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    元スレ武内P「『次はお前だ』」

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    251 = 187 :

    藤村D「大泉さん! そんなに、相手の魔神の事が気になりますか!?」

    大泉洋「ならねえって。気になるわけ無いでしょうが」

    藤村D「気になるでしょう!? 気になるって言えよ!」

    大泉洋「っかか! まーたキミはそうやって! っくくく!」

    藤村D「大泉さん! 相手の魔神、気になりますね!?」

    大泉洋「おう、そうだねぇ! 気になって気になって、夜も寝られやしないよ!」

    大泉洋「教えて頂けない限り、僕ぁ一睡も出来そうにないね!」

    大泉洋「寝不足でクマがもう、こんっなになっちゃうじゃないか、藤村くん!」

    藤村D「あっははは! そんなに気になりますか!」

    大泉洋「なるよ、なるなる! だから、勿体つけてないでとっとと言えって」

    藤村D「本田ちゃん! 大泉くん、魔神の事が気になるってよ!」

    未央「そうみたいだねぇ! これから対決する相手だもんね!」

    大泉洋「だーから早く言えってぇ!」

    藤村D・未央「あっははははは!」

    大泉洋「何なんだい!? キミ達のそのイラッとするパスの出し合いはぁ」

    藤村D「イラッとする!? 本田ちゃん、大泉くんは僕らのトークにイラッとするらしいよ!?」

    未央「ふじやん、どうしよう!? 私、何が原因か全然わかんない!」

    大泉洋「あっはははははは!」

    252 = 190 :

    ゲンゴロウ

    253 = 187 :

    http://www.youtube.com/watch?v=Cowlqpi9Igw

      ・  ・  ・

    大泉洋「新たなひーかーりーにーあーいーにぃぃゆこぉぉぉぉっ、フゥ――ッ!」


    藤村D「あはっかかかか! だから、そこまで元気じゃねえって! あっはは!」


    大泉洋「はい! というわけで、今回が最終夜!」

    大泉洋「果たして! 二人の魔神の対決の行方は!」

    大泉洋「どうなると思いますか、ミスター!?」


    鈴井貴之「……え?」

    周子「お茶飲む?」

    鈴井貴之「……いただきます」


    大泉洋「後撮りのまとめ撮りだと、こういう事になるぞ!」

    大泉洋「勝った体で話は進められているから、負けは許されないミスター!」

    大泉洋「ミスター、ギブアップ!?」


    鈴井貴之「……ギブアップ!」


    大泉洋「ギブアップノォーッ! 勝つまでやめるなぁ!」


    藤村D「あっははははは! じゃあ、どうして聞いたんですか! っかかか!」


    大泉洋「さあ、VTRぅ……どうぞ!」


    鈴井貴之「あの……僕がここで戦ってるの、意味ありますか?」

    鈴井貴之「もし、もう2敗してたら、勝っても無駄になるんですが……」


    大泉洋「……VTRぅ……どうぞ!」

    254 = 187 :

      ・  ・  ・


    某年 某月 某日

    都内 346プロダクション内

    シンデレラプロジェクト プロジェクトルーム前


      ・  ・  ・


    大泉洋「このドアの向こうに、びっくりアイドルが居るわけだね?」

    藤村D「びっくり人間てアンタ……もうちょっと言い方をソフトにしなさいよ」

    大泉洋「おっと、こいつは失敬した」

    大泉洋「魔神対決をして、大明神になろうなんて頭のおかしいアイドルが居るわけだ」

    藤村D・未央「あっはははははは!」

    藤村D「バカ言っちゃいけないよ、大泉くん! そんなアイドル、居るわけないじゃないか!」

    大泉洋「何? また不在なのかい?」

    藤村D「いや、居るって話だよ。ね、本田ちゃん」

    未央「うん。さっき連絡したら、ここに居るってさ」

    大泉洋「……おい……おいおいおいおい!」


    大泉洋「まさか、アポ取ってないのかい!?」


    藤村D「アポは取ってありますよ」

    藤村D「ただ、本人には知らされてないってだけで」

    大泉洋「あっはははははは! 奇襲!?」

    大泉洋「びっくり人間をドッキリで、奇襲してやろうって腹積もりかい!?」

    藤村D「そのとーり!」

    大泉洋「あっははははは! こいつはひどい! あっははははは!」

    255 = 187 :

    藤村D「ただね、僕にもプライドってもんがあるわけさ」

    大泉洋「奇襲を仕掛けておいて、プライドもへったくれもあるかい」

    藤村D「本田ちゃん、シンデレラプロジェクトは、全部で何人だい?」

    未央「私を入れて、14人だよ!」

    藤村D「聞いたかい、大泉くん! 全部で、14人だそうだぁ!」

    大泉洋「おい、藤村くん……キミ、まさか」

    藤村D「おう、そのまさかだぁ!」


    藤村D「このドアをバッ、と開けた時にだ!」

    藤村D「中にいる全員が、我々の相手だぁ!」


    大泉洋「全員はともかく……我々!? 僕とうれしーも戦うのかい!?」

    藤村D「当たり前だろう? 僕ら四人で、どうでしょう班なんだから」

    大泉洋「一人来てないですよ!? それに、最大で相手は14人でしょう!?」

    藤村D「そうだねぇ、最悪の場合、3人体14人の対決になるね」

    大泉洋「あっははははははっ! 多勢に無勢が過ぎますよ、藤村さぁ~ん! あっははは!」

    藤村D「でも、それは最悪の場合だから!」

    藤村D「それより人数が少ない場合も当然ありますし、運が良ければ3人対1人ですよ!」

    大泉洋「おっ、逆に多勢に無勢の場合もあると!」

    藤村D「その通り! その時でも、僕は一切手を抜かないよ?」

    大泉洋「むしろ、どんな時でも手を抜いたら怒るぞ?」

    大泉洋「キミが本気出さなきゃ、だ~れも本気じゃない映像になるからな?」

    大泉洋・藤村D「あっはははははは!」

    256 = 187 :

