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    元スレ春香「あれ、なんですかこの『弓と矢』?」

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    201 = 198 :

    バキィ!

    「ぐっ!? 腕が…」ググ…

    伊織「はっ、自分で仕掛けた仕切りに突っ込むなんてざまあないわね」

    伊織「そこで見てなさい、伊織ちゃんの脱出劇を!」

    「…そのスタンド、機動力はなかなかだね」

    「やっぱり、これくらいは通り抜けるか」

    フ…

    伊織「ん?」

    フワ フワ

    伊織「…これは…」

    伊織(この、浮かんでいる…ガラスの球体みたいなものは…!)

    「たぶん、玄関を塞がれれば…伊織は窓を目指すだろうから…」グググ…

    「先に手を打たせてもらったよ」パキィ!

    202 = 198 :

    フワ フワ フワ

    伊織「『シャボン』…『玉』ッ!」

    伊織(まずいッ! これも、スタンドで『硬く』しているとしたら…)

    伊織(絶対に触れてはならないッ!)

    「触れなくても同じことだよ、伊織」

    パチン

    伊織「え…」

    ピキ! パリパリパリィィン

    伊織「ちょっ…!?」

    「別に、近づく必要もなかったな…」

    「シャボン玉の表面を、一部だけ『硬く』した。察しの通り、触れただけですぐ割れるし…」

    「そうでなくとも『硬く』していない部分は空気中で勝手に弾ける」

    「そしてこのシャボン玉、さっきの紙よりもさらに薄い。その破片は、ガラスのようによく突き刺さるよ」

    203 = 198 :

    パラパラパラ

    伊織「そう…」

    フワ…

    伊織「触れても、放っといても壊れるって言うなら…」

    スゥゥーッ

    ピタ…

    「シャボン玉を…『煙』で包み込んで…」

    伊織「こっちから壊してやるわ」

    パチン! パチン!

    (煙の中で次々と割られていく…破片も飛び散らない)

    パラパラパラ

    伊織「そのシャボン玉…こうして『煙』を私の回りに広げておけば…」

    ドドド

    伊織「防ぐのはそう難しいことじゃあないわ」

    ドドドドドド

    204 = 198 :

    伊織「何か別の手を考えた方がいいんじゃない? あんたの『遠距離攻撃』は私には通用しないわ」

    「そうかな…」

    伊織「あんたの策…玄関を塞いだり、シャボン玉を罠として仕掛けたり…」

    伊織「どっちも私には無駄だったわ! 私のスタンドの方が強い!」

    「シャボン玉を罠として仕掛けた…?」

    「伊織、ボクがそのためにこれを飛ばしているのかと思ったら…」

    「大間違いだよ」ス…

    伊織「ん!」

    伊織(さっきの紙のように、破片を飛ばす気ね…)

    「オラァ!!」

    パリィ!!

    伊織「そんなもん、止めて…」ブワッ

    ズバ!

    伊織「は!?」

    伊織(貫通した!? よ、避け…)

    205 = 198 :

    グサァ

    伊織「あ…」

    伊織「あああああああああああああ」ダラダラ

    「浮かんでいるものを『煙』が掴んで止める…それも想定のうちだ」

    「だけど、そのためにはそんな風に『煙』を薄く伸ばす必要がある…それじゃあ殴って勢いをつけた破片は、止められないだろう」

    「シャボン玉の散弾銃だ。キミのスタンドでも防げないよ」

    伊織「だったら…!」

    伊織(『煙』をまとめて、飛んできたのを掴めば…)

    パチン

    伊織「ぐっ!?」ヒュ

    バババ

    ドバァ

    伊織(だ、駄目だ…掴み…きれない…)

    サクゥ!

    伊織「痛っ!」

    伊織(まとめると、周囲に浮かんでいるシャボン玉の方が…)

    伊織(この状態だと、掴める範囲も狭い…破片から身を守るのは難しいわ…)

    206 = 198 :

    「能力が続く範囲なら、この通り…これでも通用しないと?」

    伊織(敵わない…近距離の破壊力でも、遠距離の攻撃でも…)

    伊織(この貧弱な『煙』のスタンドじゃ、まともにやっても勝てやしない!)

