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元スレほむら「配給制の未来。完全管理社会。そしてまどかとの冒険」
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7:00
じりりりりりりりりりりりり!!
ほむら「ふぁああ……」
ほむら「朝、か……」
ほむら「今日もまた退屈な一日が始まるのね……」
私以外は誰もいない、6畳ほどの広さの個室
昨日、一昨日、先一昨日……
そのまたずーっと前、生まれた時から、私はこの部屋で一人きり
ほむら「眠い……」
じりりりりりりりりりりりり!!
ほむら「ふぁああ……」
ほむら「朝、か……」
ほむら「今日もまた退屈な一日が始まるのね……」
私以外は誰もいない、6畳ほどの広さの個室
昨日、一昨日、先一昨日……
そのまたずーっと前、生まれた時から、私はこの部屋で一人きり
ほむら「眠い……」
7:20
この時間になると、壁に取り付けられたポストを通し、朝食ののったトレイが配られる
ほむら「ほむほむもぐもぐ」
ほむら「ずずーっ」
ほむら「むしゃむしゃ」
朝食おわり。味気ない
空になったトレイをポストに返すと、食器は床に吸い込まれ、どこかへと回収されていった
メカニズムは不明だが、とうに見慣れてしまった光景なので、今更特に疑問も湧かない
この時間になると、壁に取り付けられたポストを通し、朝食ののったトレイが配られる
ほむら「ほむほむもぐもぐ」
ほむら「ずずーっ」
ほむら「むしゃむしゃ」
朝食おわり。味気ない
空になったトレイをポストに返すと、食器は床に吸い込まれ、どこかへと回収されていった
メカニズムは不明だが、とうに見慣れてしまった光景なので、今更特に疑問も湧かない
>>8
ありゃ。恥ずかしいな、これは
ありゃ。恥ずかしいな、これは
7:30
次のプログラムまでの空き時間を、少しぼーっとして潰す
ほむら「ほむほむ……」
壁にもたれかかりながら、思索に耽ってみる
どうして私はこんな部屋にいるのだろうか
誰が、何の目的で、私をここに閉じ込めたのか
ほむら「ほむぅ……」
この部屋には1つだけ扉がついている
しかしその扉にも鍵がかかっているため、私は、生まれてこの方1度も部屋を出たことがない
ほむら「それでも、いつか……」
誰かがあの扉を開けて、私を外に連れ出してくれる、そんな日が……
ほむら「くるといいな」
次のプログラムまでの空き時間を、少しぼーっとして潰す
ほむら「ほむほむ……」
壁にもたれかかりながら、思索に耽ってみる
どうして私はこんな部屋にいるのだろうか
誰が、何の目的で、私をここに閉じ込めたのか
ほむら「ほむぅ……」
この部屋には1つだけ扉がついている
しかしその扉にも鍵がかかっているため、私は、生まれてこの方1度も部屋を出たことがない
ほむら「それでも、いつか……」
誰かがあの扉を開けて、私を外に連れ出してくれる、そんな日が……
ほむら「くるといいな」
8:00
朝の運動の時間になった
部屋の壁に埋め込まれたモニターに、体操の映像が映し出される
ほむら「いちに! いちに!」
ほむら「ほむむ! さんし!」
映像に倣い、全身運動をおこなう
考え事をして沈みかけていた心が、多少はほぐれたような気がした
朝の運動の時間になった
部屋の壁に埋め込まれたモニターに、体操の映像が映し出される
ほむら「いちに! いちに!」
ほむら「ほむむ! さんし!」
映像に倣い、全身運動をおこなう
考え事をして沈みかけていた心が、多少はほぐれたような気がした
8:45
「それでは、今日の講義を開始します」
モニターの中の講師が、延々と私に知識を授けてくる
別にこれを無視してもなんら問題はないのだが、どうせ退屈なので、一応は耳を傾ける
「ですからこの管理社会は、極力エントロピーに悪影響を与えないために―――」
ほむら「……」
「―――非常に、効率的な運営を―――」
ほむら「……」
先ほどの考え事に対する答えの一部が、あっさりと提示された
どうも私がここに閉じ込められているのは、エントロピーとやらの秩序維持のためらしい
積極的に動かず、何も生産せず、ただただ日々を無為に過ごす
それがエントロピーの維持にはいいのだそうだ
「それでは、今日の講義を開始します」
モニターの中の講師が、延々と私に知識を授けてくる
