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    元スレ春香「あれ、なんですかこの『弓と矢』?」

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    151 = 143 :

    伊織(でも…)

    ドォ!

    ボフッ!

    モクモク…

    伊織(何かを殴ったりすること…これは、『不可能』…煙をぶつけた瞬間、スタンドは散ってしまう)

    伊織(そして、『距離』…)

    スゥゥゥーッ…

    伊織(50mくらいは届く。かなりの『遠距離型』のようね)

    伊織(でも、遠ざかれば遠ざかるほど…)

    グ…

    シン…

    伊織(『パワー』も『スピード』も『正確さ』も落ちる…)

    伊織(射程距離ギリギリでは本当に目くらまし程度にしか使えないわね…実際に使うとなると20mから30mくらいまでが限度かしら…)

    伊織(10m以内なら、結構な『パワー』が出るわ。また春香が襲ってきても、パワーはこっちの方が上)

    伊織(逃げる…だけなら、確実にできる…はず。戦うとなると、あの『五感支配』…ただでは済まないわね)

    伊織(私が使えるのはこの程度。これで、どうにかするしかないか)

    152 = 143 :

    伊織「………」ガチャ

    亜美「あ、いおりんおかえりー」

    伊織「ただいま…」

    伊織(今事務所にいるのは…やよい、真、雪歩、千早、美希、あずさ、亜美、真美、小鳥の9人…)

    伊織(やよいと千早はパーティーがあるから駄目ね…まぁ、誰に話しかけるかなんて決まっているけど)

    伊織「真」

    「ん?」

    美希「あ、デコちゃんなの」

    雪歩「伊織ちゃん、どうしたの?」

    伊織「ちょっと真と話したいことがあるんだけど。来てもらっていいかしら?」

    「え? ここで話しちゃ駄目なのか?」

    伊織「駄目よ、ちょっと大事なことなの」

    美希「まさか…デコちゃん愛の告白?」

    雪歩「え、そうなの!?」

    伊織「違うわよ! あんた達と一緒にしないでちょうだい!」

    美希「ちょっとしたジョーダンなの…」

    「ま、まぁ…ボクは構わないけど…」

    雪歩「ええっ!? 真ちゃん、伊織ちゃんと付き合うのっ!?」

    「いや、そうじゃなくて…」

    153 = 143 :

    「それで、話って何?」

    伊織「春香のことよ」

    「春香…?」

    伊織「テレビにグラビアに…大活躍でしょ。この伊織ちゃんを差し置いてあの活躍っぷりはちょっと生意気だわ」

    「あ、ああ…」

    「最近、凄いよね。ボクも負けてられないや」

    伊織「そうよね、このまま負けっぱなしじゃ悔しいわ」

    伊織(………)

    モクモク…

    「!」

    伊織(『煙のスタンド』…やっぱり、真も『見える』…みたいね…)

    154 = 143 :

    伊織「それで…」

    伊織「春香は今日の夜、やよいの家のパーティーに出るみたいなのよ」

    伊織「だからその間に…二人で春香を打ち負かすにはどうしたらいいか話し合いたいんだけど…」

    伊織「来てくれるかしら?」

    「………」

    「みんながいなくなるまで…事務所に残ってればいいのかな…?」

    伊織「ええ、そうね」

    伊織「鍵をかけるまで律子かプロデューサーか小鳥の誰かしらが残るだろうから、事務所のどこかに隠れていましょ」

    「…わかった」

    伊織(…これで、とりあえず真と二人で話せる)

    伊織(話し合うにしても、戦うことになるにしても、二人きりの方が都合がいいわ)

    伊織(戦うことになったら…大丈夫よ、この『スタンド』は強い。この伊織ちゃんのスタンドなんだから)

    155 = 143 :

    小鳥「………」キョロキョロ

    小鳥「もう、誰もいないわね? 電気も消して…これでよしっと」

    ガチャッ

    ………

    ……



    パチッ!

