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    元スレマミ「お友達100人できるかな」

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    みんなの評価 : ★★
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    601 = 429 :

    まみまみもみもみ

    602 = 385 :

    空は夜と勘違いしてしまいそうなほどに暗く、空気は湿って不気味な風が吹きつけている
    やがて霧が出てきて、どこからともなく動物の鳴き声が鳴り響いてくる

    さやか「さぁて、見滝原の平和は、あたしら『アルコバレーノ』が守っちゃいますからね!」シュパァァン



    ゆま「ゆまも……ゆまもみんなの役に立つよ!」シュパァァン

    杏子「いっちょやってやろうじゃん」シュパァァン



    キリカ「なあ織莉子」

    織莉子「なあにキリカ」シュパァァン

    キリカ「今日はいい天気だよね」シュパァァン



    マミ「必ず、運命を変えて見せる……」シュパァァン



    ほむら「――来るっ!」シュパァァン

    603 = 385 :

    ワル夜「アハアハハハハキャハハハハハハハハハハハハハハハアアハハハハハハハ」

    ワルプルギスの夜が、現れた

    そう思った一瞬のうちに、ワルプルギスが爆炎に包まれた

    その場に既に暁美さんはおらず、既に次の攻撃へと向かっている
    迫撃砲が発射され、対艦ミサイルで廃工場まで飛ばされたワルプルギス

    そして大爆発が起こり、炎と煙が湧きあがった

    息もつかせぬほどの怒涛の攻撃だった

    さやか「すっ、凄すぎる……あれでやられないなんて、ほんとにトンデモ級なんだね……」

    ほむら「油断しないで」

    織莉子「――!!皆、左右に散って!」

    織莉子の声に反応してすぐにその場から飛び退く

    その瞬間、黒い衝撃波が襲いかかってきた

    604 = 385 :

    ~~~~~~~~~~
    ほむら「一番初めは私が今までに準備してきた兵器を用いて攻撃するわ。巻き添えを食わないためにも、その間は皆手出し無用よ
        しかしその攻撃で倒せるとは思えない……ここからあなた達にも動いてもらうわ」

    ほむら「まずは美国織莉子がワルプルギスの攻撃先を読んでさやか、杏子、呉キリカに指示を出して、近距離まで近づいてもらう」

    織莉子「任せて」

    ほむら「呉キリカが速度低下でサポート、さやかと杏子に攻撃をしてもらうわ」

    キリカ「なんだいそりゃ?随分つまらないなぁ」

    ほむら「隙ができればあなたも攻撃に参加していいわ。基本はヒットアンドアウェイでお願い、無理は禁物よ」

    ほむら「使い魔たちは私とマミさんで排除するつもりよ。余裕があれば私達も攻撃するわ
        美国織莉子と千歳ゆまは私達の傍を離れないで」

    ほむら「攻撃は美国織莉子と呉キリカの魔法で避けるてもらうわ……一発でも致命傷になりかねないから
        それでも傷付くことはあるでしょうから、その時は遠くから千歳ゆまが回復をお願い」

    ゆま「分かった!」

    杏子「それだと魔力が全然足りないんじゃねーのか?」

    ほむら「心配しないで……私が今まで繰り返してきた中で余ったグリーフシードをストックしてあるから」
    ~~~~~~~~~~

    605 = 385 :

    織莉子「キリカは右から、二人は左から行って。後はテレパシーで指示を出すわ」

    杏子「任せな!」

    キリカ「くふはははっ、楽しいね織莉子!切り刻んでくるよおぉぉああははは!!!」

    姿を見せたワルプルギスは、あれだけの攻撃を受けたにも拘わらずまるで無傷だった
    分かっていたとはいえ、やはり最強の魔女ということか

    三人は攻撃をかわしつつ、すぐにワルプルギスの近くに辿り着いた

    キリカ「これで…どうだい!?」

    キリカの魔法陣が展開され、ワルプルギスを取り囲んだ

    さやか「なるほど、ほんとに相手の攻撃が遅く感じられる!おおりゃああああ!!」ズシャァ

    杏子「ああ、避け放題じゃねーか!くらいやがれってんだあーー!」ザシュッ

    キリカ「チッ、魔法を使いながらじゃ碌に攻撃できないや……私の分も残しとけよなぁ!!」

    織莉子『キリカ後ろに使い魔が!』

    キリカ「なっ!?」

    バチューン

    607 = 410 :

