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元スレ武内P「あだ名を考えてきました」
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現在
凛・美嘉「……!」
武内P「……」
凛(……あれから、必死で考えた)
美嘉(……美容のために、夜はちゃんと寝て)
凛(まゆには、何度も相談したからね。きっと大丈夫)
美嘉(アタシ達の、努力の成果を見せてやるから★)
凛「急に、思い切り変えるのもなんだから、さ」
美嘉「呼び慣れてるやつをちょっとイジってみたんだよね★」
武内P「……なるほど、確かに」
武内P「突然、今までとまるで違う呼び方をしたら、邪推される可能性もありますから」
武内P「非常に良い発想だと、そう、思います」
凛・美嘉「……!」
現在
凛・美嘉「……!」
武内P「……」
凛(……あれから、必死で考えた)
美嘉(……美容のために、夜はちゃんと寝て)
凛(まゆには、何度も相談したからね。きっと大丈夫)
美嘉(アタシ達の、努力の成果を見せてやるから★)
凛「急に、思い切り変えるのもなんだから、さ」
美嘉「呼び慣れてるやつをちょっとイジってみたんだよね★」
武内P「……なるほど、確かに」
武内P「突然、今までとまるで違う呼び方をしたら、邪推される可能性もありますから」
武内P「非常に良い発想だと、そう、思います」
凛・美嘉「……!」
武内P「お二人とも、同じ呼び方なのでしょうか?」
凛「うん。二人に呼ばれた方が、すぐ慣れるでしょ」
美嘉「別々よりはさ、その方が良いかなー、って★」
武内P「……なるほど、確かに」
武内P「それならば、私もそう時間をかけずに慣れると思います」
武内P「呼ばれた時に、すぐに反応出来なくては、いけませんから」
武内P「非常に良い企画だと、そう、思います」
凛・美嘉「……!」
凛「やっぱり、そう思うよね。うん、わかってた」
美嘉「ホント、チョー考えたんだから★ 感謝してよねー★」
武内P「それで……その、呼び方とは?」
凛・美嘉「アナタ」
武内P「……」
武内P「えっ?」
凛「うん。二人に呼ばれた方が、すぐ慣れるでしょ」
美嘉「別々よりはさ、その方が良いかなー、って★」
武内P「……なるほど、確かに」
武内P「それならば、私もそう時間をかけずに慣れると思います」
武内P「呼ばれた時に、すぐに反応出来なくては、いけませんから」
武内P「非常に良い企画だと、そう、思います」
凛・美嘉「……!」
凛「やっぱり、そう思うよね。うん、わかってた」
美嘉「ホント、チョー考えたんだから★ 感謝してよねー★」
武内P「それで……その、呼び方とは?」
凛・美嘉「アナタ」
武内P「……」
武内P「えっ?」
凛「聞こえなかった? アナタ、しっかりしてよ」
美嘉「アナタ、って呼ばれてどう思った? ねえ?」
凛「あ、それは私も聞きたいかな」
美嘉「でしょ? せっかく頑張って考えたんだし★」
凛・美嘉「ねえ、どうなのアナタ?」
武内P「……」
武内P「申し訳ありません、今回の件は、無かった事に」…フイッ
凛・美嘉「はぁ!?」
凛「納得出来ない! アナタ、さっきまで乗り気だったのに!」
美嘉「ちょっとアナタ! ちゃんとこっち見て話して!」
武内P「確かに! 確かに、アンタと呼ばれてはいましたが!」
美嘉「アナタ、って呼ばれてどう思った? ねえ?」
凛「あ、それは私も聞きたいかな」
美嘉「でしょ? せっかく頑張って考えたんだし★」
凛・美嘉「ねえ、どうなのアナタ?」
武内P「……」
武内P「申し訳ありません、今回の件は、無かった事に」…フイッ
凛・美嘉「はぁ!?」
凛「納得出来ない! アナタ、さっきまで乗り気だったのに!」
美嘉「ちょっとアナタ! ちゃんとこっち見て話して!」
武内P「確かに! 確かに、アンタと呼ばれてはいましたが!」
溢れるほどカリスマ無いじゃんは草
なんでアナタまで飛躍したかの課程が気になる
なんでアナタまで飛躍したかの課程が気になる
武内P「それにしても……もっと、こう、他に!」
武内P「他に、何か案は出なかったのですか!?」
凛「出たけど、相談した結果これが一番だってなったの!」
美嘉「アンタよりも、断然ソフトな感じじゃん!」
武内P「ソフトですが! 確かに、アンタ呼びよりは断然ソフトですが!」
武内P「ですが、その……別の方面でハードになっています!」
凛「逃げないでよ! アナタ、私のアナタでしょ!?」
美嘉「アナタ! ねえ、アタシにアナタって呼ばれるのが嫌なの!?」
武内P「渋谷さん! 城ヶ崎さん! 落ち着いてください!」
武内P「お二人にそう呼ばれると、私は最低の人間だと思われますから!」
武内P「他に、何か案は出なかったのですか!?」
凛「出たけど、相談した結果これが一番だってなったの!」
美嘉「アンタよりも、断然ソフトな感じじゃん!」
武内P「ソフトですが! 確かに、アンタ呼びよりは断然ソフトですが!」
武内P「ですが、その……別の方面でハードになっています!」
凛「逃げないでよ! アナタ、私のアナタでしょ!?」
美嘉「アナタ! ねえ、アタシにアナタって呼ばれるのが嫌なの!?」
武内P「渋谷さん! 城ヶ崎さん! 落ち着いてください!」
武内P「お二人にそう呼ばれると、私は最低の人間だと思われますから!」
凛「何? 二人に呼ばれるのがダメって事?」
美嘉「どっちかしか、アナタって呼んじゃいけない?」
武内P「いえ、貴女達のどちらかという意味でもなく……!」
凛「アナタは、私達の事を‘アナタ’って呼ぶのに? 意味がわからない!」
美嘉「アナタが、アタシ達の事を‘アナタ’って呼ぶなら、良いじゃん!」
凛・美嘉「そうでしょ、アナタ!」
武内P「発音は同じですが……確かに、その通りなのですが……!」
武内P「その、非常に、まずい誤解を招いてしまいます!」
武内P「お願いします! どうか、考え直してください!」
武内P「誰かの耳に入る前に、とにかく――」
凛・美嘉「アナタ! 誤解って何!?」
武内P「呼び方を変えてください!」
おわり
美嘉「どっちかしか、アナタって呼んじゃいけない?」
武内P「いえ、貴女達のどちらかという意味でもなく……!」
凛「アナタは、私達の事を‘アナタ’って呼ぶのに? 意味がわからない!」
美嘉「アナタが、アタシ達の事を‘アナタ’って呼ぶなら、良いじゃん!」
凛・美嘉「そうでしょ、アナタ!」
武内P「発音は同じですが……確かに、その通りなのですが……!」
武内P「その、非常に、まずい誤解を招いてしまいます!」
武内P「お願いします! どうか、考え直してください!」
武内P「誰かの耳に入る前に、とにかく――」
凛・美嘉「アナタ! 誤解って何!?」
武内P「呼び方を変えてください!」
おわり
おつー あいかわらず、オチがうまいな これで次は好きなように名前で呼べるかも?
