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元スレ男「ずっと前から好きでした!」 後輩「……誰?」
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つまり男レベルの変態になればこんな可愛い女の子と付き合えるのか
ちょっと変態を学んでくる
ちょっと変態を学んでくる
>>455
どうやったらそうなるのか…1、2カップ成長したくらいだろ
どうやったらそうなるのか…1、2カップ成長したくらいだろ
後輩「お待たせしました」
男「おかえり。次は雑貨屋だっけ?」
後輩「はい。香水を買おうかと」
男「香水かあ。僕も一緒に買おうかな」
後輩「私は選びませんからね」
男「えっ……」
後輩「はあ……わかりました。私が選んであげますよ」
男「いいの!?」
後輩「そうしないと、先輩が川に飛び込みそうなんですもん」
男「大袈裟だなあ……。そんなことしないよ」
後輩「私が選ばないと宣告した時の先輩の表情の方が、よっぽど大袈裟でしたけどね」
男「おかえり。次は雑貨屋だっけ?」
後輩「はい。香水を買おうかと」
男「香水かあ。僕も一緒に買おうかな」
後輩「私は選びませんからね」
男「えっ……」
後輩「はあ……わかりました。私が選んであげますよ」
男「いいの!?」
後輩「そうしないと、先輩が川に飛び込みそうなんですもん」
男「大袈裟だなあ……。そんなことしないよ」
後輩「私が選ばないと宣告した時の先輩の表情の方が、よっぽど大袈裟でしたけどね」
雑貨屋
男「ねえねえ、お揃いにしない?」
後輩「香水がお揃いのカップルなんて気持ち悪いです」
男「……」
後輩「だから、その表情が……」
男「……ねえダメ?」
後輩「だ、ダメです……」
男「どうしても……?」
後輩「もう! 母性本能をくすぐるような顔をするのはやめてくださいよ! 思わず屈してしまいそうになるでしょう!?」
男「ねえねえ、お揃いにしない?」
後輩「香水がお揃いのカップルなんて気持ち悪いです」
男「……」
後輩「だから、その表情が……」
男「……ねえダメ?」
後輩「だ、ダメです……」
男「どうしても……?」
後輩「もう! 母性本能をくすぐるような顔をするのはやめてくださいよ! 思わず屈してしまいそうになるでしょう!?」
後輩「そもそも、先輩の香水は既に決めているのです!」
男「そうなの?」
後輩「これです」
男「……これ、いま使ってる香水と一緒なんだけど」
後輩「そうですよ。貴方は変える必要がないのです」
男「いやでも……」
後輩「私から安らぎを奪いたいのですか?」
男「……もっと、ストレートに言ってくれればいいのに」
男「そうなの?」
後輩「これです」
男「……これ、いま使ってる香水と一緒なんだけど」
後輩「そうですよ。貴方は変える必要がないのです」
男「いやでも……」
後輩「私から安らぎを奪いたいのですか?」
男「……もっと、ストレートに言ってくれればいいのに」
男「わかった。これにする」
後輩「それがいいでしょう」
男「後輩はどれにするの?」
後輩「妹さんからオススメされた物にしようかと」
男「……あいつから?」
後輩「なんでも、百合の香りがするらしいのです」
男「そんなものは捨ててしまえ」
・
・
・
同時刻 体育館
妹「!」ビクッ
部長「どうしたの?」
妹「な、なんでもないです……」
部長「ならいいけど。試合中によそ見しちゃダメだよ」
妹「はい……」
妹(いま感じた殺気はなんだったんだろう……?)
後輩「それがいいでしょう」
男「後輩はどれにするの?」
後輩「妹さんからオススメされた物にしようかと」
男「……あいつから?」
後輩「なんでも、百合の香りがするらしいのです」
男「そんなものは捨ててしまえ」
・
・
・
同時刻 体育館
妹「!」ビクッ
部長「どうしたの?」
妹「な、なんでもないです……」
部長「ならいいけど。試合中によそ見しちゃダメだよ」
妹「はい……」
妹(いま感じた殺気はなんだったんだろう……?)
