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    元スレ咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」

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    751 :

    なんだこの酉…だめだこりゃ

    >>748 訂正しないつもりでしたがついでに訂正

    「……帰らないなら好きにすればいいですけど私たちは買い物に戻りますね」

    「あうっ」

     決別の言葉に淡が痛打を受けたように呻く。

    752 :

    乙です
    亦野さんは苦労人だなぁ

    753 :

    おつ
    淡ちゃんめげないなw

    754 :

    ああー>>748の後半文抜けてた
    最後淡の煽り足りなくて(咲の)心情の移り変わりが乱暴になってるのはそのせいです、次回更新と一緒に直します


    >>746 ついでに訂正、「望み」を「僅かな望み」にしただけですが


     淡の背後で誠子が眉頭を押さえている。咲はひえっと息を呑んだ。

    「そ、それ……まずいじゃないですか!」

     二回戦で試合を終えた咲が辺りをぶらついた比ではないくらいまずい。戦慄に身震いする。単純に問題だし、万が一姉のいる白糸台が敗退扱いになったら咲の僅かな望みまで断たれかねない。割とシャレにならない焦燥が咲を襲う。

    755 :

    学習しねえなこいつ

    756 = 265 :

    少しずつ書いて更新するやり方向いてないみたいです
    完結まで書き切ってから投稿しますね

    757 = 265 :

    生存報告だけひたすらしにくるのも何なので一旦依頼出してきます

    758 :

    乙です
    完結楽しみにしてます

    759 = 265 :

    こまめに待ってくれていた人もそうでない人も結構な期間お待たせしてしまいそうですみません

    細かいニュアンスを気にしてしまう性分でご不便ご不快にさせてしまいましたが、トータルでは書く時間あまり変わらないと思いますし、精神的に楽なのでこの形をとろうと思います

    立て直したスレには最後に言った訂正だけ初めにして、続きからだけ投稿するのがいいかな?
    スレタイは今のタイトルに「続」とでもつけておきます
    それでは皆さん、ここまで合いの手や感想などお付き合いありがとうございましまた!またいずれ!

    760 = 265 :

    1回だけ上げときます

    761 :


    更新楽しみにしてたんで残念だけどお疲れ様でした

    762 :

    おつ
    投下する前に一度じっくり文章見直した方がいいかも
    自分はそうしてる

    763 :

    乙です
    ある程度書き溜めたら更新してもいい気がする
    一区切り書いたら見直しもやりやすいんじゃないかな
    楽しみにしてます

    764 :

    お疲れ様です
    とても残念ですが、楽しみに待ってます

    765 :

    わざわざ落とさないでも……と思わないでもない

    766 :

    あ、そういえば言おう言おうと思って忘れてた
    はやりの回想で出てきた「今裏社会の実権は大陸系の組織が握ってる」みたいな話は完全な創作設定じゃなく、ダイヤモンドというビジネス情報誌の貸金法の改正か債権の問題だったかに関する記事の記述を元にしてます

    が、2050年だということを失念してたのでそこらへんの時代設定は現代に準拠ということでお願いします

    767 = 265 :

    なので創作設定で出した伏線とか布石じゃありません

    768 :

    言えることがあるとすれば
    作者は作品以外で必要以上に語らなくていいし読者の内心を縛るのは作品であっても作者ではない
    だから作品の訂正は唯一語れることを変えることだから本来望ましくないし、繰り返すと信用を失いかねないというか、真剣に読む気が失せる

    769 :

    そうですね…その通りだと思います
    伏線や布石に関する言及は想像の幅を狭めたり、単純に水を差したりするので出来る限り控えてます
    こちら側が必要だと思った補足はいらないと思ったら気に留めずスルーしてもらえると助かります

    訂正に関しては返す言葉もありません

    770 :

    あまり思い詰めないで書いてほしい

    771 :

    うわあああああああ…楽しみがああああああああ……
    終わった……

    772 :

    楽しみに待ってます

    773 :

    ハーメルンとかじゃあかんの?

    774 :

    お久しぶりです
    遅ればせながら色々なアドバイス、提案をありがとうございます
    全てのレスはありがたく読ませていただいた上、検討させてもらってます

    そこで考えたのですが、依頼を取り消してきました
    というのも、一区切りして見直しがやりやすい部分まで書けたら、それをハーメルンの下書き投稿を使ってじっくり読み直そうと思います
    そして推敲が十分だと判断したらその一部を投稿し、それを生存報告代わりとします

    生存報告代わりとしたのは、更新と更新の間隔にできたら多く時間をもらいたいと思ったからで、そのぶん少しなりと丁寧に描けると思います

    とりあえずこの方針でやらせてもらおうかと思い、書き溜めを作っています

    完結してからという前言を翻して度々申し訳ない気持ちですが、それでも読んでくれるという人がいましたらよろしくお願いします

    775 = 265 :

    このSSは趣味でやっているので読んでくれる人がどんなに少なくても、細々とですが続けていこうと思います
    それでは近々更新にしにくるのでこのへんで失礼します

    776 :

    了解です
    頑張って

    777 :

    気長に待ってるよ~

    778 :

    よっしゃこれで後一年は戦える

    779 :

    うむ

    780 :

    速報で追ってる数少ないスレなので頑張ってほしい

    781 :

    やったぜ。

    782 :

    楽しみ楽しみ

    783 :

    ってことはこのスレで続行ってこと?