乙
地味に最恐のトリオが出来上がってる気がする……いや気のせいだよねうん
地味に最恐のトリオが出来上がってる気がする……いや気のせいだよねうん
まあ二人だとダメっていうのは割と理にかなってはいる
もう全員と結婚するしかないんじゃないかな
世界の安寧のためにも
もう全員と結婚するしかないんじゃないかな
世界の安寧のためにも
彼女にダーリンじゃなくてハニーと呼ばせたライターは天才だと思う
「ふわあぁ……あ」
大きなあくびが出た。
いや、あたしだって、ちょっとは我慢しようとしたんだぞ。
だけどさ、あんまり寝てないんだよ。
寝なかったら眠い、そんなの当たり前だろ。
「深夜アニメ?」
向かいの席に座る加蓮が呆れた様子で聞いてくる。
その通りなんだけど、こういう時に素直に認めるのってどうにも癪なんだよなぁ。
いままでの経験からして、ぜーったいからかってくるし!
……でもまあ、隠してもすぐバレるから、言うけど。
「新番組が、ホント面白いんだよ」
春に始まった、新番組。
内容については……あー、これは言っても聞かなそうな感じだ。
なんだよなんだよ、本当に面白いんだからな!?
おかげで、寝不足になっちゃうくらい!
「ふーん。何時にやってるの?」
あんまりにもあたしが眠そうだからか、凛が放送時間を聞いてくる。
言っても大丈夫か、これ。
あたし的には、ギリギリセーフな放送時間だと思うんだけどなぁ。
……いや、そう何度もからかわれてたまるか!
「……教えない」
言ったら、からかわれるを通り越して、心配されるかもしれないし。
だけどさ、お前ら、その視線ほんとやめろって!
あたしだって、本当だったら早く寝たいんだよ! 眠いし!
でも、面白いんだからしょうがないだろ!?
「なっ、なんだよ?」
視線に対して、抗議の意味も込めて二人に問いただす。
だけど、二人はあたしの質問に答えずに、携帯をいじりだした。
って、お前ら、それメチャクチャ感じ悪いぞ!?
……いや、これは……何か企んでるな!?
「おい、携帯で……何、調べてるんだ?」
あたしの質問に対する答えは、返ってこなかった。
二人は、携帯とあたしの顔を交互に見て、ニヤニヤと笑い始めた。
くっそ、何でだ!? 何で笑ってるんだ、お前ら!?
「この時間なら、見終わってから寝ても結構寝られない?」
「疲れてるんだと思うよ。でなきゃ、あんな大きなあくび出ない」
……あああもー、うるさいな!
この季節は寝るのが気持ちいいから、いっぱい寝たくなるんだよ!
二人の携帯画面には、アニメの公式サイトの画像が映っていた。
・ ・ ・
「ン~ンン~っ♪」
先週の放送は、ちょっとした溜め回だったからなぁ。
それが、今日の回で爆発すると思うと……くううっ! 楽しみすぎる!
休憩スペースで、一人ジュースを飲みながら、期待に胸を躍らせる。
その期待はあたしの口から飛び出て、うろ覚えの主題歌のメロディーを紡ぎ出す。
わかる歌詞はそのままに、ハッキリとしない箇所は、ラ、とか、ア、とかだけど。
調子が出てきた、もうすぐサビの部分!
「ラ~♪」
先週は、二人にも見るように勧めて見たんだけど、あえなく断られた。
あんなに面白いアニメを見ないなんて、人生損してるぞ!
あー! あたしも、あんな大きな運命の大きな渦に巻き込まれたい!
っと、サビサビぃ!
「あ――」
と、サビの一文字目を口に出した所で、視線に気付いた。
自販機の所で、ボタンに手をかけながら、ジッとこちらを見つめる視線に。
大柄なその人は、無表情に、大声で歌っているあたしを見下ろしていた。
距離は離れてるけど、大声で歌ってたから、絶対に聞かれてたろ、これ!?
「――いっ、いつから!? いつから聞いてた!?」
慌てて、問いただす。
ぐ……ぐああ! 頼む! せめて、すぐ来たばっかりって言ってくれ!
ノリノリで、オリジナルの振り付けとかしてたぞ、あたし!
うあああ、見られてたら、死ねる!
「……最初から、ですね」
右手を首筋にやりながら、申し訳なさそうに言われた。
そんな顔するなら、ずっと見てるなよなあああ!?
いや、皆が使う場所で大声で歌ってたあたしが悪いんだけど!
それにしたって……ほら! 武士の情けって、あるだろ!?
「あの、続きは……歌わないのでしょうか?」
もうやめてくれえええ!
あたしをからかってくるのなんて、あの二人で十分足りてるから!
あんたって、そういうタイプじゃないだろ!?
もしかして、あたしがからかわれて喜んでるとでも思ってるのか!?
