元スレ春香「あれ、なんですかこの『弓と矢』?」
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伊織「まぁ、とりあえず…平気みたいね、その腕は」
真「ああ。『ストレイング・マインド』も問題なく使える」
やよい「」
真「『ゲンキトリッパー』の治療」
真「ただ…やよいがくっついてる時のあの視線、あれにはちょっと参ったかな…」
やよい「?」
伊織(あれか…やよいが腕に抱きついて、まるでカップルのような…)
伊織(私も怪我すれば、やよいにくっついてもらえるのかしら…)
やよい「伊織ちゃん?」
真「伊織、なんか変なこと考えてないか…?」
伊織「はぁ? 何が? ぜーんぜん考えてないわよ、そんなこと。ばっかじゃないの?」
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伊織「…それより」
伊織「『スモーキー・スリル』…『ストレイング・マインド』」
真「ああ」
伊織「そして『ゲンキトリッパー』」
やよい「はい?」
伊織「ここに、三人のスタンド使いが揃ったわ」
伊織「案外、もう春香は倒せるんじゃない?」
真「…どうやって?」
伊織「『ゲンキトリッパー』で足止めして、『スモーキー・スリル』で探知。あとは『ストレイング・マインド』でどうにでもできるでしょ」
真「そう、上手く行くとは思えないけどね。まず、『くっつけ』られるのか?」
伊織「床にバラまけば、大丈夫でしょ」
真「…あれの前ではどれが現実で、どれがそうでないかわからない。『くっつけた』と思っても、春香は踏み込んですらいないなんてことも考えられる」
真「間違えて伊織の頭をブチ抜いたら、ボクは二度と立ち直れない自信があるよ」
伊織「嫌なことに自信あるのねアンタ…」
真「慎重になりすぎるということはないと思うんだ。『アイ・ウォント』に対しては」
伊織「………」
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やよい「あの、いいですか?」
伊織「? なに、やよい?」
やよい「あい…春香さんのすた…」
真「スタンド」
やよい「春香さんのすたんどって、どーいうのなんですか?」
伊織「『アイ・ウォント』を知らないの…?」
真「そういえば…やよいは、二つ返事で春香の要求を飲んだんだったか…」
伊織「春香のスタンドの能力は『五感支配』よ」
やよい「ごかん? えっと…?」
伊織「…って、どう説明したものか」
真「うーん…そうだな、何も見えてないのに何か見えるとか、何も食べてないのに食べ物の味がするとか…」
やよい「はわっ、何も食べてないのに食べ物の味が!? す、すごいです!」
真「そう、凄いスタンドなんだ。ボクはあの『アイ・ウォント』相手に…」
伊織「なんか認識に食い違いがあるみたいなんだけど」
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……
………
千早「………」ゴソゴソ
春香「…千早ちゃん」スッ
千早「春香?」
春香「ちょっと、いいかな」
千早「ごめんなさい、これからレッスンに行こうと思っているの」
春香「そう…」
千早「春香も来る?」
ドドドド
春香「………」
ドドドドド
春香「ううん。私、後で仕事あるから…」
千早「そう。それじゃあ」
バタン…
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春香「………」
あずさ「春香ちゃん…」
春香「あ…あずささん」
あずさ「約束のものだけど…持ってこれなかったわ、ごめんなさい」
春香「うん…知ってる」
あずさ「ごめんなさい…ちょっと、予想外のことがあって」
春香「いいですよ。あずささんにできないのなら、他の人にも無理ですから」
あずさ「そんなことは…ないと思うけど」
春香「………」
春香「約束のものは、また今度持ってきてくださいね。待ってますよ」
あずさ「ええ…春香ちゃん、この後…3時からお仕事よね? 頑張ってね」
春香「はい。ありがとうございました」
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春香「ふぅ…っと」ドサ!
春香「やよいも、伊織の方に付いたみたいだね…ミイラ取りがミイラになっちゃったか…」
春香「『ゲンキトリッパー』なら『ストレイング・マインド』に負けるとは思わなかったんだけど…ちょっと予想外だったかな」
春香「だけど、それ以上に予想外だったのは…」
春香「千早ちゃん…あの『ミスメイカー』で捕まえられなかった?」
春香「捕獲力…その点においては、私はあずささんのスタンドをかなり信用している」
春香「だけど、連れてくることはできなかった…いや、『しなかった』のかも…」
春香「ま…仮にわざと見逃したとしても…それならそれで、逃がすに足る理由があるということ」
ドドドドド
春香「千早ちゃんは…『スタンド使い』だってことか」
ドドド
春香「どこかで、『矢』に触ったのかな…? それとも…」
春香「まぁ、いいや。考えても、事実は変わらない」
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春香「当面の問題は伊織と…あっちの方か」
春香「特に伊織…真に加え、やよいまで引き込んでしまった」
春香「このまま行けば、いずれ千早ちゃんやあの二人とも合流し…どんどん勢力を伸ばしていくかもしれない」
春香「だったら、いっそ…」
ブブブブブ
響「わっ! ハチだ! 窓からハチが入ってきたぞ!」
真美「ほほう、我々の新秘密基地に侵入してくるとはいい度胸ですな」
亜美「これは制裁が必要ですな!」
P「おい、やめろ! 刺激すると刺されるぞ!」
あずさ「あらあら、どうしましょ~」
美希「あふぅ…うるさいの…」
ワー ギャー
春香「…結論を急ぐことはないよね」
春香「いくつか手は打ってある。そっちが失敗した時にまた考えればいい」ヒョイ
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カチッ
シュボ
春香「それに…例え事務所のスタンド使い全員が敵に回ったとしても」
ブゥーン
フラフラ
春香「私が負けることは…ありえないからね」
ジュ!
