元スレ吹雪「この鎮守府はおかしいです!!」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
152 = 1 :
艦これのためちと離脱
153 :
川底棲艦は警戒心が強くてすぐに隠れるんですね、わかります
154 :
川底棲艦の蒲焼はめっちゃうまいけど産卵場所が見つからないせいで値段が高騰してるらしい
155 = 1 :
尾口さん「提督さん、ですね?私、後乃木市河川水質保全組合の尾口と申します、本日は宜しくお願いします」メイシワタシ
提督「海軍前浜町2丁目鎮守府の提督です、こちらこそよろしくお願いします、あ、名刺どうも」ペコリ
吹雪「前浜町2丁目鎮守府所属、特型駆逐艦の吹雪です!宜しくお願いします」ケイレイ
尾口さん「宜しくお願いします…………あなたが近年話題になってる艦娘って言う子?」
吹雪「は、はい!まだまだ新米ですけど……」
尾口さん「ふむふむ……見た目は普通の人間の子と変わらないんですね?」
提督「えぇ、見た目どころか中身もほとんど人間のそれと同じです(キリッ)……ソウダヨネ?」
吹雪「え、ま、まぁほとんど同じ……って言えばそうですけど……知らなかったんですか?」
提督「保険の授業は苦手なんだよ……今度人間と違う所教えてくれない?」
吹雪「はぁ……まぁいいですけど……」
尾口さん「へぇ……今日はよろしくね、吹雪ちゃん」
吹雪「はい!よろしくお願いします!」
尾口さん「じゃあ早速ですけど……この写真を見てくれませんか?」ペラッ
吹雪「?」
提督「?」
尾口さん「一昨日の晩、川が不審な緑色に発光するという通報を受けまして…その時にとれた写真ですけど……」
吹雪「……この発光は……司令官、やっぱり……」
提督「深海棲艦風の発光ですね……ってことは……え、マジ?」
吹雪「え、あ、いや!私はさっき冗談のつもりで……アハハ」
尾口さん「なにか知ってるの?」
吹雪「あ……あの……深海棲艦の川底版でも居るんじゃないかなーって…思ったんですけど……」
尾口さん「深海棲艦……って……あの白い人間みたいな生き物……?」
提督「白い人間って……ヲ級はソレの代表格ですけど駆逐艦クラスなら魚みたいなかっこしてますよ?」
尾口さん「そうなんですか?ごめんなさい私あんまり軍事的なこと分からなくて…」
提督「大丈夫ですよ、えーっと……これは僕の推測ですけど、深海棲艦の別働隊……まぁ言えばはぐれですね。
はぐれ深海棲艦が国の内地に侵攻する的な作戦を受けて淡水でも活動できるタイプになった
で、太平洋からこの川に流れて、今成長中……成長中の深海棲艦は生体カメラ……まぁつまり目が緑色に発光するんです
完全に成長しきった深海棲艦はカメラの発光色が変わって、緑、赤、黄色、青と黄色となって黄色くなるほど危険な性格になっちゃうんですよ」
尾口さん「……つまり、深海棲艦が違法に放流した肉食の外来種ってことですか?」
提督「まぁそうですね、沈んだ艦娘を取り込むって噂ですから肉食って言うか猛禽類の部類でしょうけど」
尾口さん「死骸食い荒らされたら川草の栄養がなくなって魚の住む場所が失われることもあります
繁殖力の高い深海棲艦が川に現れたとなるとこれは重大な問題ですね……」
提督「何で出来てるかもわからない生き物が繁殖してるんですし……駆除した方がいいでしょうか?」
尾口さん「その前に数匹、組合で研究する個体がほしいですね、雄と雌が分かればいいんですけど……」
吹雪「オスとメスって、か、飼うんですか……?」
尾口さん「研究資料よ、不要になったら処分するわ」
吹雪「ほっ……」
157 = 1 :
調査開始 川辺
吹雪「司令かーん、武装しますか?」
提督「爆雷でもぶち込むつもりかい?さすがにまずいっしょ」
吹雪「ですよねー……じゃあ今日は脚部と機関だけにしますね」カチャカチャ ウィィーン ガシャン
尾口さん「あれって、重いんですか?」
提督「それがそうでもないらしいですよ、聞いた話によると小学生のランドセルくらいの重さらしいです」
尾口さん「重さは感じるけど移動には問題ないって感じですか?」
提督「ですかねぇ……」
吹雪『よっっと……』チャポン
吹雪『おっとっと……ちょっと……慣れるまで時間がかかるかも……』ユラユラ
尾口さん「浮いてる……信じられない……」
提督「どうー?」
吹雪『ちょ、ちょっと待って下さいーっとと……淡水と海水って……何か違うのかな……?』ユラユラ
提督「水草に絡めないように注意するんだぞー手入れめんどくさそうだしー」
吹雪『は、はい!……あ、慣れました!調査始めますね!』
提督「頼むー……さて」
尾口さん「?……竹竿ですか?」
提督「そ、竹竿、針はないですけど……こうやって……あ、ちょっと吹雪ちゃんの連装砲借りて」
カチッ ガッコン
提督「弾薬庫の手入れすごいな……行き届きすぎだろ……二発貰おう」カチッカチッ
尾口さん「何するんです?」
提督「釣りです、ザリガニ釣りと同じ原理ですよ、深海棲艦なら資材に目がないでしょう」キュッ ポイッ チャップン
尾口さん「そんなものですか?」
提督「そんなものです」シーン
尾口さん「……その、銃とか弾薬って日本に持ち込んでいいんですか?」
提督「砲と砲弾なんで例外じゃないですか?」クイクイッ
尾口さん「いや、意味がわかりません……でも、すごいなぁこれ」ガチャッ
提督「安全装置の類とかはないので、向けるなら海方面でおねがいしますねー……中々かからないなぁ……」
尾口さん「あ、はいっ……これが指かけるところかぁ……何で人差し指だけなんだろ……」カチッ
提督「あ」
吹雪『はっ!?何この感覚……』バッ
尾口さん「え」
ドォオオオオーーーン!!!!