「だっ、誰が歌うかって!」
顔が熱く、赤くなってるのがわかる。
この、やり場のない感情は――
「……サビが素晴らしい主題歌なので、残念です」
――悲しげなその声が混ざり、より一層、グチャグチャになった。
「ン~ンン~っ♪」
先週の放送は、ちょっとした溜め回だったからなぁ。
それが、今日の回で爆発すると思うと……くううっ! 楽しみすぎる!
休憩スペースで、一人ジュースを飲みながら、期待に胸を躍らせる。
その期待はあたしの口から飛び出て、うろ覚えの主題歌のメロディーを紡ぎ出す。
わかる歌詞はそのままに、ハッキリとしない箇所は、ラ、とか、ア、とかだけど。
調子が出てきた、もうすぐサビの部分!
「ラ~♪」
先週は、二人にも見るように勧めて見たんだけど、あえなく断られた。
あんなに面白いアニメを見ないなんて、人生損してるぞ!
あー! あたしも、あんな大きな運命の大きな渦に巻き込まれたい!
っと、サビサビぃ!
「あ――」
と、サビの一文字目を口に出した所で、視線に気付いた。
自販機の所で、ボタンに手をかけながら、ジッとこちらを見つめる視線に。
大柄なその人は、無表情に、大声で歌っているあたしを見下ろしていた。
距離は離れてるけど、大声で歌ってたから、絶対に聞かれてたろ、これ!?
「――いっ、いつから!? いつから聞いてた!?」
慌てて、問いただす。
ぐ……ぐああ! 頼む! せめて、すぐ来たばっかりって言ってくれ!
ノリノリで、オリジナルの振り付けとかしてたぞ、あたし!
うあああ、見られてたら、死ねる!
「……最初から、ですね」
右手を首筋にやりながら、申し訳なさそうに言われた。
そんな顔するなら、ずっと見てるなよなあああ!?
いや、皆が使う場所で大声で歌ってたあたしが悪いんだけど!
それにしたって……ほら! 武士の情けって、あるだろ!?
「あの、続きは……歌わないのでしょうか?」
もうやめてくれえええ!
あたしをからかってくるのなんて、あの二人で十分足りてるから!
あんたって、そういうタイプじゃないだろ!?
もしかして、あたしがからかわれて喜んでるとでも思ってるのか!?
「だっ、誰が歌うかって!」
顔が熱く、赤くなってるのがわかる。
この、やり場のない感情は――
「……サビが素晴らしい主題歌なので、残念です」
――悲しげなその声が混ざり、より一層、グチャグチャになった。
>>162
あへあへあへ
あへあへあへ
「えーっと……あー……あぁ、おー!?」
この人、この曲の事知ってる……んだよな?
って言うか、主題歌、って言った! 主題歌、って!
つまりさ、あたしが歌ってたのが、アニメの主題歌だってわかってたって事だよな!?
だから、その……うわああ、頭がこんがらがってきた!
「っ!? か、神谷さん!?」
シンデレラプロジェクトの、プロデューサーさんの慌てた声。
頭を抱えて叫びをあげるあたしを見て、ちょっとオロオロしてるのか、あれ。
そして、どうしようもないと思ったのか、自販機のボタンを押した。
ガコンッ!
と、缶が取り出し口に落ち、大きな音が立つ。
普段はあんまり気にしてないけど、割と大きい音がするんだな。
「すみません。私はもう行きますので……どうぞ、続きを」
コーヒーの缶を手に持ち、そそくさと立ち去ろうとする、その背中。
まるで、あたしが追い払ったみたいな形になっちゃって……るよな。
なんだか、それって凄く感じが悪い。
それに、なんだろう……何だか、変な違和感を感じるんだよ。
「ちょっと待って!」
上手く、言葉に出来ないんだけどさ。
だけど、この違和感を放置してたら、ずっと気になると思うんだ。
それこそ、今晩の放送を素直に楽しめない位に。
そんなの、あたしは絶対イヤだ!
「? はい、どうか……しましたか?」
あっはっは!
呼び止めたは良いけど、そのあとの事は考えてなかったあああ!
どっど、どうしよう!?
あたし、あんまりこの人と話したことないし……特に接点も無い!
えーっと、歌ってるのを聞かれて、サビが素晴らしい主題歌って言ってたから……!
っ! そうだ!
「サビの部分は、アニメーションも最高だよな!」
って、何を言ってるんだあたしはあああ!?
思わず笑顔で、親指まで立てて、言った台詞がこれ!?
ちょっと今の無し! もう一回、言うことを考える時間をくれ! ください!
そんな、大失敗とも思える発言に対して、返ってきたのは、
「――はい。有名な作画監督の方なので、当然の結果です」
と、思ってもみない結果だった。
・ ・ ・
「……」
深夜、テレビの画面を見つめながら、考える。
垂れ流されるコマーシャルには、時折、ウチのアイドルが出ているものもある。
廊下ですれ違ったりする人をテレビの画面で見ると、
あたしもアイドルになったんだな、って再度実感させられる。
「……って、そうじゃなくて」
昼間、あの人とちょっとの時間だけど話をした。
あの人が言うには――
――担当をしている方に、声のお仕事に興味を持たれている方が居るので。
……って、理由で、もうすぐ始まる番組を見ているらしい。
だけどさ、それにしては、おかしい所がいくつもあるんだ。
レッスンをしてる時や、色々やる事がある時は考える暇なんて無かったけどさ。
この、好きなアニメが始まる前の、不思議と時間の流れがゆっくり感じる、今。
「あの人が、最初からずっと聞いてたのは――」
色んな違和感の正体を明らかにする、絶好のタイミング。
多分だけど……あの場からすぐに立ち去らなかったのって、あたしのせいだ。
あたしが気持ち良く歌ってて、大きな音を出して邪魔しないように、待ってくれてたんだと思う。
そうじゃなかったら、気にせずに買う物を買って、すぐに行くだろうし。
それで……これは、もっと多分なんだけど、多分な? 多分!
あたしが歌ってるのを聞いて、良いな、と思ってくれてた……んじゃないかな。
なんか、自惚れてるみたいで、凄く恥ずかしいけど……だ、だから多分!
「それに……普通、作画監督とか気にするか?」
あんなに自信満々に言うってことは、前から知ってたって事だろ?
