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元スレほむら「配給制の未来。完全管理社会。そしてまどかとの冒険」
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それから私達は、就寝時間まで様々なお話をした
小さな頃から今日までに、感じてきたこと
プログラムの時間割りに対する愚痴
もちろん言うまでもなく、今日の冒険についての話は、一番大きな尺が取られた
ほむら「色んな事があったわね……」
まどか「そうだね……」
退屈な部屋での毎日とは比べ物にならないほど密度の濃い1日だった
まどか「最初、ほむらちゃんを見た時ね」
ほむら「ええ」
まどか「本当はちょっとだけ、怖かったんだ」
ほむら「えっ?」
まどか「だって、初めて会う人だから。だけどね―――」
まどか「泣いてるほむらちゃんを見てたら、そんな気持ちどこかにいっちゃった」
そういえば私、いきなり泣いてしまったんだっけ
思い出しただけで恥ずかしい
まどか「一緒に冒険できたのがほむらちゃんでよかったな」
ほむら「私もよ」
小さな頃から今日までに、感じてきたこと
プログラムの時間割りに対する愚痴
もちろん言うまでもなく、今日の冒険についての話は、一番大きな尺が取られた
ほむら「色んな事があったわね……」
まどか「そうだね……」
退屈な部屋での毎日とは比べ物にならないほど密度の濃い1日だった
まどか「最初、ほむらちゃんを見た時ね」
ほむら「ええ」
まどか「本当はちょっとだけ、怖かったんだ」
ほむら「えっ?」
まどか「だって、初めて会う人だから。だけどね―――」
まどか「泣いてるほむらちゃんを見てたら、そんな気持ちどこかにいっちゃった」
そういえば私、いきなり泣いてしまったんだっけ
思い出しただけで恥ずかしい
まどか「一緒に冒険できたのがほむらちゃんでよかったな」
ほむら「私もよ」
虹って円形の虹もあるよね、根本がない虹
あれそもそも虹の根本は見えるけど近付けない
あれそもそも虹の根本は見えるけど近付けない
――――
7:00
じりりりりりりりりりりりり!!
まどか「ふわぁー」
ほむら「ん……」
まどか「おはよう、ほむらちゃん」
ほむら「おはよう、まどか」
まどか「朝ごはんを食べたら行こっか?」
ほむら「ええ。そうしましょう」
まどか「……えへへ」
まどかは私の顔を見て、小さく笑顔を浮かべた
寝起きの顔がおかしかったのだろうかと、恥ずかしくなる
まどか「あっ、違うの! ただ、おはようって言える相手がいるのって、いいなって」
7:00
じりりりりりりりりりりりり!!
まどか「ふわぁー」
ほむら「ん……」
まどか「おはよう、ほむらちゃん」
ほむら「おはよう、まどか」
まどか「朝ごはんを食べたら行こっか?」
ほむら「ええ。そうしましょう」
まどか「……えへへ」
まどかは私の顔を見て、小さく笑顔を浮かべた
寝起きの顔がおかしかったのだろうかと、恥ずかしくなる
まどか「あっ、違うの! ただ、おはようって言える相手がいるのって、いいなって」
7:20
朝食の時間となった
ほむら「ほむほむもぐもぐ」
まどか「むしゃむしゃ」
パンを咀嚼しながら、今日の行き先について考える
目指すは虹の根元
虹の、根元―――
ほむら「あっ! ……、う、けほっけほっ!」
まどか「大丈夫!?」
ほむら「ご、ごめんなさい……。むせて、しまったわ……」
まどか「それで、一体どうしたの? 何か思いついたみたいだったけど」
ほむら「ええ。もしかして私達は、全く見当違いなことをしていたんじゃないかしら」
朝食の時間となった
ほむら「ほむほむもぐもぐ」
まどか「むしゃむしゃ」
パンを咀嚼しながら、今日の行き先について考える
目指すは虹の根元
虹の、根元―――
ほむら「あっ! ……、う、けほっけほっ!」
まどか「大丈夫!?」
ほむら「ご、ごめんなさい……。むせて、しまったわ……」
まどか「それで、一体どうしたの? 何か思いついたみたいだったけど」
ほむら「ええ。もしかして私達は、全く見当違いなことをしていたんじゃないかしら」
