その間だけで良いんだ!」

    ジェット「頼むフェイ! 俺達から、生き甲斐を奪わないでくれ!」


    フェイ「神様だったら、待ってくれるんでしょうけどね」


    スパイク・ジェット「やめてくれえええええっ!!」


    フェイ「そんなもん、クソくらえよ!」


    バキュゥゥゥ――ンッ! カランッ……カラン、カランッ……


    http://www.youtube.com/watch?v=2lzKWxeAOjU


    おわり

    131 = 111 :

    書きます


    武内P「家庭訪問、ですか?」

    132 = 111 :

    卯月「ああっ、そ、そこまで正式な感じじゃなくて!」

    「親がさ、プロデューサーに挨拶したいんだって」

    武内P「私に挨拶……ですか?」

    卯月「はい。普段お世話になってるから、って」

    「二人のこれからについても、じっくり話し合いたいって言ってる」

    武内P「成る程」

    武内P「……」

    武内P「ん?」

    133 = 111 :

    卯月「ママも、手料理を振る舞うんだ―って気合入ってて」

    「私の所も、お父さんが何かお見舞いするって気合入ってた」

    武内P「あの……島村さんの方の話は、了解しました」

    卯月「良かったー♪」

    武内P「ですが……その、渋谷さんの方は、その……」

    「何? 何か、問題でもあるの?」

    武内P「あっ、いえ……その……」

    「?」

    武内P「……」

    134 = 111 :

    武内P「少し、詳しくお話を聞いても宜しいでしょうか?」

    「良いよ」

    武内P「まず、先程おっしゃっていた、二人のこれから、というのは?」

    「勿論、私とプロデューサーのこれからについてだけど?」

    武内P「その……具体的には?」

    「具体的?」

    武内P「はい。可能な限り、具体的に」

    「プロデューサー、何か様子が変だよ?」

    武内P「……いえ、お気になさらず」

    135 = 111 :

    卯月「でも……プロデューサーさん、顔色が悪いですよ?」

    武内P「そう、ですか? 自分では、よく……」

    卯月「私、飲み物買ってきますね!」

    武内P「島村さん、私は大丈夫ですので……」


    卯月「いつもお世話になってるお礼です♪ すぐ戻ってきますね!」

    ガチャッ…バタンッ


    「そうだね……具体的……」

    武内P「はい、お願いします」

    「子供は二人が良い、とか?」

    武内P「戻ってきて下さい島村さ――ん!!」

    136 = 111 :

    「どうしたの? 急に大声出して」

    武内P「あの、何故……具体的な話で、子供が二人と!?」

    「えっ、三人が良かった? 一人っ子だと、寂しいだろうし」

    武内P「待ってください! 人数の問題ではありません!」

    「お母さんは、やっぱり一姫二太郎よね、って言ってる」

    武内P「渋谷さんは、ご家庭でそんな話を!?」

    「凄く不機嫌になるから、お父さんの前では最近しないけどね」

    武内P「……!?」

    137 = 111 :

    「なんでお父さんが不機嫌になるのか、わからないんだよね」

    武内P「それは……親ならば、当然かと」

    「どうして? お母さんは、すっごく楽しそうにしてるよ?」

    武内P「渋谷さんは、私の事をご家庭でどう言っているのですか!?」

    「それは……言わない」

    武内P「何故!?」

    「だってそれは……さすがに、照れくさいかな///」

    武内P「……!?」

    138 = 111 :

    「兎に角、私の所もお母さんが手料理をご馳走する、って」

    武内P「そう……ですか」

    「日時が決まったら、お父さんも教えて欲しいってさ」

    武内P「お父様も……同席なさるのですね」

    「なんか、大量に花を発注するから知っておきたいらしくて」

    武内P「大量に、花を?」

    「うん。菊を」

    武内P「そうですか……菊を……」

    139 :

    おい、花屋の娘

    140 = 111 :

    ガチャッ

    卯月「お待たせしました!」


    「おかえり、卯月」

    武内P「島村さん……」

    卯月「へあっ!? どうしたんですか、プロデューサーさん!?」

    卯月「まるで、お通夜みたいな顔をしてますよ!?」

    武内P「……」

    武内P「気分的には同じようなものだと、そう、思います」

    141 = 111 :

