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    元スレ武内P「『次はお前だ』」

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    201 = 187 :

    大泉洋「キミって奴は、本当に余計な事ばっかり言ってまあ!」

    未央「えっと、ちなみに……最初にオファーしたのって?」

    藤村D「いやね? ミスターのスケジュールの都合がつかないって、わかってたからさ」

    藤村D「足りないミスター成分を補うようなアイドルの方に来て貰うつもりだったの」

    大泉洋「なるほどねぇ。番組的にはもっともだけど、相手にとっちゃ失礼な話だ」

    未央「そうだね。そして今、私にとっても失礼な流れだよ?」

    大泉洋「わかるかい?」

    未央「そりゃわかるよ」


    藤村D「足りないミスター成分……それが何か、おわかりになりますか?」


    大泉洋「ほら、こうやって強引に話を進めるんだもの」

    大泉洋「本田、君は間違ってもこういう大人にはなるな?」

    大泉洋「デブでヒゲでも良い、ただ、間違ってもこんな暴君にはなるなよぉ~」

    未央「なる気は無いし、そもそもヒゲにはなれないよ」


    藤村D「良いから聞けよ、お前ら。顔にモザイクかけんぞ」


    大泉洋・未央「あっはははははは!」

    大泉洋「聞きましたか、視聴者の皆さん!?」

    大泉洋「これが藤村という男! 話を聞かなければ、出演陣の顔にモザイクをかけると!」

    未央「それじゃあ、私達出てる意味ないじゃん! あっはははは!」

    202 = 187 :

    大泉洋「しかし、ミスターと言えばか……う~ん、何だろうねぇ」

    藤村D「おわかりになりますか?」

    大泉洋「まず……どうでしょうの顔」

    藤村D「おお! そうですなぁ! その通りでぇ、ございます!」

    大泉洋「えっ、合ってるのかい?」

    未央「って事は……346プロの顔って事?」

    藤村D「はい! 本田の未央ちゃんにぃ、10ポイント!」

    未央「えっ!? や、やったぁ~?」

    大泉洋「……藤村くん、足りない成分ってのは……もしかして、アレかい?」

    藤村D「おっ! 大泉くんも、頑張ってポイントをゲットするつもりだね!?」

    大泉洋「キミから与えられるポイントなんかいらないよ!」

    大泉洋「本田! 彼からポイントを貰って喜んでる所ようだけれどもだ!」

    大泉洋「言いにくいけど、そのポイントは呪いみたいなもんだぞ?」

    未央「えっ!? 呪い!?」

    大泉洋「おう、そうだぁ。ヒゲが生えるっていう、ひっどい呪いだよ?」

    藤村D「あっはははは! それも、10ポイントも! あっははは!」

    未央「うっそ! どうすれば良いの!?」

    大泉洋「生えるヒゲを受け入れるしかぁ、無いんだ。それも、10ポイント分だぁ~」

    大泉洋・藤村D・未央「あっははははは!!」

    203 = 187 :

    藤村D「しかし、大泉さんはもう何か気付かれたようで」

    大泉洋「うん、そうだねぇ~。だって、ミスター成分だろう?」

    未央「その、ミスターって人の特徴だよね?」

    大泉洋「そうだよ。彼を語る上でね、欠かせないものがあるのぉ~」

    未央「それって?」

    大泉洋「うん、それはねぇ~……」


    大泉洋「ダジャレぇ」


    未央「へー! ダジャレ! 番組の顔で、ダジャレを言う人なんだ」

    大泉洋「そうなのぉ~。それで、346プロのゲストでその成分を補おうとねぇ~」

    未央「つまり、346プロの顔でダジャレ好きな……あっ」

    大泉洋「わかっちゃったかい? この男が、最初にオファーを出した人物が」

    藤村D「酒好きって情報もあるんで、ついでにヤスケンの成分も補えたんだよ」

    大泉洋「うるさいよ! ついで扱いされる安田くんにも謝んなさいよ!」

    藤村D「あっはははは! 安田くん、すまん!」

    大泉洋「聞いたかい!? 今の、爆笑しながらの心のこもってない謝罪の言葉を! あっはは!」

    204 = 187 :

    藤村D「まあ、お察しの通りね?」

    藤村D「最初は、高垣楓さんにオファーを出したんですよ」

    大泉洋「またまた! な~にをそんな無謀な事をだよ?」

    大泉洋「彼女はトップアイドルだよ? こんなチンケな番組に出るわけないじゃないの」

    大泉洋「本田ぁ、キミもそう思うだろう?」

    未央「大泉さん? そこで私にふるのかい?」

    大泉洋「おっ! 良いじゃあないか! 今の返しだぁ~」

    未央「あっははは! どうもどうも!」

    藤村D「視聴者の皆さんだってね?」

    藤村D「チンケなタレントとチンケなアイドルが映ってる番組よりかはだ」

    大泉洋・未央「何ぃ!?」

    藤村D「せめて! せめて画面の半分は、美しいものが見たいと思うよ!」

    藤村D「だけどしょうがないじゃないの! 断られちゃったんだもの!」

    藤村D「予定が合わないから無理だって! ねえ、うれしー!」

    嬉野D「そうだねぇ」

    藤村D「だから、じゃあ暇なアイドル誰か居ませんか、って聞いたんだよ」

    未央「ちょっとちょっと!? 別に、暇じゃないからね!?」

    大泉洋「あっははははは!」

    205 = 187 :

    藤村D「ほら、企画の発表に移りなさいよ」

    藤村D「君たち出演陣と違ってね、こっちゃ暇じゃないんだ」

    大泉洋「こういう事を平然と言い放つ男なんだ」

    大泉洋「この短い時間でわかったろう? この僕の今までの苦労が」


    未央「やぁやぁ! 水曜どうでしょうのボンクラ諸君!」


    大泉洋「……指示に忠実だねぇ!」

    大泉洋「見たかい? 今、僕のフリが綺麗に躱されたのを」

    藤村D「良いから黙って聞きなさいよ。ゴチャゴチャとうるさい男だな」

    大泉洋「……覚えとけよ? そのヒゲ、いつか全部むしり取ってやるからな?」

    藤村D「あっははは! っくっくっく!」


    未央「っくくく! 魔神だ魔神だと、いい気になって……あっはっは!」

    未央「ちょっ、ちょっとタイム! あっはっはっはっは!」


    大泉洋「おぉい、しっかりやんなさいよ! キミのヒゲのせいだぞ?」

    大泉洋「キミがヒゲなんか生やしてるばっかりに、企画の発表もままならないんだよ」

    藤村D「急いで剃るかい? あぁ~、でも髭剃りが無いやぁ~!」

    大泉洋「そんなもん走って買ってきなさいよ。ついでに周りを走ってデブも解消してきなさいよ」

    大泉洋・藤村D・未央「あっはははははは!」

    206 = 190 :

    走ったら躓いて捻挫してクラッチが重くなるぞ

    207 = 187 :

    未央「……ゴホンッ! えー」

    未央「魔神だ魔神だと、いい気になってるようだけど!」


    大泉洋「別に良い気にはなってないよ」

    大泉洋「甘いもん食って気分良くしてるのは当の魔神だけだ、ねえ?」

    藤村D「まあまあ大泉さん、ここは聞きましょうよ」

    大泉洋「そうだねぇ、まずは話を聞いてみないことには始まらないものね」


    未央「うちの事務所! 346プロダクションにも魔神は居る!」

    未央「その魔神と、どっちがより魔神か勝負しようよ!」

    未央「勝った方が――大明神の称号を得る、真剣勝負を!」


    大泉洋「あっはははは! 大魔神じゃなくて、大明神ってかい!?」

    藤村D「やっぱり、相手はアイドルだからね? 明るくないと!」

    大泉洋「そういうこっちゃ無いだろう!? あっははは!」

    大泉洋「甘いもの食ってピカピカするなんて、シュガーコーティングじゃねんだから!」

    藤村D「かっかっかっかっか! シュガーコーティング! あっははは!」


    未央「題して!」

    未央「魔神対決! 346どうでしょう!」


    大泉洋・藤村D「ぃよ~うっ!!」

    パチパチパチパチッ!