    藤村D「それじゃあ……詳しいルール説明をして良いかな?」

    大泉洋「おう、さっさとしろぉ~」


    藤村D「我々の対戦相手は、ドアを開けた時に中に居る全員!」

    藤村D「誰が居るかを確認したら、人数分のケーキを購入!」


    大泉洋「待て待て、まだケーキは買ってないのかい?」


    藤村D「そりゃあそうだろう、大泉くん。相手はアイドルだよ?」

    藤村D「多少用意するのに時間はかかるけれどもだ」

    藤村D「どうせなら、美味しいケーキを食べて貰いたいじゃないの」


    大泉洋「おー、そうだねぇ、その通りだ」

    大泉洋「その通りだが、もうちょっと段取りは何とかならなかったのかい」

    大泉洋「ケーキを購入って、どうするつもりだぁ? えぇ、藤村くん」


    藤村D「確か、近くにケーキ屋さんがあるんだよね、本田ちゃん?」

    未央「うん、そうだよ。事務所を出て、歩いて五分位の距離に」

    藤村D「つまり、ケーキの購入時間を考えたら、15分から20分くらいかな」

    藤村D「頼んだぞ、大泉くん!」


    大泉洋「はあっ!? 僕に、走って買って来いってか!?」


    藤村D「いいや、走っちゃあいけないよ」

    藤村D「箱の中で、ケーキがぐちゃぐちゃになるだろう?」


    大泉洋「おう、そうだねぇ。まず、お前の顔をぐっちゃぐちゃにしてやろうか!」


    藤村D「あっははははは!」

    257 = 187 :

    大泉洋「ちなみに、ケーキってのは……」

    藤村D「当然、ホール! じゃ、ありません!」

    大泉洋「あぁ、ビックリした!」

    大泉洋「キミの食べ物に関する冗談は、冗談に聞こえないんだから!」

    藤村D「大体、ショートケーキ一個分が、この位の大きさだ」

    藤村D「これを一個として、それを人数分。僕らの分も合わせて2セット購入」

    大泉洋「ケーキのセット販売なんてのは、中々聞かないよ?」

    大泉洋「多分、僕の人生の中で、この先耳にする機会は無いんじゃないかな」

    藤村D「それじゃあ……本田ちゃん! 今まで、ありがとう!」

    藤村D「先に中に入って、待っていてくれい!」

    大泉洋「おっ、そうだね。彼女も、シンデレラプロジェクトのメンバーだものね」


    未央「中に居る皆には、伝えておいた方が良いのかな?」


    大泉洋「おう、勿論だぁ! 心の準備くらいはさせてやろうじゃあないか!」

    藤村D「そうだねぇ。奇襲を仕掛けるんだもの、その位はさせてあげないとね」

    大泉洋「……ちなみに藤村くん、僕ぁ気付いたんだけどさ」

    藤村D「ん? なんだい?」

    大泉洋「ここで本田ちゃんをキュッとやれば、対戦相手が一人減るね?」

    藤村D「おっほほほほほ! キミ、相変わらず恐ろしいことを思いつくな!」


    未央「あっはははははは! それはやめて! あっははは!」

    258 = 187 :

    未央「――それじゃあ! 対決、楽しみにしてるよ!」


    大泉洋「おう! 僕は、全然楽しみじゃないけどもね!」

    藤村D「あはははは! そういう事言いなさんなってぇ!」


    未央「あはは! それじゃあ、健闘を!」

    ガチャッ!

    未央「……あっ」


    大泉洋・藤村D「あっ?」


    未央「……」

    …バタンッ!


    大泉洋・藤村D「……」

    大泉洋「藤村くん……僕は、嫌ぁ~な予感がしてならないよ」

    藤村D「奇遇だねぇ、大泉くん……実は、僕もそうなんだ」

    大泉洋「嬉野くんはどうだい? 彼女のあの顔、見ただろう?」

    嬉野D「そうだねぇ、気の毒そうな顔してたねぇ」

    大泉洋「藤村くん、一つ提案なんだけどもね」

    藤村D「なんだい大泉くん、一応聞こうじゃあないか」


    大泉洋「このまま、クルッとこう、このドアに背を向けてだ」

    大泉洋「奇襲に備えてるアイドル達に、肩透かしを食らわせてやるってのはどうだい?」


    藤村D「何言ってるんですか、大泉さん!?」


    大泉洋「だって、絶対いっぱい居るもん! 嫌だよ俺、そんなのさぁ~!」

    259 :