ギュサァーッ…
春香「………」チラ…
春香「あの~…プロデューサーさんって、煙草吸いましたっけ?」
P「え? ああ、そのライターはこの前の花火のやつだろ。俺は吸わないぞ」
春香「あっ、そうですよね! 吸ってるなら臭いがするはずだし」
亜美「…あれ? ハチは?」
P「ん…? あれ、どっか行ったか…?」
真美「ふ、真美達に恐れをなして逃げたか…ハチ、敗れたり!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ブ…ブッ
ピクピク…
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………
伊織「向こうが騒がしいわね」
真「伊織。まずは、仲間を集めるのが先だ。三人じゃまだまだ少なすぎる」
伊織「…わかったわよ。とりあえず、春香のことは置いておくわ」
真「ああ。そうしてほしい」
伊織「だとすると、まずは…」
やよい「春香さん、頼んだらおいしいものの味やってくれるかなぁ…」
真「今はやめてくれよ…春香に酷い目に遭わされるかあずささんに眠らされるのがオチだ」
伊織「そうだ…何か忘れてると思ったらあずさのことだったわ」
やよい「あっ、あずささんもスタ…ンド使いです! 名前は確かみすめ…なんとか」
伊織「知ってるの?」
やよい「昨日、真さんを捕まえようとした時に春香さんから聞きました」
真「『近距離パワー』か『遠隔操作』かわかる、やよい?」
やよい「はい、きんきょりだったと思います」
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伊織「『眠らせる』スタンド…『遠隔操作』だったらヤバいけど、近距離なのね。ちょっと安心したわ」
真「と、言うことは…昨日はあずささんを近づかせたってことだよね? 伊織…」
伊織「しょ、しょうがないじゃない! 遠くからコソコソやるなんてこの伊織ちゃんの性に合わないのよ!」
やよい「『パワー』は強いけど、『速さ』は私の『ゲンキトリッパー』よりちょっと遅いくらいです」
やよい「それと『眠らせる』ためにかちょっと時間かいるって…知ってるのはそれくらいかも」
伊織「そう…助かったわ、やよい」
真「あずささんのスタンド、大体見えてきたな。うん、不意打ちさえされなければ行けそうだ」
やよい「えへへ…役に立ったらよかったです」
伊織(私達『竜宮小町』は今日は午前で仕事は終わり。あずさはちょうど事務所にいるし…)
伊織「それじゃ、これからあずさをとっちめに行きましょ」
真「えーと…ごめん。ボクは行かない」
伊織「え!? どうしてよ?」
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真「昨日は結局レッスンには行けなかったから、これから行こうと思って。アイドルの仕事を蔑ろにするわけにもいかないだろ」
伊織「アイドルの仕事って言うなら、私だってそうよ」
真「それとさ。最近戦い続きでちょっと精神的に疲れているんだよ」
伊織「あ…そう。はぁ…それじゃ仕方ないわ」
伊織「二人で行きましょ? やよい」
やよい「あーっと…私もちょっと今日は…」
伊織「え? やよい、今日仕事あったかしら…?」
やよい「仕事じゃあないんだけど、もうちょっと後で特売があって…」
伊織「ちょっ、ちょっと…特売とあずさを倒すのと、どっちが大事なの!?」
やよい「うぅ、でも…」
伊織(はぁ…無理強いはできないわね…)
伊織(ま、伊織ちゃん一人でもなんとかなるか…)
真「いざって時は連絡してくれ。できるだけ早く駆けつけるからさ」
伊織「そういう気があるんなら最初から手伝って欲しいわ、まったく…」
やよい「伊織ちゃん、私にも連絡してね! 忙しくなかったら、すぐに行くから!」
伊織「忙しかったら来ないのね…と言うか、やよいの家だと、歩くとなるとちょっと遠くないかしら…?」
672 = 648 :
673 = 514 :
………
……
伊織(さて、と…)
伊織(あずさのスタンド、名前は…なんて言ったかしら。『ミスメなんとか』?)