    「降参しろ伊織。そうすれば、これ以上は何もしない」

    伊織「………」

    伊織「春香と…似たようなことを言うのね、あんた」

    ス…

    「ん?」

    ボッ

    パリィィ

    ドドドド

    伊織(真の方にあるシャボン玉は新しい…勝手に割れることはない)

    伊織(そして、方向も決まっている…奥の方にあるシャボン玉さえ割っていけば…)

    グワシャァン

    伊織(まとめていても、破片にやられることはない)

    ドドドドドド

    207 = 198 :

    「おい…」

    「何のつもりだ、伊織? こっちに近づいてきて…」

    伊織「このまま距離を保っていても、シャボン玉か、『硬化散弾銃』にやられるだけよ…」

    伊織「だったら、こっちから仕掛けてやろうと思って…ね」

    「ボクに接近戦を挑むつもりか…? 三輪車でトラックに飛び込んでいくようなものだよ」

    伊織「あんたの『パワー』はわかってる…んなもん、承知の上よ。『覚悟』したわ…」

    「『覚悟』した…だって? 無策のまま敵に近づいていく…」

    「それはただの『自棄』と言うんだ!」

    「オラオラオラオラ」

    パキ! バキバキ

    グアシャァン

    ヒュン ヒュヒュン!

    伊織「ちっ! この野郎、片っ端から…!」

    「この数! 掴みきれるか、伊織!!」

    ヒュ!

    パシ!

    伊織「やってみなきゃ…」

    ヒュヒュッ!!

    パシィ

    伊織「わからないわよ!」

    208 = 198 :

    グッ!

    伊織「く…」

    伊織(『硬化散弾銃』を受け止めるにはこの密度じゃないと…)

    パシィッ

    伊織(だけど、やはり…掴める面積が…狭い!)

    ググイッ!

    伊織(よし、なんとか…)

    「これで終わりだと思ったかい?」

    伊織「え?」

    「駄目押しだ」フワ…

    伊織「なっ…!」

    「もう一発…食らえッ!!」

    ドシュゥッ!!

    伊織(駄目…もう掴める場所が…)バッ

    キィィン!!

    ガシャ! ガシャア!

    伊織「んっ!?」

    「何!?」

    伊織(撃ち落とした!? 私のスタンドは、殴ることはできないはず…)

    伊織(………いや…)

    伊織(私は防ぎきった、それが事実よ…それより…)

    ゴゴゴゴゴゴゴ

    伊織「真…」

    伊織「これで、あんたの目の前まで来た」

    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

    209 = 198 :

    「ああ…ボクの目の前」

    「そして、ボクの『ストレイング・マインド』射程距離内でもある」

    伊織「………」

    「伊織…キミがやったのは、ただ自分の寿命を減らすだけの行為だ」

    伊織「そうかしら?」

    「そうだよ…」ス

    「オラァッ!」ドォ

    伊織「うおっと!」スル!

    バタン!

    (倒れ込んで回避したか? だが!)

    「もうこれで避けられない! 死ね、伊織ッ!!」グ…

    伊織「誰が…避けられないですって?」

    ボオッ

    スゥゥゥ…

    伊織「はずれ…」

    ヒョイ…

    バキィ!

    「え?」

    (移動した…)

    (転んだ体勢のまま、スタンドで引っ張ったのか…?)

    伊織「この伊織ちゃんが…」

    伊織「何の策もなしに飛び込んでいくと本気で思ったわけ?」

    (これか…)

    (伊織はこれで、春香の『触覚支配』から逃れたのか…!)

    210 = 198 :

    「だけど、それで…ボクもなんとかできると思ってるのかい」

    「『ストレイング・マインド』のスピード、忘れたわけじゃないよね?」グ…

    伊織「………」

    「キミが、スタンドで自分を引っ張っているとわかれば…」ス…

    グイッ!!

    「オラァ!」ブンッ

    ザザァ!

    「!」

    バキィィッ

    「く…」

    伊織「にひひ…」

    「なんだ…」

    「どうして当たらない!? スピードはボクの方が速いってのに!」

    211 = 198 :

    伊織「あんたのスタンド、確かに動くスピードは速いわ。かなりのものね」

    伊織「でも、それは単にあんたが動く速さだけが上がっているだけ…判断し、攻撃をしかけるまでのスピードは人間並みよ」

    「はっ!?」

    ウゥ…

    「これは…」

    (薄い『煙』が、ボクの周りを取り囲んで…)

    伊織「煙の『動体センサー』よ」

    伊織「あんたが『動こうとした』その瞬間…私の行動は既に決定している」

    「馬鹿な…! そんなこと、できるはずが…」

    伊織「今やってるんだけど?」

    「ぐっ!」ドヒュ!