    784 :

    >>783
    このスレで続行します
    もし1000で終わらなかったら次スレ建てますが

    785 :

    やったあああああああああああああ!!>>1

    786 :

    更新します
    >>743から始めますが大筋変わらずに読みやすくした程度なので面倒だったら読み飛ばしてもまったく問題ありません

    一気読みするとき邪魔かと思いますがバックアップ用のハーメルンの保管庫だと読みやすいと思います

    787 = 265 :

    >>743から




     明華と協力して店内を物色する。回っているうちに買い物かごの中にはどんどんと商品の山が築かれていく。

     薄力粉。だしの素。塩。カップ麺。醤油。酒。みりん。鶏卵。チキンラーメン。天かす。青のり。粉かつお。オタフクソース。ソース焼きそば。マヨネーズ。ポンズ。そして一リットルサイズのペットボトルに入った天然水――、

    「あの……これ、なんなんですか?」

    明華「はい?」

     プロセスチーズの袋を手にとって確かめていた明華が呼ばれて振り返る。

    「買い出しですよね?」

    明華「買い出しですよ」

    「部の……買い物なんですよね?」

     買い物カゴを占領しつつある商品の数々にチラと視線を移し、咲が訝しげに訊く。すると。

    明華「ええと実はですね、これは――」

    「たこパだっ!!」

     今にも秘密の種明かしだという雰囲気を匂わす明華の説明が始まった途端、元気な声がして、二人の間にひょこっと淡の顔があらわれる。

    「え?」

    「ん、これたこ焼きの材料でしょ? たこパってやつでしょっ」

     天真爛漫な淡の言動につられて、表情に疑問を浮かべていた咲はもう一度かごの中身を見やる。

     言われてみればそうかもしれない。少しばかり余計なものが紛れ込んでいるが、材料としてはお好み焼きの類いに近い。たこ焼きにもとれる。足りないのは肝心のタコくらいか。

    788 = 265 :

    「へー、たこ焼きパーティ? 楽しそうだねぇ」

     と思っていると、少し離れた場所で眺めていた咏が歩いてきて軽い調子で加わる。

    誠子「お、おい大星っ、話の邪魔をするんじゃない」

    「へっ?」

     だが同じく近づいてきた誠子は、目を離した隙に悪戯をしでかす我が子を見咎めた親のように駆け寄ってきて、淡の腕をひっぱる。

    誠子「重ねがさね迷惑をおかけしてすみません。こいつにはよく言って聞かせますんで……」

    明華「ああ、いえ構いませんよ」

     ぺこぺこと何度も頭を下げる誠子。この場で顔を合わせてからもう何度目になるだろう。気にしていない風に返す明華も少々苦笑い気味だ。

    誠子「ええとそちらの……宮永さん? もごめんね」

    「いえ……」

     謝りの言葉が咲の方にも入れられて、咲は萎縮したように会釈しながら思い返す。先ほどあったやりとりのことだ。淡は、店内に入る咲たちを目にすると出し抜けに声を上げ、素早く近寄ってこう言い放った。

    「泊まってるとこいく前に会えちゃうなんてラッキー! これが飛んで火に入る夏の虫、いやサキだねっ!」

     そして彼女はどういう因果か「白糸台の控え室においでよ」と言い、誠子が「いや、控え室は……」と渋い顔をすると今度は「そっか、なら宿泊先! うちのホテルにきてっ!」と言い出し、それからしきりに誘いをかけてくるのだ。咲の手をとって。

     実際には自力で淡の手から逃れたり、明華が間に身体を差し込んだりするので厳密にいえば『手をとろうとして』だが、どちらにせよ少なからず咲たちが手を焼いたのは確かだ。

     腕を掴みひっぱり込んだ淡の頭にもう一方の手を置いて押さえつけた誠子は、そういった経緯を気に病んでいるのか終始謝りっぱなしだが、

    誠子「大星もこの通り反省して……」

    「フローズンドリンク飲みたい」

     両者の言動は真っ向から食い違っていた。「大星!」鬼の形相になった誠子が厳しい視線を飛ばす。

    「えー、私はサキを連れて帰ろうとしてるだけだよ?」

    誠子「それが迷惑なんだ!」

    「ぶー」

     しかし叱咤を受ける当の淡は暖簾に腕押しといった具合で動じず、ふくれっ面を開けっ広げにさらしている。

    789 = 265 :

