元スレ武内P「結婚するなら、ですか」
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101 = 92 :
次回予告
http://www.youtube.com/watch?v=5rkdKANSpGM
歌が、誰のためにあるかって?
そんなもん、聞いてみなけりゃわからない
音楽ってのは、音を楽しむって言うだろう
だったら、音以外を楽しむのは?
俺は、そいつを知っている
数ある答えの中で、とびっきりにイカしたやつを!
イカしてるっていうか、もうサイコー!
アンタも、聞き逃すなよ?
Next Session
A Dream Is A Wish Your Heart Makes
102 = 92 :
スパイク「……おい、本当にテレビ直るのか?」
エド「焦らなーい、焦らなーい」
ジェット「頼むぜエド、今日は見逃せない番組があるんだ」
フェイ「珍しいわね、そんなに必死になるなんて」
スパイク「言うなれば……生き甲斐、みたいなもんだな」
ジェット「ほう、お前さんにしちゃ中々良い事を言うじゃねえか」
スパイク「何言ってんだ。俺が言うのは、いつも良い事だけだぜ」
フェイ「良いのは耳障りだけでしょ」
スパイク「……」
ジェット「はっはっは! そいつは違いない!」
エド「しゅ~~~り、かんりょ~~~っ!」
パチンッ!
http://www.youtube.com/watch?v=mje2Mz1mGHo
103 = 92 :
フェイ「――それで、見逃せない番組って何なの?」
スパイク「音楽番組さ」
フェイ「音楽番組? アンタ達、そんなものが生き甲斐なの?」
ジェット「フェイ。人間、誰が何を生き甲斐にしてるかわかりゃしねえもんだ」
ジェット「だから、見もせずに‘そんなもん’ってのは感心しないぜ」
フェイ「……」
スパイク「さすがジェット、こりゃあ今日の晩飯は――」
ジェット「勿論、特製、肉抜き青椒肉絲だ」ニイッ
スパイク「……こりゃあ、尚更腹の寂しさを埋めてもらうしかないな」
『――さあ、今夜も始まりました、アイド~ル、ラブ!』
フェイ「……待って。生き甲斐って……まさか、このアイドル番組!?」
スパイク・ジェット「ああ」
フェイ「……!?」
エド「キラキラ、ピカピカ、しんぐあそ~んぐっ!」
104 = 92 :
フェイ「呆れた……!」
スパイク「悪いが、誰が何と言おうとこの時間はこいつを見させて貰う」
フェイ「別に、違う番組が見たいわけじゃないわよ!」
ジェット「そいつは有り難い。何せ今日のゲストは――」
『どうもー! 凸レーションで~す!』
フェイ「へえ、可愛い子達じゃn」
スパイク・ジェット「イエエエエエエエエエア!!」
フェイ「!?」
フェイ「何!? 何なの、その盛り上がりは!?」
スパイク・ジェット「うるせえ! 黙ってろ!」
フェイ「!?」
105 = 92 :
『CMのあとも、絶対、ぜ~ったい見てね!』
『カリスマJCアイドルとの、ヤ・ク・ソ・ク! だよ☆』
『CMの後も、い~っぱいハピハピしようにぃ☆』
スパイク「……ふぅ、相変わらず最高だな」
ジェット「だな。テレビが直らなかったら頭がおかしくなってたかもしれん」
フェイ「もう、十分におかしくなってるわよ!」
スパイク「落ち着けよフェイ、今はCM中だぞ?」
ジェット「CM中に体を休めておかないと、この先しんどいからな」
フェイ「説明しなさい! なんで、そんなおかしなテンションになってるのか!」
スパイク「説明って……」
ジェット「良いじゃねえか、教えてやろうぜ」
スパイク「……そうだな」
106 = 92 :
ジェット「あれは、俺達がまだ二人だけで組んでた時の事だ」
スパイク「そして、兎に角金がなかった時だな……って、そりゃいつもか」
フェイ「ちょっと、続き」
スパイク「まあ、兎に角だ……俺たちは賞金首を追ってある街に居た」
ジェット「ハラジュク……俺は、もう行きたくはないがね」
フェイ「……そんなに危険な街なの?」
スパイク「違う違う! ジェットの見た目だと、もの凄く浮く場所なのさ」
ジェット「……あそこにゃあ、女子供ばっかり居やがるからな」
フェイ「ああ、成る程」
スパイク「――まあ、俺たちはそこで出会ったのさ」
『イエーイ!☆』
スパイク「彼女達に」
107 = 92 :
・ ・ ・
スパイク「……チクショウ、腹が減って目が回ってきやがった」
ジェット『――おい、スパイク。口に出すんじゃねえ』
ジェット『ようやく忘れかけてきたってのに、思い出しちまったじゃねえか』
スパイク「ああ、人は、パンのみにて生きるに非ず」
スパイク「……されど、パンなくしては生きられず」
ジェット『そのパンを買う金を稼ごうってんだ、ガタガタ言うんじゃねえ!』
「このクレープ、チョー美味しいよ!☆」
「ほんと? こっちの味も美味しいよー!」
「あっ、それじゃあ一口ずつ交換しようよ☆」
「うんっ! はいっ、あーん!」
スパイク「……あーん」
スパイク「……なんてな。俺はパンじゃなくて、クレープでも満足出来るんだがね」
108 = 92 :
「「……」」
スパイク「……やべ、ジロジロ見すぎたか」ボソッ
スパイク「これじゃあ、俺が賞金首にされちまう」ボソッ
スパイク「……」キリッ
「「……」」
スパイク「……」キリッ
…ぐぎゅるるるるぅ~っ!
