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元スレ春香「あれ、なんですかこの『弓と矢』?」
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このSSは「THE IDOLM@STER」のキャラクターの名前と「ジョジョの奇妙な冒険」の設定を使った何かです。過度な期待はしないでください。
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春香「これ、プロデューサーさんの?」
P「いや、社長の私物だよ。社長室に飾っておくんだとさ」
春香「結構汚れてますね、古いものなんですか?」
P「なんでもこの前の旅行の時に骨董屋で見つけたらしくてな。俺も詳しくは知らないんだが」
春香「そうなんですか」
キラリ…
春香「なんだか、ちょっと気味が悪いですね…」
P「そうか?」
P「いや、社長の私物だよ。社長室に飾っておくんだとさ」
春香「結構汚れてますね、古いものなんですか?」
P「なんでもこの前の旅行の時に骨董屋で見つけたらしくてな。俺も詳しくは知らないんだが」
春香「そうなんですか」
キラリ…
春香「なんだか、ちょっと気味が悪いですね…」
P「そうか?」
春香「なんか、この『矢』…」
春香「見た目は古いんですけど、この刃の部分…ピカピカで…」
春香「吸い込まれそうな…」ス…
ソーッ…
P「おい春香、危ないぞ! 怪我でもしたらどうするんだ!」
春香「わ、そうですね!」バッ
春香(危ない危ない、何やってんだろ私…)
P「誰かが怪我したら大変だな…とりあえず、部屋まで持っていって…」
千早「あの…」ス…
千早「プロデューサー。少しいいですか?」
春香「千早ちゃん?」
P「ん? 千早か。どうした?」
春香「見た目は古いんですけど、この刃の部分…ピカピカで…」
春香「吸い込まれそうな…」ス…
ソーッ…
P「おい春香、危ないぞ! 怪我でもしたらどうするんだ!」
春香「わ、そうですね!」バッ
春香(危ない危ない、何やってんだろ私…)
P「誰かが怪我したら大変だな…とりあえず、部屋まで持っていって…」
千早「あの…」ス…
千早「プロデューサー。少しいいですか?」
春香「千早ちゃん?」
P「ん? 千早か。どうした?」
千早「話し中ごめんなさい春香。プロデューサーと少し相談したいことがあって…」
春香「ううん、大丈夫だよ」
P「相談か。わかった、会議室で話そう」
千早「ありがとうございます」
P「あ、春香。悪いけど、それ社長室まで持っていってくれないか?」
春香「いいですよ。社長室に置いておけばいいんですよね?」
P「ああ、頼む。怪我しないように気をつけてな」
春香「はいっ」
千早「それじゃ、プロデューサー…」
P「ああ、今行く」ス…
バタン!
春香「ううん、大丈夫だよ」
P「相談か。わかった、会議室で話そう」
千早「ありがとうございます」
P「あ、春香。悪いけど、それ社長室まで持っていってくれないか?」
春香「いいですよ。社長室に置いておけばいいんですよね?」
P「ああ、頼む。怪我しないように気をつけてな」
春香「はいっ」
千早「それじゃ、プロデューサー…」
P「ああ、今行く」ス…
バタン!
シィィーン…
春香(プロデューサーさんと千早ちゃんは行ってしまった)
春香(千早ちゃん、最近頑張ってるよね…テレビにもよく出てるし…)
春香(アイドルになったのは私と同じくらいの時期なのに、どんどん先に行っちゃって…)
春香(それに比べて私…全然駄目だなぁ…)
春香(才能、ないのかなぁ)
春香(ううん、弱音なんて吐いてちゃだめ! 私ももっと頑張らないと!)
春香「それにしても、この矢…」クル
ドドド
春香(あれ…? 矢は?)キョロキョロ
ドドドドドドド
春香(プロデューサーさんと千早ちゃんは行ってしまった)
春香(千早ちゃん、最近頑張ってるよね…テレビにもよく出てるし…)
春香(アイドルになったのは私と同じくらいの時期なのに、どんどん先に行っちゃって…)
春香(それに比べて私…全然駄目だなぁ…)
春香(才能、ないのかなぁ)
春香(ううん、弱音なんて吐いてちゃだめ! 私ももっと頑張らないと!)
春香「それにしても、この矢…」クル
ドドド
春香(あれ…? 矢は?)キョロキョロ
ドドドドドドド
ズキッ!
春香「え…」
ズズズ…
・ ・ ・ ・ ・
春香(矢が…勝手に、私の手に刺さ…)
春香「痛っ!!」ブンッ!
ガシャァ!
春香「はぁ、はぁ…うっ」ズキッ
春香「あ…」ボタボタ
春香「え…」
ズズズ…
・ ・ ・ ・ ・
春香(矢が…勝手に、私の手に刺さ…)
春香「痛っ!!」ブンッ!
ガシャァ!