    誠子「お、おい分かってるのか、私がその気になれば……」

    「できないでしょ?」

     猫のように目を細め妖しげな光りを瞳に宿した淡がニヤと笑う。傍観する咲たちには何を指すやりとりか不明だが、誠子は「ぐっ」と押し黙り、苦々しく顔を歪める。

    誠子「早く戻らないとまずいって、弘世先輩にめちゃくちゃ怒られるぞ?」

    「でね、そのとき私は気づいたんだ。人間は記憶を蓄積する装置であるだけじゃなくて、思考を発生させる装置でもあるって」

    誠子「聞けよ、ってか何の話だよ!」

    「っべーだ」

     台詞に合わせて仕草を作り誠子をおちょくると、淡は咲のほうを向いてトトッと駆け足に歩み寄った。

    「よしわかった、サキの気持ちを尊重しよう!」

     ひしと手を握られて咲の身体が震える。しかし、一転して心情を慮る発言。その言葉をかけられて咲の心にはわずかばかりの安堵が生まれていた。

     姉と縁があり、初対面での出来事、そしてよりによって白糸台の本拠地へと引き込もうとする彼女の強引さに恐怖にも似た苦手意識が芽生えていたが、彼女とて何がなんでも力ずくではない。そう認識して、咲も混乱から回復し我を取り戻しつつあった。

     姉の知人友人を前に平静ではいられない。だが、一方的に避けるのは悪いと思えるくらいには余裕を取り戻せた。握られた手もすぐに離されたからか明華も口を出さない。静かに状況を見守っている。

    「大星さんは」

    「淡って呼んで、愛称でもオッケーだよ」

     思い切って口を開くと呼び方の訂正を求められる。

     いきなり名前で呼ぶ。内気で人見知りな咲には抵抗がある。愛称など、もっての外だ。

     とはいえ、無理をするでもなく相手が望んでいるようだし、ネリーを『ヴィルサラーゼさん』、明華を『雀さん』と呼びはしなかったように、異国の人間を相手にすると思って無理矢理意識を切り替える。

    「淡……さん」

    「淡さん? アハハッ、なんか敬われてるみたい」

     呼称が琴線に触れたのか笑いこける淡。

    「まずは好感度だね!」

    「え?」 

    「仲を深めてから誘う、そしたらオッケーの流れ。将を射んとすればまず馬!」

    「あの、私たち買い出しの途中なんですけど……」

     表現の疑問には触れないでおき、とりあえず咲は自分たちの事情を伝える。
     まばらに通りゆく客、品出しする店員、彼らの視線をちらちらと感じながら冷蔵ショーケースがある一番奥の通路の端っこに直線状に並んで話し込む。その中心を陣取った淡は、藪から棒に奇妙なことを言い出した。

    790 = 265 :

    「ほら今日も暑いし? さっぱりしたくない?」

    「はい?」

    「でしょー!? ちょうどここにプールのチケットが二枚あるんだけど」

     淡がスカートのポケットから手早く二枚のチケットを取り出す。だが、掲げられたそれを見る咲の反応は素っ気ない。

    「……」

    「うん?」

     プール。あまり乗り気でないのもあるが、唐突に誘われても返答に困るというのもあり、咲は閉口する。

     訪れる沈黙。白や明るい色を基調とした店内の雰囲気がそれをより際立たせる。

    「……あううっ」

     どう断ろう。咲が迷っているとそんな様子をどうとらえたか、弱り果てたように淡はうめき声を漏らす。

    「わ、わかった、そっちの髪白? 銀? ええっと外国の人も連れてっていいから」

    「――はい三枚、これでいい?」

     スカートからさらに一枚取り出すと元からあった二枚の上に重ね、差し出すように見せて示す。明華の分もあるのは好印象だけれど。咲の顔には苦笑が浮かぶ。

    「ええっと、さっきも言ったけど部の買い出しの途中なんです」

    「それ終わってから! パパっと決めて、パパっとみんなで買い出し終わらせたら、いっぱい遊べるよ!」

    「すごいよー、東京でもいっちばん大きいレジャープールなんだから。長野からきたサキなんて腰抜かしちゃうよっ」

    「ムリですよ。部の練習がありますし」

     つい先刻練習室から飛び出した身でと思いながらも口実に断ろうとする。

    「まあまあ、息抜きも大事。大体大会始まってから練習練習ってやってもアレでしょ? 一日くらい」

    「……あの、気になってたんですけど」

    「ん?」

    「まだ試合中のはずじゃ……?」

     咲たちが旅館の練習室でBブロックの二回戦が始まるのを見てから、まだ半刻と経っていない。それがあってか明華などは対面したときから怪訝そうにしていたが、咲も妙だとは思っていた。