ヒュン ドッバーーーーン!!!
158 :
ザリガニか
159 = 1 :
提督「……」ッケホ
吹雪「し、司令官!?何したんですか?!」ザシャァゥ バシャーン スタッ
提督「えーっと……艤装が暴発したんだけど……」プスプス
吹雪「暴発!?整備不良ですか!?」
提督「いや、違うと思う……詳しいことは尾口さんに聞いてくれ…向こうで伸びてるから……」プスプス バタッ
20m位向こう
吹雪「お、尾口さん!大丈夫ですか!?」
尾口さん「……はっ!……おばあちゃんが見えた……って、あれ?吹雪ちゃん?」
吹雪「だ、大丈夫ですか!?お怪我は!?」
尾口さん「あ、そっか…わ、私は大丈夫……というか……勝手に使ってごめんね?」
吹雪「わ、私は大丈夫……ですけど……」
ヒュゥウウウウ
吹雪「……」
尾口さん「すごいわねこれ……本当に大砲を片手で持ってるんだぁ、たしかに普通の人じゃ無理ね」
吹雪「あはは……まぁ、大事に至らなくて良かったです、次からは気をつけてくださいね?」
尾口さん「うん、ごめんね?本当に」
提督『ふぶっきー!尾口さーん!釣れたよー!川底棲艦!!すっごいちっちゃいよ!!』
吹雪「あ、呼んでますよ!行きましょう!手、貸しますね!」スッ
尾口さん「あ、うん、ありがと」
160 :
釣れたのか
161 = 1 :
提督「ほらこれ!」ピチピチ
川ロ級「キィーー!!キィーーーー!!」
吹雪「ロ級……ですか?」
提督「ロ級……だね……えらい小さいけど……ザリガニクラス?」
尾口「ろきゅう?」
吹雪「深海棲艦の一種で駆逐ロ級っていう種類がいるんですけど……それと非常に似てて……」
尾口「へえ……というか、あんな餌で釣れるんだ……」
川ロ級「キイキイキイイイ!!」ニュッ
提督「……あ、主砲は口の中にあるんだ……」
川ロ級「クィイイイーーー!!」パンッ
提督「いてっ」
川ロ級「キィーー!!キィーー」パンッパパパン
提督「いてててっ痛いってこの!」
尾口「害はなさそうね……何か食べるってわけでもなさそうだし……」
吹雪「…………」ツンツン
川ロ級「キッ!!」ハムッ
吹雪「きゃっ!いた……くない」
尾口「しかも歯がない……となると、完全に藻が主食って感じね……この見た目で草食か……」
提督「いてて……コイと似たような種類ですかね……?ってこれ石か……」ポイッ
尾口「そうですね、石を飛ばすコイって感じでしょうか、そのロ級?っていう種類は……」
提督「川底棲艦のロ級は特に害なし……ですね……」
162 :
平和だの
163 = 156 :
川底棲艦レ級は飼い主が放流したワニ的な扱いの予感
164 = 1 :
とりあえず今日はここまで
ちなみに尾口さんは今回限りのぽっと出キャラだから次から出ないよ
165 :
面白くなってきましました
166 :
平和だなぁ。
167 :
川口さんはまだかの
169 :
ザリガニサイズか
まあそうなるな
170 :
川版のヲ級ちゃんは小鳥とか羽虫とかをとばすのかね……羽虫とばすヲ級ちゃんはちょっと嫌だけど小鳥とばすヲ級ちゃんは可愛いと思います
171 = 142 :
でもそんな小鳥が精力的に糞爆撃しかけてくるんだぞ
まだ羽虫の方が撃ち落しても罪悪感少なくてすむ
172 :
羽虫だったら蚊取り線香で勝てるね
捕獲してペットにしよう
173 :
川口なのか川ロなのかしばらく悩んでた
174 :
いろんなところにキャンプ地作っちゃう系鎮守府
175 = 149 :
商店街にふつーに間宮さんや明石さんが店を持ってそうな鎮守府だな
176 = 135 :
藻を食べるだけでも生態系には影響出るから駆除しないと
177 :
そのうち三角州棲姫とか橋の下棲姫とか現れそうだな
178 :
橋の下とかそれホームレス……
179 :
>>177
「橋の下棲姫」って書かれると、なんか保護しなくちゃいけない気がしてくるな。
艤装が段ボール箱と毛布の陸上型だったら、普通の民家でも飼えるかな?