春香「はぁ、はぁ…うっ」ズキッ
春香「あ…」ボタボタ
ブシュゥゥゥゥゥゥ
春香「ひいっ!?」
ゴゴゴゴゴゴゴ
春香「あ…あああっ! 血が…」
ゴゴゴゴ
春香「だっ、誰かッ!!」
ガチャリッ
P「春香! どうしたんだ!?」
千早「今何か、凄い音がしたけど…」
春香「プ、プロデューサーさん! 千早ちゃん! 血が、血がこんなにッ!!」
千早「…?」
P「別に、血なんて出ていないが…」
春香「はっ!?」
ピタァ…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
春香(血が…もう止まっている…!? 床にも何もついていないッ!)
春香「ひいっ!?」
ゴゴゴゴゴゴゴ
春香「あ…あああっ! 血が…」
ゴゴゴゴ
春香「だっ、誰かッ!!」
ガチャリッ
P「春香! どうしたんだ!?」
千早「今何か、凄い音がしたけど…」
春香「プ、プロデューサーさん! 千早ちゃん! 血が、血がこんなにッ!!」
千早「…?」
P「別に、血なんて出ていないが…」
春香「はっ!?」
ピタァ…
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
春香(血が…もう止まっている…!? 床にも何もついていないッ!)
P「春香…?」
春香(なに、今の…)
春香(わたし…幻覚を見たとでも言うの…?)
春香(いや、指にはかすかに感覚が残っている…確かに、私は怪我をしたッ!)
春香「した、はず…多分…確か…うーん…」
千早「春香、大丈夫…?」
P「…えーと…何かあったのか?」
春香「あっ、そうです! 矢、矢が私の手に刺さって…」
千早「矢…? 矢って、その床に転がっているやつかしら」
P「その割には傷は見えないが…」
春香「本当なんです!」
春香(なに、今の…)
春香(わたし…幻覚を見たとでも言うの…?)
春香(いや、指にはかすかに感覚が残っている…確かに、私は怪我をしたッ!)
春香「した、はず…多分…確か…うーん…」
千早「春香、大丈夫…?」
P「…えーと…何かあったのか?」
春香「あっ、そうです! 矢、矢が私の手に刺さって…」
千早「矢…? 矢って、その床に転がっているやつかしら」
P「その割には傷は見えないが…」
春香「本当なんです!」
P「ああ…別に嘘だなんて思ってないよ」
P「多分、引っ掛けたけど肉までは達していなかったんだろう」
春香(『引っ掛けた』…?)
春香(矢は私の手を思い切り貫いてた…)
千早「大した怪我じゃなくてよかった…」
春香(と思ったんだけど…傷跡もないし…これで貫いてたって方が無理がある…)
春香(うーん…やっぱり変な思い込みとかだったのかなぁ…)
春香(そうだ、見間違いだ。矢が私の方に倒れてきたもんだからびっくりしちゃっただけだよ)
P「一応、手当しておこう。古い物だ、変な菌が付着しているかもしれない」
春香「そうですか…? でも血も出てないし痛みもないしそこまでしなくても大丈夫ですよ」
千早「ちゃんとやっておいた方がいいと思うけれど…」
P「そうだぞ。春香に何かあったらどうするんだ」
春香(プロデューサーさん、私の体を心配して…)
P「アイドル活動にも支障が出るかもしれないからな」
春香(ですよねー)
P「多分、引っ掛けたけど肉までは達していなかったんだろう」
春香(『引っ掛けた』…?)
春香(矢は私の手を思い切り貫いてた…)
千早「大した怪我じゃなくてよかった…」
春香(と思ったんだけど…傷跡もないし…これで貫いてたって方が無理がある…)
春香(うーん…やっぱり変な思い込みとかだったのかなぁ…)
春香(そうだ、見間違いだ。矢が私の方に倒れてきたもんだからびっくりしちゃっただけだよ)
P「一応、手当しておこう。古い物だ、変な菌が付着しているかもしれない」
春香「そうですか…? でも血も出てないし痛みもないしそこまでしなくても大丈夫ですよ」
千早「ちゃんとやっておいた方がいいと思うけれど…」
P「そうだぞ。春香に何かあったらどうするんだ」
春香(プロデューサーさん、私の体を心配して…)
P「アイドル活動にも支障が出るかもしれないからな」
春香(ですよねー)
この後、私は千早ちゃんに(プロデューサーさんにではないのです…トホホ)手当てしてもらい、午後からのレッスンに出て今日の活動は終わりました。
そしてその夜…
私は信じられないような高熱を出し、翌日のアイドル活動を休み…
そして、さらに次の日…
熱が引いて事務所に着いた私は、そこで思いもよらないことを耳にするのでした…
そしてその夜…
私は信じられないような高熱を出し、翌日のアイドル活動を休み…
そして、さらに次の日…
熱が引いて事務所に着いた私は、そこで思いもよらないことを耳にするのでした…
春香「おはようございます!」
P「春香…」
P「風邪は、もう大丈夫か…?」
春香「はいっ! 一日休んだら、すっかり元気になりました!」