    大泉洋「いや~、ほんっとどうでも良いな、この企画」


    大泉洋・藤村D・未央「あっはははははは!」

    208 = 187 :

    休憩

    209 = 187 :

    藤村D「ささっ! それじゃあ、早速参りましょうか」

    大泉洋「本当、勝手にやっててくれよそんな対決なんてのはさぁ」

    大泉洋「冗談じゃないよ、こっちゃ北海道から東京まで連れてこられてだ」

    大泉洋「ただ、キミとアイドルが甘いもんくってんの見てろってんだろ?」

    大泉洋「僕自身にはな~んの関係も無いんだもの、暇で暇でしょうがないったらないよ」

    大泉洋「そんな馬鹿な話があってたまるかい、えぇ? 藤村くぅ~ん」

    藤村D「おや、大泉さん! 彼女の言葉、ちゃんとお聞きになっていなかったようで」

    大泉洋「ちゃんとも何も、ひとっつも聞きたかないってんだよこっちは」

    藤村D「それじゃあ、そんな大泉さんのために……もう一度良いかい?」

    未央「もう一度って、最初から?」

    藤村D「最初の所だけで、このバカもわかると思うから」

    大泉洋「おうおう、またバカって言ったか?」


    未央「やぁやぁ! 水曜どうでしょうのボンクラ諸君!」


    大泉洋「……」

    藤村D「今のでわかったかい?」

    大泉洋「いや、最初は聞き流したんだけど……やっぱり、諸君って言ってるよね?」

    大泉洋「って事は、つまりアレかい? 対決するのは、キミだけじゃなくだ」


    大泉洋「僕も、そのくっだらない対決とやらに参戦しなきゃならないのかい!?」


    藤村D「さすが大泉さん! 察しが早くて助かりますなぁ!」

    大泉洋「嫌だよ! 何でこっちを巻き込んでくるのさ! 一人でやんなさいよ、一人で!」

    藤村D「だって、見てるだけは暇でしょう?」

    大泉洋・藤村D「……」

    大泉洋・藤村D「あっはははははは! っかっかっかっかっ!」

    210 = 187 :

    藤村D「まさか! まさか大泉さんともあろうお方が!」

    藤村D「ただ対決を見ているだけなんて、そんな筈がありませんよね!?」

    大泉洋「っふふふ! 藤村くん、キミさぁ!」

    大泉洋「珍しく企画内容を話してくると思ってたら……こういう事だったんだねぇ~」

    藤村D「見せつけてやりましょう、大泉さん! 我々の実力というものを!」

    大泉洋「おっ、良いのかい? こんな所で僕が全力を出しても?」

    藤村D「あっはは! こんな所って、他所の事務所だぞ、お前! あっはははは!」

    大泉洋「良いかな? 大丈夫かい?」

    未央「勿論、オッケーだよ! じゃないと、対決にならないしね!」

    大泉洋「ようし、そうかわかった!」


    大泉洋「それで、キミん所の責任者はどこだい?」

    大泉洋「今すぐにそこに乗り込んで、全力で殴りつけてやるぞぉ~!」

    大泉洋「いやぁ~っはっはっはっは!」


    藤村D・未央「あっははっははは!」

    藤村D「大泉さん! 暴力は! 暴力はやめましょう!」

    大泉洋「そうかい? まあでも、そうだねぇ」

    大泉洋「僕が勝つってわかってる勝負なんて、視聴者も見たくは無いだろうからね」

    211 = 187 :

      ・  ・  ・

    大泉洋「――はい、という訳でやって参りました」

    大泉洋「まあ、やって参りましたとは言ったけれどもだ」

    大泉洋「わたくし、此処がどこなのか」

    大泉洋「そして、何で対決するのかすら知らせておりません」

    未央「えっ? あの……本当に聞いてないの?」

    大泉洋「そうだぞぉう。それが、どうでしょうだぁ~」

    大泉洋「そちらは色々と準備が整っているかも知れないがだよ」

    大泉洋「こっちゃ何の準備も出来てないんだ」

    大泉洋「何をするかも知らされてないから、心の準備すらどうした良いかサッパリなんだぁ」

    藤村D「しかし、大泉さんならばやってくれる! そうですね?」

    大泉洋「な~にを気楽に言ってくれてんだい、勝手にしてくれよもう」

    藤村D「そうですね?」

    大泉洋「っくかかか! ああ! 勿論だともぉ!」

    大泉洋「どっからかかって来ようともだ!」

    大泉洋「こう来たらこうビシイッ! こっちから来たらこうガシイッ! とやってやるさ!」

    藤村D「おっほほほ! 何とも頼もしいじゃあないか、大泉くん!」

    大泉洋「当り前だろう、藤村くん! こっちは、常に初陣だからね!」

    大泉洋・藤村D「あっははははは!」

    212 = 187 :

    未央「それじゃあ……扉を開けても良いかな?」

    大泉洋「おう、やってくれぇ」

    未央「準備は万端?」

    大泉洋「何も出来ねえって言ったばかりだろう」

    藤村D「おい、若い女の子に乱暴な言い方はやめろよ」

    大泉洋「今更キミがそれを言うかい? 散々チンケなアイドル呼ばわりしておいて」


    未央「っふふ! じゃあ、開けるよ!」

    …ガチャッ!