気になって調べてみたら、本当に有名な作品に関わってる人だったし。
でも、だからって……気にするとは思えないんだよ。
んで、知ってる理由を聞いた時の、あの‘間’!
なんか、明らかに考えてから言いました、って感じだったぞ、あれ!
確かに本当なのかも知れないけど、わざわざ深夜アニメを見るか!?
「まさかなぁ……」
自分で出した答えなんだけど、あんまり自信がない。
こういう時は、直接本人に聞くのが、一番手っ取り早いんだけど……。
あーもー! また、わけわかんなくなってきた!
「くうう……!」
あの人は、自分についてあまり語らないらしい。
だけど、あたしは、チャンスを逃したくない。
「……もう、始まるな」
だって、せっかくなんだから、語りたいだろ!?
「……」
深夜、テレビの画面を見つめながら、考える。
垂れ流されるコマーシャルには、時折、ウチのアイドルが出ているものもある。
廊下ですれ違ったりする人をテレビの画面で見ると、
あたしもアイドルになったんだな、って再度実感させられる。
「……って、そうじゃなくて」
昼間、あの人とちょっとの時間だけど話をした。
あの人が言うには――
――担当をしている方に、声のお仕事に興味を持たれている方が居るので。
……って、理由で、もうすぐ始まる番組を見ているらしい。
だけどさ、それにしては、おかしい所がいくつもあるんだ。
レッスンをしてる時や、色々やる事がある時は考える暇なんて無かったけどさ。
この、好きなアニメが始まる前の、不思議と時間の流れがゆっくり感じる、今。
「あの人が、最初からずっと聞いてたのは――」
色んな違和感の正体を明らかにする、絶好のタイミング。
多分だけど……あの場からすぐに立ち去らなかったのって、あたしのせいだ。
あたしが気持ち良く歌ってて、大きな音を出して邪魔しないように、待ってくれてたんだと思う。
そうじゃなかったら、気にせずに買う物を買って、すぐに行くだろうし。
それで……これは、もっと多分なんだけど、多分な? 多分!
あたしが歌ってるのを聞いて、良いな、と思ってくれてた……んじゃないかな。
なんか、自惚れてるみたいで、凄く恥ずかしいけど……だ、だから多分!
「それに……普通、作画監督とか気にするか?」
あんなに自信満々に言うってことは、前から知ってたって事だろ?
気になって調べてみたら、本当に有名な作品に関わってる人だったし。
でも、だからって……気にするとは思えないんだよ。
んで、知ってる理由を聞いた時の、あの‘間’!
なんか、明らかに考えてから言いました、って感じだったぞ、あれ!
確かに本当なのかも知れないけど、わざわざ深夜アニメを見るか!?
「まさかなぁ……」
自分で出した答えなんだけど、あんまり自信がない。
こういう時は、直接本人に聞くのが、一番手っ取り早いんだけど……。
あーもー! また、わけわかんなくなってきた!
「くうう……!」
あの人は、自分についてあまり語らないらしい。
だけど、あたしは、チャンスを逃したくない。
「……もう、始まるな」
だって、せっかくなんだから、語りたいだろ!?
・ ・ ・
「おはよう、ございます」
休憩スペースで、今日は歌わずに座っていたら、来た。
この人、いつもこの時間に休憩してるのかな。
一か八かと思って、昨日と同じ時間を狙って待ち伏せして、正解だったな。
「おはようございます」
座ったまま、姿勢を正して挨拶を返す。
そして、そのまま、罠を仕掛ける。
「昨日の回は、ちょっと期待外れだったなー」
大嘘だ。
いやもう、昨日の回は超……超面白かった!
前話で溜めた甲斐があったよなぁ、ホント!
放送が終わった後、すぐにでも誰かと語りたい位だった!
「期待外れ、ですか?」
あたしの言葉を聞いて、自販機のボタンにかかった指が一瞬止まった。
すぐに、ガコンッ、と大きな音が休憩スペースに響いた。
カチャリと、自販機から缶コーヒーを取り出し、
プロデューサーさんは、少し早足でこちらに近づいて来て、
「よろしければ、理由をお聞かせ願えますか」
あたしの隣に座り、
「昨夜の放送が、神谷さんの期待に沿わなかった、その理由を」
言った。
「私には……とても、満足のいく内容だったので」
座りながら、缶コーヒーを手の中で弄んでいる、プロデューサーさん。
そんな様子を見ながら、
――釣れたあああああっしゃああああああ!!
と、心の中で、叫んだ。
「うん! 実は、あたしもそう思った!」
満面の笑みを浮かべるあたしを見て、プロデューサーさんは手の動きを止めた。
人生っていうのは、どんな経験が、どんな場面で役に立つかわからないな!
普段、あいつらにからかわれてるのが、こんな風に役に立つなんて!
「……良い、笑顔ですね」
パキャリと、缶コーヒーの蓋が開く音がした。
「おはよう、ございます」
休憩スペースで、今日は歌わずに座っていたら、来た。
この人、いつもこの時間に休憩してるのかな。
一か八かと思って、昨日と同じ時間を狙って待ち伏せして、正解だったな。
「おはようございます」
座ったまま、姿勢を正して挨拶を返す。
そして、そのまま、罠を仕掛ける。
「昨日の回は、ちょっと期待外れだったなー」
大嘘だ。
いやもう、昨日の回は超……超面白かった!
前話で溜めた甲斐があったよなぁ、ホント!
放送が終わった後、すぐにでも誰かと語りたい位だった!
「期待外れ、ですか?」
あたしの言葉を聞いて、自販機のボタンにかかった指が一瞬止まった。
すぐに、ガコンッ、と大きな音が休憩スペースに響いた。
カチャリと、自販機から缶コーヒーを取り出し、
プロデューサーさんは、少し早足でこちらに近づいて来て、
「よろしければ、理由をお聞かせ願えますか」
あたしの隣に座り、
「昨夜の放送が、神谷さんの期待に沿わなかった、その理由を」
言った。
「私には……とても、満足のいく内容だったので」
座りながら、缶コーヒーを手の中で弄んでいる、プロデューサーさん。
そんな様子を見ながら、
――釣れたあああああっしゃああああああ!!