審判「チャージドタイムアウト」
副部長「あー、疲れた」ギュウ
妹「あ、あの……」
副部長「ねえ、後で抱かせてくんない?」
部長「いま、抱きしめてるじゃん」
副部長「ばーか。そういう意味じゃねえよ」
部長「あはは。だよねー」
妹(……いま、20点差で負けてるんだよね?)
副部長「あー、疲れた」ギュウ
妹「あ、あの……」
副部長「ねえ、後で抱かせてくんない?」
部長「いま、抱きしめてるじゃん」
副部長「ばーか。そういう意味じゃねえよ」
部長「あはは。だよねー」
妹(……いま、20点差で負けてるんだよね?)
顧問「おい! 話を聞かんか!」
副部長「ちっ……」
部長「はーい」
顧問「まったく……。お前たち、西高なんかに20点差もつけられて恥ずかしくないのか!? 特に妹! お前は何回やられれば気が済むんだ!」
妹「すみません……」
副部長「妹のしょげてる顔、マジ最高なんだけど……」
部長「副部長って本当にドSだねー」
顧問「話を聞けーーーーー!」
副部長「ちっ……」
部長「はーい」
顧問「まったく……。お前たち、西高なんかに20点差もつけられて恥ずかしくないのか!? 特に妹! お前は何回やられれば気が済むんだ!」
妹「すみません……」
副部長「妹のしょげてる顔、マジ最高なんだけど……」
部長「副部長って本当にドSだねー」
顧問「話を聞けーーーーー!」
「ブー」
顧問「ちっ、もう時間か……」
部長「さて、行きますか」
顧問「おい、このままで終わるなよ! 最低でも10点差以内にするんだ! この点差で負けたりしたら罰走だからな!」
部長「あら、ずいぶん弱気だこと。勝たなくていいのかねー」
妹「でも、この点差だと、逆転は難しいんじゃ……」
部長「いや、むしろちょうどいいんじゃないかな」
妹「へ……?」
部長「試合が終わればわかるよ」
顧問「ちっ、もう時間か……」
部長「さて、行きますか」
顧問「おい、このままで終わるなよ! 最低でも10点差以内にするんだ! この点差で負けたりしたら罰走だからな!」
部長「あら、ずいぶん弱気だこと。勝たなくていいのかねー」
妹「でも、この点差だと、逆転は難しいんじゃ……」
部長「いや、むしろちょうどいいんじゃないかな」
妹「へ……?」
部長「試合が終わればわかるよ」
確かに女の子のおっぱいには夢や希望が詰まってるらしいが
だからといってJDでDだったからといってJKでKはいくわけねーべ
8カップもあがるって考えはちょっと…
だからといってJDでDだったからといってJKでKはいくわけねーべ
8カップもあがるって考えはちょっと…
帰り道
男「はぁ……」
後輩「……なにかご不満でも?」
男「ち、違うよ! そうじゃなくて、もうお別れなんだな、って寂しくなっちゃって……」
後輩「先輩は本当にお馬鹿さんですね」
男「なんでよ!? 好きな人と離れるのは辛いじゃん!」
後輩「私、まだ帰りませんよ」
男「へっ……?」
後輩「これくらいで解放するわけないでしょう」
男「はぁ……」
後輩「……なにかご不満でも?」
男「ち、違うよ! そうじゃなくて、もうお別れなんだな、って寂しくなっちゃって……」
後輩「先輩は本当にお馬鹿さんですね」
男「なんでよ!? 好きな人と離れるのは辛いじゃん!」
後輩「私、まだ帰りませんよ」
男「へっ……?」
後輩「これくらいで解放するわけないでしょう」
後輩「私についてきてください」
男「どこに行くの?」
後輩「一つくらいは、先輩の希望を汲んであげますよ」
男「……もしかして、夜景を見に行くの?」
後輩「そんなところです」
男「いいの? 行きたくないって言ってたのに……」
後輩「タワーに行きたくないのです。あんな大勢のカップルがいる場所になんて近付きたくありません」