    藤村D「居るにしたって、多くて二桁だろう!?」

    大泉洋「こっちゃ三人だぞ!? 勝ち目なんかねえって!」

    藤村D「相手は女子供だぞ!? 女子供相手に逃げるのか!?」

    大泉洋「相手は女子供だぞ!? 女子供相手に勝負をしかけようってか!?」

    藤村D「あっはははは! しょうがないじゃない、そういう企画なんだもの!」


    大泉洋「冗談じゃないよ! こっちは完全に巻き込まれてるだけなんだから!」

    藤村D「たかがケーキを食うだけじゃねえか! 文句言わずに食えよ!」

    大泉洋「じゃあ、僕とうれしーは一個! あとはキミが食べろよ?」

    藤村D「一個!? せ、せめて二個くらいはいきなさいよ!」

    大泉洋「せめてって言うけどね、普通は一個で満足する所だぞ!?」

    藤村D「勝負だっつってんだろ! お前の満足感なんかどうだって良いんだよ!」

    大泉洋「こっちだって、勝敗なんかどうだって良いんだよ!」


    藤村D「うるせえなぁ! さっさとドアを開けなさいよ!」

    大泉洋「良いか!? 食っても二つだぞ!? 残りはキミが食べろよ!?」

    藤村D「良いから開けなさいって! 早く!」

    大泉洋「わかったよもう、うるさいねぇ! 良いか、開けるぞ!?」

    藤村D「早くしろって! いつまでもうるさい男だね!」


    ガチャッ!

    大泉洋「――はいはい、どうもぉ! 大泉洋でぇ、ございます!」


    アイドル達「……」


    大泉洋「……おい、話が違わないかい?」

    大泉洋「なんか……明らかに14人よりも多いぞ!?」

    260 = 259 :

    眠いので、寝ます
    一日で終わると思ったけど長引きました、申し訳ない
    明日には終わると思います、おやすみなさい

    261 :

    杏が北海道出身だと聞いたらどうなるんだろうな

    262 = 259 :

    未央「……いやー、いっぱい居たよ」


    大泉洋「いっぱい居たってキミ、ちょっとコレ……何人居るんだい!?」

    藤村D「うおっ!? っほほほほほっ! 滅茶苦茶居るじゃないのよ!」

    嬉野D「うわ、これフレームに入り切らないな」

    大泉洋「そらそうだよ! そんな小さいカメラで入り切るわけ無いもの!」

    藤村D「ほっ、本田ちゃん!? 大体、何人くらい居るんだい!?」


    未央「えー……とね」

    アイドル達「……」

    未央「……30人ちょい」


    大泉洋・藤村D「あっはっはっはっはっはっはっはっ!!」

    大泉洋「どうすんだよオイ! 最大で14人って話はどこ行ったんだよ!」

    大泉洋「彼女、30人ちょいって言ったぞ!? 30人ピッタリじゃねえって事だぞ!?」

    藤村D「さすがにケーキ60個以上買うことになるとは思わなかったなぁ」

    大泉洋「あっはははは! バカじゃないの!? キミ、ほんとバカじゃないの!?」

    藤村D「いや、しかしだね大泉くん! もうルールは発表しちゃった後だもの!」

    大泉洋「そんなもん編集でどうにかすりゃ良いでしょうが!」

    大泉洋「そんなんだからウチの親父にもインチキ出来んのかって言われんだよ!」

    藤村D「と、とりあえず話を聞いてみようじゃないの!」

    263 = 259 :

    藤村D「大泉くん! ほら、ボサッとしてないで!」

    大泉洋「僕が聞くのかい!?」

    藤村D「当たり前でしょう! アンタ、名乗りまで上げてんだから!」

    大泉洋「そら、確かに荒々しく乗り込みはしたけれどもだよ!?」

    大泉洋「僕はもう、最早軍勢と言えるようなこの大集団にタジタジだよ!」

    藤村D「っかかかっか! あっははは!」

    大泉洋「おうおう、本田ちゃん!」

    大泉洋「予想を超えた事態で笑うしかなくなってるそこのバカにだぁ~!」

    藤村D「あっははははははは!」

    大泉洋「なぁんでこんな事になってるのか、ビシイッと言ってやってくれぃ!」


    未央「ほら……最初の対決で、さ」

    未央「年少組の子達が、料理の練習をしたいって言ってたじゃん?」


    大泉洋「……そんな事言ってたねぇ」

    藤村D「はい、僕もこの耳でハッキリと聞いてましたよ」

    大泉洋「キミは最初から知ってただろう? 余計な口を挟むんじゃないよ、白々しい」

    藤村D「っくく! はい、すみません」

    大泉洋「しかしだよ、本田ちゃん? それが何の関係があるっていうのさ」

    大泉洋「料理の練習と言っておいて、実は僕らを罠にはめる算段でもしてたのかい?」

    藤村D「おいおい、そういう言いがかりはやめなさいってば!」


    「ハラショー! さすが、です!」

    「いや~、やっぱりどうでしょう班はわかってるねぇ」


    大泉洋・藤村D「!?」

    264 = 259 :

    アーニャ「ミニャー ザヴート アーニャ」

    アーニャ「アーニャと、呼んでください♪」

    「双葉杏、よろしく~」


    大泉洋「おいおい、藤村くん。なんか、白い子と小さい子が出てきたぞ」

    大泉洋「何なんだい? これから、一体何が始まろうって言うんだい?」

    藤村D「俺だってわかんねぇよ。ってか、わかりゃ苦労なんかしねえって」

    藤村D「人に聞いてばっかいねえで、ちったあ自分で考えろよ、このバカ」

    大泉洋「あぁん? 何にもわかってねえバカが、今何か言ったか?」

    藤村D「おめえもわかってねえのに、偉そうにしてんじゃねえぞバカ」

    大泉洋「あっははは! またバカっつったか!? 言える立場なのか!?」

    藤村D「例え僕が言える立場じゃなくても、キミは常に言われる立場だろう?」

    大泉洋「あっはははっは! っかかかあっはははは!」

    大泉洋「バカと言われ続けるのを甘んじて受け入れなければいけない身分だと!?」

    大泉洋「そんなんアンタ、奴隷だってたまには賢いって褒められたりするぞ!?」

    藤村D「おう、そんなに褒めて欲しいのか? なら、藤村さん褒めてくださいって言いなさいよ」

    大泉洋「誰が言うかそんなもん! 気持ち悪いこと言うんじゃないよ!」


    アーニャ・杏「……!」クスクス!