    サササ

    バキャァ!

    伊織「ほーら、あんたの攻撃なんて寝てても避けられるわよ?」スゥ…

    「カ…」

    「カサカサと…ゴキブリみたいに…!」

    伊織「ゴ、ゴキブリって…あんたには見えないわけ!? この優雅に舞う伊織ちゃんの姿が!」

    「地面を這っておいて、何が優雅だよ!」

    伊織「ぐぬぬ…」

    212 = 198 :

    「オラァ!」

    カササッ

    バキ!

    「オラオラァ」

    ヒュヒュゥ

    バキャス!

    (当たら…ない…!)

    伊織「あんたこの程度なの、真?」

    伊織「これじゃ春香にビビるのも無理ないわね」

    「く…」カチン

    「だったら…」グググ…

    伊織「!」

    「これならどうだッ!!」バヒュッ!

    ボフッ!!

    「オラオラオラオラオラオラオラオラ」ズバババババババ

    クギュン

    (ちっ! また上…!)

    バキャ!

    バキバキバキュン!!

    ストッ

    伊織「ほら、今のは優雅でしょ?」

    ピシ!

    「ん?」

    伊織「え?」

    伊織(あ、さっきから真が外してる攻撃で…床が…)

    ビキビキビキビキィ!!

    伊織(割れた…のね…)

    213 = 198 :

    ガッラァァァン

    伊織「うおおおおおおおッ!」ヒュゥゥゥルルルル

    「伊織ッ!?」

    ドス!

    伊織「いったたた…」

    伊織(ここは…2階か。机が並べてある)

    伊織(765プロとは関係ないからあまり気にしていなかったけど、何かの事務所なのかしら)

    伊織(真っ暗ね…上からの明かりでかろうじて見えるくらいだわ)

    ヒュッ

    ガシャン!!

    伊織「っ!」ビクゥ!

    「これを…」ズ…

    ゴゴゴゴゴ

    「狙っていたのか、伊織」

    「二階には『ロック』をかけていないし、シャボン玉もないからね…」

    伊織(やっぱり、降りてきたわね…!)

    ゴゴゴゴゴゴ

    「だけど、逃がさない…」

    「ここで『再起不能』(リタイア)させて、春香に突き出してやる…!」

    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

    214 = 198 :

    伊織「………」タタタ

    ガチャ! ガチャガチャ!

    伊織(机の上にゴチャゴチャと色々置いてあるわ…落ちる…)

    「そこか!」ゴォッ

    伊織「…!」サッ

    バキャッ!!

    伊織(………)

    スス…

    「逃がすか!!」ガシャガシャ

    伊織「………」ガタタッ

    伊織(あいつはこんな障害物なんてものともしない…すぐ追いつかれる…)

    「寝てても避けられるだって…? 寝言は寝て言うことだ!」

    「オラァッ!!」ドシュ

    伊織「………」サササッ

    バキ!!

    パラパラ…

    「ちっ!」ガシャ!

    伊織「………」

    伊織(相変わらず滅茶苦茶やるわね、この野郎ッ…!)

    215 = 198 :

    「いつまでもちょこまかと、逃げられると思うな…!」

    バキィィ!

    「オラァ!」バキッ

    伊織(『硬化…散弾銃』!)

    ズドドドド

    バキィィィィィィィィ

    伊織「………」フラ…

    ピタ…

    「もう鬼ごっこは終わりか、伊織?」

    伊織「………」

    「結構手こずらせてくれたけど…その程度で春香に逆らおうだなんて、どの道無理だったな」

    「オラオラァ!」シュババ

    ズド! ズム!

