元スレ春香「あれ、なんですかこの『弓と矢』?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
951 = 514 :
小鳥「………」ピクピク
千早「あっさり入ってしまった…」
千早「ど、どうしましょう、これ…」
ガチャ…
やよい「お願いしまーす! なんかヘンな音しましたけど、何か…」
千早「あ、高槻さん…」
やよい「千早さん…? なんだか今、すごい音が…」
小鳥「………」
ゴゴゴゴ
やよい「え…なんで、小鳥さんが…倒れて…」
千早「は…」
ゴゴゴゴゴゴ
千早「こ、これは違うわ! 話を聞いて高槻さん!」
やよい「え、えっと…」
スゥ…
やよい「はわっ」
953 = 514 :
千早「これは、音無さんが…」
やよい「千早さんはいけない人です…」
千早「へっ!? い、いけない人…!? 一体何の話…」
やよい「いーわけしようだなんて、千早さんは悪い子です…」
千早「え!? い、いえ、これは言い訳ではなくて…」
やよい「悪い子には、おしおきしなきゃダメですよね…」
千早「た…高槻…さん?」
ドォーン
ウー
ウッウー
千早「こ…これはッ!!」
やよい「うっうー! ブッこぉしてやれぅ!」
千早「ちょっ…ちょっと、高槻さん!?」
千早(高槻さんも…スタンド使いだったの…!?)
955 = 514 :
やよい「行けーっ、『ゲンキトリッパー』っ!」ビュゥ
ボッ
千早「『ブルー・バード』!」
ガシィ!
やよい「あれー…」
やよい「千早さんも使えるんですね、すた…んど」
千早(スピードは私の『ブルー・バード』と同じくらいね…パワーはあまりないけれど)
やよい「ま、別になんだっていいかなーって」
ピタ…
千早「これは…」
千早(『ブルー・バード』の腕に高槻さんのスタンドが『くっついて』いる…!)
やよい「んー…くっつけてー…どうするんだったっけ…」
やよい「あー、なんかもーめんどーかもー」ガシッ!
やよい「このまま『くっつけ』てれば千早さんは動けないから、このペンで頭グシャーってやっちゃえ」
千早(高槻さんの様子が…)
千早(明らかにおかしい! スタンド使いになったせい…なの…?)
957 = 514 :
千早「くっ…」グ…
千早(体が動かせない、『ブルー・バード』が『くっつけ』られてるからこっちまで動きが…)
やよい「うっうー! のーしょーブチまけちゃってくださーい」ズアッ!!
フ…
やよい「…?」
千早「………」
やよい「あれ…」フワー…
やよい「わ…浮いてる…」
千早「『ブルー・バード』…触れられているのなら、こっちも触れればいい」
千早「スタンドを通じて、高槻さんの体重を『奪った』わ。これで動けないのはお互い様ね」
やよい「あう…フワフワーってなって足がつかないです…」
千早「高槻さん…」
千早「まずは話し合うのがいいんじゃあないかしら。戦うにしても、今はやめましょう?」
やよい「………」
959 = 514 :
バッ!
千早「! 腕が放れた…わかってくれたのね、高槻さん!」
やよい「違いますよ」
千早「え…?」
やよい「放したのは、そのまま『くっついて』ると、もっと『軽く』なって駄目だと思ったからです」
千早「高槻さん…」
千早「状況がわかって、言っているのかしら…? あなたが話し合う気がないと言うなら、私も『ブルー・バード』を解除はできない…」
やよい「別に…しなくていいかなーって」
千早「は…?」
ピョコ!
千早「え!?」
ピョン ピョン
千早(色んなものが高槻さんの方に集まってきた…)
ウー
ウッウー
千早(これは…よく見ると、小さいスタンドが運んでいる…?)
961 = 514 :
ウー
ピタ!