男「……確かに。デートの最後は二人っきりで過ごしたいよね」
後輩「むしろ、最初から最後までそうしたいですね」
男「どこに行くの?」
後輩「一つくらいは、先輩の希望を汲んであげますよ」
男「……もしかして、夜景を見に行くの?」
後輩「そんなところです」
男「いいの? 行きたくないって言ってたのに……」
後輩「タワーに行きたくないのです。あんな大勢のカップルがいる場所になんて近付きたくありません」
男「……確かに。デートの最後は二人っきりで過ごしたいよね」
後輩「むしろ、最初から最後までそうしたいですね」
後輩「今から行く場所は私たち二人だけで夜空を眺めるには最適なスポットですよ」
男「そっか。じゃあ、たくさんイチャイチャしようね!」
後輩「ええ。そのつもりです」
男「!?」
後輩「さあ、行きますよ」
男「そっか。じゃあ、たくさんイチャイチャしようね!」
後輩「ええ。そのつもりです」
男「!?」
後輩「さあ、行きますよ」
中学校
後輩「着きましたよ」
男「……ここのどこが夜景スポットなのさ?」
後輩「私は夜景スポットに行くなんて一言も言ってません。二人で夜空を眺めるなら最適、とは言いましたが」
男「それにしたって、この場所は適してないでしょ」
後輩「いいじゃないですか。ここは私たちの母校なのですから」
男「……中学時代のことは忘れたんだよね?」
後輩「そういう設定になっていますね」
男「設定って自分で言っちゃったよ……」
後輩「着きましたよ」
男「……ここのどこが夜景スポットなのさ?」
後輩「私は夜景スポットに行くなんて一言も言ってません。二人で夜空を眺めるなら最適、とは言いましたが」
男「それにしたって、この場所は適してないでしょ」
後輩「いいじゃないですか。ここは私たちの母校なのですから」
男「……中学時代のことは忘れたんだよね?」
後輩「そういう設定になっていますね」
男「設定って自分で言っちゃったよ……」
校庭
男「あれ? 屋上に上るんじゃないの?」
後輩「違いますよ。ここで夜空を眺めるのです」
男「ここで……?」
後輩「ええ。とっても素敵な景色を見ることができますよ」
男「そうかなあ……?」
後輩「……」
男「い、いや、後輩と二人なら、そりゃあもう最高の景色だけどね!」
後輩「……まあ、期待はしていませんでしたからいいですけどね。どうせ、先輩からすれば、なんということない出来事だったのでしょうから」
男「あれ? 屋上に上るんじゃないの?」
後輩「違いますよ。ここで夜空を眺めるのです」
男「ここで……?」
後輩「ええ。とっても素敵な景色を見ることができますよ」
男「そうかなあ……?」
後輩「……」
男「い、いや、後輩と二人なら、そりゃあもう最高の景色だけどね!」
後輩「……まあ、期待はしていませんでしたからいいですけどね。どうせ、先輩からすれば、なんということない出来事だったのでしょうから」
後輩「私はここである男性と二人で寄り添いながら夜空を眺めたことがあるのです。それは、とても美しい景色でした。その時の出来事は、私の胸に深く刻まれています」
男「それって、いつの話……?」
後輩「私が陸上部に入部した初日の夜のことです。その日、私は陸上部の活動が終わった後、体育倉庫の影に隠れて泣いていました」
後輩「下校時刻を過ぎて一時間ほどが経った頃、ある陸上部の先輩が私の横に座り、なぜ泣いているのかと訊ねてきました」
後輩「……その問いに、私はその人を突き飛ばすことによって返答しました。最低ですよね。心配してくれた人を暴力によって遠ざけようとしたのですから」
後輩「それでもその人は、私から離れようとしません。何度も私が泣いている理由を訊ね、しまいには私の髪をそっと撫でてきました」