    バッキャァァーン

    「…伊織…」

    スゥ…

    「…!? これは…」

    伊織「あんたのスタンド、マジにヘヴィね…」

    ドドドドドド

    「何だって…!?」クル

    伊織「壁が粉々…あんた、本当に手加減する気あるわけ?」

    伊織「人間に向けるもんじゃないわよ、それ」

    ドドドドドドドドド

    216 = 198 :

    「反対側…窓際に…」

    「どうしてそんなところにいるんだ…伊織…!?」

    「『瞬間移動』…でも、したってのか!?」

    伊織「そんな能力、ないわよ」

    伊織「私が使ったのは、これ。暗くて見えないだろうからちゃんと明かりの下に出してあげるわ」

    モクモク…

    伊織「感謝しなさいよね」

    「こ…これは…」

    グググ…

    バァーン

    「『煙』でできた…伊織の人形ッ!!」

    伊織「ええ。煙を…私くらいの大きさにして囮にしたのよ」

    伊織「物を掴んで落とせば、音くらい出る。あんたの動きに合わせて、足音を意識させないようにさせるのはちょっとだけ苦労したわ」

    伊織「ま、春香の『五感支配』に比べれば粗末なもんだけど」

    伊織「それでも、暗かったら案外騙せるものね」

    217 = 198 :

    「い…伊織…」

    「何故、今自分の場所を明かすような真似をした…一体…何を企んでいる…?」

    伊織「今、済んだわ。真…あんた、自分が何やったのかわかってる?」

    ミシッ! ピシ パキパキパキ

    「この音は…」

    伊織「あんたが私の操作する『煙』を殴った箇所…」

    伊織「全部ビルの壁…柱の部分よ。四カ所も壊れている…もう危ないわ」ガラッ

    「崩れ…るのか…?」

    伊織「窓からでも階段でもどっちでもいいけど…あんたも早く逃げた方がいいんじゃない?」ヒュォォォ…

    「うおおおおおおおおおおお!!」ダッ

    伊織「まぁ…遅いか」ヒョイ

    ミシ…

    ガラガラガラ

    ドギャッシャァァーン!!

    218 = 198 :

    伊織「おっと」スゥーッ

    ボフッ!!

    伊織「着地は成功、二階程度なら問題ないわね。さて、と…」

    伊織「あんたのスタンド…これしきでくたばったわけじゃないでしょ? 真」

    伊織「さっさとその瓦礫の下から這い上がってきなさい」

    ゴゴゴゴゴゴ

    「イカれ…」

    ガシャァ!!

    「てるのか…?」

    「ボクを倒すために事務所をビルごとぶっ壊すだなんて…そこまでやるか、普通…?」

    ガラ…

    伊織「あら、壊したのはあんたじゃない。責任の押しつけはやめてちょうだい」

    「窓から飛び降りて…スタンドで自分の体を受け止めたのか」

    伊織(この様子じゃ、ダメージは…そこそこってとこね)

    伊織「ビル一つ崩してこれか…やれやれだわ」

    219 = 198 :

    「少し、頭も冷えた…もう小細工は終わりだろう?」

    「ボクに勝てるのか、その『煙』のスタンドで」

    ピシ

    伊織「『スモーキー・スリル』」

    「…?」

    伊織「『煙のスタンド』じゃあ味気ないわ」

    伊織「あんたの『ストレイング・マインド』とか…春香の『アイ・ウォント』みたいに…」

    伊織「この伊織ちゃんのスタンドにも名前をつけるべきよね」

    伊織「だから、今名付けた。私のスタンドの『名前』」

    伊織「いい? 『スモーキー・スリル』よ」

    「『スモーキー・スリル』…」

    伊織「『理解』したわ。私の進むべき『道』…」

    伊織「真、まずは…あんたを倒すッ!!」

    220 :

    速報で言うのもなんだけど


    はよ

    221 :

    真の殺意高いなあ、④

    222 = 198 :

    『春香「あれ、なんですかこの『弓と矢』?」』のご愛読、ありがとうございます。
    なぜ、突然、この書き込みを書くのか?
    それは、前回、このスレで書き終わってる次回分を投下すると言ったのですが、その次回分の投下に対して、思ったより今回分が長過ぎるという考えが、『春香「あれ、なんですかこの『弓と矢』?」』を投下している最中の頭に、あったためです。

    そこで、次回分は来週の水曜ということにして、ここでおわびするために、この書き込みを書いたのです。

    私はウソつきではないのです。 まちがいをするだけなのです……。

    それでは、これからも『春香「あれ、なんですかこの『弓と矢』?」』の応援、よろしくね。

    223 :

    俺は嘘をつくが嘘をつかれるのが嫌いなんだッ!!!
    ドゥー、ユー、アンダスタン!?ドゥ!!!!!

