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    元スレ提督「鎮守府に温泉が湧いた」

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    1 :


    注意


    ※艦隊これくしょんの二次SSになります
    ※ご都合主義的なことがかなり出てきます
    ※キャラが違う、また崩壊しているキャラもでると思います


    これらが苦手な方はご注意ください
    それでも大丈夫な方は、駄文ですがどうかお付き合いください


    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1413987982

    2 :



    ~鎮守府内 提督執務室~


    コンコン

    加賀「失礼しします、提督。今日も一日よろしく…提督?」カチャッ

    提督「うーん、これからの季節、やっぱ紅葉の見える所とかいいよなー、後はゆったりと浸かれる所とか」ペラペラ

    加賀「提督、熱心に何を見ていらっしゃるんですか?」

    提督「おっと悪い悪い、ちょっとこういうのを見ていてな」バサッ

    加賀「なになに、全国温泉巡りマップ…ですか?」

    提督「そう、ほら、最近寒くなってきたし、こういう時って温泉ってのもいいかなーって思ってな」

    加賀「温泉ですか…私は入渠場しか知りませんがまたそれとは全く違うものなのですか?」

    提督「ああ、入渠場は艤装を癒すものだけど温泉は更に体や心の疲れも癒してくれる、そういう場所なんだよ」

    加賀「成程、癒しを求めていく場所なんですね」

    3 = 2 :


    提督「とはいえ今の状況だと温泉にいける訳がないからこうやって本を眺めてイメージを楽しんでいたんだ」

    加賀「そうですか。しかし提督一人だけなら休暇届けを大本営に提出すれば許可が出るのでは?期間は短いかもしれませんが」

    提督「みんなが頑張って深海棲艦と戦ってるって時に一人だけ温泉に浸かりに行くなんてことできるわけないだろう?俺としては出来ればみんなも連れて行ってあげたいんだが…」

    加賀「それこそ無理な話です。いくら短い期間だとしてもここの防衛に穴を開けるわけにはいけませんし、それ以前にこんな大人数で行動するというのも難しいかと」

    提督「だよなー、まあ分かっちゃいるんだけどさ」

    加賀「とはいえ…提督がそこまで言うぐらいなんですから温泉というのはさぞ素晴らしいものなのでしょうね」

    提督「ああ、機会があれば連れて行ってあげたいもんだよ」

    加賀「まあ、未だ終わりの見えないこの状況では難しいですね」

    提督「うーん、なんとかならないもんかなー」

    加賀「流石にそれは私たちではどうしようもないですよ」

    4 = 2 :


    提督「まったく、この辺りにでも温泉宿でもあったらよかったんだがな…うん?」ドタドタドタドタ!

    バターーーン!!!

    白雪「し、失礼しまーすっ、て、そうじゃなくって」

    吹雪「て、て、提督ーーー!!大変、大変です!!」

    加賀「騒がしいわよ。入室するときはちゃんとノックぐらいしなさい」

    白雪「し、失礼しました!」

    提督「いや、かまわないさ。しっかしそんな慌ててどうしたんだ?」

    加賀「まさか…ここまで深海棲艦が襲来したとでも!?」ガタッ

    白雪「い、いえ深海棲艦ではないんですが…あのー、信じてもらえるか分からないんですが…」

    吹雪「あの、鎮守府の裏にですね…長門さんが言うにはなんですが、そのー」

    白雪「お、お、温泉!?が湧いたみたいなんです!!」

    提督「 」

    加賀「 」

    二人「「はぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!」」

    5 = 2 :


    ~数時間前 鎮守府裏空き地~



    トテトテトテトテ

    雪風「むむむ、ここではないようですね、それでは次は…」トテトテ

    陽炎「ねえ雪風。もうやめにしない?こんなところじゃいくらやっても何にも反応しないって」

    雪風「そんなことはありません!!諦めなければきっと何かがあるはずです」トテトテ

    陽炎「なにかって一体何があるってのさ…」

    黒潮「まあまあ、雪風がどうしてもやりたいっていってるんやからやらしといてあげーな」

    陽炎「けど、いくらやってもこんな空き地じゃ何も出るとは思えないけど」

    不知火「そうでしょうか?雪風なら何かやってくれそうな気がしますが。幸運艦だけに」

    陽炎「いやいや、幸運ってそんな万能じゃないでしょ」

    吹雪「あれ、陽炎ちゃんたちこんなところで一体何してるの?」

    白雪「雪風さんがあちこち動き回ってるようですが」

    6 = 2 :