後輩「普通であれば、恐怖を感じて逃げ出すところです。しかし、あの時の私はどうかしていたのでしょう。その人の問いに答えることにしました。誰からも愛されるような姉と比較をされることがどうしようもなく辛いこと、姉と違い何の才能もない私には生きている価値なんてないのではないかと思い悩んでいること、私が抱えていたことを全て吐き出しました」
後輩「すると……先輩は……」
後輩「『俺は、クールな君のほうが好きだけどね』と微笑みかけてくれたのです」
男「あ……」
後輩「やっと思い出しましたか。この唐変木」
男「それって、いつの話……?」
後輩「私が陸上部に入部した初日の夜のことです。その日、私は陸上部の活動が終わった後、体育倉庫の影に隠れて泣いていました」
後輩「下校時刻を過ぎて一時間ほどが経った頃、ある陸上部の先輩が私の横に座り、なぜ泣いているのかと訊ねてきました」
後輩「……その問いに、私はその人を突き飛ばすことによって返答しました。最低ですよね。心配してくれた人を暴力によって遠ざけようとしたのですから」
後輩「それでもその人は、私から離れようとしません。何度も私が泣いている理由を訊ね、しまいには私の髪をそっと撫でてきました」
後輩「普通であれば、恐怖を感じて逃げ出すところです。しかし、あの時の私はどうかしていたのでしょう。その人の問いに答えることにしました。誰からも愛されるような姉と比較をされることがどうしようもなく辛いこと、姉と違い何の才能もない私には生きている価値なんてないのではないかと思い悩んでいること、私が抱えていたことを全て吐き出しました」
後輩「すると……先輩は……」
後輩「『俺は、クールな君のほうが好きだけどね』と微笑みかけてくれたのです」
男「あ……」
後輩「やっと思い出しましたか。この唐変木」
後輩「先輩は本当にどうしようもない人です」
男「なんというか、その……人間、思い出したくないことってあるじゃない」
後輩「私と初めて会話を交わした時のことを思い出したくもないと?」
男「い、いや……あの時、僕がとった行動や言動って、すごく恥ずかしいから」
後輩「まあ、確かに常人には真似できないでしょうね」
男「だから、出来れば忘れて欲しいなあ……」
後輩「忘れられるわけないでしょう。私は、先輩のあの言葉のおかげで、物心ついたときから感じていた劣等感から解放されたのです。そして、なにより」
後輩「生まれて初めて人を好きになれたのですから」
男「なんというか、その……人間、思い出したくないことってあるじゃない」
後輩「私と初めて会話を交わした時のことを思い出したくもないと?」
男「い、いや……あの時、僕がとった行動や言動って、すごく恥ずかしいから」
後輩「まあ、確かに常人には真似できないでしょうね」
男「だから、出来れば忘れて欲しいなあ……」
後輩「忘れられるわけないでしょう。私は、先輩のあの言葉のおかげで、物心ついたときから感じていた劣等感から解放されたのです。そして、なにより」
後輩「生まれて初めて人を好きになれたのですから」
男「……後輩はその時から僕のことが好きだったの?」
後輩「そうですよ?」
男「う、嘘だ! だって、それからしばらく僕と目を合わせようとしなかったし、いくら話しかけても俯いて会話すらしてくれなかったじゃないか!」
後輩「当時の私は誰に対してもそういう対応しかできませんでしたから。まして、初恋の男性となれば、もっと酷くなるでしょうね」
男「だとしても、好きなんだったら、せめて会話くらいしてくれても良かったじゃないか! 僕がどれだけ悩んだのか分かってる!?」
後輩「わかっているつもりです。だから、感謝もしています。もし先輩が今のキャラクターを演じてくれなければ、私は先輩と会話をさえできなかったはずです」