    伊織「ふぅ…やれやれだわ、暗い中でじっとしてるのって冷や汗出るわね」

    「伊織、電気つけちゃまずいんじゃあないか…?」

    伊織「真っ暗な中で話し合いするわけ? 嫌よ私は」

    伊織「小鳥が行ってからしばらく経ってるし大丈夫でしょ」

    「そうかなぁ…」

    伊織「何か飲む? 冷蔵庫に入ってるものだけだけど」

    「うーん…水でいいや」

    伊織「そう。台所に紙コップがあるから自分で汲んでちょうだい」

    「あれ、伊織が入れてくれるんじゃないのか?」

    156 = 143 :

    「それで、話したいこと…」

    「春香のことだったっけ?」

    伊織「…その前に一つ確認しておきたいんだけど」

    伊織「真、あんた『スタンド使い』よね? 春香に『弓と矢』で貫かれて…発現した」

    「ああ、そうだ。あの『煙』…伊織もそうなんだよね」

    伊織「じゃあ、どうして私がこうやってあんたを呼んだのかもわかるわよね?」

    「まぁ…ね」

    伊織「まどろっこしいのは嫌いなんで単刀直入に聞くわ。あんた、春香の『敵』? 『味方』?」

    「………」

    「伊織はどっちなのさ?」

    伊織「質問を質問で返すってのは感心しないわね。でも、ま…こっちから答える必要はあるか」

    伊織「私は春香の『敵』よ」

    「………」

    伊織「事務所のメンバーとしては今でも『仲間』だとは思っているけど…あいつのやっていることは許せないわ」

    「そっか…そうだよなぁ…」

    「ボクも…同じ意見だよ、伊織」

    伊織「!」

    157 = 143 :

    伊織「それじゃ真、あんたは…」

    「…春香は『弓と矢』を使って『スタンド使い』を増やしている」

    「それだけならまだいい」

    伊織「………」

    「春香は『仲間』を集めている」

    伊織「断る相手は『アイ・ウォント』で脅して無理矢理…ね」

    「そう…」

    「伊織も、『スタンド使い』になったってことは、春香の『アイ・ウォント』を見たってことだろう? よく逃げられたね…」

    伊織「まぁ、この伊織ちゃんにかかればね」

    伊織「でも…逃げるだけが精一杯だったわ。まともに使いこなせなかったとはいえ、戦うとなると…一人じゃあまず勝てないでしょうね」

    「だからボクに声をかけたのか? 仲間を増やすために」

    伊織「ええ、春香には敵対者が『2人』いるらしいから。真がそうだと思ったんだけど…」

    158 = 143 :

    「仲間を増やしたところで…」

    「無理だよ。何人集まろうと、春香の『アイ・ウォント』には勝てない」

    伊織「例えそうだとしても…私は春香を倒すわ。倒さなければいけない!」

    「いや、倒されるのはキミの方だよ。ここで、ボクにね」

    伊織「!」バッ

    ヒュッ

    パリィィン!!

    伊織(何かが天井にぶつかって割れた…)

    伊織「ちっ!!」ババッ

    ガシャァァァ

    「へぇ…悪くない反応だね。流石は伊織だ」

    伊織「真、あんたは…」

    ドドドドド

    「まさか、そっちから接近してくるとは思わなかったけど…」

    伊織(春香に敵対する『2人』は『矢を壊そうとしている』人物…)

    「伊織が春香を倒そうとしているなら…放っておくわけにはいかないな」

    伊織(真は…違うわ…)

    ドドドドドドドド

    「ここで『再起不能』(リタイア)してもらうよ、伊織」

    159 :

    今日は終わりなのかな

    160 :

    いおりん主人公か
    ヒビキンの出番に期待

    161 = 142 :

    おもしれえ

    162 :

    いきなり真とあたるとは大変だなあ
    二人の能力戦期待

    163 :