    224 :

    オラオラ殴りとか真に似合うなぁ。

    225 = 224 :

    あ、上げてしまった。ごめん。

    226 :

    >>222
    この味はウソをついてない「味」だぜ…

    227 :


    このSSには信念があるッ!アイドル達の強烈な個性をスタンドに投影する信念がッ!

    228 :

    おい、普通にスタンドバトルが面白いぞ

    229 :

    手に汗握るスタンドバトルにハラハラしつつも、
    クギュンとかカササッに笑ってしまうww

    230 :

    面白すぎる

    まさか事務所壊れるとはwwwwww

    231 = 230 :

    面白すぎる

    まさか事務所壊れるとはwwwwww

    232 = 223 :

    ところで倒すだの再起不能だの相手をどうするつもりなんだろこの娘達
    まさかマジで殺る気か…!

    233 :

    大体『矢』のせい。

    234 = 229 :

    そういや、社長謎の急死に続いて、今回の事務所謎の崩壊。
    ワイドショーで大注目されそうだな。

    235 :

    SPW財団がなんとかかんとか

    236 :

    >「もうこれで避けられない! [ピーーー]、伊織ッ!!」グ…
    真さん、殺意バリバリじゃないですか(((;´д`)))

    237 :

    ゴゴゴゴ

    「ボクを…」

    「『倒す』だって…? 伊織…」

    伊織「そうよ」

    「わかってるのか? 『ストレイング・マインド』は『最硬』のスタンド」

    伊織「………」

    「そして、『スタンドはスタンド』でしか倒せない」

    「衝撃は受けたけど…さっきのビル倒壊だって、正直言って…決定打にはなっていない」

    「キミは、ただの一発も決定打を与えてはいないんだ」

    「それなのに、ボクを倒す…? できるわけがない、不可能だよ」

    ゴゴゴゴゴゴ

    238 = 237 :

    伊織「『倒せる』か…『倒せない』か、なんてどうでもいいのよ、この伊織ちゃんには」

    伊織「『倒す』! そして…『勝利する』! それだけよ…それが、私の『道』!」

    伊織「最初から不可能だなんて決めてかかるなんて、バカのやることよ!」

    「その意気は買ってやりたいけどね」

    伊織「『スモーキー・スリル』」

    ズ

    「………」

    (伊織のスタンドが…)

    ズズズ

    (不定形の『煙』から、人型に変わっていく…)

    ピョコ

    伊織「どう?」

    「その耳は…」

    「兎のイメージかい? 白い…『煙』の兎…」

    伊織「いけてるでしょ」

    「見た目が変わったからといって…」

    「能力が変化するわけでもないだろ」

    伊織「あら、見た目って大事よ? あんたもアイドルならわかるでしょ」

    239 = 237 :

    「で、その形…」

    「ボクと『殴り合い』でもしたいのか?」

    伊織「そう言ったら?」フ…

    「………」ス…

    伊織「行け!」ボン

    「オラァ!」ドオ

    ブオフゥッ!!

    伊織「………」

    「………」

    「集めたって、『煙』は『煙』…」

    「そもそも…そのスタンドで、ボクを殴ることはできないようだね」

    「できるのなら、『硬化散弾銃』だってわざわざ掴んで防ぐ必要はない」

    「ま、殴れたところでボクの『ストレイング・マインド』…スタンドの腕が逆に折れちまうだろうが」

    240 = 237 :

    伊織「ええ、直接殴ることはできない」

    スゥゥ…

    モクモクモク

    (ん…)

    ズ…

    伊織「でも…」

    (人型に戻った伊織のスタンドが…何か持っている…?)

    伊織「『スモーキー・スリル』、掴んだものを叩き付けることは…『可能』よ」

    (瓦礫…ボクの背後にあった崩れたビルの破片を掴んでいるのか!?)

    伊織「わかったのは偶然…さっきあんたの言った、『硬化散弾銃』を叩き落とした時だけど…ね」

    241 = 237 :

    伊織「あんた、言ってたわよね? 『質量』が大事だって。『質量』がなければ、『硬い』のはむしろ『割れやすい』…」

    「………」

    伊織「『硬い』ことは、『無敵』ということではない」

    伊織「だったら、あんたのスタンドを上回る『質量』を叩きつければいい!」

    「『質量』が上回ってるからどうした。それだけで勝てるとでも?」

    「キミのスタンドではボクの『パワー』に対抗できない!!」

    伊織「そいつは…どうかしらね!」ヒュン

    「『ストレイング・マインド』!!」ゴォ!