男「……なんの話?」
後輩「気弱な私が少しでも話しやすいように、先輩が変態を演じてくれたという、とても美しいお話ですよ」
後輩「そうですよ?」
男「う、嘘だ! だって、それからしばらく僕と目を合わせようとしなかったし、いくら話しかけても俯いて会話すらしてくれなかったじゃないか!」
後輩「当時の私は誰に対してもそういう対応しかできませんでしたから。まして、初恋の男性となれば、もっと酷くなるでしょうね」
男「だとしても、好きなんだったら、せめて会話くらいしてくれても良かったじゃないか! 僕がどれだけ悩んだのか分かってる!?」
後輩「わかっているつもりです。だから、感謝もしています。もし先輩が今のキャラクターを演じてくれなければ、私は先輩と会話をさえできなかったはずです」
男「……なんの話?」
後輩「気弱な私が少しでも話しやすいように、先輩が変態を演じてくれたという、とても美しいお話ですよ」
男「……」
後輩「さて、そろそろ本題にはいりましょう」
後輩「ここに来たのは、先輩を解放する為です。私の為に、自分を偽り、道化を演じてくれている先輩を解放したいのです」
男「後輩……」
後輩「私はもう、あの頃のような常に他人の顔色を窺い、人とまともに会話もできないような女ではないのです。周りからどんな評価を受けても、先輩の傍にいられるのならそれでいいのです」
後輩「大好きです、先輩。本当は勝ち気で口が悪い貴方を、心の底から愛しています」
後輩「さて、そろそろ本題にはいりましょう」
後輩「ここに来たのは、先輩を解放する為です。私の為に、自分を偽り、道化を演じてくれている先輩を解放したいのです」
男「後輩……」
後輩「私はもう、あの頃のような常に他人の顔色を窺い、人とまともに会話もできないような女ではないのです。周りからどんな評価を受けても、先輩の傍にいられるのならそれでいいのです」
後輩「大好きです、先輩。本当は勝ち気で口が悪い貴方を、心の底から愛しています」
男「演技してるって気付いてたのか」
後輩「中学時代は、他の陸上部の方や同級生の人たちへの態度が演技で、私だけに素を見せてくれているとうぬぼれていましたけど、高校で再会した時に私に対して演技しているのだなと気付きました」
男「どこでわかったんだ?」
後輩「再会してしばらく、一人称が『僕』と『俺』で定まっていませんでしたから。それでわかったのです。先輩が無理をして演じてくれていると」
後輩「中学時代は、他の陸上部の方や同級生の人たちへの態度が演技で、私だけに素を見せてくれているとうぬぼれていましたけど、高校で再会した時に私に対して演技しているのだなと気付きました」
男「どこでわかったんだ?」
後輩「再会してしばらく、一人称が『僕』と『俺』で定まっていませんでしたから。それでわかったのです。先輩が無理をして演じてくれていると」
男「……久しぶりだったからな。確かに、何度か間違えた気がする」
後輩「まったく。鍛錬が足りませんよ」
男「だな。後輩と再会した場合を想定して、練習しておくべきだった」
後輩「その通りです。私なんて、受験が終わってから、毎日あのライトノベルを読み込んで復習しておきましたよ」
男「さすが、後輩。用意周到だな」
後輩「ええ。貴方の理想に少しでも近づきたかったですから」
後輩「まったく。鍛錬が足りませんよ」
男「だな。後輩と再会した場合を想定して、練習しておくべきだった」
後輩「その通りです。私なんて、受験が終わってから、毎日あのライトノベルを読み込んで復習しておきましたよ」
男「さすが、後輩。用意周到だな」
後輩「ええ。貴方の理想に少しでも近づきたかったですから」
男「後輩も無理しなくていいんだぞ?」