    大泉洋「……さあ、このドアの向こうには、果たして何が待ち受けているのか!」

    大泉洋「大泉洋と対決しようという無謀な輩は、何者なのか!」

    藤村D「いやぁ~! ドキドキしてきたねぇ~!」

    大泉洋「アンタは知ってんだろ? その小芝居やめなさいよ」


    「ふーん? アンタが私の対戦相手?」

    「……まあ、悪くないかな」


    大泉洋「藤村くん、ちょっとひっぱたいて来て良いかい?」

    藤村D「おい、そういう危ない事言うのはやめろって!」

    213 = 187 :

    藤村D「ああっ! あそこに居るのは、三代目シンデレラガール!」

    大泉洋「ああ、はいはいそういう感じだね、ようしわかった」

    大泉洋「んんん何ぃ~っ!? 三代目、シンデレラガールぅ!?」

    藤村D「かっかっかっか! なんですかその驚き方は!」

    大泉洋「んんんぅ何ぃ~っ!? 三代目ぇ、シンデレラガールぅ~!?」

    藤村D「あっははははは!」


    「っふふっ! 346どうでしょうの、最初の3……っふふ!」

    「はぁ……はぁ……三代目シンデレラガールの私が最初の」


    大泉洋「さぁん代目ぇ!? シンデレラガールぅ~っ!?」


    「あぶっ、ふっ、あはははは! 待って! あはははっ!」


    大泉洋「よ~し! 最初の対決は、僕の勝ちって事で良いかな?」

    大泉洋「すみませんねぇ、なんだかあっけなく勝負がついちゃって」

    大泉洋「手も足も所か、口も挟ませないような結果になりましたけれども」

    大泉洋「はい! 完・全・勝・利!」

    藤村D・未央・凛「あっはははははは!」

    214 = 187 :

    藤村D「あっはは! 大泉さん! 話くらいさせてやんなさいよ!」

    大泉洋「おっ、そうだね藤村くん。確かに、今のは大人気無かった」

    未央「しぶりん! 今がチャンスだよ!」

    未央「この人達、喋りだすと止まらないんだから! 早く!」


    「う、うん……わかった」

    「えっ、と……ここが何処だか、見ればわかるでしょ?」


    大泉洋「流し台がある……理科室かな? 合ってるでしょう?」

    藤村D「ブーッ! 違います」

    大泉洋「あーっ、残念! 違ったかぁ!」

    大泉洋「だったら正解は何だい? 何の対決をしようって?」


    「此処は――346プロ内にある、調理室!」

    「料理で対決するから、逃げないでよね!」


    大泉洋「ぃよぉ~っ!」

    パチパチパチパチ!

    大泉洋「良いじゃないの良いじゃないの! 藤村くん、この企画楽しいじゃないの!」

    藤村D「実はね、僕はここが一番憂鬱!」

    大泉洋「うるさいよキミは! 僕なんかここに来るまでずっと憂鬱だったんだから!」

    大泉洋「魔神対決なんかどうだって良いんだよ! 黙って僕の料理する姿を眺めてなさいよ!」

    215 = 187 :

    藤村D「ままま、それじゃあ、ルールの説明をお願いして良いかな?」

    未央「オッケー!」


    未央「此処では、大泉さんとしぶりんに、料理で対決して貰うよ!」

    未央「審査員は、公平を期すために、そっちから誰か一人!」

    未央「こっちからは、私のプロデューサーにお願いしまーす!」


    武内P「どうも、今日はよろしくお願いします」


    藤村D「ああ、これはご丁寧にどうも」

    大泉洋「藤村くん、藤村くん……ちょっと良いかい?」ヒソヒソ

    藤村D「どうした大泉くん、鳩が豆鉄砲食らったような顔して」

    大泉洋「彼は……本当にプロデューサーなのかい?」ヒソヒソ

    大泉洋「実は、殺し屋だったりするんじゃないのかい?」ヒソヒソ

    藤村D「僕も最初はそう思ったんですがね、名刺が本物なので、多分本物です」

    大泉洋「多分じゃ困るんだよ! 下手なもの食べさせたら、殺されるんじゃないかい!?」ヒソヒソ

    藤村D「大丈夫だと思いますよ、多分」

    大泉洋「だから、多分じゃ困るっつってんだろ!? わかんない人だねキミも!」ヒソヒソ

    216 = 187 :

    藤村D「まともなもん食わせりゃ良いでしょう。無理だろうけど」

    大泉洋「あぁん?」カチンッ

    藤村D「良いからとっとと作りなさいよ、クソマズいメシを」

    藤村D「そんでサクッとやられちゃいなさいよ」

    藤村D「そしたら、僕はもうキミの作るメシを食わずに済むようになるから」

    大泉洋「おうおう、言ってくれるじゃないか、ええ?」

    大泉洋「本田ちゃん! こっちの審査員は、藤村くんがやるよ!」

    藤村D「!? おい、待てって! 俺はこの後も対決が控えてるんだぞ!?」

    藤村D「今ここで食べたら、この先不利になっちゃうでしょうが!」

    大泉洋「そんなん知っちゃこっちゃないよ! 良いから食べなさいよ!」

    藤村D「おい、嬉野くん! しめしめって顔でカメラ回してんじゃないぞ!?」


    未央「それじゃあ、審査員は、プロデューサーと藤村さんの二人に決定!」

    未央「対決種目は――ハンバーグ!」


    藤村D「おいおいおいおい! マジで言ってるのかい!?」

    大泉洋「あっははははは! あっはははははは!」

    大泉洋「ぃよぉ~し! 存分に腕をふるって、おみまいしてやるぞぉ~う!」

    217 = 187 :

      ・  ・  ・

    大泉洋「こんばんは、土井善晴です」

    大泉洋「何とですね、魔神対決なのに料理で対決することになりましてね」

    大泉洋「本当に、企画の趣旨がわかりませんよ~」


    藤村D「あっはははははは!」


    大泉洋「というわけでね、次回は料理で対決という事になったんです」

    大泉洋「皆さん、ハンバーグ対決、楽しみにしててくださいね」

    大泉洋「土井善晴でした」


    鈴井貴之「うん! 僕、楽しみぃー! えへへぇ!」


    大泉洋「あっははははは!」

    大泉洋「この馬鹿面をねぇ、次の枠では思いっきり歪めてやるからなぁ!」

    大泉洋「そちらも、乞うご期待!」


    鈴井貴之「えっ!? ちょっと何!? 何も聞いてないんだけど!」

    鈴井貴之「何!? えっ、怖いんだけど! 何!?」


    大泉洋・藤村D「あっははははははは!」


    鈴井貴之「笑いごっちゃないって! えっ……ええっ!?」

    218 = 187 :

    昼寝

    220 = 187 :

    http://www.youtube.com/watch?v=Cowlqpi9Igw

      ・  ・  ・

    大泉洋「ぅおーねがいー! シーンデレラッ、フゥー!」


    藤村D「あっははは! そこまで元気な歌じゃないだろ!」


    大泉洋「フゥ――ッ!」

    大泉洋「はい、というわけで始まりました!」

    大泉洋「まさかの第二夜! いやぁ~っ!」


    鈴井貴之「ねえ、僕の顔を歪めるって何なの?」


    大泉洋「果たして、ハンバーグ対決の行方は!」

    大泉洋「魔神対決は、どうなってしまうのか!」

    大泉洋「そもそも、まだ相手の魔神が何が得意かすら聞いてないぞ!」


    鈴井貴之「どうせクリームとかでしょ? ねえ、ねえってば」


    大泉洋「……っくっくく! それでは、VTRぅ、どうぞ~!」


    鈴井貴之「教えてよぉ~、ねえねえ~」


    大泉洋「っはっはっはっは! さっきからうるさいねぇアンタって人は! っくく!」

    221 = 187 :

      ・  ・  ・


    某年 某月 某日

    都内 346プロダクション内 調理室


      ・  ・  ・


    未央「さあ、遂に始まります、料理対決!」

    未央「ようやく喋るタイミングが来て、私は嬉しい!」

    未央「っていうか、ゲストなのに司会っておかしくない!?」

    未央「いやいや、考えるな、感じるんだ!」


    未央「青改め……‘蒼’コーナー!」

    未央「料理のためにまとめたポニーテールが似合ってるぅ!」


    「そういうの良いから!」


    未央「三代目シンデレラガール!」

    未央「我らがぁ……しぶりーん!」

    藤村D「ぃよぉ~っ!」

    武内P「青いエプロンが……とても、似合っています」

    パチパチパチパチッ!