    マミさんはテンション上がると詩人になるんやな…イタリアの

    608 = 385 :

    マミ「一発じゃ無理ね……なら、何発も撃ちこむまでよ!」ババンバンババン

    ほむら「マミさん、魔力の消費には注意して」

    さやか「ぐッ…!」ズバァ

    杏子「さやか!?」

    ゆま「ゆまに任せて!てぇーい!」パアァ

    さやか『サンキューゆまちゃん、助かったよ!』

    ゆま「ゆまも頑張るよ!」

    ほむら「私達の周りにも使い魔が増えてきたわね」ババババババ

    ゆま「こっちも任せて!えいやっ!」ポカッ

    マミ「近付きましょう、暁美さん!ここからだと遠すぎるわ」

    ほむら「そうね…皆、私に掴まって」

    カチリ

    609 = 385 :

    織莉子「これは……へぇ、本当に時を止められるのね」

    ほむら「手を離さないで、少し距離を縮めましょう」

    マミ「ちょっと大きいの、くらいなさい!」ドシューン

    カチリ

    中型の砲台を作りワルプルギスに撃ち放つ…それでも傷を負ったようには見えない

    キリカ「二人とも!ちょいっと魔法緩めるよ!」

    キリカ「ひゃっはー!!!やっぱりこっちの方が、私の性に合ってるよねえぇぇ!?!?」ザザザザシュ

    さやか「流石…キリカってば攻撃も申し分ないじゃん」

    杏子「こいつは負けてらんねーな…まだまだいくぞ!」

    ワル夜「キャハハアアハハハアッハハハハハハハ」

    610 = 385 :

    向かってくるビルの欠片を撃破し、使い魔を残らず掃射していく

    ワル夜「アアハハハハアキャハハハアアハハハハ」

    織莉子「うっ…くっ……」

    ほむら「大丈夫?すぐにグリーフシードで魔力の回復を」ポイッ

    織莉子「ありがとう、助かるわ」シュゥゥ

    マミ「はぁ…はぁ……全く、ここまで強い相手だったかしら……」

    いくら攻撃を続けても、その猛攻は止む気配を見せない

    織莉子『――っ!まずいわ!!皆防御をして!!』

    突如、ワルプルギスからドーム状の衝撃波が放たれた

    軽く私達の距離まで届いたそれは、回避不可の強烈な一撃だった

    全員がバラバラに飛ばされてしまった

    611 = 385 :

    マミ「うぐっ…まだこんな攻撃を残してたなんて……早くみんなと合流しないと…連携を崩されるのはまずいわ」

    さくら「オオ、ちょうどイイところに吹っ飛んできましたネ」

    マミ「さくらちゃん!?なんでこんなところに…QBも一緒に」

    さくら「大切な観察対象に死なれるワケにはいきませんカラ」

    マミ「だったらもう少し早く来てほしかったかも……とにかくみんなを探さないと」

    さくら「ソレナラバ、少しですが傷を治しマショウ」ポワワー

    マミ「……ありがとうさくらちゃん。借り、作っちゃったわね」

    さくら「オ気になさらズ、オ進み下サイ」

    マミ「ありがとう!」タッタッタ


    QB「あの大荷物は使わないのかい?」

    さくら「……モウ少し様子を見てカラにしマショウ」

    612 = 385 :