と、心の中で、叫んだ。
「うん! 実は、あたしもそう思った!」
満面の笑みを浮かべるあたしを見て、プロデューサーさんは手の動きを止めた。
人生っていうのは、どんな経験が、どんな場面で役に立つかわからないな!
普段、あいつらにからかわれてるのが、こんな風に役に立つなんて!
「……良い、笑顔ですね」
パキャリと、缶コーヒーの蓋が開く音がした。
・ ・ ・
「ふわあぁ……あ」
大きなあくびが出た。
ここ数日は、いつもこんな感じなので、もう隠さない。
だってさ、しょうがないだろ。
メチャクチャ面白いアニメのDVD、シリーズで借りちゃったんだから。
「またアニメ?」
向かいの席に座る加蓮が、あまり興味なさげに聞いてくる。
あのなぁ、あたしだって深夜アニメばっかり見てるわけじゃないんだぞ。
そりゃ、アニメを見て寝不足になってるのは、事実だけどさ。
……でもまあ、隠すようなことでも、ないか? ないよな?
「昔のやつだけど、ホント面白いんだよ」
あたしが生まれる前にやってた、古い作品。
内容については……お? なんだよ、ちょっと興味を持ってる感じだ。
なんだよなんだよ、気になるならしょうがないな!
おかげで、寝不足になっちゃうくらい面白いぞ!
「ふーん。何で昔のを見ようと思ったの?」
あんまりにもあたしが眠そうだからか、凛がそれを見るに至った理由を聞いてくる。
言っても大丈夫――
――じゃないだろ!
まずいまずいまずい! あっと、えっと……!
「……教えない」
言ったら、からかわれる所の騒ぎじゃなくなっちゃう!
いや、お前ら、その視線ほんとやめろって!
あたしだって、隠したいことの一つや二つはあるんだぞ!?
それに、この隠し事は、あたしだけの話じゃないし!
「なっ、なんだよ?」
視線に対して、あたしは負けじと視線を返す。
……おい、なんだよ凛、どうしてあたしの隣に移動してきたんだよ。
やめろよ、四人がけの片側に三人で座るなんて、狭いだろ!?
なあ、加蓮もそう思うだろ? なあ、ちょっと?
「おい、携帯いじってないで……って」
待て待て待て待て!
「あたしの携帯じゃねーか!」
慌てて加蓮の手から携帯を奪い返し、奪われないよう、胸に両手で抱え込む。
……だけどさ、ロックがかかってるんだから、そんな必要なかった、失敗したー!
だ、だけど! 今回ばかりは、絶対にお前ら思い通りにはさせないからな!!
あたしは何も語る気はないぞ!
おわり
「ふわあぁ……あ」
大きなあくびが出た。
ここ数日は、いつもこんな感じなので、もう隠さない。
だってさ、しょうがないだろ。
メチャクチャ面白いアニメのDVD、シリーズで借りちゃったんだから。
「またアニメ?」
向かいの席に座る加蓮が、あまり興味なさげに聞いてくる。
あのなぁ、あたしだって深夜アニメばっかり見てるわけじゃないんだぞ。
そりゃ、アニメを見て寝不足になってるのは、事実だけどさ。
……でもまあ、隠すようなことでも、ないか? ないよな?
「昔のやつだけど、ホント面白いんだよ」
あたしが生まれる前にやってた、古い作品。
内容については……お? なんだよ、ちょっと興味を持ってる感じだ。
なんだよなんだよ、気になるならしょうがないな!
おかげで、寝不足になっちゃうくらい面白いぞ!
「ふーん。何で昔のを見ようと思ったの?」
あんまりにもあたしが眠そうだからか、凛がそれを見るに至った理由を聞いてくる。
言っても大丈夫――
――じゃないだろ!
まずいまずいまずい! あっと、えっと……!
「……教えない」
言ったら、からかわれる所の騒ぎじゃなくなっちゃう!
いや、お前ら、その視線ほんとやめろって!
あたしだって、隠したいことの一つや二つはあるんだぞ!?
それに、この隠し事は、あたしだけの話じゃないし!
「なっ、なんだよ?」
視線に対して、あたしは負けじと視線を返す。
……おい、なんだよ凛、どうしてあたしの隣に移動してきたんだよ。
やめろよ、四人がけの片側に三人で座るなんて、狭いだろ!?
なあ、加蓮もそう思うだろ? なあ、ちょっと?
「おい、携帯いじってないで……って」
待て待て待て待て!
「あたしの携帯じゃねーか!」
慌てて加蓮の手から携帯を奪い返し、奪われないよう、胸に両手で抱え込む。
……だけどさ、ロックがかかってるんだから、そんな必要なかった、失敗したー!
だ、だけど! 今回ばかりは、絶対にお前ら思い通りにはさせないからな!!
あたしは何も語る気はないぞ!