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. {、l 、ト! \ / ,ヘ |
i. ゙、 iヽ / / / ヽ │
. lヽミ ゝ`‐、_ __,. ‐´ / ,.イ \ ヽ |
`‐、ヽ.ゝ、_ _,,.. ‐'´ //l , ‐'´, ‐'`‐、\ |
ヽ、.三 ミニ、_ ___ _,. ‐'´//-─=====-、ヾ /ヽ
,.‐'´ `''‐- 、._ヽ /.i ∠,. -─;==:- 、ゝ‐;----// ヾ.、
[ |、! /' ̄r'bゝ}二. {`´ '´__ (_Y_),. |.r-'‐┬‐l l⌒ | }
゙l |`} ..:ヽ--゙‐´リ ̄ヽd、 ''''  ̄ ̄ |l !ニ! !⌒ //
. i.! l .::::: ソ;;:.. ヽ、._ _,ノ' ゞ)ノ./
` ー==--‐'´(__,. ..、  ̄ ̄ ̄ i/‐'/
i .:::ト、  ̄ ´ l、_/::|
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ヽ ー‐==:ニニニ⊃ !:: ト、
ヽ 、__,,.. /:;;: .!; \
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まどか「どういうこと?」
ほむら「私達は、虹の根元というものの性質に着目するべきだったのよ」
まどか「虹の根元の、性質」
ほむら「虹の根元というのは、本来は決してたどり着けない、幻のような場所」
ほむら「そして近づくと遠くへ動いていってしまう、そんな場所でもある」
まどか「……もしかして」
ほむら「動く、という性質」
ほむら「そして、7階行きのボタンが無い以上―――」
ほむら「初めに乗りこむ時を除き、けっして7階層、」
ほむら「つまりは虹の隠喩とも言える階に、隣接して存在できない、希少性」
ほむら「エレベーターこそが、虹の根元だったんじゃないかしら?」
ほむら「私達は、虹の根元というものの性質に着目するべきだったのよ」
まどか「虹の根元の、性質」
ほむら「虹の根元というのは、本来は決してたどり着けない、幻のような場所」
ほむら「そして近づくと遠くへ動いていってしまう、そんな場所でもある」
まどか「……もしかして」
ほむら「動く、という性質」
ほむら「そして、7階行きのボタンが無い以上―――」
ほむら「初めに乗りこむ時を除き、けっして7階層、」
ほむら「つまりは虹の隠喩とも言える階に、隣接して存在できない、希少性」
ほむら「エレベーターこそが、虹の根元だったんじゃないかしら?」
朝食を終えた私達は、さっそくエレベーター内部を調べることにした
まどか「あった! あったよほむらちゃん!」
まどかが指差す先には、鍵穴
床すれすれの、進んで探そうとしなければけっして目につかないような位置に、
確かに鍵穴が存在していた
ほむら「……」
まどか「……」
まずは、エレベーターを起動させるのに使った鍵を差し込んでみる
これは形が合わない
ほむら「次の鍵を試すわね」
まどか「うん……」
次が本命だ
今まで使い道の分からなかった未使用の鍵を、挿しこんでみる
鍵はぴったりと、鍵穴に吸い込まれた
まどか「あった! あったよほむらちゃん!」
まどかが指差す先には、鍵穴
床すれすれの、進んで探そうとしなければけっして目につかないような位置に、
確かに鍵穴が存在していた
ほむら「……」
まどか「……」
まずは、エレベーターを起動させるのに使った鍵を差し込んでみる
これは形が合わない
ほむら「次の鍵を試すわね」
まどか「うん……」
次が本命だ
今まで使い道の分からなかった未使用の鍵を、挿しこんでみる
鍵はぴったりと、鍵穴に吸い込まれた
ほむら「まどか」
まどか「うん!」
2人で手を重ね、ゆっくりと、鍵穴を回す
すると、何もボタンを押していないにも関わらず、エレベーターが独りでに動き始めた
まどか「どこへ向かってるんだろう?」
エレベーターは上昇しているようだった
10、11、12……
どんどん数字が増えていく
まどか「うん!」
2人で手を重ね、ゆっくりと、鍵穴を回す
