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元スレほむら「配給制の未来。完全管理社会。そしてまどかとの冒険」
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ゴーストバスターズだっけ?
層間で非常停止させてボタンがない層へ進入する方法もあったな
層間で非常停止させてボタンがない層へ進入する方法もあったな
まどか「弱気になっちゃって、ごめんね」
ほむら「ううん、いいの。お互い様よ」
まどか「また別の階に行こっか」
ほむら「そうね。今度は……」
手掛かりとなる言葉は、虹の根元
根元、ということは、もしかして、
ほむら「地面と同じ高さの、1階?」
ほむら「ううん、いいの。お互い様よ」
まどか「また別の階に行こっか」
ほむら「そうね。今度は……」
手掛かりとなる言葉は、虹の根元
根元、ということは、もしかして、
ほむら「地面と同じ高さの、1階?」
ほむら「どうしましょう……」
まどか「さっきはわたしが決めたんだもん!」
まどか「今度はほむらちゃんが正解だと思うボタンを押して?」
ほむら「分かったわ。それなら―――」
私は、1とプリントされたボタンを押した
まどか「さっきはわたしが決めたんだもん!」
まどか「今度はほむらちゃんが正解だと思うボタンを押して?」
ほむら「分かったわ。それなら―――」
私は、1とプリントされたボタンを押した
ほむら「……」
ボタンを押してから、急に不安が込み上げてくる
虹の根元。虹といえば7色
B7階の方がふさわしかったのではないか
いやいや、ひょっとすると、とにかく下、B20階に行った方がよかったのかも
まどか「大丈夫」
ぎゅっと、彼女が私の手を握りしめる力が強まる
まどか「どんな結果でも、2人ならなんとかなるよ」
ほむら「……そうね」
エレベーターは、さほど時間をかけずに1階へと到着した
ボタンを押してから、急に不安が込み上げてくる
虹の根元。虹といえば7色
B7階の方がふさわしかったのではないか
いやいや、ひょっとすると、とにかく下、B20階に行った方がよかったのかも
まどか「大丈夫」
ぎゅっと、彼女が私の手を握りしめる力が強まる
まどか「どんな結果でも、2人ならなんとかなるよ」
ほむら「……そうね」
エレベーターは、さほど時間をかけずに1階へと到着した
エレベーターの入口の扉が、開く
ほむら「薄暗い場所ね……」
まどか「うん……」
1階は、照明が弱いのか、自分の足元すら覚束ないような場所だった
また、7階や40階と一見して大きく異なる点が、もう1つ
まどか「どっちに行けばいいんだろう?」
この階は一本道ではなく、エレベーターを降りた地点から、
右、正面、左と、三本の通路が伸びていた
ほむら「薄暗い場所ね……」
まどか「うん……」
1階は、照明が弱いのか、自分の足元すら覚束ないような場所だった
また、7階や40階と一見して大きく異なる点が、もう1つ
まどか「どっちに行けばいいんだろう?」
この階は一本道ではなく、エレベーターを降りた地点から、
右、正面、左と、三本の通路が伸びていた
まどか「うーん……」
その時
かつ、かつ、かつと、右側の道から足音が響いてきた
見ると、懐中電灯らしき光が、こちらに近付いている
「……」
懐中電灯の持ち主は、わたし達とおおよそ同じ年ぐらいの少女だった
まどかよりは背が高いように見える
「なんだよ。じろじろ見るなってーの」
彼女は私達から2メートルばかり離れた位置で立ち止まると、威嚇するような声を出した
「ここは停戦区域だぞ」
ほむら「停戦区域……?」
「まーさーかー、この場でやらかそうってんじゃないだろうな?」
その時
かつ、かつ、かつと、右側の道から足音が響いてきた
見ると、懐中電灯らしき光が、こちらに近付いている
「……」
懐中電灯の持ち主は、わたし達とおおよそ同じ年ぐらいの少女だった
まどかよりは背が高いように見える
「なんだよ。じろじろ見るなってーの」
彼女は私達から2メートルばかり離れた位置で立ち止まると、威嚇するような声を出した
「ここは停戦区域だぞ」