    「……この仕事、受けるんじゃなかった///」

    222 = 187 :

    未央「続きまして、赤コーナー!」

    未央「衣装室にあったコックコートを……着こなしてる?」


    大泉洋「着こなしてるだろ!? どこ見て言ってんだい!」


    未央「シェフ、大泉~!」


    大泉洋「おぉ~ぅい! いやぁ~っ!」


    藤村D・武内P「……」


    大泉洋「よいしょぉ~っ! 大泉洋でぇ、ございます! やぁ~っ!」


    藤村D・武内P「……」


    大泉洋「おい拍手しろよ! なんで黙りこくってボケーッと見てんだ!」

    大泉洋「駄目だぞ、そういうの! 贔屓、ヨクナイ! オーケー!?」

    藤村D「いや、だってさぁ……渋谷の凛ちゃんと比べたらさぁ」

    大泉洋「比べたから何だってんだい」

    藤村D「こう、ね? 華っていうものがあまりにも違いすぎちゃて」

    藤村D「ねえ、嬉野くん? キミなんか、カメラで撮ってるから余計だろう?」

    嬉野D「そうだねぇ、わかっちゃいたけど差があるよねぇ」

    大泉洋「はーはー、なるほどそうかそうか」

    大泉洋「僕の方が、華がありすぎて思わず言葉を失ってしまったと、そういう訳だね?」

    藤村D「あっははははは! そっちじゃねえよ! っかっかか!」

    223 = 187 :

    未央「それじゃあ、両者出揃った所で!」

    未央「対決に向けての、コメントを聞かせて貰っちゃおうかな!」


    「えっ? ええと……そうだね」

    「料理はそんなに得意じゃないけど、精一杯頑張るよ」

    「やっぱり、作る以上は……美味しい、って言ってもらいたいし」


    未央「うんうん! それから?」


    「それから!? え、ええと……ちょっと、何そのフリ!?」

    「ぷ、プロデューサーは、ハンバーグが好物って聞いたことがあって」

    「だから、その……絶対、負けないから」


    未央「か~ら~の~!?」


    「もう良いでしょ!?」


    藤村D「ぃよぉ~っ! 何とも素晴らしいコメントじゃあないですか!」

    武内P「はい……とても、楽しみです」

    パチパチパチパチッ!


    「何なの、もうっ!///」

    224 = 187 :

    未央「それに対して、シェフ!」

    未央「現在の意気込みをどうぞ!」


    大泉洋「料理というものはねぇ、そんなに甘っちょろいものじゃないんです」

    大泉洋「私達プロにとってはね、美味しいと言われるのは、当り前の事なんですよ」

    大泉洋「そこから一歩踏み込んだ所にあるのが、私の料理なんです」


    未央「一歩踏み込むって……どんな感じに?」


    大泉洋「どんな感じ!? ん~、そうだねぇ」

    大泉洋「やはり、新しいものに出会ったというサプライズ」

    大泉洋「そして、手に汗握るようなアドベンチャーといった所でしょうか」


    未央「アドベンチャー!?」


    藤村D「おいおい! 君は、僕らをどこへ連れて行く気だよ!?」

    武内P「対決種目は、ハンバーグのはずですが……!?」


    大泉洋「どこが良いですか?」

    大泉洋「アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ……アラスカ、マレーシア……喜界島」

    大泉洋「どこでも、好きな所を選んでくださって結構ですよ」


    藤村D「あっははははは! 最後だけやけに規模が小さくなりましたねぇ!」

    225 = 187 :

    藤村D「それじゃあ、時間も押してるということで早速!」

    武内P「はい、そうですね」

    武内P「あと一時間後には、ここを使用する予定があるそうですから」


    大泉洋「何ぃ!? 残り一時間しか無いってかい!?」


    武内P「え、ええ……年少組の方達が、料理の練習をしたいそうで」


    大泉洋「料理の練習!? れっ、練習のために、空けなきゃいけないってか!」

    大泉洋「だったら良いよ! 僕が、そのチビっ子達の面倒もまとめて見てやろうじゃないの!」

    大泉洋「僕の腕前を見ることこそがね、上達への一番の近道になりますから!」

    大泉洋「一流のシェフはね、一流の師匠にもなるんですよ、わかりますか?」


    藤村D「お前を参考にしたら、いつまで経っても作り終わらなくなっちまうじゃねえか」

    藤村D「バカな事言ってねえで、とっとと始めろっつの」


    大泉洋「何だ、その口の聞き方は? 良いのか? おみまいするぞ!」


    藤村D「本田ちゃん、本当に時間ないから始めちゃって」

    藤村D「あいつに構ってたら、いつまで経っても始まりすりゃしねえ」


    未央「それじゃあ……よーい、スタート!」


    大泉洋「おいおいおい、そんな慌ただしいスタートがあるかい!?」

    226 = 187 :

      ・  ・  ・

    30分後


    大泉洋「……!」

    「……!」


    藤村D「いやぁ~、お二人とも、真剣ですなぁ」

    未央「そうですなぁ~」

    藤村D「テレビと言うことを忘れているかのような集中っぷりですなぁ」

    未央「そうですなぁ~。私が話しかけても、全然相手してくれないんだもん」

    藤村D「いやぁ~、これは困りましたなぁ~!」

    藤村D「おい! お前ら喋れってぇ! この30分、全然使える所がないぞ!?」


    大泉洋「ギャーギャーうるさいんだよ、キミ達は!」

    大泉洋「こっちゃ真剣に対決してんだから、黙って見てないさよ!」

    大泉洋「時間が無いっつーから、こっちも喋る暇が無いんでしょうが!」

    大泉洋「僕だってね、小粋なトークを交えながらやりたかったよ! 何なのさ!」

    「……!」


    藤村D「おっほほほ!……怒られちゃいましたなぁ」

    未央「……しぶりんに至っては、完全に無視ですなぁ」

    武内P「……」


    大泉洋「……!」

    「……!」

    227 = 187 :

    藤村D「それじゃあ、ちょっと渋谷の凛ちゃんについてお話でも」

    未央「おっ! ふじやん、無理矢理使える所を作るつもりですな?」

    藤村D「あっはは、わかりますか?」

    未央「わからいでか、ってやつですよ!」

    藤村D「じゃあじゃあ、早速お話を聞いてまいりましょう」


    藤村D「プロデューサーさん、彼女はどんなアイドルですか?」

    武内P「そう、ですね……とても、素晴らしいアイドルです」


    「……」ピタッ!