P「そうか…」
春香(あれ? なんだか、プロデューサーさんの顔が暗い…)
ズゥゥゥン…
春香(いや、プロデューサーさんだけじゃない…事務所にいるみんな伏し目がちだ)
P「春香…」
P「風邪は、もう大丈夫か…?」
春香「はいっ! 一日休んだら、すっかり元気になりました!」
P「そうか…」
春香(あれ? なんだか、プロデューサーさんの顔が暗い…)
ズゥゥゥン…
春香(いや、プロデューサーさんだけじゃない…事務所にいるみんな伏し目がちだ)
春香「…あ、あの…プロデューサーさん?」
P「…なんだ?」
春香「私が休んでる間、何かあったんですか?」
P「あ、そう言えば春香…お前…」ゴソゴソ
春香「は、はいっ? 私ですか!?」ドキィ
ゴゴゴゴゴ
P「お前…」
春香「は、はい…」タラ…
ゴゴゴゴゴゴゴ
P「…なんだ?」
春香「私が休んでる間、何かあったんですか?」
P「あ、そう言えば春香…お前…」ゴソゴソ
春香「は、はいっ? 私ですか!?」ドキィ
ゴゴゴゴゴ
P「お前…」
春香「は、はい…」タラ…
ゴゴゴゴゴゴゴ
P「一昨日、携帯忘れてっただろ。ほら」スッ
春香「あっ…」
春香(事務所にあったのかぁ…どおりで見つからないわけだ)
春香「預かっててくれたんですね、ありがとうございます」ペコ
P「いや…」
春香(えーと、とりあえずメール確認…)
P「ちょっと待て、メールにも書いてあるが直接話す」
春香「へ?(何を?)」
春香「あっ…」
春香(事務所にあったのかぁ…どおりで見つからないわけだ)
春香「預かっててくれたんですね、ありがとうございます」ペコ
P「いや…」
春香(えーと、とりあえずメール確認…)
P「ちょっと待て、メールにも書いてあるが直接話す」
春香「へ?(何を?)」
P「春香、落ち着いて聞いてほしい」
ドドド
春香「な、なんですかあらたまって…」
P「お前が休んでいた昨日、社長が…」
ドドドドド
春香「社長? 高木社長がどうかしたんですか?」
P「亡くなった。倒れて病院に運ばれてから、すぐに…」
春香「………え」
ドドドドドドドドドドドド
ドドド
春香「な、なんですかあらたまって…」
P「お前が休んでいた昨日、社長が…」
ドドドドド
春香「社長? 高木社長がどうかしたんですか?」
P「亡くなった。倒れて病院に運ばれてから、すぐに…」
春香「………え」
ドドドドドドドドドドドド
春香「高木社長が…死んだ…?」
P「………」
春香「やっ、やだなぁ~っプロデューサーさん! そんな冗談笑えませんよ~」
P「本当だ。明日には葬儀を行う」
春香「………」
P「すまないな…今は大事な時期だってのに」
春香「ど、どうしてプロデューサーさんが謝るんですか…」
P「………」
春香「…高木社長、何かの病気だったんですか?」
P「…矢だ」
春香「…え」ゾク
春香「矢って…あの…『弓と矢』…?」
ドドドドド
P「ああ…昨日、社長があの矢を腕に引っ掛けたんだ…」
P「傷はちょっとしたもんで、しばらくはスーツに穴が空いたことばかり気にしていたんだが」
P「昼過ぎにいきなり苦しみだして…そのまま…」グ…
春香「わ、わかりました…もういいです、はい…」
P「………」
春香「やっ、やだなぁ~っプロデューサーさん! そんな冗談笑えませんよ~」
P「本当だ。明日には葬儀を行う」
春香「………」
P「すまないな…今は大事な時期だってのに」
春香「ど、どうしてプロデューサーさんが謝るんですか…」
P「………」
春香「…高木社長、何かの病気だったんですか?」
P「…矢だ」
春香「…え」ゾク
春香「矢って…あの…『弓と矢』…?」
ドドドドド
P「ああ…昨日、社長があの矢を腕に引っ掛けたんだ…」
P「傷はちょっとしたもんで、しばらくはスーツに穴が空いたことばかり気にしていたんだが」
P「昼過ぎにいきなり苦しみだして…そのまま…」グ…
春香「わ、わかりました…もういいです、はい…」
P「春香…顔色が悪いぞ。大丈夫か…?」
春香「あ、あはは…やっぱり…そう見えちゃいます…?」
春香(正直言って『怖い』…高木社長が死んだ…? しかも、あの『矢』のせいで…)
春香(私も怪我をした、あの矢の…せいで…)ゾゾゾ
P「風邪、治ったんだよな。体調は本当に大丈夫なのか…?」
春香「は、はい…むしろ前よりも元気になってるくらいで」
P「そうか…」
春香「あ、あはは…やっぱり…そう見えちゃいます…?」
春香(正直言って『怖い』…高木社長が死んだ…? しかも、あの『矢』のせいで…)
春香(私も怪我をした、あの矢の…せいで…)ゾゾゾ
P「風邪、治ったんだよな。体調は本当に大丈夫なのか…?」
春香「は、はい…むしろ前よりも元気になってるくらいで」
P「そうか…」
P「律子に頼んである。今日の帰り、病院で診てもらってくれ」
春香「え、でも私は別に…」
P「春香!」
春香「…っ…」ビクッ!