    791 = 265 :

    「あー、ああーっそれね」

     疑問を受けて淡があらぬ方向に目を逸らす。そして、そのまま大したことなさそうに答える。

    「うん、私は大将だからね、出番まではモラトリアムがあるっていうか」

     淡の背後で誠子が眉頭を押さえている。咲はひえっと息を呑んだ。

    「そ、それ……まずいじゃないですか!」

     二回戦で試合を終えた咲が辺りをぶらついた比ではないくらいまずい。戦慄に身震いする。単純に問題だし、万が一姉のいる白糸台が敗退扱いになったら咲の僅かな望みまで断たれかねない。割と洒落にならない焦燥が襲う。

    「だからね? サキがついてきてくれたらすぐ戻れるなーって」

    「そういう問題じゃ」

    「ほら、買い出し終わらせて会場きて私の勇姿拝んで、それでプール! 完璧ハナマルっ」

    「いえですから」

    「うるせえ! いこうっ!!」

     押し問答の末、「ドン」と出た淡の頭に誠子のゲンコツが落とされる。

    「あだっ」

    誠子「いい加減にしなよ大星、もう戻るぞ」

    「……えー、どうせ大将の私まで回ってくるのは何時間か先だって」

     誠子が淡を捕まえようとするが猫を思わせる素早さでヒラヒラとかわされ、咲の背後へと隠れるように回ってしまう。

    792 = 265 :

    誠子「くっ、店内だから派手な動きができない……」

    「ツーン」

    誠子「ツーンとしたいのはこっちだ! ……宮永さん、そいつ捕まえてくれないかな」

     息もつかせない一瞬の攻防を呆然と眺めているうちにあっという間に後ろに回られて、流石に困惑する。だが心底申し訳なさそうな誠子にいっそ悲愴な顔で頼まれればやむをえず、咲は首をねじって後方をうかがう。わずかな隙に回り込んだ淡は、どうしてか咲の髪に顔を埋めていた。

    「んーっ、やっぱテルーにそっくり。髪型も髪の長さもホーンみたいなクセも」

    「……あの、どいてください」

     無遠慮に接近されて微かに不快な感覚を覚えながら咲が伝えると、名残惜しそうに咲の頭から顔を離す。淡へと突き刺さる明華の視線は心なしか険しい。

    「ごめんごめん、つい」

    「いえ……それより試合に戻ったほうがいいと思いますよ」

     こんなところで油を売っている場合ではない。そんなことは部外者の咲に言われるまでもなくわかっているはず。とはいえ、約束を取りつけようと粘り続けて一向に帰ろうとしない淡を見ていると、何を考えているのかわからず雲霞のような疑問が募っていく。
     咲は、淡と積極的に拘わろうとする気はなかった。淡との関係を通じて姉との関係が進展する可能性を考えなかったわけじゃない。だが、そういった理由で淡と関係を結ぶことに打算の後ろめたさを感じる以前に、咲はその選択肢を拒絶していた。善悪の判断と感情を抜きに、それは咲にとって最も忌避すべきことだった。

    「んー、試合は大事だけどこっちも気になるんだよね」

     どこまでも淡は奔放に振舞っている。そんな悠長にしている間に試合の出番が回ってくる事態にもなりかねないはずなのに。大丈夫だという確信でもあるかのように余裕を見せる。本当にコンビニに買い物でもしにきたような気楽さだ。

     ふと気になったのは誠子と淡の力関係。淡は最初正座して謝っていたのに、今では誠子に対して居丈高だ。この二人、どういった関係なのだろうか。

    793 = 265 :

     おもむろに誠子へと視線を送る。すると切実そうな瞳で見つめ返された。「淡を捕まえてくれ」目がそう言っている。
     咲もそろそろ買い出しを再開したい。むしろ手伝わない理由がなかった。誠子に協力し淡を捕まえようとすると、

    「わっ、わわっ、何?」

     嫌な予感を察したのかするりと咲の腕をかわして距離をとられてしまう。

    「あ、あれっ、プールの準備を気にしてる? だったら大丈夫、これ持ってきたから心配ないよ!」

     だが一度の失敗に諦めず近づいていく咲に、淡は焦った様子で、しかし陽気にそう言って手のひらにすっぽりと収まるくらいの小ぶりなビンを取り出す。

    「えっと、それは?」

     錠剤の入った透明なものだ。プールの準備なんて見当はずれなことを言われたものの、気になって問いかける。

    「ふっふーん、飲む日焼け止めだよ。すごいでしょ」

    「え、それが……」

     飲んで対策するタイプの日焼け止め。モデルやヨーロッパなどの間で大流行し、シワやシミなどにも美容効果が期待できる垂涎の品だ。咲も寡聞には聞いていたが高価なこともあり、実物を見るのは初めてだった。