別にこれを無視してもなんら問題はないのだが、どうせ退屈なので、一応は耳を傾ける
「ですからこの管理社会は、極力エントロピーに悪影響を与えないために―――」
ほむら「……」
「―――非常に、効率的な運営を―――」
ほむら「……」
先ほどの考え事に対する答えの一部が、あっさりと提示された
どうも私がここに閉じ込められているのは、エントロピーとやらの秩序維持のためらしい
積極的に動かず、何も生産せず、ただただ日々を無為に過ごす
それがエントロピーの維持にはいいのだそうだ
ほむら「私がこの部屋にいる理由は分かった」
ほむら「でも、一体……」
ほむら「誰がこの部屋を管理しているのかしら……?」
講義科目が数学へと移り変わる
しかし私の頭には、羅列された数字の山が、一向に意味のある記号として入ってこなかった
ほむら「一体誰が……」
疑問が私の頭の中で膨らんでいく
と、その時だった
「わあっ! 開いた!」
10年以上開くことのなかった扉が、開いた
ほむら「でも、一体……」
ほむら「誰がこの部屋を管理しているのかしら……?」
講義科目が数学へと移り変わる
しかし私の頭には、羅列された数字の山が、一向に意味のある記号として入ってこなかった
ほむら「一体誰が……」
疑問が私の頭の中で膨らんでいく
と、その時だった
「わあっ! 開いた!」
10年以上開くことのなかった扉が、開いた
「あっ! え、えっと、はじめまして!」
ほむら「……」
まどか「わたし鹿目まどかっていいます! 貴女は……、えっと」
ほむら「……ふぇぇ」
まどか「えっ!?」
ほむら「うっ、ぐすっ、うううっ……」
まどか「わわわわわ!?」
ほむら「ああぁぁぁっ……」
自分でも理由は分からない
だが、初めて生身の人間を見た私は、大声をあげて泣いてしまった
鹿目まどかさんの慌てる声が、嗚咽の彼方に聞こえる
しかし私には、その声に答える余裕はなく、しばらくの間ひたすら涙を流し続けた
ほむら「……」
まどか「わたし鹿目まどかっていいます! 貴女は……、えっと」
ほむら「……ふぇぇ」
まどか「えっ!?」
ほむら「うっ、ぐすっ、うううっ……」
まどか「わわわわわ!?」
ほむら「ああぁぁぁっ……」
自分でも理由は分からない
だが、初めて生身の人間を見た私は、大声をあげて泣いてしまった
鹿目まどかさんの慌てる声が、嗚咽の彼方に聞こえる
しかし私には、その声に答える余裕はなく、しばらくの間ひたすら涙を流し続けた
まどか「よしよし」
ほむら「ひっく、ひっく……」
まどか「お邪魔……、でしたか? もしそうならわたし……」
ほむら「ちっ、違うの! まだ行かないで!」
まどか「……よかった。本当はわたしも、まだここにいたかったから」
鹿目まどかさんの澄んだ声が、胸に響きわたる
機械越しではない、肉声との、双方向的な会話
それはブラックコーヒーに落としたクリープのように、じんわりじんわり、私の心を甘くする
ほむら「ひっく、ひっく……」
まどか「お邪魔……、でしたか? もしそうならわたし……」
ほむら「ちっ、違うの! まだ行かないで!」
まどか「……よかった。本当はわたしも、まだここにいたかったから」
鹿目まどかさんの澄んだ声が、胸に響きわたる
機械越しではない、肉声との、双方向的な会話
それはブラックコーヒーに落としたクリープのように、じんわりじんわり、私の心を甘くする
ほむら「はじめて、だったの、人と会うの……」
まどか「えっ?」
ほむら「生身の、人と会う、の……、無理だと、諦めてたのに……」
まどか「わたしにとっても、貴女が生まれて初めて会った相手だよ」
ほむら「いきなりのことで、自分でも、よく分からない気持ちになっちゃって……」
ほむら「嬉しいとか、びっくりとか、不安とか、いろいろ胸の中でごちゃ混ぜに……」
言葉で自分の心情をなぞることで、抱いていた感情の正体が浮き彫りになる
感情を自覚してしまったことで、一度は落ち着きかけていた心に、再び波紋が浮かんだ
まどか「えっ?」
ほむら「生身の、人と会う、の……、無理だと、諦めてたのに……」
まどか「わたしにとっても、貴女が生まれて初めて会った相手だよ」
ほむら「いきなりのことで、自分でも、よく分からない気持ちになっちゃって……」
ほむら「嬉しいとか、びっくりとか、不安とか、いろいろ胸の中でごちゃ混ぜに……」
言葉で自分の心情をなぞることで、抱いていた感情の正体が浮き彫りになる
感情を自覚してしまったことで、一度は落ち着きかけていた心に、再び波紋が浮かんだ
