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元スレほむら「配給制の未来。完全管理社会。そしてまどかとの冒険」
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>>699
車に乗せられて自動で走って会社に着いたところで、
同僚が死んでるのに気づくってオチのやつか?
それとは別のやつじゃないかなあ
星新一も似たようなシチュエーションの別の話が多いから特定できない
車に乗せられて自動で走って会社に着いたところで、
同僚が死んでるのに気づくってオチのやつか?
それとは別のやつじゃないかなあ
星新一も似たようなシチュエーションの別の話が多いから特定できない
ほむら「……6階に、行きましょう」
まどか「……」
ほむら「もう、この部屋には、いたくないから」
まどか「うん、分かった」
志筑さんの瞼を手で閉じさせると、踵を返してエレベーターに向かう
ほむら「おやすみなさい、志筑さん」
最後に一言だけ残して、私はまどかと共にエレベーターに乗り込んだ
まどか「……」
ほむら「もう、この部屋には、いたくないから」
まどか「うん、分かった」
志筑さんの瞼を手で閉じさせると、踵を返してエレベーターに向かう
ほむら「おやすみなさい、志筑さん」
最後に一言だけ残して、私はまどかと共にエレベーターに乗り込んだ
まどか「志筑さんには、申し訳ない言い方になっちゃうけど―――」
6階へと上昇し始めた狭い箱の中で、まどかが言いいにくそうに言葉を紡ぐ
まどか「上に行くほど自由で、下に行くほど不自由っていう考えの信憑性は、強まったね」
ほむら「そうね。B20階は本当に、何の自由もない場所だった」
まどか「さ、そろそろ6階に着くよ」
ほむら「今度はどんな部屋かしら?」
まどか「うーん」
まどか「どうだろうね。7階よりちょびっとだけ制限が多いんだろうから……」
まどか「講義をさぼったら補習がある! とか?」
ほむら「ふふっ。それは嫌な場所ね」
まどか「講義を無視しても罰の無い7階に慣れちゃったわたし達には、住みづらいかもね」
冗談半分の会話をしていると、心が軽くなる
こうしてまどかと会えて、本当によかった
6階へと上昇し始めた狭い箱の中で、まどかが言いいにくそうに言葉を紡ぐ
まどか「上に行くほど自由で、下に行くほど不自由っていう考えの信憑性は、強まったね」
ほむら「そうね。B20階は本当に、何の自由もない場所だった」
まどか「さ、そろそろ6階に着くよ」
ほむら「今度はどんな部屋かしら?」
まどか「うーん」
まどか「どうだろうね。7階よりちょびっとだけ制限が多いんだろうから……」
まどか「講義をさぼったら補習がある! とか?」
ほむら「ふふっ。それは嫌な場所ね」
まどか「講義を無視しても罰の無い7階に慣れちゃったわたし達には、住みづらいかもね」
冗談半分の会話をしていると、心が軽くなる
こうしてまどかと会えて、本当によかった
表示される数字が、6になった
エレベーターのドアがゆっくりと、割れるように開く
まどか「あれ……?」
ひたすら真っ直ぐ伸びた、先の見えない廊下
左右の壁に、等間隔に取りつけられた、数え切れないほどの扉
ほむら「7階とそっくりね」
まどか「うん。プレートの番号は06100001から始まってるけど」
まどか「それは階層が違うからだろうし」
ほむら「いったいどこが違うのかしら」
試しにと、06100001のプレートがついた扉を開けてみる
扉はあっさりと開いた
「おや?」
この階層の扉には、私達の扉のように鍵がかかってはいなかった
エレベーターのドアがゆっくりと、割れるように開く
まどか「あれ……?」
ひたすら真っ直ぐ伸びた、先の見えない廊下
左右の壁に、等間隔に取りつけられた、数え切れないほどの扉
ほむら「7階とそっくりね」
まどか「うん。プレートの番号は06100001から始まってるけど」
まどか「それは階層が違うからだろうし」
ほむら「いったいどこが違うのかしら」
試しにと、06100001のプレートがついた扉を開けてみる
扉はあっさりと開いた
「おや?」
この階層の扉には、私達の扉のように鍵がかかってはいなかった
