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元スレほむら「配給制の未来。完全管理社会。そしてまどかとの冒険」
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ほむら「そうそう。さっきの説明で、B20階へ行こうとした理由は分かったわ」
ほむら「でも、それ以外に6階にも行こうとした理由は何なのかしら?」
まどか「うーん、とね。これはもう単純で、虹の根元だからだよ」
ほむら「……?」
まどか「つーまーり。7っていう数字の真下! これこそが、虹の根元なのだー!」
まどか「……って考えたんだけど、どうかな?」
驚くほどあっさりとした答え
それだけに、異論をはさむ余地がなかった
ほむら「でも、それ以外に6階にも行こうとした理由は何なのかしら?」
まどか「うーん、とね。これはもう単純で、虹の根元だからだよ」
ほむら「……?」
まどか「つーまーり。7っていう数字の真下! これこそが、虹の根元なのだー!」
まどか「……って考えたんだけど、どうかな?」
驚くほどあっさりとした答え
それだけに、異論をはさむ余地がなかった
まどか「それじゃあB20階へ行こう」
まどかの呼びかけに、無理やりつくった笑顔で返す
やはりまだB20階に対する恐怖感は消し去れない
震える手を、ぎゅっと握りしめる
まどか「大丈夫だよ、ほむらちゃん」
ほむら「……」
まどか「ほら。やばそうだったらすぐに逃げちゃえばさ……、ねっ?」
ほむら「そう、ね」
どこへ行ったって、まどかさえいてくれれば、私はきっとなんとかなる
ほむら「行きましょう、最下層へ!」
まどか「うんっ!」
まどかの呼びかけに、無理やりつくった笑顔で返す
やはりまだB20階に対する恐怖感は消し去れない
震える手を、ぎゅっと握りしめる
まどか「大丈夫だよ、ほむらちゃん」
ほむら「……」
まどか「ほら。やばそうだったらすぐに逃げちゃえばさ……、ねっ?」
ほむら「そう、ね」
どこへ行ったって、まどかさえいてくれれば、私はきっとなんとかなる
ほむら「行きましょう、最下層へ!」
まどか「うんっ!」
こうも何度も上昇と下降を繰り返していると、
エレベーターが動く瞬間の浮遊感にも、だいぶ慣れたものだった
ほむら「いよいよね」
電光パネルに表示された数字が動いていく
B12
B13
B14
まどか「どきどきするね」
B15
B16
B17
ほむら「そうね」
B18
B19
エレベーターが動く瞬間の浮遊感にも、だいぶ慣れたものだった
ほむら「いよいよね」
電光パネルに表示された数字が動いていく
B12
B13
B14
まどか「どきどきするね」
B15
B16
B17
ほむら「そうね」
B18
B19
B20
エレベーターが静止した
扉が、開く
ほむら「……何、ここ?」
まどかの、B20階は最も不自由な場所だという予想は、的中していた
エレベーターが静止した
扉が、開く
ほむら「……何、ここ?」
まどかの、B20階は最も不自由な場所だという予想は、的中していた
壁から天井まで、一面真っ白に塗られた、白い個室
そこにベッドがポツンと1つだけ
「……」
ベッドの上には、1人の少女が寝転んでいた
正確には、寝ることを強いられていた
「ふ……、ぐ……」
やせ細った手足が、ベッドの四方から伸びた金属製のアームに掴まれ、固定されている
目にはアイマスクが巻かれ、視界が遮られていた
体中から伸びたチューブは、何やら栄養らしきものを少女に供給しているようだった
まどか「こんなのって……」
口にはボールか何かが噛ませられ、なんと舌を噛み切って自殺することすら封じられていた
そこにベッドがポツンと1つだけ
「……」
ベッドの上には、1人の少女が寝転んでいた
正確には、寝ることを強いられていた
「ふ……、ぐ……」
やせ細った手足が、ベッドの四方から伸びた金属製のアームに掴まれ、固定されている
目にはアイマスクが巻かれ、視界が遮られていた
体中から伸びたチューブは、何やら栄養らしきものを少女に供給しているようだった
まどか「こんなのって……」
口にはボールか何かが噛ませられ、なんと舌を噛み切って自殺することすら封じられていた
頭の中が真っ白になった
私はふらふらと、ベッドの方へと近づいた
ほむら「志筑……、仁美……」
志筑仁美