    「だったら、何故かお父さんも菊を発注するみたいだから、丁度良いね」クスクス

    卯月「菊を……ですか?」

    「おかしいよね。お葬式があるわけでもないのに」

    卯月「うーん、もしかしたら何か考えがあるのかも!」

    「そうかな? プロデューサーもそう思う?」

    武内P「はい! 思います!」

    「ふーん。男同士、わかり合う部分があるって事なのかな」

    卯月「なんだか、そういうのってちょっと素敵ですよね♪」

    武内P「……」

    142 = 111 :

    卯月「でも、ママもパパも楽しみにしてるんですよ♪」

    「卯月の所も、ウチと一緒だね」

    武内P「その……楽しみの仕方が、少し違うと思います」

    卯月「でも、ちょっと不思議な事があるんです」

    武内P「不思議、ですか?」

    卯月「この話をした時から、パパが毎日ゴルフの素振りをしてるんです」

    武内P「……ゴルフの?」

    卯月「はいっ」

    武内P「……」

    143 :

    パパさん方皆さん積極的ですね…

    144 = 111 :

    「一緒に、ゴルフでも行くつもりなのかな?」

    卯月「でも、普通の振り方とは違うんです」

    武内P「スイングのフォームがおかしい、と?」

    卯月「こんな感じで……クラブを逆手に持って」

    武内P「成る程」

    卯月「島村ストラッシュ! って」

    武内P「成る程、よく、わかりました」

    「えっ、今のでわかったの?」

    武内P「はい、残念ながら」

    145 = 111 :

    武内P「島村さんは、ご家庭で私の事を何と?」

    卯月「えっ? ええと、とっても頼りになって、格好良くて……」

    卯月「私が駄目になっちゃいそうな時も、側で……」

    卯月「って、内緒っ!/// 内緒ですっ!///」

    「卯月、ほとんど言っちゃってるから」

    卯月「うぅ、凛ちゃんいじめないでください~!」

    「あはは、ごめんごめん」

    武内P「成る程……成る程……」

    146 = 111 :

    卯月「あっ、ママも褒めてたんですよ!」

    「ふふっ、誤魔化そうとしちゃって」

    卯月「……ゴホンっ!」

    「はーい」

    卯月「私が若かったら、放っておかなかったわー、って!」

    「だってさ。良かったねプロデューサー」

    武内P「あの……そのお話、お父様は?」

    卯月「はいっ、無表情で聞いてました♪」

    武内P「……そう、ですか」

    147 = 111 :

    セーイッパーイ、カガヤクー♪ カーガヤークーホシニーナーレー♪

    「あっ電話……噂をすれば、お父さんからだ」

    武内P「どうぞ……出て、上げてください」

    「後で、プロデューサーと居たって言えば平気だから」

    武内P「お願いします! どうか、出て上げてください!」

    「? わかったけど……ふふ、何その勢い」

    武内P「……」

    「――はい、もしもし」

    武内P「……」

    148 = 111 :

    「うん……うん、わかった……ふふっ」

    武内P「……」

    「あ、今のは違うから。さっき、プロデューサーが面白くて」

    武内P「……」

    「うん、家に来てくれるって。まだ、日時は決めてないけど」

    武内P「えっ?」

    「えっ? プロデューサーに一言だけ?」

    武内P「……わかりました」

    「うん……うん、今代わるね」

    武内P「……もしm」


    『■■■■■■■■■■■■■■■■!!』


    武内P「バーサーカー!」

    武内P「……切れた」

    149 = 111 :

    ゴーインゴーインコノートマーラナーイ♪ ゴーインゴーイントマーレナーイーカラー♪

    卯月「あっ、今度は私が……」

    武内P「……どうぞ、出てあげてくだ……あ、いや……」

    卯月「私は、ママからです」

    武内P「そう、でしたか。どうぞ、出て上げてください」ホッ

    卯月「それじゃあ、失礼します」

    武内P「……」

    卯月「――もしもし、ママ?」

    武内P「……」

    150 = 111 :

    卯月「えっ? パパからのLINE?」

    武内P「……!?」

    卯月「えへへ、プロデューサーさんとお話してて気づかなかった」

    武内P「あ、いえ、その情報は……!」

    卯月「パパもそこに居るの? って、送った動画を見て欲しい?」

    武内P「……動画?」

    卯月「プロデューサーさんに見て欲しい……うん、わかった」

    卯月「この後も、プロデューサーさんと一緒に頑張りますっ♪」

    武内P「……動画、ですか」

    卯月「ちょっと待ってください……っと、これですね」


    『知らなかったのか? パパからは逃げられない』


    武内P「天地魔闘の構えじゃないですか!」

    武内P「……完全に、待ち構えられている……!」


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