    やよい宅での弟誕生パーティ参加者は
    やよい、響、千早、春香か。ふむ。
    まああくまで、やよいが伊織に嘘を言っていないとするとだが。

    164 :

    「さぁスタンドを出せ、伊織」

    「ボクは春香のように甘くはないよ」

    伊織「…あんたが春香の方に付くなんて思わなかったわ、真」

    「ボクとしては、伊織がそっちにいることの方が意外だったけどね」

    伊織「はっ、冗談…誰が好き好んで、あんな奴の仲間になるもんですか」

    「なんでそんなに拒むのさ」

    伊織「春香と同じことを言うのね…」

    「春香は仲間としてやっていこうって、そう言ってるんだよ?」

    伊織「『仲間』ですって? あんた気づかないの、真…」

    伊織「私達を見る春香の視線は『仲間』を見る目じゃなかったわッ! 利用すべき道具、『家畜』を見るような目よッ!」

    「………」

    165 = 164 :

    伊織「春香は許せない…そう言った時、同じ意見だって言ったわよね、あんた」

    「あれは…本心だよ」

    伊織「へぇ…じゃあ、そう思いながらも春香に付いてるわけ? 本心をごまかしながら」

    伊織「格好悪いわね、真」

    「伊織も体感しただろ? 春香のスタンド、『アイ・ウォント』を」

    「あれに勝てるスタンドなんて、存在しないよ」

    「ボク達はアイドル…自分だけの体じゃあないんだ。逆らわない方が身のためだろう」

    伊織「あんたはそういう不可能にも立ち向かっていく勇気を持っている…そう思っていたけど。過大評価だったかしら?」

    「勇気だって? 勝ち目の全くない戦いに挑んでいくことが勇気なのか?」

    「そんなものは勇気とは言わんなァ~ッ、ノミと同類よォ~ッ!」

    伊織「腐ってんじゃあないわよ、この愚図ッ!!」

    166 = 164 :

    「…ボクはキミを尊敬するよ、伊織」

    伊織「は? なによ、いきなり」

    「春香の『アイ・ウォント』を体験しておきながらまだそこまで逆らう意志があるなんてね…」

    伊織「………」

    「それとも、まだスタンドを使いこなせないから…使えるようになれば『勝てる』とか…そんなことを考えているのかい?」

    伊織「どうせ、春香は倒さなきゃいけないわ。なら同じことよ」

    「…春香は倒さなきゃいけない…ボクだって、そうは思っていたさ」

    「だけどボクの攻撃は一発も春香には届かず、戦意を折られ、希望を折られ、逃げることもできず…」

    伊織「………」

    「ボクは春香に服従した。そうせざるを得なかった」

    「春香は強すぎる! そして、何を考えているのかもわからない!」

    「ボクは…春香が怖い…!!」

    167 = 164 :

    伊織「何を言うかと思えば…」

    伊織「倒さなきゃいけないと…そう思っていた、ですって?」

    伊織「でも、実際あんたはそうやって春香の『味方』になってるんじゃない」

    伊織「結局、あんたは春香にビビって屈したってだけでしょ? 情けないわね」

    「そうかもね」

    伊織「真…」

    「…それでも、春香を敵に回したくはない」

    伊織「あんた…」

    「だから…」

    ゴゴゴゴゴ

    「ここでキミを倒す」

    ゴゴゴゴゴゴゴゴ

    168 = 164 :

    伊織「倒す、ね…」

    伊織「悪いけど…あんたに先手を打たせるほどのんびりしてないのよ、この伊織ちゃんはッ!」

    「なに?」

    伊織「はっ!」ドシュゥゥゥ

    (これは…伊織のスタンド、話してる間にも投げるものを用意していたのか…?)

    「灰皿か!?」ヒュン

    伊織(は、素手で叩き落とすつもり!? 無理よ、腕が折れ…)

    パァァン!!