「お客さんかい?」
「珍しいな、上条。お前に女の子のお客なんて」
上条「中沢は一言多い」
部屋の中には、2人の少年がいた
2人は、どうも食事の最中のようだった
まどか「あの、実はわたし達エレベーターで、上の階からきたんですけど」
上条「エレベーター? 何だいそれ?」
まどか「えっ? エレベーターを、知らないんですか……?」
上条「知ってる?」
中沢「いいや、はじめて聞いた」
「珍しいな、上条。お前に女の子のお客なんて」
上条「中沢は一言多い」
部屋の中には、2人の少年がいた
2人は、どうも食事の最中のようだった
まどか「あの、実はわたし達エレベーターで、上の階からきたんですけど」
上条「エレベーター? 何だいそれ?」
まどか「えっ? エレベーターを、知らないんですか……?」
上条「知ってる?」
中沢「いいや、はじめて聞いた」
>>715
扉を開けたらパパンとママンの濃厚な絡みが……ゴクリ
扉を開けたらパパンとママンの濃厚な絡みが……ゴクリ
まどか「どういうことだろう?」
ほむら「……行きましょう、まどか」
まどか「えっ!? ちょっと、ほむらちゃん!?」
ほむら「おじゃましました」
上条「あ」
私はまどかの手を引いて、軽く頭を下げると、この部屋をあとにした
まどか「急にどうしたのほむらちゃん?」
ほむら「何でもないわ。何でもないの」
嘘だ。本当は、なんとなく嫌だったのだ
まどかが、それなりに顔立ちの整った少年と、会話しているところを見るのが
嫉妬というのは、こういう感情のことをいうのだろうか
ほむら「とりあえず、他の扉も開くのか試してみましょう?」
私は誤魔化し気味に、まどかにそう提案した
ほむら「……行きましょう、まどか」
まどか「えっ!? ちょっと、ほむらちゃん!?」
ほむら「おじゃましました」
上条「あ」
私はまどかの手を引いて、軽く頭を下げると、この部屋をあとにした
まどか「急にどうしたのほむらちゃん?」
ほむら「何でもないわ。何でもないの」
嘘だ。本当は、なんとなく嫌だったのだ
まどかが、それなりに顔立ちの整った少年と、会話しているところを見るのが
嫉妬というのは、こういう感情のことをいうのだろうか
ほむら「とりあえず、他の扉も開くのか試してみましょう?」
私は誤魔化し気味に、まどかにそう提案した
一番自由な40階と一番不自由なB20階でどっちも自殺を選択する
ただB20階には自殺を選択する自由さえなかった
ただB20階には自殺を選択する自由さえなかった
―――調査の結果
この階層は、恐らく全ての扉に鍵がかかっていないということが分かった
少なくとも、私達が開けた100余りの扉は、どれも鍵がかかっていなかった
まどか「あっ。ここ誰もいないし、休憩していこうよ!」
ほむら「そうね」
また、この階では、独りきりでいる人間が少なかった
ただし、絶対に複数人でいなければならないということもなく、そこは自由のようである
まどか「うーん。この階層の方が、わたし達のところよりも自由そうだよねー」
この階にも、定時ごとのプログラムは存在するようである
しかし部屋間の移動が可能という点で、7階と大きな差があった
それから、もう1つ、決定的な違いが
ほむら「この階に住んでいる人間は、エレベーターという装置の存在を知らないわよね」
ほむら「これは一体どういうことかしら」
まどか「そこなんだよねー」
この階層は、恐らく全ての扉に鍵がかかっていないということが分かった
少なくとも、私達が開けた100余りの扉は、どれも鍵がかかっていなかった
まどか「あっ。ここ誰もいないし、休憩していこうよ!」
ほむら「そうね」
また、この階では、独りきりでいる人間が少なかった
ただし、絶対に複数人でいなければならないということもなく、そこは自由のようである
まどか「うーん。この階層の方が、わたし達のところよりも自由そうだよねー」
この階にも、定時ごとのプログラムは存在するようである
しかし部屋間の移動が可能という点で、7階と大きな差があった
それから、もう1つ、決定的な違いが
ほむら「この階に住んでいる人間は、エレベーターという装置の存在を知らないわよね」
ほむら「これは一体どういうことかしら」
まどか「そこなんだよねー」