おわり
乙
道端で気持ちよく歌ってるとこを知り合いに見られたら死にたくなるよねそりゃ
道端で気持ちよく歌ってるとこを知り合いに見られたら死にたくなるよねそりゃ
未央「んっ?」
卯月「へっ?」
凛「何て?」
武内P「顔が、可愛いからです」
未央・卯月・凛「!?」
未央「しぶりん、素直になるツボってこんな効くの!?」
卯月「素直って言うか……素直っていうか!」
凛「……うん、私も驚いてる」
卯月「へっ?」
凛「何て?」
武内P「顔が、可愛いからです」
未央・卯月・凛「!?」
未央「しぶりん、素直になるツボってこんな効くの!?」
卯月「素直って言うか……素直っていうか!」
凛「……うん、私も驚いてる」
未央「えーっと、もう一回聞くよ?」
武内P「はい」
未央「わ、私をメンバーに選んだ理由は?」
武内P「顔が、可愛いからです」
未央「笑顔じゃないの!?」
武内P「顔が可愛いと、笑顔はもっと可愛いですから」
未央「そ、そう……かな?///」
卯月「なんだか嫌です! あんなプロデューサーさん!」
凛「……でも、心の底では、ああ思ってたって事だよね」
未央・卯月・凛「……」
武内P「はい」
未央「わ、私をメンバーに選んだ理由は?」
武内P「顔が、可愛いからです」
未央「笑顔じゃないの!?」
武内P「顔が可愛いと、笑顔はもっと可愛いですから」
未央「そ、そう……かな?///」
卯月「なんだか嫌です! あんなプロデューサーさん!」
凛「……でも、心の底では、ああ思ってたって事だよね」
未央・卯月・凛「……」
武内P「ですが、本田さん」
未央「な、何?」
武内P「本田さんがやめると言った時の、あの涙する姿」
未央「……うん」
武内P「貴女のあの姿を見て、思いました」
武内P「顔が可愛いと、泣いていても可愛い、と」
未央「へあっ!?///.」
武内P「ですが、やはり笑顔の方が可愛いと、そう、思います」
未央「お……うん、あ、ありがと///」
武内P「いえ、当然の結論です」
卯月・凛「……」
未央「な、何?」
武内P「本田さんがやめると言った時の、あの涙する姿」
未央「……うん」
武内P「貴女のあの姿を見て、思いました」
武内P「顔が可愛いと、泣いていても可愛い、と」
未央「へあっ!?///.」
武内P「ですが、やはり笑顔の方が可愛いと、そう、思います」
未央「お……うん、あ、ありがと///」
武内P「いえ、当然の結論です」
卯月・凛「……」
卯月「ぷっ、プロデューサーさん!」
武内P「はい」
卯月「わ、私をメンバーに選んだ理由は何ですか!?」
武内P「顔が、可愛いからです」
卯月「ふ……ふえぇ!?///」
武内P「島村さんの顔は、普通ではなく、可愛いです」
卯月「は……はいぃ///」
未央「しまむー、自分で聞いといて照れなさんなって!」
凛「でも、プロデューサーの言うことももっともだよね」
卯月「あっ、ありがとうございます……///」
武内P「はい」
卯月「わ、私をメンバーに選んだ理由は何ですか!?」
武内P「顔が、可愛いからです」
卯月「ふ……ふえぇ!?///」
武内P「島村さんの顔は、普通ではなく、可愛いです」
卯月「は……はいぃ///」
未央「しまむー、自分で聞いといて照れなさんなって!」
凛「でも、プロデューサーの言うことももっともだよね」
卯月「あっ、ありがとうございます……///」
尻で選ぶなら高い銭湯行け
アイドルなら顔から選ばないと話にならんやろ(迫真)
アイドルなら顔から選ばないと話にならんやろ(迫真)
武内P「付け加えるとですね、島村さん」
卯月「は、はい?」
武内P「笑顔なんて誰でも出来ると、道に迷っていた時の姿」
卯月「は……はい」
武内P「あの時、私は思っていました」
武内P「顔が可愛いと、悩んでいても可愛い、と」
卯月「ふえっ!?///」
武内P「ですが、やはり笑顔の方が可愛いと、そう、思います」
卯月「は……はい、笑顔を頑張ります///」
武内P「はい、頑張ってください」
未央「あっはっは! 顔真っ赤だよ、しまむー!」
卯月「み、未央ちゃん! からかわないでください~!」
凛「……」
卯月「は、はい?」
武内P「笑顔なんて誰でも出来ると、道に迷っていた時の姿」
卯月「は……はい」
武内P「あの時、私は思っていました」
武内P「顔が可愛いと、悩んでいても可愛い、と」
卯月「ふえっ!?///」
武内P「ですが、やはり笑顔の方が可愛いと、そう、思います」
卯月「は……はい、笑顔を頑張ります///」
武内P「はい、頑張ってください」
未央「あっはっは! 顔真っ赤だよ、しまむー!」
卯月「み、未央ちゃん! からかわないでください~!」
凛「……」
未央「ほら、しぶりん!」
凛「……何」
卯月「今なら、プロデューサーさんの素直な気持ちが聞けますよ!」
凛「……」
凛「私は良いよ、やめとく」
凛「普段の時に、素直な思いを聞けるように頑張るから」
未央「しぶりん……」
卯月「凛ちゃん……」
凛「かっこつけすぎかな?」
未央「オッケー、それじゃあレッスンに行こうか!」
卯月「はいっ! 今日は、すっごく気合が入りますね♪」
凛「へー! 気合が入るなら、私も一応聞いておこうかな!」
凛「気になるとかじゃなく、気合を入れるため!」
未央・卯月「……」
凛「……」
凛「……何」
卯月「今なら、プロデューサーさんの素直な気持ちが聞けますよ!」
凛「……」
凛「私は良いよ、やめとく」
凛「普段の時に、素直な思いを聞けるように頑張るから」
未央「しぶりん……」
卯月「凛ちゃん……」
凛「かっこつけすぎかな?」
未央「オッケー、それじゃあレッスンに行こうか!」
卯月「はいっ! 今日は、すっごく気合が入りますね♪」
凛「へー! 気合が入るなら、私も一応聞いておこうかな!」
凛「気になるとかじゃなく、気合を入れるため!」
未央・卯月「……」
凛「……」
凛「……ねえ、プロデューサー」
武内P「はい」
凛「そ、そんなに気になってはないんだけど、さ」
武内P「はい」
凛「私をシンデレラプロジェクトのメンバーにスカウトした理由は、何?」
武内P「オーラです」
凛「ふ……ふーん///」
凛「……」
凛「……オーラ?」
武内P「オーラです」
凛「!?」チラッ
未央「落ち着いてしぶりん! 続き! 続きがあるかもしれないから!」