    「どうだ、まいったかー」

    「……えーと」

     予期しないアイテムの出現に思わず足が止まる。それを見てとった淡がますますふんぞり返る。一方の咲は気勢を削がれてしまって、会話など取り合わずさっさと捕まえてしまおう、という目論見が崩れていた。
     送るまい、送るまいとしていてもチラチラと小ビンに視線を送ってしまう。

    誠子「み、宮永さん惑わされるな! そもそも水着がないぞ!」

    「水着は私の貸したげるもーん」

     一方で興味を示した咲に危惧を抱いてか必死に呼びかける誠子と、余裕の表情の淡。だが実際のところ既に咲の関心は他に移っていて、ある矛盾に震えていた。

    「結構です……」

    「え、何が?」

     咲の発言に淡が聞き返す。なるほど、藪から棒に言っても伝わらないかもしれない。深い谷底から這いあがる怨嗟のように陰鬱な声でニュアンスが伝わるという期待に見切りをつけ、咲は水着はいらないと伝える。「なんで?」淡が不思議そうな顔をした。咲は、屈辱に身を震わせる。

    「入りませんから」

     咲が、淡の水着を着るには、身体のある一部分の厚みが足りない。おそらく、その水着を着ると余った布地を支える『力』が不足し、水着は重力に従って咲の胸を離れるだろう。――経験上、咲はそれをよく知っていた。

    「なんで?」

    「胸が、足りないからです!」

     なおもいたずらに長引かせられる残酷な話題に、咲は終止符を打った。

    794 = 265 :

    誠子「大星……お前、そんなことをするやつだとは思わなかったよ」

     咲の痛みを理解し境遇を同じくする誠子が非難する。人の道を外れた行いに失望をあらわにし、畜生道に落ちた罪人を見るかのようなまなざしで淡を見やる。明華も何か言いたそうにしているが、持てるものが心に届く言葉を口にする困難を悟ってかいたたまれなさそうに傍観し、遠巻きにずっと観察していた咏はこっそり爆笑していた。

    「あー……な、なるほどね」

    「ーーあっ! もんで大きくしてあげよっか!」

    「そんな幻想はいらないので帰ってください」

     めげずにコミュニケーションを図る淡に凍えるような声とまなざしが返される。にべもなかった。

    「……帰らないなら好きにすればいいですけど私たちは買い物に戻りますね」

    「あうっ」

     決別の言葉に淡が痛打を受けたように呻く。

    「そ、それは困るっ」

     取りすがるように顔色を悪くして淡が慌てる一方、既に咲は買い物に戻ろうとしていた。お辞儀した後、明華に目線を送って踵を返し、買い物かごを持ち直してその場から離れようとする。明華も呼応してうなずき「では失礼します」と言って残る三人にお辞儀した。

    「待たれいっ」

     背後から聞こえてきた謎の侍言葉にちょっとだけ反応しそうになったが、努めて無視を決め込む。
     そして、はあっと息をつく。
     心臓に悪い相手との別れ。咲はどこか安心していた。胸部の肉づきの話はちょうどいい口実になって振り切るきっかけになった。これ以上、彼女と話していたくない。彼女自身には何の他意もないが、咲の中でその気持ちは切実な欲求となりつつあったから。

    誠子「はあ……ようやくいけるか。最後に臨海の人たちに謝ってくるから大星、そこで待ってなよ」

    「……」

    誠子「な、なんだその眼鏡。おいっ、どこいく気だ」

    「サキのとこ」

    誠子「もうこのへんにしとけって。誘うにしても今じゃなくていいだろ。試合終わってからでも」

    「次はいつ会えるかわかんないもん」

    誠子「いや宿泊先はわかってるんだから……」

    「いってもメンゼン払いされたら意味ないじゃん!」

    誠子「あっ、おい!」

    795 = 265 :

     ……後ろから、もめるような話し声が聞こえてくる。バタバタと駆ける足音。

    「サキっ、今度の私は一味違うよ!」

     まもなくして、明華と並び歩いている咲の前に後方から走って追い抜いてきた淡が躍り出る。

    「あの……」

     短い別れから再会を果たした彼女は、先ほどまでなかったシャープなフォルムの赤縁眼鏡をかけ、自信にあふれた笑みを浮かべている。
     再三の接触にまた焼き直しかと困惑気味に口を開く咲。――しかし、すぐに思い知らされる。辟易した感を装って頑なに突き放そうとしても。本心では、単に彼女に怯えているだけで。
     眼鏡のブリッジを二本の指で押し上げてクイクイさせながら装っているようにも思える神妙な顔で切り出す淡の姿に、心が悲鳴をあげそうになっているのも、気づかないふりをしているだけなのだと。