まどか「うん、分かるよ。わたしもおんなじ」
震える私の両肩に、鹿目さんの腕が回される
初めて味わう他人の熱に、心のざわめきがすっと落ち着くのを感じた
まどか「でももう大丈夫。もう一人じゃないよ」
ほむら「……うん」
私は鹿目まどかさんを抱きしめ返すと、彼女の肩に顔を埋めた
甘くて、フルーツみたいな香りが鼻に心地よい
生まれて最初の抱擁は、とてもとても素敵だった
震える私の両肩に、鹿目さんの腕が回される
初めて味わう他人の熱に、心のざわめきがすっと落ち着くのを感じた
まどか「でももう大丈夫。もう一人じゃないよ」
ほむら「……うん」
私は鹿目まどかさんを抱きしめ返すと、彼女の肩に顔を埋めた
甘くて、フルーツみたいな香りが鼻に心地よい
生まれて最初の抱擁は、とてもとても素敵だった
ほむら「そう……。それなら鹿目さんも私と同じような境遇だったのね」
まどか「そうみたいだね」
二人で情報を交換する
まどか「ご飯も、シャワーも、お布団も……」
まどか「必要な時に出てきて、時間が過ぎるとどこかへ消えていく」
まどか「今日まではお部屋の中だけで全部回ってた」
ほむら「ええ」
本当に、退屈な毎日だった
しかしそれだけにこのイレギュラーな事態は、私の胸を高鳴らせた
ほむら「ところで鹿目さん」
まどか「あっ。まどか、でいいよ」
ほむら「じゃあまどか。貴女はどうして部屋の外に出られたの?」
まどか「そうみたいだね」
二人で情報を交換する
まどか「ご飯も、シャワーも、お布団も……」
まどか「必要な時に出てきて、時間が過ぎるとどこかへ消えていく」
まどか「今日まではお部屋の中だけで全部回ってた」
ほむら「ええ」
本当に、退屈な毎日だった
しかしそれだけにこのイレギュラーな事態は、私の胸を高鳴らせた
ほむら「ところで鹿目さん」
まどか「あっ。まどか、でいいよ」
ほむら「じゃあまどか。貴女はどうして部屋の外に出られたの?」
シュタゲで言ってたでぃすとぴあとやらか…
革命野宿戦士あんこちゃんマダー!
革命野宿戦士あんこちゃんマダー!
まどか「それが、分かんないの……」
ほむら「分からない?」
まどか「何故か突然ね、ずっと開かなかった扉が開いて……」
まどか「それから、部屋を出てすぐの床にこんなものが」
そう言って、細い金属製のリングにまとめられた2本の鍵と、1枚の紙を手渡してくる
紙には、何やら短い文章が書いてあるようだった
ほむら「虹の根元には―――」
『虹の根元には宝がある。すなわち、自由が』
ほむら「どういう意味なのかしら……?」
まどか「ごめんね、それも分かんない……」
ほむら「分からない?」
まどか「何故か突然ね、ずっと開かなかった扉が開いて……」
まどか「それから、部屋を出てすぐの床にこんなものが」
そう言って、細い金属製のリングにまとめられた2本の鍵と、1枚の紙を手渡してくる
紙には、何やら短い文章が書いてあるようだった
ほむら「虹の根元には―――」
『虹の根元には宝がある。すなわち、自由が』
ほむら「どういう意味なのかしら……?」
まどか「ごめんね、それも分かんない……」
まどか「部屋の外を出ると、たくさんの扉の並んだ廊下に出たの」
まどか「それで、どれか開く扉は無いかなって順番に扉を開けようとして……」
まどか「ようやく開いた扉が、ほむらちゃんのお部屋だったんだ」
ほむら「ほっ、ほほ、ほむらちゃん!?」
まどか「え……? い、嫌だった、かな?」
ほむら「……いえ。嫌なんかじゃないわ。とっても素敵な響きよ」
ほむら「ただ、その、予想外だったから驚いてしまっただけ」
まどか「よかったぁ!」
まどか「それで、どれか開く扉は無いかなって順番に扉を開けようとして……」
まどか「ようやく開いた扉が、ほむらちゃんのお部屋だったんだ」
ほむら「ほっ、ほほ、ほむらちゃん!?」
まどか「え……? い、嫌だった、かな?」
ほむら「……いえ。嫌なんかじゃないわ。とっても素敵な響きよ」
ほむら「ただ、その、予想外だったから驚いてしまっただけ」
まどか「よかったぁ!」
ほむら「でも、いったい何の鍵なのかしらね……」
片手で、用途不明の鍵を弄ぶ
まどか「気になるよねぇ……」
どちらの鍵も、特にラべリングなどはされておらず、まったくもって使い道の手掛かりは無かった
そもそも、鍵の実物を見るのは初めてのことだ
過去、モニターに映された映像作品を通じてでしか、私は鍵というものを知らない