    マミ「はぁはぁ…みんなどこなの?」

    ほむら「マミさん!こっちです」

    マミ「暁美さん、織莉子にゆまちゃんも!無事で良かったわ」

    織莉子「キリカ達は別のところに飛ばされてしまったみたいね……でも、三人とも無事みたいだわ」

    ワル夜「アッハハハハハキャハハハハッハハハハハッハアアア」

    ほむら「もう一度連携を取らないと……」

    ゆま「でも、あの攻撃をまた受けるのは辛いよ!」

    織莉子「確かに、あそこまで広範囲で高威力だと防御が精一杯よ」

    ほむら「だからといって他に作戦を考えてる時間はないわ……もう、これしか」

    マミ「そうだ!」

    ほむら「な…なんですかマミさん?」

    マミ「水上さんから貰ったあれを使いましょう」

    懐に入れてあった木彫りの弥勒菩薩像を取り出し、水上さんに言われた通りの動きを実行する

    マミ「えっと確か……オン・マイタレイヤ・ソワカ」ペコリ

    613 = 386 :

    まみまみ

    614 = 385 :

    呪文のようなものを唱えるとみるみる弥勒菩薩像は巨大化していき、その頭身はワルプルギスと同じ高さにまでなった

    一同「……」ポカーーン

    マミ「えっと、それからどうすればいいのかしら……?」

    指示を出す前に勝手に動き出してしまったそれは、ワルプルギスに向かって手刀を一撃を与えた

    ワル夜「アッヒャハヒャハアハハハハハヒャヒャヒャ????」

    その一撃はワルプルギスの小さな歯車を一つ破壊し、さらに大きい歯車にもヒビを入れるほどの強烈なものだった
    ワルプルギスはそのまま地面に叩きつけられ、大量の瓦礫と水を巻き上げた

    杏子「おい、一体何なんだあれは!?あたしらが攻撃してもビクともしなかったあいつに傷を負わせたぞ!」

    さやか「杏子待ってってば……おっ、みんな生きてたんだね!よかったよかった!」

    キリカ「どうしたんだい織莉子、口を開けて見上げてさ?」

    マミ「よかった、三人とも無事だったのね!」

    ほむら「マミさん、あれはいったい何なの?あなたいつの間にそんな力を…?」

    マミ「いや、あれはなんていうか……私のお友達の力、かな?」

    ここまで強力なものだとは思っていなかったけれど

    615 = 385 :

    弥勒菩薩像はさらさらと消えていってしまった
    どうやら、一撃与えると消えてしまうものらしい

    もっとも、その一撃は大抵の魔女に対して必殺級のようだが

    マミ「今がチャンスよ!暁美さん、全員で一斉に攻撃すれば倒せるんじゃないかしら?」

    ほむら「……そうね、私もまだ銃火器は残ってる。みんな、それでいい?」

    さやか「早いとこ片付けちゃおう!」

    キリカ「ひひ、ようやく全力全開でブツ切りにできるってわけだね!?だね!!」

    ゆま「みんなその前に、傷を治してあげる!」ホワア

    ほむら「行くわよ…みんなで手を繋いで!」

    カチリ

    ほむら「ここね…!」

    カチリ

    たどり着いた先には、ワルプルギスが地面に横たわっていた
    じりじりと上昇しようとしている

    マミ「皆……いくわよ!」

    616 :

    そろそろ決着かな

    617 = 560 :

    全員集合アタックか、王道たけど熱い展開だな

    618 = 385 :

    美樹さんとキリカが高速で切り刻み、杏子が召喚した巨大な槍で一突きにする

    そして申し訳程度にゆまちゃんがフルスイング

    織莉子の武器である水晶体が連続攻撃を加え、皆が避難した後間髪を与えず、
    暁美さんの銃火器が炎を噴きワルプルギスを爆撃していく

    マミ「これで……これで終わってっ!」

    巨大な砲台を召喚し、魔力のほぼ全てを注ぎ込み最大の一発を撃ち放つ

    マミ「ティロ・フィナーレ!!!」

    狙い通りワルプルギスの頭に命中し、巨大なキノコ雲を上げた

    さやか「はぁ……ぷはぁ…これで、どうだ!こんにゃろーー!」

    杏子「チッ…魔力使いきっちまった……ほむら、グリーフシード分けてくれ」

    ほむら「えぇ……!?いえ、まだよ……!」

    ゆま「そんな、だってこれだけ攻撃したんだし……」

    織莉子「――!まずいわ、早くここから離れて!」

    素早く後退していく私達を追撃するように、黒い衝撃波が襲いかかってきた

    その威力は今までとは比べ物にならず、魔力の残っていない私達は防ぐ手立てもなく、呆気なく吹き飛ばされてしまった

    619 = 385 :