春香「は、はい…」
P「あ…すまん、脅かすつもりじゃあないんだが…」
P「社長にあんなことがあった後じゃ…」
春香「心配、してくださってるんですよね。ありがとうございます…」
春香「私も…ちゃんと調べてもらって安心したいって気持ちはあるので、ちゃんと診てもらいますね」
P「ああ、頼む」
春香「え、でも私は別に…」
P「春香!」
春香「…っ…」ビクッ!
春香「は、はい…」
P「あ…すまん、脅かすつもりじゃあないんだが…」
P「社長にあんなことがあった後じゃ…」
春香「心配、してくださってるんですよね。ありがとうございます…」
春香「私も…ちゃんと調べてもらって安心したいって気持ちはあるので、ちゃんと診てもらいますね」
P「ああ、頼む」
………
P「今日はこれで終わりにする」
P「社長の葬式には出たい奴は、後で俺か小鳥さんのところに来てくれ」
小鳥「それじゃみんな、気をつけてね」
アイドル達「「「ありがとうございました」」」
千早「…それでは」
伊織「そう言えばあの矢って、まだ社長室に置いてあるわけ…?」
真「うん、誰も怪我しないように包んであるけど…」
やよい「ちょっと怖いです…」
春香「………」
P「律子、春香を頼む」
律子「はいっ、わかりました」
春香「あの、プロデューサーさんは?」
律子「色々やることがあるのよ…ほら、行きましょ」
P「今日はこれで終わりにする」
P「社長の葬式には出たい奴は、後で俺か小鳥さんのところに来てくれ」
小鳥「それじゃみんな、気をつけてね」
アイドル達「「「ありがとうございました」」」
千早「…それでは」
伊織「そう言えばあの矢って、まだ社長室に置いてあるわけ…?」
真「うん、誰も怪我しないように包んであるけど…」
やよい「ちょっと怖いです…」
春香「………」
P「律子、春香を頼む」
律子「はいっ、わかりました」
春香「あの、プロデューサーさんは?」
律子「色々やることがあるのよ…ほら、行きましょ」
…………
ブロロロロロ…
律子「うちの事務所、小さいからね。こういう時の対応マニュアルみたいなのができてないのよ」
律子「帰ったらプロデューサーと小鳥さん、死んでたりして」
春香「うわぁ、縁起でもない」
律子「小鳥さんと言えば、いつもは割とちゃらんぽらんなのにこういう時はちゃんと年長者の顔になるのね。びっくりしたわ」
春香「あはは、そうなんですか」
律子「ところで、春香は行く?」
春香「へ?」
律子「社長の葬儀のことよ。私は色々世話になったし、出席するけど…」
春香「い、いえ…明日は仕事もありますし…」
律子「そう…まぁ、無理に来いとは言わないわ」
ブロロロロロ…
律子「うちの事務所、小さいからね。こういう時の対応マニュアルみたいなのができてないのよ」
律子「帰ったらプロデューサーと小鳥さん、死んでたりして」
春香「うわぁ、縁起でもない」
律子「小鳥さんと言えば、いつもは割とちゃらんぽらんなのにこういう時はちゃんと年長者の顔になるのね。びっくりしたわ」
春香「あはは、そうなんですか」
律子「ところで、春香は行く?」
春香「へ?」
律子「社長の葬儀のことよ。私は色々世話になったし、出席するけど…」
春香「い、いえ…明日は仕事もありますし…」
律子「そう…まぁ、無理に来いとは言わないわ」
キキィーッ
ガチャ
律子「それじゃ、お大事にね」
春香「はい、ありがとうございました」
ブロロロロロ…
春香(既に検査は受けてきた…)
春香(結果は…『異常なし』…)
春香(社長はいきなり苦しみだして死んだとプロデューサーさんは言っていた)
春香(私も同じように…そうなるのか? 気が気でなかった)
春香(もう寝よう。何もしてないけど、今日は疲れちゃった…)
ガチャ
律子「それじゃ、お大事にね」
春香「はい、ありがとうございました」
ブロロロロロ…
春香(既に検査は受けてきた…)
春香(結果は…『異常なし』…)
春香(社長はいきなり苦しみだして死んだとプロデューサーさんは言っていた)
春香(私も同じように…そうなるのか? 気が気でなかった)
春香(もう寝よう。何もしてないけど、今日は疲れちゃった…)
………
………
?「ぇ…」
春香「………」
?「ね………きて…」
春香「………ん…んん…?」
?「ねぇ、起きて…」
春香(私を呼ぶのは誰…?)
春香「はっ!?」バッ!
