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    元スレ上条「ザ・チルドレン!解禁ッ!!」薫紫穂葵「「「はーい」」」

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    551 = 428 :

    賢木「あぁ、その女の人。薫の姉貴。」

    上条「マジで!!!?」
    サラッととんでもない事を言った賢木。

    上条「(薫も成長したらこんななるのかなぁ…「姉がこうなら母親もすげぇんだろうなぁ…とか考えて無ーだろうなぁ上条?」

    上条「か、かかかか薫…?」
    修羅の如く怒りのオーラを纏う薫がいつの間にか背後に立っていた。

    賢木「おっと…くわばらくわばら…すまん上条。また来世で会おうな。」

    見捨てられた。

    上条「賢木センセー!?」

    「上条も姉ちゃんや母さんがいいのか…」

    上条「薫、おち、落ち着け。そうじゃなくてだな俺が考えてたのはお前の未来…」

    「やっぱり最後は胸なのかーーっ!!!私達というものがありながらーーーーっっっ!!!!」

    上条「待て、テーブル浮かすのはまずい、上条さんの幻想殺しじゃ物理攻撃は防げませんのことよ!!」

    「粛清ーーーーっ!!!!!!!」

    上条「不幸だぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

    553 = 428 :

    「ハァ、ハァ…」

    賢木「…派手に暴れたなぁー。もしかしてそこのベットとデスクと椅子やら棚やらの下に埋葬されてるのは上条か?」
    いけしゃあしゃあと安全区域(外)から戻って来た賢木。

    上条「賢木センセー…何で見捨…て…」

    賢木「あ、気絶した。」

    「なんや煩いな…うわ!?なんやこれっ?!」

    紫穂「恐らく何らかの拍子で怒った薫ちゃんが上条さんを埋めたのね。」

    「ほへー…容赦無いなぁ…」

    紫穂「まぁ原因は賢木先生よね?」
    ジロッと威圧するように賢木を見上げる紫穂。

    賢木「あー、ちょっとばかし薫の姉貴の凄さを教えてたら薫が背後に立ってた。それだけだ。」

    「薫の?」
    紫穂「お姉さん?」

    賢木「ホラ、すっげぇ美人だろ」
    懐から取り出したグラビア雑誌の付箋ページをもう一度開く。

    「…こ、これはあかん、勝てへん…」

    紫穂「こんなの見て上条さんが興奮してたのなら私でも怒るわね…!!」

    555 = 428 :

    顔が真っ青になる葵と青筋を浮かべる紫穂。どちらも違う意味で震えていた。
    言わずもがな、葵は”恐怖”、紫穂は”怒りと嫉妬”である。

    賢木「俺その人のファンでさぁ。その本限定版で手に入れるの大変で…ってぁぁぁぁぁ!?紫穂お前何してやがる!!」

    紫穂「…スクラッパーにかけてるだけよ?」

    賢木「なん…だと…」
    この場にいた全員が、賢木の口からふっ、と魂のような何かが出て行ったように錯覚した。

    「…立ったまま気絶しとる」
    葵がトン、と軽く押すと崩れるようにして倒れた。

    紫穂「上条さんに余計な事をするからよ。……私だって大人になれば凄いはずなんだから。」

    「…早よ上条はん掘り起こさな。」

    紫穂「薫ちゃーん」

    「……え?紫穂に葵?」

    紫穂「その下に上条さんが埋まってるからそこのガラクタ全部どかしてー。」

    「な、なんで上条が埋まってるんだ!?大丈夫か上条!!」
    我に返った薫は慌てて上条を埋めているものを念動力で持ち上げた。

    557 = 428 :

    上条「…上条さんは今度こそ死を覚悟しましたよ…」

    「まぁ上条はんに非が無いわけやないんやから、我慢して?」

    上条「…やっぱり男としては興味がないという訳ではないというかなんというか。」

    「…」

    紫穂「…」

    「…」

    上条「すまん冗談だ。上条さんはデカイ胸になんて興味ないですペッタンの方が好きです。身体も小さい方が好きですだから許してそんな目で見ないで…」

    「…今の言葉に嘘偽りは無いな?」

    上条「ありません!はい!」

    賢木「うわぁ…上条やっちまったなお前。」
    引いた目で上条を見つめる賢木。そして手には…?