    マミ「まだ、駄目だというの……これでも、届かないの…?」

    キリカ「くっそ~…ぬかったかな~、結構痛いんだねーこれ」

    ゆま「みん、な……ゆまが、今、治してあげ――」バタッ

    杏子「無駄だよ…傷が治っても、魔力がほとんど残ってねーんだから」

    ほむら「今グリーフシードを――っ!?」

    マミ「暁美さん、足が!」

    瓦礫に挟まれた足のせいで、暁美さんはまともに動ける様子ではなかった

    ワル夜「フゥーハァハハハハハアアハハハハハハハハフアアハハッハハハハハハハハハ」

    さやか「もしかして、絶体絶命ってやつ…?ははっ、やばいじゃんあたしら……」

    織莉子「こんなはずは……こんなはずはなかったのに……私が見た未来は一体……」

    マミ「まだよ……ここで終わらせるわけには…いかないの!!」

    621 = 385 :

    さくら「ハイすとっぷ!遺言はそこまでデスヨ」

    マミ「さくらちゃん…!来てくれたの?」

    さくら「改めましてマミさん、30人の友達成立オメデトウゴザイマス
        ソノ記念として、私からのぷれぜんとがゴザイマス」

    マミ「何を、言ってるの?」

    さくら「デデーン!ハイ、コチラ私達の技術と地球に存在する部品で作り上げた『愛の魔法少女誕生ましーん(仮)』でゴザイマス!」デデーン

    さくらちゃんの横には、人が一人入れるほどの、まるで電話ボックスのような形をしたオレンジの箱があった

    さくら「なんとデスネ、こちらのましーんは彼らの協力を得て遂に試験段階にまで完成したのでありマス!」

    QB「やあ、どうやら状況は芳しくないようだね」バァン

    マミ「QB…!?」

    さくら「さて、ここで本題なのデスガ、マミさんに聞きたいことがありマス」


    さくら「誰を魔法少女にしたいデスカ?」

    622 :

    ほむぅ……

    623 :

    さっきの仏像かと思ったがこの展開だと違うようで期待

    624 = 385 :

    マミ「どういう…こと?」

    さくら「先程申した通り、コチラは『愛の魔法少女誕生ましーん(仮)』という名前ですカラ、誰かを魔法少女にすることができるのデス」

    マミ「そんなこと、急に言われても……」

    さくら「そう言うと思って既に連れてきておりマス。ハイ、ドーンと登場して下サイ!」


    まどか「皆……来ちゃった……」ドーン


    ほむら「まっ…まどか!?そんな、どうして……?」

    さやか「まどか!?なんでここに!?」

    マミ「さくらちゃん!鹿目さんを魔法少女にしちゃ駄目って、何度も言ってきたじゃない!」

    さくら「ハァ~、ヤレヤレ……話を最後まで聞いて下サイ。コノ装置は多少彼らの力を借りた程度で、基本は私達の技術で作り上げマシタ
        彼らとの契約によって誕生スル魔法少女とは、根本が違うのデス」

    さくら「マ、実際に使ってみせた方ガ早そうデスネ……さあマドカサン、このボックスに入って下サイ」

    まどか「……ごめんね、私はやっぱり一緒に戦いたい」

    625 = 385 :

