元スレ武内P「『次はお前だ』」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ○
151 = 130 :
卯月「でも……ぬいぐるみに担当さんの名前を付けてるって、バレちゃったんだ」
美穂「うぅ……モフモフに集中しすぎて、ノックの音が聞こえなかったの……」
卯月「しょうがないよ~。だって、美穂ちゃん本当に幸せそうだもん♪」
美穂「……はうぅ///」
武内P「あの……島村さん、小日向さん」
武内P「盗撮の件に関して……お話をお聞きしたいのですが」
卯月・美穂「……」
卯月「あ、あははっ、何の話だろうね? ねっ、美穂ちゃん」
美穂「そ、そうだよねっ、わからないね? ねっ、卯月ちゃん」
武内P「……」
卯月・美穂「……」
152 = 130 :
武内P「それに、それ以外の事に関しても……」
卯月・美穂「……」
卯月「……後頭部……強く……」ヒソヒソ
美穂「案外……頑丈……」ヒソヒソ
卯月「……記憶……飛ばす……」ヒソヒソ
美穂「連携……協力……」ヒソヒソ
武内P「不穏!」
武内P「あ、あのっ!? お二人とも、何をしようとしているのですか!?」
153 = 130 :
卯月「えっ、ええと……あ、あはははは~……!」
武内P「笑っても、誤魔化せませんよ!?」
卯月「え、えっと、美穂ちゃんに教わったんです!」
武内P「……教わった、ですか?」
卯月「もしも都合が悪いことが起こったら、ですね?」
卯月「こう……えいっ! って、やると良い、って!」
卯月「そうすれば、リセット出来るんです!」
武内P「小日向さんから、学ぶ事は多いと言いはしましたよ!?」
武内P「しかし! 貴女は、何を学んだのですか!?」
154 = 130 :
卯月「大丈夫! 大丈夫です、プロデューサーさん!」
武内P「何がですか!?」
卯月「何回かやって、全部成功してますから! 大丈夫です!」
武内P「あの……何回か、私の記憶を飛ばしているのですか!?」
武内P「小日向さん!? 島村さんに何を教え――」
武内P「……居ない?」
「チュッチュッチュッチュッ――」
武内P「っ!?」
サッ!
美穂「――チュワッ!」
ガシイッ!
武内P「う、おっ……!?」
卯月・美穂「……ガードした!?」
武内P「ハモって言わないで頂けますか!?」
155 = 130 :
美穂「やっぱり……卯月ちゃんの言ってた通りだね」
卯月「うん……普段は、三人がかりでやっとだもん」
武内P「いつも!? 三人がかり!?」
卯月「でも……美穂ちゃん! 私達なら、やれるよ!」
美穂「うん……卯月ちゃん! 頑張ろうね!」
卯月・美穂「えいえい……おーっ!」
武内P「……とても、息が合っていますね」
武内P「お二人は……掛け声をしても揃わないと、そう、思っていました」
卯月・美穂「頑張ります!」
武内P「出来ることなら……こんな状況でなく……」
武内P「もっと、普通の状況で、そのお姿を見たかったです」
156 = 130 :
卯月「――アイドルになるのが、夢だったんです」
グッ…グッ…!
卯月「――キラキラして、輝いてて」
トンッ……トンッ……!
卯月「――島村卯月、頑張ります」
…スウッ
卯月「……笑顔だけは――」
ピタッ!
卯月「――自信があります」ニコッ!