ほむら「停戦区域……?」
「まーさーかー、この場でやらかそうってんじゃないだろうな?」
「……ま、いいや。あたしは行くからな」
この階層の住人と思しき少女は、溜め息をつきながらそう漏らすと、
そのまま左側の通路へと歩み去ろうとした
まどか「待って!!」
「ああ?」
ほむら「まどか……?」
しかし、それをまどかが静止する
意外な展開に、彼女だけでなく私も固まってしまった
まどか「わたし達、ここのエレベーターを使って別の階からきたんです!」
「エレベーター? 何それ?」
まどか「えっ……」
ほむら「……ひょっとして、階層によって得られる知識に差があるんじゃないかしら」
「何ぼそぼそ喋ってんだよ? すっきりしない」
まどか「あっ、すみません!」
まどか「えっと、わたし達本当に、この階のルールを何も知らなくって……」
まどか「よろしければ教えていただけませんか?」
この階層の住人と思しき少女は、溜め息をつきながらそう漏らすと、
そのまま左側の通路へと歩み去ろうとした
まどか「待って!!」
「ああ?」
ほむら「まどか……?」
しかし、それをまどかが静止する
意外な展開に、彼女だけでなく私も固まってしまった
まどか「わたし達、ここのエレベーターを使って別の階からきたんです!」
「エレベーター? 何それ?」
まどか「えっ……」
ほむら「……ひょっとして、階層によって得られる知識に差があるんじゃないかしら」
「何ぼそぼそ喋ってんだよ? すっきりしない」
まどか「あっ、すみません!」
まどか「えっと、わたし達本当に、この階のルールを何も知らなくって……」
まどか「よろしければ教えていただけませんか?」
「……見返り」
まどか「へっ?」
「そうだな。2人合わせて水チップ1枚、米チップかパンチップ1枚の、計2枚だ」
「それでここでの生き方を教えてやるよ」
ほむら「水チップ……?」
まどか「??」
「ああ……。そこからなのね」
先程より大きなため息が、薄暗い通路に響く
「まあ、そりゃそうか。何も知らない様子だもんな」
「んじゃまあ、まずはこの3つの言葉に耳慣れてくれ」
「配給部屋。停戦区域。戦闘部屋」
まどか「へっ?」
「そうだな。2人合わせて水チップ1枚、米チップかパンチップ1枚の、計2枚だ」
「それでここでの生き方を教えてやるよ」
ほむら「水チップ……?」
まどか「??」
「ああ……。そこからなのね」
先程より大きなため息が、薄暗い通路に響く
「まあ、そりゃそうか。何も知らない様子だもんな」
「んじゃまあ、まずはこの3つの言葉に耳慣れてくれ」
「配給部屋。停戦区域。戦闘部屋」
戦闘、という言葉に、にわかに背筋が凍る
ほむら「……」
考えてもみれば、もっと前に聞いた停戦区域という言葉から、
戦闘というものがこの階にあることは予想できそうなものである
しかし平和な暮らしをおこなっていた私には、その結びつきができそうでできなかった
「その前に、一応名乗っておくかな。あたしは杏子」
まどか「わっ、わたし、鹿目まどかです!」
ほむら「暁美ほむらよ」
杏子「まどかにほむらね。うん、覚えた」
ほむら「……」
考えてもみれば、もっと前に聞いた停戦区域という言葉から、
戦闘というものがこの階にあることは予想できそうなものである
しかし平和な暮らしをおこなっていた私には、その結びつきができそうでできなかった
「その前に、一応名乗っておくかな。あたしは杏子」
まどか「わっ、わたし、鹿目まどかです!」
ほむら「暁美ほむらよ」
杏子「まどかにほむらね。うん、覚えた」
収監施設みたいなとこなのに家名はあるんだな売られたのか拉致されたのか
杏子「まず、停戦区域について」
杏子「これはそのまんま、戦いを禁止された空間だ」
杏子「ここで戦闘行為をおこなっているのが見つかると……」
彼女はそこで言葉を区切ると、指を拳銃の形に変え、
人差し指の先を自分のこめかみに当てた
杏子「バーン!」
突然出された大声に、思わず肩がびくりとなる
まどかが私の背を優しく撫でてくれた
杏子「お陀仏だ。ブラックリスト入りして、集団リンチ」
おー、怖い怖い
杏子はそう続けて、けらけらと笑った