    陽炎「ああ、吹雪ちゃんに白雪ちゃん。なんていうか…探索、かな?」

    白雪「探索…ですか?」

    黒潮「ほら、うちの鎮守府って万年資材不足やん?それにかなりの大所帯やしうちらもなにか手伝えないかなーって思ってやな」

    陽炎「四人で話し合ってたらね、急に雪風が『資源がないなら採掘すればいいのです!』って言い出してね…」

    陽炎「他のみんなにも声をかけようかと思ったんだけど、みーんな何かを察したみたいでみあたらなくてねー」

    黒潮「まったく、カンがいいというかなんてゆーか」

    吹雪「まあ流れは大体分かったけど、それと雪風ちゃんが歩き回ってるのとは何か関係があるの?」

    吹雪「雪風ちゃん。何か棒っぽいのを持ってるけど」

    不知火「あああれですか。ところで二人は『ダウジング』というものはご存知ですか?」

    白雪「だうじんぐ?」

    吹雪「ごめん、ちょっと分からないよ」

    7 = 2 :


    不知火「私も詳しくは知らないのですが、雪風の持っている針金状のものが反応すればその下に何かが埋まっているらしいのです」

    吹雪「へー、ソナーみたいなものなのかな?」

    白雪「それで雪風ちゃんがあちこち歩き回ってるんだね」

    黒潮「雪風は『私が石油を掘り出して鎮守府を救うのです!!』って張り切ってるんやけどなー」

    陽炎「私は正直眉唾物としか思えないのよね。大体針金二本で発掘できだら苦労しないっての」

    吹雪「た、確かに…」

    不知火「案外不発弾辺りを発掘するかもしれませんね」

    黒潮「ちょっ!冗談でもそんな物騒なこというのやめてーな」

    白雪「けど、これで本当になにかを発掘できたらすごいですよ」

    陽炎「そりゃあ本当にできたらすごいけどさぁ…」

    8 :


    雪風「うーん、ここも駄目となるとあちらのほうでしょうか…」トテトテ

    ピクッ!

    雪風「むむっ!」

    グニャーーーン!!

    雪風「おおお、ここからすごい反応がするのですー!!」

    陽炎「嘘ぉ!?」

    雪風「ほらほら見てください!こんなに開いちゃってますよ!」グニャーーーン!!

    黒潮「おお、確かにめっちゃ開いてんなー」

    不知火「確認ですが、これは雪風がわざとやってるわけではないのですね?」

    雪風「そんなことしませんよ!そんなことして何になるって言うんですか!!」

    不知火「まあ、確かにそうですね」

    9 = 8 :


    雪風「さて、そんな事言ってる暇はありません!!早速掘っていきましょう!」

    不知火「掘るのですか?砲弾を撃ち込んだほうが早い気がしますけど」

    雪風「そんなことして万が一石油に引火したらどうするんですか!このあたり一帯が大変なことになっちゃいますよ」

    陽炎「というより埋まっているのは石油確定なの?」

    雪風「当たり前です!!この雪風の直感を信じてください」

    吹雪「うーん、けどそううまくいくものなのかなぁ~」

    雪風「はい、スコップはここにありますので吹雪ちゃんたちも一緒に!」

    吹雪「…えっ」

    雪風「絶対に大丈夫ですって!さあっ」

    白雪「えーっと、私たちはちょっと気になって見にきただけでして、そろそろ失礼しようかと…」

    黒潮「まあまあそんなに遠慮せんといて」ガシッ!

    陽炎「そうそう、一緒に頑張りましょう!」ガシッ!

    不知火「二人とも、ここまできたら逃がしませんよ」ギュー!

    吹雪「トホホ…」

    10 = 8 :


     
     ~  数時間経過  ~


    ガキッ!ガチッ!!