「「……」」
スパイク「……ああ、駄目だ。気合を入れたら、腹が……」
みりあ「……ねえねえ、お腹、空いてるの?」
莉嘉「良かったら、一口だけあげよっか?☆」
スパイク「……おい、大変だぞジェット」
ジェット『何っ!? 賞金首を見つけたのか!?』
スパイク「そんなチンケなもんじゃない……天使が現れやがった」
109 = 92 :
・ ・ ・
スパイク「この度は――」
ジェット「まことに――」
スパイク・ジェット「ありがとうございました!」
莉嘉「ちょっ、ちょっと! クレープ一個で大げさだって~!」
みりあ「美味しそうに食べてたから、クレープもきっと嬉しかったよ!」
スパイク「なあ、ジェット。こういう時はどうすれば良いんだっけか?」
ジェット「日本の伝統的な文化、ドゲザスタイルしか無いだろうな」
莉嘉「アタシ達、そういうつもりでクレープ上げたんじゃないってば!」
みりあ「うんっ! 困った時はお互い様、でしょ?」
スパイク「ドゲザで足りるか?」
ジェット「いや……ドゲザを超えるドゲザ、ドゲネをするべきかもしれん」
110 = 92 :
・ ・ ・
ジェット「……いや、しかし、本当に助かった」
スパイク「ここ三日、水だけで過ごしてたもんな」
莉嘉・みりあ「えーっ!?」
スパイク「名乗るのが遅れたが、俺はスパイク。そして、こっちが相棒の――」
ジェット「ジェットだ。お嬢ちゃん達には、感謝してもしきれん」
莉嘉「アタシ、城ヶ崎莉嘉☆ 12歳の、カリスマJCだよ☆」
みりあ「はいはーい! 赤城みりあ、11歳でーす♪」
スパイク・ジェット「……」
莉嘉「? どうしたの、急に空なんか見て?」
スパイク「いや……ちょっと、零れ落ちそうなもんがあってね」
みりあ「ねえねえ、何が零れそうなの?」
ジェット「……お嬢ちゃん達の前では、情けなくて見せられないもんさ」
スパイク「……ああ。そいつを零しちまったら、立ち直れなくなっちまう」
莉嘉・みりあ「?」
111 :
スパイク「兎に角、このお礼は必ずするよ」
ジェット「コイツの言う通りだ。出来るだけの事はしよう」
莉嘉・みりあ「う~ん」
スパイク「何が良い? 金のかかるもの以外なら、なんでもするぜ」
ジェット「……俺も言えた立場じゃないが、何とも情けない台詞だな」
莉嘉「あっ、じゃあさ! 買い物に付き合ってくれない?☆」
スパイク「なんだ、そんな事で良いのか?」
みりあ「あっ、おじさん、ちょっとしゃがんで」
ジェット「? どうした、お嬢ちゃん」
みりあ「お髭にクリームがついてるよ!」
…フキフキ
ジェット「お、おい……!?」
莉嘉「これで、貸しは二つ! 買い物、付き合ってくれるよね?☆」
スパイク「……やれやれ、こいつぁとんだ小悪魔ちゃん達だ」
莉嘉・みりあ「えへへ♪」
112 = 111 :
・ ・ ・
フェイ「――あっきれた! そんな子供にたかったの!?」
ジェット「たかったんじゃない。甘えたのさ」
フェイ「同じ事でしょ!」
ジェット「いいや、違うね。全くの別物さ」
ジェット「……っと、そろそろ時間だ。悪いが話はスパイクに聞いてくれ」
フェイ「ちょっと!?」
『はいはーい! それじゃあ、みりあがソロで歌うね!』
ジェット「うん、ママ――ッ!!」
フェイ「はぁ!?」
スパイク「……フッ、相変わらずイカれてやがるぜ、ジェットの奴」
『R・O・M・A・N・T・I・C』
ジェット「アァール! オォー! エムッ! エェー!」
COWBOY
BEBOP
(『Romantic Now』 最初のコールからAパート入る直前の音)