    パラパラ

    伊織「な!?」

    伊織(真が右腕で殴った灰皿が…)

    伊織(粉々に…砕け散った!?)

    169 = 164 :

    「能力はないようだな…ただ、投げてきただけか…」ピキピキピキ

    伊織(あれは…)

    伊織(真の右手が…何か、黒いものに覆われている…?)

    「結構勢いはあったが、ボクの方がパワーは上のようだね」

    伊織「く…」ジリ…

    ジャリ

    伊織「!? …これは…」

    伊織(さっき真が天井に投げた…なにこれ、紙コップ…の、『破片』…?)

    伊織「これは、一体…その右手は…」

    「これがボクのスタンド、『ストレイング・マインド』だ」

    「その能力は、物質を『硬く』すること」

    伊織「物質を『硬く』する…スタンドですって…」

    「それは、紙コップを『硬く』して割れるようにした」

    「そして今のは、『灰皿』をさらに『硬く』し…このスタンドの拳で、粉々にブッ壊した」ピキピキ

    伊織(『硬く』した灰皿を砕いたって…何よ、それ…どういう『パワー』してるわけ…?)

    170 = 164 :

    伊織「………」ジリ…

    「どうした伊織? さっきまで威勢がよかったのに、そんな逃げ腰でさ」

    伊織「あんたのスタンド…」

    伊織「あまり遠くには出せないようね…距離を取られると、攻撃手段がないんじゃないかしら?」

    「………」

    「ああ、確かに…ボクのスタンドは『超近距離型』だ。この腕の届く範囲までしか出すことはできない」

    「だけど…遠くに攻撃する手段はあるよ」サッ

    伊織(印刷用紙…何をするつもり…?)

    「『硬さ』において、重要なのは質量だ。例えば、金庫のドアのように分厚いものなら、『硬く』すればより壊れなくなる」

    「だけど、逆にこういうペラッペラな紙なら…」パッ

    ググ…

    「オラァッ!!」ドォッ

    パリィィィン

    ヒュン!

    伊織「!」バッ

    伊織「うぐっ!!」サクッ

    「簡単に割れる。冬の朝、水たまりに張った氷のようにね」

    「そして、『薄い』ものは刺さりやすい。ただの紙も、『硬く』すればナイフよりも危険なものになる」

    171 = 164 :

    伊織「この…真…」ググッ

    ドロ…

    伊織「よくもこの伊織ちゃんの肌に傷をつけてくれたわね…」

    「おいおい、抜かない方がいいよ伊織。血が出てるぞ」

    伊織「うっさい! 返すわよ、あんたに!」ドシュゥ!

    「そんなものが、通用するか!」

    バキャス! バシィ!

    「それで終わりか、いお…」

    モクモクモク…

    「…!」

    (この『煙のスタンド』、一カ所に固めることもできるのか…)

    (『スピード』が上がっている…ボクが紙の破片を撃ち落としている間に、目の前まで…)

    伊織「まさか。んなわけないでしょ、食らっときなさい!」

    (だけど、ボクのスタンドに比べれば全然遅い)

    「オラァッ!!」ドォ

    伊織(え!? 速…)

    ボフン!!

    伊織「ああっ!」

    伊織(スピードも速い! こっちは『煙』を集中して『パワー』や『スピード』も上がっているのに…)

    伊織(まぁ、このスタンドは元々殴れないから…今のは注意を引かせて、距離をとることが目的だけど)

    伊織(とにかく、近距離戦じゃあ勝ち目はなさそうね…!)