後輩「いえ、私の場合、もはやこの口調が癖になっているので、演技しているというほどではないのです」
男「口調じゃなくてさ、性格の方だよ。だって本当は……」
後輩「それこそ私は無理をしてません。これが素の私です。まあ、先輩に罵声を浴びせていたのは辛かったので今後はできませんが、でもそれ以外の部分はありのままの私です」
男「……」
後輩「いえ、私の場合、もはやこの口調が癖になっているので、演技しているというほどではないのです」
男「口調じゃなくてさ、性格の方だよ。だって本当は……」
後輩「それこそ私は無理をしてません。これが素の私です。まあ、先輩に罵声を浴びせていたのは辛かったので今後はできませんが、でもそれ以外の部分はありのままの私です」
男「……」
後輩「さあ、夜空を眺めましょう。二人寄り添って、美しい星空を鑑賞しましょう」
男「ん。じゃあ、俺は座椅子になるよ」
後輩「では、お言葉に甘えて」スッ
男「……」ギュー
後輩「あら、夜空を眺めるのではないのですか?」
男「……あのさ、これだけははっきりさせておきたいことがあるんだけど」
後輩「なんでしょう?」
男「俺は、甘えん坊な後輩もす……」
後輩「な、な、な、なにを言おうとしているのですか!」
男「ん。じゃあ、俺は座椅子になるよ」
後輩「では、お言葉に甘えて」スッ
男「……」ギュー
後輩「あら、夜空を眺めるのではないのですか?」
男「……あのさ、これだけははっきりさせておきたいことがあるんだけど」
後輩「なんでしょう?」
男「俺は、甘えん坊な後輩もす……」
後輩「な、な、な、なにを言おうとしているのですか!」
男「まだ、話の途中なんだけど」
後輩「だ、だって、先輩が変なことを言おうとするから……」
男「そうか? 普通のことだけど」
後輩「私にとっては普通じゃないのです!」
男「あ、そう。まあ、とにかく最後まで聞いてよ」
後輩「無理、無理です! そんな話は聞けませんよ!」
男「大丈夫だって。死にはしないから」
後輩「いいえ! このままだと、私の心臓がオーバーヒートして緊急停止してしまいます!」
後輩「だ、だって、先輩が変なことを言おうとするから……」
男「そうか? 普通のことだけど」
後輩「私にとっては普通じゃないのです!」
男「あ、そう。まあ、とにかく最後まで聞いてよ」
後輩「無理、無理です! そんな話は聞けませんよ!」
男「大丈夫だって。死にはしないから」
後輩「いいえ! このままだと、私の心臓がオーバーヒートして緊急停止してしまいます!」
男「仕方ないなあ」ナデナデ
後輩「やめてください! 殺す気ですか!?」
男「殺す気って、お前……落ち着かせようと、頭を撫でてるだけだぞ?」ナデナデ
後輩「落ちつくわけないでしょう!? むしろ、頭部を鈍器で殴りつけているようなものです!」
男「へー」ナデナデ
後輩「も、もうだめ……」
男「どうした?」
後輩「ちからがはいらない……」
男「……鈍器で殴りつけてるって喩えは間違ってなかったのか」
後輩「やめてください! 殺す気ですか!?」
男「殺す気って、お前……落ち着かせようと、頭を撫でてるだけだぞ?」ナデナデ
後輩「落ちつくわけないでしょう!? むしろ、頭部を鈍器で殴りつけているようなものです!」
男「へー」ナデナデ
後輩「も、もうだめ……」
男「どうした?」
後輩「ちからがはいらない……」
男「……鈍器で殴りつけてるって喩えは間違ってなかったのか」
後輩「せんぱいのばかあ……」
男「ごめんごめん。調子に乗りすぎた」
後輩「どうしてくれるんですか。しばらく、動けないじゃないですかあ……」
男「いいじゃん。しばらく、この体勢のまま密着していられるし」
後輩「いいけど、だめなの……」
男「どっちだよ」