113 = 111 :
CM入ったので休憩
114 = 111 :
ピンと来る音が見つからないので寝ます
おやすみなさい
115 :
脳内再生余裕だから困る
116 :
なんという慈愛
これは間違いなく天使ですわ
118 = 111 :
COWBOY
BEBOP
(『DOKIDOKIリズム』 最初の「いえ~い」からA始まる直前の音)
莉嘉「スパイクくんっ! どう、これ似合う?☆」
スパイク「あぁ、似合う似合う」
莉嘉「ぶーぶー! 心が篭ってなーい!」
スパイク「そうは言うが、もう何着目だと思ってるんだ!?」
莉嘉「こーんな可愛いJCのファッションショーが見られるんだよ?」
莉嘉「もっと喜んでくれても良いと思うなー☆」
スパイク「可愛いJCねえ……俺は、もうちょっと大人のほうが」
莉嘉「もー! だったら、次のでスパイクくんをアタシの虜にしちゃうんだから!☆」
スパイク「……勘弁してくれ!」
みりあ「ねえねえ、これ似合う? 似合う?」
ジェット「いや、もっと似合うのがあるはずだ! 諦めちゃあいけねえ!」
119 = 111 :
・ ・ ・
スパイク「……あー、疲れた」
ジェット「どうした、だらしねえ」
スパイク「どうしてお前はそんなに元気なんだよ、ジェット」
ジェット「そりゃあ、元気を貰ってるからに決まってるだろう」
スパイク「そうかい。俺も、そいつをわけてもらいたいもんだ」
莉嘉「ホラホラ! 二人共、はやくー!☆」
みりあ「あのねあのね、この先にもい~っぱいお店があるんだよ!」
ジェット「……スパイク。元気、わけて貰ったらどうだ?」
スパイク「子供相手に元気になれるほど、俺は節操無しじゃないんでね」
ジェット「そういう意味じゃねえよ」
スパイク「わかってるさ、そんな事」
スパイク「……しかし、若いってのは良いねえ」
120 = 111 :
莉嘉「ちょっとー! どうしたの立ち止まって!」
みりあ「もしかして、疲れちゃった?」
スパイク「ああ、かなりつか」
ジェット「そんな事ぁねえさ! 元気いっぱい、今なら月まで歩いて行けらぁ!」ニカッ
スパイク「……その時は、俺は応援に回らせてもらうよ」
莉嘉「ご飯を食べないから、体力が保たないんだよ?」
スパイク「俺もメシ抜きはしたくないんだがなぁ」
みりあ「ご飯も食べずに、どうして原宿に来たの?」
ジェット「俺たちは、ある人物を追っててな」
スパイク「ソイツに、ちょいとメシを奢って貰おうと思ってね」
莉嘉「えー、ちゃんとお仕事してお金稼がないと駄目だよ!」
みりあ「うんうんっ! お仕事したあとのご飯って、すっごく美味しいよ!」
莉嘉・みりあ「ねー♪」
スパイク・ジェット「……返す言葉もねえ」
121 = 111 :
スパイク「……ま、とにかく俺たちは人探しをしてる訳だ」
ジェット「この辺りで見たって情報があるんだがなぁ」
みりあ「ねえねえ、それってどんな人なの?」
莉嘉「写真とかあるなら、アタシ達も一緒に探してあげるよ☆」
スパイク「……ま、目は多い方が見つかりやすいか」
ジェット「おい、スパイク!」
スパイク「大丈夫だって。普通、見つかりっこねえよ」
ジェット「まあ……それもそうだが」
スパイク「――こんな奴なんだがな、見たことあるかい?」
莉嘉・みりあ「あっ、見たことある!」
スパイク「ほらな? そう簡単に――」
スパイク・ジェット「何ぃっ!?」
122 = 111 :
莉嘉「この人、よくアタシ達の事見に来てるよね」
みりあ「うんっ……でも、この前は警備員さんに注意されてた」
莉嘉「ちょっと怖いんだよね……って、こんな事言っちゃいけないんだケド」