千早「!」
千早(運ばれてきたものが高槻さんの体に『くっつい』ている…)
ビタ ビタッ
ズ…
千早「あ…」
ドドドド
やよい「こうやって『くっつけ』て重くすれば…」
やよい「『軽く』されてもあんまり意味ないかも」ゴチャ
ドドド
千早「な…何ですって…!?」
千早(くっ、なら『ブルー・バード』を解除…)
千早(いえ、したところで高槻さんは『くっついた』ものを放すだけ…どうすれば…)
やよい「それじゃ…」
やよい「おしおきの続き、しちゃいますね」
963 = 514 :
>>897
結論だけ言うと「ロット・ア・ロット」のカメラ相手なら出来ます。通常のカメラの映像は支配できません。
ただし「ロット・ア・ロット」のカメラが受け取った情報は直接律子本人に届くわけではないので、間違った映像や音声を大本の端末に送ることくらいしかできません。
そろそろ>>1000が近づいてきたので新スレを立てたいと思いますが…
この回線、スレ立てもできないんでスレタイ
伊織「スタンド使いを生み出す『弓と矢』…」
でどなたか代理を、今立てても投下とかはできないので11/12(月)にお願いします
964 = 924 :
乙&把握
明らかに操られてますねぇ…
965 = 514 :
おっと、今日の分はこれで終わりです。支援ありがとうございました。
966 :
…やよいは明らかに操られてるけど、これ小鳥さんは…いや、なんでもない
乙でした! 次回も楽しみにしてる!
967 :
3部最初のハイエロファントを思い出すな。
毎度乙です
968 :
乙
重複しないように確認だが>>964が次スレ立ててくれるのかの?
969 = 924 :
当日いるか分からないんで月曜に最初に申告した人が立てる感じがいいと思います
971 :
乙
一足先に一巡後の次スレにて待ってるぜよ
972 :
乙
ピヨちゃんは安定してるな
973 :
乙
女の恨みって怖ぇーなぁ~
974 :
>>957
読み返してみたら何言ってるのかわからんので修正
>千早「『ブルー・バード』…触れられているのなら、こっちも触れればいい」
千早「『ブルー・バード』…触れられているということは、こっちからも触れているということ」
975 :
まだなのかー
976 :
ジョルノ「『指の骨』は外に捨てたぞッ! 今 完全に機外に投棄したッ! さわってもいないッ!」
ノトーリアス・B・I・G「てめー 頭脳がまぬけか? 冷蔵庫を全部外に出して…かたづけてねーぜ!」
始めます。
977 :
>>976
新スレ立てます?
978 :
普通に支援でいいのか?
979 = 514 :
如月千早が、765プロに入った少し後…この事務所に、初のプロデューサーがやってきた頃。
今でこそ社長業を兼務しながらプロデュースを行っている彼だが、新米の頃はそこまでの余裕はなく…
まずは、一人のアイドルをプロデュースしてみようということになり、そこで千早に白羽の矢が立った。
一刻も早く上を目指したい彼女にとっては願ってもいない事であり、今後の活動に期待を膨らませていた。
しかし、実際にプロデュース活動が始まると、彼女は今まで自分の想い描いていたビジョンと、現実とのズレを感じ始める。
周囲からの扱い、ファンとなるべき人々の態度、同業者からの嫌がらせ…
何より千早が疑問を持ったのは、自分の味方であるはずのプロデューサーが歌に関係のない仕事ばかりを取ってくることだ。自分が歌いたい、ということは彼にも話してあるはずなのに…
このことをプロデューサーに話すと、『これも必要なことだ』とそう言われ…千早は引き下がるが、心の中ではこの事についていつも不満を抱いていた。
千早(私はまだ無名…『アイドル』として売り出している以上は、こういったような扱いも仕方ないのかもしれない…)
千早(だけど、プロデューサーが取ってくるのは歌が関係しないような仕事ばかり…私の希望とは逆…納得できないわ)
そんなことを思いながら活動を続けていたある日、プロデューサーが千早にとって初めてとなる、オーディションの話を持ってくる。
もちろん、断る理由などない。人前で歌えるのだ。彼女はすぐにその話に飛びついた。
981 = 514 :