    上条「元は誰のせいだよ!…あとその手に持ってるのは…マイクっぽいのですが…」

    賢木「え? レコーダー?」

    559 = 428 :

    上条「キョトンとした顔で何してやがるそれをこっちに寄越せぇぇぇぇぇ!!!」

    賢木「ヘイ チルドレン、パース。」

    薫葵紫穂「「「Yes!」」」

    上条「あんた本当何してくれてんだ!!お前達それを渡せぇぇぇぇぇ!!!じゃないと今日の晩飯は抜きにす」

    「じゃ、上条。あたしら先に帰るわ。晩御飯はハンバーグな。」

    「ウチはおうどん!ちゃんと卵も入れてな!」

    紫穂「私はボンゴレのパスタがいいわ」

    上条「ふざけんな統一しろ!」

    『上条さんはデカイ胸になんて興味ないですペッタンの方が好きです。身体も小さい方が好きです』

    上条「」

    「にひひ。じゃ、晩御飯の買い出しよろしく!お菓子も買って来いよー」

    そう言い残して葵のテレポートで消えた。

    上条「不幸だぁァァァァァァァあッッッッ!!!!!!!」

    560 = 428 :

    ────────────

    上条「なんで俺は毎度毎度不幸なんだ!畜生!ひき肉が安い助かった!!」

    ブツブツと文句をつぶやきながらスーパーを歩き回る上条当麻を周囲は避けて通る。
    怖いを通り越して、不気味なのだった。

    上条「あとはボンゴレ…ボンゴレ…ボンゴレって何だ知らない」

    「ボンゴレっていうのはアサリ貝のことですよ」
    上条の自問自答に、ニッコリ笑顔で微笑みながら 答えてくれて親切な”銀髪”の青年の事を上条当麻は忘れない。いや、正確には後々嫌でも思い出す事となる。

    上条「え?…あ、そうなのか。ありが…あれ?まぁいいや。アサリアサリ…っと」

    そして鼻歌混じりにスーパーの人混みに上条は姿を晦ました。






    「彼が上条当麻…。僕の女王達の新しい現場監督主任。」

    少し遠い位置から上条当麻を見ている銀髪の青年は、学ランのボタンを留め直すと瞬間移動をしたようにその場から消えた。

    561 = 428 :

    用事が入ってしまいました。すぐに戻ります。

    562 = 537 :

    564 = 428 :

    ──────────自宅
    上条「…ただいま。」

    「おかえり上条ー!お菓子ー!!」

    上条「わかったわかった。ご飯の後でな。」

    「今食べたいんだよ!」

    上条「わがまま言うな!晩飯入らなくなっちまうだろ!!」

    『上条さんはデカイ胸になんて興味ないですペッタンの方が好きです。身体も小さい方が好きです…』

    上条「!」

    「おっ、紫穂ナイス!」

    紫穂「ごめんなさい上条さん。私もお菓子食べたいの☆」

    上条「…」

    「も、もうその変にしとこ?やっぱり良くないわこんなん…」

    上条「……分かった。沢山買って来たから食っていいぞ。」

    「やほーっ!」

    567 :

    パンツテレポートした

    568 = 428 :

    紫穂「葵ちゃん、部屋で食べよ」

    「う、うん…上条はんごめんな。」



    上条「……ちょっと甘やかし過ぎたからな…今回の説教はちっとばかしキツいぞ…?」
    そう呟くと、上条は物語に出てくる道化のように。不気味に嗤った。


    数分後。

    上条「おーいご飯できたぞー。」
    上条はとても穏やかな笑顔で3人を迎えた。

    「ハンバーグ!いただきます!」

    紫穂「いただきます。」

    「いただきます…(上条はん…なんか変や。)」
    この時その異変に気付いたのは、上条から言質を取ったときからずっと上条を気にかけていた葵だけだった。

    570 = 428 :

    そしてさらに数分後。

    「…」

    紫穂「…」

    薫と紫穂の手が進まなくなってきた。

    上条「おい2人共手がゆっくりになってきてるけど大丈夫か?お前達がいいって言ったハンバーグとボンゴレだぞ?…もしかして美味しくないか?」
    上条はまだ笑顔。とても爽やかである。