180 :
いいねえー
182 :
なんか、初期の鉄腕ダッシュを思い出した。懐かしい。
183 = 1 :
もうすぐはじめましょう
185 = 137 :
りょ!
186 :
他の子はこないのかな
187 = 1 :
数日後、夜
吹雪「ねぇ、司令官」
提督「んー?」
吹雪「ドライヤー知りませんか?」
提督「え?知らないけど」
吹雪「そうですかぁ……あれぇ……どこやったかなぁ……」
提督「なくしたの?」
吹雪「いや、確か昨日この辺に…」
提督「机の下とかじゃない?」
吹雪「?……」モゾモゾ
吹雪「……あ、ありました!」
提督「んー」
188 = 1 :
吹雪「すみません司令官……迷惑かけちゃって」
提督「いぃーのいいのードライヤーはなんだかんだ必要だしねー」
吹雪「え?司令官ってドライヤー使うんですか?」
提督「髪の毛には当てないけどたまーに使うよ?乾燥食品の水気取りとか、酢飯のうちわ代わりとか、綺麗にしたドライヤーがすっごい役に立つんだから」
吹雪「そうなんだ……マイナスイオンとか帰って邪魔ですね」
提督「正直髪の毛にマイナスイオンって要らないんじゃないかって思うんだよねぇ……」
吹雪「髪質とかそういうのを考えたら、大事だと思いますけど……」
提督「髪質大事にするヤツに限ってオシャレは我慢とか言って体大事にしないんだよねぇ……」
吹雪「そういうものなんでしょうか?」
提督「俺の個人的な見方だよ、髪も体の一部って言われたらそこまでだしね」
吹雪「深く追求したら意見の異なる人同士で喧嘩になりそうですね」
提督「オシャレと健康は一生分かり合えないよ、これに決着がつくことは多分無いね」
吹雪「対立しますよねぇ……私は自分自身を飾りすぎないほうがいいと思います」
提督「提督としては吹雪の意見に賛成である……あ、こんな時間……ニュースやってる」ピッ
テレビ『ゼローー』
提督「……」
吹雪「あ、この間の事件ですね」
提督「多いよなぁ……毎日一人くらい死んでるんだよね……」
吹雪「インターネットのコミュニケーションでのもつれがほとんどですよねぇ」
提督「人を殺すような人じゃない人がいきなり殺すんだからね……恐ろしいもんだよ」
TV『犯人は現在も逃走中です、近隣の住民には注意を呼びかけています』
吹雪「ふぅん……」
吹雪「あ、司令官こないだの川底棲艦ですけど」
提督「ん?」
吹雪「あの後の話、なにか聞いてませんか?」
提督「あぁ、そういえばあの後一斉にロ級の捕獲活動があったらしいよ、80匹位居たらしい」
吹雪「は、はちじゅっぴき!?」
提督「マジマジ、すっごい繁殖力らしくてさ、亜種とか出てないか今度詳しく調査するらしいよ」
吹雪「となると……近いうちにまた調査の依頼が来るかもってことでしょうか?」
提督「うん、多分来るね、今度は非武装で行こうよ、あんまり人に害がないって分かったし」
吹雪「そうしたほうが安全ですね、専用の装備も依頼した方がいいでしょうか?」
提督「いいかも、サイズが小さいとはいえ深海棲艦だし、上の人も取り合ってくれるかも、明日聞いてみよう」
吹雪「はい!」
189 :
専用装備ってタモとか虫籠とかかな?