ベッド脇には、そう刻印された金属製のプレートがぶら下がっていた
まどか「……大丈夫、ほむらちゃん?」
ほむら「……」
私は何も言えなかった
まどか「とりあえず、アイマスクを外してあげよう」
ほむら「ええ。そうね……」
私はふらふらと、ベッドの方へと近づいた
ほむら「志筑……、仁美……」
志筑仁美
ベッド脇には、そう刻印された金属製のプレートがぶら下がっていた
まどか「……大丈夫、ほむらちゃん?」
ほむら「……」
私は何も言えなかった
まどか「とりあえず、アイマスクを外してあげよう」
ほむら「ええ。そうね……」
仁美「……」
アイマスクの下の少女の目は、何も見ていなかった
物理的には確かに何かが目の中に映っているはずなのに、
それでも何も見ていないことが、感覚で分かってしまった
ほむら「志筑、さん」
仁美「……」
彼女は私の方を一瞥もせずに、ただ、涙を流した
急激に光に触れたことで眼球が反射的に流した涙なのか、
それとも、もっと違う意味の涙なのかは、私には分からなかった
アイマスクの下の少女の目は、何も見ていなかった
物理的には確かに何かが目の中に映っているはずなのに、
それでも何も見ていないことが、感覚で分かってしまった
ほむら「志筑、さん」
仁美「……」
彼女は私の方を一瞥もせずに、ただ、涙を流した
急激に光に触れたことで眼球が反射的に流した涙なのか、
それとも、もっと違う意味の涙なのかは、私には分からなかった
まどか「くっ! 取れない!」
ほむら「まどか!?」
まどか「この、機械の手、頑丈すぎて!」
まどかは志筑さんの四肢を拘束している機械の手を取り外そうと試みていた
しかし、一向に効果が上がらない
まどか「んーっ! んーっ!!」
あまり手荒なことをすると志筑さん自身を傷つけかねない
そのためまどかは、思い切ったこともできない様子だった
ほむら「まどか!?」
まどか「この、機械の手、頑丈すぎて!」
まどかは志筑さんの四肢を拘束している機械の手を取り外そうと試みていた
しかし、一向に効果が上がらない
まどか「んーっ! んーっ!!」
あまり手荒なことをすると志筑さん自身を傷つけかねない
そのためまどかは、思い切ったこともできない様子だった
私は私で、簡単に取り外せそうな口の拘束具を外すとしよう
仁美「……ぷふぅっ」
志筑さんの口から、球状の道具を外す
よだれを引いたボールを眺めてみると、歯を立てて齧ったような痕がついていた
仁美「……」
志筑さんが、口をぱくぱくと動かす
上手く言葉が発せないようだ
仁美「……」
ほむら「あ、り、が、と、う?」
口の動きから、推測を立てる
志筑さんは、その時初めて、私の方を見た
そしてもう一度だけ口を「ありがとう」と動かすと、舌を噛み切った
仁美「……ぷふぅっ」
志筑さんの口から、球状の道具を外す
よだれを引いたボールを眺めてみると、歯を立てて齧ったような痕がついていた
仁美「……」
志筑さんが、口をぱくぱくと動かす
上手く言葉が発せないようだ
仁美「……」
ほむら「あ、り、が、と、う?」
口の動きから、推測を立てる
志筑さんは、その時初めて、私の方を見た
そしてもう一度だけ口を「ありがとう」と動かすと、舌を噛み切った
ほむら「ぐすっ、ううっ、うううーっ……」
死ねることに対してお礼を言うだなんて
いったいどれだけ、彼女は追い詰められていたのか
まどか「……」
無言で、優しく、抱きしめられる
何も声をかけずに傍にいてくれるのが、今はありがたかった
ほむら「ひっく、ひっく……、ずずっ……」
まどか「……」
彼女は死の瞬間、何を思ったのだろう
その答えは永遠に闇の中
死ねることに対してお礼を言うだなんて
いったいどれだけ、彼女は追い詰められていたのか
まどか「……」
無言で、優しく、抱きしめられる
何も声をかけずに傍にいてくれるのが、今はありがたかった
ほむら「ひっく、ひっく……、ずずっ……」
まどか「……」
彼女は死の瞬間、何を思ったのだろう
その答えは永遠に闇の中
>>695
そんなこといったらねむれないでしょう!
そんなこといったらねむれないでしょう!
星新一の元ネタって、機械が朝の身支度を自動でするけど既に死んでたやつかな?
薬をとらなかったのが伏線だったような。
薬をとらなかったのが伏線だったような。
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