    「ねえサキ、私の話に興味ない?」

     どくんと嫌な高鳴りがした。そして、瞬時に悟る。目を背けようとするちっぽけな抵抗が虚しくなるほど自分は彼女の言葉を意識してしまっていて、その証拠に、極度の緊張をしらしめる断続的な鼓動が、思惑も何も無視して反響するように頭の中で鳴っている。不吉な存在感を示しながら。

    「……はい?」

     とぼける返事をして、すぐさま平静を装う。だが、絶え間ない緊張が平常心を蝕む。砂の城に触れたように心の防波堤は脆くも崩れかけ機能を放棄しようとする。

    「ああ、まだ私にはあんま興味ないよね。でも私って結構テルーと仲いいんだあ。――ねっ、私のするテルの話なら興味あるでしょ?」

    「何を言ってるのか……」

     さっきまでのどこか軽かった雰囲気が遠い。あのやりとりは前座か様子見で機を窺っていたにすぎなかったのか。

    「とぼけてもムダ。知らない仲じゃないどころか相当大きな存在だよね。たぶん、お互いに」

     また、胸の奥で唐突な鼓動がかき鳴らされる。嫌な音。見透かされているような、不安を煽られる感覚。どこまで知られていて、何をしようとしているのか。わからない。おそろしい。――そして、妬ましい。

    「……もしそうだとして、何だっていうんですか……?」

    「だからね? テルのこと教えてあげる。逆に、サキのこと、テルに教えてもいいし」

    「…………」

     思考が錯綜する。ちかちかと視界が瞬く。興味なんてない――そうばっさりと切り捨ててしまいたい気持ちと裏腹に、混乱のるつぼに咲は囚われていた。
     気にならないはずがない。姉の近くにいて、姉と接して、姉の言葉を聞いて。代われるものなら代わりたい。そんな立場にいる彼女がうらやましくて、妬ましくて。
     踏み込む勇気もないのにおこがましい、同時にそんな気持ちを抱く自分を認めたくない自分がいて、怒りが込みあげそうになる。自分はもう充分恵まれているのに。不満なんて持ってないのに。
     何かを変えたいということは、何かが変わってしまうかもしれないということ。咲はその事実を深く意識に刻みつけて、今日まで自分をいましめてきた。

    796 = 265 :

    「――ねっ、どう?」

     だから――甘い言葉で惑わさないでほしい。大切なものを犠牲にするかもしれない夢を見させないで。

    「なんなんですか……なんなんですか、あなた……」

     わなわなと唇が震える。感情がとめどなくあふれて、蛇口が壊れてしまったかのようだった。心配げに自分の様子を見守る明華の表情が、期待にも似た何か別の色を湛えているように錯覚するほど、冷静さという冷静さが抜け落ちていく。

    「……ふふ、もう帰れって言わないんだね?」

     狙いすました顔で見透かすようなことを言う淡の口ぶりに、歯噛みしてきっと睨みつける。白昼の快適な店内で制服の下に隠れた肌がじっと汗ばんだ。





     その後、張り詰めた空気の中で一旦買い出す品の会計を済ませて咲たちはコンビニを後にした。白糸台の淡や誠子、そしてどうしてか咏も伴って。というのもコンビニを出ようとしたのは、

    「いやー、そろそろ場所移したほうがいいんじゃない?」

     という咏の助言があったからだ。周りの好奇やあるいは端的に言って煙たがる視線が気になってきていた咲はその助言を採り入れ、明華の預かったメモにある品が買い物かごに揃っているのを確認してひとまずレジに持っていった。すると。

    「話し込むならすぐ近くにちょうどいいカフェがあるからさ、そっちいこうよ。お金は私が払うし」

     続けざまに咏の提案。と、ここらあたりになってなぜ咏が加わる流れになっているのか、最初顔を合わせたときによくわからないまま挨拶して以来、これといって言葉を交わしていなかった咲が疑問を呈すると、

    「よくわかんないけど一応大人もいたほうがいいっしょ。大会のスタッフとして白糸台の子たちが戻るのを見届けないとだし、はやりさんの手前、咲ちゃんのほうも放っとけないしね」