    172 = 164 :

    「………」

    「『煙』のスタンド… ………」

    「スタンドに攻撃が当たらないのか…ボクの『ストレイング・マインド』も、気体を『硬く』することはできない」

    「不用意にスタンドを出してきたかと思ったら、こういうことか?」

    伊織「は…? 何の話よ?」

    「知らないのか? スタンドへのダメージは本体に帰ってくるんだ」

    「スタンドが攻撃を受ければ傷になるし、スタンドの腕を切り飛ばされれば、同じように本体の腕も飛んでいく…」

    伊織「え…な、なんですって…?」

    「まぁ、そのスタンドなら攻撃を受けることもないだろうし、無理もないか…」

    伊織「じゃあ、さっきの攻撃…」

    「ああ。仮に、伊織のスタンドがその『煙』のスタンドでなかったなら、ボクの『ストレイング・マインド』のパワーと能力…」

    「もう、伊織の右手はなかったはずだ」

    伊織「!!」ゾクゥ

    173 = 164 :

    伊織(べ…別に、ビビる必要なんてないわ…)

    伊織「そう…ってことは、私のスタンドは他にはある弱点がないってことよね」

    「そうだね。まぁ、『気体』に攻撃を加えられるスタンドもあるかもしれないが」

    伊織「少なくとも、あんたのスタンドには攻撃する手段はないでしょ?」

    「あぁ…ボクにこのスタンドを捕まえる手段はない」

    伊織「………」

    「つまり…ボクは本体であるキミを直接ぶっ叩くしかないってことさ」

    ゴゴゴゴ

    伊織「そう…」

    伊織「だったら、私はあんたが近づいてくる前にぶっ倒せばいいわけね」ズズズズ…

    ゴゴゴゴゴゴ

    「なっ…!」

    伊織「そこら辺に転がってるもん…片っ端から、拾わせてもらったわ」

    「おいおい…一体いくつのものを持てるんだ、そのスタンドは!」

    (『煙』だから、形は関係ない! だから、好きな形状にしてこういうことができるのか…)

    伊織「あんたのスタンド…『スピード』が速いと言っても、この数…避けられるかしら? それとも、さっきみたいに撃ち落としてみる?」

    伊織「食らえ、真ッ!!」

    ドシュゥ! バシュゥ! ドォォォ!!

    174 = 164 :

    「厄介だな、そのスタンドは…春香が取り逃がしたってのもわかるよ…」

    伊織「はっ、何よ? 今更気づいたわけ?」

    「でも、相手が悪かったね」

    ピキピキピキピキ

    伊織「!」

    伊織(真の全身が黒い鎧に覆われていく…)

    伊織(まるでヒーローショーに出てくる、戦隊もののヒーローみたいな…)

    「『ストレイング・マインド』」

    バキ!

    ドッ!! ガシャァァ

    カラン

    伊織(『避けたり』『弾いたり』…そんなことすらしない…!)

    伊織(しかも、真のスタンドには…傷一つついていない!!)

    「『硬くする』能力を生み出す…ボクのスタンドはこの世の何よりも『硬い』」

    「傷をつけることができる物質は、ない!」

    伊織(右腕だけじゃあない…身に纏う『スタンド』…ですって!?)

    175 = 164 :

    「さぁ…覚悟しろ、伊織!」ダダダッ

    伊織「ッ!」

    伊織(真の動きが速い…! さっきは腕の動きだけだったけど…)

    伊織(あのスーツ、ただ身に纏うだけじゃなく身体能力を上げる効果もあるのね…)

    伊織「ちっ、こっちに来るんじゃあないわよッ!」

    ボフッ!

    「ン!」グッ!

    ググ…

    伊織「残念だけど、それ以上は近づかせないわ…」

    「押し戻す気か…」ググ

    伊織(真との距離は10mもない、これなら…)

    176 = 164 :

    「でも…」ググググ

    伊織「うっ!?」グッ!

    伊織(逆に…押し返される! 真の凄まじい『パワー』がスタンドを通じて伝わってくるわ…!!)

    「その程度の『パワー』でボクを止められると思っていたのか?」ググオ オ ォ ォ ォ

    伊織(このスタンド…春香の『アイ・ウォント』よりも…圧倒的な『パワー』を持っている…!!)