武内P「……」
武内P「良い、笑顔です」
157 = 130 :
・ ・ ・
武内P「……ん」
武内P「――っ!?」
卯月「あっ、目が覚めましたか?」
武内P「し、島村さん……? あの、ここは……?」
武内P「それに……私は、一体……?」
卯月「プロデューサーさん、楽屋で寝ちゃってたんですよ」
武内P「……楽屋で? それに、この体勢は……」
卯月「え、えへへっ/// う……卯月の、膝枕ですっ///」
武内P「すっ、すみません! すぐに、どきますので!」
卯月「そっ、そうですか? もうちょっとだけ……なっ、な~んて///」
武内P「……」
158 = 130 :
美穂「卯月ちゃん……だ、大胆だなぁ~///」
卯月「し、島村卯月……頑張ってます///」
響子「わ、私も膝枕……し、したいなぁ~///」
武内P「貴女は……五十嵐さん?」
響子「あっ、おはようございます!」
卯月「響子ちゃんも、最近、仲良くしてもらってるんです♪」
武内P「そう……なのですか?」
卯月「はいっ♪ 三人共、息ピッタリなんですよ♪」
卯月・美穂・響子「ねーっ♪」
武内P「……」
159 = 130 :
美穂「響子ちゃんはしっかりしてて――」
美穂「――‘色々と’助けられてるんです!」
武内P「……成る程」
卯月「はいっ♪ 本当に――」
卯月「――‘色々と’助かってます♪」
武内P「そう……なのですね」
響子「そっ、そんなぁ! それを言うなら、私の方こそ――」
響子「――‘色々と’助けられてるよ!」
卯月・美穂・響子「……」
卯月・美穂・響子「えへへっ♪」ニコニコッ
武内P「……良い、笑顔です」
160 = 130 :
・ ・ ・
武内P「――と、言うような事がありまして」
ちひろ「あら、卯月ちゃんに膝枕されたのが、そんなに嬉しかったんですか?」
武内P「あの……そちらではなく」
ちひろ「ふふっ、冗談ですよ!」
武内P「小日向さんと、五十嵐さんの担当と相談し、島村さんと三人でユニットを」
武内P「……彼女達三人ならば、より、輝けると……そう、思いました」
ちひろ「あっ、その話をするなら……」
ちひろ「今日しても、意味がないかも知れませんよ?」
武内P「えっ?」
161 = 130 :
ちひろ「だって、プロデューサーさんは、卯月ちゃんに膝枕されたんですよね?」
武内P「えっ、ええ……そう、ですね」
ちひろ「美穂ちゃんと響子ちゃんの担当は、今日出勤ですし……」
武内P「……はあ」
ちひろ「今日話しても、忘れちゃうかも知れないわよね?」
武内P「? あの……千川さん?」
武内P「何故、島村さんから頂いたぬいぐるみに、話しかけて……?」
ちひろ「……ふふっ!」
武内P「……?」
ちひろ「全部聞いてるんですよ」
おわり
162 = 133 :
乙
久々にホラー
163 :
こういう話し好きい…
164 = 145 :
悪い笑顔で話してそうな黄緑
165 :
とときんと新田どっちがエロいかで武内Pが巻き込まれるのが見たい
166 :
盗聴機バスター呼んだらどれだけ出てくるのか……
167 :
結局ちひろさんも盗聴仲間だったんだね…
168 :
マジかよ千川ちひろ最低だな
169 :
まさか、畜村さんだけでなくピンク畜スクールだったとは、たまげたなぁ
170 :
飲みに行かないかと誘ってお持ち帰りされないか期待してる、ちひろさんをください!
171 :
暑いので小梅奏涼とホラー見る話見たいです
172 = 168 :
藍子って出てきたことあった?
173 :
飛鳥くんって登場してたっけ
174 :
>>173
2期生やろ
175 :
ルァアアアンコのパンツゥを被ろうとしてたな
武内Pが変態仮面になる時、誰のパンツをかぶるのか(注:メインで被るパンツの子とは結ばれません)
176 :
失禁(話)
未央 1
卯月 1
凛(ハナコ) 1
みく 1
李衣菜 1
奈緒 1
ニュージェネレーションズ 1
嘔吐(話)
武内P 2
まゆP 1
美嘉 1
杏 1
きらり 1
ありす 1
文香 1
屁
CP 1
脱糞(話)
CP 1
Krone 0
大人組 1
武内P 2
まゆP 0
卯月 2
未央 1
凛 4
美波 0
アーニャ 1
蘭子 0
かな子 0
智絵里 0
杏 0
きらり 0
みりあ 0
莉嘉 0
みく 1
李衣菜 1
美嘉 1
幸子 0
紗枝 0
とときん 0
あべななさん 0
加蓮 1
奈緒 1
夏樹 0
楓さん 1
亜希 0
早苗さん 0
ユッキ 0
川島さん 0
小梅 1
まゆ 1
涼 0
輝子 0
美穂 0
響子 0
ありす 0
文香 0
奏 0
唯 0
里奈 0
夕美 0
薫 0
上田しゃん 0
笑美 0
仁奈 0
千枝 0
拓海 0
悠貴 1
ニュージェネ 2
ラブライカ 1
千川さん 1
美城タウン専務 1
羽田リサ 0
RA、CI、凸、新田さんの脱糞がまだだな
177 :
しぶりんちょっと漏らしすぎと違う?