すると、何もボタンを押していないにも関わらず、エレベーターが独りでに動き始めた
まどか「どこへ向かってるんだろう?」
エレベーターは上昇しているようだった
10、11、12……
どんどん数字が増えていく
まどか「なかなか止まらないね」
彼女の言う通り、エレベーターは、30階を越えても止まる気配を見せなかった
35
36
37
ほむら「……」
もしかして
もしかして、このエレベーターは
38
39
40
41
ようやくエレベーターが、停止した
彼女の言う通り、エレベーターは、30階を越えても止まる気配を見せなかった
35
36
37
ほむら「……」
もしかして
もしかして、このエレベーターは
38
39
40
41
ようやくエレベーターが、停止した
まどか「41階!?」
ほむら「40階が最上階ではなかったのね」
エレベーターの扉が、開く
きっとこれが最後になる
そんな予感がした
ほむら「まどか」
まどか「ほむらちゃん」
2人で手を繋ぎ、ドアが開くのを見守る
ほむら「40階が最上階ではなかったのね」
エレベーターの扉が、開く
きっとこれが最後になる
そんな予感がした
ほむら「まどか」
まどか「ほむらちゃん」
2人で手を繋ぎ、ドアが開くのを見守る
それぞれ異なる映像を映し出した、数え切れないほどの数のモニター
床に直接取りつけられており、何百、何千とボタンのついた、巨大な機械
まるでSF作品にでも登場しそうな機械だらけの空間に、私達は圧倒されてしまった
「管理室へようこそ。暁美ほむら、鹿目まどか」
人影もないのに声がしたため、思わず肩がびくりと上がる
「下だよ、下」
声に従い、視線を下へと降ろす
すると、小さな白い動物が、床にちょこんと座ったまま、
真っ直ぐ私達の方を見つめていた
床に直接取りつけられており、何百、何千とボタンのついた、巨大な機械
まるでSF作品にでも登場しそうな機械だらけの空間に、私達は圧倒されてしまった
「管理室へようこそ。暁美ほむら、鹿目まどか」
人影もないのに声がしたため、思わず肩がびくりと上がる
「下だよ、下」
声に従い、視線を下へと降ろす
すると、小さな白い動物が、床にちょこんと座ったまま、
真っ直ぐ私達の方を見つめていた
「僕の名はインキュベーター(QB)」
QB「そうだな……、地球外生命体の一種、とでも言えば分かりやすいかな」
ほむら「地球外生命体!?」
QB「突飛もない話で驚いたかい?」
インキュベーターの口ぶりには、こちらを小馬鹿にするかのような色が混じっている
自尊心を傷つけられた気がして、嫌な気持ちになった
まどか「それで、QB。この部屋はいったい……」
QB「ああ。これから全部順番に説明するよ」
QB「まずは……、そうだな、僕がこの施設を建設するまでの経緯から話そうか」
QB「そうだな……、地球外生命体の一種、とでも言えば分かりやすいかな」
ほむら「地球外生命体!?」
QB「突飛もない話で驚いたかい?」
インキュベーターの口ぶりには、こちらを小馬鹿にするかのような色が混じっている
自尊心を傷つけられた気がして、嫌な気持ちになった
まどか「それで、QB。この部屋はいったい……」
QB「ああ。これから全部順番に説明するよ」
QB「まずは……、そうだな、僕がこの施設を建設するまでの経緯から話そうか」
重箱の隅
× 突飛もない話
△ 突飛な話
○ 突拍子もない話
ハ おでんマン
× 突飛もない話
△ 突飛な話
○ 突拍子もない話
ハ おでんマン
突然だが、現在宇宙は深刻なエネルギー問題に直面している
詳しい説明は省くけれど、宇宙全体にエネルギーが不足しているんだ
問題を解決するため、僕達は新種のエネルギーの発見に努めた
そして研究の結果、生物の感情を利用したエネルギー生成方法に、いきついた
「だけどね。不運なことに、僕達インキュベーターは、非常に感情が希薄な種族だったんだ」
よって残念ながら、そのエネルギー生成手段の対象には適さなかった
自分達の生まれもっての性質を嘆いてみても仕方がない
我々は、頭を切り替え、より感情豊かな生物を探し宇宙をさまよった
「そうして見つけたのが君達、地球人だ」
しかし……、ここでまた1つ、新たな悩みが発生した