卯月「そ、そうです凛ちゃん! 諦めないでください!」
武内P「はい」
凛「そ、そんなに気になってはないんだけど、さ」
武内P「はい」
凛「私をシンデレラプロジェクトのメンバーにスカウトした理由は、何?」
武内P「オーラです」
凛「ふ……ふーん///」
凛「……」
凛「……オーラ?」
武内P「オーラです」
凛「!?」チラッ
未央「落ち着いてしぶりん! 続き! 続きがあるかもしれないから!」
卯月「そ、そうです凛ちゃん! 諦めないでください!」
凛「オーラ……オーラねぇ……ふーん」
武内P「はい」
凛「ちなみに……どんなオーラ?」
武内P「トップアイドルになれるだろう、という」
武内P「輝くような、オーラです」
凛「……」チラチラッ
未央「まだ! まだ諦めちゃ駄目だって!」
卯月「凛ちゃん、気をしっかりもってください!」
武内P「はい」
凛「ちなみに……どんなオーラ?」
武内P「トップアイドルになれるだろう、という」
武内P「輝くような、オーラです」
凛「……」チラチラッ
未央「まだ! まだ諦めちゃ駄目だって!」
卯月「凛ちゃん、気をしっかりもってください!」
武内P「付け加えるとですね、渋谷さん」
凛「そう、それ! うん、かなり付け加えるのも、悪くないかな!」
武内P「輝くようなオーラを放つ貴女に、怒られてしまった時」
未央「いや、これはもう、あれしかないでしょ!?」
卯月「怒った顔も、ってやつですよ! 凛ちゃん!」
凛「そ……そうかな?///」
武内P「あの時、私は思いました」
凛「……どう、思ったの?」
武内P「殺される、と」
凛「……!?」ギロオッ
未央・卯月「殺される!」
凛「そう、それ! うん、かなり付け加えるのも、悪くないかな!」
武内P「輝くようなオーラを放つ貴女に、怒られてしまった時」
未央「いや、これはもう、あれしかないでしょ!?」
卯月「怒った顔も、ってやつですよ! 凛ちゃん!」
凛「そ……そうかな?///」
武内P「あの時、私は思いました」
凛「……どう、思ったの?」
武内P「殺される、と」
凛「……!?」ギロオッ
未央・卯月「殺される!」
凛「ねえ、おかしくない?」
武内P「何が、でしょうか?」
凛「未央をメンバーに選んだ理由は?」
武内P「顔が、可愛いからです」
凛「卯月をメンバーに選んだ理由は?」
武内P「顔が、可愛いからです」
凛「そして、私は?」
武内P「オーラです」
凛「……」
凛「ねえ、おかしくない?」ギロオッ
未央「しぶりいいいん! こっち睨まないでえええ!」
卯月「おかしいと思います! 思いますから、睨まないで凛ちゃん!」
武内P「何が、でしょうか?」
凛「未央をメンバーに選んだ理由は?」
武内P「顔が、可愛いからです」
凛「卯月をメンバーに選んだ理由は?」
武内P「顔が、可愛いからです」
凛「そして、私は?」
武内P「オーラです」
凛「……」
凛「ねえ、おかしくない?」ギロオッ
未央「しぶりいいいん! こっち睨まないでえええ!」
卯月「おかしいと思います! 思いますから、睨まないで凛ちゃん!」
未央「ぷっ、プロデューサー!」
武内P「はい」
未央「しぶりんもさ、可愛いよね!? ねっ!?」
未央「可愛いから、オーラ感じたんだよね!?」
未央「怒った顔も、思い返して見れば可愛かったりするよね!?」
卯月「未央ちゃん、ナイスです!」
武内P「いえ、そんな事はありません」
武内P「……あの時の渋谷さんの表情」
武内P「それを思い出したいと思ったことは、一度もありません」
凛「未央?」
未央「ごめんって! しぶりんごめんってぇ!」
武内P「はい」
未央「しぶりんもさ、可愛いよね!? ねっ!?」
未央「可愛いから、オーラ感じたんだよね!?」
未央「怒った顔も、思い返して見れば可愛かったりするよね!?」
卯月「未央ちゃん、ナイスです!」
武内P「いえ、そんな事はありません」
武内P「……あの時の渋谷さんの表情」
武内P「それを思い出したいと思ったことは、一度もありません」
凛「未央?」
未央「ごめんって! しぶりんごめんってぇ!」
卯月「ぷっ、プロデューサーさん!」
武内P「はい」
卯月「私、凛ちゃんって、とっても可愛いと思うんです!」
卯月「いつも格好良くて、凛としてて、何でも出来て……」
卯月「私の憧れ、尊敬する、可愛いアイドルなんです!」
卯月「プロデューサーさんも、そう思いますよね!?」
未央「しまむー、ナイス!」
武内P「島村さん、もっと自分に自信を持ってください」
武内P「貴女は、顔も可愛い上に、性格も可愛いです」
卯月「……えへへ///」ニコニコ
武内P「可愛い、良い笑顔です」
凛「卯月?」
卯月「あああごめんなさい! ごめんなさい、凛ちゃん!」
武内P「はい」
卯月「私、凛ちゃんって、とっても可愛いと思うんです!」
卯月「いつも格好良くて、凛としてて、何でも出来て……」
卯月「私の憧れ、尊敬する、可愛いアイドルなんです!」
卯月「プロデューサーさんも、そう思いますよね!?」
未央「しまむー、ナイス!」
武内P「島村さん、もっと自分に自信を持ってください」
武内P「貴女は、顔も可愛い上に、性格も可愛いです」
卯月「……えへへ///」ニコニコ
武内P「可愛い、良い笑顔です」
凛「卯月?」
卯月「あああごめんなさい! ごめんなさい、凛ちゃん!」
凛「ねえ、私、どうしたら良いかな?」
未央「待ってしぶりん! 今! 今、考えるから!」
卯月「えーっと……えーっと……!」
未央「! しぶりん、ちょっとそこに立って!」
凛「……」
未央「――まあ、なんて可愛い子なのかしら!」
未央「これはもう、可愛いと言ってあげるしかないわ!」
未央「――ねえ、貴女もそう思うでしょう?」ビシッ!
卯月「! は、はい! あー、可愛いーなー!」
凛「……」
未央「――そして、貴方も!」ビシッ!
武内P「可愛い本田さんは、演技をしていても可愛いと、そう思います」
凛「……」
未央「待ってしぶりん! 今! 今、考えるから!」
卯月「えーっと……えーっと……!」
未央「! しぶりん、ちょっとそこに立って!」
凛「……」
未央「――まあ、なんて可愛い子なのかしら!」
未央「これはもう、可愛いと言ってあげるしかないわ!」
未央「――ねえ、貴女もそう思うでしょう?」ビシッ!