178 :
そういえば吐血する話って無かったのか。
179 :
しぶりんは大好きなプロデューサーを前にすると肛門が緩くなっちゃうタイプの犬なんでしょ
180 = 173 :
嬉ションするのはわんこだからその
181 = 176 :
マーキングだと
182 :
「……」
346プロダクションの敷地内にある、中庭。
その。青々とした芝生の中心に、彼女の後ろ姿を見つけた。
彼女はしばしば、ユニットのメンバーの方と、そこで一緒にお茶を楽しんでいる。
お茶と言っても、その方が作ってくるお菓子がメインの催しだが。
「ここに、居たのですね」
今日も、彼女達はここでお茶をしていたらしい。
芝生に残った踏み跡は、お茶を楽しんだ後、探しものをした証拠。
幸せの象徴――四葉のクローバー。
彼女は、強い思い入れがある四葉のクローバーを探していたのだ。
「そろそろ、レッスンの時間です」
レッスンの時間が迫っているのに、彼女がレッスンルームに来ないと連絡を受けた。
そして、話を聞いてみるに、まだここに居る可能性が高い、と。
その言葉の通り、彼女は、未だに私服姿のまま、芝生の中心に座り込んでいた。
真面目な彼女の事だ、探しものに没頭しすぎて、時間を忘れてしまっただけだろう。
「あ……あのっ……!」
彼女の特徴である、ツインテールが風でフワリと揺れる。
「おっ……お願い、します……!」
しかし、揺れているのは、それだけでは無い。
肩……いや、全身が小刻みに震えている。
まさか、彼女は……私が怒っていると思い、怖がってしまっているのだろうか?
だとすれば、それは誤解で、その心配は無いと、そう、言わなければならない。
私は、彼女のプロデューサーだ。
「――見捨てないで、くださいね?」
当然、多少の遅刻程度で見捨てる筈が――
「~~っ!」
彼女は、私に背を向けたまま、その場で勢い良く立ち上がった。
そして、恐るべきスピードでもって、長いスカートの中に両手を差し入れ、次の瞬間、
「うっ……ふっぐ!」
また、その場にしゃがみ込んだ。
「……」
その光景を見た私は、すぐにでも、踵を返してこの場から立ち去りたい衝動に駆られた。
183 :
今回は最初からクライマックス回だったか…
184 = 182 :
「ん……んんんっ……!」
彼女の家庭環境は、とても複雑だ。
それ故に、幸せだった頃の思い出の四葉のクローバーに、こだわっている。
そのこだわりが、この事態を招いてしまったと言うのだろうか。
時を忘れて、過去の幸せだった頃の思い出を探す事が、罪だと言うのか。
「……ふぅ……ふぅ……!」
私は、そうは思わない。
彼女達は、これからも未来へと向かって歩み続ける、アイドルだ。
しかし、時には立ち止まり、後ろを振り返る機会も必要だと、そう、考える。
何故ならば、歩んできた道こそが、彼女達を形作る、輝きそのものなのだから。
「ふっ、んんんっ……!」
ですが、せめてトイレまでは歩きましょう。
「……」
スカートに隠れている事が、せめてもの救いだろうか。
彼女にとっても……勿論、私にとっても。
「っ!」
風で、フワリとスカートがめくれそうになる。
私は、慌てて彼女から視線を外し、遠くの空を見上げる。
目は、雲ひとつ無い青空を捉え、耳は、微かにだが、ゴロゴロとした音を嫌でも拾う。
正に、青天の霹靂と言うべきだろうか。
「……終わり……まし、た」
そう、言われましても。
「……お疲れ様です」
こんなにも苦々しい気持ちで、彼女へと、この言葉をかける事になるとは。
いつもなら、この労いの言葉には、とても朗らかな笑顔が返ってくる。