ゴゴゴ
?「ようやく起きてくれたのね…」
ゴゴゴゴ
春香?「『私』」
ゴゴゴゴゴゴ
春香(これは…私!?)
………
?「ぇ…」
春香「………」
?「ね………きて…」
春香「………ん…んん…?」
?「ねぇ、起きて…」
春香(私を呼ぶのは誰…?)
春香「はっ!?」バッ!
ゴゴゴ
?「ようやく起きてくれたのね…」
ゴゴゴゴ
春香?「『私』」
ゴゴゴゴゴゴ
春香(これは…私!?)
春香(どういうこと…『幻覚』…?)
春香?「幻覚じゃあないわ…」
春香「あなたは誰! どうして私と同じ姿をしているのッ!!」
春香?「私はあなた…あなたの分身…」
春香?「側に立つもの…『スタンド』」
春香「スタ…ンド…? なに、それ…?」
春香?「『弓と矢』によって発現したあなたの内なる『力』」
春香「『弓と矢』…まさか、高木社長を殺したのは…」
春香?「違う…私はあなた…あなたは昨日家にいた、あなたは社長を殺してなどいない…」
春香?「幻覚じゃあないわ…」
春香「あなたは誰! どうして私と同じ姿をしているのッ!!」
春香?「私はあなた…あなたの分身…」
春香?「側に立つもの…『スタンド』」
春香「スタ…ンド…? なに、それ…?」
春香?「『弓と矢』によって発現したあなたの内なる『力』」
春香「『弓と矢』…まさか、高木社長を殺したのは…」
春香?「違う…私はあなた…あなたは昨日家にいた、あなたは社長を殺してなどいない…」
春香?「確かに私は『矢』によって生まれた存在。そして、社長はその『矢』によって死んだ」
春香「う、うん…」
春香?「でも、私自身は社長の死には関係ない。同じ『矢』による現象でも因果関係はない…」
春香?「それは『理解』した? Do You Understand?」
春香「え、えーと?」
春香?「あの『矢』は人の才能を引き出すもの」
春香「才能を…引き出す…?」
春香?「そう。だから矢に選ばれたあなたの才能が目覚め…」
春香「そして…あなたが出てきた…」
春香?「その通り。そして、引き出す才能がなければ…」
春香「…なんとなく…わかりかけてきた」
春香「私は引き出されたものがあったから死なずに済んだ…」
春香?「ええ、それで正解」
春香「う、うん…」
春香?「でも、私自身は社長の死には関係ない。同じ『矢』による現象でも因果関係はない…」
春香?「それは『理解』した? Do You Understand?」
春香「え、えーと?」
春香?「あの『矢』は人の才能を引き出すもの」
春香「才能を…引き出す…?」
春香?「そう。だから矢に選ばれたあなたの才能が目覚め…」
春香「そして…あなたが出てきた…」
春香?「その通り。そして、引き出す才能がなければ…」
春香「…なんとなく…わかりかけてきた」
春香「私は引き出されたものがあったから死なずに済んだ…」
春香?「ええ、それで正解」
春香「あなたは…」
ドド
春香?「私はあなたの『スタンド』」
春香「私のスタンド」
ドドド
春香?「そう」
春香「私の…才能」
ドドドドド
春香?「そう!」
春香「私には…才能がある…!」
ドドドドドドドドドド
ドド
春香?「私はあなたの『スタンド』」
春香「私のスタンド」
ドドド
春香?「そう」
春香「私の…才能」
ドドドドド
春香?「そう!」
春香「私には…才能がある…!」
ドドドドドドドドドド
………
春香「………」パチ…
春香「夢…」
春香「いや…」
ズズ…
春香?「………」
春香「『スタンド』…」
春香「今、すべて『理解』した」
春香「社長には素質がなかったんだ。だから死んだ」
春香「スタンド使いとしての…」
春香「アイドルのしての素質が…!」
春香「………」パチ…
春香「夢…」
春香「いや…」
ズズ…
春香?「………」
春香「『スタンド』…」
春香「今、すべて『理解』した」
春香「社長には素質がなかったんだ。だから死んだ」
春香「スタンド使いとしての…」
春香「アイドルのしての素質が…!」
春香「そして…!」クル!
春香?「………」ズ…
春香「私には、『ある』ッ! 素質が…『力』が!!」
春香?「………」ズズ…
春香「さぁ、私の『スタンド』ッ!! 真の姿を現しなさいッ!」
春香?「………」ズズズ…
春香(『私と同じ姿』…これは私のイメージ。夢の中で聞こえていたのは私の『心の声』)
春香(スタンドの姿が変わっていく…より『強く』、より『洗練された』…本来の形に…!)