    藤村D「おい、笑われてんぞスズムシ! 頭悪ぃ事ばっか言ってっから~!」

    大泉洋「笑われてんのはキミの方だろ? キミ、気付いてなかったのかい?」

    大泉洋「若い女の子がキミを見たらね、キャー、藤村よー、ウケルー! って笑ってるぞ?」

    大泉洋・藤村D「あっははははは! あはっはっははは!」

    265 = 259 :

    アーニャ「二人は、本当に仲が良い、です!」

    「実際にこのやり取りを見られるなんて、感動ものだよ~」


    大泉洋「……おや! キミ達、僕らの事を知ってるのかい?」

    大泉洋「だけど、勘違いをしちゃあ、いけないよ?」

    大泉洋「僕と彼はねぇ、常にいがみ合いをしながら嫌々こうしてるんだ」

    藤村D「確かにそうだねぇ。仲が良かった瞬間なんか、一瞬たりとも無いね」

    大泉洋「おうとも。我々はね、笑っちゃいるがその裏で虎視眈々と隙を狙ってるからね」

    藤村D「隙を見せたら駄目だねぇ。心構えはしていないと」

    大泉洋「そうだぁ、藤村くん。しかしせめて、旅の準備はまともにさせてくれぇ~」

    藤村D「いえいえ、そんな。大泉さんともあろう方が、何を弱気な事を」

    大泉洋「まともに準備をしなきゃ、死んじゃう所に連れてかれてりゃ誰だってこうなるぞ?」

    藤村D「あっはははは! 確かに! 確かに、その通りですね! あっははは!」

    大泉洋「笑い事じゃあないっての! 命かかってんだぞ、こっちは! っくくくく!」


    アーニャ「アー……そろそろ、良いですか? ふふっ!」

    「早くしないと、冷めちゃうからねぇ」


    大泉洋「冷めちゃう?」

    藤村D「冷めちゃうって……何がですか?」


    愛梨「それは~……」

    かな子「……これで~す!」


    アーニャ・杏「おい、パイ食わねぇか!」


    大泉洋・藤村D「!?」

    大泉洋・藤村D「あっはははははは! あはっはっはっはっはっはっ!!」

    266 = 259 :

    愛梨「初代シンデレラガール、十時愛梨でーす♪」

    かな子「え、えーっと……」

    アーニャ「魔神、です! とても、カッコイイ、です!」

    「かな子ちゃん、ビシッと言ってやりなよ!」

    かな子「うぅ……! ま、魔神! 三村かな子ですー!」


    大泉洋「んっくっくっくっくっ! 藤村さん! 魔神が現れましたよ、っははっははは!」

    藤村D「そうですなぁ! しかも、初代と! そして、パイまで!」

    大泉洋・藤村D「あっはっはっはっはっはっ!! っかっかっかっかっ!!」


    「かな子ちゃんが、甘いものが好きとはいえさ」

    「さすがに、藤村さんとまともに対決させる訳にはいかないからね~」


    大泉洋「あっはっはっ! そうだねぇ! 確かにその通りだぁ!」


    かな子「私は、美味しいから大丈夫だって言ったんですけど……うぅ」


    藤村D「わかります! わかりますよぉ、その気持ち!」

    藤村D「いや、大泉くん! 今の言葉を聞いたかい?」

    藤村D「美味しいから大丈夫! 何ともいい言葉じゃあないの!」

    大泉洋「大丈夫じゃないから、キミの腹はそんな事になってるんじゃないの!」

    藤村D「美味しいから大丈夫! いやぁ~っ!」

    大泉洋「だ~から大丈夫じゃねえって! っくくくくっ!」

    267 = 259 :