まどか「あ、見てほむらちゃん!」
ほむら「どうしたの?」
まどか「この階のスケジュール表が壁に貼ってあるよ!」
まどかの指差す先には、24時間の予定がのったプレートがかかっていた
7:00 起床
7:20 朝食
8:00 運動
8:45 けん玉(06101200号室固有プログラム)
ほむら「固有プログラム?」
私達の部屋では講義となっていた時間帯の予定が、
ここではまったく別のものに置き換わっていた
ほむら「どうしたの?」
まどか「この階のスケジュール表が壁に貼ってあるよ!」
まどかの指差す先には、24時間の予定がのったプレートがかかっていた
7:00 起床
7:20 朝食
8:00 運動
8:45 けん玉(06101200号室固有プログラム)
ほむら「固有プログラム?」
私達の部屋では講義となっていた時間帯の予定が、
ここではまったく別のものに置き換わっていた
ほむら「どういうことかしら、固有プログラムって?」
まどか「そのまんま解釈すると、この部屋特有のプログラムってことになるよね」
ほむら「試しに他の部屋の予定表も見てみましょう」
まどか「そうだね!」
向かいの部屋、隣の部屋、そのまた隣……、と、数部屋の予定表を確かめてみる
結果、どの部屋も固有プログラム部分は異なっていた
まどか「あみもの、あやとり、オセロ、ドミノ倒し、じゃんけん」
まどか「好きなのを自由に選べるんだね」
まどかの言う通り、移動可能なこの階でなら、確かに好みのプログラムを選べるのだろう
まどか「やっぱりここ、7階よりも自由だよ」
しかし、どの固有プログラムも、新しく何らかの知識を得られるような類のものではなかった
その点が、講義プログラムとは大きく異なっていた
まどか「そのまんま解釈すると、この部屋特有のプログラムってことになるよね」
ほむら「試しに他の部屋の予定表も見てみましょう」
まどか「そうだね!」
向かいの部屋、隣の部屋、そのまた隣……、と、数部屋の予定表を確かめてみる
結果、どの部屋も固有プログラム部分は異なっていた
まどか「あみもの、あやとり、オセロ、ドミノ倒し、じゃんけん」
まどか「好きなのを自由に選べるんだね」
まどかの言う通り、移動可能なこの階でなら、確かに好みのプログラムを選べるのだろう
まどか「やっぱりここ、7階よりも自由だよ」
しかし、どの固有プログラムも、新しく何らかの知識を得られるような類のものではなかった
その点が、講義プログラムとは大きく異なっていた
まどか「それにしても……、失敗したね」
ほむら「えっ?」
まどか「ここに着いたのがちょうど晩御飯の時間だったみたい」
埋め込み式のデジタル時計と予定表を交互に指差し、溜め息をつくまどか
まどか「色々調べてる間に、もうその時間を過ぎちゃった」
現在時刻は20:07
夕食は、19:00~19:50
ほむら「今晩は夕食抜きなのね」
まどか「みたいだね」
そうして今度は2人して、大きなため息をついた
あまりに息が揃っていたものだから、私達は落胆を通り越して笑ってしまった
ほむら「えっ?」
まどか「ここに着いたのがちょうど晩御飯の時間だったみたい」
埋め込み式のデジタル時計と予定表を交互に指差し、溜め息をつくまどか
まどか「色々調べてる間に、もうその時間を過ぎちゃった」
現在時刻は20:07
夕食は、19:00~19:50
ほむら「今晩は夕食抜きなのね」
まどか「みたいだね」
そうして今度は2人して、大きなため息をついた
あまりに息が揃っていたものだから、私達は落胆を通り越して笑ってしまった
この>>1によって寝る自由が奪われた
大した奴だ…
大した奴だ…
20:29
私達は、床に二の字になって寝そべっていた
疲れたのと、体力節約のためというのと、その2つの理由から、
どちらからともなくこのようなだらけた状態になった
まどか「ねえ、ほむらちゃん」
ほむら「うん?」
まどか「まだ、自由を探す気はある?」
まどかの声は、どこか疲れきっているように聞こえた
まどか「わたしね、思うんだ!」
まどか「あの手紙に書かれていた虹の根元っていうのは―――」
まどか「やっぱりここのことだったんじゃ、ないかなって」
ほむら「……」
私達は、床に二の字になって寝そべっていた