君達地球人の扱い方だ
詳しい説明は省くけれど、宇宙全体にエネルギーが不足しているんだ
問題を解決するため、僕達は新種のエネルギーの発見に努めた
そして研究の結果、生物の感情を利用したエネルギー生成方法に、いきついた
「だけどね。不運なことに、僕達インキュベーターは、非常に感情が希薄な種族だったんだ」
よって残念ながら、そのエネルギー生成手段の対象には適さなかった
自分達の生まれもっての性質を嘆いてみても仕方がない
我々は、頭を切り替え、より感情豊かな生物を探し宇宙をさまよった
「そうして見つけたのが君達、地球人だ」
しかし……、ここでまた1つ、新たな悩みが発生した
君達地球人の扱い方だ
君達は、知的生命体と認めるには、
あまりにお粗末な文明しかもっていなかった
しかし……、単なる実験動物として遇することを躊躇わせる程度には、知能を持っていた
「そこでこの2重実験施設を建設することにしたんだ」
そう。2重実験施設
この施設には2つの役割がある
「1つ目の役割は、人間の感情の研究」
異なる様々な条件下に地球人を置くことで、感情の変化にどのような差異を生じさせるのか
これを観察することが、第1の目的
「そして、2つ目の役割が―――」
あまりにお粗末な文明しかもっていなかった
しかし……、単なる実験動物として遇することを躊躇わせる程度には、知能を持っていた
「そこでこの2重実験施設を建設することにしたんだ」
そう。2重実験施設
この施設には2つの役割がある
「1つ目の役割は、人間の感情の研究」
異なる様々な条件下に地球人を置くことで、感情の変化にどのような差異を生じさせるのか
これを観察することが、第1の目的
「そして、2つ目の役割が―――」
QB「君達地球人の、最終的な処遇を決定するための、テスト場」
そこで、インキュベーターの長い長い説明が、ようやく途切れた
頭にくる発言が、それこそ覚えきれないほどに含まれた話だった
ほむら「……」
しかし、1度にあまりにも多くの情報を与えられたためだろうか
脳が混乱し、上手い感情の吐き出し方が、自分でもよく分からなかった
まどか「ほむらちゃん、わたし……」
怒りに震えたまどかの声
私は、強く握りしめられたまどかの拳を、自分の手の平で包み込んだ
まどか「……ありがとう、ほむらちゃん。ちょっとだけ、冷静になれた」
そこで、インキュベーターの長い長い説明が、ようやく途切れた
頭にくる発言が、それこそ覚えきれないほどに含まれた話だった
ほむら「……」
しかし、1度にあまりにも多くの情報を与えられたためだろうか
脳が混乱し、上手い感情の吐き出し方が、自分でもよく分からなかった
まどか「ほむらちゃん、わたし……」
怒りに震えたまどかの声
私は、強く握りしめられたまどかの拳を、自分の手の平で包み込んだ
まどか「……ありがとう、ほむらちゃん。ちょっとだけ、冷静になれた」
ほむら「で。私達の処遇を決定するためのテスト、と言ったかしら?」
QB「ああ。そのテストの結果次第で、君達の未来は大きく変わる」
QB「実験動物や家畜として扱われ続けるか」
QB「はたまた、知的生命体として一定の尊厳を得られるか」
QB「全ての地球人の命運は、君たち2人の双肩にかかっているんだ」
ほむら「私達……、」
まどか「2人に、全てが!?」
QB「ああ、安心してくれ。テストの内容はいたって単純だから」
ほむら「何をどう安心しろというのよ……」
QB「君達は今から僕の出題する、たった1つの問題に答えてくれるだけでいい」
まどか「……」
QB「ああ。そのテストの結果次第で、君達の未来は大きく変わる」
QB「実験動物や家畜として扱われ続けるか」
QB「はたまた、知的生命体として一定の尊厳を得られるか」
QB「全ての地球人の命運は、君たち2人の双肩にかかっているんだ」
ほむら「私達……、」
まどか「2人に、全てが!?」
QB「ああ、安心してくれ。テストの内容はいたって単純だから」
ほむら「何をどう安心しろというのよ……」
QB「君達は今から僕の出題する、たった1つの問題に答えてくれるだけでいい」
まどか「……」
QB「君達がもっとも自由でいられる階層は、いったい何階だい?」
.