みりあ「プロデューサーは、安心してって言ってるから……」
スパイク「見に来てるって……?」
ジェット「! スパイク!」ボソッ
スパイク「……どうした」ボソッ
ジェット「ちょいと遠いが、通りの向こうに居やがる」ボソッ
スパイク「……まさか、本当にこのちびっ子達を?」ボソッ
スパイク・ジェット「……」
莉嘉「って、どうしたの二人共? 急に真剣な顔して」
みりあ「ねえねえ、またお腹すいたの?」
ジェット「……ああ、腹なんか最近空きっぱなしさ」
スパイク「お陰で、ちょっとした事ですーぐカッとなっちまう」
莉嘉・みりあ「?」
123 = 111 :
・ ・ ・
フェイ「――賞金首を見つけて、それから?」
スパイク「おっと、もう時間が来ちまった」
フェイ「時間? 何の?」
ジェット「お楽しみの時間さ。なあ、スパイク」
スパイク「ああ。選手交代だ」
スパイク・ジェット「……へっ!」
ぱぁん!
フェイ「……ねえ、もしかして」
『イエーイ☆ 今度は、アタシがソロで歌っちゃうよ☆』
スパイク「イエエエエエイ!☆ フッフゥウウウウウ☆」
フェイ「……」
ジェット「……フッ、相変わらずイカれてやがるぜ、スパイクの奴」
ジェット「さて……どこまで聞いた?」
フェイ「なんか……もう、あんまり聞きたくなくなってきたわ」
124 = 111 :
・ ・ ・
スパイク「――だが、この距離だと気づかれたらヤバいな」
ジェット「それに、この人の流れ……下手すりゃ逃げられちまう」
スパイク「……逃がす訳にはいかない理由が、出来ちまったからな」
ジェット「その通り。メシの種以外の理由が、だ」
スパイク・ジェット「……」
みりあ「ねえねえ、二人共、何の話をしてるの?」
莉嘉「あっ! もしかして、探してる人が見つかったとか?」
スパイク「……まっ、そんな所なんだがな?」
ジェット「この人の流れだろう? どうしたもんかな、とね」
莉嘉「――なーんだ、そんな簡単じゃん!☆」
みりあ「人の流れが困るなら、ちょっとだけ止まって貰えば良いんだよ!」
ジェット「止まって貰うたって、そんな事出来る訳――」
莉嘉「出来るよ!☆ アタシ達だったら、そんなの簡単だって☆」
みりあ「でも……あとで、一緒に謝ってね?」
スパイク・ジェット「……?」
125 :
きらりも応援してあげてクレスケンス・・・・・・
126 = 111 :
http://www.youtube.com/watch?v=_napNH0D0Ws
みりあ「ねえねえ、みりあ達二人を肩車って出来る?」
ジェット「俺がか? そりゃあ、出来るが……」
莉嘉「オッケー!☆ じゃあ、しゃがんでしゃがんで!」
ジェット「ううむ……なんだか知らんが、わかった」
スパイク「なあ、何をおっぱじめようってんだ?」
莉嘉「とにかく目立って、皆に見てもらうんだよ!」
みりあ「そうそう! 楽しそうだったら、皆見てくれるから!」
莉嘉「きらりちゃんが居ないのは残念だけど……」
みりあ「きらりちゃん、プロデューサーと二人でお仕事だもんね……」
莉嘉「――だけど、カリスマJCのアタシと!」
みりあ「みりあが居るから、なんとかなるよ!」
ジェット「……よし、立ち上がるぞ!」
莉嘉・みりあ「……せーのっ」
莉嘉・みりあ「ヤッホ~~~ッ!!」
127 = 111 :
莉嘉「原宿の皆っ、城ヶ崎莉嘉だよーっ!☆」
みりあ「はーい♪ 赤城みりあですっ♪」
「……莉嘉ちゃんに、みりあちゃん?」
「ねえ、あれ本物じゃない!?」
「うわーっ! 可愛いーっ!」
ざわざわっ!