僕の夏休み(吹雪ver)だなw
190 = 1 :
提督「なぁ、吹雪ちゃん」サラアライチュウ
吹雪「はい、何でしょう?」サラフキ
提督「最近さ、物騒だと思わない?」ジャーー
吹雪「えぇ、まぁ…深海棲艦がすぐそこまで来てるんでしたっけ?」フキフキ
提督「そうそう、呉とか単冠とかエラいことになってるらしいよ?あ、それまだ汚れてるよ、こっちこっち」
吹雪「あ、すみません…………呉って確か……戦艦の長門さんが仕切ってる鎮守府でしたっけ?」フキフキ
提督「うん、超無口な提督だから艦隊の指揮はほとんど長門がやってるらしい、あそこは特に酷いな」ジャーー
吹雪「そうなんですか……それに比べてここは平和ですね、同じ方角の海なのに」
提督「まぁー場所が場所だしなぁー…見向きもされないっていうのが現実かも……あ、それそこの棚ね」
吹雪「ここですか…よいしょ……そうですね……軍事的に重要な施設もないし……」
提督「海沿いは漁港と住宅街だからね……攻める理由がないか」ジャーーー
吹雪「そういえば、横須賀はどうなんですか?」
提督「特に何にも、ニュースの通りだよ、攻めては攻められ支援を受け、いつも通り膠着状態、はい、終わりっ」キュッ
吹雪「どこも大変なんですね……よいしょ……これで全部ですか?」カチャカチャ パタン
提督「うん、ありがとね、夕飯のおかずが多いと洗う量が増えちゃってさ」
吹雪「いつも美味しいご飯作ってもらってるんですから、これくらい当然です」エッヘン
提督「頼もしいなぁ、じゃあ今日はもう寝ようか、洗濯物は俺が干しとくよ」
吹雪「あ、私も手伝います!」
提督「マジ?ありがとー」
191 = 1 :
提督の寝室
吹雪「よいしょっと……」トンッ
提督「干したものは外でいいかなー明日晴れるっけ?」
吹雪「雨はふらないって言ってましたけど……晴れ間は見えないらしいですよ?」
提督「あー微妙だなぁ……部屋干しでいいか」
吹雪「じゃあ、私の部屋に干しますか?あっちのほうが広いですし、風通しもいいと思いますけど」
提督「いいねぇ、じゃあ向こうに干すか、タコ足とか持ってきてくれる?」
吹雪「はいっ!」ヨイショット
提督「……一度に全部持ってったらこけるよ?」
吹雪「だ、だいじょうぶで……うわぁ!?」ドッテーン
提督「あらま……」
192 = 1 :
提督「よしっこれで全部だな……」
吹雪(やっぱりちょっと恥ずかしいかも……)
提督「ん?どした?」
吹雪「あぁ、いえ、何でもないです!」
提督「?まぁ、いいか……さて、今日はもう寝よう……吹雪ちゃんも早めに寝るんだよー」スゥー スゥーッパタン
吹雪「あ、はい!おやすみなさい、司令官」
提督『んー、おやすみー』
吹雪「さ……私も寝ようかな……」
パチッ
吹雪「ふぅ……」ゴロン
吹雪(特に疲れること無く……一日が過ぎる……)
吹雪(毎日練習はしてるけど……やっぱりなにか物足りないなぁ……)
吹雪(人間の司令官や町の人達も……同じ気持ちで生きてるのかな……)
吹雪(……いや、そんなこと無いよね、司令官もあぁやって毎日仕事を貰ってお給料を貰ってるし)
吹雪(……私も、私なりに目標を立てないとっ)
193 :
いつまで染まらずにいられるか
194 :
吹雪がぐだぐだ生活大好きになるのが楽しみでもある
195 :
初雪「私ここ行きたい、すごく行きたい」
196 :
よれ読んで確信した。吹雪+田舎=最強。
197 :
提督の部屋
提督「……特I型駆逐艦「吹雪」……か」ペラッパラッ
提督「当時のデータがこうやって残ってるとなると……あの子もかなり精巧な作りになってるんだな…」
提督「……だからどうしたって話だけどな……中身は普通の女の子だし……」ペラッペラッ
提督「大戦中の艤装を扱える女の子、艦娘……それを指揮するのが俺たち提督……」
提督「親と娘みたいな関係なのかな……?」
提督「提督として……あの子を正しい方向に導くには……どうすればいいんだろう……」カキカキカキ
提督「……当面の目標……こんなもんか……」
提督の目標を決めてください ↓3
1.吹雪の目指す立派な艦娘としての人生を見守り続ける
2.吹雪に人間として生きることを提案してみる
3.艦娘と人間の人生を両立させ、吹雪だけの人生を歩ませる
4.自由安価(重すぎたり、あまりにドギツイストーリーは安価下かも)
みんなの評価 : ★★
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