    黒潮「うーん、なんかこっから掘れなくなってるみたいやな~」

    雪風「ええっ、こんなに早くですか!?」

    白雪「掘れないと言うよりは、何か固い岩盤に当たってる感じですね」

    雪風「そんなぁ、まだまだ全然掘れていないのに~」

    吹雪「す、スコップでやった割には結構掘ったと思うよ…?」

    陽炎「少なくとも私たちの身長以上は掘れてるからね、我ながらよくやったもんだと思うわ」

    黒潮「とはいってもうちらの力じゃここらが限界かな~、もうちょっと力があれば何とかなるかもしれんのやけどな」

    雪風「うー、ここで諦めるのは嫌です~」

    不知火「しかし、無理をしたところで成果は上がりませんよ、誰か力のある人がいればいいのですが」

    11 :

    吹雪がトホホって言うのが妙に似合っててワロタ

    12 = 8 :


    ???「ふぅ、たまには外での走りこみもいいもんだな、ん?あれは…」

    吹雪「じゃあどうする?寮に行って誰か呼んでくる?」

    白雪「けど石油を掘るために穴を掘ってくれって頼んで来てくれるかな」

    不知火「戦艦の誰かがここを通り過ぎてくれれば頼みやすいのですが」

    陽炎「そんな都合のいい人がこんなところに来るわけが…」

    長門「なんだお前達、こんなところで穴なんて掘って。塹壕練習でもしていたのか?」

    雪風「長門さん!!」

    長門「ん、しかし塹壕にしては穴が大きすぎるな?一体なんなんだ?」

    雪風「長門さん!実はおねがいしたいことがあるんです!」

    長門「私にか?」

    白雪「…これも幸運補正ですか」

    陽炎「ここまで来ると怖いものを感じるけどね」

    13 = 8 :


    雪風「…で、かくかくしかじかという訳でして」

    長門「これこれうまうまという訳だな」

    不知火「流石、理解が早くて助かります」

    白雪「なんと言う便利な説明…」

    長門「大体の事情は分かった。それじゃあちょっとどいていろ。私が一気に掘り進めてやろう」

    雪風「あ、ありがとうございます!!」

    陽炎「あの、こんな事いうのもどうかとは思うんですが本当にいいんですか?実際に何かが出てくるかも分からないっていうのにこんなことに付き合ってもらっちゃって」

    長門「私は別に構わんぞ。それに頼られた以上断るわけにもいかないだろう」

    長門「なに、安心しろ。こんな岩盤ぐらい簡単に打ち砕いてやろう」

    長門「では、いくぞぉぉぉ!!!」ガッガッガッヅッ!!

    吹雪「す、すごい…」

    黒潮「流石世界のビッグセブンや!」

    長門「ははは、褒めても何もでないぞ」

    14 = 8 :


    長門「はぁっ!これでもか、これでもかぁぁぁぁ!!!」ガチガチガガチ!!

    白雪「長門さん、すごくノリノリになってる」

    吹雪「長門さんって褒めるとノるタイプなんだね」

    長門「しかし…確かに硬いな、お前達じゃ掘れない訳だ」ガチッ

    雪風「えっ、それじゃあ長門さんでも無理そうなんですか!?」

    長門「なに、こんなもの…ふぅん!!」ボカァァァァァッ!!

    不知火「やりましたか?」

    長門「……よしっ、完了だ!」

    雪風「長門さん、とってもすごいです!」

    長門「まあ当然の結果だな。けどこれで硬かった岩盤は掘れたから後はまた掘りやすくなr…」ジワッ

    長門「なんだ?下が急に湿ってきたk」

    ドバァァァァァァ!!!!!

    長門「    」

    15 = 8 :


    モワァァァァァァァァ!!!

    吹雪「な、長門さーん!!!」

    陽炎「って何これ!?マジで石油でも掘りあてたの!?」

    不知火「いえ、原油特有の匂いもしませんしそれ以前にこんな蒸気は吹き出さないはずです」

    白雪「そうですね、それに原油はもっと黒ずんでるはずですよ」

    黒潮「二人とも冷静に分析せんで、まずは長門姉さんを助けんと」

    白雪「といってもこの蒸気が邪魔してよく見えませんよ」

    吹雪「だったらせめて呼びかけるぐらいは、長門さーーーん!!」

    雪風「長門さーーーん、大丈夫ですかーーー!!」

    モワァァァァァ… ダイジョユブダゾー

    白雪「長門さんの声です!!どうやら無事だったみたいですね」

    不知火「しかし、原油でないとしたら一体これはなんなのでしょうか?」

    16 = 8 :