後輩「この体勢だとせんぱいの顔が見えないから、だめ。でも、密着してるのは、いいの」
男「……なるほど」
男「ごめんごめん。調子に乗りすぎた」
後輩「どうしてくれるんですか。しばらく、動けないじゃないですかあ……」
男「いいじゃん。しばらく、この体勢のまま密着していられるし」
後輩「いいけど、だめなの……」
男「どっちだよ」
後輩「この体勢だとせんぱいの顔が見えないから、だめ。でも、密着してるのは、いいの」
男「……なるほど」
後輩「……」ギュー
男「こっち向いたけど、結局、顔を見てねえじゃねえか」
後輩「……だって、はずかしいんだもん」
男「まあ、それだけ顔が真っ赤じゃなあ」
後輩「わかってるなら、いわないでよ……」
男「意地悪な俺は嫌いか?」
後輩「……だいすき」ギュウウウウ
男「俺も、甘えん坊な後輩が大好きだよ」ナデナデ
男「こっち向いたけど、結局、顔を見てねえじゃねえか」
後輩「……だって、はずかしいんだもん」
男「まあ、それだけ顔が真っ赤じゃなあ」
後輩「わかってるなら、いわないでよ……」
男「意地悪な俺は嫌いか?」
後輩「……だいすき」ギュウウウウ
男「俺も、甘えん坊な後輩が大好きだよ」ナデナデ
男「そろそろ帰るか」
後輩「……」ギュウウウウウ
男「でも、もういい時間だぞ?」
後輩「……」ニコッ
男「へっ?」
後輩「……」チュウウウ
男「!!?」
後輩「もっと、イチャイチャしよう?」
男「す、少しだけな……」
後輩「……」ギュウウウウウ
男「でも、もういい時間だぞ?」
後輩「……」ニコッ
男「へっ?」
後輩「……」チュウウウ
男「!!?」
後輩「もっと、イチャイチャしよう?」
男「す、少しだけな……」
同時刻 ファミレス
部長「いやー、美味しかったねえ」
妹「すみません。奢ってもらって……」
部長「いいよいいよ。お互いに、今日はあんまり早く帰るのもアレだろうしさ」
妹「まあ、確かに……」
部長「いやー、美味しかったねえ」
妹「すみません。奢ってもらって……」
部長「いいよいいよ。お互いに、今日はあんまり早く帰るのもアレだろうしさ」
妹「まあ、確かに……」
部長「それに、今日は妹ちゃんも頑張ったし、これはご褒美だよ」
妹「あたしなんてなにも……」
部長「なに言ってるのさ。西高に逆転勝ちできたのは、妹ちゃんがDFを頑張ってくれたからだよ。いくら点を決めても、DFがザルなら追いつくこともできなかっただろうし」
妹「そうかもしれませんけど。でも、今日のMVPは部長ですよ。ラスト10分であれだけ得点を奪うなんて凄すぎます」
部長「そうかな? たいしたことないと思うけどなあ」
妹「だって、部長がマッチアップしていたのは、西高のキャプテンですよ? あの人、選抜に選ばれていますよね?」
部長「選抜って言ってもたかが地区選抜じゃん」
妹「そりゃ、県選抜の部長と比較したら実力は劣ると思いますけど……」
妹「あたしなんてなにも……」
部長「なに言ってるのさ。西高に逆転勝ちできたのは、妹ちゃんがDFを頑張ってくれたからだよ。いくら点を決めても、DFがザルなら追いつくこともできなかっただろうし」
妹「そうかもしれませんけど。でも、今日のMVPは部長ですよ。ラスト10分であれだけ得点を奪うなんて凄すぎます」
部長「そうかな? たいしたことないと思うけどなあ」
妹「だって、部長がマッチアップしていたのは、西高のキャプテンですよ? あの人、選抜に選ばれていますよね?」
部長「選抜って言ってもたかが地区選抜じゃん」
妹「そりゃ、県選抜の部長と比較したら実力は劣ると思いますけど……」
部長「まあ、今日の彼女は良かったとは思うよ」
妹「ですよね。第3ピリオドまで、部長を抑えこんでましたもん」
部長「本当にしつこいDFだったよ」