しかし、彼女は未だに私に背を向け、座り込んだままだ。
私と同様に、彼女もまた、これからどうしたら良いか、わからないようだ。
「待ってください……ウェットティッシュがありますので……それを」
しかし、いつまでもこうしている訳にはいかない。
周囲に人の気配が無いとは言え、いつ、誰が来るかわからないのだ。
一刻も早く、彼女をここから移動させるべきだろう。
後のこと――尻拭いはするので、お尻を拭いてください。
「……すみません……すみません……!」
謝罪の言葉は、何に対してのものだろうか。
疑問を懐きながら開封するウェットティッシュのアルコールの匂いが、少しだけ鼻にしみた。
185 = 175 :
もうこれ勝手に改蔵のエンディングと重なっても仕方ないレベルでアカンじゃろ……
186 = 182 :
「……」
ゴソゴソと、後処理をしている彼女の様子を窺いながら、携帯で連絡を入れる。
本来ならば電話をする所だが、今の私も平静とは言い難い。
万が一にも悟られてはいけないので、LINEで「見つけました。心配ありません」……とだけ。
そう……絶対に、この事は誰にも知られてはいけないのだから。
「……ぐすっ! すみ、ません……ふうっ、すみませっ、ん……!」
繰り返される、謝罪の言葉。
溢れ出る、様々な感情が入り混じった涙。
彼女は今、不安で仕方がないのだろう。
そんな彼女に、私がかけるべき言葉は……一つしか無い。
「大丈夫です」
彼女は、私の担当する――大切な、アイドルなのだから。
「これ位で、私は貴女を見捨てたりはしません」
たかが、野外LIVEが行われただけではないか。
「っ……!」
私の言葉を聞き、立ち上がった彼女の足元には、ゲリラLIVEの痕跡が残っている。
後ろから、彼女の姿を確認してみるが……はい、問題なさそうですね。
「……本当……ですっ、か……?」
恐る恐る……消え入りそうな声で、彼女は言った。
その声は風に乗り、異臭と共にハーモニーに変わる……不愉快。
「はい、本当です」
そんな、今すぐにでもこの場から立ち去りたい思いを抑え、答える。
彼女と、真っ直ぐ向き合わなければいけない。
目を見て、話をしなければならない。
彼女の――笑顔のために。
「――プロデューサーっ!」
彼女がこちらを振り向いた時……強く、風が吹いた。
溢れた涙が宙を舞い、笑顔という名の、美しい虹を作り出す。
その、虹の架け橋に乗って、
「――うおおおっ!?」
風と共に、お尻を拭いたウェットティッシュが襲いかかってきた。
187 :
「――う――」
風に乗って迫りくるウェットティッシュの、白。
その中心部で、完全に牙を向いている、茶。
「――お――」
私の目は、その姿をハッキリと捉えていた。
一瞬の出来事の筈なのに、時間が、とてもゆっくりに感じられる。
「――お――」
このままでは――顔面に直撃する。
それだけは、絶対に……絶対に、避けたい。
「――お――」
体を横に傾けて、軌道上から退避し――
「――っ――」
――たら……このウェットティッシュは……どこへ行く?
このまま、風に流され……誰かに見つかり、そして、最悪の場合――
「――!?」
――見捨てないで、くださいね。
先程、彼女が言った言葉が、頭の中に――響き渡った。
「……プ……プロデューサー……!?」
私は、プロデューサーだ。
彼女を見捨てないと……そう、約束したのだ。
「ポイ捨ては……」
プロデューサーの手は、アイドルのためにある。
時として、その手を汚すことになっても、それを躊躇っては……んんん、温かい……!