    長門「やれやれ、随分ひどい目にあった」ビチャビチャ

    吹雪「大丈夫ですか長門さん。ってずぶ濡れじゃないですか!!」

    雪風「ごめんなさい。雪風がこんなことを頼まなければ…」グスッ

    長門「なに、気にするな。それより随分すごいものを掘り当てたみたいだぞ」

    陽炎「えっと、これって結局なんなんですか?」

    長門「私も実物を見たことはないから分からないが、おそらく温泉というものだろう」

    吹雪「温泉?」

    長門「天然の入渠場だと思えばいい、しかし…」

    ドバババババ-

    長門「湯の勢いが止まらないな。さて、どうしたもんだか」

    吹雪「それじゃあ私が提督に報告してきます!」

    白雪「わ、私も一緒についていきますね」

    長門「分かった、二人ともよろしく頼むぞ」

    二人「「はいっ!!!」」

    17 = 8 :

    今日はここまでです

    タイトルまんまな内容ですが、こんな感じで進めていければいいなーって思ってます
    さて、スコップで温泉が掘り当てられるのかという点ですが、たぶん実際には無理です
    実際にやるとなるとボーリング調査やら何やらが必要みたいですからね…

    それでは、また

    19 :

    乙です

    細かいけど吹雪は「司令官」呼びですよー

    20 :



    1000年以上前から温泉はあったみたいだけどボーリング技術が普及したのは明治かららしいし
    幸運があればスコップで掘り当てることは可能じゃないかな、源泉が90℃超えてる場合大火傷するけど

    21 :


    >>20
    昔の温泉は自然に湧き出した温泉 スコップで掘った程度では出ないよ

    無論SSとしては問題ないのでこれからも期待

    22 :

    日本じゃないかもしれんがスコップやつるはし、それに順ずるもので掘って出た話はあったと思ったぞ
    温泉ではなく別の目的で掘ってたら出たって話だったかな

    23 :

    艦娘なら源泉の温度でも平気そう

    24 = 11 :

    >>23艦娘も普通の女の子なんやで?

    25 :

    潜水艦はこっそり海底の温泉に浸かってそう

    26 :

    乙です
    こち亀にこんな感じで両さんが温泉を堀あてる話あった気がする

    27 :

    >>24
    つまり雪風だったらお湯で透け透けになっていたという事ですねわかります。

    と言うか敵艦の主砲や魚雷を食らって服が破けるだけの普通ってなんぞや

    28 :

    生物には無害なんだよきっと…

    29 :

    無害(轟沈しないとは言ってない

    30 :

    たしか和/歌山に川/湯温泉って自分で掘るのもあるからスコップでも十分可能なんだよなぁ

    31 :

    お坊さんが杖で突いたら湧き出た温泉もあるからね

    32 :


    なんかノリが4コマの吹雪みたい。トホホってところが特に。

    33 = 8 :


     ~ 現在 ~


    提督「で、実際に見に来たが…すごいなこりゃ」モグモク

    加賀「湯気があふれかえっていますが、それよりも…」

    鬼怒「おおっ!ぱねぇ、マジパナイよこれっ!!」

    阿武隈「わぁ~本当にお湯が沸いてきてる、気持ちよさそ~」

    那珂「はっ!ここはアイドルとして温泉インタビューする流れかも!?」

    神通「お願いですから大人しくしていてください」

    青葉「『仰天!鎮守府裏で温泉か!?』うーん、いいネタになりそうですねー」パチャパチャ

    衣笠「青葉ー、あんまりはしゃぐとお湯に落ちるわよー」

    陸奥「はいはい近づきすぎないでねーまだ大丈夫かどうか分からないからねー」

    加賀「野次馬があふれ返っていますね。まあ無理もないですが」

    34 = 8 :