    ほむら「やめて……まどかぁーーー!!!」

    杏子「まどか!あんたが戦う必要はないよ……あたしらが、何とかするから…さ」

    まどか「杏子ちゃんも皆も、もうフラフラでしょ?……大丈夫だよ」

    まどか「私は、さくらさんを信じて――」

    さくら「早く入って下サイ」ドン バタン

    マミ「最後まで言わせてあげてよ!」

    さくら「中にアル受話器を手ニとって、あなたの願いを言って下サイ」

    まどか「……私の願いは――」

    中にいる鹿目さんの声は、なぜか外にまで聞こえていた

    まどか「助けたい!!……私の友達を、助けたい!あの魔女から、皆を守りたい!!」

    さくら「聞き届けマシタ……あなたの愛は、えんとろぴーを凌駕しマシタ!」

    さくら「ココに、魔法少女鹿目マドカサンの誕生デス!」

    626 = 623 :

    相変わらず宇宙人は重要なことを先に説明しないな
    焦らすお約束をわかっているとみえる

    627 = 622 :

    ほむっほむっ

    628 = 385 :

    ボックスの中が光に包まれ、電話のベルがあたり一面に鳴り響いた
    数秒鳴った後、ガチャンと音を立てて光とともに消えてしまった

    マミ「何が…起こったというの?」

    ほむら「まどか……どうして……」

    織莉子「やはり、あの時見た8人目の魔法少女は、彼女だったのね……
        あの時感じた違和感は、QBとの契約ではなかったから…?」

    さやか「ちょっとみんな、それよりワルプルギスが…!」

    ワルプルギスは、再び浮かび上がり、既に第二波の準備をしていた

    先ほどの攻撃をもう一度喰らっては、今度こそ全滅だろう……

    杏子「あーあ…ここまで、かな……」

    マミ「まだ諦めては駄目よ……何か、手があるはずよ」

    まどか「そうだよ杏子ちゃん」

    ほむら「!まどかっ……やっぱり、あなたは!」

    ボックスから出てきたのは、間違いなく魔法少女に変身した鹿目さんだった

    629 = 472 :

    あい

    630 = 385 :

    マミ「鹿目さん……本当になってしまったのね、魔法少女に」

    さくら「ドウゾ存分に戦ってみて下サイ。正直ココマデの愛をオ持ちとは思いませんデシタ」

    QB「当然の結果さ。彼女の潜在能力は、既に星一つ消すのに十分なものにまで成長していた……
      そして君たちの技術が出てきたら、彼女は正真正銘の無敵だよ」

    さくら「オォ、宇宙人もビックリ!」

    まどか「いくよ…!」

    圧倒的な力だった

    一射目でワルプルギスの胸に風穴を開け、二射目で歯車を完全に破壊

    三射目は頭を撃ち抜いた

    まどか「これで……終わりだよっ!」

    まどか「ディア・フレッチェ!!!!!!!」

    ワル夜「アハハハヒャヒャヒャハハアアキャハハハアァァァァ……」

    無数の矢がワルプルギスを貫き、身体はボロボロと崩れていく

    不気味な笑い声はやがて消え、ワルプルギスの夜は、完全に消滅した

    631 = 622 :

    やったー!

    632 = 385 :

    マミ「勝った……の…?」

    さやか「勝った……勝ったんだ、あたしたち!」

    キリカ「こいつは凄いや……思わず嫉妬しちゃうなぁ」

    ゆま「う…んん……キョーコ!大丈夫!?」

    杏子「起きたか……心配すんな、もう…終わっちまったよ」

    ゆま「終わった…!?じゃあ、ひょっとしてここは……天国なの?」

    杏子「アホか」ポカッ

    ゆま「うぐっ…痛いよキョーコ……」

    織莉子「8人の魔法少女によってワルプルギスの夜は倒された……問題はこの後ね」

    しかし、結局私のいた未来と同じ……

    鹿目さんは全ての魔力を使い切り、そして――

    633 = 622 :

    まどまど?