    藤村D「具体的には、どのような所が」

    武内P「ルックス、ダンスも高い水準なのは勿論ですが……特筆すべきは、歌唱力でしょうね」

    武内P「そして――笑顔です」

    武内P「彼女の笑顔は、夜空に煌めく星のように、キラキラと輝いています」

    藤村D「星のように! それはまた、メルヘンですなぁ~!」


    「……///」


    未央「ちょっと、しぶりん! 完全に手が止まってるけど!?」


    大泉洋「よぉ~し、良いぞぉ藤村くん! その調子だぁ~!」

    大泉洋「これは対決なんだぁ! そうやって、ガンガン相手を妨害していけぇ~!」


    武内P「っ!?」

    藤村D「あっはははは! 別に、そんな企みがあったわけじゃありませんよ!」

    228 = 187 :

    大泉洋「――よし! 焼きます!」


    未央「おっ! シェフ大泉、そうこうしてる内に焼きに入りますね!」

    藤村D「良いぞぉ大泉くん! キミにしては、奇跡的なスピードだよ!」

    武内P「待ってください、あれは……」


    大泉洋「チキンを焼きます!」


    藤村D・未央「チキンを!?」

    藤村D「しぇしぇ、シェフ!? ハンバーグ対決で、何故チキンを!?」

    未央「うわうわうわ! 本当に、チキンを焼く感じじゃん、あれ!」


    大泉洋「対決の献立はハンバーグ、それは勿論わかっていました」

    大泉洋「ですが、それだけでは、サプライズとは言えません」

    大泉洋「驚いたでしょう? 僕が、チキンを焼くって聞いて」


    藤村D「そんなの、驚くに決まってるじゃないの! 何考えてんだこのバカ!」

    藤村D「キミの手際でね、間に合うわけが無いんだよ! わかってんのか!?」

    藤村D「ハンバーグで対決するんだよ! ハンバーグでぇ!」


    大泉洋「間に合うか、間に合わないか」

    大泉洋「そこが……アドベンチャーです」


    藤村D・未央「あっははははははは!」

    229 = 187 :

    大泉洋「――いざ!」

    ジュウウウッ!


    藤村D「あーあー! 本当に焼き始めちゃったよ!」

    未央「今チキンを焼いてると、時間的に厳しいよね?」

    藤村D「厳しいよ! だって、チキン焼かなくても厳しいんだもの!」

    未央「いやー! この勝負、うちのしぶりんが貰っちゃったかな?」

    藤村D「どうすんだよ、大泉くん! こんな事言われてるぞ!?」


    大泉洋「フランベします」


    藤村D「チキンの事は良いんだってぇ! ハンバーグを焼けよ、ハンバーグをよぉ!」

    未央「あっははははは! あっははははは!」


    大泉洋「チキンが焼き終わったら焼くよ!」

    大泉洋「ハンバーグだけじゃ、物足りないかも知れないでしょう!?」

    大泉洋「あんまりハンバーグハンバーグ言ってるようならキミ、アレだぞ!?」

    大泉洋「ハンバーグに練り込んでフライパンでジュウジュウ焼くからな!?」


    藤村D・未央「あっははははは!」

    230 = 187 :

    大泉洋「よし、やるぞ!」

    大泉洋「良いな! ちゃんと撮っとけよ、うれしー!」


    藤村D「アイツ、何でもフランベすりゃ良いと思ってんだ」

    未央「あー、でもさ、そういうのちょっとわかる」

    武内P「そう……ですね」

    武内P「フランベしている姿は……とても、絵になりますから」


    「……」


    大泉洋「……!」

    …トプトプッ

    大泉洋「……!」

    ボォォウッ!

    大泉洋「おぉう! ふーっ! ふーっ!」

    大泉洋「撮れたかい!? きっちり撮れたかい!?」


    嬉野D「まあ、撮れたよ」


    大泉洋「まあ、って何だよ!? 撮れてなきゃ困るぞ!」

    大泉洋「なあ、そうだろう藤村くぅ~ん! 欲しかった、良い絵だよ!」


    藤村D「いやぁ~! ありがたいですなぁ!」

    藤村D「良いからさっさとハンバーグ焼けよ!」


    「……」

    231 = 187 :

    「――焼くよ」


    未央「良いペースだよ、しぶりん! 順調順調!」

    藤村D「焼く前からわかりますなぁ、ありゃ絶対美味しいやつだよ」

    武内P「そうですね……とても、楽しみです」


    「……!」

    ジュウウウッ!


    未央「あっ、合いびき肉の焼ける良い匂いが」

    藤村D「そうだねぇ、鳥の焼ける匂いとは全然違うねぇ」

    武内P「後は、焼き上がるのを待つだけ、ですね」


    「フランベするから」


    藤村D・未央・武内P「!?」

    未央「ちょっ、ちょっとちょっとしぶりん!? 何言ってんの!?」

    藤村D「大丈夫なんですか!? 彼女、フランベ出来るんですか!?」

    武内P「渋谷さん、待ってください! それは、あまりに危険すぎます!」


    「フランベするから!」

    「目を離さないで、ちゃんと見ててよね!?」


    武内P「渋谷さん! 落ち着いてください、渋谷さん!」

    藤村D「危なっかしくて目が離せないですよ!?」

    232 = 187 :

    「フランベしてる姿、絵になるんでしょ!?」

    「良いから、黙って見てて!」


    武内P「いえ、あの、しかし……!?」


    「――行くよ」

    「蒼い風が……駆け抜けるように!」

    トプトプトプトプトプッ!


    未央「入れすぎ入れすぎ! フライパンがヒッタヒタじゃんか!」

    藤村D「おいおいおいおい! ありゃヤバいぞ!」

    武内P「待ってください! やめてください、渋谷さん!」


    「南無三!」

    ボォォォオオオオオオッ!


    藤村D・未央・武内P「うわぁ――っ!?」


    「絵になってるでしょ!? ねえ、プロデューサー!」

    ボォォォオオオオオオッ!

    233 = 187 :

      ・  ・  ・

    藤村D「――はい! という訳でぇ!」

    未央「いやー、なかなか熱い戦いになりましたなぁ!」

    藤村D「そうだねぇ。僕も、あんな戦いになるとは思ってもみなかったから」

    未央「私も、普通にハンバーグの味比べで済むと思ってたよ」

    藤村D「そりゃあ考えが甘いよ。魔神の僕だって、そこまで甘くはないさ」

    未央「あっちゃ~っ! 未央ちゃん、考えが甘かったか~!」


    藤村D・未央「おう、そこのバカ共!」


    大泉洋「……キミ、呼んでるぞ?」

    「……何が? ごめん、ちょっとわからないかな」


    藤村D「バカ共だっつってんでしょうが! ちゃんと聞いとけ、スズムシ!」

    未央「あのね!? 二人共、ハンバーグ対決だよ!?」


    大泉洋「そんなのわかってますよ、当り前でしょう?」

    大泉洋「こちらが、本日のメニュー」

    大泉洋「照り焼きチキンと……牛と豚のユッケでぇ、ございます!」


    「私は、ちゃんとハンバーグだから」

    「かなり本格的な感じになっちゃったけど……まあ、悪くないよね」

    「……炭風ハンバーグ、和風おろしソース」


    藤村D「ハンバーグじゃねえじゃねえか!」

    未央「炭風っていうか、炭じゃん! ソースをかけた意味、ある!?」

    234 = 187 :