卯月「! は、はい! あー、可愛いーなー!」
凛「……」
未央「――そして、貴方も!」ビシッ!
武内P「可愛い本田さんは、演技をしていても可愛いと、そう思います」
凛「……」
凛「ねえ、もうそろそろ、良いかな?」
卯月「お願い凛ちゃん! もう少しだけ時間を!」
未央「考えて! 考えて、しまむー!」
卯月「は……はい……島村卯月、頑張ります……!」
凛「……」
卯月「――えっと、凛ちゃんはオーラが凄いんだから、えっと」
卯月「そのオーラを頑張って可愛いに……オーラを可愛いに?」
卯月「どうやって頑張れば……頑張る、頑張る? 可愛いを頑張る?」
卯月「何だろう、どうやったら可愛いんだろう……オーラ? 可愛い?」
凛「……」
卯月「わからない……! どうしよう、どうしよう……!?」
武内P「可愛い島村さんは、困っていても可愛いと、そう思います」
凛「……」
卯月「お願い凛ちゃん! もう少しだけ時間を!」
未央「考えて! 考えて、しまむー!」
卯月「は……はい……島村卯月、頑張ります……!」
凛「……」
卯月「――えっと、凛ちゃんはオーラが凄いんだから、えっと」
卯月「そのオーラを頑張って可愛いに……オーラを可愛いに?」
卯月「どうやって頑張れば……頑張る、頑張る? 可愛いを頑張る?」
卯月「何だろう、どうやったら可愛いんだろう……オーラ? 可愛い?」
凛「……」
卯月「わからない……! どうしよう、どうしよう……!?」
武内P「可愛い島村さんは、困っていても可愛いと、そう思います」
凛「……」
・ ・ ・
武内P「……」
武内P「!? 何故か、言ってはいけない事を言っていた気が……」
武内P「一体、何が――」
凛「プロデューサー」ニコニコ
武内P「……渋谷さん?」
凛「ねえ、私の顔を見て、どう思う?」ニコニコ
武内P「……良い、笑顔d」
凛「ううん、そうじゃなくて」ニコニコ
武内P「……渋谷さん?」
武内P「……」
武内P「!? 何故か、言ってはいけない事を言っていた気が……」
武内P「一体、何が――」
凛「プロデューサー」ニコニコ
武内P「……渋谷さん?」
凛「ねえ、私の顔を見て、どう思う?」ニコニコ
武内P「……良い、笑顔d」
凛「ううん、そうじゃなくて」ニコニコ
武内P「……渋谷さん?」
凛「未央ってさ、可愛いよね」ニコニコ
武内P「そう、ですね。はい、そう思います」
凛「卯月もさ、可愛いよね」ニコニコ
武内P「はい。おっしゃる通りだと、思います」
凛「それじゃあ、私は?」ニコニコ
武内P「とても素晴らしい、アイドルだと思い――」
凛「ふうううぅぅぅん!!」ジタバタ!
武内P「っ!? し、渋谷さん!?」
凛「……うん、ごめん。今のは忘れて」ニコニコ
武内P「……!?」
武内P「そう、ですね。はい、そう思います」
凛「卯月もさ、可愛いよね」ニコニコ
武内P「はい。おっしゃる通りだと、思います」
凛「それじゃあ、私は?」ニコニコ
武内P「とても素晴らしい、アイドルだと思い――」
凛「ふうううぅぅぅん!!」ジタバタ!
武内P「っ!? し、渋谷さん!?」
凛「……うん、ごめん。今のは忘れて」ニコニコ
武内P「……!?」
凛「顔が可愛い未央が笑うと、もっと可愛いよね」ニコニコ
武内P「そ、そう……ですね」
凛「顔が可愛い卯月が笑うと、もっと可愛いよね」ニコニコ
武内P「はい、そうだと思いますが……あの、渋谷!?」
凛「それじゃあ、私が笑うと?」ニコニコ
武内P「いえ、あの……!」
凛「……」ニコニコ
武内P「……!?」
武内P(渋谷さんは、何故、笑顔でそんな事を……!?)
武内P(こ、ここはとにかく、彼女を落ち着かせt)
凛「逃げないでよ。アンタ、私のプロデューサーでしょ」ニコニコ
武内P「っ……!?」
武内P「そ、そう……ですね」
凛「顔が可愛い卯月が笑うと、もっと可愛いよね」ニコニコ
武内P「はい、そうだと思いますが……あの、渋谷!?」
凛「それじゃあ、私が笑うと?」ニコニコ
武内P「いえ、あの……!」
凛「……」ニコニコ
武内P「……!?」
武内P(渋谷さんは、何故、笑顔でそんな事を……!?)
武内P(こ、ここはとにかく、彼女を落ち着かせt)
凛「逃げないでよ。アンタ、私のプロデューサーでしょ」ニコニコ
武内P「っ……!?」
ガチャッ!
ちひろ「おはようござ――」
凛「ねえ、未央と卯月の事は可愛いと思ってるんだよね」ニコニコ
凛「なら、私は?」ニコニコ
武内P「し、渋谷さんも、凄いオーラだと……!」
凛「うん、それで? ねえ、プロデューサー?」ニコニコ
武内P「す、すみません! 私に至らない所があるようで……!」
凛「そういうんじゃないから。謝って欲しくなんかない」ニコニコ
ちひろ「――いま……す」
武内P「! 助けてください千川さん! 助けてください!」
凛「何それ?……おはようございます、ちひろさん」ニコニコ
ちひろ「……!?」
ちひろ「おはようござ――」
凛「ねえ、未央と卯月の事は可愛いと思ってるんだよね」ニコニコ
凛「なら、私は?」ニコニコ
武内P「し、渋谷さんも、凄いオーラだと……!」
凛「うん、それで? ねえ、プロデューサー?」ニコニコ
武内P「す、すみません! 私に至らない所があるようで……!」
凛「そういうんじゃないから。謝って欲しくなんかない」ニコニコ
ちひろ「――いま……す」
武内P「! 助けてください千川さん! 助けてください!」
凛「何それ?……おはようございます、ちひろさん」ニコニコ
ちひろ「……!?」
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