ジェット「……人の流れが……止まりやがった」
スパイク「なあ……お前さん達、一体何者なんだ?」
莉嘉・みりあ「へへへっ!」ニヒッ
莉嘉・みりあ「――アイドルッ! イィッエェーイッ!☆」
「イエエエエエイ!」
スパイク「……こいつぁ、たまげた」
ジェット「だな……スパイクッ!」
スパイク「わかってるさ」
スパイク「俺も、ちょいと一働きしてくるぜ!」
128 = 111 :
スパイク「おっとぉ、ちょっと通してくれ!」
「きゃあっ!?」
スパイク「悪いね!」
スパイク「っと、仕事の前に腹ごしらえ、っと!」
スパイク「んがっ」
「あっ、おい! 俺のクレープ!」
スパイク「……ふむ、この味も中々」モグモグ
スパイク「サンキュー! 金が入ったら、何か奢るよ!」
・ ・ ・
賞金首「り、莉嘉ちゃんに、みりあちゃん……!?」
賞金首「こんな所で偶然会えるなんて……やっぱり、運命で結ばれてるんだ!」
スパイク「そうなのかい? だったら、そんな運命はほどかないといけないな」
賞金首「!?」
スパイク「動くな。そして、騒がない方が良いぜ」
スパイク「騒いだら、すぐにお前さんを連れて行かなきゃいけなくなる」
「それじゃあ、サプライズのゲリラLIVE、はっじまっるよー!」
スパイク「一曲、聞いていくだろう?」
スパイク「なぁに、例え神様だって、それくらいは見逃してくれるさ」
129 = 111 :
・ ・ ・
フェイ「――ふぅん、そんな事があったのね」
ジェット「それ以来、俺たちは彼女達のファンってわけさ」
フェイ「まあ……なんとなくはわかったけど」
スパイク「――フェイ、お前にもいつかわかるさ」
フェイ「……」
『それじゃあ~、今度はきらりがソロで、皆をハピハピさせるにぃ☆』
スパイク・ジェット「うんっ! ハピハピすゆ!」
フェイ「ねえ、この子は話に出てきてないんだけど!?」
フェイ「というか、ハピハピって、何なの!?」
スパイク・ジェット「あぁ!?」
スパイク「可愛くてスタイル抜群! それに、性格もサイコーなんだよきらりんは!」
ジェット「邪魔するんじゃねえぞ、フェイ! 邪魔したら、船を追い出すぞ!」
スパイク・ジェット「わかったらすっこんでろ、ババア!」
フェイ「ば、ばばっ……!?」
フェイ「……!」プルプル
130 = 111 :
・ ・ ・
スパイク「はぁぁ……! もう、最っ高!」
ジェット「ああ……思わず、青椒肉絲に肉を入れたくなってきたぜ」
スパイク「料理の時間には早いぜ、ジェット」
ジェット「そうだな、まだ、『LET'S GO HAPPY!!』を聞いちゃいない」
フェイ「――それは残念ね」
カチャリッ
スパイク「残念? 楽しみなだけ――って、フェイ!?」
ジェット「おい、馬鹿! その銃をおろせ! 何をする気だ!?」
フェイ「安心しなさい、アンタ達を撃つ気は無いわ」
フェイ「――ちょっと、そこのテレビに用があるの」
スパイク・ジェット「!?」
エド「アイーン、ちょっと離れてようねー」
アイン「ワンッ!」
スパイク「待て! 待ってくれ! あと一曲、その間だけで良いんだ!」
ジェット「頼むフェイ! 俺達から、生き甲斐を奪わないでくれ!」
フェイ「神様だったら、待ってくれるんでしょうけどね」
スパイク・ジェット「やめてくれえええええっ!!」
フェイ「そんなもん、クソくらえよ!」
バキュゥゥゥ――ンッ! カランッ……カラン、カランッ……
http://www.youtube.com/watch?v=2lzKWxeAOjU
おわり
131 = 111 :
書きます
武内P「家庭訪問、ですか?」
132 = 111 :
卯月「ああっ、そ、そこまで正式な感じじゃなくて!」
凛「親がさ、プロデューサーに挨拶したいんだって」
武内P「私に挨拶……ですか?」
卯月「はい。普段お世話になってるから、って」
凛「二人のこれからについても、じっくり話し合いたいって言ってる」
武内P「成る程」
武内P「……」
武内P「ん?」
133 = 111 :
卯月「ママも、手料理を振る舞うんだ―って気合入ってて」
凛「私の所も、お父さんが何かお見舞いするって気合入ってた」