「……いけませんから」
掬い上げるように、キャッチ。
私の左手の中にも、彼女のLIVEの痕が刻まれた。
指と指の隙間から覗いているウェットティッシュに、目を向ける。
が、彼女の視線を感じ、すぐさま、顔をそちらに向けると、
「……見捨てないで、くださいね……?」
そう、念押しされた。
188 = 187 :
・ ・ ・
「……」
後始末はしておきますと、彼女を送り出した。
何せ、ここはプロダクション内の中庭なのだ。
芝生とは言え、何の処理もせず、そのままにしておく訳にもいかない。
幸運の象徴を探した結果がこれとは、何とも皮肉なものだ。
「……」
完全に、LIVEの痕跡を消すことは、流石に難しい。
尚も残り続ける熱気は、今も私の鼻孔を苦しめ続けている。
「……」
しかし……その作業も、もうすぐ終わる。
これが終わったら……少し、休憩しよう。
他にもやるべき仕事は残っているが……それでも、少し、休もう。
「……」
そう考えながら、芝生の一点を見つめると――
「……これは」
――四葉のクローバーを見つけた。
「……」
彼女は、この四葉のクローバーを見つける事が出来たのだろうか。
……いや、恐らくそれは無いだろう。
何せ、これが生えている場所は、彼女がLIVEを行った、ほぼ真下なのだから。
四葉のクローバーをステージにしてのLIVEなど……。
「……」
四葉のクローバーのステージ……これは、検討してみても、良いかも知れません。
しかし……着想をどこから得たかは、絶対に、言えませんね。
「……」
茶色のコーティングがされた四葉のクローバーを摘み取る。
そして、ビニール袋の中に入れて……固く、固く口を閉じる。
彼女の事を思うからこそ、この四葉のクローバーは、捨ててしまわなければ。
「……」
見上げた空は美しく、風は優しく吹いている。
しかし、私の心は、清々しいとは言い難い。
ふりそそぐ光も、この暗い気分を明るくする事は、出来ないようだ。
おわり
189 :
この話を読み終わった時、オレの心にあったのは虚無だけでした(褒めてる)
191 = 187 :
書きます
藤村D「何でもねぇ、魔神が居るらしいんですよ」大泉洋「何ぃ?」
192 = 187 :
大泉洋「魔神ってのはアレだろう? びっくり人間だろう?」
大泉洋「そんなねぇ、バカみたいな奴が何人も居てたまるかい」
藤村D「あっはははははは!」
藤村D「……それがですね、大泉君!」
大泉洋「おおう、何だい何だい。えらい気合の入れようじゃあないか」
藤村D「私はね、どちらかと言えばアンコを得意とするぅ~魔神!」
大泉洋「っくくく! 得意もクソもありゃしないだろう?」
大泉洋「君はもう、甘いものを目の前に出されたら、それが何にせよだ」
大泉洋「こう、ガバッといって、グワアッと甘いものを気づけばやっつけてるでしょう?」
藤村D「まあまあ大泉くん、聞きなさいってば」
大泉洋「おぉ、そうかい? 悪かったね、君の台詞の邪魔をしてだ」
大泉洋「普通はないよ? 出演者がね、カメラの前でディレクターの言葉を遮って謝るなんてぇ事は」
藤村D「あっははは! そうですね、確かにその通りです!」
193 = 187 :
大泉洋「それで、何だっけ?」
大泉洋「君が、アンコを得意とするぅ~」
大泉洋・藤村D「魔神!」
大泉洋・藤村D「あっはははは!」
大泉洋「それで何さ、君の言うバカは何を得意としてるんだい」
藤村D「おおっ、聞いて頂けますか?」
大泉洋「別に聞きたくて聞いてるんじゃないんだよ、藤村くぅん」
大泉洋「聞かざるを得ない状況になってるから僕ぁ嫌々聞いてるんだ」
大泉洋「わかるだろう? そのチンケな脳みそだってそれ位はわかるはずさ」
藤村D「すみません……皆目見当がつきません」
大泉洋「う~ん、そうかぁ……わからないかぁ」
藤村D「よろしければ、この私めに教えて頂けませんか、このスズムシ」
大泉洋「お~う、教えてやるよぉ! このカブトムシぃ~!」
194 = 187 :
大泉洋「僕はだね、てっきりまた旅に出るとばかり思ってね?」
大泉洋「ほら見てご覧よ、この格好」
藤村D「そういうの良いから、もう一人の魔神は何が得意か聞けよ」