    藤村D「お前、ちゃんと話聞いてたのか!?」

    藤村D「ハンバーグ対決なのに、なんでチキン焼いて時間使い切ってんだよ!」

    藤村D「それにユッケったって、ただひき肉こねただけだろう!?」

    藤村D「そんなもんユッケだなんて、ユッケに謝れよ!」


    大泉洋「うううおいじょいそいそいそ~っ!!」

    大泉洋「時間があれば僕だってハンバーグまで焼けたんだよ!」

    大泉洋「人がせっかくね、チキンまで焼いたってのに何だいその言い草は!」

    大泉洋「こっちゃ、君たちを楽しませようと思って必死に頑張ったんだ!」

    大泉洋「頑張った結果、ハンバーグがユッケになったの! そうでしょう!?」

    大泉洋「それなのにユッケに謝れだなんて、失礼極まりないねキミって奴は! えぇ!?」

    大泉洋「大体ね、時間がカツカツなのがおかしいんだよ! 僕がシェフなんだぞ!?」

    大泉洋「もっと八時間くらい貸し切ってやんなさいよ! 時間がかかるのわかってんだろ!?」


    藤村D「す、すみません……言い過ぎました」


    大泉洋「バカじゃないの!? 本当、バカじゃないの!?」

    大泉洋「わざわざ北海道からやって来てだ、突然料理しろって言われてだ!」

    大泉洋「そんな中必死にやって、この仕打ったら無いよ!」

    大泉洋「見なさいよ、此処どこだと思ってるの! 通路だよ!?」

    大泉洋「チビっ子達が来るってんで、時間より早く撤収して通路での収録だよ!?」

    大泉洋「こんな扱いあるかい!? っくくく!」


    藤村D「おっ、やはり笑顔が一番の調味料ですなぁ」


    大泉洋「笑うしかないから笑ってんだ、こっちは!」

    235 = 187 :

    「じゃあ……この勝負は、私の勝ちって事で良いかな」

    未央「何言ってんの、しぶりん!?」

    「だって……一応、こっちはハンバーグだし」

    未央「ハンバーグじゃないじゃん! 炭じゃん! 食べ物ですらないよ!」

    「……プロデューサー」

    武内P「……すみません、渋谷さん。それは、流石に……」


    「逃げないでよ! アンタ、私のプロデューサーでしょ!?」


    武内P「っ!?」

    「フランベしてる姿、絵になってたでしょ!?」

    武内P「そ、それは……はい」

    「皆困ってるようだったから、フランベしたの! わかるでしょ、ねえ!?」

    武内P「は、はい……それは、勿論」

    「なのに、すみませんって何!? 納得できない! どうして謝るの!?」

    武内P「で、ですが……それは、ハンバーグとは」


    「食べてよ」


    武内P「えっ?」

    「悪いと思ってるなら、言葉じゃなく行動で示して!」

    武内P「……!?」

    236 = 187 :

    大泉洋「おい、藤村くん。彼が、アレを食べたらどうなるんだい?」

    藤村D「そりゃあ、判定に入る事になるね」

    大泉洋「ふむふむ、なるほどぉ~」

    藤村D「僕はどっちも食べる気は無いから、判定不能」

    藤村D「だけど、彼が渋谷の凛ちゃんのを食べたら……」

    大泉洋「彼女の不戦勝、っちゅう形になる訳だ」

    藤村D「どうしようねぇ、大泉くん。こりゃあ、大ピンチだよ」

    大泉洋「そうだねぇ~。もしそうなったら、男らしく負けを認めるしか無いね」

    藤村D「先に一本先取される、厳しいスタートになっちゃうねぇ~」


    武内P「!? 待ってください!」

    武内P「あのっ……私に、これを食べろと!?」

    「これ、って何!? ねえ、何その言い方!?」

    武内P「すっ、すみません! 言い方を間違えました!」


    大泉洋「じゃあ、視聴者の皆さんには申し訳ないけれどもだ」

    大泉洋「さすがにあの様子を放送し続けるのはマズイだろうから」

    藤村D「そうだねぇ。まずは、我々の一敗!」

    大泉洋「という事で、次の対決に進ませて貰うよ? 良いね?」

    大泉洋「ぃよぉ~し! 本田ちゃん、次行こう、次!」

    未央「……そうだね! まだまだ、戦いは続くんだし!」


    武内P「待ってください! あの、た、助けてください!」

    「ふざけないでよ! 助けてくださいって、何!?」

    237 = 187 :

    ごはん

    238 = 190 :

    勝手に撮られたものを無断で放送されてるだけ

    239 = 187 :

      ・  ・  ・

    大泉洋「いやぁ~、我々はえらいもんを見ちゃったねぇ」

    藤村D「っかか! そうだねぇ、えらい剣幕だったねぇ!」

    大泉洋「彼らはアレかい? いつもあんな感じなのかい?」

    未央「うーん……たまに?」

    大泉洋「なるほど、たまにかぁ」

    大泉洋「落ち着いたら、彼らにちゃ~んと言ってやんなさい」

    大泉洋「ケンカしちゃノー! 傍から見てて、あんなに見苦しいものは無いから!」

    藤村D「あっははははは! そうだねぇ、大泉くん! その通りだぁ!」

    嬉野D「それをカメラで撮らなきゃいけないこっちの身になってご覧なさいよ」

    大泉洋「……嬉野くん、今日はここぞとばかりに喋るねえ」

    大泉洋「いつもは半分寝ながらカメラ回してる癖して、今日は元気じゃないか」

    嬉野D「何ぃ~?」

    藤村D「ほらほら、ケンカはやめなさいってば。見苦しいぞ、二人共~!」

    大泉洋「はぁ? 見苦しいのはキミの方だろう?」

    大泉洋「キミみたいなデブは一人でだって見苦しいんだから、ケンカなんかしたら余計だぞ?」

    藤村D「あっはははははは! 言うじゃねえか、このヘッポコタレントが」

    大泉洋「あっははははは!」

    240 = 187 :

    大泉洋「キミ、言うに事欠いてヘッポコって言ったね!?」

    藤村D「ああ、言ったともさ。ねえ、キミもそう思うだろう?」

    未央「えっ? うーん、まあ……そこそこ?」

    大泉洋「そこそこ!?」

    藤村D「あっははははははは! っかっかっかっか!」

    大泉洋「視聴者の皆さん、お聞きになりましたか!?」

    大泉洋「この大泉洋をそこそこヘッポコだなんて言うアイドルがここに居ますよ!」

    未央・藤村D「あっはははははは!」

    大泉洋「やっぱり藤村くんが呼んだゲストだ、本当に見る目ってものが無い!」

    大泉洋「僕がヘッポコだとしたら、キミなんか三流だぞ!? 三流アイドル!」

    未央「さっ、三流!? 私、三流アイドル!?」

    藤村D「大泉さん、違いますよ! この子は、三は三だけど、三流じゃあないんですよ!」

    大泉洋「? 藤村くん、そりゃ一体どういう事だい?」

    藤村D「ねっ! そうですよね! 三は三でもぉ~?」


    未央「……?」


    大泉洋「あっははははは! わかってないじゃないの!」

    藤村D「ほら、あるでしょう! 三は三でもぉ~!?」


    未央「……ミツボシ?」

    未央「! 三は三でも、三ツ星アイドルだよ!」


    大泉洋「いや~、こら三流だ。三つ星があっても、全部流れちゃってるやつだ」

    藤村D・未央「あっはははははは!」

    241 = 187 :