    634 = 616 :

    まどっちいいいい

    635 = 385 :

    まどか「みんな大丈夫!?酷い怪我だよ、早く手当てしないと……あ、でもそれより魔力の回復を…!」

    マミ「私達はまだ大丈夫みたい、だけど……それより鹿目さんは平気なの?」

    まどか「えっ?平気ですけど」

    マミ「……だって、魔力を使い切ったんじゃ……」

    ほむら「…………結局、この時間軸でも駄目だった……もう、これだけやっても駄目なら……
        私のしてきたことは結局、無駄だったというの……?」

    織莉子「……暁美さん、絶望するのはまだ早いんじゃないかしら」

    まどか「ほむらちゃん!グリーフシードいっぱい持ってたよね!?早く皆に分けてあげないと
        ごめんねほむらちゃん、待ってて!後でこの瓦礫どけてあげるからね!!」

    ほむら「何を言ってるのまどか……だって、あなたはもうすぐ魔女に…………えっ…?」

    まどか「もう!どこにあるの!?あった、これだね!おーい皆、これで早く魔力を回復して!!」タッタッタ

    ほむら「どういう、ことなの…?」

    636 = 429 :

    >>597
    へうげものまで被せてくるとはどこまで俺得なんだ……

    637 = 385 :

    マミ「さくらちゃん、説明して頂戴」

    さくら「……」ジーン

    マミ「さくらちゃん!」

    さくら「おっと、失礼シマシタ。マドカサンの宇宙を救わんばかりの愛に、つい心を撃たれておりマシテ」

    マミ「どうして鹿目さんは魔力を使い切ったはずなのに魔女にならないの?」

    さくら「勿論、愛の力デス」

    マミ「説明になってないわよ」

    638 = 385 :

    QB「僕が代わりに説明してあげるよ。まどかはまだ魔力を使い切っていない
      彼女たちの作ったこの『愛の魔法少女誕生ましーん(仮)』はね、愛の力によって変身させるものなんだ」

    QB「変身する少女の素質に加え、愛の力が大きければ大きいほどその力も凄まじいものになる」

    QB「何よりこのマシーンの優れた所は、最も重要な条件である宇宙のエネルギー回収が何度でも可能なことなんだ」

    マミ「何度でも、ですって?」

    QB「僕らのテクノロジーでは第二次成長期の少女達の希望と絶望の相転移
      ソウルジェムがグリーフシードに変わる瞬間に最も効率よくエネルギーを生み出すことができた……」

    QB「しかしそれだと一度限りだ。いくらこの星に何億という個体が生息しているとはいえ、それでは時間がかかる」

    QB「ところが、彼女達の研究によって、人が誰かを思う愛のエネルギーそのものを、宇宙のエネルギーに変換することができるようになったのさ」

    ほむら「愛のエネルギーを?」

    639 :

    >>636
    >>1は何を血迷ったかと思っていたら
    本能寺での信長のシーンだったのか(笑)

    とよ田みのる・ラブやん・日常・へうげもの以外
    の元ネタってあるのかな?

    640 = 385 :

    QB「人が生まれてから死ぬまでに生み出す感情エネルギー……特に、愛のエネルギーは生きている間常に生み出されていると言ってもいいだろう」

    QB「その愛を他人に向けて最大限発揮した時、そのエネルギーは宇宙のエネルギーに変換される」

    マミ「他人に向けてって……どういうこと?」

    QB「この星の言葉で言うなら、誰かを愛する、ということさ」

    マミ「それってもしかして」

    さくら「ハイ、かうんたーと同じ仕組みデス」

    QB「生きて誰かを愛し続けてさえいれば、何度でもエネルギーを手に入れられるわけだ
      誰かを愛すれば、それが宇宙のエネルギーになる」

    QB「総合的に見れば僕らのシステムを上回るかもしれない
      魔力の問題などまだまだ不完全な面もあるけれど、新しいシステムが完成するかもしれないんだ」

    641 = 555 :

    マミさんは誰を愛するんだろ

    642 = 385 :