スタンド「………」ズズズズ…
キラ…
ゴゴゴゴゴゴ
春香「これが私のスタンド…名前は、私の曲から取って…」
ゴゴゴゴゴゴゴ
春香「『アイ・ウォント』」
春香「『アイ・ウォント』と名付けるッ!」
バァーン
春香?「………」ズ…
春香「私には、『ある』ッ! 素質が…『力』が!!」
春香?「………」ズズ…
春香「さぁ、私の『スタンド』ッ!! 真の姿を現しなさいッ!」
春香?「………」ズズズ…
春香(『私と同じ姿』…これは私のイメージ。夢の中で聞こえていたのは私の『心の声』)
春香(スタンドの姿が変わっていく…より『強く』、より『洗練された』…本来の形に…!)
スタンド「………」ズズズズ…
キラ…
ゴゴゴゴゴゴ
春香「これが私のスタンド…名前は、私の曲から取って…」
ゴゴゴゴゴゴゴ
春香「『アイ・ウォント』」
春香「『アイ・ウォント』と名付けるッ!」
バァーン
春香「誰もいない社長室…高木社長はもういない」
春香「だったら、765プロのために…新しい社長が必要だよね…」
春香「実力からいって…次の社長は私かな」
春香「なーんて、それは冗談だけど…」
春香「まぁ、社長についてはプロデューサーさん達がなんとかするでしょ」
春香「案外、プロデューサーさんが社長になっちゃったりして」
春香「………」
春香「765プロは変わる」
ゴゴゴゴ
春香「いえ、変えてみせる…私がこの『スタンド』で」ス…
ガシィ!!
春香「この『弓と矢』で…ね」キラリ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
To Be Continued...
春香「だったら、765プロのために…新しい社長が必要だよね…」
春香「実力からいって…次の社長は私かな」
春香「なーんて、それは冗談だけど…」
春香「まぁ、社長についてはプロデューサーさん達がなんとかするでしょ」
春香「案外、プロデューサーさんが社長になっちゃったりして」
春香「………」
春香「765プロは変わる」
ゴゴゴゴ
春香「いえ、変えてみせる…私がこの『スタンド』で」ス…
ガシィ!!
春香「この『弓と矢』で…ね」キラリ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
To Be Continued...
社長とばっちり過ぎてワロタwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
何に使うんだよスタンド それともやっぱ他の奴と引かれ合うのか?
エピタフやトト神のように先読みしたい気持ちはわからなくもないが
ここはジッと抑えるべき
もし作者がいいっていうのなら
私は一向に構わんッ!!
ここはジッと抑えるべき
もし作者がいいっていうのなら
私は一向に構わんッ!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
伊織(少し前から…)
ゴゴゴゴゴゴ
伊織(事務所の雰囲気がおかしい…)
バァーン
水瀬伊織 15歳
アイドル
やよい「伊織ちゃん、おはよう!」サッ!
伊織「ええ、おはようやよい」
亜美「いおりーん、りっちゃんが死にそうな顔してるよー」トテトテ
伊織「経営に事務職にプロデュースに…疲れてるのよ。放っときなさい」
伊織(みんなの様子はいつもと変わらない…)
伊織(ただ、事務所に漂っている『空気』が違うような…そんな漠然とした感覚)
伊織(だけど確実に、『何か』が違っている…)
伊織(社長が死んだから? それもあるけど、それだけじゃあないと私は思う…)
伊織(少し前から…)
ゴゴゴゴゴゴ
伊織(事務所の雰囲気がおかしい…)
バァーン
水瀬伊織 15歳
アイドル
やよい「伊織ちゃん、おはよう!」サッ!
伊織「ええ、おはようやよい」
亜美「いおりーん、りっちゃんが死にそうな顔してるよー」トテトテ
伊織「経営に事務職にプロデュースに…疲れてるのよ。放っときなさい」
伊織(みんなの様子はいつもと変わらない…)
伊織(ただ、事務所に漂っている『空気』が違うような…そんな漠然とした感覚)
伊織(だけど確実に、『何か』が違っている…)
伊織(社長が死んだから? それもあるけど、それだけじゃあないと私は思う…)
伊織(社長が亡くなって一ヶ月が経った)
伊織(適任が他にいないから、今はプロデューサーが後任として経営を行ってる。経営の勉強をしている律子はそのサポート、小鳥は…うん)
伊織(最初は引き継ぎやら何やらで冗談抜きで死ぬほど忙しかったみたいだけど、今は少し落ち着いてきている)
伊織(しかし、プロデューサーが経営をすることになり、今までよりもプロデュースの方に手を回せないにも関わらず…私達アイドルは以前よりもむしろ仕事が増えてきていた)
伊織(そうなるとやっぱり765プロは人手不足で、もう少し人員を…出来ればちゃんとした経営者を代わりの社長として雇いたいと言っていたけど、なかなか見つからないみたい)