    アーニャ「そこで、私達は、アー、ある計画を立てましたね?」

    愛梨「はい♪ とときら学園の収録の時に、杏ちゃんにその話を聞いたんです~」

    「かな子ちゃんには内緒だけど、他には黙ってろって言われなかったしねぇ」

    かな子「味見は駄目って止められるし……早く、パイ食べたーい!」


    大泉洋「……おい、藤村くん?」

    藤村D「何でしょう、大泉さん」

    大泉洋「何でしょうじゃないよ! 僕ら、完全に待ち構えられてたぞ!?」

    藤村D「どうやら、そのようですなぁ。いや、さすがに僕も予想出来ませんでしたよ」

    大泉洋「予想出来なかったじゃ済まされないぞ!? どうすんのさこれから!」

    藤村D「いや、大泉くん! これは、彼女達の方が一枚上手だったって事だよ!」

    藤村D「しかし、まだ勝負はわからないよ? 諦めちゃあ駄目だ、大泉くん!」

    大泉洋「一枚どころか、何枚も上手だぞ!? 勝負するまでもなくわかれってぇ!」

    大泉洋「戦う前から、これだけ良いようにやられて、どうして諦めないの!?」

    藤村D「良いからさっさと何人居るか数えなさいよ! やるぞ、勝負!」

    大泉洋「藤村くん! キミ、自暴自棄になってやしないか!? 死ぬ気か!?」


    未央「はいっ! 346どうでしょうの、最後の6!」

    未央「六代目の楓さんは、別のお仕事で居ないので……」

    未央「皆で焼いた、こちらのパイがお相手しまーす!」


    大泉洋「パイが相手って言ったって、何が6なん……あっはっはっはっはっはっ!!」

    藤村D「あーっはっはっはっはっはっ! これは、確かに6ですなぁ! かっかっかっかっ!!」

    大泉洋「そうですねぇ! パイが六枚ありますねぇ! あっはっっは!」

    大泉洋・藤村D「あっはっはっはっははっ! はっはっかっかっかっかっ!!」

    268 = 259 :

    愛梨「年少組の皆で、頑張って焼いたんだよねー♪」

    年少組「はーいっ!」

    アーニャ「ダー♪ 皆、とっても頑張っていましたね?」

    かな子「それで、せっかくだから皆で食べようって集まったんですー」

    「杏もさ、どうでしょう班相手だからやる気出しちゃったよー」


    大泉洋「……いや~、藤村くん! ありがたいねぇ~!」

    藤村D「ありがたいですなぁ~!」

    大泉洋「これはだ、あまりのありがたさに……何をしに来たか忘れちゃうね?」

    藤村D「何を言ってるんですか大泉さん! 忘れるわけないでしょう!」

    大泉洋「おぉう!? き、キミはまだバカな企画を続けようってのかい!?」

    大泉洋「せっかくのチャンスなんだぞ!? おい、藤村くぅん!」

    藤村D「一度決めた事は最後までやり遂げるのが、どうでしょうだろう!?」

    藤村D「ほら、ありがたくパイを頂こうじゃあないの!」

    大泉洋「あっはははははは! あはっははははは!」

    藤村D「大泉くん! バカみてぇに笑ってないで、パイを切り分けるくらいしなさいって」

    大泉洋「おう、そうだねぇ! 人数分、ビシッと切り分ける……シェフの腕の見せ所だね?」

    藤村D「頼みますよ、シェフ!」

    藤村D「いやぁ~! さっきまでの我々の暗い雰囲気が、一気に明るくなりましたなぁ!」

    大泉洋「そうだねぇ。やはり、アイドルというのは輝く星、太陽、大明神だね」


    大泉洋「ぃよぉ~しっ! パイだけに、サクッと切り分けるぞぉ~う!」

    大泉洋「ほら、皆寄っておいで~! どんどん、おみまいしていくからなぁ!」


    藤村D「あっはははははは! アナタが焼いたわけじゃないでしょう!」 


    大泉洋「何ぃ!? おい、パイ食わねえか!」

    269 = 259 :

      ・  ・  ・

    大泉洋「やはりね、争いというものは何も生まないのです」

    大泉洋「魔神同士の戦いなぞね、どうでも良いものなのです」

    大泉洋「ご覧になったでしょう、彼女達の笑顔」

    大泉洋「既に……大明神は存在していたのです」


    鈴井貴之「ちょちょちょ! 待ってください!?」

    鈴井貴之「あのっ!? 最終対決は、どうなったんですか!?」


    大泉洋「対決? はて……何のことやら」


    藤村D「あっはははははは!」


    鈴井貴之「じゃ、じゃあ! 僕が戦った意味は!?」

    鈴井貴之「完全に、無駄って事ですよね!?」


    大泉洋「いいえ、ミスター。それは違いますよ」

    大泉洋「執り行われた二つの対決は、我々に大切な事を教えてくれました」

    大泉洋「戦いとはぁ、虚しいものだと」


    鈴井貴之「……!?」


    藤村D「あっははははっはっはっは! かっかっかっはっははは!!」


    大泉洋「だからホラ、ミスター! さっさと八ツ橋を全部食べなさいよ!」

    大泉洋「それを食べたらねぇ、パイが控えてるんだから!」


    鈴井貴之「!?」

    270 = 259 :

    鈴井貴之「パイが控えてる……? えっ、なんで……?」


    大泉洋「っくっくくく! なんで泣きそうな顔してるんですか!」

    大泉洋「まあまあ、これにはちょっとした事情がありまして~」

    大泉洋「ねえ? 藤村くん、我々は遠慮したんだよね?」


    鈴井貴之「えっ? どういう事ですか?」


    藤村D「いや、実はですねミスター」

    藤村D「僕らねぇ、負け戦をしなくて良いってホッとしちゃいましてね」

    藤村D「その、あまりの安堵から、出されたパイをうめえうめえ言って食べたんですよ」


    大泉洋「そうだねぇ、僕も魔神が乗り移ったかのように食べてたねぇ」

    大泉洋「やっぱり、僕はそういう魔の物を引き寄せてしまうのかな?」

    大泉洋「そこのカブトムシじゃねえのに、パイを三切れいっちゃったもの」


    藤村D「ちなみに、僕は五切れいきましたよ」


    大泉洋「……なんでそうやって対抗してくるの、キミはぁ」

    大泉洋「しかもこの男、でっけぇ五切れをペロッといっちゃうんだもの」

    大泉洋「それで更にはだ、おかわりはありますかなんて言い出してね?」

    大泉洋「ほんっと、意地汚い人間ってのは嫌だね、全く」


    藤村D「僕だってね、独り占めしようと思って言ったんじゃないんですよ」

    藤村D「こんな美味いパイ、是非ともミスターに食わせてやりたいと思いまして!」


    鈴井貴之「……あー、そういう事?」


    大泉洋・藤村D「あっはっはははははは!」

    271 = 259 :