    大泉洋「ところで本田ちゃん、僕らは一体どこへ向かってるんだい?」

    未央「そりゃあ勿論、次の対決相手の所だよ」

    大泉洋「なるほどなるほど……次は、一体どんなしょっぱいアイドルが待ってるのかな?」

    藤村D「おい! だから、そういう事言うなっての!」

    大泉洋「そうは言うがね藤村くん、さっきの対決の内容を思い出してご覧よ」

    大泉洋「ありゃあひどいもんだよ? まともに戦ってないんだもの」

    藤村D「あぁん!? お前がチキン焼いてたのも原因だろ!?」

    大泉洋「おっ、なんだやるか? 良いぞぉう、ここで僕らが対決したって!」

    未央「まあまあ、次の相手はちゃんとして……」

    大泉洋・藤村D「……」


    未央「次も勝たせて貰うよ!」

    未央「次に待ってるのは、346の、4!」

    未央「四代目、シンデレラガールだからね!」


    大泉洋「いや、そりゃあ良いんだけどさ」

    大泉洋「キミ、今ちゃんとして……って、言いかけて、やめたね? そうだね?」

    藤村D「あれ? 四代目は、スケジュール空いたのかい?」

    未央「一応、そのはずなんだけど……多分、居ると思うよ」

    大泉洋「おいおいおいおい! せめて、居るか居ないか位ハッキリさせときなさいよ!?」

    242 = 187 :

      ・  ・  ・

    大泉洋「さぁー! というわけで、四代目は居るのか!」

    大泉洋「噂によれば、かなりテキトーなアイドル!」

    大泉洋「果たして、勝負の行方は!」

    大泉洋「今の私達ですら、どうなるかわかっておりません!」


    鈴井貴之「えっ? もう、対決は終わったんですよね?」

    鈴井貴之「今わかってないって、おかしくありませんか?」


    ??「和菓子~和菓子はいらんかね~」


    大泉洋「おおっ! あんな所に、旅の和菓子売りさんが!」

    大泉洋「おーい! 一つくださ~い!」

    鈴井貴之「待ってくださいよ、大泉さん! 今、女性の声じゃなかったですか!?」

    大泉洋「何がですか?」

    鈴井貴之「さっきからチラチラ見えてたんですが、安田さんじゃ!?」

    大泉洋「ありませんねぇ~! いぇっへっへっへっへっ!」


    周子「は~い、お待ちどうさま~」


    大泉洋「いよおっ! こりゃあ、アンコたっぷりで美味そうな八ツ橋だ~!」

    大泉洋「って、あれえっ!? キミは、四代目シンデレラガールの!」


    周子「塩見周子。シューコって呼んでいいよ」


    鈴井貴之「……!」←察した

    243 = 187 :

    大泉洋「まさか、ここまで乗り込んでくるとは! くっそぉう!」

    鈴井貴之「大泉さん、大泉さん」

    大泉洋「やいやい! 一体、何をしにここまで来たってんだ!」


    周子「ふっふっふ~」

    周子「対決が、全部ホームじゃこっちに有利過ぎるからね」

    周子「シューコは、ちょっとブラリと対決しにきたんだー」


    大泉洋「あんな事言ってますよ、ミスター! どうしますか!?」

    鈴井貴之「ふふふ、はい、そうですね……!」

    大泉洋「やいやい! 対決ったって、何で対決しようってんだ!」


    周子「そっちのホームだけど、種目はこっちで決めさせて貰うよん」

    周子「あたしの実家――ホームの和菓子屋で作ってる、これ」

    周子「八ツ橋で勝負、ってのはどう?」


    鈴井貴之「いや! それはちょっと!」

    大泉洋「面白い! 望む所だぁ! ねえ、ミスター!」

    鈴井貴之「いや! 見てくださいよ大泉さん! アンコたっぷりですよ!?」

    大泉洋「んん、どれどれ?……うわぁ~、こりゃ甘いぞ~、っくっくっく!」

    鈴井貴之「相手は、当然藤村さんが務めるんですよね!?」


    藤村D「ミスター、申し訳ない! 僕ね、さっきお土産でいっぱい食べちゃったの」

    藤村D「だからねぇ、ちょっと対決するにはコンディションが整ってないわけさ」


    鈴井貴之「あー……あはーはーはー!」

    244 = 187 :

    藤村D「いや、でもねミスター! この八つ橋、美味しいの!」


    鈴井貴之「あー、そうなんですね?」


    藤村D「ねっ! 君たちも、さっき食べた時美味いって言ってたよね!」

    大泉洋「そうだねぇ~、さっきのアンコ無しの八ツ橋は美味かったねぇ」

    嬉野D「うん、確かに美味かった」

    周子「ありがとうございます~。対決しに来た甲斐があったわー」


    鈴井貴之「ん? ちょっと待ってください?」

    鈴井貴之「今、アンコ無しの八ツ橋って仰っしゃりませんでしたか?」


    藤村D「言いましたよ? あまりにも美味しいもんだから、全部食べちゃった!」

    大泉洋「そうなんですよ、ミスター。カメラ回ってねえのに、バクバク食いやがって」

    藤村D「ほんのりとした、優しい甘さでね。あれなら、甘いものが苦手な人もいけますよ」

    大泉洋「おお、確かにそうだねぇ。でもだ! そんな事は関係ないよ、藤村くぅん!」

    藤村D「そうだねぇ、大泉くん! 何たってミスターって人はだ!」

    大泉洋「甘いものには目がないもの!」


    鈴井貴之「……ふっふ、そうですねぇ!」


    大泉洋・藤村D「あっははははははは!」

    245 = 187 :

    鈴井貴之「おかしいと思ったんだよなぁ!」

    大泉洋「えっ? ミスター、何か異変を感じてらしたんですか?」

    鈴井貴之「いやね、やけに皆が昼ご飯を食べるのを止めるものだからね?」

    鈴井貴之「何かあるだろうなぁとは思ってたんですが、こういう事か~!」

    大泉洋「あっはははは! つまり、今のミスターは!?」

    鈴井貴之「腹ペコでぇーす!」

    大泉洋「ベストコンディション! ミスター、コンディションは万全です!」

    鈴井貴之「もう、いっくらでも食べられちゃう! どんと来い、甘いもの!」


    周子「そうなん?」

    周子「なら、この大箱で勝負といきますかー」


    鈴井貴之「!?」

    大泉洋「待ってください!? ひのふの……おおぅ、いっぱいありますねぇ!」

    鈴井貴之「! そうですよ! これだけ食べたら、アイドルの方は大変でしょう!?」

    大泉洋「確かにそうだ! さすがミスター、敵とは言え女性への気遣いが心憎い!」


    藤村D「じゃあ、彼女の分は僕が半分食べる事にしましょうか」

    藤村D「それで良いですね、ミスター?」


    鈴井貴之「どういう事ですか!?」

    246 = 187 :