    「あっ、もちろんキャンプとか一緒するって誼もあるよ。私としても咲ちゃんのこと全く気にならないわけじゃないからねー、しらんけど」

     説得力があるようなどこか腑に落ちないようなことを言って、やや強引に咏が咲たちを先導していく。
     そしてコンビニでのやりとりから十数分した後、採光のよい広々としたカフェの奥の方に咲たちの姿はあった。

    797 = 265 :

    「ふうー、生き返るー」

     全面ガラス張りの窓に面した席で、咲は居心地悪そうに座りながら対面の淡を見つめる。彼女は届いた飲み物を赤いストローを介しおいしそうに喉を鳴らして飲み、たった今試験から解放されたような顔でのん気に感想を漏らす。

    「…………」

     飲んでいるのは、大きめのグラスに入ったフローズンオレンジ。良質な宝石のように鮮やかな色をしている。
     開放的で清潔な雰囲気の店内――窓の外に広がる、繁華街に沿った賑やかな表通りの風景。咲の隣には窓際から順に頬杖を突く咏と折り目正しく座った明華が、淡の隣にはやや疲労している感のある誠子が保護者のようにぴったりとくっついている。
     横長の長方形のテーブルと椅子で、最もホール側に近い位置に咲はさりげなく座っていた。

    「あ、それでさ~テルってば最近全然相手してくれなくて」

    「……」

    「もうなんでもかんでも生返事。おしゃべりしよーっていったら『ああ』、麻雀打とうっていっても『ああ』、お菓子食べる? っていったら『うん』ってそればっかり」

     癇癪を起こしたように「うがーっ」とバンバン机を叩くような仕草をする。そんな淡に、咲は反応に困って愛想笑いを浮かべながら静かに聞く。

    「ひどいときとか、もう無視だよ無視。人を無視しちゃいけませんーって小学校でも習うじゃんねー?」

    「そう……ですね。無視はいけないと思います」

    「だよねー! いやーわかってくれてうれしいよー」

     同意を求められて、少し言い淀みつつも一般的な意見を言う。現実には場合によりけりだと思うが注釈を加えるほどの意義を見いだせなかったから。一方で、淡にはやたらと喜ばれたようだった。

    798 = 265 :

    「今の言葉、テルーに言っとくね! サキが言ってたって話したらきっと効果あると思うんだー」

    「ええと……、どうぞ?」

     波濤の勢いで進められていく話に押され気味に返す。話が変に伝わってややこしいことにならないか。そういった心配が瞬間的に脳裏をよぎるが、今の咲にはここに来るまでの間に肝を潰した分の落差に対する戸惑いが勝り何もできないでいる。――そう、咲は困惑していた。
     もっと緊張感のある話だと思っていたのだ。そしていま咲の心境は、何というか拍子抜けに脱力してしまっている。

     同時に、咲の中で淡を遠ざけようとする気持ちが少しずつ薄らいでいく。逼迫した警戒心がほんの少し緩み、覆いかぶさるようなクオリアから解放されて、いつも通りの、高校に上がってからのいつも通りに近い形へと意識が替わっていく。
     そんな中で、それとなく淡を見つめる。楽しいと感じているのだろうか。まるで気が合う級友とでも話を弾ませるかのように、にこにこと笑みを浮かべて人懐こく喋る彼女への疑問は尽きず、思い迷うばかりだ。

     何か、意図するところがあったのではないのか。今となっては無用になったとしか思えない警戒心を働かせて考えてみるも、今しているのはたわいもない雑談。咲には意味を見いだせない。強いていえば『最近姉や弘世という先輩に構ってもらえなくてご立腹です』という不満をこぼしているくらいで、そんなことをいわれても困るというのが率直な心情だ。
     姉の話とは名ばかりの世間話。不満を吐き出させてあげる程度の軽い相談事。緊張して思い詰めていた自分がばからしい。とんだ道化だ、と弱音をこぼしたくなる。張り詰める必要なんてなかったのではないだろうか。

    明華「……咲さん?」

     表情のこわばった印象が弱まり、柔和にも近い面差しに変わるのを見てとった明華の慎重に窺うような呼びかけ。「ちょっとだけすみません」、咲は淡に断りを入れて振り向き、いつも通りを意識した柔らかな声で尋ねた。

    「さっきの話……本当に大丈夫でしょうか」

    明華「……寄り道で遅れるという電話のことですか?」

     咲たちはこの喫茶店に来る前、買い物に必要ない余分な時間をかけてしまうので前もって連絡しようとした。そして結局は明華の携帯端末で連絡してもらった。というのも、その段になって咲は携帯端末が手元にないことに気づいたからだ。
     咲はやってしまったと思った。咲の携帯端末は高校に上がってから母の勧めで持つようになったため、持ち歩く習慣がしっかりと身についていないのだ。
     とまれ明華に頼んで連絡してもらい、遅れてしまう旨を申し訳なさと共に伝えたのだが。その際旅館の練習室に忘れていった携帯端末があると知らされて納得すると同時に、「佐々野いちご」と名乗る人から電話があったのだ、ということを教えられたのである。
     急用かもしれないので携帯端末を取りに一旦帰り、確認してから淡との話に臨もうと咲は思ったのだけれど、