    藤村D「しかもですよミスター! 特製のアップルパイ!」

    藤村D「我々に、パイ食わねぇかと言った子達はわかってらっしゃいますよ!」

    大泉洋「そうだねぇ、甘いものに目がないミスターのための特製だからね」

    大泉洋「我々が向こうで食べたものよりも、より甘く作って空輸してくださってだ」

    大泉洋「いや! 羨ましい! 僕ぁ、ジェラシーを感じてしまうよ、藤村くん!」

    藤村D「僕だって気持ちは同じさ! しかしだ、ミスターのためのパイなんだもの!」

    大泉洋「そうだねぇ、僕らが手を出すわけにはいかないね」

    藤村D「二枚送られてきたものね。いや、美味かった!」

    大泉洋「あらぁ、僕にはちょっと甘すぎたなぁ!」


    鈴井貴之「いやー! 嬉しいなぁ!」


    大泉洋・藤村D「あっははははっははは!!」

    藤村D「ちなみに、僕がアンコを得意とする魔神と言いましたね?」

    藤村D「それでね、向こうさんは、どちらかと言えば洋菓子」

    大泉洋「和と洋だから、そもそも争う必要は無かったんだねぇ~」

    藤村D「洋菓子の、アンコ的ポジションと言えば何か……おわかりになりますか?」


    鈴井貴之「……クリーム」


    大泉洋「おーっ! さすがミスター! 一発で正解に辿り着きましたよ!」

    藤村D「そんなミスターさんには、正解のご褒美としてぇ……」

    藤村D「この! カスタードクリームたっぷりのアップルパイを進呈します!」

    大泉洋「ぃよぉ~っ!」

    パチパチパチパチパチッ!


    鈴井貴之「わーい! やったーっ!」


    大泉洋・藤村D「あっははははははは!」

    272 = 259 :

    藤村D「ささっ、どうぞミスター!」

    鈴井貴之「うわ、これは……凄いボリュームですねぇ」

    大泉洋「気をつけてくださいミスター! 見た目だけじゃありませんよ!」

    大泉洋「何せ、うちの魔神もズッシリくるって言ってたんですから!」

    鈴井貴之「そ、そんなの僕が食べても大丈夫なんでしょうか!?」

    藤村D「おっ、ミスター! 不安でらっしゃる?」

    鈴井貴之「そりゃあ不安にもなりますよ! うわ、本当に重い!」


    藤村D「美味しいから大丈夫!」


    大泉洋・藤村D「いやぁ~っはっはっはっはっはっ!」

    鈴井貴之「……」

    藤村D「何を躊躇ってるんですかミスター。さっさと食べなさいよ」

    大泉洋「そうですよミスター。まだ、八ツ橋だって途中なんですから」

    鈴井貴之「い、いやぁ~! 僕だけ食べるのは悪いなって思っちゃいまして!」

    大泉洋「遠慮するなぁ~、こっちゃもう沢山だって言ってんだぁ~」

    大泉洋「何ならですね、こう切り分けずにガブッと丸ごと男らしくいっても構いませんよ」

    藤村D「おっ、良いですなぁ! そして、ミスターの笑顔で締めで!」


    鈴井貴之「……あー……むっ!」


    大泉洋「おっほほほほ! 口ん中パンパンにいったぞ!」

    藤村D「さすがミスター! さあ、どうぞ! 笑顔を!」


    鈴井貴之「んっ、ぐ…………んーっ♪」ニコッ!


    大泉洋「また来週ーっ!」



    おわり

    273 :

    甘いでしょう?
    でもおいしいからカロリーゼロなんですよ

    274 :

    悪い事を言うパンダのようなことを言うでない

    275 :


    北海道組だと千秋さんとか巻き込みてえ

    276 :

    好きなタイプはと聞かれて無意識のうちにプロデューサーって言っちゃって
    あ、やっちゃったってなる島村さんください!

    277 = 273 :

    たまにはきらりの暴走をください

    278 :

    書きます


    武内P「メイド、ですか」

    279 = 278 :

    ちひろ「はいっ♪ 似合ってますよね?」

    武内P「そう、ですね」

    ちひろ「サイズもピッタリなんですよ♪」

    武内P「しかし……何故、メイドなのですか?」


    武内P「……渋谷さん」


    「……そんなにジロジロ見ないで」

    280 = 278 :

    ちひろ「スカート丈は長いけど、良いですよね?」

    武内P「渋谷さんにあの服を着せたのは、千川さんですか?」

    ちひろ「ええ!」

    武内P「理由を説明して頂けますか?」

    ちひろ「プロデューサーさんの、お手伝いがしたいそうなんです」

    武内P「えっ?」


    ちひろ「お手伝いと言ったら、メイドさんですよ♪」

    ちひろ「ねっ、凛ちゃん?」

    「……まあ、そういう事だから」


    武内P「……はあ」

    281 = 278 :