    さくら「要約すると、愛は無限に有限ということデス」

    キリカ「おっ、流石道明寺は分かってるね」

    QB「少々違う気もするけれど、そんなところさ」

    マミ「魔力が尽きたらどうなるの?そこが一番大事なところでしょ?」

    さくら「勿論死にマスヨ」

    マミ「そんな!……って、あら?魔女にはならないのかしら…?」

    QB「ソウルジェムが魂の容れ物というのは変わらないけど、グリーフシードに変化することはなくなったのさ
      まあ、魔女とかその辺の問題が山積みだから、これはあくまで試験段階なんだよ」

    ほむら「じゃあ、まどかは……まどかは、これからどうなるの……結局、あなた達のモルモットにされて…まどかを弄んで!」

    さくら「ゴ心配なさらずとも、今回はあくまデ実験ですノデもうすぐ元に戻りマスヨ」

    QB「……えっ?」

    マミ「……戻るの?」

    さくら「改良を加えなくてはなりませんカラ。未完成品を世に送り出すのは、技術者失格デスヨ」

    マミ「あなた研究者の方じゃないの?」

    643 = 429 :

    >>641

    644 = 622 :

    まみまみ

    645 = 385 :

    QB「聞いてないよ道明寺さくら!」

    さくら「ハイ、聞かれませんデシタので言っておりマセン」

    QB「ぐぬぬ……」

    さくら「もしや、ずっと魔法少女として扱うつもりだったのデスカ?」

    QB「……やれやれ、僕としたことが詰めを甘ったようだね」

    ほむら「本当に、戻るの…?魔法少女でなくなるの?」

    さくら「強制的に戻しマス。その分のえんとろぴーは今後を考えれば些細なものデス」

    さくら「今の状況は、言うなれバ『もしも鹿目まどかが魔法少女だったら』トイウ世界を作ったヨウナものデス」

    ほむら「信じていいの…?」

    さくら「ダイジョブダイジョブ、宇宙人嘘つかナイ」

    マミ「……ほんとかしら」

    646 = 429 :

    QBだって黙ってただけで嘘はついてないもんな……質悪い

    647 = 410 :

    マミ30歳が素敵な女性過ぎて股間が苦しい

    648 = 385 :

    まどか「よかった、みんな魔力が回復したんだね」

    さやか「もう大丈夫だよ……まどかありがとう、おかげであたしら皆助かったよ」

    まどか「これで私も、みんなの仲間…に……あれ、なんだか…力が……」バタッ

    さやか「まどかっ!?しっかり、まどか!!…って、変身が解けた!?」

    杏子「おい、しっかりしろよ!!」

    マミ「大丈夫よ二人とも、落ち着いて……すぐに良くなると思うわ」

    さやか「ほんとですか?」

    マミ「えぇ…さくらちゃんの言ったとおりね」

    さくら「オメデトウゴザイマスマミさん!これで所謂はっぴーえんどトイウやつではないデスカ?」

    マミ「……ワルプルギスの夜は倒したし、鹿目さんは魔女にならないし、みんな無事に生きてる………のよね」

    ほむら「……私、もうゴールしても……いいんですかね……?」ホロリ

    さくら「オ疲れオ疲れ!君はよく頑張ったヨ」バシバシ

    マミ「さくらちゃん、軽すぎよ」

    649 = 385 :

    杏子「お疲れさん」ポンポン

    ゆま「やったねほむら!」

    織莉子「これで、全て終わったのね」

    キリカ「愛の大勝利ってやつかい」

    さやか「やったじゃんほむらぁー!ついにあたしら勝ったんだよ!やったんだよっ!!!」ダキィ

    ほむら「あ…ぅあ、ああぁっ……」ポロポロ

    マミ「暁美さん……おめでとう」

    ほむら「――っ!!!ありがどうござびばずっぅぅぅううぅぅぅぁああぁぅっ…ぅあんん…うあぁぁあぁぁぁぁぁんんん!!!」

    マミ「これで……運命に打ち勝ったのね、私達は…!」

    ゆま「見て見て!虹だよ!」


    雲の切れ間から射した光に反応して、虹は一際強く輝いていた


    まるで、私達の勝利を祝福しているかのように……

    650 = 512 :

    此処で終わっても文句言えない
    支援


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