ほむら「私達がもっとも自由でいられる階層……」
QB「時間制限は特に設けない。話し合いも大いに結構だ」
QB「もしも、まだ君達が見ていない階層が気になるようなら―――」
QB「その時は、エレベーターを使い、気の済むまで別の階の様子を見てきてくれ」
QB「ただし回答は1度きりだ。絶対にやり直しはきかない」
QB「時間制限は特に設けない。話し合いも大いに結構だ」
QB「もしも、まだ君達が見ていない階層が気になるようなら―――」
QB「その時は、エレベーターを使い、気の済むまで別の階の様子を見てきてくれ」
QB「ただし回答は1度きりだ。絶対にやり直しはきかない」
QB「答えはB20~40階の中に、必ずある」
QB「君達の健闘を祈るよ」
ほむら「……」
まどか「……」
QB「君達の健闘を祈るよ」
ほむら「……」
まどか「……」
ほむら「まどかは、どう思う?」
自分達2人に地球人の今後がかかっている
泣きたくなるほどのプレッシャーが私に圧し掛かる
それでも、傍にまどかがいるから、なんとか正気を保っていられた
まどか「前にほむらちゃんに、お話ししたよね?」
まどか「高い階層ほど多くの自由が与えられているんじゃないかっていう考え」
まどか「わたしは……、今でも、あれを信じてる」
ほむら「そう」
まどか「だからわたしは、40階が答えだと思う」
自分達2人に地球人の今後がかかっている
泣きたくなるほどのプレッシャーが私に圧し掛かる
それでも、傍にまどかがいるから、なんとか正気を保っていられた
まどか「前にほむらちゃんに、お話ししたよね?」
まどか「高い階層ほど多くの自由が与えられているんじゃないかっていう考え」
まどか「わたしは……、今でも、あれを信じてる」
ほむら「そう」
まどか「だからわたしは、40階が答えだと思う」
ほむら「……」
それは違うと思う
その短い言葉が、どうしても口にできない
人類の命運という、私が背負うには重すぎるものが、口を重くする
まどか「1人じゃないよ」
ほむら「えっ……?」
私の顔を覗き込みながら、まるで優しくあやすような調子で、まどかが語りかけてくる
まどか「背負うのは、わたしも一緒。ほむらちゃんは1人じゃないよ」
その言葉を聞いた瞬間
肩がすっと軽くなったような気がした
それは違うと思う
その短い言葉が、どうしても口にできない
人類の命運という、私が背負うには重すぎるものが、口を重くする
まどか「1人じゃないよ」
ほむら「えっ……?」
私の顔を覗き込みながら、まるで優しくあやすような調子で、まどかが語りかけてくる
まどか「背負うのは、わたしも一緒。ほむらちゃんは1人じゃないよ」
その言葉を聞いた瞬間
肩がすっと軽くなったような気がした
ほむら「私は……、答えは、40階ではないと思う」
まどか「どうしてかな?」
ほむら「確かに40階では、望んだものが何でも手に入る。そういう自由はある」
ほむら「でも、結果の選択権は与えられていても、あの階の住人には手段の選択権が無い」
まどか「……」
ほむら「ただ望めばものが手に入る」
ほむら「そんな環境には、本当の自由はないと思うの……、だけ、ど……」
自信の無さから、だんだんと、しどろもどろになってしまう
的外れなことを言ってはいまいか
さっきから静かなまどかは、果たして自分の意見をどう捉えているのだろうか
まどか「……確かに、そうだね」
まどかは、私の意見を肯定してくれた
まどか「どうしてかな?」
ほむら「確かに40階では、望んだものが何でも手に入る。そういう自由はある」
ほむら「でも、結果の選択権は与えられていても、あの階の住人には手段の選択権が無い」
まどか「……」
ほむら「ただ望めばものが手に入る」
ほむら「そんな環境には、本当の自由はないと思うの……、だけ、ど……」
自信の無さから、だんだんと、しどろもどろになってしまう
的外れなことを言ってはいまいか
さっきから静かなまどかは、果たして自分の意見をどう捉えているのだろうか
まどか「……確かに、そうだね」
まどかは、私の意見を肯定してくれた
まどか「少なくとも、40階の自由は、知的生命体らしい自由ではないかも」
まどか「どちらかというと、QBの言う家畜が好みそうな、そんな自由というか……」
まどか「凄いねほむらちゃん! わたし、そんなこと全然気がつかなかった!」
ほむら「そっ、そんな、凄いだなんて……」
まどかに褒められて、こんな時だというのに、心臓が高鳴ってしまう
まどか「でも……、だとしたら、いったい……」
ほむら「それなんだけど……」
まどか「何々!?」
ほむら「1階に、チップを吐きだす機械があったわよね?」
まどか「あー、うん。あったね」
ほむら「あれの100ポイントチップの項目を、もう一度思い出してほしいの」
まどか「どちらかというと、QBの言う家畜が好みそうな、そんな自由というか……」
まどか「凄いねほむらちゃん! わたし、そんなこと全然気がつかなかった!」
ほむら「そっ、そんな、凄いだなんて……」
まどかに褒められて、こんな時だというのに、心臓が高鳴ってしまう
まどか「でも……、だとしたら、いったい……」
ほむら「それなんだけど……」
まどか「何々!?」
ほむら「1階に、チップを吐きだす機械があったわよね?」
まどか「あー、うん。あったね」
ほむら「あれの100ポイントチップの項目を、もう一度思い出してほしいの」
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