    ちひろ「今日は一日、凛ちゃんはオフなのよね」

    「うん。レッスンも無いかな」

    武内P「それなのに、私の手伝いをしようと?」

    「やっぱり、迷惑……かな?」

    武内P「いっ、いえ! そのような事は、決して!」


    ちひろ「ふふっ! じゃあ、決まりですね!」

    ちひろ「今日は、凛ちゃんが一日メイドデーです♪」


    武内P「……はあ」

    282 = 278 :

      ・  ・  ・

    武内P「……」

    「……」

    武内P「……」

    「……ねえ」

    武内P「? どうか、されましたか?」

    「何か、手伝い事とか無いの?」

    武内P「いえ……特には」

    「ふーん……そう、なんだ」

    武内P「はい」

    「……何かあったら、言って」

    武内P「わかりました」

    283 = 278 :

      ・  ・  ・

    武内P「……」

    「……」

    武内P「……」

    「……ねえ」

    武内P「? どうか、されましたか?」

    「私がメイドって、やっぱり似合ってない?」

    武内P「いえ、そんな事は無いと思います」

    「そう? 本当に、そう思ってる?」

    武内P「はい。とても、良く似合っています」

    「……わかった、ありがと」

    武内P「いえ、思っている事を言っただけですので」

    「……///」

    284 = 278 :

      ・  ・  ・

    武内P「……」

    「……」

    武内P「……」

    「……あのさ」

    武内P「? どうか、されましたか?」

    「ずっとPCの画面を見てて、疲れないの?」

    武内P「どう……でしょうか?」

    「ふふっ、何それ? 自分の事でしょ?」

    武内P「皆さんの活動に関する事ですので……はい」

    「ふ、ふーん……それだけ集中してるって事?」

    武内P「はい」

    「……わかった、続けて」

    285 = 278 :

      ・  ・  ・

    武内P「……」

    「……」

    武内P「ん」

    「! 何、どうしたの!? 出番!?」

    武内P「あっ、いえ……ミスを発見しまして」

    「ミスって事は、疲れてるって事じゃない!?」

    武内P「いえ、私のミスではなく……ですね」

    「……そ、そう」

    武内P「渋谷さんは、疲れていませんか?」

    「私は、まだ平気」

    武内P「そうですか。ですが、あまり無理はなさらないでください」

    「……わかった」

    286 = 278 :

      ・  ・  ・

    武内P「……」

    「……」

    武内P「……」

    「……ちょっと良い?」

    武内P「? どうか、されましたか?」

    「プロデューサー、いつも頑張ってくれてるよね」

    武内P「それは……プロデューサーとして、当然の事です」

    「だから、今日一日くらいは何か手伝おうかな、って思ったの」

    武内P「はい……そのお気持ちだけで、とても嬉しく思います」

    「うん」


    「ねえ、何か無いの!?」

    「私、わざわざメイドの格好してる!」

    「それなのに、立ってるだけなんだけど!?」


    武内P「っ!?」

    287 = 278 :

    「本当は、この格好するのも恥ずかしかったんだからね!?」

    武内P「で、では……着替えを」

    「そういう事言ってるんじゃない! アンタ、全然わかってない!」

    武内P「ま、待ってください! 何が、ご不満なのですか!?」

    武内P「ご希望があれば、仰ってください!」

    「それはこっちの台詞!」

    武内P「で、では……仕事に戻っても、良いでしょうか?」

    「メイドに、そんな許可を取る!? 何なの!?」

    武内P「……!?」

    288 = 278 :

    「良いから、何か手伝わせて!」

    武内P「そ、そう言われましても……!?」

    「何か命じるまで、許さないから!」

    武内P「で、では……そうですね」

    「……!」

    武内P「静かにしていただく……というのは?」

    「! わかった! 静かにしてる! それだけ?」

    武内P「ええ……ひとまずそれで、お願いします」

    「もう……最初から、そうやって言ってくれれば良かったのに」

    武内P「……」

    「……♪」

    289 = 278 :

      ・  ・  ・

    武内P「……」

    「……」

    武内P「……」

    「ふうううぅぅぅん!」ジタバタ!

    武内P「っ!? どうか、されましたか!?」

    「違うでしょ!? 手伝うって、そうじゃないから!」

    武内P「いえ、静かにして頂いている間は……とても仕事が捗りました」

    「ねえ、それ……どういう意味?」

    武内P「えっ? そのままの……意味ですが」


    「何もせず、静かにしてるのが一番の手伝いって事?」


    武内P「……」

    武内P「申し訳、ありません」


    「……」

    290 = 278 :

    「からかわれて、茶化されたんだけど」

    武内P「は……はあ」

    「でも、メイドの格好をしたらきっと喜ぶだろう、って」

    武内P「そう……ですか」

    「缶コーヒーじゃなく、紅茶を淹れたりとか! 考えたり!」

    武内P「あっ、で、では! 紅茶を淹れていただけますか?」

    「! 喉が渇いたの!? ねえ、紅茶が飲みたいの!?」

    武内P「い、いえ……そんなには」

    「じゃあ、言わないでくれない!?」

    武内P「……す、すみません」

    291 = 278 :

    「ねえ、アイドルがメイドの格好してるんだよ!?」

    武内P「はい、とてもよく似合っています」

    「本当にそう思ってるの!? いい加減な事言ってない!?」

    武内P「そんな事はありません」

    武内P「黒を基調とした、スカート丈の長いメイド服」

    武内P「それが、涼やかな渋谷さんの雰囲気に、とてもマッチしています」

    武内P「白いフリルにより、華やかさも損なわれず――」

    「そんなにジロジロ見なくていいから!///」

    武内P「す、すみません……つい」

    「もう……なんなの……!///」

    武内P「……」

    「……///」

    292 = 278 :

    武内P「渋谷さん、聞いてください」

    「……何?」

    武内P「貴女のそのメイド姿は、とても似合っています」

    「……それで?」

    武内P「そんな、素晴らしいメイドに相応しくあろうと……」

    「……うん」

    武内P「……より一層、仕事に集中しようと、そう、思います」

    「なら……ちゃんと見てる」


    「サボったりなんかしたら、承知しないから」ニコッ!