大泉洋「何?」
藤村D「ゲストが待ってんだろ。あんまり待たせちゃ悪いでしょうが」
大泉洋「格好の説明位はさせなさいよ」
大泉洋「どうせこんなチンケな番組のゲストなんて、チンケな奴しか来ないんだから」
藤村D「あっはははははは!」
藤村D「お前! 本人がそこに居るんだぞ!?」
大泉洋「だから何だってんだい。僕はね、そんなチンケな奴を恐れる男じゃあないんだ」
藤村D「――と、言うわけでね」
藤村D「今日は、スケジュールの都合がつかなかったミスターに変わりまして……」
??「えっ!? こういうタイミングで入るの!?」
大泉洋「知らなかったかい? この番組は、こういう番組なんだ」
大泉洋「わかるだろう? このバカが作る番組なんだ、バカな流れになるさそりゃ」
藤村D「あっはははははは!」
195 = 187 :
藤村D「それでは! 登場して頂きましょう!」
大泉洋「別に登場しなくても構わないよ」
大泉洋「そしてそのままね、僕と嬉野君は飛行機に乗って帰るから」
大泉洋「バカなディレクターとチンケなアイドルで好きにやりなさいよ」
藤村D「だ~からそういう事言うなってぇ!」
藤村D「しょうがないだろ! チンケなアイドルしか呼べなかったんだから!」
大泉洋「あっははははは! 君が言っちゃ駄目だろう!」
藤村D「ほら、もう! 良いからさっさと入ってきなさいよ! 時間が押してるんだから!」
??「いや、でも……なんかタイミングが」
大泉洋「大丈夫だぁ! まず始まり方からしてグッズグズの番組だよ?」
大泉洋「何せ、まだ見ぬ魔神が何を得意とするかさえ話せてないんだもの」
藤村D「そうだね、早くその話に入らないとね」
藤村D「……では、登場して頂きましょう! ゲストのぉ~……」
未央「ど、どーもどーもー……」
藤村D「本田未央さんです! はい、拍手~!」
パチパチパチパチ!
大泉洋「いやぁ~、僕だったらこういう登場の仕方はまっぴらごめんだねぇ」
196 = 187 :
未央「ほ、本田未央、15歳! アイドルです!」
藤村D「あらあら、ご丁寧に挨拶してくれちゃってまあ!」
大泉洋「藤村くん、これは僕もビシッと名乗りを返した方が良いかな?」
藤村D「お前は良いよ。あとで編集でテロップ出しとくから」
藤村D「大泉洋、スズムシ! ってデカデカとこうね!」
大泉洋「おう、そうかぁ。しかしだね、それも手間だろう?」
大泉洋「僕ぁ、君にそんな手間を取らせる程気が利かない奴じゃあないよ?」
藤村D「良いよ別に、大した手間じゃねえし」
大泉洋「やぁ~やぁ~!!」
藤村D「あっははは! 結局やるのかよ! かっかっかっか!」
大泉洋「どうもぉ! 皆さんご存知ぃ、大泉洋でぇ、ございます!」
藤村D「知るわきゃねえだろ。地方の三流タレントなんて」
大泉洋「今喋ってんだろ!? 三流のデブでヒゲなディレクターは黙ってなさいよ!」
大泉洋・藤村D「あっははははは!」
197 = 187 :
http://www.youtube.com/watch?v=Cowlqpi9Igw
・ ・ ・
大泉洋「どぉーもぉー!」
大泉洋「OPが始まったのに、まだゲストしかわかっていませぇーん!」
藤村D「あっははははは!」
大泉洋「っくく! こんな調子で、何が始まろうというのか!」
大泉洋「果たして! もう一人の魔神の正体とは!」
大泉洋「察しの良い視聴者の方はわかっていると思いますが、黙ってろ!」
藤村D「あっはは! おい、そういう事言うなってぇ!」
鈴井貴之「僕わかんなーい! じぇんじぇんわかんなーい!」
大泉洋「おおっ、ミスター! ミスターじゃあないですか!」
大泉洋「社長が自ら他の事務所に殴り込みをかけるのはと二の足を踏みぃ!」
大泉洋「スケジュールを言い訳にした、ミスターじゃあないですか!」
鈴井貴之「だから~! 本当に予定が合わなかったんだってぇ!」
大泉洋「はい! そんな言い訳は放っておき、続きを~どうぞ!」
198 = 187 :
・ ・ ・
藤村D「――はい、それじゃあ自己紹介も済んだ所でね」
大泉洋「いやいやいやいや! 君、ちょっと待て?」