武内P「あの……島村さんの方の話は、了解しました」
卯月「良かったー♪」
武内P「ですが……その、渋谷さんの方は、その……」
凛「何? 何か、問題でもあるの?」
武内P「あっ、いえ……その……」
凛「?」
武内P「……」
134 = 111 :
武内P「少し、詳しくお話を聞いても宜しいでしょうか?」
凛「良いよ」
武内P「まず、先程おっしゃっていた、二人のこれから、というのは?」
凛「勿論、私とプロデューサーのこれからについてだけど?」
武内P「その……具体的には?」
凛「具体的?」
武内P「はい。可能な限り、具体的に」
凛「プロデューサー、何か様子が変だよ?」
武内P「……いえ、お気になさらず」
135 = 111 :
卯月「でも……プロデューサーさん、顔色が悪いですよ?」
武内P「そう、ですか? 自分では、よく……」
卯月「私、飲み物買ってきますね!」
武内P「島村さん、私は大丈夫ですので……」
卯月「いつもお世話になってるお礼です♪ すぐ戻ってきますね!」
ガチャッ…バタンッ
凛「そうだね……具体的……」
武内P「はい、お願いします」
凛「子供は二人が良い、とか?」
武内P「戻ってきて下さい島村さ――ん!!」
136 = 111 :
凛「どうしたの? 急に大声出して」
武内P「あの、何故……具体的な話で、子供が二人と!?」
凛「えっ、三人が良かった? 一人っ子だと、寂しいだろうし」
武内P「待ってください! 人数の問題ではありません!」
凛「お母さんは、やっぱり一姫二太郎よね、って言ってる」
武内P「渋谷さんは、ご家庭でそんな話を!?」
凛「凄く不機嫌になるから、お父さんの前では最近しないけどね」
武内P「……!?」
137 = 111 :
凛「なんでお父さんが不機嫌になるのか、わからないんだよね」
武内P「それは……親ならば、当然かと」
凛「どうして? お母さんは、すっごく楽しそうにしてるよ?」
武内P「渋谷さんは、私の事をご家庭でどう言っているのですか!?」
凛「それは……言わない」
武内P「何故!?」
凛「だってそれは……さすがに、照れくさいかな///」
武内P「……!?」
138 = 111 :
凛「兎に角、私の所もお母さんが手料理をご馳走する、って」
武内P「そう……ですか」
凛「日時が決まったら、お父さんも教えて欲しいってさ」
武内P「お父様も……同席なさるのですね」
凛「なんか、大量に花を発注するから知っておきたいらしくて」
武内P「大量に、花を?」
凛「うん。菊を」
武内P「そうですか……菊を……」
139 :
おい、花屋の娘
140 = 111 :
ガチャッ
卯月「お待たせしました!」
凛「おかえり、卯月」
武内P「島村さん……」
卯月「へあっ!? どうしたんですか、プロデューサーさん!?」
卯月「まるで、お通夜みたいな顔をしてますよ!?」
武内P「……」
武内P「気分的には同じようなものだと、そう、思います」
141 = 111 :
凛「だったら、何故かお父さんも菊を発注するみたいだから、丁度良いね」クスクス
卯月「菊を……ですか?」
凛「おかしいよね。お葬式があるわけでもないのに」
卯月「うーん、もしかしたら何か考えがあるのかも!」
凛「そうかな? プロデューサーもそう思う?」
武内P「はい! 思います!」
凛「ふーん。男同士、わかり合う部分があるって事なのかな」
卯月「なんだか、そういうのってちょっと素敵ですよね♪」
武内P「……」
142 = 111 :
卯月「でも、ママもパパも楽しみにしてるんですよ♪」
凛「卯月の所も、ウチと一緒だね」
武内P「その……楽しみの仕方が、少し違うと思います」
卯月「でも、ちょっと不思議な事があるんです」
武内P「不思議、ですか?」
卯月「この話をした時から、パパが毎日ゴルフの素振りをしてるんです」
武内P「……ゴルフの?」
卯月「はいっ」
武内P「……」
143 :
パパさん方皆さん積極的ですね…
144 = 111 :
凛「一緒に、ゴルフでも行くつもりなのかな?」
卯月「でも、普通の振り方とは違うんです」
武内P「スイングのフォームがおかしい、と?」
卯月「こんな感じで……クラブを逆手に持って」
武内P「成る程」