伊織(適任が他にいないから、今はプロデューサーが後任として経営を行ってる。経営の勉強をしている律子はそのサポート、小鳥は…うん)
伊織(最初は引き継ぎやら何やらで冗談抜きで死ぬほど忙しかったみたいだけど、今は少し落ち着いてきている)
伊織(しかし、プロデューサーが経営をすることになり、今までよりもプロデュースの方に手を回せないにも関わらず…私達アイドルは以前よりもむしろ仕事が増えてきていた)
伊織(そうなるとやっぱり765プロは人手不足で、もう少し人員を…出来ればちゃんとした経営者を代わりの社長として雇いたいと言っていたけど、なかなか見つからないみたい)
伊織(私の所属する『竜宮小町』とか、千早や美希あたりは元々人気はあったから仕事量はあまり増えたわけじゃあないけど…)
伊織(春香、雪歩、やよい、真、真美、響、貴音…今まで芽が出ていなかったアイドルが、今やみんなが雑誌に載るのも珍しくないほどに力を伸ばしてきた)
伊織(その躍進っぷりたるや、プロデューサーが『俺必要ないのかなぁ』と泣き言を言い出すほどだ)
伊織(その中でも…)
春香「それじゃ、行ってきます!」
真美「うげっ、はるるんまた仕事!?」
雪歩「最近凄いね…春香ちゃん」
伊織(春香…)
伊織(春香、雪歩、やよい、真、真美、響、貴音…今まで芽が出ていなかったアイドルが、今やみんなが雑誌に載るのも珍しくないほどに力を伸ばしてきた)
伊織(その躍進っぷりたるや、プロデューサーが『俺必要ないのかなぁ』と泣き言を言い出すほどだ)
伊織(その中でも…)
春香「それじゃ、行ってきます!」
真美「うげっ、はるるんまた仕事!?」
雪歩「最近凄いね…春香ちゃん」
伊織(春香…)
伊織(春香はこの一ヶ月でアイドルとしてどんどん上へと上り詰め、ついには私達『竜宮小町』や千早・美希を抜き去り、紛れもない765プロのエースとなった)
伊織(その人気たるや、この一週間でテレビで春香の姿を見ない日はなかったくらいだし…)
伊織(来月にはなんと司会として新番組を担当することが決まっているほどだ)
伊織(最近の芸能界は移り変わりが激しいし、活動期間を見ればありえないことではないけれど…)
伊織(まぁ、同じ事務所の仲間として喜ぶべき…なのかしら…)
伊織(でも、なぜか…負け惜しみじゃあなくて…春香の成長について、私は『悔しい』とか…『絶対に負けない』とか…)
伊織(不思議と、そういう気持ちは、なかった)
伊織(その人気たるや、この一週間でテレビで春香の姿を見ない日はなかったくらいだし…)
伊織(来月にはなんと司会として新番組を担当することが決まっているほどだ)
伊織(最近の芸能界は移り変わりが激しいし、活動期間を見ればありえないことではないけれど…)
伊織(まぁ、同じ事務所の仲間として喜ぶべき…なのかしら…)
伊織(でも、なぜか…負け惜しみじゃあなくて…春香の成長について、私は『悔しい』とか…『絶対に負けない』とか…)
伊織(不思議と、そういう気持ちは、なかった)
………
伊織「………」
クル…
キョロキョロ
伊織(夜になったわ。もう『竜宮小町』の仕事を終え…)
伊織(メンバーの『亜美』と『あずさ』とは、さっき外で別れた)
伊織(『律子』は社長室に閉じこもっているけど、帰ってきた時、事務所には鍵がかかっていた)
伊織(小鳥も臨時のマネージャーとして出向いているんでしょう。つまり、いまここにいるのは『私一人』…)
伊織「気になるのは…」
伊織「社長の死因となったあの『弓と矢』…」
伊織「さっき、律子のところに相談に行くフリをして社長室を確認したけど、やっぱり『なかった』…」
伊織「どこに行ったのかしら、あれ」
伊織「………」
クル…
キョロキョロ
伊織(夜になったわ。もう『竜宮小町』の仕事を終え…)
伊織(メンバーの『亜美』と『あずさ』とは、さっき外で別れた)
伊織(『律子』は社長室に閉じこもっているけど、帰ってきた時、事務所には鍵がかかっていた)
伊織(小鳥も臨時のマネージャーとして出向いているんでしょう。つまり、いまここにいるのは『私一人』…)
伊織「気になるのは…」
伊織「社長の死因となったあの『弓と矢』…」
伊織「さっき、律子のところに相談に行くフリをして社長室を確認したけど、やっぱり『なかった』…」
伊織「どこに行ったのかしら、あれ」
伊織(なんとなくだけど、あの『矢』…)
伊織(最近の事務所の異様な雰囲気と、何か関係がある気がしてならない。そんな気がするわ…)
伊織「早いとこ探し出して…」
ガタン!
伊織「!」
タッ! タッ! タッ!
伊織(ああ、もう…誰よ! 『今から帰ってきます』と言わんばかりに階段鳴らして!)
伊織(今から探そうと思ってたって言うのに…!)
ガチャリッ
春香「ただいまー!」
・ ・ ・
伊織(春香…)
伊織(最近の事務所の異様な雰囲気と、何か関係がある気がしてならない。そんな気がするわ…)
伊織「早いとこ探し出して…」
ガタン!
伊織「!」
タッ! タッ! タッ!