    「オラァッ!!」ブオンッ

    ブワッ!!

    伊織「きゃあああっ!?」

    伊織(『煙』がまた吹っ飛ばされた…こんなにもあっさりと!!)

    「ボクの『ストレイング・マインド』は…」

    「『超近距離型』のスタンドだ。こうして身に纏うのが射程距離の限度で、伊織のように離れたところまで動かしたりはできない」

    「けど、その分『パワー』と『スピード』は最強…接近戦なら、誰にも負けはしない!」

    伊織(あらゆるものを『硬く』し、砕く『破壊力』…この世の何よりも硬いという『防御力』…)

    伊織(『アイ・ウォント』とこの『煙』だけ見て、そういう特殊な能力を持っているだけだと思ってたけど…スタンドってこんなヤバいものなの…?)

    伊織「だけど…こんなところで負けるわけにはいかないのよ、この伊織ちゃんはッ!!」

    177 = 164 :

    スタンド名:『ストレイング・マインド』
    本体:菊地 真
    タイプ:近距離パワー型・装着系
    破壊力:A スピード:A 射程距離:なし 能力射程:D(5m)
    持続力:B 精密動作性:D 成長性:C
    能力:黒いスーツを身に纏い、全身を守るとともに、高い身体能力をさらに引き出す真のスタンド。
    スタンド自身の強力さの反面、射程距離は非常に狭く、身に纏う以上の距離を出すことはできない。
    能力は触れたものを『硬く』すること。気体でなければ、紙だろうが水だろうが何だろうと『硬く』してしまえる。
    『硬く』するということは『硬度』を上げることなので、一概に壊れにくくなるわけではなく、厚みのない物質ならば逆に壊れやすくなる。
    打撃パワーに優れる真の『ストレイング・マインド』は、殴っただけであらゆるものを粉砕するだろう。
    A:超スゴイ B:スゴイ C:人間並 D:ニガテ E:超ニガテ

    178 :

    乙!面白い
    ストレイング・マインドはホワイトアルバムと似てるな

    179 :

    真ちゃんのスタンド////
    硬くすることができるなんて////

    180 :

    グリードみたいだ

    181 :

    属性攻撃なら効くって事かな?

    ところでスモーキーって、相手の体内に入れたらどうなるんだ?

    182 :

    そういうのって、表に出さずに楽しみにしておくべきだと思う

    183 :

    >>181
    それ以上喋るんじゃない

    184 :

    真のオラァッ!は本家並のスゴ味があるな

    186 = 182 :

    迷走マインドのことだろ

    188 :

    攻撃翌力と防御力を両立できるスキルってどの作品でも強いな

    禁書の一方通行やfateのケイネスがいい例だ

    189 :

    いや・・・そりゃ当たり前だろ 逆にどうやったら弱くなるんだ

    190 :

    でもなぁ、ケイネスェ・・・

    191 :

    >>189
    その手のキャラが負けるパターンは、油断・慢心・想定外あたりかなーやはり。

    192 :

    まあ一方通行バカだからなあ ケイネスとかいうのは知らんけど

    よく考えたら負けるパターンとか別に聞いてないです

    193 :

    相手が勝ち誇った時そいつは既に敗北している
    ケイネス、お前にいってんだぞ

    194 :

    やばいな…
    1週間以内には続きを書くとキッパリ言ってたのに…スマンありゃ ウソだった
    でも まあ書き終わってる次回分と今回の分を金曜には同時に投下するから良しとするって事でさ…
    こらえてくれ

    195 :

    1本人?