    長門「おお提督、待っていたぞ」

    提督「待たせたな。で、今はどんな状況なんだ?」

    長門「うむ、万が一ということもあるかもしれないからとりあえずロープを張って進入禁止にしてある。といっても一人では難しいから陸奥を援軍に呼んだぞ」

    提督「そうか、悪かったな陸奥」

    陸奥「まあいいってことよ。っていうより私は楽しんでやってるわよ。なんたってこんなこと初めてなんだもん!」

    加賀「まあこんなことしょっちゅうあったら大変ですけどね」

    提督「で、お湯のほうはその後どうなったんだ。噴出している様子はないみたいだが…」

    陽炎「それなんですが、掘った直後みたいにお湯が噴き出してくるのは止まったんですが、今度はずーっと湧き出してくる感じになりまして」

    不知火「これは何かの異常事態かなんかでしょうか?そうだとしたらまた何か対策をとらなくてはいけませんが」

    提督「いや、俺も良くは知らないが温泉ってたぶんそんなもんだろ。しっかし鎮守府の裏に温泉の鉱脈があるなんて思ってもいなかったな」

    35 = 8 :


    加賀「事務的な話しですが、これはうちの鎮守府の所有でいいのでしょうか?」

    提督「ああ、確かここは演習で使う対地戦演習用の土地だったはずだし、うちの所有ってことで問題ないだろう」

    吹雪「…どうでもいいですけど、うちで対地戦の演習をやることなんてまずないですよね?」

    提督「念のためにということで用意したそうだ。詳しくは知らん」

    提督「で、主役の雪風はどうしたんだ?姿が見当たらないんだが」

    白雪「雪風ちゃんならここに、ほらっ」

    雪風「うう、提督…」グスッ

    提督「うん、どうした雪風?」

    雪風「ごめんなさい…雪風は、駄目な子でした…」ウルウル

    提督「…はぁっ!?」

    36 = 8 :


    提督「い、いや俺は別に怒ってるわけじゃないんだが…」

    加賀「一体なせここまで雪風は落ち込んでいるのですか?」

    不知火「そこからは私が説明させていただきます」

    提督「あ、ああ…よろしく頼む」

    不知火「雪風は提督のために原油を掘り当てたかったのに、掘り当てることができずさらに余計なことをしたのではないかと落ち込んでいるのです」

    黒潮「うちらはそんなことぐらいで落ち込むことはないって言ってるんやけどなー」

    雪風「ううっ、雪風は、雪風はぁ…!!」

    提督「……」

    提督「よしよし、安心していいぞ雪風」ワシャワシャ

    雪風「ふぇっ!?」

    提督「ありがとう雪風。結果はどうであろうと雪風たちは俺なんかとためにやってくれたんだろ?それを責めるほど無能じゃないさ」

    提督「それにすごいじゃないか。温泉なんて掘ろうと思って掘れるもんじゃないぞ?えらいぞ、雪風」ヨシヨシ

    雪風「提督…ていとくぅぅぅぅ!!!」ギュゥゥゥゥゥッ!!

    提督「うんうん、よく頑張ったな、」雪風」

    37 = 8 :


    加賀「流石ですね。提督」

    提督「なに、正直に今の気持ちを言っただけさ」

    加賀「…まあ、それはいいのですが」チラ

    吹雪 白雪 不知火 陽炎 黒潮「「「「「「………」」」」」」ジトーッ

    黒潮「うちらもがんばったんやけどなー」

    陽炎「あー、手にマメができちゃうかもー」

    吹雪「私たちなんて巻き込まれたのに」

    白雪「おまけに急いで報告にも行ったのに」

    不知火「ここはなにか褒賞があっても罰が当たらないと思いますが」

    提督「あ、ああ。お前達もよくやってくれたな。この後間宮のアイスをご馳走するからなっ、それでとりあえず許してくれって」

    吹雪 白雪 不知火 陽炎 黒潮「「「「「「やったー!!!」」」」」」

    提督「ハハハ…うん?」

    長門「実際に掘り当てたのは私なんだが…」ジトーッ

    提督「お前もアイスが欲しいんかい!!」

    陸奥「あー、じゃああたしもー」

    提督「お前も便乗するなー!!」

    38 = 8 :