卯月「島村ストラッシュ! って」
武内P「成る程、よく、わかりました」
凛「えっ、今のでわかったの?」
武内P「はい、残念ながら」
145 = 111 :
武内P「島村さんは、ご家庭で私の事を何と?」
卯月「えっ? ええと、とっても頼りになって、格好良くて……」
卯月「私が駄目になっちゃいそうな時も、側で……」
卯月「って、内緒っ!/// 内緒ですっ!///」
凛「卯月、ほとんど言っちゃってるから」
卯月「うぅ、凛ちゃんいじめないでください~!」
凛「あはは、ごめんごめん」
武内P「成る程……成る程……」
146 = 111 :
卯月「あっ、ママも褒めてたんですよ!」
凛「ふふっ、誤魔化そうとしちゃって」
卯月「……ゴホンっ!」
凛「はーい」
卯月「私が若かったら、放っておかなかったわー、って!」
凛「だってさ。良かったねプロデューサー」
武内P「あの……そのお話、お父様は?」
卯月「はいっ、無表情で聞いてました♪」
武内P「……そう、ですか」
147 = 111 :
セーイッパーイ、カガヤクー♪ カーガヤークーホシニーナーレー♪
凛「あっ電話……噂をすれば、お父さんからだ」
武内P「どうぞ……出て、上げてください」
凛「後で、プロデューサーと居たって言えば平気だから」
武内P「お願いします! どうか、出て上げてください!」
凛「? わかったけど……ふふ、何その勢い」
武内P「……」
凛「――はい、もしもし」
武内P「……」
148 = 111 :
凛「うん……うん、わかった……ふふっ」
武内P「……」
凛「あ、今のは違うから。さっき、プロデューサーが面白くて」
武内P「……」
凛「うん、家に来てくれるって。まだ、日時は決めてないけど」
武内P「えっ?」
凛「えっ? プロデューサーに一言だけ?」
武内P「……わかりました」
凛「うん……うん、今代わるね」
武内P「……もしm」
『■■■■■■■■■■■■■■■■!!』
武内P「バーサーカー!」
武内P「……切れた」
149 = 111 :
ゴーインゴーインコノートマーラナーイ♪ ゴーインゴーイントマーレナーイーカラー♪
卯月「あっ、今度は私が……」
武内P「……どうぞ、出てあげてくだ……あ、いや……」
卯月「私は、ママからです」
武内P「そう、でしたか。どうぞ、出て上げてください」ホッ
卯月「それじゃあ、失礼します」
武内P「……」
卯月「――もしもし、ママ?」
武内P「……」
150 = 111 :
卯月「えっ? パパからのLINE?」
武内P「……!?」
卯月「えへへ、プロデューサーさんとお話してて気づかなかった」
武内P「あ、いえ、その情報は……!」
卯月「パパもそこに居るの? って、送った動画を見て欲しい?」
武内P「……動画?」
卯月「プロデューサーさんに見て欲しい……うん、わかった」
卯月「この後も、プロデューサーさんと一緒に頑張りますっ♪」
武内P「……動画、ですか」
卯月「ちょっと待ってください……っと、これですね」
『知らなかったのか? パパからは逃げられない』
武内P「天地魔闘の構えじゃないですか!」
武内P「……完全に、待ち構えられている……!」
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- 武内P「マッサージ…ですか?」 (748) - [60%] - 2016/3/28 7:00 ★
- 武内P「盲腸になりました」 (339) - [60%] - 2016/5/14 17:15 ★
- 武内P「犬になってしまいました」 (147) - [59%] - 2015/12/3 16:00 ☆
- 武内P「なにをしているんですか?」 (126) - [58%] - 2015/9/28 15:15 ☆
- 武内P「あだ名を考えてきました」 (1002) - [52%] - 2018/8/20 0:30 ○
- 武内P「一番好きなアイドルですか?」 (279) - [52%] - 2015/5/6 6:00 ★
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