だから正直、これが鍵だということを断言しする自信すらない
まどか「ね。2人で探してみない?」
ほむら「探す、って……?」
まどか「この鍵のあう場所!」
停滞した日常に、はじめて、目標という名の灯が吊るされる
まどか「扉なのかな? のりものかな? それとも宝箱かな?」
楽しそうに想像を巡らせるまどかを見ていると、だんだんと私もその気になってきた
ほむら「それもいいかもしれないわね」
私はまどかの提案にのることにした
片手で、用途不明の鍵を弄ぶ
まどか「気になるよねぇ……」
どちらの鍵も、特にラべリングなどはされておらず、まったくもって使い道の手掛かりは無かった
そもそも、鍵の実物を見るのは初めてのことだ
過去、モニターに映された映像作品を通じてでしか、私は鍵というものを知らない
だから正直、これが鍵だということを断言しする自信すらない
まどか「ね。2人で探してみない?」
ほむら「探す、って……?」
まどか「この鍵のあう場所!」
停滞した日常に、はじめて、目標という名の灯が吊るされる
まどか「扉なのかな? のりものかな? それとも宝箱かな?」
楽しそうに想像を巡らせるまどかを見ていると、だんだんと私もその気になってきた
ほむら「それもいいかもしれないわね」
私はまどかの提案にのることにした
まどか「えへへ! よかったぁ!」
嬉しそうな笑顔
まどか「断られたらどうしようって、少しだけ不安だったの!」
ほむら「どうせ他にやることは無いものね」
まどか「これからよろしくね、ほむらちゃん!」
手が、差し出される
ほむら「ええ。よろしくね、まどか」
まどかの、自分より少し小さな手を、握り締める
彼女の手は小さいけれど暖かで、それがなにか頼もしく感じられた
嬉しそうな笑顔
まどか「断られたらどうしようって、少しだけ不安だったの!」
ほむら「どうせ他にやることは無いものね」
まどか「これからよろしくね、ほむらちゃん!」
手が、差し出される
ほむら「ええ。よろしくね、まどか」
まどかの、自分より少し小さな手を、握り締める
彼女の手は小さいけれど暖かで、それがなにか頼もしく感じられた
まどか「それじゃあいくよ?」
ほむら「ええ」
まどかと片手を繋いだまま、私の生まれ育った部屋の扉に、手をかける
2人「せーのっ」
あっけなく扉が開く
ほむら「これが、部屋の外……」
まどか「味気なくて拍子抜けしちゃうよね」
そこは、ただ真っ白な廊下だった
一歩前に踏みだし、それから左右をきょろきょろと見渡してみる
ほむら「どこまで続いているのかしら……?」
廊下は、両方向ともに端が見えないほど長い
頭がくらくらするような感覚を覚えた
ほむら「ええ」
まどかと片手を繋いだまま、私の生まれ育った部屋の扉に、手をかける
2人「せーのっ」
あっけなく扉が開く
ほむら「これが、部屋の外……」
まどか「味気なくて拍子抜けしちゃうよね」
そこは、ただ真っ白な廊下だった
一歩前に踏みだし、それから左右をきょろきょろと見渡してみる
ほむら「どこまで続いているのかしら……?」
廊下は、両方向ともに端が見えないほど長い
頭がくらくらするような感覚を覚えた
まどほむボーイミーツガールの冒険者っぽくていいね… 両方女の子だけど…w
廊下を挟む左右の壁には、等間隔に扉が並んでいる
扉のデザインは基本的にどれも変わりないが、
扉上部についている数字の描かれたプレートだけが、唯一扉ごとに異なっていた
ほむら「私の扉は07214545……」
まどか「わたしのは07214028だったよ」
ほむら「ということは、ここと17個離れた部屋なのかしら?」
まどか「うん。きちんと数えてはいないけど、確かそうだったと思うよ」
扉のデザインは基本的にどれも変わりないが、
扉上部についている数字の描かれたプレートだけが、唯一扉ごとに異なっていた
ほむら「私の扉は07214545……」
まどか「わたしのは07214028だったよ」
ほむら「ということは、ここと17個離れた部屋なのかしら?」
まどか「うん。きちんと数えてはいないけど、確かそうだったと思うよ」
まどか「それじゃ、行こっか」
ほむら「ええ」
まどか「どっちに進む? 右かー、それとも左かー」
ほむら「それなら、数字の若くなる方向へとまっすぐ進んでいきましょう」
どこまで数字が増えるのかが分からないため、数字が増える方向に歩くと果てが見えない
その点、数字が0に近付いていく方は、気が楽だ