    ビシッ!!

    伊織「………」

    グ…

    ググ…

    「な…!?」

    ググググググ…

    「ぐあっ!?」バキィ

    ドサァ

    「な…」

    「なんで…だ…?」

    伊織「さっきまで『弱い』なんて思ってたけど、やっぱ伊織ちゃんのスタンドだけあるわ。『叩きつける』パワーはかなりのものね」

    242 = 237 :

    「確かに…」

    「上から『叩き付ける』攻撃には『重力』が加わって強力になる…『質量』もそっちの方が上…」

    「だけどボクの『ストレイング・マインド』は『近距離パワー型』…『パワー』ならこっちの方が圧倒的に上のはずだ!」

    「どうして『遠隔操作型』の『スモーキー・スリル』に押し負けるッ!?」

    伊織「『近距離』とか『遠隔操作』だとか、そういうのはよくわからないけど」

    伊織「春香が言ってたわ…スタンドは『精神力』のエネルギーだって」

    (『精神力』…!)

    (今の伊織から感じられるこの光り輝くような意志…! それで、パワーが上がっているのか…?)

    (だが、それだけで…それくらいのことで、あの『煙のスタンド』がボクの『ストレイング・マインド』のパワーをひっくり返せるはずが…)

    伊織「真…あんた…」

    伊織「私と戦ってる間、ずっと怯えてるわよね」

    「!」

    伊織「私にじゃあない…私に負けたら、自分に制裁を加えるであろう『春香』に」

    「う…」

    伊織「そんなあんたの…」

    ゴゴゴ

    伊織「春香に屈したあんたの『精神力』が!」

    ゴゴゴゴゴ

    伊織「私に勝てるはずないでしょうがッ!!」

    ゴゴゴゴゴゴゴゴ

    243 = 237 :

    「だ…」

    「誰が、何にビビってるって…!?」

    伊織「何度も言ってるじゃない。春香ごときにビクビクしてるんじゃあないわよ、このビビリ野郎がッ!」

    「うるさい…伊織に何が…っ!!」ビュッ

    伊織「『スモーキー・スリル』!」ビュン!!

    グシャ

    「うっ!!」バキ!

    ピキ…

    (『ストレイング・マインド』の腕に…ヒビが…)

    バキャァ!!

    「がっ!」バタン

    伊織「春香は『スタンド』をアイドルとしての『才能』と言っていた…そのことが、少しわかる気がする…」

    ドドド

    伊織「『アイドル』も…『スタンドバトル』も…」

    伊織「精神力が『上』の方が、勝つッ!」

    ドドドドドド

    244 = 237 :

    (押されている…そんな、馬鹿な…近接戦なら、ボクのスタンドは誰にも負けないはず…)

    伊織「さて、終わりよ…真」ス…

    ガラガラガラ…

    伊織「もう一度…」ズ…

    伊織「生き埋めになってもらおうかしら?」ズズズ…

    「あ…」

    ズズズズズズ…

    ゴゴゴゴゴゴゴゴ

    (ビルの瓦礫を…あんなに…)

    (あれを全部…ぶつけてくるつもりか…?)

    (あれには伊織の『スタンドパワー』が入っている…さっきの倒壊とは違う…)

    (負けるのか…?)

    (ボクが…ボクのスタンド、『ストレイング・マインド』が…?)

    ズズ…

    伊織「くらえッ!!」ズオッ!

    ボシュッ ドダダァ ビヒュゥ!

    ゴオオオオオオオオオオオ

    245 = 237 :

    「ま…」

    ピキピキ

    「負けるかああああああ!!」パキパキパキパキ

    伊織「!!」

    「オラァ!!」ドオオッ

    パキィン

    「オラオラオラオラオラオラオラオラ」バ バ バ バ バ バ バ バ

    バリィ!!

    「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ」ドゴォ ドォ ド ドド ドゴ ドゴ

    バリバリバリバリ

    「オラァァッ!!」ヒュ

    ドパァ

    ボフン!!

    シュゥゥゥ…

    「や…」

    「やりぃ…勝った…! 伊織のスタンド…『スモーキー・スリル』のパワーに!!」

    伊織「まぁ、勝てるでしょうね。あんたのスタンドなら」

    スゥ…

    「え…」

    ガシィ!