    ちゃんと待ってるから無理はしないで

    196 :

    伊織(春香の言葉…)

    伊織(「スタンドは事故に見せかけて誰かを殺すことさえできる…」)

    伊織(私はその言葉を、少し大げさだと思っていた)

    伊織(春香の『アイ・ウォント』も、私の『煙のスタンド』も、人間よりは強いけど…そこまで言うほどの『パワー』はない)

    伊織(スタンドはスタンド使い以外には見えないらしいから…それで言ってるんだと考えていた)

    伊織(人間だって、その気になれば誰かを殺すことは…できるもの)

    伊織(だから、スタンドは特別な力があるだけの…そういうものばかり思っていた…こいつを見るまでは…)

    「この腕で、キミに一撃叩き込む…」

    「それで終わりだ。一発で決着する」

    ドドドドド

    伊織(真のスタンド…『ストレイング・マインド』…)

    伊織(常識外のパワーと高い殺傷力を持つ、正真正銘の凶器…!)

    伊織(流石に、真に殺す気はないとは思うけれど)

    伊織(もしも、間違って頭に食らってしまえば…一発でブチ割られて死ぬ…!)

    伊織(私にとっては、春香の『アイ・ウォント』よりもこっちの方がよっぽど恐ろしいわ…!!)

    197 = 196 :

    伊織(だけど…)

    伊織(気持ちで負けてはいけない!)

    「ぐ!」グイ!

    「また、煙か…」ググ…

    伊織(春香は、スタンドは精神のエネルギーだと言っていたわ)

    伊織(気持ちで勝っていれば、真相手でも…きっと勝てるはずよ)

    「オラオラァ!!」

    バヒュッ!

    「そのスタンドじゃ…ボクは止められないぞ、伊織!」

    ガシャ! ガシャァ!

    パラパラ…

    伊織「………」

    伊織「無理ね」クルッ

    「あっ!?」

    ダッ

    「逃げるのか、伊織!」

    伊織「うっさいわね、逃げて何が悪いのよ! あんたのスタンドと正面からやりあうなんてバカのやることだわ!」

    伊織(戦うにしろ、この狭い事務所…真にとって圧倒的に有利!)

    伊織(まずは拓けた場所に出た方が絶対にいい!)

    伊織(幸い、こっちは玄関側…鍵を開ける必要はあるけど、ここは室内。余裕よ)

    198 :

    伊織(まずはこの密室から出ること…せめて階段まで行ければ…)

    「………」ガシャガシャ

    伊織(真のスピードと、この距離…行ける!)

    伊織「よし!」ガチャ!

    ガラガラ

    伊織「ん?」チラ

    伊織(なに、今の音…)

    ゴオオオオオ…

    伊織「何ィッ!」

    伊織(し…仕切りが飛んできた!?)バッ

    ドガシャァン!

    伊織「く…」

    ズゥン…

    伊織「玄関が塞がれて…」

    伊織「だけど、こんなもんすぐどかし…」モクモク…

    ヒュッ

    伊織「かっ…!?」ササッ

    ドス! ビス!

    伊織「か、傘が…刺さって…!」

    「これで…玄関からは逃げられない」

    伊織(手元の部分まで食い込んでるわ…どうすればこうなるってのよ!)

    伊織(私のスタンドじゃ、『ドアをブッ壊す』なんて無理…! 完全に塞がれてしまった…!)

    伊織(滅茶苦茶やってくるわね、真の奴…!!)

    199 = 198 :

    「さぁ…次はどうするんだ?」

    伊織「やっば…」

    伊織(正面からは真、左は社長室…壁になってるわ)

    伊織(となると、右の給湯室の方に逃げたいところだけど…)

    「この距離なら、逃がすことはないと思うけど?」ズ…

    伊織(真も、きっとそう考えてる…でしょうね…)

    伊織(左は駄目、右も駄目、正面も駄目…)

    伊織(だったら…)

    「オラァッ!!」ドン

    伊織「上よッ!」

    ボヒュッ!

    「何!?」スカッ

    クッギュゥゥゥゥーン

    伊織「飛べた…!」スタッ

    200 :

    >>199
    効果音ワロタwwww


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