     ~ ~ ~

    提督「はぁ、アイスとはいえ出費が痛い…」

    加賀「結局長門さんと陸奥さんにもアイスをご馳走したんですね」

    提督「あんな目で見られた以上ご馳走しないわけにはいかないだろ。それはそうと何故加賀までアイスを持っていたんだ?しかもこっそりと」

    加賀「……のワの?」

    提督「ベタな誤魔化し方をすんなっ!」

    加賀「あれは仕方ありません。みんなが美味しそうに食べてる姿を見てたら食べたくなるというのが人情というものではありませんか」

    提督「だったらじぶんで出して買えばいーだろうが」

    加賀「便乗できる機会があったのでつい」

    提督「全く…しっかし、あれ、掘り出したはいいが一体どうしたもんか」

    加賀「えっと、温泉のことでしょうか」

    提督「ああ、せっかく雪風が掘り当ててくれたんだ、何とか活用したいとは思うんだが…」

    39 = 8 :


    加賀「お湯の安全性は後で調査するとして、後はそのまま入ればいいのでは?」

    提督「いやいや、入るのはかまわないがあのままじゃ泥風呂と同じようなもんだぞ。それに野晒しの状態で入るってのもあまり気分がよくないだろ?」

    加賀「ふむ。確かに」

    提督「とはいえ俺には温泉の改装方法なんて分からないし、それをやってくれそうな業者も知らん、大体何処に依頼しろってんだ」

    加賀「大本営にでもお願いしますか?」

    提督「無理無理、こんなことじゃ動いてくれないって。しかしあのまま放置するのはもったいない。さて、どう折り合いをつけるべきか」

    ???「ふふふ、どうやらお困りのようですね」

    加賀「誰ですか?!」

    ???「提督、どうやら私たちのことをお忘れではないですか?」

    提督「!!あ、あなた達は…」

    ???「改装、建造といえば私たち」

    妖精s「「「我ら、工廠妖精sにおまかせあれ!!!」」」ジャジャーン!!

    40 = 8 :


    加賀「た、確かに装備を一瞬で用意したり艦を数時間で建造してくれますけど…」

    提督「温泉施設なんて何から何まで違うものなんですか大丈夫なんですか?」

    妖精A「提督はん、うちらを舐めて貰っては困るでー?」

    妖精B「艦を建造してきた私たちからすれば温泉設備を用意することなんて朝飯前ですわ」

    妖精C「ククク…無用、心配無用…!!」

    加賀「なにやら一人口調がおかしいですけど、信頼はできますね」

    提督「そうだな。確かに」

    提督「それじゃあ、ひとつお願いできないでしょうか?」

    妖精B「了解しました…と言いたい所ですけど、その前に対価をいただけないでしょうか?」

    提督「対価?」

    妖精A「まあ対価というか設備作成用、それとうちらの給料用の資源やな」

    妖精C「当然、無償奉仕はできない。これが条件…絶対の条件!!」

    加賀「だからあなたの口調は一体なんなんですか」

    41 = 8 :


    提督「資源か…まあ少しぐらいならかまわないが具体的にはどれぐらい必要なんだ?」

    妖精B「こちらに表にまとめましたのでこちらを参考にお選びください」バサッ

    加賀「えらく用意がいいですね」

    妖精B「こんなこともあると思って用意してましたので…で、こちらになります」

    提督「何々…」



    ~作成費用に対する温泉の完成図~

    ○資材各1000      ドラム缶1缶
    ○資材各5000      ドラム缶6缶+簡易テント 
    ○資材各10000     普通の温泉
    ○資材各30000     ちょっと大きめの温泉
    ○資材各50000     入渠場くらいの温泉
    ○資材各100000    ちょっとした旅館の温泉



    ○資材各200000      ???(オマケつき!!!)

    ※支払いは一括でお願いします 工廠妖精一同

    42 :


    提督「…なんだこりゃ」

    妖精A「見てのとおり、うちらが費用に対して提案できるプランやでー」

    提督「いやいや、色々と突っ込みたいんだけど…まずはドラム缶ってなんだよ」

    妖精C「ドラム缶はドラム缶…通称、無人島風呂…!!お湯を入れて入るだけ…実に単純」

    提督「もうそれ温泉じゃないじゃん」

    妖精C「所詮低予算プラン…!贅沢は敵、甘えを捨てろ…!!」

    提督「…まあいいや。で、資源が10000を超えるとだいぶ普通になっていくんだな」

    妖精A「といっても過度の期待は厳禁やで、だいたい名称の通りやからな」

    提督「…にしても、なんだ最後の200000ってのは、いくらなんでもボッタクリだろ。しかも説明もなにもないし」

    妖精B「ボッタクリとは失礼な!!そのお値段相応のものは用意させていただきますわ!まあサプライズもかねて内容はそこには書きませんでしたが」

    提督「にしても資源200000なんてうちには用意できないが」

    妖精C「提督…嘘はいけない。提督は用意できるはず…!!」

    妖精C「即金で…ねっ、提督っ…!!」

    提督「!!」ギクッ!