伊織(一回、油断して触られて『眠ら』されている…あずさには、触られたら終わり…だけど)
モクモクモク
伊織(『スモーキー・スリル』…)
伊織(この『煙のスタンド』なら、触られることなく一方的に攻撃ができる)
伊織(能力のことを考えなければ、あずさのスタンドはスピードの遅い『近距離パワー型』)
伊織(私は最初に『近距離パワー』では恐らく最強のパワーとスピードを持つ『ストレイング・マインド』と戦っている。負ける気はしないわ)
伊織(問題は、流石にみんなのいる中でドンパチやるわけにはいかないから、どうやってあずさをおびき寄せるかってこと…)
伊織(それと…この時間、まだ春香がいるはずなのよね…大丈夫かしら)
伊織(しかし、こうして長い廊下歩いてるとあの狭い事務所が懐かしいわね)
カツ…
ゴゴゴ
伊織「!」
伊織(足音…!)
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カツ カツ カツ
伊織「………」
ゴゴゴゴゴ
伊織(近づいてくる…)
ス…
貴音「………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
伊織「貴音!」
ユラ…
パッ
ヒュン!
伊織(貴音の周りに小箱に『人工衛生』のパネルがくっついたような飛行物体が…)
伊織(ゆっくり動いては消えて…現れてを繰り返している)
伊織(あれが貴音のスタンド…?)
ゴゴゴゴゴゴゴ
676 = 648 :
677 = 514 :
伊織「貴音、止まりなさい!」
貴音「………」
カツ カツ
伊織(止まる気はない…か)
伊織「『スモーキー・スリル』」モクモクモク
伊織「止まらないなら…こっちも準備はできているわよ」
キュッ ウィーン
貴音「………」
伊織「その浮かんでるヤツがあんたのスタンドかしら?」
貴音「………」
カツ カツ カツ
ヒュン ヒュン
伊織(何も言わない…ゆっくりとこっちに歩いてくるだけだわ)
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679 = 514 :
伊織「最後に一つだけ聞くわ。貴音、あんたも…春香の『仲間』ね?」
貴音「…!」ピク…
伊織「だったら、ブッ倒して…」
貴音「………」ズ…
伊織「え?」
伊織(貴音からスタンドが…あの浮かんでるやつとは違う…?)
貴音「『フラワー・ガール』」ヒュン
バキ!
ベキ! ベキ! ベキ!
伊織「え!?」
伊織(攻撃…した!?)
伊織「その浮かんでるやつ…あんたの仲間とかじゃないの…?」
貴音「違います伊織…私も狙われているのです、この面妖なるスタンドに」
680 = 648 :
681 = 514 :
本日分はこれで終了です。今回もおまけはないです。
支援ありがとうございました。
682 :
お疲れさまやで!
684 = 648 :
乙
貴音のスタンドじゃなきゃ一体誰のスタンドなんだッ?!
685 = 514 :
Oh...>>651が出来上がってなかった
伊織「まぁ、とりあえず…平気みたいね、その腕は」
真「ああ。『ストレイング・マインド』も問題なく使える」
やよい「ちゃんと治ってよかったです!」
真「『ゲンキトリッパー』の治療、かなりのものだよ。体内の傷も『くっつけ』て治せるみたいだし」
真「ただ…やよいがくっついてる時のあの視線、あれにはちょっと参ったかな…」
やよい「?」
伊織(あれか…やよいが腕に抱きついて、まるでカップルのような…)
伊織(私も怪我すれば、やよいにくっついてもらえるのかしら…)
やよい「伊織ちゃん?」
真「伊織、なんか変なこと考えてないか…?」
伊織「はぁ? 何が? ぜーんぜん考えてないわよ、そんなこと。ばっかじゃないの?」
686 :
乙です
また新たなスタンド2体かッ
687 :
乙乙
愛する貴音が敵側じゃない、その事実だけで俺は安堵できる
…ジョジョ風に考えて、タイトルが人工衛星っぽいスタンドのほうじゃなくてフラワーガールのほうなのは不安だけど
688 :
なーんか関係ある気がすよね、人工衛星って。衛星だし月的にも
689 :
衛星…、宇宙…、小宇宙…
690 :
?「乳は信用できない…」
691 :
>>690
誰も信用できないね(ニッコリ)
692 :
>>1に乙を言ってやっても構いませんねッ!?
693 :
伊織「勝ったッ!!SSッ完!!!!!」
春香「私が倒れたといつから錯覚していた?」
伊織「なん…だと…?」
春香「錯覚だ」
694 :
P「超スピードとか中略なんてもんじゃない、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ」
695 :
ふらわぁ・がぁる…どんな力を持っているのか…
696 :
羅刹さん達もスタンド持ってるのかな
素質持ちは強いスタンド使いが近くに入れば覚醒するしあるいは
697 :
あまとうはオラオララッシュに向いてそうだけども、曲名……もといスタンド名はどうしたらいいんだww
北斗のクリスタルダストは良さげな名前。
698 :
乙。
アリスオアギルティで良いんじゃね(適当
貴音はフラワーガールか。全く想像付かんから楽しみだ。
699 :
考えたらミスメーカーの能力って、美希ぴったりのもんだったことに気づいた
変わりに一体どんなスタンドが来るのかね
700 :
『汝!わたしの支援をするか!』
みんなの評価 : ★
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