まどか「うん、分かった!」
こうして私達の冒険が始まった
ほむら「ええ」
まどか「どっちに進む? 右かー、それとも左かー」
ほむら「それなら、数字の若くなる方向へとまっすぐ進んでいきましょう」
どこまで数字が増えるのかが分からないため、数字が増える方向に歩くと果てが見えない
その点、数字が0に近付いていく方は、気が楽だ
まどか「うん、分かった!」
こうして私達の冒険が始まった
まどか「07209888、07200887、07209886……」
歩いていて気がついたのだが、上から3桁目の数字は、
どうも扉が壁のどちら側に付いているかを区別するためのものらしい
まどか「0720985、0720984、0720983……」
私達から見て右手の扉は、“072”から扉の番号が始まる
そして左手に並ぶ扉は、“071”から始まる番号ばかりだ
ほむら「07200001や、07100001が行き止まりなのかしら」
まどか「うん! そうかもしれないね!」
歩いていて気がついたのだが、上から3桁目の数字は、
どうも扉が壁のどちら側に付いているかを区別するためのものらしい
まどか「0720985、0720984、0720983……」
私達から見て右手の扉は、“072”から扉の番号が始まる
そして左手に並ぶ扉は、“071”から始まる番号ばかりだ
ほむら「07200001や、07100001が行き止まりなのかしら」
まどか「うん! そうかもしれないね!」
※訂正
1行目
07200887→07209887
6行目
0720985、0720984、0720983→07209885、07209884、07209883
1行目
07200887→07209887
6行目
0720985、0720984、0720983→07209885、07209884、07209883
部屋の番号を数えることにも飽きたのか、
まどかは数字を口にするのをいつの間にか止めていた
ほむら「えっと……、何かお話しましょうか……?」
まどか「お話……? うん、そうしよう!」
とはいったものの、何を話していいものやら
私が困り顔で悩んでいると、まどかの方が話題を提供してくれた
まどか「あの紙に書いてあった文章はどういう意味なんだろうね?」
まどかは数字を口にするのをいつの間にか止めていた
ほむら「えっと……、何かお話しましょうか……?」
まどか「お話……? うん、そうしよう!」
とはいったものの、何を話していいものやら
私が困り顔で悩んでいると、まどかの方が話題を提供してくれた
まどか「あの紙に書いてあった文章はどういう意味なんだろうね?」
『虹の根元には自由がある。すなわち自由が』
ほむら「うーん。虹って、空にかかる七色の光の帯よね?」
まどか「うん! 自分では見たことないけどね」
ほむら「ということはつまり、天井の無い場所まで行かないと虹の根元は見つけられないのかしら」
まどか「ここじゃ駄目だねぇ……」
ほむら「この建物? 廊下? ……とにかく、ここから外に出ないことには」
ほむら「うーん。虹って、空にかかる七色の光の帯よね?」
まどか「うん! 自分では見たことないけどね」
ほむら「ということはつまり、天井の無い場所まで行かないと虹の根元は見つけられないのかしら」
まどか「ここじゃ駄目だねぇ……」
ほむら「この建物? 廊下? ……とにかく、ここから外に出ないことには」
まどか「ここの外には何が広がっているんだろうね?」
ほむら「もし、この鍵が、外へと通じる扉の鍵だったら……」
まどか「だったらいいね!」
外、か
映像作品を通じてなら、見たことはある
ほむら「青い空、白い雲、緑の草原に、茶色い大地」
まどか「日光をきらきらと反射する水面」
ほむら「夕暮れの赤い空」
まどか「星の輝く夜空」
ほむら「この目で見れたらいいわね……」
まどか「うん。そうだね……」
ほむら「もし、この鍵が、外へと通じる扉の鍵だったら……」
まどか「だったらいいね!」
外、か
映像作品を通じてなら、見たことはある
ほむら「青い空、白い雲、緑の草原に、茶色い大地」
まどか「日光をきらきらと反射する水面」
ほむら「夕暮れの赤い空」
まどか「星の輝く夜空」
ほむら「この目で見れたらいいわね……」
まどか「うん。そうだね……」
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