    43 = 42 :


    加賀「ああ、確かに資材のほうは200000ほど貯まっていますね」

    提督「いや、それは次の特別海域や大型建造のための備えだから、それに手を出すわけには」

    妖精B「その資源、いつ使うの?」

    妖精s「「「今でしょっ!!!」」」

    提督「やかましいわっ!!」

    妖精C「いずれにせよ、最後に決めるのは提督…正に提督の決断!!」

    妖精A「それじゃあ提督はん、どのプランを選ぶんや?」

    提督「うーん、そうだな…」

    提督『…まず200000のプランはないな、うん、無理だ』

    提督『それに温泉を使いたいのは確かだが、うちには入渠場もあるしそこまで大きいのはいらないだろ』

    提督『となると無理をしない程度に資材10000の温泉にしとくか』

    提督「それじゃあ資材10000の温泉で」

    44 :

    隼鷹や千歳が酒持って入りそうですね

    46 :

    Cは神域か何かかよw

    47 :

    各1000使ってドラム缶一つっておかしくね?

    48 = 42 :


    提督「失礼、じゃあ資材50000の入渠場サイズで…」

    ~ 参考BGM 略 ~

    ジーッ

    提督『また視線を感じる…しかし、もう次はごまかされんぞ、たとえ第六駆逐隊がいたとしても…』クルッ

    暁型 初春型 白露型「「「」」」ジトーッ

    提督「ぐふぉっ!?」

    加賀「てっ、提督!?さっきからなにかおかしいですが大丈夫ですか」

    妖精C「ククク…なにかに踊らされてる…正に道化!」

    提督『なっ、なっ、なっ…』

    提督『なんか増えてるーーー!!!』

    提督「すいません、ストップ、ストップで!!」

    提督『なんで、なんで増えてるんねん!!っていうか話し広まるの早くね!?』

    提督『というより物量で押すのは卑怯やろ!あんな視線を浴びせられて俺にどないしろっていうんや!』

    提督『…ランクアップの要望だよな、絶対に…あの視線は』

    提督『分かった。飲むさ。だからさ、頼む、これで満足してくれ…!!』

    49 = 42 :


    ~ 参考BGM って言うかネタ分かるかなぁ? ~

    ジーッ

    提督『……』

    提督『…ああ、理解してたさ。たぶんこんな展開になるだろってね』

    提督『けど、まさか全員とかそんな訳の分からない展開はないだろう…だよな』クルッ

    駆逐艦全員「「「「「「「」」」」」」」ジトーッ

    提督「     」チーン

    加賀「提督…ああ、今ようやく理解できました」チラッ

    提督「………」

    妖精C「さあ、ここが正念場…聖人になるか、鬼となるか…!?」

    妖精B「そろそろ決めてほしいんですけどー」

    妖精A「さあさあ提督はん、どないしますか?」ニヤニヤ

    50 = 42 :


    提督「………」プッチーン

    提督「い、一番…」

    妖精B「一番?」

    提督「一番高いプランで頼むわこんちくしょーーーー!!!」

    妖精s「「「毎度ありー!!」」」

    駆逐艦全員「「「「「「「バンザーイ!バンザーイ!!!」」」」」」」キャキャ!

    加賀「提督…」

    提督「ハハハ、無邪気な視線には勝てなかったよ…」

    妖精B「それでは倉庫から資材を回収し終わったらすぐにでも作業に取り掛かりますね」

    妖精C「しかし、これだけは言っておく…私たち嘘はつかない。資源に見合う価値のあるものを作り上げると…!!」

    妖精A「ほな、作業にいきましょかー!」

    妖精s「「「おーっ!!」」」


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