    799 = 265 :

    智葉「その電話は私がとったんだがな、『取り立てて用事ではないので大丈夫。折り返しの電話もいらない』そうだ」

    「そう……なんですか?」

    智葉「ああ、だからこちらも特に気にせずゆっくりしてきていい――」

    ダヴァン「サキイィイイィッ! ごめんなサイ! ソーリー! 許シテ!」

    「メ、メグさんですか?」

     そのときの電話でこんなことがあった。途中、電話口の向こうからでも聞こえる渾身の謝罪が入り込んで、どうやらダヴァンが何かしてしまったようなのだ。

    智葉「……ああ。実は初回の電話はメグがとってな。意味のわからないことを言って電話を切りやがったんだ」

    ダヴァン「ごめんなサイッ、ごめんなサイッ! ついうっかり慌てて切ってしまッテ……!」

    智葉「……そういうことなんだ。すまないな咲、許してやってくれないか」

    「え、ええ……メグさん、気にしないでください」

     いったいどういう切り方をしたのかいちごの心証が心配ではあったが、それでダヴァンを責めても始まらない。覆水は盆には返らないのだから、後はいちごと自分の問題である。それに、そもそも電話をとってくれたのも厚意だったに違いない。咲の中にチームメイトを疑う気持ちは誇張ではなく微塵もなかった。
     それからまさに涙ながらといった様子で電話口から感謝と改めて謝罪する言葉が聞こえてきたが、咲は鷹揚に受け止めた。ダヴァンの感情表現が日本人と比べるとオーバーであることは四ヵ月あまりの付き合いで知っていたし、謝意はきちんと伝わっているから。

    明華「大丈夫ですよ。智葉はムリな気遣いなんてしないと思います」

     そして現在の会話、咲の懸念を明華はやんわりと否定してくれる。

    「……」

    明華「佐々野さんという人のことも気になりますか?」

     惑う咲の心のうちをすっぱりと言い当てられる。どきりとした。状況から察すれば想像はできるのかもしれないが、それにつけても明華の感の鋭さは人と比べて際立つ。そもそも、付き合わせてしまう彼女にだっていちごと同じかそれ以上に気になるし、散々迷惑のかけ通しで頭が上がらないのだ。なのに、咲の思い過ごしや思い上がりでなければ、いま彼女はあえてそれに触れないでいてくれている気がするのだ。
     彼女とは、ある事情で他のチームメイトにましても多くの言葉を交わしてきた。だからだろうか。時々、深いところまで見通されているような、不可思議な感覚に陥る。それが決して不快ではない、心地よい気分をもたらすことに咲は恐怖を覚える。だがそんな感覚を今は振り切って、言葉を紡ぐ。

    「佐々野さんにはあとで電話しようと思います。今は……こっちで大ほ」

    「淡っ!」

    「……淡さんと、お話しようと思います」

     どうするかを決めて、淡へと向き直る。

    800 = 265 :

    「でもお願いがあります。私との話が終わったら、すぐに会場の方に戻ってくれませんか」

     淡の瞳を見つめて、真摯な態度で頼む。くりっとした淡のそれが、予期しないものに遭遇したようにパチパチと瞬いた。

    「……いーよ。でも、私が満足しなきゃ終わらせないからね?」

     不敵な笑みで獲物を狙うかのように宣言する。なんというか、思わせぶりな態度をとる人だ。でもそれだけに、どんな思惑をしているのか気になる。それは混じり気のない気持ちだった。

     少しだけ。少しだけ、知りたいと思うようになっていた。妬みではなく、恐怖にかられた詮索でもなく。

     ネリーに抱いたような、明華に抱いたような――今のチームメイトみんなに抱くものと同じ。それはおそらく、純粋な興味。

    『咲、大事なのはひた向きに相手をよくわかろうとする気持ちだよっ!』

     昔教えられた言葉と共に、大切な人の姿が脳裏に蘇る。たくさんの言葉、そしてたくさんの想いをくれた人。

     ――もう二度と、戻ってはこない人。

    「わかりました。満足するまで付き合います」

     穏やかな顔の裏に苦い思いを噛みしめながらも、咲は微笑んで淡の言葉に答えた。







     大きな湖が見える公園のプロムナード――青々とした芝生のうえに陣取って、車椅子に乗った彼女と、幼い自分とが向かい合って。思い出通りに会話が始まる。


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