そのオーディションは現時点での千早の評価からすると少し要求するレベルは上だったが…彼女の実力ならば充分に合格できるものだと、プロデューサーはそう判断していた。
しかし、アイドルのオーディションでは、単に歌えればいいというわけではない。
いや…それは千早もプロデューサーも承知の上であったが…レッスンで見守られながら歌い踊ることと、審査員に見守られながら演じることは違う。
それはなんてことのないダンスのミスだったが、「本番で失敗した」という事実が、彼女の心を苛む。
内に生まれた不安は波紋のように広がり、失敗が失敗を生み、それはついに彼女の最大の強みである歌にまで及ぶ。
結果は、惨敗。確かに周囲のランクも実力も高かったが…千早の実力から言えば、落とすはずではなかったはずだ。
『失敗したのは自分の実力が足りないからだ』『もっとレッスンを増やしてほしい』そう千早は提案するものの…
P「いや、今週は休もう」
プロデューサーは千早の焦りを察し、まずは彼女を落ち着かせようと休業を提案する。しかし…
千早(こんなことをしている場合ではない…)
やるべきことがあるのに、できない…休むことで逆に、彼女の心には焦燥感ばかりが生じていった。
仕事に戻った千早は、今まで以上に必死になって練習に打ち込むようになる。ダンスに対しても、病的なまでに熱を入れるようになった。
しかし、そんな焦った気持ちで物事が上手く運ぶはずもなく。
レッスンでも、今まではありえなかったようなくだらないミスをするようになり、オーディションを受けては落とされ…
そんなことを繰り返していくうちに、やがて千早は自信を失っていく。プロデューサーが、あれだけ望んでいた歌の仕事の話を持ってきても、『今の自分にはその資格はない』と拒否するようになってしまった。
『彼女の自信を奪ってしまったのは自分だ』…プロデューサー自身もまた自分を責めるようになり、こうなってしまっては、もはやこのまま二人揃って潰れていくだけであった。
982 = 977 :
>>979
分かりました、慣れて無いですが立てて来ます
983 = 514 :
そんな時のことだ。
千早が急き立てられるようにレッスンに打ち込んでいると、一人の少女に声をかけられる。
少女「如月千早ちゃん…だよね?」
見覚えのある顔…同じ事務所に所属する少女だった。
千早は彼女のことをあまりよくは知らなかったが、いつも失敗してはヘラヘラしているようなこの少女を、千早は『プロ意識の足りないやつ』と心のどこかで軽蔑していた。
少女「千早ちゃん…って呼んでもいいかな」
わざわざ否定はしなかったが、馴れ馴れしい態度を取る少女に千早は少し苛立つ。
少女「千早ちゃんのダンス、見てたけど…すっごい上手だね!」
『あなたが下手なだけでしょう?』千早は口に出かかったその言葉を飲み込む。事実、千早が特別上手いわけではなく、彼女のダンス技術はお世辞にも高いとは言えなかった。
千早「必要…だから。この世界では踊りが上手くできなければ、歌うこともできないでしょう」
少女「千早ちゃんは、歌いたいの?」
その言葉に対し、千早は胸の中に溜まっていたものを吐き出すかのように啖呵を切った。
千早「当然でしょう!? そのために事務所に入った! やりたくもないダンスも覚えた! だけど…!」
984 :
985 = 977 :
指定通り、
伊織「スタンド使いを生み出す『弓と矢』…」
で立てておきました
そして支援!!
986 = 514 :
少女はそんな千早の様子を見て、怒るでもなく謝るでもなく…少しだけ驚いた顔をすると、同じような調子で告げた。
少女「千早ちゃんは、どうして歌が好きなの?」
千早「どうして、って…」
歌こそが自分にとっての全てであり、自分から歌を取ったら何も残らない。
それは当たり前の事。この世界に足を踏み入れる前から、変わらなかった事実。
しかし、どうして…? 何故、自分はそう思うようになった…?
少女「私は、千早ちゃんの歌好きだよ。なんか、上手く言えないけど…あったかいから」
千早「あったかい…?」
少女「私の勘違いかもしれないけど…」
少女「千早ちゃんはきっと誰かのことを想って歌っているんだって…なんか、そんな感じがするから」
少女のその言葉は、千早にとって、鉄の板で頭を撃たれたような衝撃であった。
自分は何故、ここまで歌に執着するのか?