    「…えーっと…お、おいしいぞ!」

    紫穂「あ、あはは…ちゃんと食べてるわよ?」

    上条「そうか、よかった!おかわりもあるからじゃんじゃん食べてくれよ!」
    露骨に喜ぶ上条。

    「!?」

    紫穂「…」
    そして複雑な顔を浮かべる2人。

    上条「どうした?」

    薫紫穂「「な、なんでもない!」」

    「…」

    572 :

    573 = 428 :

    時は過ぎ、さらに10分後。
    とうとう薫と紫穂の手が止まった。

    「…」
    紫穂「…」

    「…ご馳走様でした!」

    上条「はい、お粗末様でした。…薫と紫穂は半分も食べてないじゃないか。身体でも悪いのか?」

    「…ちょ、ちょっと…」
    紫穂「…お腹一杯…かしらね」

    上条「そうか…じゃあ仕方ないな。じゃあもう台所に下げてもいいぞ。捨てとくから。」

    「捨てるの!?」

    上条「あ、あぁ。勿論。作る人間は振舞う人に無理矢理食べて欲しくはないからな。」

    紫穂「でも食べ物を粗末にするな、っていつも上条さん言うじゃない。」

    上条「あぁ。だから今回は俺が悪いな。お前達が食べ切れると思った量を食べ切れなかったから…お前達の分だけ明日は今日の半分の量で作るよ。」

    「いや…その、今日はちょっと入らないだけで…(お菓子を食べ過ぎたから…)」

    紫穂「…そ、そんなに考えなくてもいいわよ」

    574 :

    かおるむらさきほあい

    575 = 428 :

    上条「いいや。そうはいかない。この家の料理を作るのは俺の仕事だからな。お前達にあった量を提供するのは義務だ。明日はちゃんと半分の量で出すよ。」

    薫紫穂「「うっ…」」

    上条「じゃ、風呂に入ったらもう寝ろよ?」

    「…」

    577 = 513 :

    これはなかなかキツイ

    578 = 428 :

    ──────────翌日の晩。
    「…」

    紫穂「…本当に半分の量ね…」

    昨日に比べて大きさの小さいハンバーグと、量の少ないボンゴレが2人の前にならんだ。

    上条「今日は食べられる…よな?まだ多いか?」

    「あ、いや、そのー。少ないかなー…って」

    上条「昨日はそれくらいしか食べられなかっただろう?いっぱい食べてくれるのは嬉しいけど、無理に多く食べなくていいんだぞ?お腹でも壊したりしたら大変だからな」
    今日もニコニコ上条スマイル。日に日に爽やか度が増していく。

    紫穂「…お、お代わりは?」

    上条「え?…ないぞ?」

    紫穂「!?」

    上条「昨日作った分も余ったやつは全部捨てちまったからな。余分に作り過ぎても勿体無いしさ。」

    紫穂「…そう。」

    579 :

    これはしえん

    580 = 428 :

    そして翌日も。
    さらに翌日も上条の”心遣い”によって晩御飯の量は減っていった。

    上条「よし、もう風呂に入って寝ろよー」

    「…」

    紫穂「…」


    その夜。

    「お腹減った…何か食べ物ぉ…」

    紫穂「薫ちゃん…あなたも?」

    「当たり前だろ…サイコロ1個みてーなハンバーグじゃ食った気にならねーよ…」

    紫穂「そうよね…台所に何かないか行ってみましょうか…」

    「おー…」

    582 = 428 :

    ─────────台所。
    上条「おぉ、薫に紫穂。どうしたんだ?」
    やはりニコニコ笑顔。揺るぎない。

    「か、上条…」

    紫穂「上条さんこそ…何してるの?」

    上条「俺はちょっと明日の晩御飯の量を調節しててな…お前達は今日の量でもあまりいい顔してなかったから、もっと減らさないといけないなぁ…って思ってな。」

    紫穂「!?」

    「も、も…」
    薫紫穂「「もう限界‼︎」」

    上条「ど、どうした!?」

    「ごべんなさいぃぃ!最初はお菓子食べ過ぎてご飯入らなかっただけなんだよぉおぉぉ‼︎‼︎」

    紫穂「もうご飯の前にお菓子を食べない…上条の言う事もちゃんと聞くから…」

    薫紫穂「「ご飯作ってーーーっ!」」

    583 = 428 :