杏子「これはそのまんま、戦いを禁止された空間だ」
杏子「ここで戦闘行為をおこなっているのが見つかると……」
彼女はそこで言葉を区切ると、指を拳銃の形に変え、
人差し指の先を自分のこめかみに当てた
杏子「バーン!」
突然出された大声に、思わず肩がびくりとなる
まどかが私の背を優しく撫でてくれた
杏子「お陀仏だ。ブラックリスト入りして、集団リンチ」
おー、怖い怖い
杏子はそう続けて、けらけらと笑った
杏子「次に配給部屋。コイツは2種類あってね……」
杏子「まあ便宜上、チップ配給部屋と、現物配給部屋、とでもしておこうか」
チップ配給部屋。現物配給部屋
2つの単語を忘れないよう頭にインプットする
杏子「チップ配給部屋は、今あたしがやってきた道の先」
エレベーターから見て、右の通路を指差す
杏子「あっちに行けばあるよ」
杏子「ああそうそう。2種類の配給部屋も停戦区域の一部だ」
杏子「配給を受けている間にチップを奪われる心配はないから、そこは安心してくれ」
杏子「まあ便宜上、チップ配給部屋と、現物配給部屋、とでもしておこうか」
チップ配給部屋。現物配給部屋
2つの単語を忘れないよう頭にインプットする
杏子「チップ配給部屋は、今あたしがやってきた道の先」
エレベーターから見て、右の通路を指差す
杏子「あっちに行けばあるよ」
杏子「ああそうそう。2種類の配給部屋も停戦区域の一部だ」
杏子「配給を受けている間にチップを奪われる心配はないから、そこは安心してくれ」
まどか「あのー」
杏子「ん?」
まどか「チップって、何なんですか?」
杏子「……そうだな。それも先に言わなくちゃな」
杏子「チップっていうのは、こういうもので―――」
おもむろにパーカーのポケットから、金属片を数枚取り出す
杏子「例えばこの水チップを現物配給部屋に持っていくと、水と」
杏子「米チップを現物配給部屋に持っていくと、米と」
杏子「なんて要領で、チップに応じた物と交換ができるんだ」
通貨のようなものか、と、わたしは1人納得した
杏子「ん?」
まどか「チップって、何なんですか?」
杏子「……そうだな。それも先に言わなくちゃな」
杏子「チップっていうのは、こういうもので―――」
おもむろにパーカーのポケットから、金属片を数枚取り出す
杏子「例えばこの水チップを現物配給部屋に持っていくと、水と」
杏子「米チップを現物配給部屋に持っていくと、米と」
杏子「なんて要領で、チップに応じた物と交換ができるんだ」
通貨のようなものか、と、わたしは1人納得した
杏子「チップの種類は色々あって、どのチップを貰うかは個人の自由だ」
杏子「貰えるチップの枚数自体は、その日ごとに決まってるけどね」
杏子「それから、あまりお勧めはしないが、懐中電灯チップばっかり山ほど貰うことだってできるよ」
杏子「それで肝心の現物配給部屋なんだが……、これが厄介でさ」
ほむら「ほむ?」
杏子「この、真ん中の通路のずっと先にあるんだけど……」
杏子「現物配給部屋に行くためには、必ず戦闘部屋を通り抜けなきゃならないんだ」
杏子「お察しの通り、戦闘部屋では、盗み、暴力、殺しなんでもあり」
杏子「やれやれ……、ってとこだよな」
杏子「貰えるチップの枚数自体は、その日ごとに決まってるけどね」
杏子「それから、あまりお勧めはしないが、懐中電灯チップばっかり山ほど貰うことだってできるよ」
杏子「それで肝心の現物配給部屋なんだが……、これが厄介でさ」
ほむら「ほむ?」
杏子「この、真ん中の通路のずっと先にあるんだけど……」
杏子「現物配給部屋に行くためには、必ず戦闘部屋を通り抜けなきゃならないんだ」
杏子「お察しの通り、戦闘部屋では、盗み、暴力、殺しなんでもあり」
杏子「やれやれ……、ってとこだよな」
それから、あまりお勧めはしないが、懐中電灯チップばっかり山ほど貰うことだってできるよ
↓
あまりお勧めはしないが、懐中電灯チップばっかり山ほど貰うことだってできるよ
↓
あまりお勧めはしないが、懐中電灯チップばっかり山ほど貰うことだってできるよ
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