伊織(ああ、もう…誰よ! 『今から帰ってきます』と言わんばかりに階段鳴らして!)
伊織(今から探そうと思ってたって言うのに…!)
ガチャリッ
春香「ただいまー!」
・ ・ ・
伊織(春香…)
春香「あれ? 伊織ー、ただいまー」
伊織「おかえりっ!」
春香「な、なんで怒ってるの…?」
伊織「うるっさいわね! 怒ってないわよ!」
春香「あ、あはは…」
春香「伊織一人?」
伊織「そっちに律子がいるわ。他はみんな帰ったんじゃない」
春香「そっか…」
春香「あーっ、つっかれたー!」ポスッ
伊織(ソファに座った…『探索』はもう諦めるしかないのかしら…)
伊織「おかえりっ!」
春香「な、なんで怒ってるの…?」
伊織「うるっさいわね! 怒ってないわよ!」
春香「あ、あはは…」
春香「伊織一人?」
伊織「そっちに律子がいるわ。他はみんな帰ったんじゃない」
春香「そっか…」
春香「あーっ、つっかれたー!」ポスッ
伊織(ソファに座った…『探索』はもう諦めるしかないのかしら…)
春香「あー…あついー…伊織、何か飲み物取ってくれない…?」
伊織「この伊織ちゃんを使おうだなんていい度胸ね。自分で取りなさいよ」
春香「だって、本当に疲れてるんだもん…」ゴロゴロ
伊織(今、ここにいるのは私と春香だけか…)
伊織「はぁ…何飲むわけ?」
春香「なんでもいいよー」
伊織「そういうのが一番困るのよ」
春香「んー…じゃ、コーラで」
伊織「コーラぁ?」
春香「あ、やっぱやめ。スプライトにする。透明だから」
伊織「はぁ? しかしあんた、炭酸好きね…」
春香「好きって言うか、すっきりしたい気分なんだよね、今。とにかく炭酸お願い」
伊織「はいはい」
伊織「この伊織ちゃんを使おうだなんていい度胸ね。自分で取りなさいよ」
春香「だって、本当に疲れてるんだもん…」ゴロゴロ
伊織(今、ここにいるのは私と春香だけか…)
伊織「はぁ…何飲むわけ?」
春香「なんでもいいよー」
伊織「そういうのが一番困るのよ」
春香「んー…じゃ、コーラで」
伊織「コーラぁ?」
春香「あ、やっぱやめ。スプライトにする。透明だから」
伊織「はぁ? しかしあんた、炭酸好きね…」
春香「好きって言うか、すっきりしたい気分なんだよね、今。とにかく炭酸お願い」
伊織「はいはい」
春香「ところで…ねぇ伊織、この後、何かあるの?」
伊織「え? いえ、もう仕事は全部終わったわ」
春香「じゃあさ…」
ドドド
春香「なんでまだ、事務所にいるのかな…一人で…」
ドドドドドド
伊織「……」
ドドドドドドド
伊織「何か…」
伊織「問題でも、あるわけ…? なんとなくよ…」
春香「それもそっか…私もそういう気分の時、あるし…」
伊織「なんなのよ、もう…」
伊織「え? いえ、もう仕事は全部終わったわ」
春香「じゃあさ…」
ドドド
春香「なんでまだ、事務所にいるのかな…一人で…」
ドドドドドド
伊織「……」
ドドドドドドド
伊織「何か…」
伊織「問題でも、あるわけ…? なんとなくよ…」
春香「それもそっか…私もそういう気分の時、あるし…」
伊織「なんなのよ、もう…」
伊織「………」ス…
伊織「…そう言えば、春香」
春香「何?」
伊織「あんた、あの…」
ガッ
伊織「…?」
キラリ
伊織(あれ…冷蔵庫の隙間に…なにか…)
ゴゴゴ
伊織(これは…)
ゴゴゴゴゴゴ
伊織(『矢』…)
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
伊織「…そう言えば、春香」
春香「何?」
伊織「あんた、あの…」
ガッ
伊織「…?」
キラリ
伊織(あれ…冷蔵庫の隙間に…なにか…)
ゴゴゴ
伊織(これは…)
ゴゴゴゴゴゴ
伊織(『矢』…)
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
伊織(間違いない、社長を殺したあの『矢』だ…)
伊織(どうして、こんなところに…)
グラ…
伊織「え?」
サクリ…
伊織「は…」
伊織「な…何ですってェーッ!?」
伊織(私の指に! 吸い寄せられるように…!!)
ビュクッ
ブシュゥゥーッ
伊織「きゃああああっ!!」
春香「『矢』が反応した…やっぱり伊織も『ある』みたいだね…」
伊織(どうして、こんなところに…)
グラ…
伊織「え?」
サクリ…
伊織「は…」
伊織「な…何ですってェーッ!?」
伊織(私の指に! 吸い寄せられるように…!!)
ビュクッ
ブシュゥゥーッ
伊織「きゃああああっ!!」
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