自分が歌ってあげたい相手…それは、誰だったのか?
思い出す必要がある…
千早の頭を支配していた謎の強迫観念は、己の内に湧き出た疑問によって霧散していた。
987 = 984 :
988 = 514 :
次の日、千早が事務所に顔を出すことはなかった。
事務所の中に、その日に彼女が何をしていたのかを知る者は、彼女以外には誰もいない。だが、彼女にとっては必要な事で、決して無駄ではないことだったのだろう。
そして…
P「いい顔になったな、千早」
無断欠席に頭を下げる千早に、プロデューサーは何があったのか詳しくは聞かず、そう言った。
何も連絡を入れなかったことだけに注意をすると、彼はすぐに仕事に移ろうとしていた。
千早の表情には、もう焦りも不安も残ってはいない。そのことを理解した彼の目には、再び情熱の火が灯っていた。
彼が最初に持ってきたのはオーディション。内容は彼女の望んでいた歌の仕事。当たり前のように、千早はそのオーディションに合格する。
千早も、プロデューサーも、差して驚きはしなかった。プロデューサーが賛辞の言葉を送ると、千早は礼を返し、当たり前のように収録に向かっていった。
色眼鏡を外してみれば、プロデューサーは新米という事もあり物足りない部分はあったが…とても一生懸命な男で、アイドルのことを第一に考えてくれる人間であった。
彼はいつでも千早のことを信頼してくれていて、そのことがわかると、千早もだんだんとその信頼に応えたいと思うようになる。そしてやがて彼女自身も、彼のことを信頼するようになった。
そうなったら、元々実力はあったのだ。千早はもう止まらない。
一つの仕事を完璧にこなすと、プロデューサーがすぐ次の仕事を持ってきて、それもまた、次々と成功させていく。
歯車がピタリと噛み合ったような手応えを…千早も、プロデューサーも感じていた。
歌う機会も増え、彼女は世間に向けてその美しい歌声を披露していく。そうしているうちに、やがて彼女の名は世間に知れ渡るようになった。
こうして如月千早は、トップアイドルの一人となったのである。
989 = 984 :
990 = 514 :
P「それにしても、俺が何もしなくても一人で立ち直って…俺、必要ないのかなぁ」
千早「私はそんなことは思ってはいません。変な事を言わないでください、プロデューサー」
千早「…それに、一人で立ち直ったわけじゃあ…」
自分を見つめ直す…立ち直るきっかけとなってくれたあの少女。
彼女に一言、謝りたい…そして、礼を言いたい。千早が、少女に会いに行くと…
千早「あの時はごめんなさい。それと…ありがとう」
少女「立ち直ったのは千早ちゃんの力だよ。でも、私の言った事がきっかけになってくれたのなら…ちょっと嬉しいかな、えへへ」
少女「よかったら…これからもよろしくね、千早ちゃん」
千早「…ええ、こちらこそ」
彼女はアイドルとして特別優れているわけでも、人気があるわけでもなかったが…
事務所のみんなのことをいつも気にかけてくれるような子で、そして周りも元気にしてくれるような笑顔がとても印象的な少女で…
彼女はプロデューサーとともに…彼とは違う方法で、いつも千早のことを支えてくれる。
いつしか、その少女は千早にとって、親友とも呼べる存在となっていた。
少女の名前は、天海春香と言った。
991 = 984 :
992 = 514 :
ありがとう>>985 本当に…
>>990まで来たんで続きは次スレで投下させていただきたいと思います。
このスレは埋めちゃってください
伊織「スタンド使いを生み出す『弓と矢』…」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1352727299/
994 :
埋めるって言葉は云々、埋めたなら使っていい云々
995 :
穴掘って埋めますぅ
996 = 994 :
お前は今まで埋めたスレの数を
997 :
おまえらの埋め行動!ぼくは敬意を表するッ!
999 = 995 :
スレを埋めるのはいけないことでしょぉーかァーーッ!?
1000 = 984 :
1000なら皆がスタンド能力に目覚める
みんなの評価 : ★
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