妹「……すみません」
部長「いいの。抑えこまれたように見せたのは事実だし」
妹「見せた……?」
部長「いやー。開始から凄い気合が入っててさ、うるさいのなんの。しかも、点が入るたびにドヤ顔してくるんだよ? 20点差がついた時なんて、あいつ絶頂を迎えてたんじゃないかな」
部長「だからこそ、試合が終わった瞬間の、あの女の顔が最高に笑えたんだけどね」
妹「ですよね。第3ピリオドまで、部長を抑えこんでましたもん」
部長「本当にしつこいDFだったよ」
妹「……すみません」
部長「いいの。抑えこまれたように見せたのは事実だし」
妹「見せた……?」
部長「いやー。開始から凄い気合が入っててさ、うるさいのなんの。しかも、点が入るたびにドヤ顔してくるんだよ? 20点差がついた時なんて、あいつ絶頂を迎えてたんじゃないかな」
部長「だからこそ、試合が終わった瞬間の、あの女の顔が最高に笑えたんだけどね」
妹「え、えっと……」
部長「もう少し、希望を持たせてやりたかったんだけどね。あの馬鹿顧問がうるさいから、ラスト20秒で逆転することにしたよ。本当は、ブザービーターで終わらせるつもりだったのに」
妹「……まさか、わざと相手にリードさせたんですか?」
部長「あれ、気付かなかったの? 私が、あんなヘタクソにあれだけやられるわけないじゃん。手を抜いてあげてたんだよ」
妹「どうしてそんなことを……」
部長「だってあの子、私に勝とうと必死だったし。夢くらい見させてあげてもいいじゃない? 実際、幸せだったと思うよ。中学からの宿敵である私をあれだけ打ちのめしたわけだから」
部長「さすがにあれだけ挑発的な顔をされると、頭にきたけどね、でも、よかったよ。あの顔が見れたんだから。全てに絶望して、生きる希望を失った、あの醜い顔。写真撮っておけばよかった」
後輩姉(部長)「本当、幸せの絶頂からどん底に落ちる人間って、見ていて楽しいよね」
部長「もう少し、希望を持たせてやりたかったんだけどね。あの馬鹿顧問がうるさいから、ラスト20秒で逆転することにしたよ。本当は、ブザービーターで終わらせるつもりだったのに」
妹「……まさか、わざと相手にリードさせたんですか?」
部長「あれ、気付かなかったの? 私が、あんなヘタクソにあれだけやられるわけないじゃん。手を抜いてあげてたんだよ」
妹「どうしてそんなことを……」
部長「だってあの子、私に勝とうと必死だったし。夢くらい見させてあげてもいいじゃない? 実際、幸せだったと思うよ。中学からの宿敵である私をあれだけ打ちのめしたわけだから」
部長「さすがにあれだけ挑発的な顔をされると、頭にきたけどね、でも、よかったよ。あの顔が見れたんだから。全てに絶望して、生きる希望を失った、あの醜い顔。写真撮っておけばよかった」
後輩姉(部長)「本当、幸せの絶頂からどん底に落ちる人間って、見ていて楽しいよね」
乙
雲行きが怪しくなってきましたねぇ…?
俺はどっちも大好物だぜ
雲行きが怪しくなってきましたねぇ…?
俺はどっちも大好物だぜ
あまーい!って言いたかったがそれを超越するくらい姉ちゃん黒すぎる……
>>497
身体的黒さじゃないやろww
身体的黒さじゃないやろww
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- 八幡「そして冬休みになった……」 雪乃「……」 (656) - [43%] - 2013/12/27 19:30 ☆
- 男「ぐへへへっ、奴隷を買ったった」奴隷妹「…2人目」 (374) - [43%] - 2018/8/17 20:45 ○
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