疲れたのと、体力節約のためというのと、その2つの理由から、
どちらからともなくこのようなだらけた状態になった
まどか「ねえ、ほむらちゃん」
ほむら「うん?」
まどか「まだ、自由を探す気はある?」
まどかの声は、どこか疲れきっているように聞こえた
まどか「わたしね、思うんだ!」
まどか「あの手紙に書かれていた虹の根元っていうのは―――」
まどか「やっぱりここのことだったんじゃ、ないかなって」
ほむら「……」
まどか「ここは自由だよ」
ほむら「……」
まどか「色々制限もあるけど、一定の自由はあるし、みんなそれなりに楽しそう」
ほむら「……でも」
その時―――
いつの間にか大好きになっていたまどかの言葉なのに、私はうんと頷けなかった
まどかの意見を否定しなければならない気がした
ほむら「ここには、本当の意味での自由はないわ」
まどか「えっ……?」
まどかにとって予想外の答えだったのだろう
彼女は不思議そうな声をあげた
まどか「本当の、自由……」
ほむら「……」
まどか「色々制限もあるけど、一定の自由はあるし、みんなそれなりに楽しそう」
ほむら「……でも」
その時―――
いつの間にか大好きになっていたまどかの言葉なのに、私はうんと頷けなかった
まどかの意見を否定しなければならない気がした
ほむら「ここには、本当の意味での自由はないわ」
まどか「えっ……?」
まどかにとって予想外の答えだったのだろう
彼女は不思議そうな声をあげた
まどか「本当の、自由……」
ほむら「まどか、私は明日も今日のように探索を続けたい」
まどか「……」
ほむら「自分が納得できる自由の形を見つけたいから」
ほむら「だけど―――」
何故だか、胸が激しく脈打つ
ほむら「もし、まどかがここに、ずっと住みたいと言うのなら……」
顔が熱を帯びるのを感じる
ほむら「その時は私も、貴女と一緒にここに……、私は……」
何故だか、涙がこぼれそうになってくる
ほむら「ずっとまどかと一緒に、いたいから……」
引かれはしなかっただろうか、と、不安を覚える
会ってそれほど時間も経っていない相手に、
このようなことを言われて、気味が悪くはないかと
まどか「えいっ」
私の顔の上に、ぽんと小さな手がのせられた
まどか「……」
ほむら「自分が納得できる自由の形を見つけたいから」
ほむら「だけど―――」
何故だか、胸が激しく脈打つ
ほむら「もし、まどかがここに、ずっと住みたいと言うのなら……」
顔が熱を帯びるのを感じる
ほむら「その時は私も、貴女と一緒にここに……、私は……」
何故だか、涙がこぼれそうになってくる
ほむら「ずっとまどかと一緒に、いたいから……」
引かれはしなかっただろうか、と、不安を覚える
会ってそれほど時間も経っていない相手に、
このようなことを言われて、気味が悪くはないかと
まどか「えいっ」
私の顔の上に、ぽんと小さな手がのせられた
まどか「行こう、ほむらちゃん」
ほむら「まど、か……」
まどか「本当はね、わたしも頭のどこかで分かってたんだ」
顔の上に置かれた手が、私の頬を優しく撫でる
まどか「ここは虹の根元なんかじゃないって」
ほむら「……」
まどか「探そう。2人が納得できるまで、探しちゃおうよ」
ほむら「……ありがとう、まどか」
まどか「ううん。わたしの方こそ、勇気を取り戻させてくれてありがとう、ほむらちゃん」
私達は顔を見合わせた
まどかは、7階で鍵の使い道を想像していた時よりも、もっと楽しそうな笑顔を浮かべていた
きっと私も同じような顔をしていることだろう
ほむら「まど、か……」
まどか「本当はね、わたしも頭のどこかで分かってたんだ」
顔の上に置かれた手が、私の頬を優しく撫でる
まどか「ここは虹の根元なんかじゃないって」
ほむら「……」
まどか「探そう。2人が納得できるまで、探しちゃおうよ」
ほむら「……ありがとう、まどか」
まどか「ううん。わたしの方こそ、勇気を取り戻させてくれてありがとう、ほむらちゃん」
私達は顔を見合わせた
まどかは、7階で鍵の使い道を想像していた時よりも、もっと楽しそうな笑顔を浮かべていた
きっと私も同じような顔をしていることだろう
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