大泉洋「ゲストなのに、この子全然喋れてないよ?」
未央「あ、あはははは……!」
大泉洋「アイドルだって言ってんのに、見なさいよ、この乾いた笑いを」
大泉洋「せっかくゲストで来てくれてるんだから、もうちょっと何とかならないのかい?」
藤村D「そうかい? じゃあ、好きにしていいよ」
大泉洋「ぃよ~うし! 本田ぁ、準備は良いかぁ?」
未央「えっ? じゅっ、準備?」
大泉洋「僕が奴の後ろに回り込んでガッと抑え込む」
大泉洋「そうしたら、あのデカイ腹に一発きっついのをおみまいしてやれぇ」
未央「ほっとんど喋ってないのに、暴力!?」
大泉洋「おう、そうだぁ。奴の腹はでかいから外す事はないぞぉ~」
大泉洋「だが気をつけろぉ? 殴った手がアンコでベタベタするからも知れないからなぁ~」
未央「えっ?……それはちょっと」
大泉洋「おっ、良かったな藤村くん。キミ如きのために手を汚したくは無いと言ってるぞぉ」
藤村D「あっははははは! そういう事言ってんじゃないだろ! っかかか!」
199 = 187 :
大泉洋「本田ぁ、キミもしっかり喋りなさい?」
大泉洋「ちゃんとトークしないと、後であのヒゲが悪口言うからな」
未央「えっ、そういう事言うの!?」
藤村D「言わねえって!」
藤村D「こんな若くて可愛らしい子の悪口なんて、言うわけないじゃないの!」
未央「あはは! ありがとうございます!」ニコッ!
藤村D「おおっほぅ! ほら見なさいよ、大泉くん! 可愛らしいじゃ~無いの!」
大泉洋「何をデレデレしてんだい、いい歳したオッサンが気持ち悪い」
藤村D「気持ち悪いかもしれないけど、デレデレはしてねえよ!」
大泉洋「あっははは! 気持ち悪いのは良いのかい! あっはははは!」
藤村D「こっちゃ気持ち悪い虫みてえな奴と番組やってんだ、多少は気持ち悪いが移るさ」
大泉洋「何ぃ~!? キミ、ぼ、僕が気持ち悪いって言ったのか?」
大泉洋「ちょっと本田! 僕と彼、どっちが気持ち悪いか言ってやんなさいよ!」
未央「えっ? ええと……」
藤村D「遠慮なく言って良いよ。誰が一番気持ち悪いオッサンかをだ」
藤村D「僕か、そこのスズムシか、それともカメラを構えてる嬉野くんか」
嬉野D「こっちを巻き込むんじゃないよ!」
大泉洋・藤村D・未央「あっはははははは!!」
200 = 187 :
未央「いやー! 中々、愉快な番組ですなぁ!」
大泉洋「そうだろうそうだろう、愉快だと思わなきゃやってられないんだ」
藤村D「こっちが不愉快でもね、この大泉洋って男は一人で愉快になってる奴だからね」
未央「それじゃあ、段取り通り進めて良い?」
大泉洋「おい、藤村くん! ゲストに進行を気にさせてんじゃないよ!?」
藤村D「いやぁ~、出来るお嬢さんが来てくれて良かった!」
大泉洋「お前がそのへんしっかりやれってんだよ! 良かったじゃないよ、全く!」
未央「まあまあ! 抑えて抑えて!」
藤村D「いやもう、本当にしっかりしてらっしゃる!」
藤村D「最初にオファーをした方だったら、こうはいかなかっただろうね」
大泉洋・未央「……」
大泉洋「おい、キミ今何つった!?」
未央「最初にオファーをしたって……えっ!? 私、代役的な感じなの!?」
藤村D「……」
藤村D「ままま、それはそれとして……」
大泉洋・未央「あっはははははは!」
みんなの評価 : ○
類似してるかもしれないスレッド
- 武内P「盲腸になりました」 (339) - [54%] - 2016/5/14 17:15 ★
- 武内P「便秘、ですか」 (1002) - [53%] - 2018/8/20 0:30 ○
- 武内P「LINEですか?」 (246) - [52%] - 2016/8/11 22:15 ☆
- 武内P「ムラムラ、ですか」 (673) - [49%] - 2018/9/3 12:30 ☆
- モバP「ヒモになりたい」 (143) - [44%] - 2014/7/8 13:00 ☆
- 武内P「凛さんの朝」 (556) - [43%] - 2017/1/2 0:30 ☆
トップメニューへ / →のくす牧場書庫について