    武内P「良い、笑顔です」

    293 = 278 :

      ・  ・  ・

    武内P「……」

    「……」

    武内P「……」

    「……」


    「ふざけないでよ! この状況は何なの!?」


    武内P「えっ!? し、仕事中ですが!?」

    「そんなの、見てたからわかってるから!」

    武内P「え、ええ……視線は、感じていました」


    「私が! メイドの! 格好! してる!」

    「なのに! 結局! 見てる! だけ!」


    武内P「そ、その……語呂が良い、抗議です」


    「ふうううぅぅぅ――んっ!!」ジタバタ!

    294 = 278 :

    「何かあるでしょ!? ねえ、プロデューサー!」

    武内P「いえ……特に」

    「何!? ご主人様って呼ばないと、命令一つ出来ないの!?」

    武内P「あっ、あの! 本当に、特に何も無いのです!」

    「何か手伝うって言ってるでしょ! ねえ、ご主人様!」

    武内P「しっ、渋谷さん!?」


    「……ご、ご主人様は……さすがに、照れるかな///」モジモジ

    「ね、ねえ……この呼び方、どう思う?///」モジモジ


    武内P「っ!?」

    武内P「で、では……その呼び方は、やめてください!」


    「はあっ!? どうして!?」

    「メイドなのに、ご主人様って呼んじゃ駄目なの!?」


    武内P「お願いします! 聞く耳を持ってください!」

    295 = 278 :

    「私じゃ、メイドにふさわしくないって事!?」

    「似合ってるって褒めてたのに……あれは何だったの!?」

    武内P「落ち着いてください、渋谷さん! お願いします!」

    「納得できない!」

    「何か手伝うまで、落ち着けるわけない!」


    武内P「で、では……昼食を買って来て頂けますか!?」


    「ふざけないでよ! アンタ、私を馬鹿にしてるの!?」

    「そうやって、追い払おうとしてるんでしょ!?」

    「わかるんだから! ねえ、そうでしょ!?」


    武内P「………………そんな事は、決して!」


    「その間は何なの!?」

    296 = 278 :

    武内P「で、では! お聞きしても、宜しいでしょうか!?」

    「何!?」

    武内P「具体的には、どのような手伝いをして頂けるのでしょうか!?」

    「それは……肩を揉んだり、とか」

    武内P「! プランを練っておいでだったのですね!?」

    武内P「ほ、他には何かありますか!?」

    「ひ……ひっ……膝枕、とか///」

    武内P「なっ、成る程……他には、何か?」

    「……えっ」

    武内P「えっ?」


    「エッチなのは駄目だから!/// 駄目だから――っ!///」


    武内P「っ!? 落ち着いてください、渋谷さん!」


    「いくらメイドだからって、エッチなのは駄目!///」

    「エッチな命令なんて、そんなの聞けないから――っ!///」


    武内P「声が! 声が大きすぎます、渋谷さん!」

    武内P「静かにしてください、渋谷さ――んっ!」

    297 = 278 :

      ・  ・  ・

    武内P「……」

    ちひろ「あ、あはははは」

    武内P「千川さん」

    ちひろ「ちょ、ちょっと冗談で言っただけですって!」

    ちひろ「メイドだから、ちょっとエッチな命令をされちゃうかもね……な~んて」

    武内P「……一点だけ」


    アーニャ「プロデューサー! メイド服、似合っていますか?」

    アーニャ「アーニャは、ちょっとエッチな命令も、アー……///」

    アーニャ「……アー……ニェート……アー……///」


    武内P「何とかしてください」


    武内P「業務命令です」



    おわり

    298 = 278 :

    >>276
    書きます


    武内P「私がタイプ……ですか?」

    299 = 278 :

    卯月「ちっ、違いますよ!? タイプ! タイプなだけです!」アセアセ!

    未央「しっ、しまむー? ちょっ、ちょっと大胆すぎない?」

    卯月「みっ、未央ちゃん! そう言うのじゃありませんって!」

    「ふーん……卯月って、プロデューサーがタイプなんだ」

    卯月「凛ちゃんまで!? えっ、えっと、だからですね!?」


    卯月「背! 背が高くて、格好良いなぁって!」


    武内P「……」

    300 = 278 :

    卯月「背が高い人って格好良いですよね!? ねっ!?」

    未央「ま、まぁ……うん、そうだね」

    卯月「凛ちゃんも、そう思いますよね!? ねっ、凛ちゃん!?」

    「……まあ、悪くないかな」

    卯月「身長差があって、頼りになる感じがして……」


    卯月「だから! 背の高いプロデューサーさんも、タイプなんです!」


    武内P「……」


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