    ─────────台所。
    上条「おぉ、薫に紫穂。どうしたんだ?」
    やはりニコニコ笑顔。揺るぎない。

    「か、上条…」

    紫穂「上条さんこそ…何してるの?」

    上条「俺はちょっと明日の晩御飯の量を調節しててな…お前達は今日の量でもあまりいい顔してなかったから、もっと減らさないといけないなぁ…って思ってな。」

    紫穂「!?」

    「も、も…」
    薫紫穂「「もう限界‼︎」」

    上条「ど、どうした!?」

    「ごべんなさいぃぃ!最初はお菓子食べ過ぎてご飯入らなかっただけなんだよぉおぉぉ‼︎‼︎」

    紫穂「もうご飯の前にお菓子を食べない…上条さんの言う事もちゃんと聞くから…」

    薫紫穂「「ご飯作ってーーーっ!」」

    585 :

    紫穂の上条を上条さんに修正したんだろ

    586 :

    大事な事なので

    587 = 428 :

    「…っ」

    紫穂「…っ」

    上条の顔にはニコニコ作り笑顔が消え、真剣な表情が浮かんだ。
    無言のまま数十秒が過ぎ、やがて。

    上条「………よし。よく言えたな。」

    薫紫穂「「!」」

    上条「もうご飯の前にお菓子を食べない、俺の言う事をちゃんと聞く、…それが本当に守れるって約束できるなら。今まで減った分を上乗せするくらい今から腹いっぱい飯を作ってやる。」

    薫紫穂「「する!」」

    上条「よし!少し座って待ってろよっ」


    上条は”本当”に笑って料理を作り始めた。
    ハンバーグの皿3枚にパスタ3枚。おかずも2皿ほど。

    薫紫穂「「いただきます!!」」

    上条「食べ終わったら水に浸けといてくれ、明日の朝洗うからな」

    薫紫穂「「ふぁいっ!!」」

    上条「うん、良い返事だ。2人共おやすみ。」

    589 = 428 :

    ゆっくりと閉めた扉の向こうからは『おいしい、おいしい』と嬉しそうな声が聞こえる。
    それを聞いた上条は。
    ふふっと微笑を浮かべて、

    上条「…やっべー…やりすぎた…。本当は2日目で終わるつもりだったんだが…正直いつ限界が来るか分からなくて心配してたんだよな…ごめんな2人共…」

    真剣に頭をかかえた。

    「上条はん。」

    上条「…葵。起きてたのか。」

    「2人の声が聞こえたから、起きてみたらこの有様や。……まぁ最初から変や思ってたんやけどな。」

    上条「気付かれてたのか…葵は本当に感が鋭いな。」

    「まぁ結果よければ全て良し、や。コレも返しとくな。」
    葵が放り投げたのはレコーダー。上条の言質が録音されているものである。

    上条「ありがとよ。」

    592 = 428 :

    「…まだ寝ぇへんの?」

    上条「あぁ。久しぶりに腹いっぱい食べてるあいつらを、もーちょっとだけ見てたくてな。」

    上条は扉のガラス越しに2人を見ながら返事を返す。

    「…そか。じゃぁ、ウチも見よかな。」

    上条「もう夜の2時だぞ?」

    「ええねんええねん。ウチも2人の食べてるとこ見たいんよ。」

    上条「じゃあ一緒に見ようか。……っはは、薫のやつ泣きながら笑ってるぞ。」

    「紫穂もや。あんな紫穂久しぶりに見るなぁ…」

    上条「しまった。もうちょっと作っとけばよかったかもなぁ。」

    「それは、また今日の晩御飯でや。

    …まずは、今から一旦寝てから、




    4人で朝ごはん食べよ!」

    593 = 425 :

    夜中のご飯は太るぞ?

    595 = 585 :

    空きっ腹にそんなにぶち込んだら胃を壊すぞ

    596 = 428 :

    ─────────BABEL 局長室




    桐壺「上条。お前をここに呼んだのは他でもない。…こいつを知っているか?」

    上条はデスクに置かれた写真を手に取った。

    上条「………………あ。この前スーパーで会いましたよ。」

    桐壺「なんだとっ!!?何故報告しなかった!!!」

    上条「いや何で報告するんですか…」

    柏木「上条クン…この人は今対エスパー用の監獄の最奥部に収監されてるのよ。」

    上条「…は?」


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