    246 = 237 :

    (霧散した『スモーキー・スリル』が…また集まって…)

    (巨大な…手に…)

    伊織「人間、勝利を確信した時が一番油断するもんよね」

    「ぐ…」ググ…

    (しっかり抑え込まれている…単純な『パワー』じゃ剥がせない…)

    (気体だから『硬く』して砕くこともできない…!!)

    伊織「ねぇ真」

    「え…」

    伊織「あんたのスタンド、ビルの『質量』くらいなら受けきれるみたいだけど…」

    ドドドド

    伊織「それじゃ、地球の質量には勝てるのかしら?」

    「………」

    ドドドドドド

    「ちょ…嘘だろ…?」

    伊織「このまま…地面に叩きつけるッ!!」

    ギュオオォォン

    「…う…」

    「うわあああああああああああああああ」ゴォォォ

    247 = 237 :

    バリャァァ!!

    「がっ…!!」

    ピキィィィィィン

    「ボ…」

    「ボクの… ………」

    「『ストレイング・マインド』が、砕け…」

    「た」ブシュゥゥ

    伊織「!」

    伊織(真の体から血が吹き出した…)

    伊織(なるほど、スタンドに対するダメージは本体に対するダメージ…)

    伊織(私が真の鎧を砕いたから、そのダメージは真に行った…こういう、ことなのね…)

    「………」シーン…

    伊織「…ふぅ…」

    伊織「それにしても…」

    モクモクモクモク…

    伊織「『スモーキー・スリル』…やるじゃない、あんた」

    伊織「流石はこの伊織ちゃんのスタンドね! にひひっ」

    248 = 237 :

    ・ ・ ・

    「はっ!?」パチ

    ガバッ!

    伊織「あら、気がついたわね」

    「ここは…」

    伊織「公園よ。あっちは人が集まってきたから逃げてきたわ」

    「…負けたのか、ボクは…」

    「この『ストレイング・マインド』が…伊織のスタンドに…正面から挑んで…」

    伊織「真、あんたの敗因は…」

    伊織「『春香』よ」

    「!」

    伊織「あいつは言った、みんなに『絶対の自信』とやらを持たせるためにスタンド使いにした…と」

    伊織「でも、今のあんたはどう? 『自信』なんて程遠い、ずっと春香の存在に怯え、本来の実力も出せないでいた」

    伊織「あんたが全力を出せていたのなら…」

    伊織「ま、この伊織ちゃんが負けるなんてありえないけど」

    伊織「もっと苦戦とダメージをしいられていたでしょうね」

    「………」

    249 = 237 :

    伊織「やっぱり…」

    伊織「春香は間違ってるわ。だから…」

    伊織「正しい道に戻してやるのが、本当の『仲間』よ」

    「!」

    伊織「真。あんたもそう思わない?」

    「伊織、キミは…」

    「春香を倒すつもりか…勝てるのかッ!!」

    伊織「そんなの、無理に決まってるじゃない。単純なパワーとかではなく『アイ・ウォント』は強すぎる…負けるわよ、絶対」

    「ちょっ」ズルーッ

    「駄目じゃないか、それじゃ!」

    伊織「一人なら…ね」

    「え?」

    伊織「真。この伊織ちゃんの方につきなさい、春香を倒すために」

    「は…」

    250 = 237 :

    「…ボクに…」

    「『寝返ろ』って…春香を敵に回せって…そう言うのか…?」

    伊織「どうせ、私に負けたと知れたら春香のところになんていられないでしょ?」

    「それは…わからないけど…」

    伊織「ま、もしかしたら許してもらえるかもしれないわね」

    伊織「でも、春香に負け、私に負け…そんなあんたが、許してもらったところで、ちゃんと前を向いて歩けるの?」

    伊織「断言するけど、春香のところに戻れば、もうあんたはその先惨めな生活を送るしかなくなるわ。アイドルとしても、スタンド使いとしても…人間としても…ね」

    「う…」

    伊織「今、私達は本当の意味で『団結』しなくてはならない」

    伊織「困難に立ち向かうために。自分達の道を切り開くためにッ!」

    「自分の道を…切り開くため…」

    伊織「さぁ真、男だったらはっきり決めなさい! 私の方に付く? それとも春香のところに尻尾巻いて帰る!?」

    「男…」

    「じゃあ…ないんだけどなぁぁぁ~っ…」ガクーッ


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