    大泉洋「おっ、こうやって女性の前でいい格好をしようとするぅ! 嫌らしい男だねぇ!」

    藤村D「と、言いますかね。さっきから味が気になって気になって仕方なかったんですよ、実は」

    鈴井貴之「さっきいっぱい食べたって言ってたじゃないですか、藤村さん!」

    藤村D「ままま、甘いものは別腹ってやつですよ」

    大泉洋「んな事言ったら、アンタ一体いくつ腹があるかわかりゃしないでしょうに」

    藤村D「甘いものを目の前にしてねぇ、食べないって選択肢はないもの」

    藤村D「しかもアンコですよ? 食べるに決まってんだろ、そんなもん」

    大泉洋「あっははははは! この人滅茶苦茶言ってるぞ、オイ!」


    周子「はい、どうぞー」


    藤村D「いただきまぁーす!……うん、美味い!」

    大泉洋「どれどれ、それじゃあ私も一つ……うん、美味い!」


    周子「ミスターも、どうぞー」


    鈴井貴之「!?」

    大泉洋・藤村D「あっはははははは! っかかあっははははは!」

    鈴井貴之「おかしくありませんか!?」

    大泉洋「いやいやミスター! 対決前に、味を知っておくのは重要ですよ!」

    藤村D「敵に塩を送るならぬ、敵に砂糖を送るなんて、さすがはシンデレラですなぁ!」

    鈴井貴之「……あははー、そうですねぇ」


    鈴井貴之「それじゃあ、塩見さんの所の甘味を味見しちゃおうかな!」


    大泉洋「出ましたよぉ! ミスター、絶好調です!」

    247 = 187 :

    鈴井貴之「それじゃあ……いただきますね」

    周子「はーい、召し上がれー」


    大泉洋「気をつけてくださいミスター!」

    大泉洋「見た目の割に、結構ズッシリきますよ!」

    藤村D「そうかい? 僕は、あれならあとふた箱はいけるよ」

    大泉洋「そりゃキミの場合だろう?」

    大泉洋「ミスターは人なんだ、キミみたいなカブトムシと一緒にすんじゃないよ」


    鈴井貴之「あむっ……んんー!」パッ!


    大泉洋「おっほほほ! 一口でいきましたねぇ!」

    藤村D「かなりご満悦じゃないですか、ミスター!」


    鈴井貴之「んっ……やっぱり、甘いものは最高だねー!」

    周子「そう? なら、もう一つどうぞー」

    鈴井貴之「!? もう一つ!?」


    大泉洋・藤村D「あーっはっはっははは! あはっはっはっは!」


    周子「遠慮しなくて良いからねぇ。まだまだ沢山あるから」

    鈴井貴之「頂いちゃっても良いんですか? いやぁ、さすがに悪いなぁ!」

    周子「どんどん食べて食べてー」

    鈴井貴之「それじゃあ……遠慮せず、頂いちゃおうかな!?」


    大泉洋「恐るべし、シンデレラガール四代目! 恐るべし、塩見周子!」

    大泉洋「対決が始まる前だと言うのに、ミスターは既にやられっぱなしだ!」

    248 = 187 :

    鈴井貴之「あむっ……んんー!」パッ!


    大泉洋・藤村D「あっははははははは!」

    大泉洋「ミスター、嬉しそうだ!」

    大泉洋「あまりの嬉しさに、目には涙が滲んでいるぞ!」


    周子「んー、そこまで喜ばれると、対決って気分じゃなくなるわー」

    周子「というわけで、ルール変更しても良い?」


    大泉洋「おおっと! 乗り込んできたというのに、ホーム感を漂わせる四代目!」

    藤村D「とりあえず聞きましょうじゃあないですか」

    大泉洋「そうですね、我々に不利なルールだったら、却下しますけどね」

    大泉洋「それで、変更したルールってのは、どんなもんになるんだい?」


    周子「ミスターが、このふた箱を食べきったら勝ち」


    鈴井貴之「!? んー! んんー!?」


    大泉洋「ミスター、こう言ってますがどうしますか!?」

    鈴井貴之「んんー!?」フルフル!

    大泉洋「よぉーし! 望む所だ! ペロッと食べきってやる! と申しております!」

    鈴井貴之「んんんー!?」フルフル!

    大泉洋「何!? 足りない!? よぅし、もう一箱持ってきなさい!」

    鈴井貴之「んふーっ……!?」


    大泉洋・藤村D「あっははははははは!」

    249 = 187 :

    大泉洋「いやぁ、良かったね藤村くん! これで1勝1敗だぁ!」

    藤村D「くっくっく! 大泉さん、まだミスターは戦ってますが!」

    大泉洋「バカ言っちゃいけないよ、もう勝ったようなもんじゃないか!」

    鈴井貴之「……」フルフル!

    大泉洋「ほら見なさい。ミスターも、弱気になるなと言ってるぞ?」

    藤村D「ああっ、すみませんミスター! 私としたことが!」

    大泉洋「しかしだ、やはり感謝はしなきゃあいけないね?」

    大泉洋「ありがとう、四代目! わざわざ勝ちを譲りに来てくれるとは!」

    周子「ん? ええよー、シューコちゃんは優しいからねー」

    大泉洋「聞きましたか藤村くん、ありがたいねぇ~」

    藤村D「そうだねぇ、ありがたいねぇ~」

    大泉洋「ほら、ミスターもお礼を言いなさいよ」

    鈴井貴之「……え゙っ?」

    大泉洋「勝ちを譲ってくれた上に、甘いものを食べさせてくれてありがとうって!」

    藤村D「あっははははは! そうだ、その通りだぁ!」


    鈴井貴之「……どうもありがとうね」

    周子「お礼なんて良いから、どんどん食べなー」


    大泉洋・藤村D「あっははははは!」

    大泉洋「また来週ぅっ!」


    鈴井貴之「あの……本当に、全部食べなきゃ駄目ですか?」


    大泉洋「当たり前だろう!?」

    大泉洋「うれしー、ちゃ~んと食べきるまでVは止めるなぁ!」

    250 = 187 :

      ・  ・  ・

    大泉洋「いやぁ~! 激しい戦いだった!」

    藤村D「そうだねぇ、大泉くん! 激しかったねぇ!」


    未央「えっ、と……なんか、ごめんね?」

    大泉洋「ん~、どうした本田~、何を謝ってるんだ~?」

    大泉洋「謝るならね~、そこに居るバカディレクターが謝るべきなんだぁ~」

    大泉洋「そうだろう~? ええ~、藤村くぅ~ん」

    藤村D「しょうがねえだろ、だって居ねえっつうんだもん」

    大泉洋「本田ちゃ~ん、キミはこういう大人になっちゃあ、いけないぞぉう?」

    大泉洋「自分の不手際でね、企画の趣旨である対決が出来ないってのにだ」

    大泉洋「謝る所か、しょうがねえってぇ開き直る始末さ」

    大泉洋「その結果アレだよ、あ~んなクソみたいな小芝居で済まそうってんだから」

    藤村D「後で編集して対決するって言ってんだろう」

    大泉洋「それで勝った体で進めようって、そんなのあるかい!?」

    大泉洋「1勝1敗なら最終戦が盛り上がりますね、じゃないんだよ!」

    大泉洋「後撮りするならだ! 次が2戦目で、その後撮りが最終戦になってるだろう!?」

    藤村D「それじゃあ、僕の魔神対決が前座になっちゃうじゃないの!」

    大泉洋「ど~だって良いってんだよ、そんなのは!」

    大泉洋「そもそも、その相手の魔神が何が得意かだって、まだ聞いてねんだから!」

    藤村D・未央「あっはははははは!」

    藤村D「そうですね! そう言えばそうでしたね! あっはははは!」


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